JP2017140821A - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体を貯留する空間の容量を確保する。【解決手段】圧力室C内の液体をノズルNから噴射させる駆動素子と、圧力室Cに供給される液体を貯留する液体貯留室Rと、駆動素子を駆動する駆動IC62とを具備し、駆動IC62が、駆動素子と液体貯留室Rとの間に位置するようにし、液体貯留室Rの少なくとも一部は、駆動素子と駆動IC62とに平面視で重なる液体噴射ヘッド26とした。【選択図】図3

Description

本発明は、インク等の液体を噴射する技術に関する。
インク等の液体を複数のノズルから噴射する液体噴射ヘッドが従来から提案されている。例えば特許文献1には、共通液室に貯留された液体を複数の圧力室に供給し、圧電素子等の圧力発生素子により各圧力室内の圧力を変動させることで液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドが開示されている。特許文献1の技術では、共通液室を構成するユニットケースに貫通空部が形成され、圧力発生素子を駆動する駆動IC(Integrated Circuit)を実装したフレキシブルケーブルが貫通空部の内側に実装される。
特開2013−129191号公報
しかし、特許文献1の技術では、フレキシブルケーブルを設置するための貫通空部をユニットケースに形成する必要があるから、共通液室の容量を充分に確保することが困難であるという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、液体を貯留する空間の容量の確保を目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、圧力室内の液体をノズルから噴射させる駆動素子と、圧力室に供給される液体を貯留する液体貯留室と、駆動素子を駆動する駆動ICとを具備し、液体貯留室の少なくとも一部は、駆動素子と駆動ICとの双方に平面視で重なる。以上の態様では、液体貯留室の少なくとも一部が駆動素子と駆動ICとの双方に平面視で重なるから、共通液室が圧電素子および駆動ICに重複しない特許文献1の構成と比較して、液体貯留室の容量を確保し易いという利点がある。
本発明の好適な態様において、駆動ICは、駆動素子と液体貯留室との間に位置する。以上の態様では、例えば駆動ICと駆動素子との間に液体貯留室が位置する構成と比較して、駆動素子に近い位置に駆動ICが設置される。したがって、駆動ICと駆動素子との電気的な接続が容易であるという利点がある。
本発明の好適な態様において、液体貯留室は、駆動ICからみて駆動素子とは反対側に位置する第1空間と、駆動ICおよび駆動素子の側方に位置する第2空間とを含み、第1空間の少なくとも一部が、駆動素子と駆動ICとに平面視で重なる。以上の態様では、液体貯留室が、駆動ICからみて駆動素子とは反対側で駆動素子と駆動ICとに重なる第1空間と、駆動ICおよび駆動素子の側方に位置する第2空間とを含むから、液体貯留室の容量を確保し易いという前述の効果は格別に顕著である。
本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、駆動素子を収容する収容空間が形成された保護部材を具備し、駆動ICは、保護部材のうち収容空間とは反対側の表面に設置される。以上の態様では、駆動素子を収容する収容空間が形成された保護部材の表面に駆動ICが設置される。すなわち、駆動素子の近くに駆動ICが設置される。したがって、例えば保護部材に設置された配線基板に駆動ICを実装する構成と比較して、駆動ICから駆動素子までの電気的な経路長が短縮され、当該経路の抵抗成分や容量成分に起因した信号歪を低減することが可能である。
本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、複数の駆動素子を含み、保護部材のうち複数の駆動素子が配列する方向の端部に設置されて駆動ICに電気的に接続された配線部材とを具備する。以上の態様では、保護部材のうち複数の駆動素子が配列する方向の端部に配線部材が設置されるから、複数の駆動素子の配列における途中の位置に配線部材のためのスペースを確保する必要がない。したがって、液体貯留室の容量を確保し易いという前述の効果は格別に顕著である。
本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、駆動ICからみて駆動素子側の第1面に設置されて液体貯留室の壁面を構成する可撓性の第1吸振体を具備する。以上の態様では、駆動ICからみて駆動素子側の第1面に設置された第1吸振体により液体貯留室内の圧力変動が吸収される。したがって、液体貯留室内の圧力変動が圧力室に伝播して液体の噴射特性(例えば噴射量,噴射速度,噴射方向)に影響する可能性が低減される。
