JP2000339600A - 自動追従走行システム - Google Patents

自動追従走行システム

Info

Publication number
JP2000339600A
JP2000339600A JP15310799A JP15310799A JP2000339600A JP 2000339600 A JP2000339600 A JP 2000339600A JP 15310799 A JP15310799 A JP 15310799A JP 15310799 A JP15310799 A JP 15310799A JP 2000339600 A JP2000339600 A JP 2000339600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
speed
following
traveling
leading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15310799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4190660B2 (ja
Inventor
Yukio Kobayashi
幸男 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP15310799A priority Critical patent/JP4190660B2/ja
Publication of JP2000339600A publication Critical patent/JP2000339600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4190660B2 publication Critical patent/JP4190660B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車車間通信における伝送遅れ時間の影響を受
けることなく、先導車に対して後続車を所定の車間距離
を正確に保ったまま自動追従走行させる。 【解決手段】 後続車の制御計画用ECU2および車速
制御用ECU4により、先導車から車車間通信により受
信した先導車の走行情報(速度、位置)を、あらかじめ
設定した通信遅れ時間に基づいて補正させ、この補正結
果に基づき、先導車と後続車との車間距離および車間速
度を演算させるようにした。そして、このようにして求
めた車間距離および車間速度に基づいて、後続車のスロ
ットル装置26およびブレーキ装置27の操作量を決定
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦列させた複数の
車両のうち、先頭に位置する先導車に対して、先導車の
後方に位置する後続車を自動追従させるための自動追従
走行システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動追従システムとしては、例
えば、特開平9−183320に開示された、図9から
図11に示す自動走行車Aに係るものが知られている。
この自動走行車Aは、図9に示すように、道路の中央の
走行経路B上に、例えば1m 間隔で磁気情報源Cが埋め
込まれた自動走行用道路上を、磁気情報源Cを検出しな
がら自動走行を行うものである。そして、自車Aの前方
に前走車(図9では図示せず)が在る場合(すなわち、
自車Aが追従車である場合)には、その前走車との間に
所要の車間距離を維持しつつ追従自動走行を行う。この
場合、路側には漏洩同軸ケーブルDが設置され、この漏
洩同軸ケーブルDと自動走行車Aとの間で自動走行に必
要な情報が送受信されるようになっている。また、前走
車と追従車との間で自車の走行状態を示す情報が相互に
送受信(車々間通信)されるようになっている。
【0003】この自動走行車Aは、図10に示すよう
に、通信信号処理装置101と、制御計画処理装置10
2と、車両の横方向(操舵方向)制御装置103と、車
速制御装置104とがそれぞれに信号処理装置(CP
U)を具備したモジュールとして各車両に搭載された構
成となっている。また、各車両には、車両の横方向(操
舵方向)の角速度を検出するヨーレートセンサー105
と、磁気情報源Cを検出する磁気センサ106と、車輪
の一回転毎に(車輪の一回転に相当する走行距離毎に)
パルスを出力する車輪パルスセンサ108と、車両の前
後方向の加速度を検出する前後加速度センサ109と、
前走車や前方障害物の検出すると共にそれらの物体まで
の距離を検出するレーザレーダ110とが備えられ、そ
れらの検出データが適宜、前記装置101〜104に与
えられる。
【0004】通信信号処理装置101は、前記漏洩同軸
ケーブル(LCXケーブル)Dとの間での通信及び車々
間通信を行う通信手段としての機能を有するものであ
り、それぞれの通信を車両に備えたアンテナや送受信器
から成る通信機器107,111を介して行う。
【0005】一方、車々間通信では、前走車と追従車と
の間で、各車両において後述のように把握される走行経
路B上の車両の時々刻々の走行位置(走行距離)、速度
(車速)、前後加速度及び後述の速度計画等を示すデー
タが相互に送受信される。そして、それらのデータは、
各車両において、通信信号処理装置101から制御計画
処理装置102に与えられる。従って、追従車側では、
この通信信号処理装置101によって、前走車の速度や
加速度等の走行状態を把握する手段が構成されている。
【0006】また、通信信号処理装置101は、走行経
路B上における自車の走行位置を認識する走行位置認識
手段としての機能も有している。すなわち、通信信号処
理装置101は、走行経路B上での走行を開始してから
前記磁気センサ106により検出される磁気情報源Cの
検出回数をカウントし、その検出回数に磁気情報源Cの
間隔(一定)を乗算してなる距離を走行経路B上におけ
る車両の走行距離として把握する。
【0007】次に、自動走行車における車速制御を図3
のブロック線図を参照しつつ説明する。ここでは、ま
ず、通信信号処理装置101により求められた自車位置
Xi(0) 121と、この自車位置Xi(0) から制御計画処理
装置2により求められた自車速度Vi(0) (位置の一階微
分値)122と、自車加速度Ai(0) (位置の二階微分
値)23とが制御計画処理装置102において、自車の
T秒後の状態を予想する処理部124へ出力される。
【0008】この処理部124は、T秒後の到達予想位
置Xi(T) 、及びT秒後の予想速度Vi(T) をそれぞれ次式
(1),(2)により求める。 Vi(T)=Vi(0) +Ai(0) ×T ……(1) Xi(T)=Xi(0) +Vi(O) ×T+1/2×Ai(0) ×T2 ……(2)
【0009】一方、制御計画処理装置102の制御計画
処理部125は、漏洩同軸ケーブルDからの速度指令等
に基づき、走行経路Bに沿った速度計画を作成して、T
秒後の到達予定位置Xi'(T)及び予定速度Vi'(T)を求め
る。
【0010】このように処理部124で求められた到達
予想位置Xi(T) 及び予想速度Vi(T)と、処理部125で
求められた到達予定位置Xi'(T)及び予定速度Vi'(T)は、
偏差演算部150に出力される。この偏差演算部150
は、到達予定位置Xi'(T)及び予定速度Vi'(T)からそれぞ
れ到達予想位置Xi(T)及び予想速度Vi(T) を減算するこ
とにより、T秒後の距離偏差及び速度偏差を算出し、そ
れらを変換部126に出力する。
【0011】変換部126は、前記距離偏差及び速度偏
差にそれぞれ所定のゲインKx,Kuを乗算してなる値を
互いに加算することにより加減速度修正データを生成
し、それらを車速制御装置104の比較部127へ出力
する。
【0012】以上の処理は、前走車及び追従車のいずれ
においても同様に行われるが、追従車においては、これ
に加えて、前走車との車々間通信によって得られた前走
車の現在の走行位置Xi-1(0) 128、速度Vi-1(0) 12
9及び加速度Ai-1(0) 130が、前走車のT秒後の状態
を予想する処理部131へ出力される。
【0013】この処理部131は、前走車のT秒後の到
達予想位置Xi-1(T) 、及びT秒後の予想速度Vi-1(T) を
それぞれ前記式(1),(2)と同じ形の演算式(図1
1参照)により求める。
【0014】処理部131で求められた前走車の到達予
想位置Xi-1(T) 及び予想速度Vi-1(T) は、前記処理部1
24で求められた自車(追従車)の到達予想位置Xi(T)
及び予想速度Vi(T) と共に、車間演算部140に出力さ
れる。車間演算部140は、前走車のT秒後の到達予想
位置Xi-1(T) 及び予想速度Vi-1(T)から、それぞれ自車
(追従車)のT秒後の到達予想位置Xi(T) 及び予想速度
Vi(T) を減算することにより、T秒後の予想車間距離及
び車間速度差を算出する。
【0015】さらに、制御計画処理装置102には、追
従車の自車速度Vi(0) 122と前走車の前走車速度Vi-1
(0) 129との速度差(|Vi(0) −Vi-1(0) |)の大小
に基づき、前走車と追従車との車間距離の指示データ
(目標車間距離を示すデータ)を作成する目標車間距離
調整手段132も設けられている。
【0016】この目標車間距離調整手段132により作
成された車間距離の指示データ(目標間距離データ)
は、車間演算部140に与えられ、車間演算部140に
おいて、該車間距離の指示データと前記予想車間距離と
の偏差が求められる。
【0017】車間演算部140によって算出された車間
距離データ(予想車間距離と目標車間距離との偏差)と
車間速度差のデータとは、変換部133に出力される。
変換部133は、上記車間距離データと、車間速度差デ
ータとに、それぞれ所定のゲインKx1,Ku1を乗算して
なる値を互いに加算することにより、加減速度修正デー
タを生成し、それを車速制御装置104の比較部127
へ出力する。
【0018】車速制御装置104において、比較部12
7は、自車のT秒後の予想偏差に基づく加減速度修正デ
ータ(変換部126の出力)と、T秒後の前走車との予
想車間距離及び車間速度差に基づく加減速度修正データ
(変換部133の出力)とを比較し、追従車が前走車に
接近し過ぎないように、車両の前進側の加速度が小さな
ものとなる加減速度修正データを択一的に選択し、スロ
ットル側積分器141、ブレーキ側積分器142に出力
する。
