JP3392132B1 - 型枠用セパレータ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠システム並びにコンクリートの打設方法 - Google Patents

型枠用セパレータ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠システム並びにコンクリートの打設方法

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JP3392132B1
JP3392132B1 JP2002215857A JP2002215857A JP3392132B1 JP 3392132 B1 JP3392132 B1 JP 3392132B1 JP 2002215857 A JP2002215857 A JP 2002215857A JP 2002215857 A JP2002215857 A JP 2002215857A JP 3392132 B1 JP3392132 B1 JP 3392132B1
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Abstract

【要約】 【課題】 コンクリート内部に配筋される鉄筋とセパレ
ータとの干渉を排除して、自由は配筋施工を可能とし、
サイディングボードの取り付けを容易に行う。 【解決手段】 対向して平行に配設される一対の型枠パ
ネル1,1が、上下方向,長手方向に連接されてコンク
リート打設用の空間を形成するコンクリート打設用型枠
に用いられる型枠用セパレータであって、型枠パネル
1,1の対向面間に架設されるセパレータ本体11と、
セパレータ本体11の両端に形成された、型枠パネル
1,1にそれぞれ嵌着される一対の嵌着部12,13と
を備え、嵌着部12,13が、それぞれ、対向する二枚
の板部材と、板部材を連結する連結部材からなり、この
嵌着部12,13の両端の板部材が、型枠パネル1,1
の両側面に露出する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質発泡プラスチ
ック成形品からなる二枚一対の型枠パネルを、型枠用セ
パレータによって上下方向及び長手方向に連接し、住宅
の基礎コンクリート等として用いる技術に関し、特に、
セパレータを型枠パネルの上端又は下端の自由な位置に
嵌着可能とすることにより、コンクリート内部に配筋さ
れる鉄筋とセパレータとの干渉を排除して、自由な配筋
施工を可能とした型枠用セパレータ、型枠パネル及びコ
ンクリート打設用型枠システム並びにコンクリートの打
設方法に関する。
【0002】また、本発明は、型枠パネルを連接するセ
パレータの両端面を、型枠パネル側面に露出させるとと
もに、この露出面を釘打ち等が可能な材質によって構成
することで、サイディングボード等の取付けをきわめて
容易に行えるようにし、型枠パネルの美麗仕上げを簡易
かつ自由に行えることを可能とした型枠用セパレータ、
型枠パネル及びコンクリート打設用型枠システム並びに
コンクリートの打設方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、省エネルギ−の観点から、住宅の
高気密,高断熱化の気運は年々高まりつつあり、多くの
ハウスメ−カ−,工務店から高気密,高断熱化に関する
工法が開発され、高気密,高断熱化住宅は確実に普及し
つつある。そして、住宅の基礎コンクリート部分につい
ても、種々の断熱材等が備えられ、高気密,高断熱化が
図られるようになってきている。
【0004】一方、住宅の施工現場においては、施工に
携わる施工業者の高齢化や絶対数の不足の問題が深刻化
しており、住宅工法の簡略化、住宅品質の安定化が建築
業界における重要な課題となっている。このため、住宅
の基礎コンクリートの施工作業についても、工法の簡略
化等の要請が高まっている。
【0005】ところで、従来から住宅の基礎コンクリー
トの工事にはコンクリート打設用の型枠を用いた工法が
採られている。ここで、このようなコンクリート基礎工
法で用いられるコンクリ−ト打設用の型枠材としては、
一般的に合板,金属板あるいはコンクリ−トパネル等が
用いられている。
【0006】しかしながら、合板や金属板等からなる型
枠材では、型枠材自体の重量が非常に大きく、型枠の搬
入,施工に多大な労力を要するうえに、型枠を用いた施
工作業にあたっても熟練した技術が必要であった。しか
も、このような型枠材を用いた従来のコンクリート打設
工法では、型枠材は、コンクリ−トの打設養生後に脱型
され、繰り返し使い回されるようになっており、型枠の
脱型作業が必要となる上、脱型された型枠の洗浄,保管
等の作業も別途必要であった。このように、従来のコン
クリート打設工法では、基礎工事全体の作業に多大な時
間と労力を要するという問題があった。
【0007】そこで、このような問題を解決するため
に、近年、硬質発泡プラスチック等を素材とした軽量断
熱型枠材が一般に普及するようになってきた。図13及
び図14は、この種の軽量断熱型枠を示しており、図1
3は、軽量断熱型枠を組み立てた状態の斜視図であり、
図14は、図13に示す軽量断熱型枠を用いてコンクリ
ートを打設した状態を示す要部断面正面図である。
【0008】これらの図に示すように、これまでの軽量
断熱型枠は、硬質発泡樹脂成形体からなる型枠パネル1
01,101を相対向させ、この型枠パネル101,1
01の対向面間のほぼ中央に、樹脂成形品又は金属材料
等からなるセパレータ110を架設,装着して一体的に
接続し、これを上下方向及び長手方向に連接することに
よって型枠構造を形成し、コンクリート打設用の型枠材
として使用するものである。
【0009】ここで、このような軽量断熱型枠を用いた
コンクリートの打設工法は、図14に示すように、ま
ず、土面170を掘削して形成した根切り穴に、砕石,
割栗171及び捨てコンクリート172を打ち、この
捨てコンクリート172の上にコンクリ−ト基礎のフ−
チング部分に当たるベ−スコンクリ−ト150を、図示
しない型枠板を用いて打設,養生し(養生後、型枠は脱
型)、次いで、ベースコンクリート150上に墨だし
を行い、墨だしに沿って、セパレータ110で連結し
た型枠パネル101,101を配列するとともに、配筋
(縦配筋161,横配筋162)の配筋作業を行いなが
ら、所望の基礎高さ及び長さまで型枠パネル101,1
01を連接し、その後、この型枠パネル101,10
1が形成する空間にコンクリートを打設して布基礎15
1を形成する方法となっている。なお、図示しないが、
完成した布基礎の型枠パネル101,101の表面に
は、モルタル材やサイディングボードにより、美麗仕上
げがなされる。
【0010】このような軽量断熱型枠材は、主に硬質発
泡プラスチックからなる型枠パネルを型枠材として使用
するものであり、従来の合板、金属型枠材に比べ軽量で
持ち運びが容易であり、かつ、加工性にも優れ、現場で
の切削作業も簡単に行えることから、型枠の組立作業に
従来のような熟練作業を必要とせず、施工期間の短縮が
図れるといった利点がある。また、このような軽量断熱
型枠材は、型枠パネルが硬質発泡プラスチック材からな
ることから、断熱材としても兼用されるようになってお
り、図14に示すように、コンクリ−ト打設後はそのま
ま型枠パネルが布基礎の表面に残され、断熱材として機
能するようになっている。
【0011】このため、コンクリ−トの打設と同時に断
熱基礎構造が得られるとともに、従来の合板型枠のよう
な脱型の工程も必要としないことから、さらに施工期間
の短縮を図ることが可能であった。このような理由か
ら、近年は種々の軽量断熱型枠材に関する技術が考案,
提供されており、主な軽量断熱型枠材の構造としては、
例えば、実公平2−27048号における型枠板と接合
部分を一体成形したブロック構造状のものや、特開平6
−129099号のように型枠板に接合部材を装着する
ことで型枠構造を提供するものなどがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の型枠構造では、セパレータが型枠パネルの対
向面間のほぼ中央に架設されるようになっていたため、
セパレータがコンクリート打設空間に配設される配筋、
特に横配筋と干渉してしまい、配筋の施工作業が煩雑と
なる上に、組鉄筋構造については使用することができな
いという問題が生じていた。
【0013】一般に、住宅におけるコンクリート基礎で
は、強度確保のために打設されるコンクリート内部に鉄
筋構造が配設されるようになっており、この種の鉄筋構
造は、通常、捨てコンクリートの打設後に基礎部分に配
筋されて、ベースコンクリートの打設によって固定され
るようになっている。このようなコンクリート基礎内部
の鉄筋構造は、通常、一定間隔で配列された縦配筋と横
配筋が十字状に交差するように配設されるもので、特に
縦配筋と横配筋をあらかじめ溶接固定した組鉄筋と呼ば
れるものを、基礎コンクリート上に配設する施工法方が
一般的となっている。
【0014】ところが、図13及び図14に示したよう
な、従来の軽量断熱型枠の構造では、セパレータ110
が型枠パネル101,101の対向面間のほぼ中央に架
設されるようになっていたため、縦配筋161を避けな
がら型枠構造を組み立てていくことは可能であったが、
横配筋162については、セパレータ110を避けるこ
とは構造的に困難であった。このため、あらかじめ配筋
構造を構築した後では横配筋162とセパレータ110
とが干渉してしまい、特に、組鉄筋による基礎構造を用
いると、横配筋がセパレータ110に接触するため、型
枠パネル101,101にセパレータ110が装着でき
ないという問題が生じた。
【0015】そこで、図13及び図14で示したような
従来の軽量断熱型枠の施工においては、ベースコンクリ
ート150の打設前の配筋作業の際には、縦配筋161
のみを配筋しておき、ベースコンクリート150を打設
して最下段の型枠パネル101,101を施工した後に
横配筋162を配設,結束し、その後、上段の型枠パネ
ル101,101を積載して横配筋162の配設,結束
作業を繰り返して、布基礎部分のコンクリートを打設し
ていくという工法しか行えなかった。このように、従来
の軽量断熱型枠構造では、あらかじめ横配筋と縦配筋を
構築することはできず、特に、横配筋と縦配筋を溶接に
より組立てた組鉄筋を使用することは不可能であり、配
筋施工作業がきわめて煩雑となるという問題が発生し
た。
【0016】さらに、このような従来の型枠構造では、
コンクリート打設後の型枠パネルの美麗仕上げも困難で
あるという問題があった。通常、コンクリートを打設し
て布基礎を形成した後は、完成した布基礎の型枠パネル
の表面に、美麗仕上げを施す必要があり、一般には、モ
ルタル材で表面を仕上げるか、又はサイディングボード
を型枠パネルの表面に取り付るようになっていた。
【0017】しかし、軽量断熱型枠構造での型枠パネル
は、発泡樹脂成形体からなるため、釘打ちやねじ止めを
すると、型枠パネルが損壊して美麗用のサイディングボ
ードを固定することができず、サイディングボードは接
着剤を用いて取り付けなければならなかった。このた
め、接着剤の塗布,乾燥等が必要となり、美麗仕上げの
施工が煩雑かつ長時間にわたってしまい、結局基礎工事
全体の作業の完成が煩雑化,長期化してしまう問題が生
じた。
【0018】なお、国際公開第WO95/32344号
には、コンクリート内に配筋される鉄筋をセパレータに
保持,挿通させる技術が提案されている。図15〜図1
8は、この国際公開第WO95/32344号のセパレ
ータを示しており、図15は、セパレータ単体の全体斜
視図を、図16は、このセパレータを用いた型枠構造の