本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、駆動ICからみて駆動素子とは反対側の第2面に設置されて液体貯留室の壁面を構成する可撓性の第2吸振体を具備する。以上の態様では、駆動ICからみて駆動素子とは反対側の第2面に設置された第2吸振体により液体貯留室内の圧力変動が吸収される。したがって、液体貯留室内の圧力変動が圧力室に伝播して液体の噴射特性に影響する可能性が低減される。第1吸振体および第2吸振体の双方を設置した構成によれば、液体貯留室内の圧力変動を抑制できるという効果は格別に顕著である。
本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、圧力室内の液体をノズルから噴射させる駆動素子と、圧力室に供給される液体を貯留する液体貯留室と、駆動素子を駆動する駆動ICとを具備し、液体貯留室の少なくとも一部は、ノズルと駆動ICとの双方に平面視で重なる。以上の態様では、液体貯留室の少なくとも一部がノズルと駆動ICとの双方に平面視で重なるから、特許文献1の構成と比較して、液体貯留室の容量を確保し易いという利点がある。
本発明の好適な態様に係る液体噴射ヘッドは、圧力室内の液体をノズルから噴射させる駆動素子と、圧力室に供給される液体を貯留する液体貯留室と、駆動素子を駆動する駆動ICとを具備し、液体貯留室の少なくとも一部は、圧力室と駆動ICとの双方に平面視で重なる。以上の態様では、液体貯留室の少なくとも一部が圧力室と駆動ICとの双方に平面視で重なるから、特許文献1の構成と比較して、液体貯留室の容量を確保し易いという利点がある。
本発明の好適な態様に係る液体噴射装置は、以上に例示した各態様に係る液体噴射ヘッドを具備する。液体噴射装置の好例は、インクを噴射する印刷装置であるが、本発明に係る液体噴射装置の用途は印刷に限定されない。
本発明の第1実施形態における液体噴射装置の構成図である。 液体噴射ヘッドの分解斜視図である。 液体噴射ヘッドの断面図(図2のIII-III線の断面図)である。 圧電素子の近傍を拡大した断面図である。 液体噴射ヘッドの中線と各要素との位置関係の説明図である。 液体噴射ヘッドの中線と各要素との位置関係の説明図である。 液体噴射ヘッドの中線と各要素との位置関係の説明図である。 第2実施形態における液体噴射ヘッドの断面図である。 第3実施形態における液体噴射ヘッドの分解斜視図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体噴射装置100を例示する構成図である。第1実施形態の液体噴射装置100は、液体の例示であるインクを媒体12に噴射するインクジェット方式の印刷装置である。媒体12は、典型的には印刷用紙であるが、樹脂フィルムまたは布帛等の任意の印刷対象が媒体12として利用され得る。図1に例示される通り、液体噴射装置100には、インクを貯留する液体容器14が固定される。例えば液体噴射装置100に着脱可能なカートリッジ、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、またはインクを補充可能なインクタンクが液体容器14として利用される。色彩が相違する複数種のインクが液体容器14には貯留される。
図1に例示される通り、液体噴射装置100は、制御装置20と搬送機構22と移動機構24と複数の液体噴射ヘッド26とを具備する。制御装置20は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路と半導体メモリ等の記憶回路とを包含し、液体噴射装置100の各要素を統括的に制御する。搬送機構22は、制御装置20による制御のもとで媒体12をY方向に搬送する。
移動機構24は、制御装置20による制御のもとで複数の液体噴射ヘッド26をX方向に往復させる。X方向は、媒体12が搬送されるY方向に交差(典型的には直交)する方向である。第1実施形態の移動機構24は、複数の液体噴射ヘッド26を収容する略箱型の搬送体(キャリッジ)242と、搬送体242が固定された無端ベルト244とを具備する。なお、液体容器14を液体噴射ヘッド26とともに搬送体242に搭載することも可能である。
複数の液体噴射ヘッド26の各々は、液体容器14から供給されるインクを制御装置20による制御のもとで複数のノズル(噴射孔)から媒体12に噴射する。搬送機構22による媒体12の搬送と搬送体242の反復的な往復とに並行して各液体噴射ヘッド26が媒体12にインクを噴射することで媒体12の表面に所望の画像が形成される。なお、X-Y平面(例えば媒体12の表面に平行な平面)に垂直な方向を以下ではZ方向と表記する。各液体噴射ヘッド26によるインクの噴射方向(典型的には鉛直方向)がZ方向に相当する。