【0019】このように加減速度修正データが入力され
た積分器141,142は該加減速度修正データを積分
し、その積分値(これは目標車速に相当するものとな
る)をそれぞれスロットル制御量換算部134及びブレ
ーキ制御量換算部135に出力する。
【0020】スロットル制御量換算部134では、積分
器141の出力に加えて、車両の現在の車速や、図示し
ないエンジンの回転数、変速機のギヤ段数等のデータが
与えられ、これらのデータからあらかじめ定められたマ
ップ等を用いてスロットルの指示開度が決定される。そ
して、このスロットル指示開度に基づき、スロットル制
御部136によって、前記スロットル用のアクチュエー
タ115の操作量を規定する指示デューティが該アクチ
ュエータ115に与えられ、それによりアクチュエータ
115が制御される。
【0021】また、ブレーキ制御量換算部135では、
積分器142の出力に加えて、車両の現在の車速データ
が与えられ、それらのデータからマップ等を用いてブレ
ーキの指示圧が決定される。そして、このブレーキ指示
圧に基づき、ブレーキ制御部137によって、前記ブレ
ーキ用のアクチュエータ116の操作量を規定する指示
デューティが該アクチュエータ116に与えられ、それ
により該アクチュエータ116が制御される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなシステムにおいては、車車間通信により前走車
と追従車との間において走行位置、速度、加速度等のデ
ータを伝送する際に、前走車におけるデータの発信時刻
と追従車におけるデータの受信時刻との間に時間差(伝
送遅れ時間)が発生することが避けられない。
【0023】一方、走行位置、速度、加速度等のデータ
は、時刻とともに変化しているため、上記の伝送遅れ時
間がΔt秒であるとすると、追従車が、これら走行位
置、速度、加速度等のデータを受信して自車の制御に使
用しようとする際には、受信したデータは、既にΔt秒
前のデータとなっている。
【0024】例えば、図12のように、車両200,2
01,…が隊列走行を行っているとすると、(a)に示
すように、時刻tにおいて、先頭車200が自己の走行
位置x1(t)を検出し、これを追従車201に対して
伝送したとしても、追従車201がこのデータを受信す
る時刻は、伝送遅れ時間Δtにより、時刻t+Δtとな
る。したがって、前走車200は、実際には、(b)に
示すように位置x1(t+Δt)にまで進んでいるにも
かかわらず、追従車201からは、(c)において点線
で示す位置(位置x1(t))にあると認識されてしま
う。
【0025】具体的には、これら車両200,201,
…が、時速100km/hで走行していると仮定し、さ
らに、車車間通信による伝送遅れΔtを100msとす
ると、上記の走行位置x1(t)とx1(t+Δt)と
の差は、約2.7mに達する。このため、追従車201
は、前走車200の走行位置を実際より2.7m後方に
あると認識し、このように認識した前走車200の走行
位置と、自車(追従車201)の走行位置との比較を行
い、その偏差値に基づき、追従車201の現在の運動情
報に対する目標加速度を演算し、この演算結果に基づい
て、自車(追従車201)のスロットルおよびブレーキ
を制御する。これにより、車間距離を10mに設定しよ
うとしても、実際には、2.7m長い12.7mの車間
距離が実現されてしまう。
【0026】また、この場合、伝送遅れ時間Δtが時間
とともに変化するような場合においては、それに伴い、
追従車201の認識する車間距離も時間とともに変化す
ることとなり、これにより、追従車51が一定の車間距
離を保ったまま前走車に追従走行することが困難となっ
てしまう。
【0027】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、車車間通信における伝送遅れ時間の影響を
受けることなく、先導車に対して後続車を所定の車間距
離を正確に保ったまま自動追従走行させることができる
ような自動追従走行システムを提供することを課題とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の自動追従走行システムは、縦列させた複
数の車両のうち、先頭に位置する先導車に対して、該先
導車の後方に位置する後続車を、前記先導車に対し自動
追従させる構成となっており、かつ、前記各車両は、自
車の走行情報を検出するための走行情報検出手段(例え
ば、実施の形態における速度センサ11、加速度センサ
12、および、通信用ECU1)を備え、前記先導車
は、検出された自車の走行情報を他車に送信するための
送信手段(例えば、実施の形態における車車間用通信機
7および通信用ECU1)を備え、前記後続車は、前記
先導車から送信された前記先導車の走行情報を受信する
ための受信手段(例えば、実施の形態における車車間用
通信機7および通信用ECU1)と、該受信手段により
受信した前記先導車の走行情報と、自車において検出さ
れた前記後続車自身の走行情報とを用いて、自車の前記
先導車に対する相対位置および相対速度のうちの少なく
とも一方を演算する相対位置・速度演算手段(例えば、
実施の形態での制御計画用ECU2におけるステップS
4からS6までの処理)と、演算された自車と前記先導
車との前記相対位置および相対速度のうちの少なくとも
一方に基づいて、前記先導車の走行軌跡を自車が追跡す
るために前記後続車自身が採用すべき操作量を演算する
操作量演算手段(例えば、実施の形態での制御計画用E
CU2におけるステップS7の処理)と、演算された前
記操作量に基づいて前記後続車自身の走行を制御するた
めの走行制御手段(例えば、実施の形態での制御計画用
ECU2におけるステップS7の処理)とを備えた構成
された自動追従走行システムにおいて、前記後続車は、
自車と前記先導車との通信遅れ時間(例えば、実施の形
態における通信遅れ時間:Δt)を算出する通信遅れ時
間算出手段(例えば、実施の形態での制御計画用ECU
2におけるステップS3の処理)を備え、なおかつ、該
後続車の前記相対位置・速度演算手段は、前記演算を行
うにあたって、前記先導車の走行情報または前記後続車
自身の走行情報のうちの少なくとも一方を、前記通信遅
れ時間に基づいて補正するとともに、この補正結果に基
づいて、前記相対位置または相対速度の演算を行う構成
とされていることを特徴としている。
【0029】このような構成とされるために、この自動
追従走行システムにおいては、例えば、後続車が、先導
車の走行情報(例えば、速度、走行位置)を、設定され
た通信遅れ時間後の走行情報に補正することができる。
これにより、後続車が先導車の走行情報を受信した際
に、受信した走行情報が通信送れ時間により既に通信遅
れ時間分過去のデータとなっていたとしても、その影響
を排除することができ、先導車および後続車間の相対位
置または相対速度を正確に把握することができる。ま
た、この場合、後続車が、自車の走行情報として、通信
遅れ時間分だけ過去のデータを用い、これと先導車から
得られた走行情報との比較により、先導車および後続車
間の相対位置または相対速度を演算するようにしても、
同様に、通信遅れ時間の影響を排除することができる。
【0030】請求項2記載の自動追従走行システムは、
請求項1記載の自動追従走行システムであって、前記先
導車の送信手段は、前記送信を行う際に、前記検出され
た自車の速度、加速度、および、現在位置に関する情報
に加えて、これら情報の送信時刻(例えば、実施の形態
における送信時刻:GPS1(0))を前記後続車に対
して送信する構成とされ、前記後続車の受信手段は、前
記受信を行う際に、前記情報の受信時刻(例えば、実施
の形態における受信時刻:GPSi(0))を検出する
構成とされ、前記通信遅れ時間設定手段は、前記受信時
刻および前記送信時刻の時間差を演算するとともに、こ
の演算結果を前記通信遅れ時間として設定することを特
徴としている。
【0031】このような構成により、この自動追従走行
システムにおいては、通信遅れ時間が時刻とともに変化
する場合において、補正演算に必要な通信遅れ時間を、
その都度、正確に把握することができる。
【0032】請求項3記載の自動追従走行システムは、
請求項2記載の自動追従走行システムであって、前記先
導車および前記後続車は、GPSレシーバ(例えば、実
施の形態におけるGPSレシーバ14)を備えた構成と
され、前記送信手段および前記受信手段は、前記送信時
刻および前記受信時刻を、GPS信号に含まれるGPS
時刻に基づいて設定することを特徴としている。
【0033】このような構成により、この自動追従走行
システムにおいては、先導車および後続車が具備するタ
イマ等に時刻のずれがあった場合においても、この時刻
のずれに影響を受けることなく、通信遅れ時間を把握す
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施の形
態において、先に示した従来技術と共通する構成につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0035】図1に示すものは、本実施の形態における
自動追従走行システムを構成する自動走行車Aのブロッ
ク図である。なお、ここでは一つの車両の制御構成しか
示していないが、この車両を複数縦列させるとともに、
その先頭に位置する車両(以下、先導車という)に対
し、後方に位置する後続車を自動追従させることによ
り、隊列走行を行うことができる。この場合、図1に示
す構成は、先導車としてもまた後続車としても利用でき
るものであり、いわば先導車と後続車の共通車両となっ
ている。
【0036】図1に示すように、本実施形態の車両は、
通信用ECU(electronic controlunit)1と、制御計
画用ECU2と、車両の横方向(操舵方向)制御用EC
U3と、車速制御用ECU4とが、それぞれに信号処理
装置(CPU)を具備したモジュールとして各車両に搭
載されている。また、車両には、漏洩同軸ケーブルDと
の間で情報を送受信するためのLCX用通信機6、自動
追従走行を行う際に先導車と後続車との間で情報を相互
に送受信するための車車間用通信機7、車体前部に設け
られて前記磁気情報源Cを検出する前部磁気センサ8、
車体後部に設けられて前記磁気情報源Cを検出する後部
磁気センサ9、車両の横方向(操舵方向)の角速度を検
出するジャイロスコープ10、車両の速度を検出する車
速センサ11、車両の前後方向の加速度を検出する前後