全体斜視図を示している。また、図17は、この型枠構
造のコンクリート打設後の断面正面図を、さらに、図1
8は、コンクリート打設後の型枠構造にサィディングボ
ードを取り付けた状態の要部断面正面図を示している。
【0019】これらの図に示すように、この国際公開第
WO95/32344号のセパレータ210は、薄板状
の中央部211の両端に、対向する矩形板状の端部21
2,213が備えられ、この端部212,213が、そ
れぞれ中央部211に対して側面菱形状となるように配
設されている。
【0020】端部212(213)の内側には、それぞ
れ、中央部211に対してX軸,Y軸及びZ軸方向に伸
張されたプレート部212a,212b,212c(2
13a,213b,213c)が備えられ、中央部21
1と端部212(213)とを仕切って、型枠パネル2
01を係合,保持する四つの空間を形成している。そし
て、中央部211の板部中央には、打設されるコンクリ
ートが流れる貫通孔211aが複数穿設されるととも
に、この中央部211の上端縁及び下端縁には、それぞ
れ横配筋262が挿通,保持される凹部211bが複数
形成されている。
【0021】このような構成からなるセパレータ210
によれば、図16及び図17に示すように、端部21
2,213のそれぞれ内側に形成される空間に、型枠パ
ネル201の角部四隅が係合,保持され、型枠パネル2
01が前後,上下に連接され、ベースコンクリート25
0上に型枠構造を構築するようになっている。そして、
型枠構造内部に配設される横配筋262は、セパレータ
210の中央部211に形成した複数の凹部211bに
挿通,保持され、この状態でコンクリートが打設されて
布基礎251が形成されるようになっている。
【0022】このように、国際公開第WO95/323
44号のセパレータでは、セパレータと横配筋との干渉
を積極的に利用して、横配筋の保持手段としてセパレー
タを用いるようにしたものであり、図13及び図14で
示した従来の型枠構造の問題点を解消し得るようにもみ
える。
【0023】しかし、このセパレータでは、横配筋を、
セパレータに形成した凹部に挿通させなければならない
ため、横配筋の配設作業はセパレータ及び型枠パネルの
施工後になってしまい、横配筋と縦配筋の結束作業が不
要となる点を除いては、結局は、上述した従来の軽量断
熱型枠の施工と同様の問題を有していた。すなわち、こ
のセパレータを用いたとしても、型枠構築作業は、ま
ず、ベースコンクリートを打設して最下段の型枠パネル
を施工した後に、横配筋を配設してセパレータに挿通し
た後、上段の型枠パネルを積載して横配筋の配設,挿通
作業を繰り返す必要があった。
【0024】このため、従来の軽量断熱型枠構造と同様
に、あらかじめ横配筋と縦配筋を構築することはでき
ず、横配筋をセパレータに挿通しなければならない分だ
け、配筋構造の設計が却って制約されることとなってし
まった。なお、このセパレータにおいては、横配筋と縦
配筋を溶接により組立てた組鉄筋を使用することはセパ
レータの構成上不可能であり、もともとこのセパレータ
ではそのような組鉄筋を使用することが想定されていな
い。
【0025】また、このセパレータでは、コンクリート
打設後の美麗仕上げについては、セパレータの端部が型
枠パネルの側面に露出するようになっていたため、図1
8に示すように、型枠パネル201の表面に露出してい
るセパレータ210の両端部212,213に胴縁20
4を釘打ち,ねじ止め等により固定し、この胴縁204
にサイディングボード205を釘打ち等によって取り付
けることは可能であった。
【0026】しかし、このセパレータでは、セパレータ
210の両端部212,213が、取り付けられた型枠
パネル201の両側面から、その板厚分だけ突出してし
まい、胴縁204を取り付けると、胴縁204が桟木2
03より突出してしまうため、型枠パネル201の外側
面にサイディングボード205を取り付けると、図18
に示すように、サイディングボード205と胴縁204
に隙間Sが生じ、型枠パネル201を高さ方向に連接す
ればするほど、この隙間が拡大してしまうという問題が
生じた。しかも、この隙間が生じないように無理にサイ
ディングボードを取り付けようとすると、サイディング
ボードが湾曲してしまい、建築物の美観を損なうことと
なってしまった。
【0027】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、セパレー
タを型枠パネルの上端又は下端の自由な位置に嵌着可能
とすることによって、コンクリート内部に配筋される鉄
筋とセパレータとの干渉を排除して、自由な配筋施工を
可能とし、特に、組鉄筋を用いてあらかじめ配筋構造を
施工することができるとともに、型枠の最上段及び最下
段についても適用可能な型枠用セパレータ、型枠パネル
及びコンクリート打設用型枠システム並びにコンクリー
トの打設方法の提供を目的とする。
【0028】また、本発明は、型枠パネルを連接するセ
パレータの両端面を、型枠パネル側面に露出させるとと
もに、この露出面を釘打ち等が可能な材質によって構成
することで、サイディングボード等の取付けをきわめて
容易に行えるようにし、型枠パネルの美麗仕上げを、簡
易かつ自由に行えることを可能とした型枠用セパレー
タ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠システム並
びにコンクリートの打設方法の提供を目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の型枠用セパレータは、対向して
平行に配設される一対の型枠パネルが、少なくとも上下
方向に連接されてコンクリート打設用の空間を形成する
コンクリート打設用型枠システムに用いられる型枠用セ
パレータであって、前記一対の型枠パネルの対向面間に
架設されるセパレータ本体と、このセパレータ本体の両
端に形成された、前記一対の型枠パネルにそれぞれ嵌着
される一対の嵌着部とを備え、前記一対の嵌着部のそれ
ぞれが、対向する二枚の板部材と、この板部材を連結す
る連結部材と、前記二枚の板部材のうち外側の板部材に
側板部を有するとともに、前記一対の嵌着部が上下方向
に配設された前記一対の型枠パネルの上端及び下端にそ
れぞれ嵌着されたとき、前記一対の嵌着部の両端板部材
が、嵌着された前記一対の型枠パネルの両側面にそれぞ
れ露出する構成としてある。
【0030】また、請求項2記載の型枠用セパレータ
は、対向して平行に配設される一対の型枠パネルが、少
なくとも長手方向に連接されてコンクリート打設用の空
間を形成するコンクリート打設用型枠システムに用いら
れる型枠用セパレータであって、前記一対の型枠パネル
の対向面間に架設されるセパレータ本体と、このセパレ
ータ本体の両端に形成された、前記一対の型枠パネルに
それぞれ嵌着される一対の嵌着部とを備え、前記一対の
嵌着部のそれぞれが、対向する二枚の板部材と、この板
部材を連結する連結部材と、前記二枚の板部材のうち外
側の板部材に側板部を有するとともに、前記一対の嵌着
部が長手方向に配設された前記一対の型枠パネルの上端
又は下端に嵌着されたとき、前記一対の嵌着部の両端板
部材が、嵌着された前記一対の型枠パネルの両側面にそ
れぞれ露出する構成としてある。
【0031】そして、請求項3では、前記連結部材は、
棒状部材からなり、また、請求項4では、前記一対の型
枠パネルが長手方向に連接される場合に、前記一対の嵌
着部が、長手方向に隣接する二つの前記一対の型枠パネ
ルに跨って嵌着されるようにしてある。
【0032】さらに、請求項5では、前記一対の型枠パ
ネルが上下方向及び長手方向に連接される場合に、前記
一対の嵌着部が、上下方向及び長手方向に隣接する四つ
の前記一対の型枠パネルに跨って嵌着されるようにして
ある。
【0033】このような構成からなる本発明の型枠用セ
パレータによれば、セパレータの一対の嵌着部が、連接
される型枠パネルの上端及び下端に嵌着されるので、型
枠パネル間に架設されるセパレータ本体が、連接される
複数の型枠パネルの各接合位置に位置することとなり、
型枠空間内に配設される横配筋と干渉することがなくな
る。これにより、コンクリート内部に配筋される鉄筋の
自由な配筋施工が可能となり、組鉄筋を用いてあらかじ
め配筋構造を施工することもできる。
【0034】また、セパレータの嵌着部は、型枠パネル
の上端及び下端のいずれの位置においても嵌着可能であ
るので、互いに連接する複数の型枠パネルに跨ってセパ
レータを取り付けることもでき、型枠構造の直線性を確
保しつつ、セパレータの自由かつ容易な施工が行え、型
枠構造の設計の自由度も向上させることができる。さら
に、嵌着部に側板部を設けることによって、両端の板部
材が連結部材側に堅固に固着されるので、コンクリート
打設時に板部材が外側方向へ反ったり変形することがな
く、型枠パネルに膨らみが生ずることを確実に防止でき
る。
【0035】ここで、セパレータの嵌着部を、縦断面ほ
ぼU字形状とすることも可能である。このようにする
と、セパレータが型枠パネルの上端面又は下端面から突
出することがなく、上下方向に連接される型枠パネルの
最上端や、長手方向に連接される型枠パネルの最下端に
もセパレータを嵌着させることができ、型枠構造をより
堅固に連接できるとともに、型枠構造の直線性も簡単か
つ確実に確保することができる。
【0036】さらに、型枠パネルの最下端にセパレータ
を嵌着可能とすることにより、型枠保持用の桟木を省略
することができ、特にベースコンクリートの幅方向のス
ペースが少なく、桟木を設置できない場合等に好適であ
る。
【0037】また、請求項6記載の型枠用セパレータで
は、前記一対の嵌着部の少なくとも前記型枠パネル側面
に露出する板部材が、ねじ,釘等の固定手段を固定可能
な部材からなる構成としてある。さらに、請求項7記載
の型枠用セパレータでは、前記一対の嵌着部の型枠パネ
ル側面に露出する板部材が、プラスチック樹脂からな
り、サイディングボードを固定可能とする構成としてあ
る。このような構成からなる本発明の型枠用セパレータ
によれば、型枠パネルの側面に露出したセパレータの嵌
着部の板部材に釘打ち等が可能となり、コンクリート打
設後の型枠パネルの美麗仕上げに際して、サイディング
ボードを釘,ねじ等により固定することができ、簡易か
つ迅速に型枠構造の美麗仕上げ施工を行うことができ
る。
【0038】また、請求項8記載の型枠用セパレータで
は、前記板部材の型枠パネル側面に露出する面に、凹凸
模様を形成するようにしてある。このような構成からな
る本発明の型枠用セパレータによれば、型枠パネルの表
面にモルタル等の仕上げ材を塗布等する場合にも、仕上
げ材の密着性を向上させることができる。
【0039】また、請求項9記載の型枠用セパレータで
は、前記嵌着部の連結部材に、上下方向に貫通する貫通
孔を備えている。このような構成により、特に最下段の
型枠パネルの下端に嵌着するセパレータを、貫通孔を介
して基礎コンクリート等に釘打ち等によって固定するこ
とができ、正確な型枠パネルの位置決めが行え、より迅
速かつ容易な施工作業が可能となる。
【0040】
【0041】請求項10記載の型枠用セパレータでは、
前記嵌着部の内側の板部材を、外側の板部材より短尺に
してある。これにより、セパレータ全体の大きさをより
小型化することができる。
【0042】請求項11記載の型枠用セパレータでは、
前記嵌着部の上下方向の寸法合計が、型枠パネルの上下
方向の寸法合計に対して30〜50%としてあり、請求
12では、前記嵌着部の長手方向の寸法合計が、型枠
パネルの長手方向の寸法合計に対して25〜40%とし
てある。このような構成からなる本発明の型枠用セパレ
ータによれば、セパレータを型枠パネルに対して必要か
つ十分な数と大きさにすることができ、セパレータを必