図2は、任意の1個の液体噴射ヘッド26の分解斜視図であり、図3は、図2におけるIII−III線の断面図である。図2に例示される通り、液体噴射ヘッド26は、Y方向に配列された複数のノズルNを具備する。第1実施形態の複数のノズルNは、第1列L1と第2列L2とに区分される。第1列L1と第2列L2との間でノズルNのY方向の位置を相違させること(すなわち千鳥配置またはスタガ配置)も可能であるが、第1列L1と第2列L2とでノズルNのY方向の位置を一致させた構成が図3では便宜的に例示されている。図2から理解される通り、第1実施形態の液体噴射ヘッド26は、第1列L1の複数のノズルNに関連する要素と第2列L2の複数のノズルNに関連する要素とが略線対称に配置された構造である。
図2および図3に例示される通り、第1実施形態の液体噴射ヘッド26は流路基板32を具備する。流路基板32は、第1面F1と接合面FAとを含む板状部材である。第1面F1はZ方向の正側の表面(媒体12側の表面)であり、接合面FAは第1面F1とは反対側(Z方向の負側)の表面である。流路基板32の接合面FAの面上には、圧力室基板34と振動部36と複数の圧電素子37と保護部材38と筐体部40とが設置され、第1面F1の面上にはノズル板52と吸振体54とが設置される。液体噴射ヘッド26の各要素は、概略的には流路基板32と同様にY方向に長尺な板状部材であり、例えば接着剤を利用して相互に接合される。流路基板32と圧力室基板34と保護部材38とノズル板52とが積層される方向をZ方向として把握することも可能である。
ノズル板52は、複数のノズルNが形成された板状部材であり、例えば接着剤を利用して流路基板32の第1面F1に設置される。各ノズルNはインクが通過する貫通孔である。第1実施形態のノズル板52は、半導体製造技術(例えばエッチング)を利用してシリコン(Si)の単結晶基板を加工することで製造される。ただし、ノズル板52の製造には公知の材料や製法が任意に採用され得る。
流路基板32は、インクの流路を形成するための板状部材である。図2および図3に例示される通り、第1実施形態の流路基板32には、第1列L1および第2列L2の各々について、空間RAと複数の供給流路322と複数の連通流路324とが形成される。空間RAは、平面視で(すなわちZ方向からみて)Y方向に沿う長尺状に形成された開口であり、供給流路322および連通流路324は、ノズルN毎に形成された貫通孔である。複数の供給流路322はY方向に配列され、複数の連通流路324も同様にY方向に配列される。また、図3に例示される通り、流路基板32の第1面F1には、複数の供給流路322にわたる中間流路326が形成される。中間流路326は、空間RAと複数の供給流路322とを連結する流路である。他方、連通流路324はノズルNに連通する。
図2および図3に例示される通り、圧力室基板34は、Y方向に配列された複数の開口342が第1列L1および第2列L2の各々について形成された板状部材であり、例えば接着剤を利用して流路基板32の接合面FAに設置される。開口342は、ノズルN毎に形成されて平面視でX方向に沿う長尺状の貫通孔である。流路基板32および圧力室基板34は、前述のノズル板52と同様に、例えば半導体製造技術を利用してシリコン(Si)の単結晶基板を加工することで製造される。ただし、流路基板32および圧力室基板34の製造には公知の材料や製法が任意に採用され得る。
図2および図3に例示される通り、圧力室基板34のうち流路基板32とは反対側の表面には振動部36が設置される。第1実施形態の振動部36は、弾性的に振動可能な板状部材(振動板)である。なお、所定の板厚の板状部材のうち開口342に対応する領域について板厚方向の一部を選択的に除去することで、圧力室基板34と振動部36とを一体に形成することも可能である。
図3から理解される通り、流路基板32の接合面FAと振動部36とは、各開口342の内側で相互に間隔をあけて対向する。開口342の内側で流路基板32の接合面FAと振動部36との間に位置する空間は、当該空間に充填されたインクに圧力を付与するための圧力室Cとして機能する。圧力室Cは、例えばX方向を長手方向としてY方向を短手方向とする空間である。圧力室CはノズルN毎に個別に形成される。第1列L1および第2列L2の各々について複数の圧力室CがY方向に配列される。図3から理解される通り、任意の1個の圧力室Cは、供給流路322と中間流路326とを介して空間RAに連通するとともに、連通流路324を介してノズルNに連通する。なお、流路幅が狭窄された絞り流路を開口342に形成することで所定の流路抵抗を付加することも可能である。
図2および図3に例示される通り、振動部36のうち圧力室Cとは反対側の面上には、相異なるノズルNに対応する複数の圧電素子37が第1列L1および第2列L2の各々について設置される。圧電素子37は、駆動信号の供給により変形する受動素子である。複数の圧電素子37は、各圧力室Cに対応するようにY方向に配列する。
図4は、圧電素子37の近傍を拡大した断面図である。図4に例示される通り、圧電素子37は、相互に対向する第1電極371と第2電極372との間に圧電体層373を介在させた積層体である。圧電素子37の変形に連動して振動部36が振動すると、圧力室C内の圧力が変動することで、圧力室Cに充填されたインクが連通流路324とノズルNとを通過して噴射される。圧電素子37は、第1電極371と第2電極372と圧電体層373とが平面視で重なる部分として画定される。また、駆動信号の供給により変形する部分(すなわち、振動部36を振動させる能動部)を圧電素子37として画定することも可能である。