加速度センサ12、前方に位置する車両までの距離及び
方位をレーザレーダ13がそれぞれ備えられている。さ
らに、車両には、GPS衛星からの信号を検出するGP
Sレシーバ14が設けられている。
【0037】LCX用通信機6、車車間用通信機7、お
よび、GPSレシーバ14は前記通信用ECU1に接続
され、前記各センサ8〜12、レーザレーダ13、およ
び、GPSレシーバ14からの検出データは、適宜、前
記ECU1〜4に与えられるようになっている。そし
て、前記各ECU1〜4は次のような機能を有する。
【0038】通信用ECU1は、前記漏洩同軸ケーブル
(LCXケーブル)Dとの間での通信及び車々間通信を
行う通信手段としての機能を有するものであり、それぞ
れの通信を車両に備えたアンテナや送受信器から成る通
信機6、7を介して行う。
【0039】また、通信用ECU1は、GPSレシーバ
14を介して送信されたGPS信号に基づき車両の現在
位置を検出するとともに、GPS信号に含まれる時間デ
ータ(GPS時間)に基づき、時刻tを把握するように
なっている。また、通信用ECU1は、この時刻tを、
制御計画用ECU2および車速制御用ECU4に出力す
るようになっている。
【0040】また、この場合、漏洩同軸ケーブルDとの
通信では、漏洩同軸ケーブルDからは、車両の走行エリ
アにおける速度指令情報や、道路の曲率情報、渋滞情
報、緊急メッセージ情報等が受信され、車両側からは自
車のIDナンバーが送信される。このIDナンバーによ
り、漏洩同軸ケーブルD側では各車両の走行位置が把握
される。そして、通信用ECU1は、受信した速度指令
情報等を制御計画用ECU2に与える。
【0041】一方、車車間用通信機7では、先導車と後
続車との間で、各車両において後述のように把握される
走行経路B上の車両の時々刻々の走行位置(走行距
離)、車速、前後加速度及び後述の速度計画等を示すデ
ータが相互に送受信される。また、この場合、車車間用
通信機7は、これらデータの送信時刻を、通信用ECU
1において、GPS信号から求めた時刻tに基づき、送
信データに併せて送信する。また、通信用ECU1は、
それらのデータの受信時刻を、通信用ECU1において
GPS信号から求めた時刻tに基づき、記録する。ま
た、このように受信したデータは、各車両において、通
信用ECU1から制御計画用ECU2に与えられる。従
って、後続車側では、この通信用ECU1によって、先
導車の速度や加速度等の走行状態を把握することができ
る。
【0042】また、通信用ECU1は、走行経路B上に
おける自車の走行位置を認識する走行位置認識手段とし
ての機能も有する。
【0043】本実施の形態では、次のように走行位置を
認識する。すなわち、本実施形態の自動走行車は基本的
には磁気情報源Cが配列された走行経路B上を走行する
ので、該走行経路B上における車両の走行距離が該走行
経路B上における車両の走行位置を示すものとなる。そ
こで、通信用ECU1は、走行経路B上での走行を開始
してから前記前部磁気センサ8により検出される磁気情
報源Cの検出回数をカウントし、その検出回数に磁気情
報源Cの間隔(一定)を乗算してなる距離を走行経路B
上における車両の走行距離として把握する。但し、車両
が走行経路Bから逸脱して、磁気情報源Cの検出を逃す
場合もあり、このような場合には、前記車速センサ11
の出力値の積分に基づいて走行距離を把握する。そし
て、このように把握した走行距離により、車両が所持す
る走行経路Bの地図データ上で車両の走行位置を認識し
てそれを制御計画用ECU2に与える。この場合、走行
経路Bの地図データは、磁気情報源Cの点列データとし
て表され、これは、あらかじめ車両の記憶装置に記憶保
持してもよいし、あるいは、前記漏洩同軸ケーブルD等
との通信によって外部から所定の走行区域毎に受信する
ようにしてもよい。
【0044】尚、本実施形態では、走行経路B上の磁気
情報源Cは、例えば所定間隔で磁気極性を反転してなる
ビット情報が設けられており、磁気センサ8によりこの
ビット情報の検出が行われる毎に、上記所定の間隔を基
準として走行距離の修正が行われる(例えば、走行距離
が所定の整数倍となるように修正する)。
【0045】制御計画用ECU2には、自動走行スター
トスイッチ17が接続され、この自動走行スタートスイ
ッチ17のON操作に応じて自動走行のための情報の作
成を開始する。
【0046】この制御計画用ECU2は、走行経路B上
における車両の走行位置と速度との関係を規定する速度
計画を作成する速度計画作成手段としての機能を有し、
漏洩同軸ケーブルDから通信用ECU1を介して与えら
れる車両の走行エリアに対応した速度指令情報に基づ
き、前記速度計画を作成する。この場合、漏洩同軸ケー
ブルDから指示された速度に従うように速度計画を作成
する。例えば、ある走行エリアで80km/hの速度指
令が与えられたとき、今現在の車両の速度が78km/
hであれば、車両の速度を80km/hまで所定の加速
度(例えば2km/h/min)で増速し、その後、8
0km/hの速度を維持するように速度計画を作成す
る。
【0047】また、速度計画作成手段としては、車両制
御部の記憶部に、予め、当該車両が走行しようとする区
間の全走行距離から実際の走行距離を差し引いた残走行
距離と車速との関係を記憶しておき、走行時において、
逐一走行位置における残走行距離を演算により求め、前
記予め記憶して残走行距離と車速との関係から、目標車
速を出力するものであってもよい。
【0048】また、制御計画用ECU2は上記のように
作成した速度計画に基づいて、現在の車両の走行位置か
らあらかじめ定められた所定時間T(本実施形態では例
えば1.5秒)後に到達すべき到達目標走行位置と、そ
の到達目標走行位置における車両の目標車速とを決定す
る機能を有する。この機能では、例えば、車両の現在位
置からの速度計画が80km/h(22.2m/秒)の
速度を一定に維持するように作成されておれば、前記所
定時間T(1.5秒)後の到達目標走行位置は走行経路
B上を今現在の位置から33.3m進行した地点であ
り、また、その到達目標走行位置における目標車速は8
0km/hである。
【0049】さらに、制御計画用ECU2は以下に説明
する走行状態予想手段、偏差演算手段及び速度計画用加
減速度データ算出手段、車速判断手段、データ切換手
段、ゲイン可変手段としての機能を有し、さらに後続車
側にあっては、以下に説明する後続車走行状態予想手
段、相対位置演算手段、相対速度演算手段及び車間制御
用加減速度データ算出手段としての機能も有する。
【0050】前記走行状態予想手段としての機能は、前
記所定時間T後の自車の到達予想走行位置と予想車速と
を求めるものである。到達予想走行位置は、前記通信用
ECU1から与えられる自車の現在の走行位置(走行距
離)、現在の車速及び現在の加速度から後述の演算によ
り求め、予想車速は自車の現在の車速と加速度とから後
述の演算により求める。
【0051】この場合、本実施形態では、前記到達予想
走行位置や予想車速を求めるための車両の車速は、速度
センサ11の検出データにより得られる。なお、車速
は、通信用ECU1から与えられる車両の時々刻々の走
行位置の最新の一階微分値、すなわち単位時間当たりの
走行位置の変化量により求めてもよい。なお、車両の加
速度は、加速度センサ12の検出データにより直接得ら
れる。そして、このように得られる車両の車速と加速度
とを用いて到達予想走行位置や予想車速を求める。
【0052】前記偏差演算手段としての機能は、速度計
画作成手段に基づく所定時間T後の到達目標走行位置と
前記走行状態予想手段による到達予想走行位置との走行
位置偏差(位置誤差)を求めると共に、速度計画作成手
段に基づく所定時間T後の目標車速と前記前記走行状態
予想手段による予想車速との車速偏差(速度誤差)を求
めるものであり、それらの算出は減算演算により行われ
る。
【0053】前記速度計画用加減速度データ算出手段と
しての機能は、上記走行位置偏差及び車速偏差に基づ
き、車両の速度計画用の加減速度修正データ(車両の加
減速度を修正するための制御量)を作成するものであ
り、本実施形態では、上記走行位置偏差及び車速偏差に
それぞれ所定のゲイン係数を乗算してなる値を互いに加
算することにより速度計画用の加減速度修正データを作
成する。
【0054】また、後続車側における前走車走行状態予
想手段としての機能は、前記所定時間T後の前走車の到
達予想走行位置と予想車速とを求めるものである。前走
車の到達予想走行位置は、前記車々間通信によって自車
の通信用ECU1を介して把握される前走車の現在の走
行位置(走行距離)、現在の速度及び現在の加速度から
自車の場合と同様の後述の演算によって求め、前走車の
予想車速は、前走車の現在の速度及び加速度から自車の
場合と同様の後述の演算によって求める。
【0055】後続車側における相対位置演算手段として
の機能は、前記所定時間T後に予想される自車と先導車
との車間距離を求めるものであり、上記のように求めら
れる先導車の到達予想走行位置と自車において前述の如
く求められる自車の到達予想走行位置との距離差を演算
することにより、所定時間T後の予想車間距離を求め
る。
【0056】同様に、後続車側における相対速度演算手
段としての機能は、前記所定時間T後に予想される後続
車との速度差を求めるものであり、先導車の予想車速と
自車の予想車速との差を演算することにより、所定時間
T後の車間速度差を求める。
【0057】また、後続車側における車間制御用加減速
度データ算出手段は、上記予想車間距離及び車間速度差
に基づき、車両の車間制御用の加減速度修正データ(車
両の加減速度を修正するための制御量)を作成するもの
である。本実施形態では、上記予想車間距離と自車又は
先導車の速度に応じた目標車間距離との偏差に所定のゲ
インを乗算してなる値と、上記車間速度差に所定のゲイ
ンを乗算してなる値とを互いに加算することにより車間
制御用の総合的な加減速度修正データを作成する。
【0058】これらの機能を有する制御計画用ECU2
は、さらに、車両の前後の二つの前記磁気センサ8、9
の横方向の位置データに基づき、走行経路B(磁気情報
源列)に対する車両の現在の横方向の位置偏差や方向偏
差(車両と走行経路Bとのなす角度θ、図9参照)を求
めるようにしている。また、制御計画用ECU2は、車
両の現在速度や操舵量、漏洩同軸ケーブルDから与えら
れる道路の曲率情報等に基づき、前記所定時間T後の車
両の走行経路Bに対する横方向の位置偏差や方向偏差を
予測するようにしている。これらのデータは、車両を走