要以上に大型化したり、多数設置することなく、型枠構
造に必要な強度を保持することができると同時に、コン
クリート打設時に型枠にかかる荷重を均等に分散するこ
とが可能となる。
【0043】請求項13記載の型枠パネルは、上記の型
枠用セパレータによって連接される型枠パネルであっ
て、上端側及び/又は下端側に、前記型枠用セパレータ
の嵌着部が嵌着する前記被嵌着部を備えた構成としてあ
る。請求項14では、前記被嵌着部が、所定の間隔で複
数形成された構成としてあり、請求項15では、前記被
嵌着部が、スリットを有する構成としてある。これによ
って、側面部を備えたセパレータが、それぞれ型枠パネ
ルの被嵌着部に、型枠上方又は下方から嵌着することが
できるようになる。
【0044】請求項16記載の型枠パネルでは、前記被
嵌着部が、上面と側面及び下面と側面に形成された凹部
からなり、この凹部のパネル側面の深さが、前記セパレ
ータの嵌着部の両端板部材の厚さとほぼ同じ深さに形成
するようにしてある。このように、被嵌着部を凹状に形
成することによって、被嵌着部がセパレータのストッパ
として機能するので、上下前後に連接される複数の型枠
パネルの位置ずれを防止することもでき、より正確かつ
直線性の高い型枠構造を簡単に構築することが可能とな
る。
【0045】請求項17記載の型枠パネルでは、前記被
嵌着部が、上下方向に隣接する二つの型枠パネルに跨っ
て形成するようにしてあり、請求項18では、前記被嵌
着部が、長手方向に隣接する二つの型枠パネルに跨って
形成するようにしてある。さらに、請求項19では、前
記被嵌着部が、長手方向及び上下方向に隣接する四つの
型枠パネルに跨って形成するようにしてある。このよう
な被嵌着部を設けることによって、型枠パネルに嵌着さ
れるセパレータを、例えば所定の等間隔などの所望の位
置に容易かつ確実に嵌着させることができ、型枠構造の
施工作業をより迅速かつ正確に行うことができる。
【0046】そして、請求項20記載のコンクリート打
設用型枠システムは、対向して平行に配設される一対の
型枠パネルを、請求項1,3〜12のいずれかに記載の
型枠用セパレータを用いて、少なくとも上下方向に連接
してコンクリート打設用の空間を形成するようにしてあ
る。
【0047】また、請求項21記載のコンクリート打設
用型枠システムは、対向して平行に配設される一対の型
枠パネルを、請求項2〜12のいずれかに記載の型枠用
セパレータを用いて、少なくとも長手方向に連接してコ
ンクリート打設用の空間を形成するようにしてある。
【0048】さらに、請求項22記載のコンクリート打
設用型枠システムは、対向して平行に配設される一対の
型枠パネルを、請求項1〜12のいずれかに記載の型枠
用セパレータを用いて、上下方向及び長手方向に連接し
てコンクリート打設用の空間を形成するようにしてあ
る。
【0049】このような構成からなる本発明のコンクリ
ート打設用型枠システムによれば、上述した本発明のセ
パレータを使用して、連接される型枠パネルの上端及び
下端にセパレータを嵌着させることによって、型枠パネ
ル間に架設されるセパレータを、連接した複数の型枠パ
ネルの各接合位置に位置させることができ、セパレータ
の干渉を受けることなく、型枠空間内に自由に横配筋を
配設させることができる。また、セパレータを、型枠パ
ネルの上端及び下端の任意の位置に嵌着させることによ
って、連接する複数の型枠パネルに跨ってセパレータを
取り付けること可能となり、型枠構造を自由に設計,施
工することができ、施工作業も迅速かつ容易に行うこと
ができる。
【0050】さらに、上下方向に連接される型枠パネル
の最上端や、長手方向に連接される型枠パネルの最下端
にもセパレータを配設することができるので、型枠構造
をより堅固に連接することができるとともに、型枠構造
の直線性も簡単かつ確実に確保することができる。しか
も、型枠パネルの最下端にセパレータを嵌着可能とする
ことにより、型枠保持用の桟木を省略することができ、
特にベースコンクリートの幅方向のスペースが少なく、
桟木を設置できない場合等に好適である。
【0051】また、請求項23記載のコンクリート打設
用型枠システムは、前記セパレータによって係止される
前記型枠パネルの高さ方向の係止率が20〜100%と
なるようにしてあり、請求項24では、前記セパレータ
によって係止される前記型枠パネルの水平方向の係止率
が20〜50%となるようにしてある。
【0052】また、請求項25では、前記一対の型枠パ
ネルが上下方向に連接される場合に、前記型枠用セパレ
ータを、上下方向に隣接する二つの前記一対の型枠パネ
ルに跨って嵌着した構成としてある。
【0053】また、請求項26では、前記一対の型枠パ
ネルが長手方向に連接される場合に、前記型枠用セパレ
ータを、長手方向に隣接する二つの前記一対の型枠パネ
ルに跨って嵌着した構成としてある。
【0054】さらに、請求項27では、前記一対の型枠
パネルが上下方向及び長手方向に連接される場合に、前
記型枠用セパレータを、長手方向及び上下方向に隣接す
る四つの前記一対の型枠パネルに跨って嵌着した構成と
してある。
【0055】このような構成からなる本発明のコンクリ
ート打設用型枠システムによれば、被嵌着部を設けるこ
とによって、型枠パネルに嵌着されるセパレータを、例
えば所定の等間隔などの所望の位置に容易かつ確実に嵌
着させることができ、型枠構造の施工作業をより迅速か
つ正確に行うことができる。特に、凹部により構成され
る被嵌着部がセパレータのストッパとして機能するの
で、上下前後に連接される複数の型枠パネルの位置ずれ
も防止することができ、より正確かつ直線性の高い型枠
構造を簡単に構築することが可能となる。
【0056】また、被嵌着部を構成する凹部によってセ
パレータの両端板部材が型枠パネルの側面から突出しな
いので、セパレータ嵌着後の型枠パネルの側面は、いわ
ゆる面一となり、型枠構造を保持する桟木に位置合わせ
したサイディングボードを取り付けた場合にも、サイデ
ィングボードと胴縁に隙間が生することもなく、型枠パ
ネルを高さ方向に自由に連接することができる。これに
よって、従来のセパレータのように、サイディングボー
ドと胴縁との間で隙間が拡大してしまうことも一切な
く、サイディングボードが湾曲して建築物の美観を損な
うこともない。
【0057】さらに、請求項28記載のコンクリート打
設用型枠システムは、前記型枠パネルの最下端に、当該
型枠パネルの両側面を保持する桟木を備えるとともに、
当該桟木を木材により形成してあり、請求項29では、
この桟木を非腐敗素材により形成するようにしてある。
【0058】このような構成からなる本発明のコンクリ
ート打設用型枠システムによれば、型枠パネルの最下端
を桟木で保持することで、本発明のセパレータとの併用
によって型枠パネルの配設作業や型枠構造の直線性の確
保をより簡易かつ確実に行え、型枠構造全体もさらに堅
固に連接されるようになる。
【0059】また、特に桟木を非腐敗素材により形成す
ることで、木材製の桟木をする場合と比較して、土中に
埋めた桟木がシロアリ等の害虫の温床になる危険性がな
く、また、コンクリート打設後に桟木を取り外す必要も
ないので、作業負担の軽減を図ることが可能となる。
【0060】請求項30記載のコンクリートの打設方法
は、ベースコンクリートを打設する工程と、ベースコン
クリート上に、記載の型枠パネルを、請求項2〜12
いずれかに記載の型枠用セパレートで連接して長手方向
へ平行に複数配設する工程と、前記配設した型枠パネル
上に、一段又は複数段にわたって前記型枠パネルを積層
するとともに請求項1,3〜12のいずれかに記載の型
枠用セパレータでこれら型枠パネルを連接することによ
って型枠構造を形成する工程と、前記型枠構造の空間に
コンクリートを打設する工程を有する打設方法としてあ
る。また、請求項31では、前記ベースコンクリートを
打設する工程において、同時に配筋を行う打設方法とし
てある。このような構成からなる本発明のコンクリート
の打設方法によれば、型枠用セパレータ本体に干渉され
ることなく、型枠空間内に自由に横配筋を配設させるこ
とが可能となる。また、型枠構造を自由に設計,施工す
ることができ、施工作業も迅速かつ容易に行うことがで
きる。さらに、型枠構造をより堅固に連接することがで
きるとともに、型枠構造の直線性も簡単かつ確実に確保
することができる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の型枠用セパレー
タ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠システム並
びにコンクリートの打設方法の実施形態について、図面
を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明の第一の型枠用セパレー
タ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠システムの
実施形態について図1〜図6を参照して説明する。図1
は、本発明の第一実施形態にかかる第一の型枠用セパレ
ータ(第一のセパレータ)を示す全体斜視図であり、図
2は、同じく第二の型枠用セパレータ(第二のセパレー
タ)を示す全体斜視図である。また、図3は、図1に示
す第一のセパレータを用いて本実施形態にかかるコンク
リート打設用型枠システムを組み立てた状態の斜視図で
あり、図4は、同じく、図1に示す第一のセパレータ及
び図2に示す第二のセパレータを用いて本実施形態にか
かるコンクリート打設用型枠システムを組み立てた状態
の斜視図である。さらに、図5は、本実施形態にかかる
コンクリート打設用型枠システムの概略正面図であり、
図6は、同じく概略側面図である。
【0062】第一のセパレータ まず、図1に示す本実施形態の第一のセパレータについ
て説明する。第一のセパレータ10は、図3及び図4に
示すように、対向して平行に配設される一対の型枠パネ
ル1,1を、上下方向及び長手方向に連接する接続部材
として機能するものであり、図1に示すように、型枠パ
ネル1,1の対向面間に架設されるセパレータ本体11
と、このセパレータ本体11の両端に形成された一対の
嵌着部12,13からなっている。
【0063】セパレータ本体11は、一対の型枠パネル
1,1の対向間の距離とほぼ等しい長さに形成されてお
り、一対の型枠パネル1,1間に架設されるようになっ
ている。本実施形態では、図1に示すように、このセパ
レータ本体11を薄板状に形成し、板部の板面を水平方
向に向けて配設するとともに、その中央部分には、打設
されるコンクリートが流れる貫通孔11aが全体にわた
って四つ形成してある。なお、このセパレータ本体11
は、一対の型枠パネル1,1の対向間を一定の強度で保
持可能に架設され、かつ、両端に嵌着部12,13を備
えるものであれば、本実施形態に示す薄板状に特に限定
されるものではなく、例えば、後述する第三実施形態の
ように棒板部材としたり、一又は二以上の棒状部材によ
り形成する等、適宜変更実施が可能である。
【0064】このセパレータ本体11の両端に備えられ
た一対の嵌着部12,13は、一対の型枠パネル1,1
にそれぞれ嵌着されるようになっており、本実施形態で
は、セパレータ本体11と一体的に形成してある。この
一対の嵌着部12,13は、それぞれが、対向する二枚
の板部材12a,12b(13a,13b)と、この板
部材12a,12b(13a,13b)をほぼ中央で連
結する連結部材12c(13c)からなる、縦断面ほぼ
H字形状となっている。
【0065】このH字形状の嵌着部12,13が、図3
及び図4に示すように、それぞれ上下方向に配設された
一対の型枠パネル1,1の上端及び下端にそれぞれ嵌着
されるようになっている。そして、型枠パネル1,1に
嵌着された嵌着部12,13の両端板部材12a,13
aは、図3及び図4に示すように、一対の型枠パネル
1,1の両側面にそれぞれ露出するようになっている。
【0066】ここで、この嵌着部12,13を含めて、
第一のセパレータ10の材質としては、所定の強度をも
って形成されるものであれば、どのようなものであって
もよいが、一対の嵌着部12,13の少なくとも型枠パ
ネル1,1の側面に露出する板部材12a,13aにつ
いては、ねじ,釘等の固定手段を固定可能な部材、例え
ば、ポリプロピレン,ポリエチレン等のプラスチック樹
脂により形成する。このような部材で形成することによ
り、型枠パネル1,1の側面に露出した板部材12a,
13aに釘打ち等が可能となり、コンクリート打設後の
型枠パネル1,1の美麗仕上げに際して、サイディング
ボードを釘,ねじ等により固定することができ、従来の
ような接着剤等を用いることなく、簡易かつ迅速に型枠
構造の美麗仕上げ施工を行うことが可能となる。
【0067】従って、一対の嵌着部材12,13の形状
は、少なくとも型枠パネル1,1の外表面に露出する板
部材12a,13aが、サイディングボード固定用の
釘,ねじ等を固定可能な平板状であれば、他の部分につ
いては、特に本実施形態のものに限定されず、例えば棒
状部材からなるもの等であってもよく、また、第三実施
形態に示すように、側面部を備えるものであってもよ
い。
【0068】第二のセパレータ 次に、図2に示す本実施形態の第二のセパレータについ
て説明する。第二のセパレータ20は、図4に示すよう
に、対向して平行に配設される一対の型枠パネル1,1
の最上端に嵌着される接続部材であって、図2に示すよ
うに、型枠パネル1,1の対向面間に架設されるセパレ
ータ本体21と、このセパレータ本体21の両端に形成
された一対の嵌着部22,23からなっている。
【0069】セパレータ本体21は、第一のセパレータ
10の場合と同様、一対の型枠パネル1,1の対向間の
距離とほぼ等しい長さに形成されており、一対の型枠パ
ネル1,1間に架設されるようになっている。本実施形
態では、図2及び図4に示すように、セパレータ本体2
1は、最上段の型枠パネル1,1の上端側から突出しな
い棒板状に形成してある。なお、セパレータ本体21
は、一対の型枠パネル1,1の対向間を一定の強度で保
持可能に架設され、かつ、両端に嵌着部22,23を備
えるものであれば、本実施形態に示す形態に限定され
ず、例えば、後述する第三実施形態の棒板部材を複数連
結して構成したり、一又は二以上の棒状部材を組み合わ
せて構成する等、適宜変更実施が可能である。
【0070】セパレータ本体21の両端に備えられた一
対の嵌着部22,23は、一対の型枠パネル1,1にそ
れぞれ嵌着されるものであり、セパレータ本体21と一
体的に形成してある。この一対の嵌着部22,23は、
図2に示すように、それぞれが、対向する二枚の板部材
22a,22b(23a,23b)と、この板部材22
a,22b(23a,23b)を上端側で連結する連結
部材22c(23c)からなる、縦断面ほぼU字形状と
なっている。このU字形状の嵌着部22,23が、図4
に示すように、上下方向の最上段に配設された一対の型
枠パネル1,1の上端にそれぞれ嵌着されるようになっ
ている。そして、この最上段の型枠パネル1,1に嵌着
された嵌着部22,23の両端板部材22a,23a
は、図4に示すように、一対の型枠パネル1,1の両側
面にそれぞれ露出するようになっている。
【0071】ここで、この嵌着部22,23を含めた第
二のセパレータ20の材質としては、上述した第一のセ
パレータ10の場合と同様であり、型枠パネル1,1の
側面に露出する板部材22a,23aについては、ポリ
プロピレン,ポリエチレン等のプラスチック樹脂によ
り、ねじ,釘等の固定手段を固定可能な部材により形成
する。これにより、型枠パネル1,1の側面に露出した
板部材22a,23aに釘打ち等が可能となり、サイデ
ィングボードを釘,ねじ等により固定することができ
る。従って、一対の嵌着部材22,23の形状について
も、上述した第一のセパレータ10の場合と同様、少な
くとも型枠パネル1,1の外表面に露出する板部材22
a,23aが、サイディングボード固定用の釘,ねじ等
を固定可能な平板状であれば、他の部分は棒状等からな
るものであってもよい。
【0072】そして、以上説明した第一のセパレータ1
0及び第二のセパレータ20は、図6に示すように、そ
れぞれ、一対の型枠パネル1,1が長手方向に連接され
る場合には、一対の嵌着部12,13(22,23)
が、長手方向に隣接する二つの一対の型枠パネル1,1
に跨って嵌着されるようになっている。また、第一のセ
パレータ10については、さらに、一対の型枠パネル
1,1が上下方向及び長手方向に連接される場合には、
図6に示すように、一対の嵌着部12,13が、上下方
向及び長手方向に隣接する四つの一対の型枠パネルに跨
って嵌着されるようになっている。
【0073】このように、本実施形態の第一及び第二の
セパレータ10,20では、各セパレータの一対の嵌着
部12,13,22,23が、連接される型枠パネル
1,1の上端又は下端にそれぞれ嵌着されるようになっ
ているので、型枠パネル1,1間に架設されるセパレー
タ本体11,21が、図5に示すように、連接される複
数の型枠パネル1,1の各接合位置に位置することとな
り、後述するように、型枠空間内に配設される横配筋6
2と干渉することがなくなる。
【0074】また、各セパレータ10,20の嵌着部1
2,13,22,23は、型枠パネルの上端又は下端で
あれば、どの位置にも嵌着可能であり、互いに連接する
複数の型枠パネル1,1に跨ってセパレータ10,20
を取り付けることもでき、型枠構造の直線性を確保しつ
つ、セパレータ10,20の自由かつ容易な施工が行
え、型枠構造の設計の自由度も向上させることができ
る。なお、本実施形態では、後述するように、型枠パネ
ル1,1に複数の被嵌着部1aを形成し、この被嵌着部
1aに各セパレータ10,20を嵌着するようにしてあ
る。
【0075】さらに、第二のセパレータ20では、嵌着
部22,23が縦断面ほぼU字形状となっているため、
セパレータ20が型枠パネル1,1の上端面から突出す
ることがなく、上下方向に連接される型枠パネルの最上
端であっても、自由にセパレータ20を嵌着させること
ができ、型枠構造をより堅固に連接できるとともに、型
枠構造の直線性も簡単かつ確実に確保することが可能と
なる。
【0076】型枠パネル 次に、型枠パネルについて説明する。型枠パネルは、型
枠用セパレータによって、上下方向及び長手方向に連接
されてコンクリート打設用の空間を形成する。まず、上
下方向に連接される一対の型枠パネル1,1は、図3及
び図4に示すように、上下方向に配設された一対の型枠
パネル1,1の上端及び下端に、それぞれ、複数の第一
のセパレータ10の一対の嵌着部12,13が嵌着され
ることによって、一対の型枠パネル1,1が、上下方向
に一体的に連接されるようになっている。同時に、長手
方向に連接される一対の型枠パネル1,1は、図6に示
すように、長手方向に配設された一対の型枠パネル1,
1の少なくとも上端及び下端に跨って、第一のセパレー
タ10の一対の嵌着部12,13が嵌着されることによ
って、一対の型枠パネル1,1が、長手方向に一体的に
連接される構成としてある。このように、第一のセパレ
ータ10は、上下方向及び長手方向に隣接する四つの一
対の型枠パネル1,1の端部に跨って嵌着されて、四つ
の一対の型枠パネル1,1が一体的に連接されるように
なっている。
【0077】一方、上下方向に連接される一対の型枠パ
ネル1,1のうち、最上段に配設される型枠パネル1,
1には、図4に示すように、最上段の型枠パネル1,1
の上端に、複数の第二のセパレータ20の一対の嵌着部
22,23が嵌着されるようになっている。同時に、最
上段において長手方向に連接される一対の型枠パネル
1,1については、図6に示すように、長手方向に配設
された一対の型枠パネル1,1の少なくとも上端に跨っ
て、第二のセパレータ20の一対の嵌着部22,23が
嵌着されることによって、一対の型枠パネル1,1が、
長手方向に一体的に連接される構成としてある。このよ
うに、第二のセパレータ20は、長手方向に隣接する二
つの一対の型枠パネル1,1の端部にも跨って嵌着され
て、二つの一対の型枠パネル1,1が一体的に連接され
るようになっている。
【0078】そして、本実施形態の一対の型枠パネル
1,1の上端側及び下端側には、各セパレータ10,2
0の嵌着部12,13,22,23が嵌着される被嵌着
部1aが複数形成してある。この被嵌着部1aは、図3
及び図4に示すように、一対の型枠パネル1,1の各上
面と側面及び各下面と側面に形成された凹部となってい
る。この凹部は、パネル側面の深さが、嵌着されるセパ
レータ10,20の嵌着部12,13(22,23)の
両端板部材12a,13a(22a,23a)の厚さと
ほぼ同じ深さに形成してある。
【0079】また、この凹部のパネル上面及び下面の深
さは、セパレータ10,20の嵌着部12,13,2
2,23の連結部材12c,22cの厚さより浅く形成
してあり、セパレータ10,20の連結部材12c,2
2cが、型枠パネル1,1の上端面及び下端面から突出
するようになっている。ただし、このパネル上面及び下
面の凹部の深さは、嵌着されるセパレータ10,20の
連結部材12c,22cの厚さとほぼ同じくして、パネ
ルの上面又は下面のいずれか一方にのみ設けてもよく、
また、この上面及び下面の凹部については省略すること
もできる。そして、この被嵌着部1aは、上下方向に隣
接する二つの一対の型枠パネル1,1に跨って形成され
るとともに、長手方向に隣接する二つの一対の型枠パネ
ル1,1に跨って形成され、長手方向及び上下方向に隣
接する四つの一対の型枠パネル1,1に跨って形成され
る構成としてある。
【0080】このように被嵌着部1aを設けることによ
って、型枠パネル1,1に嵌着されるセパレータ10,
20を、例えば所定の等間隔などの所望の位置に容易か
つ確実に嵌着させることができ、型枠構造の施工作業を
より迅速かつ正確に行うことができる。また、被嵌着部
1aを凹状に形成することによって、被嵌着部1aがセ
パレータ110,20のストッパとして機能するので、
上下前後に連接される複数の型枠パネル1,1の位置ず
れを防止することもでき、より正確かつ直線性の高い型
枠構造を簡単に構築することが可能となる。
【0081】特に、被嵌着部1aを構成する凹部のパネ
ル上面及び下面の深さを、セパレータ10,20の各連
結部材12c,22cが型枠パネル1,1の上端面及び
下端面から突出する深さとしてあるので、この連結部材
12c,22cが、上下の型枠パネル1,1の上端及び
下端の被嵌着部1aに同時に係合して、複数連接される
型枠パネル1,1が、上下方向及び長手方向の双方向の
ストッパとなり、型枠パネル1,1の位置ずれが防止さ
れることになる。
【0082】さらに、本実施形態では被嵌着部1aは、
セパレータ10,20の両端板部材12a,13a,2
2a,23aが型枠パネル1,1の側面から突出しない
凹状に形成してあるので、セパレータ嵌着後の型枠パネ
ル1,1の側面は、いわゆる面一となり、後述するよう
に、サイディングボードを型枠パネル1,1に取り付け
られる胴縁と隙間なく配設することができる。
【0083】一方、このように複数連接される型枠パネ
ル1,1の最下端には、型枠パネル1,1の両側面を保
持する桟木3,3を備えてある。そして、本実施形態で
は、この桟木3,3を非腐敗素材により形成するように
してある。ここで、この桟木3,3を形成する非腐敗素
材としては、例えば、塩化ビニル等のプラスチック樹脂