図2および図3の保護部材38は、複数の圧電素子37を保護するための板状部材であり、振動部36の表面(または圧力室基板34の表面)に設置される。保護部材38の材料や製法は任意であるが、流路基板32や圧力室基板34と同様に、例えばシリコン(Si)の単結晶基板を半導体製造技術により加工することで保護部材38は形成され得る。
図4に例示される通り、保護部材38のうち振動部36側の表面(以下「接合面」という)G1には、複数の圧電素子37を収容する収容空間382が第1列L1および第2列L2の各々について形成される。収容空間382は、接合面G1に対して窪んだ空間であり、複数の圧電素子37の配列に沿うY方向に長尺な形状に形成される。保護部材38のうち収容空間382とは反対側の表面(以下「実装面」という)G2には駆動IC62が設置される。駆動IC62は、制御装置20による制御のもとで駆動信号を生成および供給することで各圧電素子37を駆動する駆動回路が搭載された略矩形状のICチップである。図3および図4から理解される通り、液体噴射ヘッド26の少なくとも一部の圧電素子37は平面視で駆動IC62に重なる。また、図3および図4に例示される通り、第1列L1のノズルNに対応する圧電素子37と第2列L2のノズルNに対応する圧電素子37との双方に駆動IC62が平面視で重なる。すなわち、駆動IC62は、X方向において、第1列L1のノズルNと第2列L2のノズルNとの双方にわたるように設置される。
保護部材38の実装面G2には、駆動IC62の出力端子に接続された配線384が圧電素子37毎に形成される。各配線384は、保護部材38を貫通する導通孔(コンタクトホール)Hを介して接合面G1の接続端子386に電気的に接続される。接合面G1に形成された接続端子386は、圧電素子37の第2電極372に電気的に接続される。例えば、樹脂材料で接合面G1に形成された突起を導電材料で被覆した公知の樹脂コアバンプが接続端子386として好適である。駆動IC62の出力端子から出力された駆動信号は、配線384と導通孔Hと接続端子386とを介して圧電素子37に供給される。
また、図2に例示される通り、保護部材38の実装面G2には、駆動IC62の入力端子に接続された複数の配線388が形成される。複数の配線388は、保護部材38の実装面G2のうちY方向(すなわち複数の圧電素子37が配列する方向)の端部に位置する領域Eまで延在する。実装面G2の領域Eには配線部材64が接合される。配線部材64は、制御装置20と駆動IC62とを電気的に接続する複数の配線(図示略)が形成された実装部品である。例えばFPC(Flexible Printed Circuit)やFFC(Flexible Flat Cable)等の可撓性の配線基板が配線部材64として好適に採用される。以上の説明から理解される通り、第1実施形態の保護部材38は、駆動信号を伝送する配線(384,388)が形成された配線基板としても機能する。ただし、駆動IC62の実装や配線の形成に使用される配線基板を保護部材38とは別個に設置することも可能である。
図2および図3に例示された筐体部40は、複数の圧力室C(さらには複数のノズルN)に供給されるインクを貯留するためのケースである。筐体部40のうちZ方向の正側の表面(以下「接合面」という)FBが例えば接着剤で流路基板32の接合面FAに固定される。図2および図3に例示される通り、筐体部40の接合面FBにはY方向に延在する溝状の凹部42が形成される。保護部材38および駆動IC62は凹部42の内側に収容される。保護部材38の領域Eに接合された配線部材64は、凹部42の内側を通過するようにY方向に延在する。図2から理解される通り、配線部材64の幅W1(X方向の寸法の最大値)は、筐体部40の幅W2を下回る(W1<W2)。
第1実施形態の筐体部40は、流路基板32や圧力室基板34とは別個の材料で形成される。例えば樹脂材料の射出成形で筐体部40を製造することが可能である。ただし、筐体部40の製造には公知の材料や製法が任意に採用され得る。筐体部40の材料としては、例えばポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(ザイロン[登録商標])等の合成繊維や液晶ポリマー等の樹脂材料が好適である。
図3に例示される通り、第1実施形態の筐体部40には、第1列L1および第2列L2の各々について空間RBが形成される。筐体部40の空間RBと流路基板32の空間RAとは相互に連通する。空間RAと空間RBとで構成される空間は、複数の圧力室Cに供給されるインクを貯留する液体貯留室(リザーバー)Rとして機能する。液体貯留室Rは、複数のノズルNにわたる共通液室である。筐体部40のうち流路基板32とは反対側の表面(以下「第2面」という)F2には、液体容器14から供給されるインクを液体貯留室Rに導入するための導入口43が第1列L1および第2列L2の各々について形成される。