行経路Bに沿って走行させるための操舵制御に使用され
る。
【0059】また、この制御計画用ECU2は、自車が
後続車の場合は自車速度、前走車速度、前走車までの車
間距離、前方道路形状や車線形状等のデータを表示装置
15や音声出力装置16に出力する。
【0060】そして、自車が先導車の場合は自車の速
度、後続車の速度、後続車までの車間距離、前方道路形
状や車線形状等のデータを表示装置15、及び音声出力
装置16に出力する。
【0061】ここで、先導車及び後続車間の上記の車間
距離は、前述の車々間通信もしくはレーザレーダ13に
よって得られるものであり、前方道路形状や車線形状等
のデータは漏洩同軸ケーブルDとの通信によって得られ
るものである。
【0062】尚、本実施形態では、前記所定時間Tを
1.5秒に設定しているが、1秒〜2秒の範囲で設定し
てもよい。
【0063】横方向制御用ECU3は、制御計画用EC
U2の出力結果(前述の横方向の位置偏差や方向偏差等
のデータ)に基づいて、車両を走行経路Bに沿わせるた
めの操舵角の指示信号を生成し、その操舵角指示信号に
より車両のステアリング操作伝達系に設けられたパワー
ユニット18を介してステアリングモータ19を制御す
る。
【0064】ステアリングモータ19の動作情報はセン
サ20を介して横方向制御用ECU3に入力される。前
記ステアリングモータ19の制御により、ステアリング
が自動制御され、走行経路B(磁気情報源列)に沿った
車両走行が行われる。
【0065】車速制御用ECU4は、制御計画用ECU
2により生成される加減速度修正データに基づき加速度
指示信号を生成し、その加速度指示信号によりスロット
ル制御部22を介してスロットルモータ23や、ブレー
キ制御部24を介してバルブ25を制御する。
【0066】これらスロットルモータ23やバルブ25
の制御により、車両のスロットル装置26やブレーキ装
置27が作動され、車両の加減速が行われる。なお、ブ
レーキ装置自体の動きはセンサ28を介して車速制御用
ECU4に入力され、アクセルペダルの動作情報はペダ
ルセンサ29を介して車速制御用ECU4に入力され
る。
【0067】尚、この車速制御用ECU4には、ブレー
キペダルの操作を検知するブレーキペダルスイッチ27
aが接続されており、このスイッチ27aの信号により
ブレーキペダルが踏まれたことが検出された場合には、
車速制御を解除する。
【0068】また、車速制御用ECU4は、自動追従走
行前記レーザレーダ13の出力に基づき、ブレーキ装置
27の制御を行う。
【0069】次に本実施形態での後続車の制御計画用E
CU2および車速制御用ECU4における処理につい
て、図2のフローチャートおよび図3のブロック図を参
照しつつ説明する。
【0070】まず、車車間通信により、先導車において
検出された先導車自身の走行情報、すなわち、走行位置
x1、速度v1、加速度a1を参照する。また、この
際、通信用ECU1において検出された、先導車がこれ
らの情報を送信した際のGPS時間:GPS1(0)を
併せて参照する。(ステップS1)。
【0071】次に、自車(後続車)の走行情報、すなわ
ち、通信用ECU1により検出された自車の走行位置x
i、速度センサ11により検出された速度vi、およ
び、加速度センサ12により検出された加速度aiを参
照する。また、この際、通信用ECU1において検出さ
れた、自車(後続車)が、先導車からの走行情報を受信
した際のGPS時間:GPSi(0)を参照する(ステ
ップS2)。
【0072】続いて、制御計画用ECU2は、その一部
を構成する通信遅れ時間算出部31(図3参照)によ
り、自車(後続車)のGPS時間:GPSi(0)と先
導車のGPS時間:GPS1(0)とに基づいて、Δt
=GPSi(0)−GPS1(0)を演算し、このΔt
を先導車と自車(後続車)間の通信遅れ時間として設定
する(ステップS3)。
【0073】そして、制御計画用ECU2は、その一部
を構成する処理部32(図3参照)により、先導車のT
秒後の到達予想位置x1(T)、およびT秒後の予想速
度v1(T) をそれぞれ次式(3),(4)により求
める(ステップS4)。
【0074】 v1(T)=v1+a1×(T+Δt) ……(3) x1(T)=x1+v1×(T+Δt)+1/2×a1×(T+Δt)2 ……(4)
【0075】ここで、式(3),(4)において、a1
およびv1に(T+Δt)またはその二乗の値を乗じる
ようにしたのは、後続車において、先導車の走行情報
(走行位置x1、速度v1、加速度a1)を受信した際
には、これら先導車のデータは、車車間通信における通
信遅れ時間Δtの影響により、既にΔt秒前のデータと
なっており、したがって、後続車において求めるべきT
秒後の先導車の位置x1(T)および速度v1(T)
は、先導車においては、x1およびv1が検出された時
間からT+Δt秒経過した際の位置および速度であると
考えられるためである。これにより、式(3)および
(4)においては、T秒後の先導車の位置及び速度を求
めるにあたって、単純に時間Tを用いることなく、T+
Δtを用いて、計算結果(先導車の位置および速度)を
補正するようにしている。
【0076】次に、制御計画用ECU2は、その一部を
構成する処理部33により、自車(後続車)のT秒後の
到達予想位置xi(T)、およびT秒後の予想速度vi
(T)を、それぞれ次式(5),(6)により求める
(ステップS5)。
【0077】 vi(T)=vi+ai×T ……(5) xi(T)=xi+vi×T+1/2×ai×T2 ……(6)
【0078】そして、制御計画用ECU2は、先導車の
T秒後の到達予想位置x1(T)、T秒後の予想速度v
1(T)、および、自車(後続車)のT秒後の到達予想
位置xi(T)、T秒後の予想速度vi(T)に基づい
て、先導車および後続車間のT秒後の距離および速度の
偏差(車間距離Li1(T)および車間速度Vi1
(T))を求め、この偏差から自車(後続車)のT秒後
の目標加速度at(T)を算出する(ステップS6)。
【0079】この場合の具体的な処理は以下のようにな
る。すなわち、図3に示すように、制御計画用ECU2
は、その一部を構成する速度計画作成処理部35によ
り、後続車のT秒後の到達予想位置x1’(T)および
予想速度v1’(T)を求める。
【0080】さらに、制御計画用ECU2は、その一部
を構成する偏差演算部36(図3参照)により、速度計
画作成処理部35で求めた到達予想位置x1’(T)お
よび予想速度v1’(T)から、ステップS5で求めた
後続車のT秒後の到達予想位置xi(T)および予想速
度vi(T)を減算することにより、T秒後の距離偏差
および速度偏差を算出し、それらを車速制御用ECU4
の一部を構成する変換部37(図3参照)に出力する。
【0081】変換部37では、これら距離偏差及び速度
偏差にそれぞれ所定のゲインKx,Kuを乗算してなる値
を互いに加算してなる加減速度修正データが生成され、
それが比較部38に出力される。
【0082】また、制御計画用ECU2においては、そ
の一部を構成する車間距離演算部39(図3参照)が、
ステップS4で求めた先導車のT秒後の到達予想位置x
1(T)および予想速度v1(T)から、ステップS5
で求めた後続車のT秒後の到達予測位置xi(T)およ
び予想速度vi(T)を減算することにより、先導車お
よび後続車間のT秒後の距離および速度の偏差(車間距
離Li1(T)および車間速度Vi1(T))を求め
る。
【0083】さらに、制御計画用ECU2においては、
その一部を構成する変換部40(図3参照)が、上記車
間距離Li1(T)および車間速度Vi1(T)に所定
のゲインKx1,Ku1を乗算してなる値を互いに加算して
なる加減速度修正データを作成し、これを比較部38に
出力する。
【0084】比較部38は、前述の速度計画に対する自
車のT秒後の予想偏差に基づく加減速度修正データ(変
換部37の出力)と、前述のT秒後の前走車との予想車
間距離および車間速度差に基づく加減速度修正データ
(変換部40の出力)とを比較し、後続車が先導車に追
従しすぎないように、後続車の前進側の加速度が小さな
ものとなる加減速度修正データを択一的に選択し、スロ
ットル側積分器42およびブレーキ側積分器43に出力
する。この出力結果が、自車(後続車)のT秒後の目標
加速度at(T)に相当するものとなる。
【0085】さらに、この後、車速制御用ECU4が、
上述のようにして算出された目標加速度at(T)に基
づいて、スロットル装置26およびブレーキ装置27の
制御を行う(ステップS7)。この場合の具体的な手順
は以下のようになる。すなわち、比較部38から加減速
度修正データが入力された積分器42,43は該加減速
度修正データを積分し、その積分値(これは目標車速に
相当するものとなる)をそれぞれスロットル制御量換算
部44及びブレーキ制御量換算部45に出力する。
【0086】スロットル制御量換算部44では、積分器
42の出力に加えて、車両の現在の車速や、図示しない
エンジンの回転数、変速機のギヤ段数等のデータが与え
られ、これらのデータからあらかじめ定められマップ等
を用いてスロットルの指示開度が決定される。そして、
このスロットル指示開度に基づき、スロットル装置26
のスロットル制御部22によって、前記スロットルモー
タ23の操作量を規定する指示デューティが該モータ2
3に与えられ、それにより該スロットルモータ23が制
御される。
【0087】また、ブレーキ制御量換算部45では、積
分器43の出力に加えて、車両の現在の車速データが与
えられ、それらのデータからマップ等を用いてブレーキ
の指示圧が決定される。そして、このブレーキ指示圧に
基づき、ブレーキ装置27のブレーキ制御部24によっ
て、前記ブレーキ装置のバルブ25の操作量を規定する
指示デューティが該バルブ25に与えられ、それにより
該バルブ25が制御される。
【0088】以上のような制御によって、後続車にあっ
ては、T秒後の先導車との予想車間距離Li1(T)及
び車間速度差Vi1(T)等に基づく加減速度修正デー
タによって、所定の車間距離が保たれるように車速制御
が行われる。
【0089】尚、本実施形態における横方向(操舵方
向)の位置制御においては、車両の前後の磁気センサ
8、9の出力に基づき得られる車両の現在位置における
走行経路Bに対する横方向の位置偏差及び方向偏差(角
度偏差)や、漏洩同軸ケーブルDから得られる車両前方
の道路の曲率情報等に基づき、所定時間後の車両の予想
到達位置と、走行経路B上の目標到達位置との位置偏差
