JP2000337012A - 吊り戸式ドア装置 - Google Patents
吊り戸式ドア装置Info
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Abstract
して開放しうるようにする。 【解決手段】 走行吊支部材9の下端に設けた係止体1
3を、ドア1の上端部に形成した嵌合孔18に挿脱可能
として嵌合するとともに、ドア1の前面に穿設した前後
方向を向く挿入孔20に、軸状の係止手段21を、嵌合
孔18内において係止体13の一部と係合することによ
り、ドア1を係止体13に保持する係合位置と、同じく
係止体13との係合を解除してドア1を係止体13より
離脱可能とする係合解除位置との間を軸線回りに回動し
うるように、着脱可能に嵌合し、かつ係止手段21に、
係止体13又はドア1の一部と係合することにより、係
止手段21を係合位置に保持する回り止め手段23を、
着脱可能に取付ける。
Description
設置される吊り戸式ドア装置に係り、特に、非常時等に
おいて、ドアを外側より取外すことができるようにした
吊り戸式ドア装置に関する。
には、左右1対の側壁の上部に、トイレ前方の開口部か
らドア収容部に亘って円弧状のレールを設け、このレー
ルに、これに沿って移動可能な複数の走行吊支部材を係
止するとともに、走行吊支部材の下部に円弧状をなす曲
面ドアを吊支し、前記ドアを左右方向に移動させること
により、前方開口部を開閉するようにしたものがある。
においては、何らかの事情で使用者が内部よりドアを開
けられなくなったときのために、ドアをトイレの外側よ
り取外して開放しうるようにしておくことが望ましい。
端部が走行吊支部材を介してレールに吊支されている吊
り戸式のものでは、ドアをトイレの外側より取外すのは
難しい。
後方向に移動可能に取付け、通常時は、ドアの前面側よ
り吊支部材に向かって螺挿したボルトにより固定してお
き、非常時においてボルトを取外すことにより、ドアの
一側部を前方に移動させて強制的に開放することも考え
られる。しかし、この方法では、ボルトを回してドアと
吊支部材との係合を外す必要があるので、ドアを開放す
るのに手間がかかり、緊急時の対応に遅れが生じること
がある。
で、非常時等において簡単な操作でドアを速やかに取外
して開放することができ、しかも、平常時には、妄りに
外れることがないようにした吊り戸式ドア装置を提供す
ることを目的としている。
題は、次のようにして解決される。 (1) 左右1対の側壁の上部に、前方開口部から、一方
の側壁の内側におけるドア収容部に亘ってレールを設
け、このレール内に、これに沿って移動可能な上下方向
を向く走行吊支部材を配設するとともに、該走行吊支部
材の下部にドアを吊支し、該ドアを左右方向に移動させ
ることにより、前記前方開口部を開放、閉塞するように
した吊り戸式ドア装置において、前記走行吊支部材の下
端に設けた係止体を、前記ドアの上端部に形成した嵌合
孔に挿脱可能として嵌合するとともに、前記ドアの前面
に穿設した前後方向を向く挿入孔に、軸状の係止手段
を、前記嵌合孔内において係止体の一部と係合すること
により、ドアを係止体に保持する係合位置と、同じく係
止体との係合を解除してドアを係止体より離脱可能とす
る係合解除位置との間を軸線回りに回動しうるように、
着脱可能に嵌合し、かつ前記係止手段に、前記係止体又
はドアの一部と係合することにより、係止手段を係合位
置に保持する回り止め手段を、着脱可能に取付ける。
を、係止手段に形成した挿通孔に着脱可能に挿入される
U字形のピンとする。
孔よりの抜け外れを防止する手段を設ける。
て、係止体を前後方向を向く円筒形に形成し、この中空
孔内において係止手段との係脱が行われるようにする。
て、係止体を上下方向を向く軸状に形成し、この下端部
に形成した前後方向を向く保持孔内において、係止手段
との係脱が行われるようにする。
て、ドアを平面視において前方に湾曲する円弧状をなす
ものとする。
を、円弧状の曲面ドア(1)を備えるトイレに適用した例
を示すトイレ前部の前方斜視図で、左右の側壁(2)(3)
の前端同士の間には、開口部(4)が形成され、この開口
部(4)の内方を、平面視において前方に湾曲する円弧状
の曲面ドア(1)により閉じることにより、その内部にト
イレブース(5)が形成される。
部(4)において若干前方に膨出する平面視円弧状のガイ
ドレール(6)が、開口部(4)の右端から、左方の側壁
(2)の内面におけるドア収容部(2a)に亘って取付けられ
ている。ガイドレール(6)は、図2に示すように、下向
きコ字形をなすとともに、下端に内向きの前後1対のロ
ーラ支持片(6a)を有する角筒状をなしている。
うに、ドア(1)を閉じたとき右方の側壁(3)の前端開口
部に弾性的に当接するゴム又はエラストマ樹脂等よりな
る緩衝体(7)が取付けられている。
勢する定荷重ばねである。
に、ドア(1)を閉じた状態において開口部(4)内に位置
するようにして取付けた1対の走行吊支部材(9)(9)
を、ガイドレール(6)により支持することにより、走行
可能として吊支されている。
ように、ガイドレール(6)内をローラ支持片(6a)により
支持されて走行可能な、4個のローラ(10)を備える走行
装置(11)と、その中央部に下向きに固着された吊支ボル
ト(12)と、この吊支ボルト(12)の下端に高さ調節可能と
して螺合された係止体(13)とからなっている。(14)はロ
ックナットである。
に曲面ドア(1)の後面に当接可能な拡径鍔部(15a)を有
する円筒状係止部(15)と、その上面に固着され、前部側
の下端に設けた下向きの係止片(16a)を円筒状係止部(1
5)の中空孔(17)内に突入させた吊支ブロック(16)とから
なり、この吊支ブロック(16)に上記吊支ボルト(12)の下
端部が螺合されている。なお、円筒状係止部(15)の中空
孔(17)は、貫通しておらず、後端は盲蓋状となっている
(図4参照)。
係止体(13)と同形状をなして、円筒状係止部(15)を、挿
脱可能に嵌合しうる嵌合孔(18)と、吊支ブロック(16)を
挿脱可能として嵌合しうる嵌合溝(19)とが、互いに連通
状として形成されている。
と同軸をなして連通する挿入孔(20)が穿設され、この挿
入孔(20)には、前述した係止体(13)の係止手段である係
止ピン(21)の頭部側の軸状部(21a)を、回動可能に挿入
しうるようになっている。
部(15)内において回動可能な角軸部(21b)となってお
り、その先端部上面には、上記吊支ブロック(16)の係止
片(16a)と係脱可能な凹溝(22)が形成されている。
るU字形のロックピンで、係止ピン(21)の頭部から軸状
部(21a)の後端面まで貫設され、角軸部(21b)の両側面側
に開口する2つの挿通孔(24)に着脱可能に挿入される。
なお、挿入時においてロックピン(23)の先端部は、凹溝
(22)よりも若干後方に位置するようになっている(図4
参照).
うに、弾性変形可能なピアノ線等により、両挿通孔(24)
間の間隔よりも外方に若干拡げるか、又は内方に狭めて
おくのがよい。このようにすると、挿通孔(24)に弾性変
形させて挿入させた際、簡単に抜け外れる恐れがなくな
る。
るには、次のような手順がとられる。まず、図2に示す
ように、2個の走行吊支部材(9)のローラ(10)を、ガイ
ドレール(6)内に、その開口端より挿入して係止体(13)
を吊支する。
うにして、その後面の左右両側部に形成された嵌合孔(1
8)と嵌合溝(19)とに、各係止体(13)における円筒状係止
部(15)と吊支ブロック(16)とを嵌合する。この状態にお
いて、円筒状係止部(15)の前端部が嵌合孔(18)の前部内
に位置するため、曲面ドア(1)が上下方向に移動するの
が防止され、仮の吊支状態となる。
(20)に、係止ピン(21)を、図2に示す位置からほぼ90
°いずれか一方に回動させ、凹溝(22)を左右いずれかの
方向に向けてから挿入し、そののち、再度凹溝(22)が上
向きとなる位置までほぼ90°回動させる。
状係止部(15)内に突出している係止片(16a)と係合する
ことにより、曲面ドア(1)は、走行吊支部材(9)に対し
て抜け外れるのが防止される。
挿通孔(24)に挿し込めば、図4に示すように、その先端
部が係止片(16a)の直下に位置することとなり、係止ピ
ン(21)の回動は阻止され、凹溝(22)と係止片(16a)との
係合が外れて、曲面ドア(1)が落下するなどの恐れはな
くなる。
ドア(1)を開放できない非常時においては、上述した逆
の手順により、曲面ドア(1)をトレイブース(5)の外方
より強制的に取外して開放することができる。
トレイブース内のロック位置と反対側)、例えば右側、
又は両方のロックピン(23)を引き抜いて、いずれか一方
又は両方の係止ピン(21)を90°回動させ、走行吊支部
材(9)と曲面ドア(1)との係合を外せば、曲面ドア(1)
は前方へ移動可能となる。従って、例えばドア(1)の下
端と床面との間の隙間にバールのようなものを挿入して
ドア(1)を前方にこじ開けるなどすれば、右側端の緩衝
体(7)が変形させられて、ドア(1)を強制的に取り外す
ことができる。
ロックピン(23)の抜け外れを防止する他の手段として、
図5に示すようにしてもよい。すなわち、ロックピン(2
3)における係止ピン(21)の軸状部(21a)の後端よりも若
干後方に位置する部分に、外向きに屈曲する係止部(23
a)を設けるとともに、係止ピン(21)側に、係止部(23a)
が通過可能な楕円形の挿通孔(25)を形成する。
ロックピン(23)の両係止部(23a)が、軸状部(21a)の後端
面より突出すると同時に外向きに開くため、簡単には外
れなくなる。なお、ロックピン(23)を強く前方に引張れ
ば、両係止部(23a)が強制的に内向きに狭められるの
で、引き抜くことができる。
の実施形態を示す。この実施形態では、短寸としたU字
形のロックピン(26)を、係止ピン(21)の頭部に穿設した
挿通孔(27)を通して、曲面ドア(1)の前面に形成した係
合孔(28)に挿入し、曲面ドア(1)により回り止めを図る
ようにしている。
第2の実施形態について説明する。この実施形態の走行
吊支部材(29)は、上述と同様の走行装置(図示略)を上
端部に備える吊支ボルト(12)の下端に、垂直をなす軸状
係止体(30)を高さ調節可能に螺着して構成されている。
向くとともに、下端にスリット状の開口部(31a)を備え
る保持孔(31)が穿設されている。曲面ドア(1)の左右の
上端部には、上記軸状係止体(30)が着脱可能として嵌合
される垂直有底の嵌合孔(32)と、それを挾む前後部に後
記する係止ピン(34)挿入用の前後方向を向く挿入孔(33)
とが、互いに連通状に形成されている。前部側の挿入孔
(33)は、曲面ドア(1)の前面に開口され、また後部側の
挿入孔(33)は、曲面ドア(1)の後面に開口せず、その直
前までに止どめてある。
における前後部の軸状部(34a)が回動可能に挿入され、
挿入時において係止ピン(34)の中間部に形成された矩形
断面をなす角軸部(34b)は、嵌合孔(32)内に位置するよ
うになっている。
るU字形のロックピンで、係止ピン(34)の頭部と前部側
の軸状部(34a)に貫設され、角軸部(34b)の一側面に開口
する2つの挿通孔(36)に着脱可能に挿入される。なお、
挿入時において、ロックピン(35)の先端部は、角軸部(3
4b)の中間部付近まで突出するようになっている。
るには、まず係止ピン(34)を、その角軸部(34b)が図7
及び図8の想像線で示すように縦向きとなるようにして
挿入孔(33)に挿入したのち、曲面ドア(1)を持ち上げ、
その嵌合孔(32)に走行吊支部材(29)の軸状係止体(30)を
予め定めた所定の寸法だけ挿入する。
挿入されているロックピン(35)の角軸部(34b)は、軸状
係止体(30)の下端の開口部(31a)を通して保持孔(31)内
に位置する。
下位となる方向にほぼ90°回動させると、図8の実線
示のように、角軸部(34b)が保持孔(31)内において横向
きに水平となることにより、開口部(31a)よりの脱落が
防止され、曲面ドア(1)は走行吊支部材(29)に吊支され
る。
挿通孔(36)に挿し込めば、その先端部が軸状係止体(30)
の直下に位置することにより、係止ピン(34)の回動が阻
止される。従って、係止ピン(34)が妄りに回動して、角
軸部(34b)と軸状係止体(30)との係合が外れ、曲面ドア
(1)が落下するのが防止される。
を取外す必要が生じた際には、上述した逆の手順で行え
ばよい。すなわち、ロックピン(35)を引き抜いて係止ピ
ン(34)を90°回動させれば、曲面ドア(1)と軸状係止
体(30)との係合が外れ、曲面ドア(1)は落下するので、
ガイドレール(6)とドア(1)の上端との隙間にレバー等
を挿し込み、ドア(1)を前方にこじ開けるなどすれば強
制的に取外すことができる。
ックピン(35)の形状を図5に示すように屈曲させれば、
簡単に抜け外れるのを防止しうる。また、ロックピン(3
5)を、図6に示すのと同様、曲面ドア(1)に挿入して、
これにより回り止めを図るようにしてもよい。
実施形態においては、いずれも係止ピン(21)(34)をほぼ
90°回動させるだけで、係止体(13)(30)と曲面ドア
(1)との係合が解除され、ドア(1)を強制的に取外して
開放しうるので、非常時の対応が迅速となる。
9)に吊支する作業も容易に行うことができる。
ではない。上記第2実施形態においては、係止ピン(34)
が係止体(30)と係合しているとき、係止ピン(34)にドア
(1)の荷重が作用し、妄りに回動する恐れがないため、
ロックピン(35)は省略することもある。左右いずれか一
方(例えばトイレブース内のロック位置と反対側)のみ
を、上述のような係止ピン(21)(34)による吊支形態と
し、他方は、通常のねじ等を係止体(13)(30)に螺挿して
吊支することもある。
を若干回動させるだけの簡単な操作で、係止体とドアと
の係合が外れ、ドアを前方より強制的に取外すことがで
きるので、非常時の対応が迅速となる。また、回り止め
手段により係止手段が勝手に回動するのが防止されるの
で、使用中にドアが係止体より不用意に外れる恐れはな
くなる。
止め手段を設ける必要はなく、ピンを単に挿通孔に挿入
するだけで、係止手段の回動を阻止することができる。
に抜け外れて、係止手段が勝手に回動してしまうという
恐れはない。
は係止体により受け止められ、係止手段には直接作用し
ないので、係止手段の回動を容易に行うことができる。
係止体との係合を解除すれば、ドアを走行吊支部材より
完全に分離させることが可能となるので、非常時におい
てドアの取外しが容易となる。
いてドアは一方の側壁の内面に沿って入り込むので、大
きな開口部が形成される。
の斜視図である。
ドアの一部の分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
ンとの係合状態を示す要部の拡大縦断側面図である。
す斜視図である。
示す要部の縦断側面図である。
とドアとの吊支手順を示す分解斜視図である。
ンとの係合状態を示す要部の縦断正面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 左右1対の側壁の上部に、前方開口部か
ら、一方の側壁の内側におけるドア収容部に亘ってレー
ルを設け、このレール内に、これに沿って移動可能な上
下方向を向く走行吊支部材を配設するとともに、該走行
吊支部材の下部にドアを吊支し、該ドアを左右方向に移
動させることにより、前記前方開口部を開放、閉塞する
ようにした吊り戸式ドア装置において、 前記走行吊支部材の下端に設けた係止体を、前記ドアの
上端部に形成した嵌合孔に挿脱可能として嵌合するとと
もに、前記ドアの前面に穿設した前後方向を向く挿入孔
に、軸状の係止手段を、前記嵌合孔内において係止体の
一部と係合することにより、ドアを係止体に保持する係
合位置と、同じく係止体との係合を解除してドアを係止
体より離脱可能とする係合解除位置との間を軸線回りに
回動しうるように、着脱可能に嵌合し、かつ前記係止手
段に、前記係止体又はドアの一部と係合することによ
り、係止手段を係合位置に保持する回り止め手段を、着
脱可能に取付けたことを特徴とする吊り戸式ドア装置。 - 【請求項2】 回り止め手段を、係止手段に形成した挿
通孔に着脱可能に挿入されるU字形のピンとした請求項
1記載の吊り戸式ドア装置。 - 【請求項3】 ピンに、挿通孔よりの抜け外れを防止す
る手段を設けた請求項2記載の吊り戸式ドア装置。 - 【請求項4】 係止体を前後方向を向く円筒形に形成
し、この中空孔内において係止手段との係脱が行われる
ようにした請求項1〜3のいずれかに記載の吊り戸式ド
ア装置。 - 【請求項5】 係止体を上下方向を向く軸状に形成し、
この下端部に形成した前後方向を向く保持孔内におい
て、係止手段との係脱が行われるようにした請求項1〜
3のいずれかに記載の吊り戸式ドア装置。 - 【請求項6】 ドアを平面視において前方に湾曲する円
弧状をなすものとした請求項1〜5のいずれかに記載の
吊り戸式ドア装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15204199A JP4343331B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 吊り戸式ドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15204199A JP4343331B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 吊り戸式ドア装置 |
Publications (2)
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JP2000337012A true JP2000337012A (ja) | 2000-12-05 |
JP4343331B2 JP4343331B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=15531778
Family Applications (1)
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JP15204199A Expired - Fee Related JP4343331B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 吊り戸式ドア装置 |
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