図3に例示される通り、筐体部40の空間RBは、第1空間RB1と第2空間RB2とを包含する。第1空間RB1および第2空間RB2は、Y方向に長尺な空間である。第1空間RB1は、導入口43に連通する。第2空間RB2は、第1空間RB1の下流側に位置し、流路基板32の空間RAに連通する。Z方向の正側からみると、第1列L1に対応する第2空間RB2と第2列L2に対応する第2空間RB2との間に、保護部材38および駆動IC62を収容する凹部42が位置する。したがって、第2空間RB2は、圧電素子37と保護部材38と駆動IC62との側方(X方向の正側または負側)に位置する。以上の例示の通り、第1実施形態では、液体貯留室R(筐体部40の空間RB)が第1空間RB1と第2空間RB2とを包含する。したがって、第1空間RB1および第2空間RB2の一方のみで空間RBを形成した構成と比較して、液体貯留室Rを大容量化することが可能である。
液体容器14からZ方向の正側に沿って導入口43に供給されたインクは、図3に破線の矢印で図示した通り、液体貯留室Rの第1空間RB1内でX-Y平面に略平行な方向(例えば水平方向,X方向)に流動して第2空間RB2に流入し、第2空間RB2内ではZ方向の正側(例えば鉛直方向の下方)に流動して流路基板32の空間RAに到達する。液体貯留室Rに貯留されたインクは、中間流路326内においてX方向に流動し、中間流路326から複数の供給流路322に分岐してZ方向の負側に流動して、各圧力室Cに並列に供給および充填される。圧力室Cに充填されたインクは、連通流路324内においてZ方向に流動し、ノズルNを通過して噴射される。
以上に例示した通り、第1実施形態の液体噴射ヘッド26は第1面F1と第2面F2とを包含する。各圧電素子37と保護部材38と駆動IC62とは、第1面F1と第2面F2との間に配置される。第1面F1は、駆動IC62からみて圧電素子37側に位置し、第2面F2は、駆動IC62からみて圧電素子37とは反対側に位置する。第2面F2には、前述の導入口43が形成されるほか、空間RB(第1空間RB1および第2空間RB2)に対応する開口44が形成される。
図2に例示される通り、第1面F1には吸振体54(第1吸振体の例示)が設置される。吸振体54は、液体貯留室R内のインクの圧力変動を吸収する可撓性のフィルム(コンプライアンス基板)である。図3に例示される通り、吸振体54は、流路基板32の空間RAと中間流路326と複数の供給流路322とを閉塞するように流路基板32の第1面F1に設置されて液体貯留室Rの壁面(具体的には底面)を構成する。
筐体部40の第2面F2には吸振体46(第2吸振体の例示)が設置される。吸振体46は、吸振体54と同様に、液体貯留室R内のインクの圧力変動を吸収する可撓性のフィルムであり、開口44を閉塞するように第2面F2に設置されて液体貯留室Rの壁面(具体的には天井面)を構成する。第2面F2には充分な面積を確保し易いから、第2面F2に吸振体46を設置した第1実施形態によれば、吸振体54のみを設置した構成と比較して、液体貯留室R内の圧力変動を効果的に吸収できるという利点がある。
図3に例示される通り、第1実施形態の液体貯留室Rの少なくとも一部は、圧電素子37と駆動IC62との双方に平面視で重なる。具体的には、液体貯留室Rのうち駆動IC62からみて圧電素子37とは反対側に位置する第1空間RB1の一部が、圧電素子37と駆動IC62とに平面視で重なる。すなわち、液体貯留室Rのうち圧電素子37に平面視で重なる部分が、駆動IC62にも平面視で重なる。第1空間RB1が、圧電素子37と駆動IC62とに重なるように第2空間RB2からX方向に張り出した構成とも換言され得る。
図3に例示された構成は、液体貯留室Rの少なくとも一部が、駆動IC62とノズルNとの双方に平面視で重なる構成とも換言され得る。すなわち、液体貯留室Rのうち駆動IC62に平面視で重なる部分がノズルNにも平面視で重なる。図3から理解される通り、Z方向に沿った各要素の位置関係に着目すると、液体貯留室RとノズルNとの間に駆動IC62が位置する。また、図3に例示された構成は、液体貯留室Rの少なくとも一部が、駆動IC62と圧力室Cとの双方に平面視で重なる構成とも換言され得る。すなわち、液体貯留室Rのうち駆動IC62に平面視で重なる部分が圧力室Cにも平面視で重なる。図3から理解される通り、Z方向に沿った各要素の位置関係に着目すると、液体貯留室Rと圧力室Cとの間に駆動IC62が位置する。
