JP7230980B2 - 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する技術に関する。
液体貯留室(リザーバー)から複数の圧力室に供給されるインク等の液体を、各圧力室にて圧力を発生させることによってノズルから吐出する液体吐出ヘッドが従来から提案されている。例えば特許文献1には、液体貯留室の導入口と同じ側に開口部を形成し、その開口部を可撓性のコンプライアンス基板で封止する技術が開示されている。このような構成によれば、液体貯留室の導入口から導入される液体による液体貯留室の圧力変動をコンプライアンス基板で吸収させることで、圧力変動の影響が各圧力室に及ばないようにすることができる。
特開2016-182811号公報
特許文献1のように、液体貯留室の圧力変動をコンプライアンス基板で吸収させる場合には、コンプライアンス基板のうち変形する部分である能動部の面積が大きい方が、液体貯留室の圧力変動を吸収する効果が高くなる。ところが、特許文献1では、液体貯留室の導入口と同じ側にコンプライアンス基板を設けるので、導入口が形成される金属部分が変形しないように、導入口を避けてコンプライアンス基板の能動部を配置しなければならない。したがって、コンプライアンス基板の能動部の面積や形は、導入口の位置や大きさによって制限されてしまう。以上の事情を考慮して、本発明は、導入口の配置に関わらず、液体による圧力変動の吸収効果を向上させることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の液体吐出ヘッドは、圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、圧力室に連通する個別流路と、導入口から導入された液体を、個別流路を介して圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、液体貯留室は、導入口側に配置される第1貯留室と、個別流路側に配置される第2貯留室と、第1貯留室と第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、第1貯留室の少なくとも一部は、第2貯留室に平面視で重なり、第1貯留室のうち導入口とは反対側の第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、第2貯留室のうち第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられる。以上の態様によれば、第1貯留室のうち導入口とは反対側の第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられるから、導入口と同じ側にコンプライアンス基板が設けられる場合に比較して、導入口の配置や大きさに関わらず、第1コンプライアンス基板の能動部の面積を大きくすることができる。このように、本態様によれば、導入口の配置に関わらず、液体による圧力変動の吸収効果を向上できる。また、第1貯留室のうち導入口とは反対側に第1コンプライアンス基板が設けられるから、導入口から導入される液体が第1コンプライアンス基板に押し当たるように配置できるので、導入口と同じ側に第1コンプライアンス基板が設けられる場合よりも、液体の圧力が第1コンプライアンス基板に伝わり易い。したがって、導入口から導入された液体による圧力変動が第1コンプライアンス基板で吸収され易くなる。また、個別流路側に配置される第2貯留室において、第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられるので、第2コンプライアンス基板は、第1コンプライアンス基板よりも圧力室に近い位置に配置される。したがって、個別流路を介して第2貯留室に伝わる圧力室の圧力変動を、第2コンプライアンス基板で効果的に吸収できる。したがって、本態様によれば、液体による圧力変動を効果的に吸収できるので、ノズルからの液体の吐出の安定性を高めることができる。なお、第1貯留室の少なくとも一部は、第2貯留室に平面視で重なるから、液体吐出ヘッドを小型化も可能である。
本発明の好適な態様において、第1コンプライアンス基板の少なくとも一部は、第2コンプライアンス基板に平面視で重なる。以上の態様によれば、第1コンプライアンス基板の少なくとも一部は、第2コンプライアンス基板に平面視で重なるから、重ならない場合と比較して、液体吐出ヘッドを小型化できる。
本発明の好適な態様において、第2コンプライアンス基板のヤング率は、第1コンプライアンス基板のヤング率以下である。以上の態様によれば、圧力室の圧力変動を吸収し易い第2コンプライアンス基板の方のヤング率を、導入口からの液体の導入による圧力変動を吸収し易い第1コンプライアンス基板のヤング率以下とすることで、第2コンプライアンス基板の方が、第1コンプライアンス基板よりも柔らかくすることができる。これにより、導入口からの液体の導入による圧力変動よりも微小な圧力室の圧力変動を、第2コンプライアンス基板で吸収し易くすることができる。
本発明の好適な態様において、第2コンプライアンス基板の厚みは、第1コンプライアンス基板の厚み以下である。以上の態様によれば、第2コンプライアンス基板の方の厚みを、第1コンプライアンス基板の厚み以下とすることで、第2コンプライアンス基板の方が、第1コンプライアンス基板よりも柔らかくすることができる。これにより、導入口からの液体の導入による圧力変動よりも微小な圧力室の圧力変動を、第2コンプライアンス基板で吸収し易くすることができる。
本発明の好適な態様において、圧力室は、第1貯留室と第1コンプライアンス基板との双方に平面視で重なる。以上の態様によれば、圧力室が、第1貯留室と第1コンプライアンス基板との双方に平面視で重ならない場合に比較して、液体吐出ヘッドを小型化できる。
本発明の好適な態様において、駆動素子を駆動する駆動ICを備え、駆動ICは、圧力室と第1コンプライアンス基板との双方に平面視で重なる。以上の態様によれば、駆動ICが、圧力室と第1コンプライアンス基板との双方に平面視で重ならない場合に比較して、液体吐出ヘッドを小型化できる。