や方向偏差が求められ、それらの位置偏差や方向偏差に
基づき、車両が走行経路Bに沿うように操舵量が求めら
れる。
【0090】以上述べた自動追従走行システムにおいて
は、後続車の制御計画用ECU2および車速制御用EC
U4が、自車と先導車との間のT秒後の車間距離Li1
(T)および車間速度差vi1(T)を求め、これに基
づき、スロットル装置26およびブレーキ装置27の制
御を行うにあたって、あらかじめ、先導車と自車(後続
車)間の通信遅れ時間Δtを算出しておき、このΔtに
基づいて、先導車のT秒後の位置x1(T)および速度
v1(T)を演算するとともに、このように演算した値
を利用して、車間距離Li(T)および車間速度差vi
1(T)を演算するようにしたため、後続車が先導車の
位置x1、速度v1、加速度a1を受信した際に、既
に、これらx1,v1,a1が、通信遅れ時間の分だけ
過去のデータとなっていたとしても、設定した通信遅れ
時間Δtに応じて、先導車の位置x1(T)および速度
v1(T)をΔt秒後の値に補正することができる。こ
れにより、先導車および後続車間の車間距離および車間
速度差を、車車間通信の通信遅れ時間によらず、正確に
把握することができる。したがって、従来に比較して、
先導車および後続車間の車間距離を良好に一定に保つこ
とが可能である。
【0091】また、上述の自動追従走行システムにおい
ては、先導車の通信用ECU1および車車間用通信機7
が、先導車の走行情報の送信を行う際に、先導車におい
て検出された走行情報(速度v1、加速度a1、走行位
置x1)に加えて、これら情報の送信時刻:GPS1
(0)を後続車に対して送信する構成とされるととも
に、後続車の車車間用通信機7および通信用ECU1
が、先導車の走行情報を受信する際に、その受信時刻:
GPSi(0)を検出する構成とされており、なおか
つ、通信遅れ時間:Δtが、これら送信時刻:GPS1
(0)および受信時刻:GPSi(0)の時間差から設
定された構成となっている。このため、通信遅れ時間Δ
tが時刻とともに変化するような場合に、先導車のT秒
後の位置x1(T)および速度v1(T)の補正演算に
必要な通信遅れ時間Δtを、その都度、正確に把握する
ことができる。したがって、通信遅れ時間Δtの変化に
かかわらず、車間距離を一定に保持する制御の正確性を
保つことができる。
【0092】さらに、上述の自動追従走行システムにお
いては、車両にGPSレシーバ14が備えられ、先導車
および後続車の通信用ECU1が、先導車の走行情報の
送信時刻:GPS1(0)および受信時刻:GPSi
(0)を、GPS信号に含まれるGPS時刻に基づいて
設定するようになっているため、先導車および後続車が
個々に具備するタイマ等に時刻のずれがあった場合にお
いても、この時刻のずれに影響を受けることなく、通信
遅れ時間Δtを正確に把握することが可能である。
【0093】以上において本発明の一実施の形態を説明
したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて他の
構成を採用するようにしてもよい。
【0094】例えば、制御計画用ECU2および車速制
御用ECU4による図2,3に示した制御は、車両が走
行経路Bに沿って一次元的に走行する場合を想定したも
のであるが、これに代えて、車両が走行経路Bによらず
二次元的に走行する場合を想定して、先導車と後続車と
の車間距離を考慮するのみならず、先導車の走行軌跡と
交差する方向の先導車および後続車の相対位置および相
対速度を把握するようにしてもよい。
【0095】このような場合、例えば、先導車が、図4
に示したような円弧状の走行軌跡50をなすように走行
するとともに、後続車が先導車の走行位置に関するデー
タを車車間通信により受信して、このデータに基づき、
走行軌跡50に沿って走行しているとすると、車車間通
信により、後続車が先導車の位置を受信した際には、こ
の先導車の位置は、通信遅れ時間Δtの影響により、既
に、Δt秒前のデータとなっている。したがって、先導
車は、実際には図4に示す位置にあるのにもかかわら
ず、後続車からは、図5に示すように、実際の位置より
後方にあると認識されてしまう。
【0096】この際、後続車が、レーダーレーザー13
(図1参照)によって、先導車の自車(後続車)からの
距離および方位を検出し、この検出値と、車車間通信に
より得られた先導車における走行位置の検出値との双方
に基づいて、自車の位置ずれを修正していく制御を行っ
ているとすると、以下のような問題が生じる。
【0097】すなわち、後続車が、車車間通信により受
信した先導車の位置は、図6中二点鎖線で示す位置(実
際の位置より後方の位置)であるのにもかかわらず、レ
ーダレーザ13に検出される自車(後続車)から見た先
導車の距離および方位は、先導車の実際の位置(図6中
実線で示す位置)に基づいて検出されることとなる。こ
の際、後続車が、車車間通信により受信した先導車の位
置と、レーダレーザ13により検出された距離および方
位とに基づき、自車位置を認識している場合には、後続
車は、自車位置を図7中二点鎖線で示す位置にあると誤
認識してしまう。
【0098】さらに、この場合、後続車が、上述のよう
にして認識した自車位置に基づいて、先導車の走行軌跡
50をトレースできるように自車の位置を修正する制御
を行うとすると、図7中二点鎖線にて示した後続車の位
置は、走行軌跡50からみて左寄りの位置にあるため、
後続車は右転舵をして自車位置を修正する制御を行うよ
うに動作する。その結果、後続車は、図8中に破線で示
すように、先導車の軌跡から右方に外れて走行すること
となってしまう。
【0099】そこで、このような問題を回避するため
に、車両に対して二次元的に隊列走行を行わせる場合に
は、以下のような制御を行うこととする。すなわち、後
続車の横方向制御用ECU3は、先導車のT秒後の予測
位置および予測速度のうち先導車の走行軌跡と交差する
方向(以下、横方向という。)の成分:y1(T),w
1(T)を、通信遅れ時間:Δtを用いて式(7)、
(8)のように補正計算する。
【0100】 w1(T)=w1+ay1×(T+Δt) ……(7) y1(T)=y1+w1×(T+Δt)+1/2×ay1×(T+Δt)2 ……(8) ここに、y1:先導車の走行位置の横方向座標 w1:先導車の速度の横方向成分(先導車の速度センサ
11による検出値) ay1:先導車の加速度の横方向成分(先導車の加速度
センサ12による検出値)。
【0101】また、後続車の横方向制御用ECU3は、
レーダレーザ13によって検出された自車(後続車)か
ら見た先導車の方位θiおよび直線距離Dを、T秒後の
方位θi’および直線距離D’に補正演算し直す。
【0102】そして、後続車の横方向制御用ECU3
は、先に求めたT秒後の先導車の位置座標(x1
(T),y1(T))から、自車(後続車)から見た先
導車の方位および直線距離の補正値θi’およびD’を
減ずることにより、先導車の走行位置に基づいた後続車
のT秒後の位置座標(xi(T)’,yi(T)’)を
算出し、この値を、車速制御用ECU4において式
(5)により求めたT秒後の自車(後続車)座標xi
(T)および以下の式(9)により求めた自車のT秒後
の横方向座標yi(T)と比較することにより、自車座
標のずれ量(Δxi1,Δyi1)を検出するようにす
る。
【0103】 yi(T)=yi+wi×T+1/2×ayi×T2 ……(9) ここに、yi:自車(後続車)の走行位置の横方向座標 wi:自車(後続車)の速度の横方向成分(自車の速度
センサ11による検出値) ayi:自車(後続車)の加速度の横方向成分(自車の
加速度センサ12による検出値)。
【0104】その一方で、後続車の横方向制御用ECU
3は、式(7),(8)により求めた、先導車のT秒後
の予測位置および予測速度のうちの横方向成分y1
(T),w1(T)から、自車(後続車)のT秒後の予
測位置および予測速度のうちの横方向成分:yi
(T),wi(T)を減ずることにより、先導車と自車
(後続車)との横方向の走行距離および走行速度の偏差
(車間距離:Lyi1(T)および車間速度差:Wi1
(T))を算出する。
【0105】そして、後続車の横方向制御用ECU3
は、上記実施の形態と同様の手順により求めた、先導車
と後続車とのT秒後の車間距離および車間速度のうち、
先導車の走行軌跡に沿った成分である車間距離:Li1
(T)および車間速度:Vi1(T)と、上述のように
して算出した自車座標のずれ量Δxi1とから、自車の
進行方向の目標加速度ai(T)を算出し、これによ
り、スロットル装置26およびブレーキ装置27の制御
を行う。
【0106】また、その一方、後続車の横方向制御用E
CU3は、先導車と後続車とのT秒後の車間距離および
車間速度の横方向成分:Lyi1(T),Wi1(T)
と、上述のようにして算出された自車座標系のずれ量の
うちの横方向成分Δyi1とから、自車の目標操舵角:
ω(T)を算出し、これにより、ステアリングモータ1
9を駆動するパワーユニット18の制御を行う。
【0107】以上のようにして、車両が、二次元的に隊
列走行する際において、通信遅れ時間Δtの影響を考慮
しつつ、車間距離を一定に保つ制御およびステアリング
操作角を適正なものとする制御の双方を実現することが
できる。
【0108】なお、上述の制御において、T秒後の先導
車の位置および速度を予測する際には、式(3),
(4),(7),(8)のように、単純に、先導車にお
いて検出された加速度および速度に、時間(T+Δ
t)、あるいは、その二乗を乗じることとしていたが、
これに代えて、先導車において検出されたステアリング
舵角に基づいて旋回半径を計算し、この旋回半径の軌跡
上に所定時間後の先導車の位置等を推定してもよい。
【0109】さらに、上記実施の形態および上述した二
次元座標系内における車両の隊列走行に係る制御におい
ては、先導車のT秒後の予想位置および速度を、時間
(T+Δt)を用いて演算することとしていたが、これ
に代えて、後続車のT秒後の予想位置および速度を、時
間(T−Δt)を用いて補正演算するとともに、先導車
のT秒後の予想位置および速度を、時間Tに基づき演算
し、両者の差から車間距離等を求めるようにしてもよ
い。このようにすることによっても、通信遅れ時間Δt
の影響を排除することができ、これにより、正確な制御
を実現することが可能である。
【0110】また、これとは別に、上記実施の形態にお
いては、通信遅れ時間Δtを先導車において検出された