図5は、X方向における液体噴射ヘッド26の中点からZ方向に沿って延在する中線XC(液体噴射ヘッド26の中央には必ずしも限定されず、略線対称の構造における中央線でもよい)と各要素のX方向の位置(P1−P5)との関係に着目した断面図である。図5の位置P1は、液体貯留室Rのうち中線XC側の端部の位置であり、位置P5は、液体貯留室Rのうち中線XCとは反対側の端部の位置である。位置P2は、X方向におけるノズルNの中心軸の位置であり、位置P3は、X方向における導入孔43の中心軸の位置である。また、位置P4は、駆動IC62の端部の位置である。図5から理解される通り、第1実施形態では、中線XCに近い方から、液体貯留室Rのうち中線XC側の端部P1→ノズルNの中心軸P2→導入孔43の中心軸P3→駆動IC62の端部P4→液体貯留室Rのうち中線XCとは反対側の端部P5、という順番でX方向に配列する。
以上に説明した通り、第1実施形態では、液体貯留室Rの少なくとも一部が圧電素子37と駆動IC62とに平面視で重なる。したがって、共通液室が圧電素子および駆動ICに重複しない特許文献1の構成と比較して、液体噴射ヘッド26を小型化しながら、液体貯留室Rの容量を容易に確保できるという利点がある。第1実施形態では特に、液体貯留室Rが、駆動IC62からみて圧電素子37とは反対側で圧電素子37と駆動IC62とに重なる第1空間RB1と、駆動IC62および圧電素子37の側方に位置する第2空間RB2とを含む。したがって、液体貯留室Rの容量を確保し易いという前述の効果は格別に顕著である。
また、圧電素子37を収容する収容空間382が形成された保護部材38の実装面G2に駆動IC62が設置される。すなわち、圧電素子37の近くに駆動IC62が設置される。したがって、例えば保護部材38に固定された配線基板に駆動IC62を実装する構成と比較して、駆動IC62から圧電素子37までの経路長が短縮され、当該経路の抵抗成分や容量成分に起因した信号歪を低減することが可能である。
第1実施形態では、保護部材38のうち複数の圧電素子37が配列するY方向の端部の領域Eに配線部材64が設置されるから、複数の圧電素子37の配列における途中の位置に配線部材64のためのスペースを確保する必要がない。したがって、液体貯留室Rの容量を確保し易いという前述の効果は格別に顕著である。
また、第1実施形態では、吸振体54および吸振体46により液体貯留室R内の圧力変動が吸収されるから、液体貯留室R内の圧力変動が圧力室Cに伝播してインクの噴射特性(例えば噴射量,噴射速度,噴射方向)に影響する可能性が低減される。第1実施形態では特に、吸振体54が第1面F1に設置されるとともに吸振体46が第2面F2に設置されるから、液体貯留室R内の圧力変動を抑制できるという効果は格別に顕著である。なお、筐体部40の側面に開口を形成して吸振体を設置することも可能である。
なお、液体噴射ヘッド26の各要素の位置(P1〜P5)は図5の例示に限定されない。例えば、図6に例示される通り、図5の構成と比較して、導入孔43の中心軸P3と駆動IC62の端部P4との関係を反転することも可能である。すなわち、図6の構成では、中線XCに近い方から、液体貯留室Rのうち中線XC側の端部P1→ノズルNの中心軸P2→駆動IC62の端部P4→導入孔43の中心軸P3→液体貯留室Rのうち中線XCとは反対側の端部P5、という順番でX方向に配列する。
また、図7に例示される通り、図6の構成と比較して、液体貯留室Rのうち中線XC側の端部P1とノズルNの中心軸P2との関係を反転することも可能である。すなわち、図7の構成では、中線XCに近い方から、ノズルNの中心軸P2→液体貯留室Rのうち中線XC側の端部P1→駆動IC62の端部P4→導入孔43の中心軸P3→液体貯留室Rのうち中線XCとは反対側の端部P5、という順番でX方向に配列する。なお、図7の構成において、図5の構成と同様に、駆動IC62の端部P4からみて中線XC側に、導入孔43の中心軸P3を位置させることも可能である。すなわち、中線XCに近い側から、ノズルNの中心軸P2→液体貯留室Rのうち中線XC側の端部P1→導入孔43の中心軸P3→駆動IC62の端部P4→液体貯留室Rのうち中線XCとは反対側の端部P5、という順番でX方向に配列することも可能である。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、第2実施形態における液体噴射ヘッド26の断面図(図3と同様の断面)である。図8に例示される通り、第2実施形態の筐体部40には梁状部48が設置される。梁状部48は、液体貯留室Rにおいて相互に対向する内壁面間にわたる梁状の部分である。液体貯留室Rの第2空間RB2に梁状部48を形成した構成が図8では例示されている。具体的には、筐体部40のうちX方向に間隔をあけて相互に対向する内壁面411および内壁面412に着目すると、第2実施形態の梁状部48は、内壁面411および内壁面412の一方からX方向に突出して他方に到達する。内壁面411と内壁面412との間隔が第2空間RB2に相当する。例えば筐体部40とは別体に形成された梁状部48を筐体部40に固定する構成や、梁状部48を筐体部40と一体に形成した構成が採用され得る。なお、図8では1個の梁状部48を図示したが、相互に間隔をあけて複数の梁状部48をY方向に配列した構成も好適である。