等がある。
【0084】これにより、本実施形態の桟木3,3によ
れば、一般的な木材製の桟木をする場合のように、土中
に埋めた桟木がシロアリ等の害虫の温床になる危険性が
なく、また、コンクリート打設後に桟木を取り外す必要
もないので、作業負担の軽減を図ることが可能となる。
なお、この桟木3,3には、ベースコンクリート50へ
の釘打ち等が可能な貫通孔3aが穿設してある。また、
この桟木3,3を木材により形成することも勿論可能で
ある。
【0085】コンクリート打設用型枠システム 次に、上述した第一及び第二のセパレータ10,20を
用いて連接する本実施形態のコンクリート打設用型枠シ
ステムについて説明する。本実施形態のコンクリート打
設用型枠システムは、対向して平行に配設される一対の
型枠パネル1,1が、上下方向及び長手方向に連接され
てコンクリート打設用の空間を形成するようになってい
る。
【0086】本実施形態のコンクリート打設用型枠シス
テム及び、嵌着される複数のセパレータ10,20は、
以下のような寸法関係となっている。まず、図5に示す
ように、例えば基礎高さaが60cmとなる布基礎構造
の場合には、型枠パネル1,1が二段に連接される場
合、一つの型枠パネル1,1の高さbは30cmとな
る。そして、ベースコンクリート50の上面から布基礎
の上端(天端)までには、通常、直径1.3cmの横配
筋62が二本配筋されるのが一般的であり、布基礎の下
方に配筋される一本目の横配筋62aの高さcは、ベー
スコンクリート50の上面から13〜20cmとなり、
布基礎上方に配筋される二本目の横配筋62bまでの高
さdは25〜30cmの範囲となる。
【0087】従って、本実施形態の型枠パネル1,1に
嵌着するスペーサ10,20を、上下方向の寸法が、ス
ペーサ10については25〜30cm以下、スペーサ2
0については10〜22cm以下の範囲とすることによ
って、横配筋62と干渉することなく型枠パネル1,1
に嵌着することができる。
【0088】次に、この型枠パネル1,1及びスペーサ
10,20の寸法比率は以下のようになっている。ま
ず、型枠パネル1,1に嵌着される複数のセパレータ1
0,20の、嵌着部12,13,22,23の上下方向
の寸法合計が、型枠パネル1,1の上下方向の寸法合計
に対して30〜50%となるように構成してある。具体
的には、図5において、例えば60cmの基礎高さを得
る場合には、型枠パネル1,1の高さbを30cmと
し、型枠パネル1,1を二段に連接する方法が有利であ
る。
【0089】この場合、嵌着される第一のセパレータ1
0の上下方向の寸法e及び第二のセパレータ20の上下
方向の寸法fの合計を、型枠パネル1,1の高さに対し
て、下記の式より算出される割合(高さ方向の係止率)
とするように構成する。
【0090】
【0091】この高さ方向の係止率を20〜100%、
好ましくは、30〜50%とすることが望ましい。この
範囲内であれば、セパレータ10,20の高さをむやみ
に高くすることなく、セパレータの製造コストの低減及
び簡易な施工性を確保することが可能となる。
【0092】一方、型枠パネル1,1に嵌着される複数
のセパレータ10,20の、嵌着部12,13,22,
23の長手方向の寸法の合計が、型枠パネル1,1の長
手方向の寸法の合計に対して25〜40%となるように
構成する。具体的には、図6において、長手方向に連接
された型枠パネル1,1に、一定間隔で第一のセパレー
タ10及び第二のセパレータ20が嵌着される場合の、
嵌着される第一のセパレータ10(第二のセパレータ2
0)の前後方向の寸法hを、下記の式より算出されるの
割合(水平方向の係止率)とするように構成する。
【0093】
【0094】この水平方向の係止率を20〜50%、好
ましくは、25〜40%とすることが望ましい。この範
囲内であれば、セパレータ10,20の幅をむやみに広
くすることなく、セパレータの製造コストの低減及び簡
易な施工性を確保することが可能となる。この水平方向
の係止率は、セパレータ10(20)が等間隔で嵌着さ
れる場合、型枠パネル1,1が長手方向に何枚連接され
ても変わらない。
【0095】このような比率により型枠パネル1,1及
びセパレータ10,20を構成することによって、セパ
レータを型枠パネルに対して必要かつ十分な数と大きさ
にすることができ、セパレータを必要以上に大型化した
り、多数設置することなく、型枠構造に必要な強度を保
持することができると同時に、コンクリート打設時に型
枠にかかる荷重を均等に分散することが可能となる。
【0096】コンクリートの打設方法 次に、以上のような構成からなる本実施形態にかかるコ
ンクリート打設用型枠システムによるコンクリートの打
設方法について説明する。まず、これまでのコンクリー
ト打設工法の場合と同様に、土面を掘削して形成した根
切り穴に、砕石,割栗及び捨てコンクリートを打ち、こ
の捨てコンクリートの上にコンクリ−ト基礎のフ−チン
グ部分に当たるベ−スコンクリ−ト50(図5参照)
を、図示しない型枠板を用いて打設,養生する。同時
に、配筋(縦配筋61,横配筋62)の配筋作業を行
う。このとき、縦配筋61と横配筋62(62a,62
b)をあらかじめ溶接固定した組鉄筋を使用することに
より、配筋作業はより効率的に行うことができる。そし
て、ベースコンクリート50が養生することにより、配
筋構造が固定される。なお、ベースコンクリート50の
養生後、型枠板を脱型する。
【0097】次いで、ベースコンクリート50上に墨だ
しを行い、墨だしに沿って、桟木3,3を配設し、貫通
孔3aを介して釘打ちして固定する。そして、この桟木
3,3に沿って、下段の型枠パネル1,1を配列し、配
列した型枠パネル1,1の上端に第一のセパレータ10
の嵌着部12,13の下方開口を嵌着して取り付ける。
このとき、図5に示すように、第一のセパレータ10の
セパレータ本体11は、下段の型枠パネル1,1の上端
側に位置するので、下方に配筋されている横配筋62a
とは干渉しない。
【0098】その後、この第一のセパレータ10の嵌着
部12,13の上方開口に、上段の型枠パネル1,1の
下端を嵌着する。このとき、図5に示すように、第一の
セパレータ10のセパレータ本体11は、上段の型枠パ
ネル1,1の下端側に位置するので、上方に配筋されて
いる横配筋62bとも干渉しないで取り付けることがで
きる。
【0099】この状態で、上段の型枠パネル1,1の上
端に、第二のセパレータ20の嵌着部22,23を嵌着
させる。このとき、図5に示すように、第二のセパレー
タ20のセパレータ本体21は、上段の型枠パネル1,
1の上端側に位置するので、上方に配筋されている横配
筋62bと干渉しないで型枠パネル1,1に取り付ける
ことができる。これにより、型枠構造が完成する(図5
の状態)。
【0100】なお、必要があれば、型枠パネル1,1
を、所望の基礎高さまで積載,連接していくと同時に、
長手方向にも所望の長さまで配設,連接していく。その
後、この一対の型枠パネル1,1が形成する空間にコン
クリートを打設していくことによって、布基礎が形成さ
れる。そして、完成した布基礎の型枠パネル1,1の表
面には、図示しないサイディングボードが取り付けら
れ、美麗仕上げがなされる。
【0101】型枠パネル1,1の表面には、第一及び第
二セパレータ10,20の板部材12a,13a,22
a,23aが露出しているので、この板部材にサイディ
ングボードを取り付けるための胴縁を釘打ち等すること
ができ、これによって簡単にサイディングボードを型枠
パネル1,1に取り付けることができる。また、第一及
び第二セパレータ10,20の板部材12a,13a,
22a,23aは、被嵌着部1aの凹部によって、型枠
パネル1,1の表面といわゆる面一となっているので、
型枠構造を保持している桟木3に位置合わせしてサイデ
ィングボードを取り付けた場合にも、サイディングボー
ドと胴縁に隙間が生することもなく、型枠パネル1,1
を高さ方向に自由に連接することができる。これによっ
て、従来のセパレータのように、サイディングボードと
胴縁との間で隙間が拡大してしまうことも一切なく、サ
イディングボードが湾曲して建築物の美観を損なうこと
もない。
【0102】以上説明したように、本実施形態にかかる
コンクリート打設用型枠システムによれば、第一及び第
二のセパレータ10,20を使用して、連接される型枠
パネル1,1の上端及び下端に各セパレータ10,20
を嵌着させることによって、型枠パネル1,1間に架設
されるセパレータ本体11,21を、連接した複数の型
枠パネル1,1の各接合位置に位置させることができ、
セパレータ本体11,21に干渉されることなく、型枠
空間内に自由に横配筋62を配設させることができる。
【0103】また、セパレータ10,20を、型枠パネ
ル1,1の上端及び下端の任意の位置に嵌着させること
によって、連接する複数の型枠パネル1,1に跨ってセ
パレータ10,20を取り付けること可能となり、型枠
構造を自由に設計,施工することができ、施工作業も迅
速かつ容易に行うことができる。
【0104】さらに、上下方向に連接される型枠パネル
1,1の最上端に、第二のセパレータ20を配設するこ
とにより、セパレータ20が型枠パネル1,1の上端側
に突出することなく、型枠パネル1,1を最上端部にお
いても固定できるので、型枠構造をより堅固に連接する
ことができるとともに、型枠構造の直線性も簡単かつ確
実に確保することができる。
【0105】[第二実施形態]次に、本発明の型枠用セ
パレータ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠シス
テムの第二の実施形態について図7及び図8を参照して
説明する。図7は、本発明の第二実施形態にかかる第三
の型枠用セパレータ(第3のセパレータ)を示す全体斜
視図であり、図8は、図7に示す第三のセパレータを用
いて本実施形態にかかるコンクリート打設用型枠システ
ムを組み立てた状態の斜視図である。また、図9は、本
発明の第二実施形態にかかるコンクリート打設用型枠シ
ステムの概略正面図である。
【0106】これらの図に示すように、本実施形態の型
枠用セパレータ、型枠パネル及びコンクリート打設用型
枠システムは、上述した第一実施形態の変更実施形態で
あり、複数連接する型枠パネルの最下段の型枠パネルの
下端部に第三のセパレータを配設,嵌着したものであ
り、それ以外の構成は、上述した第一実施形態の場合と
ほぼ同様の構成となっている。従って、第一実施形態と
同様の部分については、同一符号を付し、詳細な説明は
省略する。
【0107】第三のセパレータ 第三のセパレータ30は、図7及び図8に示すように、
上述した第二のセパレータ20を上下反転させた形状と
なっている。具体的には、第三のセパレータ30は、対
向して平行に配設される一対の型枠パネル1,1の最下
端に嵌着される接続部材であって、型枠パネル1,1の
対向面間に架設されるセパレータ本体31と、このセパ
レータ本体31の両端に形成された一対の嵌着部32,
33からなっている。
【0108】セパレータ本体31は、第二のセパレータ
20の場合と同様、一対の型枠パネル1,1の対向間の
距離とほぼ等しい長さに形成されており、一対の型枠パ
ネル1,1間に架設されるようになっている。そして、
この第三のセパレータ30では、図9に示すように、セ
パレータ本体31は、最下段の型枠パネル1,1の下端
側から突出しない棒板状に形成してある。なお、セパレ
ータ本体31は、一対の型枠パネル1,1の対向間を一
定の強度で保持可能に架設され、かつ、両端に嵌着部3
2,33を備えるものであれば、本実施形態に示す形態
に限定されず、例えば、一又は二以上の棒状部材等、適
宜変更実施が可能である。
【0109】このセパレータ本体31の両端に備えられ
た一対の嵌着部32,33は、一対の型枠パネル1,1
にそれぞれ嵌着されるものであり、セパレータ本体31
と一体的に形成してある。この一対の嵌着部32,33
は、図2に示すように、それぞれが、対向する二枚の板
部材32a,32b(33a,33b)と、この板部材
32a,32b(33a,33b)を下端側で連結する
連結部材32c(33c)からなる、縦断面ほぼU字形
状となっている。
【0110】このU字形状の嵌着部32,33が、図8
及び図9に示すように、上下方向の最下段に配設された
一対の型枠パネル1,1の下端にそれぞれ嵌着されるよ
うになっている。そして、この最下段の型枠パネル1,
1に嵌着された嵌着部32,33の両端板部材32a,
33aは、図8に示すように、一対の型枠パネル1,1
の両側面にそれぞれ露出するようになっている。
【0111】ここで、この嵌着部32,33を含めた第
三のセパレータ30の材質としては、上述した第二のセ
パレータ20の場合と同様であり、型枠パネル1,1の
側面に露出する板部材32a,33aについては、ポリ
プロピレン,ポリエチレン等のプラスチック樹脂によ
り、ねじ,釘等の固定手段を固定可能な部材によって形
成する。これにより、型枠パネル1,1の側面に露出し
た板部材32a,33aに釘打ち等が可能となり、サイ
ディングボードを釘,ねじ等により固定することができ
る。従って、上述した第二のセパレータ20の場合と同
様、嵌着部32,33は、少なくとも型枠パネル1,1
の外表面に露出する板部材32a,33aを備えるもの
であればよい。
【0112】そして、以上説明した第三のセパレータ
が、上述した第一実施形態における第一のセパレータ1
0及び第二のセパレータ20とともに、それぞれ、一対
の型枠パネル1,1が長手方向に連接される場合には、
一対の嵌着部32,33が、長手方向に隣接する二つの
一対の型枠パネル1,1に跨って嵌着されるようになっ
ている。
【0113】さらに、本実施形態にかかる第三のセパレ
ータ30では、一対の嵌着部32,33の連結部材32
c,33cに、上下方向に貫通する貫通孔32d,33
dを備えている。この貫通孔32d,33dを設けるこ
とによって、最下段の型枠パネル1,1の下端に嵌着す
る第三のセパレータ30を、貫通孔32d,33dを介
してベースコンクリート50に釘打ち等により固定する
ことができ、正確な型枠パネルの位置決めが行え、より
迅速かつ容易な施工作業が可能となる。
【0114】なお、本実施形態の第三のセパレータ30
は、上述した以外の他の部分や、寸法関係,型枠パネル
1,1への嵌着方法等については、第一実施形態におけ
る第二のセパレータ20と同様である。
【0115】以上のような構成からなる本実施形態の第
三のセパレータ30を用いるコンクリート打設用型枠シ
ステムにおいても、上述した第一実施形態の場合と同様
に、連接される型枠パネル1,1の下端に嵌着される第
三のセパレータ30のセパレータ本体31が、図9に示
すように、連接される複数の型枠パネル1,1の最下端
に位置するので、型枠空間内に配設される横配筋62と
干渉することなく型枠パネル1,1に取り付けられる。
これによって、上述した第一実施形態と同様の効果を奏
することができる。
【0116】そして、さらに本実施形態の型枠用セパレ
ータによれば、嵌着部32,33が縦断面ほぼU字形状
となっているため、セパレータ30が型枠パネル1,1
の下端面から突出することがなく、長手方向に連接され
る型枠パネルの最下端にもセパレータ30を嵌着させる
ことができ、型枠構造をより堅固に連接できるととも
に、型枠構造の直線性も簡単かつ確実に確保することが
可能となる。特に、型枠パネル1,1の最下端にセパレ
ータ30が嵌着可能となることは、型枠保持用の桟木を
省略することができ、特にベースコンクリート50の幅
方向のスペースが少なく、桟木を設置できない場合等に
好適である。
【0117】[第三実施形態]次に、本発明の型枠用セ
パレータ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠シス
テムの第三実施形態について図10〜図12を参照して
説明する。図10は、本発明の第三実施形態にかかる型
枠用セパレータを示す全体斜視図であり、(a)は第二
のセパレータを、(b)は第一のセパレータを、(c)
は第三のセパレータを示している。図11は、図10に
示す第一及び第二のセパレータを用いて本実施形態にか
かるコンクリート打設用型枠システムを組み立てた状態
の斜視図である。図12は、図10に示す第一,第二及
び第三のセパレータを用いて本実施形態にかかるコンク
リート打設用型枠システムを組み立てた状態の斜視図で
ある。
【0118】これらの図に示すように、本実施形態の型
枠用セパレータ、型枠パネル及びこのセパレータを用い
たコンクリート打設用型枠システムは、上述した第一及
び第二実施形態の変更実施形態であり、第一及び第二実
施形態における型枠用セパレータの形状を変更するとと
もに、そのセパレータの形状に対応して型枠パネルの被
嵌着部にスリットを形成したものである。それ以外の構
成については第一及び第二実施形態の場合とほぼ同様と
なっており、同様部分については、同一符号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0119】型枠用セパレータ 図10に示すように、本実施形態の型枠用セパレータ
は、第一のセパレータ10,第二のセパレータ20及び
第三のセパレータ30からなり、それぞれ、第一のセパ
レータ10は上下方向及び長手方向に連接される一対の
型枠パネル1,1の上端及び下端に取り付けられ、第二
のセパレータ20は、連接される型枠パネル1,1の最
上端に取り付けられ、第三のセパレータ30は、連接さ
れる型枠パネル1,1の最下端に取り付けられるように
なっている。
【0120】本実施形態の型枠用セパレータは、第二の
セパレータ20が第一のセパレータ10のほぼ下側半分
の部分に相当するとともに、第三のセパレータ30が第
一のセパレータ10のほぼ上側半分の部分に相当する構
成となっており、第二及び第三のセパレータ20,30
は、互いに上下を反転させた同型のものとなっている。
従って、各セパレータ10,20,30のセパレータ本
体の長さや嵌着部の大きさ、板部の厚み等は、それぞれ
同様となっている。
【0121】第一のセパレータ 第一のセパレータ10は、図10(b)に示すように、
型枠パネル1,1の対向面間に架設されるセパレータ本
体11と、セパレータ本体11の両端に設けられた一対
の嵌着部12,13からなっている。セパレータ本体1
1は、第一及び第二実施形態のセパレータ本体11が一
枚の板状部材により構成されていたのと異なり、図10
(b)に示すように、二枚の棒板部材11b,11b
を、板面を水平方向に向けて対向させるとともに、この
二枚の棒板部材11b,11bをスペーサcによって一
体的に連結した構成となっている。
【0122】スペーサcは、二枚の棒板部材11b,1
1bの対向面間に配設されて棒板部材11b,11bを
連結してセパレータ本体11の強度を高める手段となっ
ており、本実施形態では、図10(b)に示すように、
複数本の棒状部材が斜めに交差してなるスペーサ11c
により構成してある。このように交差するスペーサ11
cで連結された二枚の棒板部材11b,11b間には、
コンクリートが流れる空間11dが形成され、打設コン
クリートを隙間なく充填することができる。ここで、本
実施形態のセパレータ本体11を構成する棒板部材11
bとスペーサ11cは、後述するセパレータ本体11の
両端に設けられた嵌着部12,13も含めて、ポリプロ
ピレン,ポリエチレン等のプラスチック樹脂の一体成型
により形成してある。
【0123】このように二本の棒板部材11b,11b
を連結して構成する本実施形態のセパレータ本体11に
よれば、二本の棒板部材11b,11bによってセパレ
ータ全体の強度が保持されるので、セパレータ本体11
の上下方向の高さを短尺化することができ、第一,第二
実施形態の場合と比較してセパレータ全体の大きさを小
型化することができる。
【0124】また、二枚の棒板部材11b,11bでセ
パレータ本体11を構成することによって、一方の棒状
部材11bの一部を切断しても、もう一方の棒状部材1
1bによってセパレータとして機能させることが可能と
なる。これによって、例えば、型枠パネル内に配設され
る縦配筋がセパレータ本体11と干渉するような場合に
も、一方の棒板部材11bをニッパ等の工具で切断する
ことにより縦配筋を通すことができ、種々の配筋構造に
も対応できる、より汎用性の高い型枠用セパレータを提
供することができる。
【0125】なお、配筋構造に応じて棒板部材11bの
一部を切断した場合、セパレータ本体11の嵌着部1
2,13についての保持強度が弱くなるおそれがあるの
で、その場合には、棒板部材11bを連結しているスペ
ーサ11cの交差部分に結束線等を結ぶことによりセパ
レータ本体11の強度を保持することができ、コンクリ
ートの打設時に型枠パネル1,1に膨れや破損等が生じ
ることはない。
【0126】セパレータ本体11の両端に備えられた一
対の嵌着部12,13は、一対の型枠パネル1,1にそ
れぞれ嵌着されるようになっており、上述したように、
セパレータ本体11と一体的に形成してある。図10
(b)に示すように、一対の嵌着部12,13は、第
一,第二実施形態のセパレータと同様、それぞれ、対向
する二枚の板部材12a,12b(13a,13b)
と、この板部材12a,12b(13a,13b)をほ
ぼ中央で連結する連結部材12c(13c)からなる縦
断面ほぼH字形状をなし、型枠パネル1の上端及び下端
に嵌着できるようになっている。
【0127】ここで、本実施形態では、第一及び第二実
施形態の場合と異なり、セパレータ内側に位置する板部
材12b(13b)がセパレータ外側に位置する両端の
板部材12a(13a)のほぼ半分の長さに短尺形成し
てある。上述したように、本実施形態のセパレータは、
セパレータ本体11が棒板部材11bからなり高さ方向
に短尺形成されているので、このセパレータ本体11に
連続する内側の板部材12a,13aも、第一,第二実
施形態の場合より短尺化することが可能となる。これに
より、セパレータ全体の大きさをより小型化することが
できる。
【0128】なお、二枚の板部材12a,12b(13
a,13b)を連結する連結部材12c,13cには、
ほぼ中心に貫通孔12d,13d(貫通孔12dは図示
省略)が穿設してあり、垂直方向に釘打ちが可能となっ
ている。これによって、型枠パネル1,1に嵌着して嵌
着部12,13に対して、貫通孔12d,13dを介し
て釘を打ち込むことができ、セパレータ10と型枠パネ
ル1,1とをさらに堅固に固定することができる。
【0129】さらに、本実施形態では、図10(b)に
示すように、嵌着部12(13)のセパレータ外側の板
部材12a(13a)の両側縁から、それぞれ連結部材
12c(13c)に向かって傾斜する、ほぼ二等辺三角
形状に形成された一対の側板部12e,12e(13
e,13e)が形成してある。この一対の側板部12
e,12e(13e,13e)によって、嵌着部12
(13)の両端の板部材12a(13a)と連結部材1
2c(13c)とが一体的に固着されることになる。
【0130】このように嵌着部12,13に側板部12
e,12e(13e,13e)を設けることによって、
両端の板部材12a(13a)が連結部材12c(13
c)側に堅固に固着されるので、コンクリート打設時に
板部材12a(13a)が外側方向へ反ったり変形する
ことがなく、型枠パネル1,1に膨らみが生ずることを
確実に防止できる。なお、この側板部12e,13eを
設けたことにより、本実施形態では、後述するように、
型枠パネル1,1の被嵌着部1a,1aに、側板部12
e,13eが挿嵌されるスリット1bを形成してある。
【0131】そして、この側板部12e,13eを備え
た嵌着部12,13が型枠パネル1,1に嵌着される
と、両端の板部材12a,13aが型枠パネル1,1の
側面に露出し、サイディングボードの釘打ちやねじ止め
が可能となる。なお、本実施形態では、図10(b)に
示すように、型枠パネル1,1の側面に露出する両端の
板部材12a,13aの表面に、格子状の凹凸模様が形
成してある。これによって、型枠パネル1,1の表面に
モルタル等の仕上げ材を塗布等する場合にも、仕上げ材
の密着性を向上させることができる。
【0132】第二のセパレータ 第二のセパレータ20は、図10(a)に示すように、
型枠パネル1,1の対向面間の最上端に架設されるセパ
レータ本体21と、セパレータ本体21の両端に設けら
れた一対の嵌着部22,23からなっており、上述した
第一のセパレータ10の下側半分の部分にほぼ相当する
構成となっている。
【0133】セパレータ本体21は、第一のセパレータ
10のセパレータ本体11とほぼ同様の構成となってお
り、図10(a)に示すように、板面を水平方向に向け
て対向させた二枚の棒板部材21b,21bを、交差す
る棒状のスペーサ21cで一体的に連結した構成となっ
ている。なお、上述したように、第二のセパレータ20
は第一のセパレータ10のほぼ下側半分の部分に相当す
るようになっており、セパレータ本体21は、第一のセ
パレータ10のセパレータ本体11のほぼ半分の厚みと
なっている。
【0134】セパレータ本体21の両端に備えられた一
対の嵌着部22,23は、一対の型枠パネル1,1の最
上端にそれぞれ嵌着されるようになっており、第一のセ
パレータ10と同様、セパレータ本体21と一体的に形
成してある。この一対の嵌着部22,23は、第一,第
二実施形態のセパレータと同様、それぞれ、対向する二
枚の板部材22a,22b(23a,23b)と、この
板部材22a,22b(23a,23b)を上端で連結
する連結部材22c(23c)からなる縦断面ほぼU字
形状をなし、型枠パネル1,1の最上端に嵌着できるよ
うになっている。また、連結部材22c,23cのほぼ
中心には、釘打ち用の貫通孔22d,23dが穿設して
ある。
【0135】ここで、嵌着部22(23)は、図10
(a)に示すように、セパレータ内側に位置する板部材
22b(23b)がセパレータ外側に位置する両端の板
部材22a(23a)のほぼ半分の長さに短尺形成して
あり、上述した第一のセパレータ10の場合と同様、セ
パレータ全体の小型化が図られている。また、セパレー
タ両端の板部材22a,23aの表面には、第一のセパ
レータ10とほぼ同様の格子状の凹凸模様が形成してあ
る。
【0136】さらに、図10(a)に示すように、嵌着
部22(23)のセパレータ外側の板部材22a(23
a)の両側縁から、それぞれ連結部材22c(23c)
に向かって傾斜する、ほぼ直角三角形状に形成された一
対の側板部22e,22e(23e,23e)が形成し
てある。この一対の側板部22e,22e(23e,2
3e)によって、嵌着部22(23)の両端の板部材2
2a(23a)が連結部材22c(23c)と一体的に
固着されることになる。
【0137】このように側板部22e,22e(23
e,23e)を備えた嵌着部12,13によって、第一
のセパレータ10と同様、コンクリート打設時における
板部材22a(23a)の外側方向への反りや変形がな
くなり、型枠パネル1,1の膨らみを防止することがで
きる。そして、この嵌着部22,23が型枠パネル1,
1に嵌着されると、両端の板部材22a,23aが型枠
パネル1,1の側面の最上端に露出し、サイディングボ
ードの釘打ちやねじ止めが可能となる。
【0138】第三のセパレータ 第三のセパレータ30は、図10(c)に示すように、
型枠パネル1,1の対向面間の最下端に架設されるセパ
レータ本体31と、セパレータ本体31の両端に設けら
れた一対の嵌着部32,33からなっており、上述した
第二のセパレータ20を上下反転させたもので、第一の
セパレータ10のほぼ上側半分の部分に相当する構成と
なっている。
【0139】セパレータ本体31は、第二のセパレータ
20のセパレータ本体21と同様となっており、図10
(c)に示すように、板面を水平方向に向けて対向させ
た二枚の棒板部材31b,31bを、交差する棒状のス
ペーサ31cで一体的に連結してある。なお、第三のセ
パレータ30は、第一のセパレータ10のほぼ上側半分
の部分に相当しているので、第二のセパレータ20のセ
パレータ本体21と同様、セパレータ本体31は第一の
セパレータ10のセパレータ本体11のほぼ半分の厚み
となっている。
【0140】セパレータ本体31の両端に備えられた一
対の嵌着部32,33は、一対の型枠パネル1,1の最
下端にそれぞれ嵌着されるようになっており、セパレー
タ本体31と一体的に形成してある。この一対の嵌着部
32,33は、第二のセパレータ20の嵌着部22,2
3と同様、それぞれ、対向する二枚の板部材32a,3
2b(33a,33b)と、この板部材32a,32b
(33a,33b)を下端で連結する連結部材32c
(33c)からなる縦断面ほぼU字形状をなし、型枠パ
ネル1,1の最下端に嵌着できるようになっている。ま
た、連結部材32c,33cのほぼ中心には、釘打ち用
の貫通孔32d,33d(貫通孔32dは図示省略)が
穿設してある。
【0141】そして、嵌着部32(33)は、図10
(c)に示すように、セパレータ内側に位置する板部材
32b(33b)がセパレータ外側に位置する両端の板
部材32a(33a)のほぼ半分の長さとなっており、
第二のセパレータ20と同様、セパレータ全体の小型化
が図られている。また、セパレータ両端の板部材32
a,33aの表面には、第二のセパレータ20とほぼ同
様の格子状の凹凸模様が形成してある。
【0142】さらに、図10(c)に示すように、嵌着
部32(33)のセパレータ外側の板部材32a(33
a)の両側縁から、それぞれ連結部材32c(33c)
に向かって傾斜する、ほぼ直角三角形状に形成された一
対の側板部32e,32e(33e,33e)が形成し
てある。この一対の側板部32e,32e(33e,3
3e)によって、嵌着部32(33)の両端の板部材3
2a(33a)が連結部材32c(33c)に一体的に
固着され、コンクリート打設時における板部材32a
(33a)の外側方向への反りや変形がなくなり、型枠
パネル1,1の膨らみを防止することができる。
【0143】そして、この嵌着部32,33が型枠パネ
ル1,1に嵌着されることによって、連接される最下段
の型枠パネル1,1が正確に位置決めされつつ施工され
るとともに、型枠パネル1,1の側面の最下端に板部材
32a,33aが露出し、サイディングボードの釘打ち
やねじ止めが行えるようになる。
【0144】型枠パネル 次に、型枠パネルについて説明する。本実施形態では、
セパレータの嵌着部に三角形状の側面部を設けてあるの
で、型枠パネル1,1の被嵌着部1aに、セパレータの
側面部が挿嵌されるスリット1bを設けてある。この被
嵌着部1aのスリット1bは、図11及び図12に示す
ように、型枠パネル1,1の被嵌着部1aの凹部外縁に
沿って、型枠パネル1の外側面及び上面(又は下面)に
連通するように形成されており、スリット1bに各セパ
レータ10,20,30の嵌着部に形成された側面部が
挿嵌できるようになっている。このスリット1bを形成
することによって、側面部を備えた本実施形態のセパレ
ータ10,20,30が、それぞれ型枠パネル1,1の
被嵌着部1aに、型枠上方又は下方から嵌着することが
できるようになっている。
【0145】コンクリート打設用型枠システム 上記の構成からなる本実施形態の第一,第二及び第三の
セパレータ10,20,30を用いて連接する本実施形
態のコンクリート打設用型枠システムについて、図11
及び図12に示すように、本実施形態のコンクリート打
設用型枠システムの基本的な構成は、上述した第一及び
第二実施形態の場合と同様である。また、その他、型枠
パネル1,1の構成や寸法関係,連接態様,コンクリー
トの打設工法等についても、上述した第一及び第二実施
形態の場合と同様である。
【0146】以上のように、本実施形態にかかる型枠用
セパレータ及びコンクリート打設用型枠システムによれ
ば、上述した第一及び第二実施形態と同様の効果が得ら
れることに加えて、さらに、各セパレータ10,20,
30に、型枠パネル1,1に挿嵌される一対の側面部を
設けてあるので、側板部によって、嵌着部両端の板部材
と連結部材とが一体的に固着され、コンクリート打設時
に板部材が外側方向へ反ったり変形することがなくな
り、コンクリート打設の際に型枠パネル1,1に膨らみ
が生ずることを確実に防止することができる。また、こ
の嵌着部に備えられた各側板部は、それぞれ、型枠パネ
ル1,1の被嵌着部1aに形成したスリット1bに挿嵌
されるので、型枠パネル1,1に取り付けたセパレータ
がよりずれにくくなり、所定の取付箇所において確実,
堅固に型枠パネル1,1を保持することができ、コンク
リート打設時の型枠パネル1,1の膨らみ防止効果をよ
り向上させることができる。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように本発明の型枠用セパ
レータ、型枠パネル及びコンクリート打設用型枠システ
ム並びにコンクリートの打設方法によれば、セパレータ
を型枠パネルの上端又は下端の自由な位置に嵌着可能と
することによって、コンクリート内部に配筋される鉄筋
とセパレータとの干渉を排除して、自由な配筋施工を可
能とし、特に組鉄筋をあらかじめ施工することができる
とともに、型枠の最上段及び最下段についても適用する
ことが可能となる。
【0148】また、本発明の型枠用セパレータ、型枠パ
ネル及びコンクリート打設用型枠システム並びにコンク
リートの打設方法によれば、型枠パネルを連接するセパ
レータの両端面を、型枠パネル側面に露出させるととも
に、この露出面を釘打ち等が可能な材質によって構成す
ることで、サイディングボード等の取付けをきわめて容
易に行えるようにし、型枠パネルの美麗仕上げを、簡易
かつ自由に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる第一のセパレー
タを示す全体斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる第二のセパレー
タを示す全体斜視図である。
【図3】図1に示す第一のセパレータを用いて本発明の
第一実施形態にかかるコンクリート打設用型枠システム
を組み立てた状態の斜視図である。
【図4】図1に示す第一のセパレータ及び図2に示す第
二のセパレータを用いて本発明の第一実施形態にかかる
コンクリート打設用型枠システムを組み立てた状態の斜
視図である。
【図5】本発明の第一実施形態にかかるコンクリート打
設用型枠システムの概略正面図である。
【図6】本発明の第一実施形態にかかるコンクリート打
設用型枠システムの概略側面図である。
【図7】本発明の第二実施形態にかかる第三のセパレー
タを示す全体斜視図である。
【図8】図7に示す第三のセパレータを用いて本発明の
第二実施形態にかかるコンクリート打設用型枠システム
を組み立てた状態の斜視図である。
【図9】本発明の第二実施形態にかかるコンクリート打
設用型枠システムの概略正面図である。
【図10】本発明の第三実施形態にかかる型枠用セパレ
ータを示す全体斜視図であり、(a)は第二のセパレー
タを、(b)は第一のセパレータを、(c)は第三のセ
パレータを示している。
【図11】図10に示す第一及び第二のセパレータを用
いて本発明の第三実施形態にかかるコンクリート打設用
型枠システムを組み立てた状態の斜視図である。
【図12】図10に示す第一,第二及び第三のセパレー
タを用いて本発明の第三実施形態にかかるコンクリート
打設用型枠システムを組み立てた状態の斜視図である。
【図13】従来の軽量断熱型枠を組み立てた状態の斜視
図である。
【図14】図13に示す軽量断熱型枠を用いてコンクリ
ートを打設した状態を示す要部断面正面図である。
【図15】従来の他の型枠用セパレータ単体を示す全体
斜視図である。
【図16】図15に示すセパレータを用いた型枠構造の
全体斜視図である。
【図17】図15に示すセパレータを用いた型枠構造の
コンクリート打設後の断面正面図である。
【図18】図17に示すコンクリート打設後の型枠構造
にサイディングボードを取り付けた状態の要部断面正面
図である。
【符号の説明】
1 型枠パネル 1a 被嵌着部 1b スリット 3 桟木 10 第一のセパレータ 11 セパレータ本体 12 嵌着部 12a 板部材 12b 板部材 12c 連結部材 12e 側面部 13 嵌着部 13a 板部材 13b 板部材 13c 連結部材 13e 側面部 20 第二のセパレータ 21 セパレータ本体 22 嵌着部 22a 板部材 22b 板部材 22c 連結部材 22e 側面部 23 嵌着部 23a 板部材 23b 板部材 23c 連結部材 23e 側面部 30 第三のセパレータ 31 セパレータ本体 32 嵌着部 32a 板部材 32b 板部材 32c 連結部材 32e 側面部 33 嵌着部 33a 板部材 33b 板部材 33c 連結部材 33e 側面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−323955(JP,A) 特公 平7−57958(JP,B2) 特公 昭54−36767(JP,B2) 国際公開95/32344(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/01 E04B 1/80

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して平行に配設される一対の型枠パ
    ネルが、少なくとも上下方向に連接されてコンクリート
    打設用の空間を形成するコンクリート打設用型枠システ
    ムに用いられる型枠用セパレータであって、 前記一対の型枠パネルの対向面間に架設されるセパレー
    タ本体と、このセパレータ本体の両端に形成された、前
    記一対の型枠パネルにそれぞれ嵌着される一対の嵌着部
    とを備え、 前記一対の嵌着部のそれぞれが、対向する二枚の板部材
    と、この板部材を連結する連結部材と、前記二枚の板部
    材のうち外側の板部材に側板部を有するとともに、 前記 一対の嵌着部が上下方向に配設された前記一対の型
    枠パネルの上端及び下端にそれぞれ嵌着されたとき、前
    一対の嵌着部の両端板部材が、嵌着された前記一対の
    型枠パネルの両側面にそれぞれ露出することを特徴とす
    る型枠用セパレータ。
  2. 【請求項2】 対向して平行に配設される一対の型枠パ
    ネルが、少なくとも長手方向に連接されてコンクリート
    打設用の空間を形成するコンクリート打設用型枠システ
    ムに用いられる型枠用セパレータであって、 前記一対の型枠パネルの対向面間に架設されるセパレー
    タ本体と、このセパレータ本体の両端に形成された、前
    記一対の型枠パネルにそれぞれ嵌着される一対の嵌着部
    とを備え、 前記一対の嵌着部のそれぞれが、対向する二枚の板部材
    と、この板部材を連結する連結部材と、前記二枚の板部
    材のうち外側の板部材に側板部を有するとともに、 前記 一対の嵌着部が長手方向に配設された前記一対の型
    枠パネルの上端又は下端に嵌着されたとき、前記一対の
    嵌着部の両端板部材が、嵌着された前記一対の型枠パネ
    ルの両側面にそれぞれ露出することを特徴とする型枠用
    セパレータ。
  3. 【請求項3】 前記連結部材が、棒状部材からなる請求
    項1又は2記載の型枠用セパレータ。
  4. 【請求項4】 前記一対の型枠パネルが長手方向に連接
    される場合に、 前記一対の嵌着部が、長手方向に隣接する二つの前記一
    対の型枠パネルに跨って嵌着される請求項又は3記載
    の型枠用セパレータ。
  5. 【請求項5】 前記一対の型枠パネルが上下方向及び長
    手方向に連接される場合に、 前記一対の嵌着部が、上下方向及び長手方向に隣接する
    四つの前記一対の型枠パネルに跨って嵌着される請求項
    1,2又は3記載の型枠用セパレータ。
  6. 【請求項6】 前記一対の嵌着部の少なくとも前記型枠
    パネル側面に露出する板部材が、ねじ,釘等の固定手段
    を固定可能な部材からなる請求項1,2,3,4又は5
    記載の型枠用セパレータ。
  7. 【請求項7】 前記一対の嵌着部の型枠パネル側面に露
    出する板部材が、プラスチック樹脂からなり、サイディ
    ングボードを固定可能とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の型枠用セパレータ。
  8. 【請求項8】 前記板部材の型枠パネル側面に露出する
    面に、凹凸模様を形成した請求項1〜7のいずれかに記
    載の型枠用セパレータ。
  9. 【請求項9】 前記嵌着部の連結部材に、上下方向に貫
    通する貫通孔を備えた請求項1〜8のいずれかに記載の
    型枠用セパレータ。
  10. 【請求項10】 前記嵌着部の内側の板部材を、外側の
    板部材より短尺にした請求項1〜のいずれかに記載の
    型枠用セパレータ。
  11. 【請求項11】 前記嵌着部の上下方向の寸法合計が、
    型枠パネルの上下方向の寸法合計に対して30〜50%
    である請求項1,3〜10のいずれかに記載の型枠用セ
    パレータ。
  12. 【請求項12】 前記嵌着部の長手方向の寸法合計が、
    型枠パネルの長手方向の寸法合計に対して25〜40%
    である請求項2〜10のいずれかに記載の型枠用セパレ
    ータ。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12に記載の型枠用セパレ
    ータによって連接される型枠パネルであって、上端側及
    び/又は下端側に、前記型枠用セパレータの嵌着部が嵌
    着する前記被嵌着部を備えたことを特徴とする型枠パネ
    ル。
  14. 【請求項14】 前記被嵌着部が、所定の間隔で複数形
    成された請求項13に記載の型枠パネル。
  15. 【請求項15】 前記被嵌着部が、スリットを有する請
    求項13又は14記載の型枠パネル。
  16. 【請求項16】 前記被嵌着部が、上面と側面及び下面
    と側面に形成された凹部からなり、この凹部のパネル側
    面の深さが、前記セパレータの嵌着部の両端板部材の厚
    さとほぼ同じ深さに形成された請求項13〜15のいず
    れかに記載の型枠パネル。
  17. 【請求項17】 前記被嵌着部が、上下方向に隣接する
    二つの型枠パネルに跨って形成された請求項13〜16
    のいずれかに記載の型枠パネル。
  18. 【請求項18】 前記被嵌着部が、長手方向に隣接する
    二つの型枠パネルに跨って形成された請求項13〜16
    のいずれかに記載の型枠パネル。
  19. 【請求項19】 前記被嵌着部が、長手方向及び上下方
    向に隣接する四つの型枠パネルに跨って形成された請求
    13〜16のいずれかに記載の型枠パネル。
  20. 【請求項20】 対向して平行に配設される一対の型枠
    パネルを、請求項1,3〜12のいずれかに記載の型枠
    用セパレータを用いて、少なくとも上下方向に連接して
    コンクリート打設用の空間を形成することを特徴とする
    コンクリート打設用型枠システム。
  21. 【請求項21】 対向して平行に配設される一対の型枠
    パネルを、請求項2〜12のいずれかに記載の型枠用セ
    パレータを用いて、少なくとも長手方向に連接してコン
    クリート打設用の空間を形成することを特徴とするコン
    クリート打設用型枠システム。
  22. 【請求項22】 対向して平行に配設される一対の型枠
    パネルを、請求項1〜12のいずれかに記載の型枠用セ
    パレータを用いて、上下方向及び長手方向に連接してコ
    ンクリート打設用の空間を形成することを特徴とするコ
    ンクリート打設用型枠システム。
  23. 【請求項23】 前記セパレータによって係止される前
    記型枠パネルの高さ方向の係止率が20〜100%であ
    る請求項20又は22に記載のコンクリート打設用型枠
    システム。
  24. 【請求項24】 前記セパレータによって係止される前
    記型枠パネルの水平方向の係止率が20〜50%である
    請求項21又は22のいずれかに記載のコンクリート打
    設用型枠システム。
  25. 【請求項25】 前記一対の型枠パネルが上下方向に連
    接される場合に、 前記型枠用セパレータを、上下方向に隣接する二つの前
    記一対の型枠パネルに跨って嵌着した請求項20,22
    または23に記載のコンクリート打設用型枠システム。
  26. 【請求項26】 前記一対の型枠パネルが長手方向に連
    接される場合に、 前記型枠用セパレータを、長手方向に隣接する二つの前
    記一対の型枠パネルに跨って嵌着した請求項21,22
    又は24に記載のコンクリート打設用型枠システム。
  27. 【請求項27】 前記一対の型枠パネルが上下方向及び
    長手方向に連接される場合に、 前記型枠用セパレータを、長手方向及び上下方向に隣接
    する四つの前記一対の型枠パネルに跨って嵌着した請求
    20〜24のいずれかに記載のコンクリート打設用型
    枠システム。
  28. 【請求項28】 前記型枠パネルの最下端に、当該型枠
    パネルの両側面を保持する桟木を備えるとともに、 当該桟木が、木材により形成された請求項20〜27
    いずれか一項記載のコンクリート打設用型枠システム。
  29. 【請求項29】 前記型枠パネルの最下端に、当該型枠
    パネルの両側面を保持する桟木を備えるとともに、 当該桟木が、非腐敗素材により形成された請求項20〜
    27のいずれか一項記載のコンクリート打設用型枠シス
    テム。
  30. 【請求項30】 ベースコンクリートを打設する工程
    と、前記 ベースコンクリート上に、型枠パネルを、請求項2
    12のいずれかに記載の型枠用セパレートで連接して
    長手方向へ平行に複数配設する工程と、 前記配設した型枠パネル上に、一段又は複数段にわたっ
    て前記型枠パネルを積層するとともに請求項1,3〜1
    のいずれかに記載の型枠用セパレータでこれら型枠パ
    ネルを連接することによって型枠構造を形成する工程
    と、 前記型枠構造の空間にコンクリートを打設する工程を有
    することを特徴としたコンクリートの打設方法。
  31. 【請求項31】 前記ベースコンクリートを打設する工
    程において、同時に配筋を行う請求項30に記載のコン
    クリートの打設方法。
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