GPS時間:GPS1(0)と後続車において検出され
たGPS時間:GPSi(0)との時間差に基づいて設
定していたが、GPS衛星から受信した時刻データを用
いなくても、各先導車、後続車のECU1〜4等のもっ
ている内部時計の相対時間差に基づき、通信遅れ時間Δ
tを算出するようにしてもよい。(隊列走行開始から終
了までの時間では、内部時計の精度は十分保たれている
ので、走行開始時に各内部時計をリセットするか、標準
時刻と各内部時計との誤差をそれぞれ記憶しておけばよ
い。)そのようにすることで、GPS情報が一時的に受
信できなくなった場合(トンネル通過等)においても、
通信遅れ時間を算出することができる。
【0111】また、上記実施の形態のように通信遅れ時
間Δtを計算する手法の他に、あらかじめ通信遅れ時間
が解っている場合(システム設定上の固定時間である場
合)には、その固定値をΔtに代入するようにしてもよ
い。
【0112】また、この他にも、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲内で他の構成を採用するようにしてもよく、ま
た、上述したような変形例を種々選択的に採用してもよ
いことはいうまでもない。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る自
動追従走行システムにおいては、後続車が自車と先導車
との相対位置または相対速度を把握する際に、先導車の
走行情報(走行位置、速度)または後続車自身の走行情
報(走行位置、速度)のいずれか一方を、算出された通
信遅れ時間をを用いて補正し、この補正結果に基づき、
自車と先導車との相対位置または相対速度の演算を行う
こととしているために、後続車が、先導車から走行情報
を受信した際に、すでに、受信した先導車の走行情報が
過去のものとなっていたとしても、その影響を排除する
ことができる。これにより、先導車および後続車間の相
対位置または相対速度を、車車間通信の通信遅れ時間に
よらず、正確に把握することができ、従来に比較して、
後続車が先導車の走行軌跡を良好に追跡することが可能
となる。
【0114】請求項2に係る自動追従走行システムは、
先導車の送信手段が、自車において検出された走行情報
に加えて、これら情報の送信時刻を後続車に対して送信
する構成とされるとともに、後続車の受信手段が、先導
車からの走行情報を受信する際に、この走行情報の受信
時刻検出する構成とされており、なおかつ、通信遅れ時
間が、これら送信時刻および受信時刻の時間差に基づい
て設定されているために、通信遅れ時間が時刻とともに
変化するような場合においても、補正演算に必要な通信
遅れ時間を、その都度、正確に把握することができる。
これにより、制御の正確性を維持することが可能とな
る。
【0115】請求項3に係る自動追従走行システムによ
れば、先導車および後続車がGPSレシーバを備えた構
成とされるとともに、先導車および後続車が、先導車の
走行情報の送信時刻および受信時刻を、GPS信号に含
まれるGPS時刻に基づいて設定するようになっている
ため、先導車および後続車が個々に具備するタイマ等に
時刻のずれがあった場合においても、この時刻のずれに
影響を受けることなく、通信遅れ時間を正確に把握する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を模式的に示す自動追
従走行システムのブロック図である。
【図2】 図1に示した車両(後続車)において、制御
計画用ECUおよび車速制御用ECUが行う制御の内容
を示すフローチャートである。
【図3】 同、ブロック線図である。
【図4】 先導車および後続車が二次元的に走行する場
合におけるこれら先導車および後続車の位置関係の一例
を示す平面図である。
【図5】 先導車および後続車が図4のような位置関係
にある場合に、後続車が認識する先導車の位置を示す平
面図である。
【図6】 先導車および後続車が図4のような位置関係
にある場合に、後続車からレーダーレーザーにより認識
された先導車の位置と、車車間通信により後続車が認識
した先導車の位置との差異を示すための平面図である。
【図7】 先導車および後続車が図4のような位置関係
にある場合に、後続車が認識する自車位置と、後続車の
実際の位置との差異を示すための平面図である。
【図8】 後続車が、図7に示したように自車位置を認
識することにより、後続車が行うこととなる制御の結果
を示すための平面図である。
【図9】 本発明の従来の技術を示す図であって、自動
走行車の磁気センシングを示す構成図である。
【図10】 図9に示した自動走行車における追従シス
テムの全体構成図である。
【図11】 図9,10に示した自動走行車の車速制御
を示すブロック図である。
【図12】 本発明の解決すべき課題を示すための図で
あって、(a)は、複数の車両が隊列走行を行っている
際に先導車が走行情報を後続車に向けて送信した際の各
車両の位置を示す模式図、(b)は、(a)において送
信された先導車の走行情報を後続車が受信した際の各車
両の位置を示す模式図、(c)は、(b)で後続車が先
導車の走行情報を受信した際に、受信した走行情報に基
づいて後続車が認識する先導車の位置と、その際の実際
の先導車の位置との関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 通信用ECU(送信手段、受信手段、走行情報検出
手段) 2 制御計画用ECU 3 横方向制御用ECU 4 車速制御用ECU 7 車車間用通信機(送信手段、受信手段) 11 速度センサ(走行情報検出手段) 12 加速度センサ(走行情報検出手段) ステップS3 通信遅れ時間設定手段 ステップS4〜S6 相対位置・速度演算手段 ステップS7 操作量演算手段・走行制御手段 Δt 通信遅れ時間 GPS1(0) 送信時刻 GPSi(0) 受信時刻
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 F02D 29/02 L 301 301D G08G 1/09 G08G 1/09 F // B62D 101:00 103:00 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC20 CC21 CC30 DA22 DA23 DA25 DA33 DA87 DA88 DB01 DB02 DB03 DB05 DB06 DB07 DB11 DC02 DC03 DC07 DD02 DE03 EB01 EB04 EB07 EB30 EC21 EC34 FF01 FF07 GG01 3D044 AA00 AA25 AA45 AB00 AC26 AC28 AC56 AC59 AD00 AD04 AD21 AE03 AE06 AE07 AE14 AE15 AE22 AE27 3D046 BB18 GG02 GG10 HH02 HH05 HH08 HH20 HH22 HH26 JJ00 JJ24 KK11 3G093 AA01 BA14 BA23 BA25 BA26 CB10 DB05 DB16 DB18 DB23 EA09 EB00 EB04 FA02 FA05 FA07 FA12 FB04 5H180 AA01 BB15 CC03 CC12 CC14 CC17 FF12 FF13 LL01 LL04 LL09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦列させた複数の車両のうち、先頭に位
    置する先導車に対して、該先導車の後方に位置する後続
    車を、自動追従させる構成となっており、 かつ、前記各車両は、 自車の走行情報を検出するための走行情報検出手段を備
    え、 前記先導車は、検出された自車の走行情報を他車に送信
    するための送信手段を備え、 前記後続車は、前記先導車から送信された前記先導車の
    走行情報を受信するための受信手段と、 該受信手段により受信した前記先導車の走行情報と、自
    車において検出された前記後続車自身の走行情報とを用
    いて、自車の前記先導車に対する相対位置および相対速
    度のうちの少なくとも一方を演算する相対位置・速度演
    算手段と、 演算された自車と前記先導車との前記相対位置および相
    対速度のうちの少なくとも一方に基づいて、前記先導車
    の走行軌跡を自車が追跡するために前記後続車自身が採
    用すべき操作量を演算する操作量演算手段と、 演算された前記操作量に基づいて前記後続車自身の走行
    を制御するための走行制御手段とを備えた構成とされた
    自動追従走行システムにおいて、 前記後続車は、自車と前記先導車との通信遅れ時間を算
    出する通信遅れ時間算出手段を備え、 なおかつ、該後続車の前記相対位置・速度演算手段は、
    前記演算を行うにあたって、前記先導車の走行情報また
    は前記後続車自身の走行情報のうちの少なくとも一方
    を、前記通信遅れ時間に基づいて補正するとともに、こ
    の補正結果に基づいて、前記相対位置または相対速度の
    演算を行う構成とされていることを特徴とする自動追従
    走行システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動追従走行システムで
    あって、 前記先導車の送信手段は、前記送信を行う際に、前記検
    出された自車の速度、加速度、および、現在位置に関す
    る情報に加えて、これら情報の送信時刻を前記後続車に
    対して送信する構成とされ、 前記後続車の受信手段は、前記受信を行う際に、前記情
    報の受信時刻を検出する構成とされ、 前記通信時間遅れ時間算出手段は、前記受信時刻および
    前記送信時刻の時間差を演算するとともに、この演算結
    果を前記通信遅れ時間として設定することを特徴とする
    自動追従走行システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動追従走行システムで
    あって、 前記先導車および前記後続車は、GPSレシーバを備え
    た構成とされ、前記送信手段および前記受信手段は、前
    記送信時刻および前記受信時刻を、GPS信号に含まれ
    るGPS時刻に基づいて設定することを特徴とする自動
    追従走行システム。