図8に例示される通り、流路基板32の空間RAにも単数または複数の梁状部328が形成される。梁状部328は、空間RAのうちX方向に間隔をあけて相互に対向する内壁面間にわたる梁状の部分である。梁状部328は、例えばシリコンの単結晶基板の加工で流路基板32と一体に形成される。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、筐体部40に梁状部48が設置されるから、例えば液体噴射ヘッド26の小型化のために筐体部40の各部の板厚を削減した構成でも、筐体部40の機械的な強度を維持できるという利点がある。第2実施形態では、筐体部40の梁状部48に加えて流路基板32にも梁状部328が設置されるから、流路基板32の機械的な強度(ひいては液体噴射ヘッド26の全体的な強度)を維持できるという利点もある。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態に係る液体噴射ヘッド26の分解斜視図である。図9に例示される通り、第3実施形態の液体噴射ヘッド26は、第1実施形態の配線部材64に代えて配線部材64Aと配線部材64Bとを具備する。
配線部材64Aおよび配線部材64Bの各々は、制御装置20と駆動IC62とを電気的に接続する複数の配線(図示略)が形成された実装部品(例えばFPCまたはFFC)である。配線部材64Aは、保護部材38の実装面G2のうちY方向の正側の端部に位置する領域EAに接合される。配線部材64Bは、実装面G2のうちY方向の負側(すなわち配線部材64Aとは反対側)の端部に位置する領域EBに接合される。配線部材64Aおよび配線部材64Bの各々の幅W1は筐体部40の幅W2を下回る。
図9に例示される通り、保護部材38の実装面G2には、複数の配線388Aと複数の配線388Bとが形成される。各配線388Aおよび各配線388Bは、駆動IC62に電気的に接続される。各配線388Aは、実装面G2の領域EAまで延在し、配線部材64Aの各配線に電気的に接続される。各配線388Bは、実装面G2の領域EBまで延在し、配線部材64Bの各配線に電気的に接続される。以上の説明から理解される通り、駆動IC62は、配線部材64Aおよび配線部材64Bを介して制御装置20に電気的に接続される。
以上の構成において、各圧電素子37の駆動に使用される制御信号および電源電圧が、配線部材64Aおよび配線部材64Bの各々を介して制御装置20から駆動IC62に供給される。具体的には、複数の圧電素子37のうちY方向の正側に位置する各圧電素子37を駆動するための制御信号と電源電圧とが、配線部材64Aと各配線388Aとを介して駆動IC62に供給される。また、複数の圧電素子37のうちY方向の負側に位置する各圧電素子37を駆動するための制御信号と電源電圧とが、配線部材64Bと各配線388Bとを介して駆動IC62に供給される。
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。ところで、駆動IC62からみてY方向の正側のみに配線部材64を設置した第1実施形態の構成では、配線部材64を介して供給される制御信号または電源電圧を駆動IC62の内部でY方向の正側の端部から負側の端部まで伝送する必要がある。したがって、駆動IC62の内部配線における電圧降下が顕著となる可能性がある。第1実施形態とは対照的に、第3実施形態では、駆動IC62の一方側に配線部材64Aが設置され、他方側に配線部材64Bが設置される。すなわち、駆動IC62におけるY方向の両側から制御信号や電源電圧が供給される。したがって、第1実施形態と比較して、駆動IC62の内部配線における電圧降下を低減できるという利点がある。
なお、以上の説明では、配線部材64Aおよび配線部材64Bの双方を制御信号および電源電圧の伝送に使用したが、配線部材64Aおよび配線部材64Bの用途は以上の例示に限定されない。例えば、配線部材64Aを制御信号の供給に使用するとともに配線部材64Bを電源電圧の供給に使用することも可能である。また、配線部材64Aに接続された駆動ICと配線部材64bに接続された駆動ICとを別個に保護部材38に実装することも可能である。例えば、Y方向の正側に位置する駆動ICは、配線部材64Aから供給される制御信号および電源電圧を使用してY方向の正側の各圧電素子37を駆動する。他方、Y方向の負側に位置する駆動ICは、配線部材64Bから供給される制御信号および電源電圧を使用してY方向の負側の各圧電素子37を駆動する。なお、梁状部48および梁状部328を具備する第2実施形態に第3実施形態を適用することも可能である。
<変形例>
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)前述の各形態では、吸振体46および吸振体54の双方を設置した構成を例示したが、例えば液体貯留室R内の圧力変動が特段の問題とならない場合には、吸振体46および吸振体54の一方または双方を省略することも可能である。吸振体46および吸振体54の一方または双方を省略した構成によれば、双方を設置した構成と比較して製造コストが削減されるという利点がある。