本発明の好適な態様において、液体貯留室が形成されるケース部材を備え、ケース部材は、第1貯留室が形成される第1ケース部材と、中間貯留室が形成される第2ケース部材と、を有し、第1ケース部材と第2ケース部材とは、第1貯留室の少なくとも一部が第2貯留室に平面視で重なるように積層され、第1ケース部材と第2ケース部材の間に、第1コンプライアンス基板が設けられる。以上の態様によれば、第1ケース部材と第2ケース部材の間に、第1コンプライアンス基板が設けられるから、第1コンプライアンス基板の能動部が第1ケース部材と第2ケース部材の外側に露出しない。したがって、第1コンプライアンス基板が第1ケース部材と第2ケース部材の外側に露出する場合に比較して、水分の蒸発を抑えることができ、水分の蒸発を抑える対策を取り易い。また、本態様では、ケース部材を、第1ケース部材と第2ケース部材とに分けて、第1ケース部材の方に第1貯留室を形成するので、第1ケース部材を第2ケース部材よりも加工し易い材質にすることで、第1貯留室の天井の形状を変え易くすることができる。例えば第1貯留室の天井の角部の形状を、インクの流れに沿った曲面形状などにすることで、上方に移動し易い気泡の排出性を高めることができる。気泡の排出性を高めることで、気泡の排出に必要なインクの流速を低下させることができるので、インクの無駄を省くことができる。また、第1ケース部材と第2ケース部材とを分けるため、第1ケース部材の方を交換するだけで、例えば異なる形状の第1貯留室RBや異なる機能を備える第1貯留室に、容易に変えることができる。
本発明の好適な態様において、第2ケース部材には、第1コンプライアンス基板を挟んで、第1貯留室とは反対側にダンパー室が設けられる。以上の態様によれば、第2ケース部材には、第1コンプライアンス基板を挟んで、第1貯留室とは反対側にダンパー室が設けられるから、導入口から液体が第1貯留室に流入する方向の圧力によって、ダンパー室側に第1コンプライアンス基板を撓ませることができる。これにより、導入口から第1貯留室に流入する液体の圧力変動を効果的に抑制できる。
本発明の好適な態様において、第1コンプライアンス基板のうち変形する能動部の長さは、導入口の開口幅よりも長い。以上の態様によれば、第1コンプライアンス基板の能動部の長さは、導入口の開口幅よりも長いから、能動部の面積が導入口の開口幅よりも大きくなるので、変形も大きくすることができる。これにより、第1コンプライアンス基板によって、インクの圧力変動を吸収し易くなる。
本発明の好適な態様において、第1コンプライアンス基板は、導入口に平面視で重なる。以上の態様によれば、第1コンプライアンス基板は、導入口に平面視で重なるから、導入口から導入されたインクは、第1コンプライアンス基板に押し当たり易くなる。このため、液体の圧力が第1コンプライアンス基板に伝わり易くなり、導入口から導入された液体による圧力変動が第1コンプライアンス基板で吸収され易くなる。
本発明の好適な態様において、第1コンプライアンス基板は、可撓性膜と金属部材との複合部材である。以上の態様によれば、第1コンプライアンス基板は、可撓性膜と金属部材との複合部材であるから、第1コンプライアンス基板自体に剛性を持たせることができる。
本発明の好適な態様において、第1コンプライアンス基板は、金属部材を含まない単体の部材である。以上の態様によれば、第1コンプライアンス基板は、金属部材を含まない単体の部材とすることで、第1コンプライアンス基板自体が剛性を持たないようにすることができる。本態様では、第1貯留室の導入口とは反対側に第1コンプライアンス基板が配置されるので、第1コンプライアンス基板を導入口とは別に構成することができる。このため、導入口を形成する金属部材と第1コンプライアンス基板とを複合部品として第1コンプライアンス基板自体に剛性を持たせる必要もない。したがって、第1コンプライアンス基板を単体の部材にすることで、部品点数を減少させることができる。
本発明の好適な態様において、第1コンプライアンス基板は、互いに対向する第2貯留室の開口部とダンパー室の開口部との間に配置され、第2ケース部材に固定され、第1ケース部材には固定されない。以上の態様によれば、第1コンプライアンス基板は、互いに対向する第2貯留室の開口部とダンパー室の開口部との間に配置され、第2ケース部材に固定され、第1ケース部材には固定されないから、第1ケース部材と第2ケース部材との両方に固定される場合に比較して、例えば部材間に生じる熱応力などによる応力集中を緩和できる。
本発明の好適な態様において、液体貯留室が形成されるケース部材を備え、ケース部材は、第1貯留室が形成される第1ケース部材と、中間貯留室が形成される第2ケース部材と、を有し、第1ケース部材と第2ケース部材とは、第1貯留室の少なくとも一部が第2貯留室に平面視で重なるように積層され、第2ケース部材は、第1貯留室側に、第1貯留室に連通する拡張空間を備えると共に、第1貯留室とは反対側に、駆動素子を駆動する駆動ICを収容する収容空間を備え、拡張空間は、収容空間側に開口するように貫通し、第1コンプライアンス基板は、拡張空間の収容空間側に開口する開口部を封止するように、第2ケース部材に固定される。以上の構成によれば、第1コンプライアンス基板は、拡張空間の収容空間側の開口部を封止するように、第2ケース部材に固定されるので、第1貯留室の容量を拡張空間の分だけ増やすことができる。また、第1コンプライアンス基板が駆動ICを収容する収容空間側に配置されるので、例えば第1コンプライアンス基板を可撓性膜と金属部材との複合材料で構成した場合に、その金属部分を駆動ICに接触させることができる。第1コンプライアンス基板の金属部分を駆動ICに接触させることで、第1コンプライアンス基板の金属部分を介して駆動ICの熱を液体に伝えることができるので、駆動ICを放熱できる。
本発明の好適な態様において、第1ケース部材において第1貯留室側に開口する開口部を封止する第3コンプライアンス基板を備える。以上の構成によれば、第1貯留室のコンプライアンス基板として、第2ケース部材の第1コンプライアンス基板だけでなく、第1ケース部材にも第3コンプライアンス基板が配置される。第1貯留室では、導入口からのインクの突入による急激な圧力変動が起こり易いので、本態様のように第1貯留室のコンプライアンス基板の数が増えることによって、第1貯留室内の急激な圧力変動を効果的に吸収することができる。
以上の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、媒体を搬送する搬送機構と、前記媒体に液体を吐出する、請求項1から請求項15のいずれかの液体吐出ヘッドと、を具備する。以上の態様によれば、第1貯留室のうち導入口とは反対側の第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられるから、導入口と同じ側にコンプライアンス基板が設けられる場合に比較して、導入口の配置や大きさに関わらず、第1コンプライアンス基板の能動部の面積を大きくすることができる。このように、本態様によれば、導入口の配置に関わらず、液体による圧力変動の吸収効果を向上できる。また、第1貯留室のうち導入口とは反対側に第1コンプライアンス基板が設けられるから、導入口から導入される液体が第1コンプライアンス基板に押し当たるように配置できるので、導入口と同じ側に第1コンプライアンス基板が設けられる場合よりも、液体の圧力が第1コンプライアンス基板に伝わり易い。したがって、導入口から導入された液体による圧力変動が第1コンプライアンス基板で吸収され易くなる。また、個別流路側に配置される第2貯留室において、第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられるので、第2コンプライアンス基板は、第1コンプライアンス基板よりも圧力室に近い位置に配置される。したがって、個別流路を介して第2貯留室に伝わる圧力室の圧力変動を、第2コンプライアンス基板で効果的に吸収できる。したがって、本態様によれば、液体による圧力変動を効果的に吸収できるので、ノズルからの液体の吐出の安定性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置の構成図である。 液体吐出ヘッドの分解斜視図である。 図2に示す液体吐出ヘッドのIII-III断面図である。 図2に示すケース部材をZ方向から見た平面図である。 比較例に係る液体吐出ヘッドの断面図である。 比較例に係るケース部材をZ方向から見た平面図である。 第2実施形態に係る液体吐出ヘッドの断面図である。 第3実施形態に係る液体吐出ヘッドの断面図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置10を例示する構成図である。第1実施形態の液体吐出装置10は、液体の例示であるインクを媒体12に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。媒体12は、典型的には印刷用紙であるが、樹脂フィルムまたは布帛等の任意の印刷対象が媒体12として利用され得る。図1に示すように、液体吐出装置10には、インクを貯留する液体容器14が固定される。例えば液体吐出装置10に着脱可能なカートリッジ、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、またはインクを補充可能なインクタンクが液体容器14として利用される。色彩が相違する複数種のインクが液体容器14には貯留される。
図1に示すように、液体吐出装置10は、制御装置20と搬送機構22と移動機構24と複数の液体吐出ヘッド26とを具備する。制御装置20は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路と半導体メモリ等の記憶回路とを包含し、液体吐出装置10の各要素を統括的に制御する。搬送機構22は、制御装置20による制御のもとで媒体12をY方向に搬送する。
移動機構24は、制御装置20による制御のもとで複数の液体吐出ヘッド26をX方向に往復させる。X方向は、媒体12が搬送されるY方向に交差(典型的には直交)する方向である。第1実施形態の移動機構24は、複数の液体吐出ヘッド26を搭載するキャリッジ242と、キャリッジ242が固定された無端ベルト244とを具備する。なお、液体容器14を液体吐出ヘッド26とともにキャリッジ242に搭載することも可能である。
複数の液体吐出ヘッド26の各々は、液体容器14から供給されるインクを制御装置20による制御のもとで複数のノズル(吐出孔)から媒体12に吐出する。搬送機構22による媒体12の搬送とキャリッジ242の反復的な往復とに並行して各液体吐出ヘッド26が媒体12にインクを吐出することで媒体12の表面に所望の画像が形成される。なお、X-Y平面(例えば媒体12の表面に平行な平面)に垂直な方向を以下ではZ方向と表記する。各液体吐出ヘッド26によるインクの吐出方向(典型的には鉛直方向)がZ方向に相当する。
図2は、任意の1個の液体吐出ヘッド26の分解斜視図であり、図3は、図2におけるIII-III断面図である。図4は、図2に示すケース部材40をZ方向から見た平面図である。図2に示すように、液体吐出ヘッド26は、Y方向に配列された複数のノズルNを具備する。第1実施形態の複数のノズルNは、第1列L1と第2列L2とに区分される。第1列L1と第2列L2との間でノズルNのY方向の位置を変えること(すなわち千鳥配置またはスタガ配置)も可能であるが、第1列L1と第2列L2とでノズルNのY方向の位置を一致させた構成が図3では便宜的に例示されている。図2に示す液体吐出ヘッド26は、第1列L1の複数のノズルNに関連する要素と第2列L2の複数のノズルNに関連する要素とが略線対称に配置された構造である。
図2および図3に示すように、第1実施形態の液体吐出ヘッド26は流路基板32を具備する。流路基板32は、第1面F1と接合面FAとを含む板状部材である。第1面F1はZ方向の正側の表面(媒体12側の表面)であり、接合面FAは第1面F1とは反対側(Z方向の負側)の表面である。流路基板32の接合面FAの面上には、圧力室基板34と振動部36と複数の圧電素子37と保護部材38とケース部材40とが設置され、第1面F1の面上にはノズル板52と第2コンプライアンス基板54とが設置される。液体吐出ヘッド26の各要素は、概略的には流路基板32と同様にY方向に長尺な板状部材であり、例えば接着剤を利用して相互に接合される。流路基板32と圧力室基板34と保護部材38とノズル板52とが積層される方向をZ方向として把握することも可能である。
ノズル板52は、複数のノズルNが形成された板状部材であり、例えば接着剤を利用して流路基板32の第1面F1に設置される。各ノズルNはインクが通過する貫通孔である。第1実施形態のノズル板52は、半導体製造技術(例えばエッチング)を利用してシリコン(Si)の単結晶基板を加工することで製造される。ただし、ノズル板52の製造には公知の材料や製法が任意に採用され得る。
流路基板32は、インクの流路を形成するための板状部材である。図2および図3に示すように、第1実施形態の流路基板32には、第1列L1および第2列L2の各々について、後述する液体貯留室Rの一部である第2貯留室RAを構成する空間と複数の供給流路(個別流路の例示)322と複数の連通流路324とが形成される。第2貯留室RAは、液体貯留室Rのうち、供給流路322側に配置される貯留室であり、平面視で(すなわちZ方向からみて)Y方向に沿う長尺状に形成された開口である。供給流路322および連通流路324は、ノズルN毎に形成された貫通孔である。複数の供給流路322はY方向に配列され、複数の連通流路324も同様にY方向に配列される。また、図3に示すように、流路基板32の第1面F1には、複数の供給流路322にわたる中間流路326が形成される。中間流路326は、第2貯留室RAと複数の供給流路322とを連結する流路である。他方、連通流路324はノズルNに連通する。
図2および図3に示すように、圧力室基板34は、Y方向に配列された複数の開口342が第1列L1および第2列L2の各々について形成された板状部材であり、例えば接着剤を利用して流路基板32の接合面FAに設置される。開口342は、ノズルN毎に形成されて平面視でX方向に沿う長尺状の貫通孔である。流路基板32および圧力室基板34は、前述のノズル板52と同様に、例えば半導体製造技術を利用してシリコン(Si)の単結晶基板を加工することで製造される。ただし、流路基板32および圧力室基板34の製造には公知の材料や製法が任意に採用され得る。
図2および図3に示すように、圧力室基板34のうち流路基板32とは反対側の表面には振動部36が設置される。第1実施形態の振動部36は、弾性的に振動可能な板状部材(振動板)である。なお、所定の板厚の板状部材のうち開口342に対応する領域について板厚方向の一部を選択的に除去することで、圧力室基板34と振動部36とを一体に形成することも可能である。
図3から理解される通り、流路基板32の接合面FAと振動部36とは、各開口342の内側で相互に間隔をあけて対向する。開口342の内側で流路基板32の接合面FAと振動部36との間に位置する空間は、当該空間に充填されたインクに圧力を付与するための圧力室Cとして機能する。圧力室Cは、例えばX方向を長手方向としてY方向を短手方向とする空間である。圧力室CはノズルN毎に個別に形成される。第1列L1および第2列L2の各々について複数の圧力室CがY方向に配列される。図3から理解される通り、任意の1個の圧力室Cは、供給流路322と中間流路326とを介して第2貯留室RAに連通するとともに、連通流路324を介してノズルNに連通する。なお、流路幅が狭窄された絞り流路を開口342に形成することで所定の流路抵抗を付加することも可能である。
図2および図3に示すように、振動部36のうち圧力室Cとは反対側の面上には、相異なるノズルNに対応する複数の圧電素子37が第1列L1および第2列L2の各々について設置される。圧電素子37は、駆動信号の供給により変形する駆動素子である。複数の圧電素子37は、各圧力室Cに対応するようにY方向に配列する。各圧電素子37は、相互に対向する電極間に圧電体を介在させた積層体である。圧電素子37の変形に連動して振動部36が振動すると、圧力室C内の圧力が変動することで、圧力室Cに充填されたインクが連通流路324とノズルNとを通過して吐出される。
図2および図3の保護部材38は、複数の圧電素子37を保護するための板状部材であり、振動部36の表面(または圧力室基板34の表面)に設置される。保護部材38の材料や製法は任意であるが、流路基板32や圧力室基板34と同様に、例えばシリコン(Si)の単結晶基板を半導体製造技術により加工することで保護部材38は形成され得る。
保護部材38のうち振動部36側の表面(以下「接合面」という)には、複数の圧電素子37を収容する収容空間382が第1列L1および第2列L2の各々について形成される。収容空間382は、接合面に対して窪んだ空間であり、複数の圧電素子37の配列に沿うY方向に長尺な形状に形成される。保護部材38のうち収容空間382とは反対側の表面(以下「実装面」という)には駆動IC62が設置される。駆動IC62は、制御装置20による制御のもとで駆動信号を生成および供給することで各圧電素子37を駆動する駆動回路が搭載された略矩形状のICチップである。図3に示すように、液体吐出ヘッド26の少なくとも一部の圧電素子37は駆動IC62に平面視で重なる。また、図3に示すように、第1列L1のノズルNに対応する圧電素子37と第2列L2のノズルNに対応する圧電素子37との双方に駆動IC62が平面視で重なる。すなわち、駆動IC62は、X方向において、第1列L1のノズルNと第2列L2のノズルNとの双方にわたるように設置される。
また、図2に示すように、保護部材38の実装面には、駆動IC62の入力端子に接続された複数の配線388が形成される。複数の配線388は、保護部材38の実装面のうちY方向(すなわち複数の圧電素子37が配列する方向)の端部に位置する領域Eまで延在する。実装面の領域Eには配線部材64が接合される。配線部材64は、制御装置20と駆動IC62とを電気的に接続する複数の配線(図示略)が形成された実装部品である。例えばFPC(Flexible Printed Circuit)やFFC(Flexible Flat Cable)等の可撓性の配線基板が配線部材64として好適に採用される。以上の通り、第1実施形態の保護部材38は、駆動信号を伝送する配線(384,388)が形成された配線基板としても機能する。ただし、駆動IC62の実装や配線の形成に使用される配線基板を保護部材38とは別個に設置することも可能である。
図2および図3のケース部材(筐体部)40は、第1ケース部材(上側ケース部材)402と第2ケース部材(下側ケース部材)404を積層して構成される。第1ケース部材402は、Z方向の負側(上側)に配置され、第2ケース部材404は、Z方向の正側(下側)に配置される。第1ケース部材402と第2ケース部材404は、接着剤を利用して相互に接合される。ケース部材40は、複数の圧力室C(さらには複数のノズルN)に供給されるインクを貯留するための筐体である。第2ケース部材404のうちZ方向の正側の表面(以下「接合面」という)FBが例えば接着剤で流路基板32の接合面FAに固定される。図2および図3に示すように、第2ケース部材404の接合面FBにはY方向に延在する溝状の凹部42が形成される。保護部材38および駆動IC62は凹部42の内側の収容空間に収容される。保護部材38の領域Eに接合された配線部材64は、凹部42の内側を通過するようにY方向に延在する。
第1実施形態のケース部材40は、流路基板32や圧力室基板34とは別個の材料で形成される。例えば樹脂材料の射出成形でケース部材40を製造することが可能である。ただし、ケース部材40の製造には公知の材料や製法が任意に採用され得る。ケース部材40の材料としては、例えば合成繊維や樹脂材料が好適である。
図3および図4に示すように、第1実施形態では第1列L1および第2列L2の各々について、第1ケース部材402には、第1貯留室RBを構成する空間が形成され、第2ケース部材404には中間貯留室RCを構成する空間が形成される。第1ケース部材402の第1貯留室RBと流路基板32の第2貯留室RAとは、第2ケース部材404の中間貯留室RCによって相互に連通される。第2貯留室RAと第1貯留室RBと中間貯留室RCとで構成される空間は、複数の圧力室Cに供給されるインクを貯留する液体貯留室(リザーバー)Rとして機能する。液体貯留室Rは、複数のノズルNにわたる共通液室である。第1ケース部材402のうち流路基板32とは反対側の表面FCには、液体容器14から供給されるインクを液体貯留室Rに導入するための導入口43が第1列L1および第2列L2の各々について形成される。なお、第2ケース部材404のうち流路基板32とは反対側の表面を第2面F2とする。
図3に示すように、第1ケース部材402の第1貯留室RBは、Y方向に長尺な空間である。第1貯留室RBは、導入口43に連通する。第2ケース部材404の中間貯留室RCは、Z方向に長尺な空間である。中間貯留室RCは、第1貯留室RBの下流側に位置し、流路基板32の第2貯留室RAに連通する。Z方向の正側からみると、第1列L1に対応する中間貯留室RCと第2列L2に対応する中間貯留室RCとの間に、保護部材38および駆動IC62を収容する凹部42が位置する。したがって、中間貯留室RCは、圧電素子37と保護部材38と駆動IC62との側方(X方向の正側または負側)に位置する。以上の通り、第1実施形態では、液体貯留室Rが第1貯留室RBと中間貯留室RCとを包含する。したがって、第1貯留室RBおよび中間貯留室RCの一方がない構成と比較して、液体貯留室Rを大容量化することが可能である。
液体容器14からZ方向の正側に沿って導入口43に供給されたインクは、図3に破線の矢印で示すように、液体貯留室Rの第1貯留室RB内でX-Y平面に略平行な方向(例えば水平方向,X方向)に流動して中間貯留室RCに流入し、中間貯留室RC内ではZ方向の正側(例えば鉛直方向の下方)に流動して流路基板32の第2貯留室RAに到達する。液体貯留室Rに貯留されたインクは、中間流路326内においてX方向に流動し、中間流路326から複数の供給流路322に分岐してZ方向の負側に流動して、各圧力室Cに並列に供給および充填される。圧力室Cに充填されたインクは、連通流路324内においてZ方向に流動し、ノズルNを通過して吐出される。
以上に例示した通り、第1実施形態の液体吐出ヘッド26は第1面F1と第2面F2とを包含する。各圧電素子37と保護部材38と駆動IC62とは、第1面F1と第2面F2との間に配置される。第1面F1は、駆動IC62からみて圧電素子37側に位置し、第2面F2は、駆動IC62からみて圧電素子37とは反対側に位置する。第2面F2には、前述の導入口43が形成される。
図2に示すように、流路基板32の第1面F1には第2コンプライアンス基板54が設置される。第2コンプライアンス基板54は、液体貯留室R内のインクの圧力変動を吸収する可撓性のフィルムである。図3に示すように、第2コンプライアンス基板54は、流路基板32の第2貯留室RAと中間流路326と複数の供給流路322とによって流路基板32の第1面F1側に開口する開口部を閉塞するように、流路基板32の第1面F1に設置されて液体貯留室Rの壁面(具体的には第2貯留室RAの底面)を構成する。このような構成の第2コンプライアンス基板54によれば、圧力室Cに近い位置に配置されるから、個別流路である複数の供給流路322を介して第2貯留室RAに伝わる圧力室Cの圧力変動を、第2コンプライアンス基板54によって効果的に吸収できる。
第2ケース部材404の第2面F2には第1コンプライアンス基板46が設置される。第1コンプライアンス基板46は、第2コンプライアンス基板54と同様に、液体貯留室R内のインクの圧力変動を吸収する可撓性のフィルムである。図3に示すように、第2ケース部材404には、第1コンプライアンス基板46を挟んで、第1貯留室RBとは反対側にダンパー室44を構成する開口部が設けられる。第1コンプライアンス基板46は、ダンパー室44の開口部を閉塞するように、第2面F2に設置されて液体貯留室Rの壁面(具体的には第1貯留室RBの底面)を構成する。このような構成によれば、導入口43からインクが第1貯留室RBに流入する方向の圧力によって、ダンパー室44側に第1コンプライアンス基板46を撓ませることができる。これにより、導入口43から第1貯留室RBに流入するインクの圧力変動を効果的に抑制できる。また、第2面F2には充分な面積を確保し易いから、流路基板32の第2面F2に第1コンプライアンス基板46を設置した第1実施形態によれば、第2コンプライアンス基板54のみを設置した構成と比較して、液体貯留室R内の圧力変動を効果的に吸収できる。
図3に示すように、第1貯留室RBの少なくとも一部は、第2貯留室RAに平面視で(すなわちZ方向からみて)重なる。また、第1コンプライアンス基板46の少なくとも一部は、第2コンプライアンス基板54に平面視で重なる。さらに、圧力室Cは、第1貯留室RBと第1コンプライアンス基板46との双方に平面視で重なる。第1貯留室RBが、圧電素子37と駆動IC62とに重なるように中間貯留室RCからX方向に張り出し、その張り出した部分に第1コンプライアンス基板46が設けられている構成とも言える。このように、液体吐出ヘッド26の各構成要素ができるだけ平面視で重なるようにすることで、液体吐出ヘッド26を小型化できる。
本実施形態の第1コンプライアンス基板46は、第1貯留室RBのうち導入口43とは反対側の第2貯留室RA側に設けられるから、導入口43と同じ側にコンプライアンス基板46が設けられる場合に比較して、導入口43の配置や大きさに関わらず、第1コンプライアンス基板46が変形する部分である能動部の面積を大きくできる。
ここで、このような本実施形態の作用効果について、比較例と比較しながら説明する。図5は、本実施形態の比較例に係る液体吐出ヘッド26’の断面図であり、図3に対応する。図6は、図5に示す比較例のケース部材40’をZ方向から見た平面図である。図5および図6に示すように、比較例の液体吐出ヘッド26’は、コンプライアンス基板46’が導入口43と同じ側に設けられる場合を例示する。具体的には、比較例の液体吐出ヘッド26’では、ケース部材40’に導入口43と第1貯留室RBが設けられ、ケース部材40’における導入口43と同じ側の第2面F2’にコンプライアンス基板46’が設けられる。このような比較例の構成では、導入口43と同じ側にコンプライアンス基板46’を設けるので、導入口43が形成される金属部分が変形しないように、導入口43を避けてコンプライアンス基板46’の能動部を配置しなければならない。したがって、コンプライアンス基板46’の能動部の面積や形は、導入口43の位置や大きさによって制限されてしまう。
他方、本実施形態の液体吐出ヘッド26では、ケース部材40を、第1ケース部材402と第2ケース部材404とで構成し、第1ケース部材402の方に導入口43を設けるようにしている。このようにすることで、導入口43とは別に、第1ケース部材402の方に第1貯留室RBとコンプライアンス基板46’を設けることができる。したがって、本実施形態では、導入口43の配置や大きさに関わらず、第1コンプライアンス基板46の能動部の面積を大きくすることができる。
図4に示す点線部分が本実施形態の第1コンプライアンス基板46であり、その内側の実線部分が能動部Pに相当する。同様に、図6に示す点線部分が比較例の第1コンプライアンス基板46’であり、その内側の実線部分が能動部P’に相当する。図6の比較例の第1コンプライアンス基板46’では、導入口43が配置される部分は、能動部として機能させることができない。これに対して、図4の本実施形態の第1コンプライアンス基板46では、導入口43が配置される部分がないため、第1コンプライアンス基板46の能動部Pが、図6の比較例の能動部P’よりも広くなっていることが分かる。このように、本実施形態の第1コンプライアンス基板46’によれば、導入口43の配置に関わらず、インクによる圧力変動の吸収効果を向上できる。
また、図3に示す本実施形態の構成では、第1貯留室RBのうち導入口43とは反対側に第1コンプライアンス基板46が設けられるから、導入口43から導入されるインクが第1コンプライアンス基板46に押し当たるように配置できる。このため、図5に示す比較例のように導入口43と同じ側に第1コンプライアンス基板46’が設けられる場合よりも、インクの圧力が第1コンプライアンス基板46に伝わり易い。したがって、導入口43から導入されたインクによる圧力変動が第1コンプライアンス基板46で吸収され易くなる。
次に、第1コンプライアンス基板46と第2コンプライアンス基板54との関係について説明する。本実施形態では、個別流路である供給流路322側に配置される第2貯留室RAにおいて、第1貯留室RBとは反対側に第2コンプライアンス基板54が設けられる。このため、第2コンプライアンス基板54は、第1コンプライアンス基板46よりも圧力室Cに近い位置に配置される。したがって、供給流路322を介して第2貯留室RAに伝わる圧力室Cの圧力変動を、第2コンプライアンス基板54で効果的に吸収できる。
本実施形態によれば、導入口43からのインクの導入による圧力変動は、主に第1コンプライアンス基板46で吸収し易く、圧力室Cの圧力変動は、主に第2コンプライアンス基板54で吸収し易い。例えば第2コンプライアンス基板54の方のヤング率を、第1コンプライアンス基板46のヤング率以下とすることで、第2コンプライアンス基板54の方が、第1コンプライアンス基板46よりも柔らかくなるように(剛性が低くなるように)してもよい。これによれば、導入口43からのインクの導入による圧力変動よりも微小な圧力室Cの圧力変動を、第2コンプライアンス基板54でさらに吸収し易くすることができる。
他方、第1コンプライアンス基板46については、導入口43から導入されるインクにより、第1貯留室RB内のインクが急激に動くことによる圧力変動(圧力損失)を、第1コンプライアンス基板46の能動部が大きく変形して流路体積を変化させることで吸収することができる。このため、第2コンプライアンス基板54よりも大きく撓むような材質や大きさであることが好ましい。なお、第2コンプライアンス基板54の方の厚みを、第1コンプライアンス基板46の厚み以下とすることによって、第2コンプライアンス基板54の方が、第1コンプライアンス基板46よりも柔らかくなるようにしてもよい。これによっても、圧力室Cの圧力変動を、第2コンプライアンス基板54で吸収し易くすることができる。
このように、本実施形態では、2つのコンプライアンス基板を配置するので、それぞれに最適な材料や大きさを選定することができる。上記の他、例えば第1コンプライアンス基板46の材料としては、水分の透過を抑えるために金属蒸着膜を有するものを使用することも可能である。液体貯留室Rの圧力変動は、例えば非印字状態から最大の印字速度で印刷する場合などのように、ある圧力範囲で大きくなる場合があるので、第1コンプライアンス基板46の材料としては、圧力範囲によってたわみ量が異なる材料にしてもよい。
なお、本実施形態では、ケース部材40を、第1ケース部材402と第2ケース部材404とに分けて、上方に配置される第1ケース部材402の方に第1貯留室RBを形成するので、第1ケース部材402を加工し易い材質にすることで、第1貯留室RBの天井の形状を変え易くすることができる。例えば図3に示すように、第1貯留室RBの天井の角部Qの形状を、インクの流れに沿った曲面形状などにすることで、上方に移動し易い気泡の排出性を高めることができる。気泡の排出性を高めることで、気泡の排出に必要なインクの流速を低下させることができるので、インクの無駄を省くことができる。また、第1ケース部材402と第2ケース部材404を分けるため、第1ケース部材402を交換するだけで、例えば異なる形状の第1貯留室RBや異なる機能(インクを循環するための機能や気泡を抜く機能)を備える第1貯留室RBに、容易に変えることができる。
また、本実施形態では、第1ケース部材402と第2ケース部材404の間に、第1コンプライアンス基板46が設けられるから、第1コンプライアンス基板46の能動部P’が第1ケース部材402と第2ケース部材404の外側に露出しない。したがって、第1コンプライアンス基板46が第1ケース部材402と第2ケース部材404の外側に露出する場合に比較して、水分の蒸発を抑えることができ、また、水分の蒸発を抑える対策を取り易い。水分の蒸発を抑える対策としては、例えば温度変化による内圧変動を抑えるための蛇道のように長い空気流路を設けた上で、第1コンプライアンス基板46を封止することも可能である。
また、第1コンプライアンス基板46の長さは、Y方向(長手方向)のみならず、X方向(幅方向)においても、導入口43の開口幅よりも長い。このため、能動部の面積が導入口43の開口幅よりも大きくなるので、変形も大きくすることができる。これにより、第1コンプライアンス基板46によって、インクの圧力変動を吸収し易くなる。第1コンプライアンス基板46は、導入口43に平面視で重なるから、導入口43から導入されたインクは、第1コンプライアンス基板46に押し当たり易くなる。このため、インクの圧力が第1コンプライアンス基板46に伝わり易くなり、導入口43から導入されたインクによる圧力変動が第1コンプライアンス基板46で吸収され易くなる。
本実施形態の第1コンプライアンス基板46は、第1ケース部材402と第2ケース部材404の間に設けられるので、フィルムなどの可撓性膜だけのように金属を含まない単体の部材で構成することができる。ただし、第1コンプライアンス基板46は、可撓膜として金属蒸着膜を含んだ部材で構成することもできる。本実施形態では、2つのダンパー室44を構成する2つの開口部をそれぞれ、別々の第1コンプライアンス基板46で封止する場合を例示するが、これに限られず、ダンパー室44を構成する2つの開口部を、1つの第1コンプライアンス基板46で封止するようにしてもよい。本実施形態では、第1貯留室RBの導入口43とは反対側に第1コンプライアンス基板46が配置されるので、第1コンプライアンス基板46を導入口43とは別に構成することができる。このため、導入口43を形成する金属部材と第1コンプライアンス基板46とを複合部品として第1コンプライアンス基板46自体に剛性を持たせる必要もない。したがって、第1コンプライアンス基板46を単体の部材にすることで、部品点数を減少させることができる。ただし、第1コンプライアンス基板46は、可撓性膜と金属部材との複合部材として、第1コンプライアンス基板46自体に剛性を持たせるようにしてもよい。
第1コンプライアンス基板46は、第1ケース部材402と第2ケース部材404の両方に固定してもよく、一方にのみ固定してもよい。例えば第1コンプライアンス基板46は、第2ケース部材404に固定され、第1ケース部材402には固定しないようにしてもよい。この構成によれば、第1ケース部材402と第2ケース部材404との両方に固定される場合に比較して、例えば部材間に生じる熱応力などによる応力集中を緩和できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。第1実施形態では、第1ケース部材402と第2ケース部材404の間に第1コンプライアンス基板46を配置した場合を例示したが、第2実施形態では、別の位置に第1コンプライアンス基板46を配置する場合を例示する。図7は、第2実施形態の液体吐出ヘッド26の断面図であり、図3に対応する。図7の第2ケース部材404は、第1貯留室RB側に、第1貯留室RBに連通する拡張空間45を備える。また、図7の第2ケース部材404は、図3と同様に第1貯留室RBとは反対側に、駆動ICを収容する凹部42からなる収容空間を備える。拡張空間45は、収容空間(凹部42)側に開口するように貫通する。図7の第1コンプライアンス基板46は、拡張空間45の収容空間側に開口する開口部を封止するように、第2ケース部材404に固定される。
このような第2実施形態の構成によれば、第1コンプライアンス基板46は、拡張空間45の収容空間側の開口を封止するように、第2ケース部材404に凹部42の内側から固定されるので、第1貯留室RBの容量を拡張空間45の分だけ増やすことができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第1貯留室RBの第1コンプライアンス基板46を複数設ける場合を例示する。図8は、第3実施形態の液体吐出ヘッド26の断面図であり、図7に対応する。図8は、図7と同様の第1コンプライアンス基板46の他に、第1ケース部材402にも、第1貯留室RB側に開口する開口部(ダンパー室)472を封止する第3コンプライアンス基板47を設けたものである。
このような第3実施形態の構成によれば、第1貯留室RBのコンプライアンス基板として、第2ケース部材404の第1コンプライアンス基板46だけでなく、第1ケース部材402にも第3コンプライアンス基板47が配置される。第1貯留室RBでは、導入口43からのインクの突入による急激な圧力変動が起こり易いので、第3実施形態のように、第1貯留室RBのコンプライアンス基板の数が増えることによって、第1貯留室RB内の急激な圧力変動を効果的に吸収することができる。なお、第1貯留室RBのコンプライアンス基板としては、第3実施形態で例示した第1コンプライアンス基板46と第3コンプライアンス基板47に限られず、さらにコンプライアンス基板を設けるようにしてもよい。
<変形例>
以上に例示した態様および実施形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示や上述の態様から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)上述した実施形態では、液体吐出ヘッド26を搭載したキャリッジ242をX方向に沿って反復的に往復させるシリアルヘッドを例示したが、液体吐出ヘッド26を媒体12の全幅にわたり配列したラインヘッドにも本発明を適用可能である。
(2)上述した実施形態では、圧力室に機械的な振動を付与する圧電素子を利用した圧電方式の液体吐出ヘッド26を例示したが、加熱により圧力室の内部に気泡を発生させる発熱素子を利用した熱方式の液体吐出ヘッドを採用することも可能である。
(3)上述した実施形態で例示した液体吐出装置10は、印刷に専用される機器のほか、ファクシミリ装置やコピー機等の各種の機器に採用され得る。もっとも、本発明の液体吐出装置10の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を吐出する液体吐出装置は、液晶表示装置のカラーフィルターや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等を形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を吐出する液体吐出装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。また、液体の一種として生体有機物の溶液を吐出するチップ製造装置としても利用される。
10…液体吐出装置、12…媒体、14…液体容器、20…制御装置、22…搬送機構、24…移動機構、242…キャリッジ、244…無端ベルト、26、 26’…液体吐出ヘッド、32…流路基板、322…供給流路、324…連通流路、326…中間流路、34…圧力室基板、342…開口、36…振動部、37…圧電素子、372…第2電極、38…保護部材、382…収容空間、384…配線、388…配線、40 40’…ケース部材、402…第1ケース部材、404…第2ケース部材、42…凹部、43…導入口、44…ダンパー室、45…拡張空間、46、 46’…第1コンプライアンス基板、472…開口部、52…ノズル板、54…第2コンプライアンス基板、62…駆動IC、64…配線部材、C…圧力室、F1…第1面、F2、F2’…第2面、FA、FB…接合面、FC…表面、L1…第1列、L2…第2列、N…ノズル、P、P’…能動部、R…液体貯留室、RB…第1貯留室、RA…第2貯留室、RC…中間貯留室。

Claims (16)

  1. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が前記第1コンプライアンス基板と平行に設けられ、
    前記第2コンプライアンス基板のヤング率は、前記第1コンプライアンス基板のヤング率以下である
    液体吐出ヘッド。
  2. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が前記第1コンプライアンス基板と平行に設けられ、
    前記第2コンプライアンス基板の厚みは、前記第1コンプライアンス基板の厚み以下である
    液体吐出ヘッド。
  3. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2コンプライアンス基板のヤング率は、前記第1コンプライアンス基板のヤング率以下である液体吐出ヘッドであって、
    前記第1コンプライアンス基板の少なくとも一部は、前記第2コンプライアンス基板に平面視で重なる
    液体吐出ヘッド。
  4. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2コンプライアンス基板の厚みは、前記第1コンプライアンス基板の厚み以下である
    液体吐出ヘッドであって、
    前記第1コンプライアンス基板の少なくとも一部は、前記第2コンプライアンス基板に平面視で重なる
    液体吐出ヘッド。
  5. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられ、
    前記圧力室は、前記第1貯留室と前記第1コンプライアンス基板との双方に平面視で重なる
    液体吐出ヘッド。
  6. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられ、
    前記駆動素子を駆動する駆動ICを備え、
    前記駆動ICは、前記圧力室と前記第1コンプライアンス基板との双方に平面視で重なる
    液体吐出ヘッド。
  7. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられ、
    前記液体貯留室が形成されるケース部材を備え、
    前記ケース部材は、前記第1貯留室が形成される第1ケース部材と、前記中間貯留室が形成される第2ケース部材と、を有し、
    前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とは、前記第1貯留室の少なくとも一部が前記第2貯留室に平面視で重なるように積層され、
    前記第1ケース部材と前記第2ケース部材の間に、前記第1コンプライアンス基板が設けられる
    液体吐出ヘッド。
  8. 前記第2ケース部材には、前記第1コンプライアンス基板を挟んで、前記第1貯留室とは反対側にダンパー室が設けられる
    請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記第1コンプライアンス基板のうち変形する能動部の長さは、前記導入口の開口幅よりも長い
    請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記第1コンプライアンス基板は、前記導入口に平面視で重なる
    請求項9に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記第1コンプライアンス基板は、可撓性膜と金属部材との複合部材である
    請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記第1コンプライアンス基板は、金属部材を含まない単体の部材である
    請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 前記第1コンプライアンス基板は、互いに対向する前記第1貯留室の開口部と前記ダンパー室の開口部との間に配置され、前記第2ケース部材に固定され、前記第1ケース部材には固定されない
    請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
  14. 圧力室の圧力を変動させてノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    前記圧力室に連通する個別流路と、
    導入口から導入された液体を、前記個別流路を介して前記圧力室に供給する液体貯留室と、を備え、
    前記液体貯留室は、
    前記導入口側に配置される第1貯留室と、
    前記個別流路側に配置される第2貯留室と、
    前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する中間貯留室と、を有し、
    前記第1貯留室の少なくとも一部は、前記第2貯留室に平面視で重なり、
    前記第1貯留室のうち前記導入口とは反対側の前記第2貯留室側に第1コンプライアンス基板が設けられ、
    前記第2貯留室のうち前記第1貯留室とは反対側に第2コンプライアンス基板が設けられ、
    前記液体貯留室が形成されるケース部材を備え、
    前記ケース部材は、前記第1貯留室が形成される第1ケース部材と、前記中間貯留室が形成される第2ケース部材と、を有し、
    前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とは、前記第1貯留室の少なくとも一部が前記第2貯留室に平面視で重なるように積層され、
    前記第2ケース部材は、前記第1貯留室側に、前記第1貯留室に連通する拡張空間を備えると共に、前記第1貯留室とは反対側に、前記駆動素子を駆動する駆動ICを収容する収容空間を備え、
    前記拡張空間は、前記収容空間側に開口するように貫通し、
    前記第1コンプライアンス基板は、前記拡張空間の前記収容空間側に開口する開口部を封止するように、前記第2ケース部材に固定される
    液体吐出ヘッド。
  15. 前記第1ケース部材において前記第1貯留室側に開口する開口部を封止する第3コンプライアンス基板を備える
    請求項14に記載の液体吐出ヘッド。
  16. 媒体を搬送する搬送機構と、
    前記媒体に液体を吐出する、請求項1から請求項15のいずれかの液体吐出ヘッドと、
    を具備する
    液体吐出装置。
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