JP15310799A 1999-05-31 1999-05-31 自動追従走行システム Expired - Fee Related JP4190660B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15310799A JP4190660B2 (ja) 1999-05-31 1999-05-31 自動追従走行システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15310799A JP4190660B2 (ja) 1999-05-31 1999-05-31 自動追従走行システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000339600A true JP2000339600A (ja) 2000-12-08
JP4190660B2 JP4190660B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=15555134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15310799A Expired - Fee Related JP4190660B2 (ja) 1999-05-31 1999-05-31 自動追従走行システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4190660B2 (ja)

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006261742A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Clarion Co Ltd 車両間通信システムおよび無線通信装置
JP2006309663A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Toyota Motor Corp 走行支援装置
JP2007011558A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Nissan Motor Co Ltd 渋滞予測装置および方法
US7203583B2 (en) 2004-06-02 2007-04-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electric power steering unit
JP2007095038A (ja) * 2005-08-18 2007-04-12 Gm Global Technology Operations Inc ホスト車線を決定するシステム及び方法
JP2007264884A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Honda Motor Co Ltd 衝突判定装置
JP2007280060A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Toyota Motor Corp 車両位置演算装置、車両選定方法
US7302321B2 (en) 2003-04-04 2007-11-27 Nissan Motor Co., Ltd. Information providing device, information providing system, and information providing program product
JP2008110620A (ja) * 2006-10-27 2008-05-15 Toyota Motor Corp 車両走行制御装置
JP2008207729A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自動走行車両および追尾システム
WO2009069410A1 (ja) * 2007-11-26 2009-06-04 Equos Research Co., Ltd. 車輌制御装置
JP2009136057A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Equos Research Co Ltd 車輌制御装置
JP2009205281A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Masahiro Watanabe 車両走行速度制御方法
JP2010079689A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Equos Research Co Ltd 車両
JP2010173349A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Toyota Motor Corp 車両用走行制御装置
CN102496266A (zh) * 2011-12-07 2012-06-13 北京云星宇交通工程有限公司 一种交通流数据预处理方法
JP2013003912A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Denso Corp 走行支援装置及び走行支援システム
CN103069467A (zh) * 2010-08-11 2013-04-24 丰田自动车株式会社 用于车辆的控制装置和控制方法
CN103079917A (zh) * 2010-08-11 2013-05-01 丰田自动车株式会社 车辆控制装置
CN103253261A (zh) * 2013-05-10 2013-08-21 北京航空航天大学 一种基于车车协同的跟驰辅助控制系统
JP2013534655A (ja) * 2010-05-31 2013-09-05 ボルボ・カー・コーポレーション 車列での移動のための制御システム
JP2014071839A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Honda Motor Co Ltd 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
WO2015019430A1 (ja) * 2013-08-07 2015-02-12 株式会社日立製作所 列車制御システム
KR101745156B1 (ko) * 2015-10-22 2017-06-20 현대자동차주식회사 차간거리 조절 장치 및 그 방법
WO2017154463A1 (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、通信システム
CN107662608A (zh) * 2016-07-29 2018-02-06 罗伯特·博世有限公司 用于执行车辆中的功能的方法
CN109941281A (zh) * 2017-12-21 2019-06-28 现代自动车株式会社 车辆及其控制方法
CN111845739A (zh) * 2019-04-24 2020-10-30 丰田自动车株式会社 车辆行驶控制装置
KR20210030870A (ko) * 2019-09-09 2021-03-18 폭스바겐 악티엔게젤샤프트 플래툰에 대한 최소 차량간 거리를 결정하기 위한 방법, 컴퓨터 프로그램 및 장치, 차량, 트래픽 제어 엔티티
CN113060148A (zh) * 2019-12-16 2021-07-02 克诺尔商用车制动系统有限公司 用于确定队列内的车辆的行驶特性的方法和装置及具有该装置的车辆
JP2022033927A (ja) * 2021-02-19 2022-03-02 アポロ インテリジェント コネクティビティ (ベイジン) テクノロジー カンパニー リミテッド 車両感知システムのテスト方法、装置、機器及び電子機器
CN115240400A (zh) * 2022-07-01 2022-10-25 一汽解放汽车有限公司 车辆位置识别方法和装置、车辆位置输出方法和装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220150691A (ko) * 2021-05-04 2022-11-11 현대자동차주식회사 차량의 위치 보정 장치 및 그 방법

Cited By (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7302321B2 (en) 2003-04-04 2007-11-27 Nissan Motor Co., Ltd. Information providing device, information providing system, and information providing program product
US7203583B2 (en) 2004-06-02 2007-04-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electric power steering unit
JP2006261742A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Clarion Co Ltd 車両間通信システムおよび無線通信装置
JP4603910B2 (ja) * 2005-03-15 2010-12-22 クラリオン株式会社 車両間通信システムおよび無線通信装置
JP2006309663A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Toyota Motor Corp 走行支援装置
JP4661331B2 (ja) * 2005-05-02 2011-03-30 トヨタ自動車株式会社 走行支援装置
JP2007011558A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Nissan Motor Co Ltd 渋滞予測装置および方法
JP2007095038A (ja) * 2005-08-18 2007-04-12 Gm Global Technology Operations Inc ホスト車線を決定するシステム及び方法
JP4602277B2 (ja) * 2006-03-28 2010-12-22 本田技研工業株式会社 衝突判定装置
JP2007264884A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Honda Motor Co Ltd 衝突判定装置