(2)圧力室Cの内部に圧力を付与する要素(駆動素子)は、前述の各形態で例示した圧電素子37に限定されない。例えば、加熱により圧力室Cの内部に気泡を発生させて圧力を変動させる発熱素子を駆動素子として利用することも可能である。発熱素子は、駆動信号の供給により発熱体が発熱する部分(具体的には圧力室C内に気泡を発生させる領域)である。以上の例示から理解される通り、駆動素子は、圧力室C内の液体をノズルNから噴射させる要素(典型的には圧力室Cの内部に圧力を付与する要素)として包括的に表現され、動作方式(圧電方式/熱方式)や具体的な構成の如何は不問である。
(3)前述の各形態では、液体噴射ヘッド26を搭載した搬送体242を往復させるシリアル方式の液体噴射装置100を例示したが、複数のノズルNが媒体12の全幅にわたり分布するライン方式の液体噴射装置にも本発明を適用することが可能である。
(4)前述の各形態で例示した液体噴射装置100は、印刷に専用される機器のほか、ファクシミリ装置やコピー機等の各種の機器に採用され得る。もっとも、本発明の液体噴射装置の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を噴射する液体噴射装置は、液晶表示装置のカラーフィルターを形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を噴射する液体噴射装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。
100…液体噴射装置、12…媒体、14…液体容器、20…制御装置、22…搬送機構、24…移動機構、242…搬送体、244…無端ベルト、26…液体噴射ヘッド、32…流路基板、RA……空間、322…供給流路、324…連通流路、326…中間流路、328……梁状部、34…圧力室基板、36…振動部、37…圧電素子、38…保護部材、382……収容空間、384,388……配線、386……接続端子、40…筐体部、43…導入口、46…吸振体、48…梁状部、52…ノズル板、54…吸振体、62……駆動IC、64……配線部材、R…液体貯留室、C…圧力室、N…ノズル。

Claims (10)

  1. 圧力室内の液体をノズルから噴射させる駆動素子と、
    前記圧力室に供給される液体を貯留する液体貯留室と、
    前記駆動素子を駆動する駆動ICとを具備し、
    前記液体貯留室の少なくとも一部は、前記駆動素子と前記駆動ICとの双方に平面視で重なる
    液体噴射ヘッド。
  2. 前記駆動ICは、前記駆動素子と前記液体貯留室との間に位置する
    請求項1の液体噴射ヘッド。
  3. 前記液体貯留室は、
    前記駆動ICからみて前記駆動素子とは反対側に位置する第1空間と、
    前記駆動ICおよび前記駆動素子の側方に位置する第2空間とを含み、
    前記第1空間の少なくとも一部が、前記駆動素子と前記駆動ICとに平面視で重なる
    請求項1または請求項2の液体噴射ヘッド。
  4. 前記駆動素子を収容する収容空間が形成された保護部材を具備し、
    前記駆動ICは、前記保護部材のうち前記収容空間とは反対側の表面に設置される
    請求項1から請求項3の何れかの液体噴射ヘッド。
  5. 複数の前記駆動素子を含み、
    前記保護部材のうち前記複数の駆動素子が配列する方向の端部に設置されて前記駆動ICに電気的に接続された配線部材と
    を具備する請求項1から請求項4の何れかの液体噴射ヘッド。
  6. 前記駆動ICからみて前記駆動素子側の第1面に設置されて前記液体貯留室の壁面を構成する可撓性の第1吸振体
    を具備する請求項1から請求項5の何れかの液体噴射ヘッド。
  7. 前記駆動ICからみて前記駆動素子とは反対側の第2面に設置されて前記液体貯留室の壁面を構成する可撓性の第2吸振体
    を具備する請求項1から請求項6の何れかの液体噴射ヘッド。
  8. 圧力室内の液体をノズルから噴射させる駆動素子と、
    前記圧力室に供給される液体を貯留する液体貯留室と、
    前記駆動素子を駆動する駆動ICとを具備し、
    前記液体貯留室の少なくとも一部は、前記ノズルと前記駆動ICとの双方に平面視で重なる
    液体噴射ヘッド。
  9. 圧力室内の液体をノズルから噴射させる駆動素子と、
    前記圧力室に供給される液体を貯留する液体貯留室と、
    前記駆動素子を駆動する駆動ICとを具備し、
    前記液体貯留室の少なくとも一部は、前記圧力室と前記駆動ICとの双方に平面視で重なる
    液体噴射ヘッド。
  10. 請求項1から請求項9の何れかの液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置。
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