JP2000336659A - ベタ基礎一体打設用型枠保持具 - Google Patents

ベタ基礎一体打設用型枠保持具

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JP2000336659A
JP2000336659A JP11149367A JP14936799A JP2000336659A JP 2000336659 A JP2000336659 A JP 2000336659A JP 11149367 A JP11149367 A JP 11149367A JP 14936799 A JP14936799 A JP 14936799A JP 2000336659 A JP2000336659 A JP 2000336659A
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JP11149367A
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Shoichi Koide
昭一 小出
Shigeo Awano
繁雄 粟野
Toshihiko Santo
利彦 山東
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠を保持するセパレータを利用してベタ基
礎用のコンクリート打設空間を一体的に形成する。 【解決手段】 一対の型枠5,5の間に架設される架設
部と架設部両端に設けられ型枠5,5の下端縁又は上端
縁に嵌合する一対の嵌合部からなる第一セパレータ10
と、上端に第一セパレータ10の嵌合部に嵌入される嵌
入部22を備えた支持部21と、支持部21を型枠設置
面に立設,支持する支持板23からなる第一セパレータ
支持金具20とを備え、第一セパレータ10が型枠5,
5の下端側に取り付けられ、型枠設置面に配設された第
一セパレータ支持金具20によって支持されることによ
り、ベタ基礎用のコンクリート打設空間が一体的に形成
される構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート打設
用の型枠を住宅基礎設置面の所定箇所に配設,保持する
ことにより、基礎コンクリートのベース部分及び立ち上
がり部分のコンクリート打設用空間を形成するコンクリ
ート打設用型枠の保持具に関し、特に、一対の型枠を対
向させて保持するセパレータを利用してベース用及び立
ち上がり部用のコンクリート打設空間を一体的に形成す
ることを可能とした、硬質発泡プラスチック成形品から
なる型枠に好適なベタ基礎一体打設用型枠保持具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅のベタ基礎部分を構成する
ベース及び立ち上がり部は、設置面にベースコンクリー
トを形成し、このベースコンクリート上の所定箇所に型
枠を配設し、この型枠によって形成される空間にコンク
リートを打設することにより、外周や内部間仕切りを構
成する立ち上がり部が形成されるようになっている。図
18を参照して、従来のベタ基礎のベース及び立ち上が
り部のコンクリート打設工法について説明する。図18
は、従来の工法によりコンクリートを打設したベタ基礎
構造を模式的に示す概略断面図である。
【0003】同図に示すように、従来の一般的な住宅の
ベタ基礎のコンクリート打設工法は、まず、土面10
9を掘削して形成した根切り穴に砕石,割栗101及び
捨てコンクリート102を打ち、この捨てコンクリー
ト102の上にコンクリート基礎の基礎部分(フーチン
グ部分)となるベースコンクリート103を図示しない
型枠板を用いて打設,養生する(養生後、型枠板は脱
型)。次いで、ベースコンクリート103上に墨だし
を行い、墨だしに沿って、接続部材110で連結した
型枠105,105を配列するとともに、配筋107の
配筋作業を行いながら、所望の基礎高さまで型枠10
5,105を積載する。その後、この一対の型枠10
5,105が形成する空間にコンクリートを打設するこ
とにより立ち上がり部104を形成する、という手順に
より行われている。なお、立ち上がり部104は、住宅
の外周基礎部分を構成する外周立ち上がり部104a
と、住宅内部の間仕切り部分を構成する内部立ち上がり
部104bがあり、外周立ち上がり部104aはベース
コンクリート103とともにほぼL字形状をなすよう
に、ベースコンクリート103の端部に沿って形成され
るようになっている。
【0004】ここで、このようなベタ基礎用のコンクリ
ート打設用空間を形成する型枠(図18に示す型枠10
5,105)は、これまでは、合板や金属板あるいはコ
ンクリートパネル等の型枠材が用いられていたが、最近
では、硬質発泡プラスチック等を素材とした軽量断熱型
枠材が用いられるようになってきている。硬質発泡プラ
スチック等からなる軽量断熱型枠材は、合板、金属型枠
材に比べ軽量で持ち運びが容易であり、加工性にも優
れ、現場での切削作業等も簡単に行える上に、図18に
示すように、コンクリート打設後、そのままベタ基礎の
立ち上がり部の表面に残されることにより断熱材として
機能させることができる。このため、硬質発泡プラスチ
ック等を素材とした軽量断熱型枠材は、従来の合板型枠
のような脱型の工程も必要とすることなく、コンクリー
トの打設と同時に断熱基礎構造が得られることから、近
年、ベタ基礎形成用の型枠材として広く用いられるよう
になってきている。この種の断熱性の発泡型枠を用いた
住宅基礎構造としては、例えば、実公平2−27048
号や特開平6−129099号公報等に提案されている
住宅基礎構造が知られている。
【0005】しかしながら、このような従来の型枠を用
いたベタ基礎打設工法は、設置面にあらかじめコンクリ
ート打設を行ってベースコンクリートを形成しておき、
このベース部分のコンクリート養生終了後に、ベースコ
ンクリート上に墨だしを行って軽量断熱材等からなる型
枠の施工を行い、その後に立ち上がり部のコンクリート
を打つという手順で行われていた。このため、ベタ基礎
コンクリートの施工にあたっては、図18に示したよう
に、ベースコンクリート103の部分と立ち上がり部1
04の部分とで、二回に分けてコンクリート打設する必
要があり、工数や作業日数及びそれに伴う人件費等が嵩
み、コスト高となるという問題があった。また、このよ
うなベース部と立ち上がり部の二回打ちを行う従来のベ
タ基礎工法では、ベースと立ち上がり部分に継ぎ目が存
在してしまうため、この継ぎ目部分から水等が侵入する
おそれがあった。さらに、このようにベース部と立ち上
がり部に継ぎ目が存在するベタ基礎構造では、耐震性の
面でも強度が不足するおそれがあった。
【0006】そこで、このような従来のベタ基礎用のコ
ンクリート打設工法に対し、ベースコンクリートと立ち
上がり部分をコンクリートの一回打設で施工が行える工
法が強く要請されるようになった。特に、最近では、住
宅の施工現場に携わる作業者の高齢化や絶対数の不足の
問題が深刻化する一方、大型地震等の不足の災害に対す
る耐震構造の必要性が再認識されており、住宅工法の簡
略化と住宅品質の安定化,耐震性の増強化は、建築業界
における重要な課題となっており、ベタ基礎コンクリー
トの一回打設工法に対する要請は高まってきている。
【0007】このようなベタ基礎コンクリートの一回打
設の要請に対し、これまで、例えば特許公報第2802
284号,特開平7−247686号公報等には、ベタ
基礎用の型枠板を搭載可能な型枠支持体を備えることに
より、型枠板と設置面の間に段違いの空間をもたせるこ
とにより、ベース部と立ち上がり部のコンクリートを一
体的に打設できるようにした型枠支持構造が提案されて
いる。これら従来提案された各公報記載の型枠構造によ
れば、いずれも、ベタ基礎のベース部と立ち上がり部の
コンクリート打設空間が連通して形成されるようになっ
ているので、ベース部と立ち上がり部のコンクリートを
一体的に打設することが可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
各公報の型枠構造では、いずれも、コンクリート打設空
間を形成する型枠及びこの型枠を段違いに支持するため
の型枠支持体が、ベタ基礎部分専用のものとなり、型枠
や支持体に汎用性がなく、型枠構造自体も複雑となって
施工の容易性が損なわれるという問題があった。一般
に、硬質発泡プラスチック等からなる軽量断熱型枠材
は、ベタ基礎の立ち上がり部分に用いられるだけでな
く、建物の布基礎部分や壁部,土間部分等、住宅の断熱
壁面構造としてあらゆる部分に広く使用されるもので、
一定の大きさに形成された一対の型枠パネルをセパレー
タを用いて接続することによって、上下,前後に任意に
連接できるようになっており、このような点でも、合板
や金属板からなる従来の型枠材にはない優れた汎用性や
易施工性を有していた。
【0009】ところが、上述した特許公報第28022
84号,特開平7−247686号公報に提案されてい
る型枠支持構造では、型枠をベタ基礎に合わせて段違い
に支持するようになっていたため、型枠支持体はベタ基
礎部分以外に設置することができず、また、型枠自体も
段違いに支持されるため、二枚一対の型枠のうち、外側
に配設される型枠が内側の型枠よりベース部の高さ分だ
け長くなるように形成されていた。このため、このよう
な型枠及び支持体を住宅の他の箇所に配設して用いるよ
うなことは不可能で、布基礎や壁部等の他の箇所につい
ては、別途型枠やセパレータ等を準備しなければなら
ず、型枠構造としての汎用性がなく、発泡型枠が有する
優位性,利便性が失われてしまうという問題があった。
【0010】また、これら従来のベタ基礎一体打設用の
型枠構造では、段付きベタ基礎を施工する際に大量のコ
ンクリートが必要となるという問題もあった。一般に、
ベタ基礎構造においては、外周側のベースコンクリート
を他の部分より深く打設することにより、段付きベタ基
礎を形成することがある。このような段付きベタ基礎構
造は、設置面に対し段部が他の部分より深く打設形成さ
れるため、基礎全体の横滑り等が発生し難く、耐震性に
優れた基礎構造として広く採用されている。
【0011】ところが、この種の段付きベタ基礎構造で
は、通常、ベースコンクリートの段付き部と他の部分と
が傾斜面によってつながっていたため、この傾斜部分に
大量のコンクリートが打設されることになっていた。特
に、段部の深さが深い場合や、外周部分の距離が長いよ
うな場合、傾斜部分もより大きくなり、打設されるコン
クリート量も膨大なものとなることから、最近では、こ
の傾斜部分のコンクリート量を節約できるベタ基礎構造
が強く要請されるようになってきている。しかし、上記
各公報に記載された型枠構造では、支持体を用いて型枠
を段違いに支持するのみであったため、段付きベタ基礎
構造における傾斜部分については、従来のものと変わる
ところがなく、コンクリート量を節約するようのことは
できなかった。
【0012】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点を解決するために提案されたものであり、一対の
型枠を対向させて保持するセパレータを利用し、セパレ
ータを直接支持して型枠を設置面から浮かせた状態で保
持することにより、型枠に取り付けられるセパレータ自
体によってベタ基礎用のコンクリートの一体打設空間を
構築する型枠保持具を構成することができ、型枠やセパ
レータの汎用性や易施工性等を失うことなく、ベースコ
ンクリート部分と立ち上がり部分をコンクリートの一回
打設によって一体的に形成することができるとともに、
打設コンクリート量の節約を図ることも可能な、特に、
硬質発泡プラスチック成形品からなる型枠に好適なベタ
基礎一体打設用型枠保持具の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のベタ基礎一体打設用型枠保持具
は、一対の型枠の下端側及び/又は上端側に取り付けら
れて、当該一対の型枠の対向面間に架設されるセパレー
タと、前記セパレータを支持するセパレータ支持手段
と、を備え、前記セパレータの少なくとも一つが、前記
一対の型枠の下端側に取り付けられるとともに、当該一
対の型枠の一方に連接される他の一枚の型枠の上端側に
取り付けられ、かつ、前記型枠の設置面に配設されたセ
パレータ支持手段の一つによって支持されることによっ
て、前記一対の型枠が所定間隔をもって対向しつつ設置
面から離間して保持されるとともに、前記他の一枚の型
枠が設置面に立設状態で保持され、これら複数の型枠と
設置面の間に、ほぼL字形状をなすベース及び外周立ち
上がり部用のコンクリート打設空間が一体的に形成され
る構成としてある。
【0014】また、請求項2記載のベタ基礎一体打設用
型枠保持具は、前記ベース及び外周立ち上がり部用のコ
ンクリート打設空間が形成される設置面に、前記一対の
型枠と並んで他の一対の型枠が配設される場合に、前記
セパレータの少なくとも一つが、前記他の一対の型枠の
下端側に取り付けられるとともに、前記セパレータ支持
手段の一つによって、前記ベース及び外周立ち上がり部
用のコンクリート打設空間を形成するセパレータと並ん
で支持されることによって、前記他の一対の型枠が所定
間隔をもって対向しつつ設置面から離間して保持され、
この他の一対の型枠と設置面の間に、前記ベース及び外
周立ち上がり部用のコンクリート打設空間と連通するベ
ース及び内部立ち上がり部用のコンクリート打設空間が
一体的に形成される構成としてある。
【0015】さらに、請求項3記載のベタ基礎一体打設
用型枠保持具は、前記ベース及び外周立ち上がり部用の
コンクリート打設空間が形成される設置面と前記他の一
枚の型枠及びセパレータ支持手段の間に、他の一対の型
枠が配設される場合に、前記セパレータの少なくとも一
つが、前記他の一対の型枠の上端側に取り付けられると
ともに、前記他の一枚の型枠の下端側に取り付けられ、
かつ、前記セパレータ支持手段を介して前記一対の型枠
の下端側に取り付けられたセパレータと接続されること
によって、前記他の一対の型枠が所定間隔をもって対向
しつつ設置面に立設状態で保持され、これら複数の型枠
と設置面の間に、ほぼ横T字形状をなす段付きベース及
び外周立ち上がり部用のコンクリート打設空間が一体的
に形成される構成としてある。特に、請求項4では、前
記型枠が硬質発泡樹脂成形体からなる構成としてある。
【0016】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、型枠を所定間隔で対向
させた状態で固定するセパレータを、型枠の下端側及び
/又は上端側に取り付けられる構成とするとともに、こ
のセパレータを支持するセパレータ支持手段を設けるこ
とにより、型枠に取り付けられたセパレータを型枠設置
面から離間させた状態で支持することができ、型枠対向
間に形成される立ち上がり部用と、型枠と設置面との間
に形成されるベースコンクリート用のコンクリート打設
空間を一体的に形成することができる。
【0017】これによって、型枠に架設されるセパレー
タを支持する支持手段を設けるのみで、コンクリート基
礎のベースコンクリート部分と立ち上がり部分の一回打
設空間を形成できるので、セパレータは、型枠を対向さ
せて固定する本来の用途として使用しつつ、コンクリー
ト打設空間形成用の型枠保持具としても使用することが
でき、従来のような専用の型枠材や型枠支持体,接続部
材等を必要とすることなく、型枠やセパレータの有する
本来の機能や汎用性,易施工性を何ら損なうことなく、
セパレータを活用してベースコンクリートと立ち上がり
部とを一体的に打設形成することが可能となる。
【0018】また、型枠の下端側及び上端側に取り付け
可能なセパレータを型枠保持具として用いることによ
り、複数の型枠を上下方向に連接できるので、従来のよ
うに対向する一対の型枠の大きさを異ならせることな
く、セパレータを用いて対向する型枠の高さを任意に設
定して段違いの型枠構造を得ることができる。さらに、
上下方向に型枠を連接するとともに、上下の型枠間の一
部をセパレータ支持手段で支持することにより、横T字
形状の型枠構造を得ることができ、外周側のベースコン
クリートを他の部分より深くした段付きベタ基礎構造の
コンクリート打設空間を型枠によって構築することがで
きる。これにより、型枠やセパレータの汎用性を損なう
ことなく、耐震性に優れた段付きベタ基礎構造を実現で
きるとともに、段付きベタ基礎構造の段部も対向する型
枠によってコンクリート打設空間が形成されるので、段
部と他の部分の傾斜を小さく設定することができ、段部
が深い場合や外周部分の距離が長いような場合でも、打
設コンクリートの量を節約することができる。
【0019】このように、本発明は、型枠やセパレータ
の汎用性や施工性を損なうことなくベタ基礎構造を構築
することができ、特に、汎用性,易施工性に優れた硬質
発泡樹脂成形体からなる型枠に好適である。そして、型
枠として硬質発泡樹脂成形体を用いることにより、布基
礎部分に硬質発泡樹脂成形品が基礎断熱材としてそのま
ま用いることができ、ベース及び布基礎コンクリートの
一回打設と同時に基礎断熱構造を得ることができる。
【0020】また、請求項5記載のベタ基礎一体打設用
型枠保持具は、前記セパレータが、前記一対の型枠の下
端側及び上端側に取り付けられる場合に、前記一対の型
枠の下端側に取り付けられた前記セパレータを搭載,支
持するセパレータ保持配筋と、前記一対の型枠の上端側
に取り付けられた前記セパレータから吊り下げられ、前
記セパレータ保持配筋を吊り下げ保持する吊り下げ配筋
とを備え、このセパレータ保持配筋及び吊り下げ配筋に
よって、前記型枠の下端側に取り付けられたセパレータ
が脱落不能に保持される構成としてある。
【0021】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側に取り付
けられるセパレータを搭載,支持するセパレータ保持配
筋を備え、このセパレータ保持配筋を吊り下げ配筋によ
って型枠間に固定することによって、型枠下端側に取り
付けられるセパレータを脱落不能に保持することができ
る。これにより、本発明において、型枠下端側に複数の
セパレータを取り付けても、鉄筋等からなるセパレータ
保持配筋を配設するだけで、セパレータを型枠から脱落
不能に保持することができ、型枠やセパレータの有する
汎用性や易施工性を損なうことなく、ベタ基礎コンクリ
ートの一体打設空間を容易かつ確実,堅固に構築するこ
とができる。
【0022】また、このように複数のセパレータがセパ
レータ保持配筋によって脱落不能に保持されることで、
セパレータを支持するセパレータ支持手段は、すべての
セパレータに対して設ける必要がなく、適宜所定の間隔
で任意のセパレータを支持すれば足りることになる。こ
れによって、多数のセパレータ支持手段を必要とするこ
となく、本発明にかかるベタ基礎コンクリートの一体打
設空間を容易に形成でき、施工の容易性と保持具にかか
るコストの低減を図ることができる。
【0023】そして、請求項6記載のベタ基礎一体打設
用型枠保持具は、前記セパレータの少なくとも一つが、
前記一対の型枠の対向面間に架設される架設部及びこの
架設部の両端に設けられ前記一対の型枠の各下端縁及び
上端縁に嵌合可能な縦断面ほぼH字形状をなす一対の嵌
合部を備え、前記一対の型枠の下端側及び/又は上端側
に選択的に取り付けられる第一セパレータからなる構成
としてある。一方、請求項7記載のベタ基礎一体打設用
型枠保持具は、前記セパレータの少なくとも一つが、前
記一対の型枠の対向面間に架設される架設部及びこの架
設部の両端に設けられ前記一対の型枠の各下端縁又は上
端縁に嵌合可能な縦断面ほぼU字形状をなす一対の嵌合
部を備え、前記一対の型枠の下端側及び/又は上端側に
選択的に取り付けられる第二セパレータからなる構成と
してある。
【0024】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、上下方向に配設された
複数の型枠の上端及び/又は下端側にそれぞれ取り付け
可能な第一及び第二セパレータを設け、この第一,第二
セパレータを本発明にかかる型枠構造に適用することが
できる。これにより、本発明では、上下の型枠の連接部
分に第一セパレータを取り付け、上下方向に連接される
複数の型枠の最下端部と最上端部に第二セパレータ(又
は第一セパレータ)を取り付けることにより、複数の型
枠を任意の上下方向及び長手方向に連接することがで
き、型枠構造の易施工性を生かしつつ、本発明にかかる
ベタ基礎コンクリートの一体打設空間を形成することが
できる。
【0025】また、請求項8記載のベタ基礎一体打設用
型枠保持具は、前記セパレータ支持手段の少なくとも一
つが、前記型枠の設置面に立設状態で支持される支持部
と、この支持部の一端に設けられた少なくとも前記第一
セパレータの嵌合部に嵌入される嵌入部とを備えたセパ
レータ支持金具からなり、前記第一セパレータが前記一
対の型枠の少なくとも下端側に取り付けられるととも
に、この第一セパレータが、前記型枠の設置面に配設さ
れた前記セパレータ支持金具によって支持されることに
より、前記ほぼL字形状をなすベース及び外周立ち上が
り部用のコンクリート打設空間が形成される構成として
ある。
【0026】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側に取り付
けられる第一セパレータの嵌合部に嵌入される嵌入部を
備えたセパレータ支持金具を設け、これを型枠設置面と
第一セパレータとの間に立設することによって、一対の
型枠の一方をセパレータ支持金具で支持するとともに、
他方の型枠に第一セパレータを介して他の一枚の型枠を
上下方向に連接することができ、これによって、ベース
及び外周立ち上がり部用のコンクリート打設空間を形成
することができる。このようにセパレータ支持金具を設
けて第一セパレータを支持することで、第一セパレータ
を、型枠を対向させて固定する本来の用途として使用す
るとともに、コンクリート打設空間形成用の型枠保持具
として使用することができ、第一セパレータの機能及び
汎用性,易施工性を何ら損なうことなく、この第一セパ
レータを活用してベースと内部立ち上がり部のコンクリ
ート打設空間を一体的に形成することができる。
【0027】また、請求項9記載のベタ基礎一体打設用
型枠保持具は、前記セパレータ支持金具の嵌入部が、前
記セパレータ保持配筋を搭載可能な凹部を備えた構成と
してある。このような構成からなる本発明のベタ基礎一
体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側に取り付け
られるセパレータを支持するセパレータ支持金具にセパ
レータ保持配筋を搭載することができ、型枠下端側に取
り付けられるセパレータを脱落不能に保持することがで
きる。これにより、型枠下端側に取り付けられる複数の
セパレータは、セパレータ保持金具にセパレータ保持配
筋を配設するだけで型枠から脱落不能に保持することが
できるとともに、セパレータ支持金具もすべてのセパレ
ータに対して設ける必要がなくなり、本発明にかかるベ
タ基礎コンクリートの一体打設空間を容易に形成でき、
施工の容易性と保持具にかかるコストの低減を図ること
ができる。
【0028】また、請求項10では、前記セパレータ支
持金具が、前記支持部とほぼ直交して前記型枠の設置面
に載置される支持板を備えた構成としてある。特に、請
求項11記載のベタ基礎一体打設用型枠保持具によれ
ば、前記セパレータ支持金具の支持板に、前記他の一枚
の型枠を位置決めする突部を備えた構成としてある。さ
らに、請求項12では、前記他の一対の型枠の外表面側
に桟木が配設される場合に、前記セパレータ支持金具の
支持板に、前記桟木を位置決めする突部を備えた構成と
してある。
【0029】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、セパレータ支持金具の
支持部に支持板を設けることで、セパレータ支持金具が
転倒するおそれがなく、より確実に型枠設置面に立設さ
せることができる。そして、この支持板に突部を設ける
ことにより、一対の型枠の下方に連接される一枚の型枠
や、さらに、型枠の外周に載置される桟木を位置決めす
ることができ、型枠や桟木の配設作業がより容易かつ正
確に行えるようになる。
【0030】一方、請求項13記載のベタ基礎一体打設
用型枠保持具は、前記セパレータ支持手段の少なくとも
一つが、前記第二セパレータの前記嵌合部を搭載,支持
する支持部と、この支持部とほぼ直交して設けられ、前
記第二セパレータの架設部に挿通されるとともに、前記
型枠の設置面に立設状態で配設される脚部とを備えたセ
パレータ支持金具からなり、前記第二セパレータが前記
一対の型枠の少なくとも下端側に取り付けられるととも
に、この第二セパレータが、前記型枠の設置面に配設さ
れた前記セパレータ支持金具によって支持されることに
より、前記ベース及び外周立ち上がり部用のコンクリー
ト打設空間と連通するベース及び内部立ち上がり部用の
コンクリート打設空間が形成される構成としてある。
【0031】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側又は上端
側に取り付け可能な第二セパレータを型枠設置面に支持
するセパレータ支持金具を設けることによって、ベース
及び外周立ち上がり部用のコンクリート打設空間と連通
するベース及び内部立ち上がり部用のコンクリート打設
空間を一体的に形成することができる。これによって、
型枠の下端側及び上端側にそれぞれ第二セパレータを取
り付けて、型枠を対向させて固定する本来の用途として
使用するとともに、型枠下端側の第二セパレータをセパ
レータ支持金具で支持することにより、コンクリート打
設空間形成用の型枠保持具として使用することができ、
第二セパレータの機能及び汎用性,易施工性を何ら損な
うことなく、この第二セパレータを活用してベースと内
部立ち上がり部のコンクリート打設空間を一体的に形成
することができる。
【0032】また、請求項14記載のベタ基礎一体打設
用型枠保持具は、前記セパレータ支持手段の少なくとも
一つが、両端に前記第一及び第二セパレータの各嵌合部
にそれぞれ嵌入される嵌入部を備え、前記第一及び第二
セパレータを接続する一対の接続部からなるセパレータ
接続金具からなり、前記第一セパレータが前記一対の型
枠の少なくとも下端側に取り付けられるとともに、この
第一セパレータに、前記セパレータ接続金具を介して前
記型枠の設置面に配設された前記第二セパレータが接続
されることにより、前記ベース及び外周立ち上がり部用
のコンクリート打設空間と連通するベース及び内部立ち
上がり部用のコンクリート打設空間が形成される構成と
してある。特に、請求項15では、前記セパレータ接続
金具が、前記一対の接続部を連結する連結部を備えた構
成としてある。
【0033】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側及び上端
側に取り付け可能な第一セパレータと、型枠の下端側又
は上端側に取り付け可能な第二セパレータとを、セパレ
ータ接続金具を用いて接続し、この第一及び第二セパレ
ータを型枠設置面に配設することによって、ベース及び
内部立ち上がり部のコンクリート一体打設空間を形成す
ることができる。これによって、型枠を対向させて固定
する第一及び第二セパレータを接続金具を介して接続す
るだけでコンクリート打設空間形成用の型枠保持具とし
て使用することができ、第一及び第二セパレータの機能
及び汎用性,易施工性を何ら損なうことなく、第一及び
第二セパレータを活用しつつ、ベタ基礎コンクリートの
一体打設空間を形成することができる。また、第一及び
第二セパレータを接続するセパレータ接続金具の一対の
接続部を連結部によって一体的に連結して構成すること
により、セパレータ接続金具の取り扱いやセパレータの
接続作業をより容易に行えるようにすることができる。
【0034】さらに、請求項16記載のベタ基礎一体打
設用型枠保持具は、前記セパレータ支持手段の少なくと
も一つが、両端に少なくとも前記第一セパレータの各嵌
合部にそれぞれ嵌入される嵌入部を備え、前記第一セパ
レータ同士を接続する一対の接続部からなるセパレータ
接続金具からなり、前記第一セパレータの一つが前記一
対の型枠の下端側に取り付けられ、他の一つが前記他の
一対の型枠の上端側に取り付けられるとともに、この二
つの第一セパレータが前記他の一枚の型枠の上端側と下
端側にそれぞれ取り付けられ、かつ、この二つの第一セ
パレータが、前記セパレータ接続金具を介して接続され
ることにより、前記ほぼ横T字形状をなす段付きベース
及び外周立ち上がり部用のコンクリート打設空間が形成
される構成としてある。
【0035】このような構成からなる本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側と上端側
にそれぞれ取り付けられる各第一セパレータの嵌合部に
嵌入される一対の嵌入部を備えたセパレータ支持金具を
設け、これを上下に配設された二組の一対の型枠の各第
一セパレータ間に架設することで、上下に配設される一
対の型枠の一方をセパレータ支持金具で支持,接続する
とともに、他方の型枠間に第一セパレータを介して他の
一枚の型枠を連接することができ、これによって、横T
字形状をなす段付きベース及び外周立ち上がり部用のコ
ンクリート打設空間を形成することができる。このよう
にセパレータ支持金具を設けて第一セパレータ同士を接
続可能とすることで、各第一セパレータを、型枠を対向
させて固定する本来の用途として使用するとともに、コ
ンクリート打設空間形成用の型枠保持具として使用する
ことができ、第一セパレータの機能及び汎用性,易施工
性を何ら損なうことなく、この第一セパレータを活用し
てベースと内部立ち上がり部のコンクリート打設空間を
一体的に形成することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のベタ基礎一体打設用型
枠保持具の第一実施形態について、図1〜図8を参照し
て説明する。図1は、本発明の第一実施形態にかかる外
周立ち上がり部側のベタ基礎一体打設用型枠保持具を示
す斜視図である。図2及び図3は、図1に示す本実施形
態にかかる型枠保持具を用いて型枠を設置する状態を示
す斜視図である。図4は、本発明の第一実施形態にかか
る内部立ち上がり部側のベタ基礎一体打設用型枠保持具
を示す斜視図である。図5及び図6は、図4に示す本実
施形態にかかる型枠保持具を用いて型枠を設置する状態
を示す斜視図である。図7及び図8は、本実施形態にか
かる型枠保持具を用いて設置した型枠にコンクリートを
打設した状態を示す要部断面正面図で、図7はL字形型
ベタ基礎構造を、図8は段付きベタ基礎構造を示してい
る。
【0037】これらの図に示すように、本実施形態のベ
タ基礎一体打設用型枠保持具は、住宅のベタ基礎部分の
コンクリートを打設するための型枠を保持するものであ
り、二枚一対の型枠5,5を連結するセパレータ(第一
セパレータ10及び第二セパレータ30)と、一対の型
枠5,5に取り付けられた第一セパレータ10及び第二
セパレータ30を搭載,支持するセパレータ支持手段
(第一セパレータ支持金具20,第二セパレータ支持金
具40)を備えている。本実施形態で用いる一対の型枠
5,5は、硬質発泡樹脂成形体からなる二枚の板状部材
からなり、互いに所定間隔をもって対向して配設される
ことにより、図7及び図8に示すように、対向面間にベ
タ基礎コンクリートの立ち上がり部(外周立ち上がり部
4a及び内部立ち上がり部4b)のコンクリート打設用
の空間を形成する型枠材となっている。
【0038】そして、この一対の型枠5,5に第一及び
第二セパレータ10,30が取り付けられることによっ
て、型枠5,5が所定間隔をもって対向して保持されて
ベタ基礎の立ち上がり部用コンクリート打設空間が形成
されるとともに、型枠5,5の下端側に取り付けられる
第一及び第二セパレータ10,30が、それぞれ第一セ
パレータ支持金具20及び第二セパレータ支持金具40
によって支持されることによって、一対の型枠5,5が
設置面から離間して保持され、型枠5,5と設置面の間
に立ち上がり部用コンクリート打設空間と連通するベタ
基礎のベース用コンクリート打設空間が形成されるよう
にしたものである。以下、本実施形態にかかる型枠保持
具によって構築されるベース及び布基礎一体構造の各構
成要素を、図面を参照しつつ説明する。
【0039】セパレータ 図1及び図4に示すように、本実施形態のセパレータ
は、第一セパレータ10及び第二セパレータ30からな
り、これら第一及び第二セパレータ10,30が上下方
向及び長手方向に連接される一対の型枠5,5の上端及
び下端に選択的に取り付けられて、型枠を所定間隔で保
持しつつ、上下方向及び長手方向の任意に連接,保持す
るようになっている。ここで、本実施形態のセパレータ
は、図4に示すように、第二セパレータ30は、第一セ
パレータ10のほぼ上側(又は下側)半分の部分に相当
し、第一セパレータ10は第二セパレータ30を反転状
態で二つ重ね合わせたものに相当する構成となってい
る。従って、それ以外の両セパレータ10,30の板厚
や型枠対向間の長さ、後述する両端嵌合部の嵌合空間の
大きさ等は、それぞれ同様の構成となっている。また、
本実施形態の第一及び第二セパレータ10,30は、そ
れぞれ、後述する架設部を構成する棒板部材とスペー
サ、及び架設部両端の嵌合部を含め、ポリプロピレン,
ポリエチレン等のプラスチック樹脂を一体成形すること
により形成してある。
【0040】第一セパレータ 第一セパレータ10は、図2,図3及び図5,図6に示
すように、型枠5,5の対向面間に架設される架設部1
1と、架設部11の両端に設けられた一対の嵌合部1
2,13からなっている。この第一セパレータ10は、
嵌合部12,13が上下双方に開口して型枠5,5の上
端側及び下端側に嵌合できるようになっている。これに
よって、第一セパレータ10は、型枠5,5の下端側と
上端側のいずれにも選択的に取り付けることができるよ
うになっており、上下方向に連接される型枠5,5の下
端側及び上端側に取り付けられて、型枠5,5を上下に
連接する接続手段として機能している。そして、本実施
形態では、この第一セパレータ10が、後述する第一セ
パレータ支持金具20によって支持されることによっ
て、型枠5,5の一方を設置面に支持して、L字形状を
なす外周立ち上がり部のベタ基礎コンクリート打設空間
を形成するようになっている。
【0041】架設部11は、図1に示すように、板面を
水平方向に向けて対向させた二枚の棒板部材11b,1
1bを、交差する棒状のスペーサ11cで一体的に連結
した構成となっている。ここで、上述したように第一セ
パレータ10は第二セパレータ30を二つ合わせたもの
に相当する構成となっており、架設部11は、後述する
第二セパレータ30の架設部21のほぼ倍の厚みとなっ
ている。この架設部11は、図1に示すように、二枚の
棒板部材11b,11bを、板面を水平方向に向けて対
向させるとともに、この二枚の棒板部材11b,11b
をスペーサ11cによって一体的に連結した構成となっ
ている。スペーサ11cは、二枚の棒板部材11b,1
1bの対向面間に配設されて棒板部材11b,11bを
連結して架設部11の強度を高める手段となっており、
本実施形態では、図1に示すように、複数本の棒状部材
が斜めに交差してなる二組のX字状のスペーサ11cに
より構成してある。
【0042】このようにX字状等に交差するスペーサ1
1cで連結された二枚の棒板部材11b,11bからな
る架設部11は、棒板部材11b,11bの間にコンク
リートが流れる空間11dが形成されることになり、打
設コンクリートを隙間なく充填することができる。ま
た、二本の棒板部材11b,11bによってセパレータ
全体の強度が保持され、架設部11の上下方向の高さを
短尺化することができ、セパレータ全体の大きさを小型
化することができる。
【0043】なお、二枚の棒板部材11b,11bで架
設部11を構成することによって、一方の棒状部材11
bの一部を切断しても、もう一方の棒状部材11bによ
ってセパレータとして機能させることも可能となる。こ
れによって、例えば、型枠パネル内に配設される鉄筋等
が架設部11と干渉するような場合にも、一方の棒板部
材11bをニッパ等の工具で切断することにより縦配筋
を通すことができ、種々の配筋構造にも対応できる、よ
り汎用性の高い型枠用セパレータを提供することができ
る。ここで、配筋構造に応じて棒板部材11bの一部を
切断した場合、架設部11の嵌合部12,13について
の保持強度が弱くなるおそれがあるので、その場合に
は、棒板部材11bを連結しているスペーサ11cの交
差部分に結束線等を結ぶことにより架設部11の強度を
保持することができ、コンクリートの打設時に型枠5,
5に膨れや破損等が生じることはない。
【0044】架設部11の両端に備えられた一対の嵌合
部12,13は、一対の型枠5,5にそれぞれ嵌合され
るようになっており、上述したように、架設部11と一
体的に形成してある。図1に示すように、一対の嵌合部
12,13は、それぞれ、対向する二枚の板部材12
a,12b(13a,13b)と、この板部材12a,
12b(13a,13b)をほぼ中央で連結する連結部
材12c(13c)及びセパレータ外側の板部材12a
(13a)の両側縁から連結部材12c(13c)に向
かって傾斜する側板部12d(13d)からなる縦断面
ほぼH字形状をなす嵌合空間を構成しており、型枠5の
下端側又は上端側に嵌合できるようになっている。
【0045】セパレータ内側に位置する板部材12b
(13b)は、セパレータ外側に位置する両端の板部材
12a(13a)のほぼ半分の長さに短尺形成してあ
る。上述したように、本実施形態のセパレータは、架設
部11が棒板部材11bからなり高さ方向に短尺形成さ
れているので、この架設部11に連続する内側の板部材
12a,13aも、外側の板部材12b,13bより短
尺化することが可能となる。これにより、セパレータ全
体の大きさをより小型化することができる。なお、二枚
の板部材12a,12b(13a,13b)を連結する
連結部材12c,13cには、中心部等に釘孔を穿設す
ることができ、型枠5,5に嵌合した嵌合部12,13
に対して、釘孔を介して釘を打ち込むことにより、セパ
レータ10と型枠5,5とをより堅固に固定することが
可能である。
【0046】また、嵌合部12(13)は、セパレータ
外側の板部材12a(13a)の両側縁から、それぞれ
連結部材12c(13c)に向かって傾斜する、ほぼ二
等辺三角形状に形成された一対の側板部12d,12d
(13d,13d)が形成してあり、この一対の側板部
12d,12d(13d,13d)によって、嵌合部1
2(13)の両端の板部材12a(13a)と連結部材
12c(13c)とが一体的に固着されることになる。
このように嵌合部12,13に側板部12d,12d
(13d,13d)を設けることによって、両端の板部
材12a(13a)が連結部材12c(13c)側に堅
固に固着されるので、コンクリート打設時に板部材12
a(13a)が外側方向へ反ったり変形することがな
く、型枠5,5に膨らみが生ずることを確実に防止でき
る。なお、この側板部12d,13dに対応して、型枠
パネル5,5の後述する取付部5a,5aには、側板部
12d,13dが挿嵌されるスリット5bが形成してあ
る。
【0047】そして、この側板部12d,13dを備え
た嵌合部12,13が型枠5,5に嵌合されると、両端
の板部材12a,13aが型枠5,5の側面に露出し、
サイディングボードの釘打ちやねじ止めが可能となる。
なお、本実施形態では、図1及び図4に示すように、型
枠5,5の側面に露出する両端の板部材12a,13a
の表面に、格子状の凹凸模様が形成してある。これによ
って、型枠5,5の表面にモルタル等の仕上げ材を塗布
等する場合にも、仕上げ材の密着性を向上させることが
できる。
【0048】第二セパレータ 第二セパレータ30は、図5及び図6に示すように、型
枠パネル5,5の対向面間に架設される架設部31と、
架設部31の両端に設けられた一対の嵌合部32,33
からなっており、図4に示すように、上述した第一セパ
レータ10のほぼ上側(又は下側)半分の部分に相当す
る構成となっている。この第二セパレータ30は、嵌合
部32,33が上方向(又は下方向)の一方に開口して
おり、上下反転させて使用することにより、型枠5,5
の下端側又は上端側に嵌合できるようになっている。こ
れによって、第二セパレータ30は、型枠5,5の下端
側と上端側のいずれにも選択的に取り付け可能となって
いる。そして、本実施形態では、型枠5,5の下端側に
取り付けられた第二セパレータ30が、後述する第二セ
パレータ支持金具40によって支持されることによっ
て、型枠5,5が設置面と離間して保持され、逆T字形
状をなす内部立ち上がり部のベタ基礎コンクリート打設
空間を形成するようになっている。
【0049】架設部31は、第一セパレータ10の架設
部11とほぼ同様の構成となっており、図4に示すよう
に、二枚の棒板部材31b,31bを、板面を水平方向
に向けて対向させるとともに、この二枚の棒板部材31
b,31bをX字状に交差するスペーサ31cによって
一体的に連結した構成となっている。なお、第二セパレ
ータ30は、第一セパレータ10の上側(又は下側)半
分の部分に相当する構成となっているため、架設部31
も第一セパレータ10の架設部11のほぼ半分の厚みと
なっている。そして、この架設部31のスペーサ31c
によって形成される空間31dに、後述する第二セパレ
ータ支持金具40の軸部が挿通され、第二セパレータ3
0が支持されるようになっている。
【0050】架設部31の両端に備えられた一対の嵌合
部32,33は、一対の型枠パネル5,5にそれぞれ嵌
合されるようになっており、第一セパレータ10の場合
と同様、架設部31と一体的に形成してある。図4に示
すように、一対の嵌合部32,33は、それぞれ、対向
する二枚の板部材32a,32b(33a,33b)
と、この板部材32a,32b(33a,33b)をほ
ぼ下端側(又は上端側)で連結する連結部材32c(3
3c)及びセパレータ外側の板部材32a(33a)の
両側縁から連結部材32c(33c)に向かって傾斜す
る側板部32d(33d)からなる縦断面ほぼU字形状
をなす嵌合空間を構成しており、型枠5の下端側又は上
端側に嵌合できるようになっている。
【0051】ここで、セパレータ内側に位置する板部材
32b(33b)は、セパレータ外側に位置する両端の
板部材32a(33a)のほぼ半分の長さに短尺形成し
てあり、第一セパレータ10の場合と同様、セパレータ
全体の小型化が図られている。また、セパレータ外側の
板部材32a(33a)の両側縁から、それぞれ連結部
材32c(33c)に向かって傾斜する、ほぼ直角三角
形状に形成された一対の側板部32d,32d(33
d,33d)が形成してある。この一対の側板部32
d,32d(33d,33d)によって、嵌合部32
(33)の両端の板部材32a(33a)と連結部材3
2c(33c)とが一体的に固着されることになる。こ
のように側板部32d,32d(33d,33d)を備
えた嵌合部32,33によって、第一セパレータ10と
同様、コンクリート打設時に板部材32a(33a)が
外側方向へ反ったり変形することがなく、型枠5,5の
膨らみを防止することができる。
【0052】そして、以上説明した第一セパレータ10
及び第二セパレータ30は、それぞれ、一対の型枠5,
5が長手方向に連接される場合には、一対の嵌合部1
2,13(32,33)が、長手方向に隣接する二つの
一対の型枠5,5に跨って嵌合されるようになってい
る。また、第一セパレータ10については、さらに、一
対の型枠5,5が上下方向及び長手方向に連接される場
合には、一対の嵌合部12,13が、上下方向及び長手
方向に隣接する四つの一対の型枠パネルに跨って嵌合さ
れるようになっている。なお、本実施形態では、後述す
るように、型枠5,5に複数の取付部5aを形成し、こ
の取付部5aに各セパレータ10,30を嵌合させるよ
うにしてある。
【0053】セパレータ支持手段 本実施形態のセパレータ支持手段は、第一セパレータ1
0を搭載,支持する第一セパレータ支持金具20と、第
二セパレータ30を搭載,支持する第二セパレータ支持
金具40とで構成してある。第一セパレータ支持金具 第一セパレータ支持金具20は、本実施形態の第一セパ
レータ10を搭載,支持するセパレータ支持手段で、図
1に示すように、型枠設置面に立設状態で指示される支
持部21と、この支持部の一端側(図1に示す上端側)
に備えられた嵌入部22と、支持部21の他端側(図1
に示す下端側)を保持する支持板23を備えている。支
持部21は、支持板23で支持されることにより型枠
5,5と設置面の間に架設状態で立設される支持手段
で、本実施形態では金属製の板状部材により形成してあ
る。そして、この支持部21の上端部に、第一セパレー
タ10の嵌合部に嵌入される嵌入部22が備えてある。
嵌入部22は、第一セパレータ10(及び第二セパレー
タ20)の各嵌合部の嵌合空間内に嵌入される嵌入手段
で、本実施形態では、硬質発泡樹脂成形体を方体形状に
形成し、支持部21の上端部に固着して構成してある。
【0054】この嵌入部22が嵌入された第一セパレー
タ10が支持部21に支持されることにより、第一セパ
レータ10が取り付けられた型枠5,5が所定の高さで
保持され、ベタ基礎のベースコンクリートの打設空間を
形成することになる。すなわち、図7及び図8に示すよ
うに、ベタ基礎のベースコンクリート3の高さは、嵌入
部22を備えた支持部21の高さによって設定,規制さ
れることになる。従って、この支持部21の高さを任意
に設定することにより、ベースコンクリート3を所望の
高さに設定してコンクリートを打設することができる。
【0055】支持板23は、支持部21とほぼ直交して
配設,固着された板状部材で、型枠設置面に載置されて
支持部21を支持するようになっており、本実施形態で
は、金属製の板状部材を支持部21の下端に溶接等によ
って一体的に固着することにより構成してある。このよ
うに支持板23を設けることにより、第一セパレータ支
持金具23を、転倒するおそれなく型枠設置面に配設,
立設することができ、確実かつ容易な型枠施工が実現で
きる。なお、この支持板23は、支持部21が型枠設置
面に立設状態で指示される限りどのような構成とするこ
ともでき、また、後述する第二実施形態で示すように、
支持板23を省略することもできる。
【0056】また、このように支持板23を備えた本実
施形態の第一セパレータ支持金具20では、支持板23
に、型枠5を位置決めする突部23a及び型枠5の外表
面側に配設される桟木8を位置決めする突部23bを突
設してある。後述するように、本実施形態の第一セパレ
ータ支持金具20で支持される第一セパレータ10は、
両端の嵌合部12,13のうち、一方が第一セパレータ
支持金具20の支持部21で支持され、他方の嵌合部に
はベースコンクリート3の外周端部を規制する一枚の型
枠5(図7,図8参照)が取り付けられて設置面上に立
設されるようになっている。そして、この一枚の型枠5
の外周下端側には型枠5を位置決め保持する桟木8が配
設されるようになっている。そこで、本実施形態では、
型枠設置面に載置される支持板23に、これら一枚の型
枠5及び桟木8を位置決めする突部23a,23bを設
けることにより、型枠5や桟木8の配設作業がより容易
かつ正確に行えるようになる。
【0057】ここで、これら突部23a,23bの設置
位置としては、本実施形態では、図2及び図3に示すよ
うに、一枚の型枠5を位置決めする突部23aは、型枠
5の内側下端面に当接する位置に突設し、桟木8を位置
決めする突部23bは、型枠外周下端側に配設された桟
木8の外面側に当接する位置に突設してある。従って、
二つの突部23a及び23bは、型枠5及び桟木5の幅
だけ離間して対向するようになっている。また、これら
突部23a,23bの形状は、型枠5や桟木8を位置決
めできればどのような形状,構造等とすることもできる
が、本実施形態では、図2及び図3に示すように、突部
23aについては、型枠5の下端側内面と面接触する板
状に形成するとともに、突部23bについては、桟木8
の外面にほぼ直交する状態で当接する二枚の板状部材に
より構成してある。このように突部23bについては、
二枚の板状部材を桟木8の外面に直交状態で当接させる
ことで、型枠5と比較して負荷がかかり易い桟木8の位
置決め手段として、より堅固な構成とすることができ
る。
【0058】なお、支持板23への突部23a,23b
の突設方法としては、本実施形態では、支持板23と別
体に形成した板状部材を溶接等により支持板23に固着
することにより設けてある。ただし、位置決め可能に突
出する突部である限り、形成方法については特に限定さ
れるものではなく、支持板23と突部23a,23bを
一体成形により形成してもよい。また、支持板23に
は、捨てコンクリート部分に釘打ち固定できるように、
釘孔を設けることもできる。
【0059】第二セパレータ支持金具 第二セパレータ支持金具40は、本実施形態の第二セパ
レータ30を搭載,支持するセパレータ支持手段で、図
4に示すように、第二セパレータ30の底面側(嵌合部
32,33の連結部材側)と対向して配設される軸状部
材からなる支持部41と、この支持部41とほぼ直交し
て設けられた二本一対の軸状部材からなる脚部42a,
42bを備えており、脚部42a,42bは、一端側が
それぞれ支持部41とほぼ平行となるように曲折形成さ
れている。支持部41は、第二セパレータ30の嵌合部
32,33の底面(連結部材32c,33cの底面)が
搭載,支持される支持手段で、本実施形態では鉄筋等の
軸状部材によって構成してある。
【0060】脚部42は、支持部41とほぼ直交して配
設され、支持部41に溶接等によって一体的に固着され
た二本一対の軸状部材で、本実施形態では、支持部41
と同様の鉄筋等を用いて構成してある。この脚部42
は、支持部41に搭載された第二セパレータ30の架設
部31の空間31dに挿通されるようになっており、こ
の脚部42によって第二セパレータ30は支持部41上
から脱落しないように位置決め,保持されるようになっ
ている。従って、脚部42は、架設部31の空間31d
に対して嵌入状態で挿通される外径を有する鉄筋等で構
成することが好ましい。また、脚部42は、図4に示す
ように、第二セパレータ30に挿通される側と反対側が
ほぼ直角に曲折形成されて、支持部41とほぼ平行に対
向するようになっている。この折り曲げ部分によって、
脚部42は、型枠設置面に立設状態で配設できるように
なっている。
【0061】さらに、本実施形態では、図4に示すよう
に、脚部42a,42bの底面側に、それぞれ板状の支
持板43a,43bが備えられ、第二セパレータ支持金
具40全体が転倒しないよう支持されるようになってい
る。この支持板43a,43bは、第二セパレータ支持
金具40を支持する板状部材であればどのような部材に
より構成することもでき、本実施形態では、鉄板等の金
属板を用いて脚部42a,42bに溶接等によって固着
するようにしてある。なお、本実施形態では、折曲げ形
成した脚部42に支持板43を固着してあるが、セパレ
ータ支持金具40が転倒しない構造であれば、これ以外
の形態を採用することもできる。例えば、支持板44
a,44bに直線状の脚部42a,42bを直接植設す
るようにしてもよい。また、支持板44には、捨てコン
クリート部分に釘打ち固定できるように、釘孔を設ける
こともできる。
【0062】そして、この支持板44により型枠設置面
に立設,支持された脚部42及び支持部41によって第
二セパレータ30が支持され、第二セパレータ30が取
り付けられた型枠5,5が所定の高さで保持されて、ベ
タ基礎のベースコンクリート3の打設空間を形成するこ
とになる。すなわち、上述した第一セパレータ支持金具
20の場合と同様、ベタ基礎のベースコンクリート3の
高さは、第二セパレータ30が搭載される支持部41及
び脚部42の高さによって設定,規制されることになる
(図7,図8参照)。従って、この支持部41及び脚部
42の高さを任意に設定することにより、ベースコンク
リート3を所望の高さに設定してコンクリートを打設す
ることができる。
【0063】以上のような構成からなる第一及び第二セ
パレータ支持金具20,40を設けることによって、図
2,図3及び図5,図6に示すように、一対の型枠5,
5の下端側に取り付けられる第一セパレータ10又は第
二セパレータ30を中空に固定した状態で保持すること
ができ、型枠5,5と設置面との間にコンクリート打設
用の空間を形成しつつ、住宅基礎に必要とされる基礎フ
ーチング部分の高さ位置に型枠5,5を係止させること
ができる。すなわち、これらセパレータ支持金具20,
40を備えることにより、後述するベタ基礎部分のコン
クリード打設作業の際に、土面9を掘削して形成した根
切り穴の底部に採石・割栗1及び捨てコンクリート2の
打設した状態の基礎工事現場において、セパレータ支持
金具20,40を直接捨てコンクリート2上に配置する
ことにより、型枠5,5を設定面から離間させつつ保持
することができる。
【0064】これにより、金属板部材や鉄筋等のきわめ
て簡易な構成のセパレータ支持金具20,40を用いる
だけで、第一セパレータ10及び第二セパレータ30を
支持してベタ基礎の一体的打設空間を構築することがで
きる。しかも、このように簡易な構成からなる本実施形
態のセパレータ支持金具20,40は、打設されるコン
クリートに対して障害となることもない。なお、これら
第一及び第二セパレータ支持金具20,40の設置数と
しては、例えば、長さ1mの軽量断熱材からなる型枠板
5,5の一セットに対して、それぞれ、少なくとも二個
設置することが好ましく、より好ましくは、型枠板5,
5の長手方向の両端及び中央部の合計三箇所に設置する
ことが望ましい。
【0065】コンクリート打設用型枠 上記の構成からなる本実施形態の第一及び第二セパレー
タ10,30と第一及び第二セパレータ支持金具20,
40を用いて保持,連接される本実施形態のコンクリー
ト打設用型枠について説明する。本実施形態のコンクリ
ート打設用型枠は、対向して平行に配設される一対の型
枠5,5が、上下方向及び長手方向に連接されてコンク
リート打設用の空間を形成するようになっている。ここ
で、本実施形態の型枠5は、原則として、すべての型枠
が同形で、すべて同じ大きさに形成してある。そして、
この同形の型枠5を上下方向及び長手方向に連接するこ
とにより所望の大きさのコンクリート打設空間を構築で
きるようになっている。
【0066】ただし、上述した第一セパレータ10及び
第一セパレータ支持金具20によって立設,保持され、
ベタ基礎の外周端部を設定,規制するベース端部の一枚
の型枠5については、ベースコンクリート3の高さによ
って、適宜高さを異ならせることができる。すなわち、
本実施形態のベタ基礎のベースコンクリート3の高さ
は、上述したセパレータ支持金具20,40の支持部の
高さによって設定できるようになっている。従って、ベ
ースコンクリート3の外周端部に配設される一枚の型枠
5については、このベースの高さに対応して、一対の型
枠5,5と同一の型枠を用いることも、高さの異なる型
枠を用いることもできる。このように、本実施形態で
は、ベタ基礎型枠構造として用いる型枠5は、原則とし
てすべてが同じ型枠5によって形成され、ベース端部の
一枚の型枠のみ、場合によって高さを異ならせることで
型枠構造を構築するようになっており、型枠の汎用性や
易施工性を何ら損なうことなくベタ基礎構造を形成する
ことができる。
【0067】また、本実施形態では、各型枠5の上端及
び下端に凹凸部を設けて型枠5同士が上下に嵌合するよ
うにしてある。この上下嵌合構造は、所望の基礎高さま
で型枠の積載ができればどのような形状,構造等であっ
てもよく、セパレータを用いて堅固に連接できる場合に
は、凹凸構造を省略してもよい。そして、本実施形態で
は、この型枠5を、発泡スチロ−ル、発泡ウレタン等の
軽量で高い断熱性能を有する硬質発泡樹脂成形品により
形成してある。型枠5として硬質発泡樹脂成形体を用い
ることで、後述するように、立ち上がり部分に型枠5を
そのまま残すことによって、そのまま基礎断熱材として
用いることができ、ベース及び立ち上がり部のコンクリ
ートの打設と同時に基礎断熱構造を構築することができ
る。
【0068】以下、本実施形態の型枠5の具体的な構成
について、さらに詳述する。本実施形態の一対の型枠
5,5は、図2,図3及び図5,図6に示すように、下
端側に複数の第一セパレータ10又は第二セパレータ3
0が取り付けられるとともに、上端側に複数の第一セパ
レータ10が取り付けられることによって、一対の型枠
5,5が所定間隔をもって対向して保持されるようにな
っている。具体的には、図2,図3及び図5,図6に示
すように、一対の型枠5,5の上端側及び下端側には、
それぞれ各セパレータ10,30の嵌合部12,13,
32,33が嵌合する取付部5aが複数形成してある。
この取付部5aは、図2,図3及び図5,図6に示すよ
うに、一対の型枠5,5の各上面と側面及び各下面と側
面に形成された凹部となっている。
【0069】この凹部は、型枠側面の深さが、嵌合する
セパレータ10,30の嵌合部12,13,32,33
の両端板部材12a,13a,32a,33aの厚さと
ほぼ同じ深さに形成してある。また、この凹部の型枠上
面及び下面の深さは、セパレータ10,30の嵌合部1
2,13,32,33の連結部材12c,13c,32
c,33cの厚さより浅く形成してあり、セパレータ1
0,30の連結部材12c,13c,32c,33c
が、型枠5,5の上端面及び下端面から突出するように
なっている。ただし、この型枠上面及び下面の凹部の深
さは、嵌合されるセパレータ10,30の連結部材12
c,13c,32c,33cの厚さとほぼ同じくして、
パネルの上面又は下面のいずれか一方にのみ設けてもよ
く、また、この上面及び下面の凹部については省略する
こともできる。
【0070】さらに、セパレータ10,30の嵌合部1
2,13,32,33には三角形状の側面部を設けてあ
るので、型枠5,5の取付部5aに、セパレータ10,
30の側面部が挿嵌されるスリット5bを設けてある。
このスリット5bは、図2,図3及び図5,図6に示す
ように、型枠5,5の取付部5aの凹部外縁に沿って、
型枠パネル1の外側面及び上面(又は下面)に連通する
ように形成されており、スリット5bに各セパレータ1
0,30の嵌合部に形成された側面部が挿嵌できるよう
になっている。このスリット5bを形成することによっ
て、側面部を備えた本実施形態のセパレータ10,30
が、それぞれ型枠5,5の取付部5aに、型枠上方又は
下方から嵌合できるようになっている。
【0071】そして、この取付部5aは、上下方向に隣
接する二つの一対の型枠5,5に跨って形成されるとと
もに、長手方向に隣接する二つの一対の型枠5,5に跨
って形成され、長手方向及び上下方向に隣接する四つの
一対の型枠5,5に跨って形成される構成としてある。
すなわち、取付部5aを備えた型枠5,5は、上下方向
に同形の型枠5,5が配設されて上下方向に任意の高さ
まで連接されるようになっており、上下方向に配設され
た型枠5,5の上端及び下端の取付部5aに、それぞ
れ、第一セパレータ10が嵌合することによって、一対
の型枠5,5が任意の複数段だけ、上下方向に一体的に
連接されるようになっている。また、一対の型枠5,5
は、図示しない同形の型枠5,5が長手方向にも配設さ
れ、長手方向に配設された複数の型枠5,5の隣接する
端部の取付部5aに第一及び第二セパレータ10,30
が跨って嵌合することによって、一対の型枠5,5は長
手方向にも任意の長さだけ連接できるようになってい
る。
【0072】このように、本実施形態では、上述した第
一セパレータ10が、上下方向及び長手方向に隣接する
四つの一対の型枠5,5の端部に跨って嵌合するととも
に、第二セパレータ30が、長手方向に隣接する二つの
一対の型枠5,5の端部に跨って嵌合することによっ
て、一対の型枠5,5を上下方向及び長手方向に任意の
高さ及び長さだけ一体的に連接されるようになってい
る。なお、上下方向に連接される一対の型枠5,5の最
上段に配設される型枠5,5については、図7及び図8
に示すように、最上段の型枠5,5の上端に第二セパレ
ータ30が反転された状態で取り付けられる。
【0073】以上のように、取付部5aを備えた本実施
形態の型枠5,5によれば、型枠5,5に嵌合するセパ
レータ10,30を、例えば所定の等間隔などの所望の
位置に容易かつ確実に嵌合させることができ、型枠構造
の施工作業をより迅速かつ正確に行うことができる。ま
た、取付部5aを凹状に形成することによって、取付部
5aがセパレータ110,30のストッパとして機能す
るので、上下前後に連接される複数の型枠5,5の位置
ずれを防止することもでき、より正確かつ直線性の高い
型枠構造を簡単に構築することが可能となる。
【0074】特に、取付部5aを構成する凹部のパネル
上面及び下面の深さを、セパレータ10,30の各連結
部材12c,13c,32c,33cが型枠5,5の上
端面及び下端面から突出する深さとしてあるので、この
連結部材12c,13c,32c,33cが、上下の型
枠5,5の上端及び下端の取付部5aに同時に係合し
て、複数連接される型枠5,5が、上下方向及び長手方
向の双方向のストッパとなり、型枠5,5の位置ずれが
防止されることになる。さらに、本実施形態では取付部
5aは、セパレータ10,30の両端板部材12a,1
3a,32a,33aが型枠5,5の側面から突出しな
い凹状に形成してあるので、セパレータ嵌合後の型枠
5,5の側面は、いわゆる面一となり、後述するよう
に、サイディングボードを型枠5,5に取り付けられる
胴縁と隙間なく配設することができる。
【0075】セパレータ保持配筋及び吊り下げ配筋 さらに、本実施形態では、図2,図3及び図5,図6に
示すように、第一セパレータ10の保持手段としてのセ
パレータ保持配筋24及び吊り下げ配筋25と、第二セ
パレータ30の保持手段としてのセパレータ保持配筋4
4及び吊り下げ配筋45を備えている。これらセパレー
タ保持配筋24及び吊り下げ配筋25と、セパレータ保
持配筋44及び吊り下げ配筋45は、それぞれほぼ同様
の構成となっており、セパレータ保持配筋24(44)
は、鉄筋等からなる軸状部材で、型枠5の下端側に取り
付けられる複数の第一セパレータ10(第二セパレータ
30)の各架設部11(31)が搭載,保持されるよう
になっている。
【0076】吊り下げ配筋25(45)は、鉄筋等から
なる軸状部材で、一端がほぼ直角鉤状に折り曲げられる
とともに、他端がほぼJ字形状に折り曲げられており、
一端鉤状部が型枠5,5の上端側に取り付けられた第一
セパレータ10の架設部11に係合することによって吊
り下げられるようになっている。そして、この吊り下げ
配筋25(45)の他端J字状部分によってセパレータ
保持配筋24(44)が吊り下げ保持されるようになっ
ている。なお、図5及び図6に示すように、第二セパレ
ータ支持金具40が設置される内部立ち上がり部では、
複数設置される第二セパレータ支持金具40の支持部4
1上にセパレータ保持配筋44が載置されて、第二セパ
レータ30の架設部31の底面側に配設されるようにな
っている。
【0077】このセパレータ保持配筋24,44及び吊
り下げ配筋25,45を備えることにより、型枠5,5
の下端側に取り付けられる複数の第一セパレータ10及
び第二セパレータ30の各架設部11,31がセパレー
タ保持配筋24,44に搭載,保持されるとともに、セ
パレータ保持配筋24,44が吊り下げ配筋25,45
によって吊り下げ保持されるので、型枠5,5に取り付
けられた各セパレータが脱落不能に保持されることにな
る。これによって、特に、セパレータ支持金具20,4
0で支持されていない型枠下端側の各セパレータ10,
30がセパレータ保持配筋24,44で一体的に保持さ
れ、型枠5,5から脱落することがなくなる。
【0078】そして、このように複数のセパレータ1
0,30がセパレータ保持配筋24,44によって一体
的に脱落不能に保持されることで、セパレータ10,3
0を支持するセパレータ支持金具20,40は、すべて
のセパレータに対して設けることなく、適宜所定の間隔
で任意のセパレータ10,30を支持すれば足りること
になる。なお、セパレータ保持配筋24,44を吊り下
げ支持する吊り下げ配筋25,45は、任意の数だけ設
置することができ、例えば、セパレータ支持金具20,
40の設置個所に対応して型枠板5,5の一セットに対
して、少なくとも二箇所、より好ましくは、型枠板5,
5の長手方向の両端及び中央部の合計三箇所に設置する
ことができる。
【0079】コンクリートの打設工法 次に、以上のような構成からなる本実施形態のベタ基礎
一体打設用型枠保持具を用いてベースと立ち上がり部分
のコンクリートを一体的に打設,形成する工程について
図7及び図8を参照して説明する。なお、図7は本実施
形態の型枠保持具を用いてベース部分に段差のないL字
形状のベタ基礎構造を形成する場合を示しており、図8
はベース部に段差のある段付きベタ基礎構造を形成する
場合を示している。まず、コンクリート基礎を設置する
箇所の土面9を一定の深さに掘削することにより形成し
た根切り穴(図示せず)の底部を採石・割栗石1によっ
て尽き固め、その上に捨てコンクリート2を打って基礎
接地面を形成する。このとき、図8に示すように、段付
きベタ基礎を形成する場合には、土面9を段差をもって
掘削し、採石・割栗石1及び捨てコンクリート2を根切
り穴の段差に沿って形成する。
【0080】次いで、この基礎上に、所定の間隔をもっ
て第一セパレータ支持金具20と第二セパレータ支持金
具40を配設する。このとき、図8に示すように、段付
きベタ基礎の場合、外周立ち上がり部4aを形成する第
一セパレータ支持金具20を深く掘り下げられた部分に
配設する。また、図7及び図8に示すように、外周立ち
上がり部4aを形成する第一セパレータ支持金具20に
は、支持板23上にベースコンクリート3の外周端部を
設定,規制する一枚の型枠5を配設するとともに、この
型枠5の下端外周に桟木8を配設して型枠5を保持す
る。このとき、第一セパレータ支持金具20の支持板2
3には位置決め用の突部23a,23bが突設してある
ので、一枚の型枠5及び桟木8は所定の位置に正確に位
置決めされつつ保持される。
【0081】ここで、特に図示していないが、ベースコ
ンクリート3の端部を規制する一枚の型枠5は、第一セ
パレータ支持金具20で保持されつつベタ基礎外周に沿
って配設されるので、この型枠5によってセパレータ支
持金具20,40の周囲にベースコンクリート部(基礎
フーチング部)となる空間を形成される。なお、図7及
び図8に示すように、このベース端部に配設される一枚
の型枠5は、第一セパレータ支持金具20の高さに対応
しており、本実施形態では、他の型枠5より高さの短い
型枠を用いている。そして、この状態で、ベース空間を
形成する型枠5の周囲に地盤の地戻しを行なう。
【0082】一方、外周立ち上がり部4a,内部立ち上
がり部4bを形成する各一対の型枠5,5の下端側に、
それぞれ第一セパレータ10及び第二セパレータ30を
それぞれ取り付けるとともに、各型枠5,5の上端側に
は第一セパレータ10を取り付け、型枠5,5を連結さ
せておく。このとき、型枠5,5には取付部5aが形成
してあるので、第一及び第二セパレータ10,30は容
易かつ確実に所定箇所に取り付けることができる。そし
て、この一対の型枠5,5を、それぞれ第一及び第二セ
パレータ支持金具20,40の上面に配設して搭載す
る。
【0083】このとき、外周立ち上がり部4a側の型枠
5,5の下端側に取り付けられた第一セパレータ10
は、一方の嵌合部12に第一セパレータ支持金具20の
嵌入部22が嵌入されて支持されるとともに、他方の嵌
合部13が、ベース端部の一枚の型枠5の上端側に嵌合
して取り付けられる。これに対して、内部立ち上がり部
4b側の型枠5,5の下端側に取り付けられた第二セパ
レータ30は、架設部31に第二セパレータ支持金具4
0の脚部42a,42bが挿通されつつ、両端の嵌合部
32,33が支持部41に搭載されて支持される。な
お、この内部立ち上がり部4b側の第二セパレータ支持
金具40には、型枠5,5を搭載する前に、支持部41
上にセパレータ保持配筋44を搭載しておく。これによ
り、外周立ち上がり部4a,内部立ち上がり部4bを形
成する各一対の型枠5,5は設置面から離間した状態で
保持される。
【0084】次いで、吊り下げ配筋25,45を型枠上
端側に取り付けられている各第一セパレータ10の架設
部11から吊り下げるとともに、型枠下端側の第一セパ
レータ10及び第二セパレータ30の下側にセパレータ
保持配筋24,44を配設し、このセパレータ保持配筋
24,44を吊り下げ配筋25,45で吊り下げ保持す
る。これによって、第一セパレータ10及び第二セパレ
ータ30がセパレータ保持配筋24,44及び吊り下げ
配筋25,45に挟持状態で保持され、型枠下端側の第
一セパレータ10及び第二セパレータ30が脱落するこ
となく堅固に保持される。
【0085】さらに、外周立ち上がり部4a及び内部立
ち上がり部4bを形成する型枠5,5は、それぞれ、上
下方向及び長手方向に任意の数だけ連接することができ
るので、その場合には、第一セパレータ10を用いて接
続しさらに型枠5,5を連接する。なお、最上段に配設
された型枠5,5の上端側には第二セパレータ30をそ
れぞれ取り付ける(図7及び図8参照)。また、連接さ
れた型枠5,5の対向間及び設置面との間に形成される
空間に、配筋7を配設して所定の配筋作業を行う。これ
により、外周立ち上がり部4a及び内部立ち上がり部4
bを形成する型枠5,5の組立作業が完了する。その
後、各型枠5,5の空間上方からコンクリートを打設
し、コンクリートと各型枠5,5を一体として硬化させ
る。これによって、ベースコンクリート3と外周立ち上
がり部4a及び内部立ち上がり部4bが一体として形成
され、施工が完了する。
【0086】以上のように、本実施形態のベタ基礎一体
打設用型枠保持具によれば、型枠5,5を所定間隔で対
向させた状態で固定する第一及び第二セパレータ10,
30を、型枠5,5の下端側及び/又は上端側に取り付
けられる構成とするとともに、この第一,第二セパレー
タ10,30を支持する第一及び第二セパレータ支持金
具20,40を設けることにより、型枠5,5に取り付
けられた第一,第二セパレータ10,30を設置面から
離間させた状態で支持することができ、型枠5,5の対
向間に形成される立ち上がり部用と、型枠5,5と設置
面との間に形成されるベースコンクリート用のコンクリ
ート打設空間を一体的に形成することができる。
【0087】これによって、型枠5,5に架設される各
セパレータ10,30を支持する支持金具20,40を
設けるのみで、コンクリート基礎のベースコンクリート
部分と立ち上がり部分の一回打設空間を形成できるの
で、第一,第二セパレータ10,30は、型枠5,5を
対向させて固定する本来の用途として使用しつつ、コン
クリート打設空間形成用の型枠保持具としても使用する
ことができ、従来のような専用の型枠材や型枠支持体,
接続部材等を必要とすることなく、型枠やセパレータの
有する本来の機能や汎用性,易施工性を何ら損なうこと
なく、セパレータを活用してベースコンクリートと立ち
上がり部とを一体的に打設形成することが可能となる。
また、型枠5,5の下端側及び上端側に取り付け可能な
第一セパレータ10を型枠保持具として用いることによ
り、複数の型枠5,5を上下方向に連接できるので、従
来のように対向する一対の型枠の大きさを異ならせるこ
となく、第一セパレータ10を用いて対向する型枠5,
5の高さを任意に設定して段違いの型枠構造を得ること
ができる。
【0088】このように、本実施形態によれば、型枠
5,5やセパレータ10,30の機能や汎用性,施工性
を損なうことなくベタ基礎構造を構築することができ、
特に、汎用性,易施工性に優れた硬質発泡樹脂成形体か
らなる型枠に好適である。また、本実施形態では、型枠
5,5を硬質発泡樹脂成形体により形成してあるので、
基礎立ち上がり部分に型枠5,5がそのまま残されるこ
とによって、硬質発泡樹脂成形品が基礎断熱材としてそ
のまま機能し、ベタ基礎コンクリートの一回打設と同時
に基礎断熱構造を得ることができる。
【0089】[第二実施形態]次に、本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具の第一実施形態について、図9〜
図11を参照して説明する。図9は、本発明の第二実施
形態にかかるベタ基礎一体打設用型枠保持具を示す斜視
図である。図10及び図11は、図9に示す型枠保持具
を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図である。
【0090】これらの図に示すように、本実施形態のベ
タ基礎一体打設用型枠保持具は、上述した第一実施形態
の変更実施形態であり、外周立ち上がり部4aのコンク
リート打設空間を形成する型枠5,5の下端部に取り付
けられる第一セパレータ10を支持する第一セパレータ
20の変更実施形態である。図9に示すように、本実施
形態では、上述した第一実施形態の第一セパレータ金具
20の、第一セパレータ10の嵌合部12(又は13)
に嵌入される嵌入部22にセパレータ保持配筋24を搭
載可能な凹部22aを備えた第一セパレータ金具20a
と、さらに、この凹部22aを備えた金具の支持板23
を省略した第一セパレータ金具20bにより本発明の型
枠保持具を構成するようにしてある。その他の構成部分
は第一実施形態と同様であり、図面上、同一符号を付す
ことにより、詳細な説明は省略する。
【0091】まず、図9の上側に示す第一セパレータ支
持金具20aは、嵌入部20の上面の一部を取り除いた
状態で段部を形成し、この段部にセパレータ保持配筋2
4が搭載可能なほぼ半円状の凹部22aが形成してあ
る。この凹部22aは、嵌入部22の上面からほほセパ
レータ保持配筋24の外径分だけ凹むように形成されて
おり、凹部22aに搭載されたセパレータ保持配筋4の
上面が嵌入部22の上面とほぼ同じ高さとなるようにな
っている。さらに、図9の下側に示す第一セパレータ支
持金具20bは、凹部22aを備えた第一セパレータ支
持金具20aの支持板23を省略し、支持部21の下端
側を折り曲げ形成することによって型枠設置面に接する
折曲げ部21aを形成してある。
【0092】このような構成からなる本実施形態の型枠
保持具は、支持板23を備えた第一セパレータ支持金具
20aを所定の間隔をもって配設するとともに、複数の
第一セパレータ支持金具20aの間に、支持板23を省
略した第一セパレータ支持金具20bを配設する。そし
て、各支持金具20a,20bの各嵌入部22の凹部2
2aにセパレータ保持配筋24を搭載し、その状態で、
各支持金具20a,20bの嵌入部22を型枠下端側に
取り付けられた第一セパレータ10に嵌入させる。これ
によって、セパレータ保持配筋24は型枠下端側に取り
付けられる複数の各第一セパレータ10の嵌合部12
(又は13)の連結部材12c(13c)を搭載,支持
して、各セパレータ10を脱落不能に保持することにな
る。
【0093】このように、本実施形態では、セパレータ
保持配筋24を複数のセパレータ支持金具20(20
a,20b)の嵌入部22に直接搭載して保持するよう
にしてあるので、第一実施形態で示した吊り下げ配筋2
5を省略することができ、型枠構造の施工がより容易に
行えるようになる。なお、支持板23を備えた第一セパ
レータ支持金具20aによってセパレータ保持配筋24
を保持可能な場合には、支持板23のない第一セパレー
タ支持金具20bについては適宜省略することもでき
る。
【0094】[第三実施形態]次に、本発明のベタ基礎
一体打設用型枠保持具の第三実施形態について、図12
〜図14を参照して説明する。図12は、本発明の第三
実施形態にかかるベタ基礎一体打設用型枠保持具を示す
斜視図である。図13は、図12に示す型枠保持具を用
いて型枠を設置する状態を示す斜視図である。また、図
14は、図12に示す本実施形態にかかるベタ基礎一体
打設用型枠保持具の変更形態を示す斜視図である。
【0095】これらの図に示すように、本実施形態のベ
タ基礎一体打設用型枠保持具は、上述した第一実施形態
の変更実施形態であり、内部立ち上がり部4bのコンク
リート打設空間を形成する型枠5,5の下端部に第一セ
パレータ10を取り付けるとともに、この第一セパレー
タ10に第二セパレータ30を接続するセパレータ接続
金具50を備えることにより本発明の型枠保持具を構成
するようにしてある。すなわち、本実施形態では、第一
実施形態における第二セパレータ支持金具40に代え
て、第一及び第二セパレータ10,30を接続するセパ
レータ接続金具50を備えたものであり、一対の型枠
5,5や第一及び第二セパレータ10,30について
は、第一実施形態の場合と同様の構成となっている。従
って、第一実施形態と同様の構成部分については、図面
上、同一符号を付すことにより、詳細な説明は省略す
る。
【0096】本実施形態におけるセパレータ接続金具5
0は、図13に示すように、型枠5,5に取り付けられ
る第一セパレータ10を支持して型枠5,5と設置面の
間にベースコンクリート用の打設空間を形成するセパレ
ータ支持手段となっており、図12に示すように、一対
の接続部51,52及びこれら一対の接続部51,52
を連結する連結部53を備えている。一対の接続部5
1,52は、型枠5,5と設置面の間に立設される架設
手段であり、本実施形態では横断面T字形状に形成され
た金属製の板状部材により形成してある。この接続部5
1,52は、それぞれ両端に、第一セパレータ10及び
第二セパレータ30の各嵌合部にそれぞれ嵌入される嵌
入部51a,51b,52a,52bが備えてある。
【0097】この各嵌入部は、それぞれ、第一及び第二
セパレータ10,30の各嵌合部の嵌合空間内に嵌入さ
れるようになっており、本実施形態では、硬質発泡樹脂
成形体を方体形状に形成して、接続部51,52の各両
端部に固着して構成してある。そして、この一対の接続
部51,52が、連結部53によって一体的に連結され
ている。なお、本実施形態の連結部53は、一対の接続
部51,52と一体的に連続して形成されており、接続
金具全体がほぼH字形状をなす金属板により構成されて
いる。ただし、接続部51,52と連結部53を別体に
形成し、これを溶接等によって固着するようにしてもよ
い。
【0098】このような構成からなるセパレータ接続金
具50を用いることにより、第一及び第二セパレータ1
0,30は、各嵌合部に接続金具の各嵌入部が嵌入され
ることによって一体的に接続されることになる。そし
て、図13に示すように、第一セパレータ10が一対の
型枠5,5の下端側に取り付けられるとともに、この第
一セパレータ10に、セパレータ接続金具50を介し
て、型枠5,5の設置面に配設された第二セパレータ3
0が接続されることにより、ベタ基礎の内部立ち上がり
部用コンクリート打設空間及びこれと連通するベース用
コンクリート打設空間が一体的に形成されるようになっ
ている。
【0099】なお、図13に示すように、型枠5,5の
下端側に取り付けられる第一セパレータ10は、セパレ
ータ接続金具50を接続する部分にのみ取り付けられれ
ばよく、セパレータ接続金具50を接続しない部分につ
いては、第一実施形態の場合と同様、第二セパレータ3
0を取り付ければ足りる。また、その他の構成要素、型
枠5,5の組立方法、コンクリートの打設工法等につい
ては、第一実施形態の場合と同様である。従って、図1
3では図示していないが、第一実施形態と同様、セパレ
ータ保持配筋44及び吊り下げ配筋45を設けて型枠下
端側に取り付けられる第一及び第二セパレータ10,3
0を堅固に保持することも可能である。
【0100】このような構成からなる本実施形態のベタ
基礎一体打設用型枠保持具によれば、第一セパレータ1
0と第二セパレータ30とを、セパレータ接続金具50
を用いて接続し、この第一及び第二セパレータ10,3
0を型枠設置面に配設することによって、ベタ基礎コン
クリートの一体打設空間を形成することができる。これ
によって、第一及び第二セパレータ10,30を、セパ
レータ接続金具50を介して接続するだけでコンクリー
ト打設空間形成用の型枠保持具として使用することがで
きるので、第一及び第二セパレータ10,30のセパレ
ータとしての機能及び汎用性,易施工性を何ら損なうこ
となく、この第一及び第二セパレータ10,30を活用
しつつ、ベタ基礎コンクリートの一体打設空間を形成す
ることができる。
【0101】なお、図14に示すように、本実施形態の
セパレータ接続金具50は、一対の接続部51,52を
連結する連結部53を省略した形態とすることもできる
(図14に示すセパレータ接続金具50a)。一対の接
続部51,52を連結部53によって一体的に連結して
構成した図12に示すセパレータ接続金具50では、両
接続部51,52が一体化されているので、金具の取り
扱いやセパレータの接続作業が容易に行えるようにな
る。これに対して、一対の接続部51,52が連結部5
3で連結されない図14に示すセパレータ接続金具50
aでは、両接続部51,52が分離しているので、それ
ぞれ単独でセパレータに嵌入,接続されることになる
が、この場合、一対の接続部51,52が同一の構成と
なるので、金具としての汎用性が向上する効果がある。
【0102】すなわち、互いに同一の構成となるセパレ
ータ接続金具50aの接続部51,52の場合、一つの
金具を形成すれば足りるとともに、設置面の状況等に応
じて型枠5,5の一方にのみ接続することにより、型枠
5,5の片側だけを支持することも可能となり、より広
範な使用方法が可能となる。また、この接続部51(又
は52)は、後述する第四実施形態のセパレータ接続金
具60とほぼ同様の構成となり、セパレータ接続金具6
0として使用することも可能となり、さらに金具の汎用
性を向上させることができる。
【0103】[第四実施形態]さらに、本発明のベタ基
礎一体打設用型枠保持具の第四実施形態について、図1
5〜図17を参照して説明する。図15は、本発明の第
四実施形態にかかるベタ基礎一体打設用型枠保持具を示
す斜視図である。図16は、図15に示す型枠保持具を
用いて型枠を設置する状態を示す斜視図である。また、
図17は、図15に示す本実施形態にかかる型枠保持具
を用いて設置した型枠にコンクリートを打設した状態を
示す要部断面正面図である。
【0104】これらの図に示すように、本実施形態のベ
タ基礎一体打設用型枠保持具は、上述した第一実施形態
の変更実施形態であり、外周立ち上がり部4aのコンク
リート打設空間を形成する型枠5,5の下側にさらに型
枠5,5を連接することにより、深度の深い段付きベタ
基礎構造を構築できるようにしたもので、上下方向に配
設される型枠5,5の各下端部及び上端部に取り付けら
れる第一セパレータ10同士を互いに接続,支持するセ
パレータ接続金具60を備えることにより本発明の型枠
保持具を構成するようにしてある。すなわち、本実施形
態では、第一実施形態における第一セパレータ支持金具
20に代えて、二つの第一セパレータ10,10を接続
するセパレータ接続金具60を備えたもので、一対の型
枠5,5や第一及び第二セパレータ10,30について
は、第一実施形態の場合と同様の構成となっている。従
って、第一実施形態と同様の構成部分については、図面
上、同一符号を付すことにより、詳細な説明は省略す
る。
【0105】本実施形態におけるセパレータ接続金具6
0は、図16に示すように、上下に配設された各型枠
5,5の下端側及び上端側にそれぞれ取り付けられる第
一セパレータ10を互いに支持,接続するセパレータ支
持手段となっており、図15に示すように、接続部61
と、この接続部61の両端に備えられた、第一セパレー
タ10の各嵌合部にそれぞれ嵌入される嵌入部61a,
61bを備えた構成となっている。すなわち、本実施形
態のセパレータ接続金具60は、上述した第三実施形態
における図14で示したセパレータ接続金具50aとほ
ぼ同様の構成となっている。従って、本実施形態のセパ
レータ接続金具60と第三実施形態のセパレータ接続金
具50aは相互に共用することも可能である。
【0106】なお、図15に示すように、本実施形態の
セパレータ接続金具60は、第三実施形態のセパレータ
接続金具50aと比較して、横断面T字形状に形成され
た金属製板部材からなる接続部61が長尺化して形成し
てある。この接続部61の長さは、第三実施形態のセパ
レータ接続金具50や他のセパレータ支持金具20,4
0と同様に、型枠構造のベース部の高さ等に応じて適宜
変更して設定できるものであり、本実施形態では、この
接続部61を各型枠5,5の高さと同様となるように形
成してある。
【0107】このような本実施形態のセパレータ接続金
具60を用いて深度の深い段付きベタ基礎構造を施工す
る場合の手順について、図17を参照して説明する。ま
ず、図17に示すように、土面9に段付き部分を他の部
分より深く掘り下げた根切り穴を掘り、深度の深い段付
き部及び他の部に、それぞれ採石・割栗石1及び捨てコ
ンクリート2を形成する。次に、深度の深い段付き部
に、下端側に第二セパレータ30を、上端側に第一セパ
レータ10を取り付けて連結した一対の型枠5,5を配
設する。そして、この段付き部に配設された型枠5,5
の上端側に取り付けられた第一セパレータ10の一方の
嵌合部12(又は13)に本実施形態にかかるセパレー
タ接続金具60を嵌入して接続するとともに、他方の嵌
合部13(又は12)に、ベースコンクリート3の外周
端部を設定する一枚の型枠5を取り付ける。なお、本実
施形態は、セパレータ接続金具60を各型枠5,5の高
さと同じ長さとなるように形成してあり、このセパレー
タ接続金具60と対向して配設されベース端部を規制す
る一枚の型枠5も、他の型枠5と同様の高さのものを使
用している。すなわち、本実施形態で使用される型枠5
は、すべて同一の型枠となっている。
【0108】そして、このセパレータ接続金具60及び
ベース端部の一枚の型枠5に支持された第一セパレータ
10に対して、さらに一対の型枠5,5が取り付けら
れ、所望の上下方向及び長手方向まで型枠5,5が連接
されて外周立ち上がり部4aのコンクリート打設空間が
形成される。その後は、上述した第一実施形態の場合と
同様の手順により、内部立ち上がり部4bのコンクリー
ト打設空間を形成するとともに、各型枠5,5にコンク
リートを打設する。これによって、図17に示すよう
に、ほぼ横T字形状をなす段付きベタ基礎構造が完成す
る。
【0109】このように、本実施形態では、型枠5,5
の下端側と上端側にそれぞれ取り付けられる各第一セパ
レータ10の嵌合部12(又は13)に嵌入される一対
の嵌入部62a,62bを備えたセパレータ支持金具6
0を設け、これを上下に配設された二組の一対の型枠
5,5の各第一セパレータ10,10間に架設すること
によって、上下に配設される一対の型枠5,5の一方を
セパレータ支持金具60で支持,接続するとともに、他
方の型枠間に第一セパレータ10を介して他の一枚の型
枠5を連接することができる。
【0110】これによって、上下方向に型枠5,5を連
接するとともに、型枠間の一部をセパレータ支持金具6
0で支持することで、図17に示すように、横T字形状
の型枠構造を得ることができ、ベースコンクリート3の
外周側を他の部分より深くした段付きベタ基礎構造のコ
ンクリート打設空間を型枠5,5を用いて構築すること
ができる。しかも、本実施形態では、段付きベタ基礎構
造の段部内に対向する一対の型枠5,5によってコンク
リート打設空間が形成されるので、段部と他の部分の傾
斜を小さく設定することができ、段部が深い場合や外周
部分の距離が長いような場合でも、打設コンクリートの
量を節約することができる。
【0111】以上、各実施形態において詳細に説明した
ように、本発明は、型枠の上端及び/又は下端側に取り
付けられる第一及び第二セパレータと、これらセパレー
タを支持するセパレータ接続金具やセパレータ接続金具
のようなセパレータ支持手段を用いることで、本来、型
枠の連結,固定手段であるセパレータを、ベタ基礎用コ
ンクリートの一体打設空間を形成する型枠保持具として
活用することができ、型枠やセパレータの汎用性,施工
容易性を何ら損なうことなく、建物の他の箇所や部位に
用いられる型枠やセパレータをそのままベタ基礎構造に
も使用することができる。
【0112】なお、本発明のコンクリート打設用型枠
は、上述した実施形態に限定されるものではなく、要旨
の範囲内において種々の変形実施形態を含むものであ
る。例えば、上述した各実施形態では、型枠保持具を用
いて形成する基礎構造がほぼL字形状をなすベタ基礎と
なっていたが、これ以外の基礎構造にも本発明の型枠保
持具を適用することができることは言うまでもない。住
宅の基礎構造としては、ベース部とベース部上に立設さ
れる立ち上がり部を備え、このベースと立ち上がり部に
より形成される基礎形状としては、上記実施形態で示し
たL字形状の場合(図7参照)の他、逆T字形状をなす
ベタ基礎や布基礎,逆ベタ基礎等がある。そして、本発
明の型枠保持具は、これら各種形状の基礎構造における
ベース部と立ち上がり部(布基礎部)のコンクリート打
設空間を一体的に形成することができる。すなわち、本
発明は、ベース部と、このベース部上に立上がり形成さ
れる立ち上がり部を備える住宅基礎構造である限り、ど
のような形状の基礎構造にも適用することができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明のベタ基礎一
体打設用型枠保持具によれば、一対の型枠を対向させて
保持するセパレータを利用し、セパレータを直接支持し
て型枠を設置面から浮かせた状態で保持することによ
り、型枠に取り付けられるセパレータ自体によってベタ
基礎用のコンクリートの一体打設空間を構築する型枠保
持具を構成することができる。これにより、型枠やセパ
レータの汎用性や易施工性等を失うことなく、ベースコ
ンクリート部分と立ち上がり部分をコンクリートの一回
打設によって一体的に形成することができるとともに、
打設コンクリート量の節約を図ることも可能となり、特
に、硬質発泡プラスチック成形品からなる型枠に好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる外周立ち上がり
部側のベタ基礎一体打設用型枠保持具を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す本発明の第一実施形態にかかる型枠
保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示す本発明の第一実施形態にかかる型枠
保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第一実施形態にかかる内部立ち上がり
部側のベタ基礎一体打設用型枠保持具を示す斜視図であ
る。
【図5】図4に示す本発明の第一実施形態にかかる型枠
保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図4に示す本発明の第一実施形態にかかる型枠
保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第一実施形態にかかる型枠保持具を用
いて設置した型枠にコンクリートを打設した状態を示す
要部断面正面図で、L字形型ベタ基礎構造を示してい
る。
【図8】本発明の第一実施形態にかかる型枠保持具を用
いて設置した型枠にコンクリートを打設した状態を示す
要部断面正面図で、段付きベタ基礎構造を示している。
【図9】本発明の第二実施形態にかかるベタ基礎一体打
設用型枠保持具を示す斜視図である。
【図10】図9に示す本発明の第二実施形態にかかる型
枠保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図11】図9に示す本発明の第二実施形態にかかる型
枠保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の第三実施形態にかかるベタ基礎一体
打設用型枠保持具を示す斜視図である。
【図13】図12に示す本発明の第三実施形態にかかる
型枠保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図で
ある。
【図14】図12に示す本発明の第三実施形態にかかる
ベタ基礎一体打設用型枠保持具の変更形態を示す斜視図
である。
【図15】本発明の第四実施形態にかかるベタ基礎一体
打設用型枠保持具を示す斜視図である。
【図16】図15に示す本発明の第四実施形態にかかる
型枠保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図で
ある。
【図17】図15に示す本発明の第四実施形態にかかる
型枠保持具を用いて設置した型枠にコンクリートを打設
した状態を示す要部断面正面図である。
【図18】従来の型枠を用いた布基礎コンクリート打設
構造を模式的に示す概略断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 採石・割栗 2 捨てコンクリート 3 ベースコンクリート(基礎フーチング部分) 4 立ち上がり部 5 型枠 7 配筋 8 桟木 9 土面 10 第一セパレータ 11 架設部 12 嵌合部 13 嵌合部 20 第一セパレータ支持金具 21 支持部 22 嵌入部 23 支持板 23a 突部 23b 突部 30 第二セパレータ 31 架設部 32 嵌合部 33 嵌合部 40 第二セパレータ支持金具 41 支持部 42 脚部 43 支持板 44 セパレータ保持配筋 45 吊り下げ配筋 50 セパレータ接続金具 51 接続部 51a 嵌入部 51b 嵌入部 52 接続部 52a 嵌入部 52b 嵌入部 53 連結部 60 セパレータ接続金具 61 接続部 61a 嵌入部 61b 嵌入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D046 BA01 BA16 2E177 KA03 KA08 KF05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の型枠の下端側及び/又は上端側に
    取り付けられて、当該一対の型枠の対向面間に架設され
    るセパレータと、 前記セパレータを支持するセパレータ支持手段と、を備
    え、 前記セパレータの少なくとも一つが、前記一対の型枠の
    下端側に取り付けられるとともに、当該一対の型枠の一
    方に連接される他の一枚の型枠の上端側に取り付けら
    れ、かつ、前記型枠の設置面に配設されたセパレータ支
    持手段の一つによって支持されることによって、 前記一対の型枠が所定間隔をもって対向しつつ設置面か
    ら離間して保持されるとともに、前記他の一枚の型枠が
    設置面に立設状態で保持され、これら複数の型枠と設置
    面の間に、ほぼL字形状をなすベース及び外周立ち上が
    り部用のコンクリート打設空間が一体的に形成されるこ
    とを特徴としたベタ基礎一体打設用型枠保持具。
  2. 【請求項2】 前記ベース及び外周立ち上がり部用のコ
    ンクリート打設空間が形成される設置面に、前記一対の
    型枠と並んで他の一対の型枠が配設される場合に、 前記セパレータの少なくとも一つが、前記他の一対の型
    枠の下端側に取り付けられるとともに、前記セパレータ
    支持手段の一つによって、前記ベース及び外周立ち上が
    り部用のコンクリート打設空間を形成するセパレータと
    並んで支持されることによって、 前記他の一対の型枠が所定間隔をもって対向しつつ設置
    面から離間して保持され、この他の一対の型枠と設置面
    の間に、前記ベース及び外周立ち上がり部用のコンクリ
    ート打設空間と連通するベース及び内部立ち上がり部用
    のコンクリート打設空間が一体的に形成される請求項1
    記載のベタ基礎一体打設用型枠保持具。
  3. 【請求項3】 前記ベース及び外周立ち上がり部用のコ
    ンクリート打設空間が形成される設置面と前記他の一枚
    の型枠及びセパレータ支持手段の間に、他の一対の型枠
    が配設される場合に、 前記セパレータの少なくとも一つが、前記他の一対の型
    枠の上端側に取り付けられるとともに、前記他の一枚の
    型枠の下端側に取り付けられ、かつ、前記セパレータ支
    持手段を介して前記一対の型枠の下端側に取り付けられ
    たセパレータと接続されることによって、 前記他の一対の型枠が所定間隔をもって対向しつつ設置
    面に立設状態で保持され、これら複数の型枠と設置面の
    間に、ほぼ横T字形状をなす段付きベース及び外周立ち
    上がり部用のコンクリート打設空間が一体的に形成され
    る請求項1又は2記載のベタ基礎一体打設用型枠保持
    具。
  4. 【請求項4】 前記型枠が硬質発泡樹脂成形体からなる
    請求項1,2又は3記載のベタ基礎一体打設用型枠保持
    具。
  5. 【請求項5】 前記セパレータが、前記一対の型枠の下
    端側及び上端側に取り付けられる場合に、 前記一対の型枠の下端側に取り付けられた前記セパレー
    タを搭載,支持するセパレータ保持配筋と、 前記一対の型枠の上端側に取り付けられた前記セパレー
    タから吊り下げられ、前記セパレータ保持配筋を吊り下
    げ保持する吊り下げ配筋とを備え、 このセパレータ保持配筋及び吊り下げ配筋によって、前
    記型枠の下端側に取り付けられたセパレータが脱落不能
    に保持される請求項1,2,3又は4記載のベタ基礎一
    体打設用型枠保持具。
  6. 【請求項6】 前記セパレータの少なくとも一つが、前
    記一対の型枠の対向面間に架設される架設部及びこの架
    設部の両端に設けられ前記一対の型枠の各下端縁及び上
    端縁に嵌合可能な縦断面ほぼH字形状をなす一対の嵌合
    部を備え、前記一対の型枠の下端側及び/又は上端側に
    選択的に取り付けられる第一セパレータからなる請求項
    1,2,3,4又は5記載のベタ基礎一体打設用型枠保
    持具。
  7. 【請求項7】 前記セパレータの少なくとも一つが、前
    記一対の型枠の対向面間に架設される架設部及びこの架
    設部の両端に設けられ前記一対の型枠の各下端縁又は上
    端縁に嵌合可能な縦断面ほぼU字形状をなす一対の嵌合
    部を備え、前記一対の型枠の下端側及び/又は上端側に
    選択的に取り付けられる第二セパレータからなる請求項
    1,2,3,4,5又は6記載のベタ基礎一体打設用型
    枠保持具。
  8. 【請求項8】 前記セパレータ支持手段の少なくとも一
    つが、前記型枠の設置面に立設状態で支持される支持部
    と、この支持部の一端に設けられた少なくとも前記第一
    セパレータの嵌合部に嵌入される嵌入部とを備えたセパ
    レータ支持金具からなり、 前記第一セパレータが前記一対の型枠の少なくとも下端
    側に取り付けられるとともに、この第一セパレータが、
    前記型枠の設置面に配設された前記セパレータ支持金具
    によって支持されることにより、前記ほぼL字形状をな
    すベース及び外周立ち上がり部用のコンクリート打設空
    間が形成される請求項6記載のベタ基礎一体打設用型枠
    保持具。
  9. 【請求項9】 前記セパレータ支持金具の嵌入部が、前
    記セパレータ保持配筋を搭載可能な凹部を備えた請求項
    8記載のベタ基礎一体打設用型枠保持具。
  10. 【請求項10】 前記セパレータ支持金具が、前記支持
    部とほぼ直交して前記型枠の設置面に載置される支持板
    を備えた請求項8又は9記載のベタ基礎一体打設用型枠
    保持具。
  11. 【請求項11】 前記セパレータ支持金具の支持板に、
    前記他の一枚の型枠を位置決めする突部を備えた請求項
    10記載のベタ基礎一体打設用型枠保持具。
  12. 【請求項12】 前記他の一対の型枠の外表面側に桟木
    が配設される場合に、 前記セパレータ支持金具の支持板に、前記桟木を位置決
    めする突部を備えた請求項10又は11記載のベタ基礎
    一体打設用型枠保持具。
  13. 【請求項13】 前記セパレータ支持手段の少なくとも
    一つが、前記第二セパレータの前記嵌合部を搭載,支持
    する支持部と、この支持部とほぼ直交して設けられ、前
    記第二セパレータの架設部に挿通されるとともに、前記
    型枠の設置面に立設状態で配設される脚部とを備えたセ
    パレータ支持金具からなり、 前記第二セパレータが前記一対の型枠の少なくとも下端
    側に取り付けられるとともに、この第二セパレータが、
    前記型枠の設置面に配設された前記セパレータ支持金具
    によって支持されることにより、前記ベース及び外周立
    ち上がり部用のコンクリート打設空間と連通するベース
    及び内部立ち上がり部用のコンクリート打設空間が形成
    される請求項7記載のベタ基礎一体打設用型枠保持具。
  14. 【請求項14】 前記セパレータ支持手段の少なくとも
    一つが、両端に前記第一及び第二セパレータの各嵌合部
    にそれぞれ嵌入される嵌入部を備え、前記第一及び第二
    セパレータを接続する一対の接続部からなるセパレータ
    接続金具からなり、 前記第一セパレータが前記一対の型枠の少なくとも下端
    側に取り付けられるとともに、この第一セパレータに、
    前記セパレータ接続金具を介して前記型枠の設置面に配
    設された前記第二セパレータが接続されることにより、
    前記ベース及び外周立ち上がり部用のコンクリート打設
    空間と連通するベース及び内部立ち上がり部用のコンク
    リート打設空間が形成される請求項7記載のベタ基礎一
    体打設用型枠保持具。
  15. 【請求項15】 前記セパレータ接続金具が、前記一対
    の接続部を連結する連結部を備えた請求項14記載のベ
    ース・布基礎一体打設用型枠保持具。
  16. 【請求項16】 前記セパレータ支持手段の少なくとも
    一つが、両端に少なくとも前記第一セパレータの各嵌合
    部にそれぞれ嵌入される嵌入部を備え、前記第一セパレ
    ータ同士を接続する一対の接続部からなるセパレータ接
    続金具からなり、 前記第一セパレータの一つが前記一対の型枠の下端側に
    取り付けられ、他の一つが前記他の一対の型枠の上端側
    に取り付けられるとともに、この二つの第一セパレータ
    が前記他の一枚の型枠の上端側と下端側にそれぞれ取り
    付けられ、かつ、この二つの第一セパレータが、前記セ
    パレータ接続金具を介して接続されることにより、前記
    ほぼ横T字形状をなす段付きベース及び外周立ち上がり
    部用のコンクリート打設空間が形成される請求項6記載
    のベタ基礎一体打設用型枠保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077606A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Sumitomo Forestry Co Ltd ベタ基礎外周立上り部の型枠取付け金物
JP2014196652A (ja) * 2013-03-08 2014-10-16 株式会社ひらつか建築 型枠保持金具及び一体べた基礎コンクリート打設工法

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