JP2007280060A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Toyota Motor Corp 車両位置演算装置、車両選定方法
JP2008110620A (ja) * 2006-10-27 2008-05-15 Toyota Motor Corp 車両走行制御装置
JP2008207729A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自動走行車両および追尾システム
JP5168518B2 (ja) * 2007-11-26 2013-03-21 株式会社エクォス・リサーチ 車輌制御装置
US8352147B2 (en) 2007-11-26 2013-01-08 Equos Research Co., Ltd. Vehicle control device
CN101868392A (zh) * 2007-11-26 2010-10-20 爱考斯研究株式会社 车辆控制装置
WO2009069410A1 (ja) * 2007-11-26 2009-06-04 Equos Research Co., Ltd. 車輌制御装置
JP2009136057A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Equos Research Co Ltd 車輌制御装置
JP4518569B2 (ja) * 2008-02-26 2010-08-04 雅弘 渡邉 車両走行速度制御方法
JP2009205281A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Masahiro Watanabe 車両走行速度制御方法
JP2010079689A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Equos Research Co Ltd 車両
JP2010173349A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Toyota Motor Corp 車両用走行制御装置
US9423794B2 (en) 2010-05-31 2016-08-23 Volvo Car Corporation Control system for travel in a platoon
JP2013534655A (ja) * 2010-05-31 2013-09-05 ボルボ・カー・コーポレーション 車列での移動のための制御システム
CN103069467A (zh) * 2010-08-11 2013-04-24 丰田自动车株式会社 用于车辆的控制装置和控制方法
CN103079917A (zh) * 2010-08-11 2013-05-01 丰田自动车株式会社 车辆控制装置
DE112011102687B4 (de) * 2010-08-11 2014-11-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugsteuervorrichtung
US9058246B2 (en) 2010-08-11 2015-06-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle control device
JP2013003912A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Denso Corp 走行支援装置及び走行支援システム
CN102496266A (zh) * 2011-12-07 2012-06-13 北京云星宇交通工程有限公司 一种交通流数据预处理方法
JP2014071839A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Honda Motor Co Ltd 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
CN103253261A (zh) * 2013-05-10 2013-08-21 北京航空航天大学 一种基于车车协同的跟驰辅助控制系统
WO2015019430A1 (ja) * 2013-08-07 2015-02-12 株式会社日立製作所 列車制御システム
KR101745156B1 (ko) * 2015-10-22 2017-06-20 현대자동차주식회사 차간거리 조절 장치 및 그 방법
JP2017162410A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、通信システム
WO2017154463A1 (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、通信システム
CN107662608B (zh) * 2016-07-29 2022-11-01 罗伯特·博世有限公司 用于执行车辆中的功能的方法
CN107662608A (zh) * 2016-07-29 2018-02-06 罗伯特·博世有限公司 用于执行车辆中的功能的方法
CN109941281A (zh) * 2017-12-21 2019-06-28 现代自动车株式会社 车辆及其控制方法
CN111845739A (zh) * 2019-04-24 2020-10-30 丰田自动车株式会社 车辆行驶控制装置
CN111845739B (zh) * 2019-04-24 2023-08-15 丰田自动车株式会社 车辆行驶控制装置
KR102321208B1 (ko) 2019-09-09 2021-11-04 폭스바겐 악티엔게젤샤프트 플래툰에 대한 최소 차량간 거리를 결정하기 위한 방법, 컴퓨터 프로그램 및 장치, 차량, 트래픽 제어 엔티티
KR20210030870A (ko) * 2019-09-09 2021-03-18 폭스바겐 악티엔게젤샤프트 플래툰에 대한 최소 차량간 거리를 결정하기 위한 방법, 컴퓨터 프로그램 및 장치, 차량, 트래픽 제어 엔티티
CN113060148A (zh) * 2019-12-16 2021-07-02 克诺尔商用车制动系统有限公司 用于确定队列内的车辆的行驶特性的方法和装置及具有该装置的车辆
CN113060148B (zh) * 2019-12-16 2024-03-19 克诺尔商用车制动系统有限公司 用于确定队列内的车辆的行驶特性的方法和装置及具有该装置的车辆
JP2022033927A (ja) * 2021-02-19 2022-03-02 アポロ インテリジェント コネクティビティ (ベイジン) テクノロジー カンパニー リミテッド 車両感知システムのテスト方法、装置、機器及び電子機器
CN115240400A (zh) * 2022-07-01 2022-10-25 一汽解放汽车有限公司 车辆位置识别方法和装置、车辆位置输出方法和装置
CN115240400B (zh) * 2022-07-01 2023-11-07 一汽解放汽车有限公司 车辆位置识别方法和装置、车辆位置输出方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4190660B2 (ja) 2008-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4190660B2 (ja) 自動追従走行システム
JP3732292B2 (ja) 車群走行制御システム
EP3115272B1 (en) Control system of automated driving vehicle
CN110949388B (zh) 车辆控制装置、车辆控制方法及存储介质
EP3782000B1 (en) A method for controlling a string of vehicles
US6313758B1 (en) Automatic following travel system
US5934399A (en) Automatically driven motor vehicle
CN111332286A (zh) 车辆行驶控制方法及利用该方法的自动驾驶车辆
JP3759282B2 (ja) 自動走行車
CN111696339B (zh) 一种自动驾驶车队的跟车控制方法、系统及车辆
US5828968A (en) Method of controlling automatically driven motor vehicle
JPH1113507A (ja) 自動追従走行システム
CN109843680B (zh) 车辆控制装置
US20230087852A1 (en) Automated valet parking system, control method for automated valet parking system, and autonomous driving vehicle
JP2000322689A (ja) 自動追従走行システム
US5887268A (en) Automatically driven motor vehicle
JP2000322697A (ja) 自動追従走行車における操舵制御装置
US11577758B2 (en) Autonomous vehicle park-and-go scenario design
JP3808561B2 (ja) 車両の走行位置検知方法
JP3342413B2 (ja) ヨーレートセンサの補正装置
JP3770975B2 (ja) 自動走行車
JP2000305626A (ja) 自動走行車
JP3808558B2 (ja) 自動走行車
JPH10172099A (ja) 自動追従制御方法
JP3808559B2 (ja) 自動走行車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080131

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20080328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20080909

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20080917

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees