JP2000335846A - エレベータ調速機 - Google Patents

エレベータ調速機

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JP2000335846A
JP2000335846A JP11147882A JP14788299A JP2000335846A JP 2000335846 A JP2000335846 A JP 2000335846A JP 11147882 A JP11147882 A JP 11147882A JP 14788299 A JP14788299 A JP 14788299A JP 2000335846 A JP2000335846 A JP 2000335846A
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elevator
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speed
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータのかご過速度を確実に検出する。 【解決手段】 走行部の移動速度を回転速度に変換する
運動変換手段と、運動変換手段が所定の回転速度に達し
たとき作動する過速度感応手段と、過速度感応手段の作
動により走行部の過速度を検出して走行部を停止させる
過速度検出手段とを備え、運動変換手段は回転軸に該回
転軸と一体的に回転するよう支持した永久磁石とを備
え、エレベータの走行路にエレベータ走行部の移動方向
に配設した誘導導体に永久磁石の磁束により移動速度に
応じて電磁誘導による渦電流を発生させ、渦電流と磁束
との相互作用により回転軸に回転トルクを発生するよう
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、かごの過速度を
検出するためエレベータかご上に設置するエレベーター
調速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−147852号公報には、か
ご上の支点を中心として回動するリンクを設け、このリ
ンクの一端に昇降路のかご昇降方向に配設した誘導導体
を空隙を介して挟む一対の永久磁石とバックヨークを、
他端にこの永久磁石とバックヨークのモーメントと釣り
合うバランスウェイトを取付け、かごの走行に応じて永
久磁石からの磁束により誘導導体に生じる渦電流と磁束
との間に作用する電磁力により発生するリンクの傾きか
らかごの過速度を検出するように構成したエレベーター
調速機が記載されている。
【0003】また、特開平4−246079号公報など
には、昇降路のかご昇降方向に配設したガイドレールな
どにローラを押し付け、かごの昇降に応じて回転円盤を
回転させ、この回転円盤上に設けたフライウェイトの遠
心力による変位から、かごの過速度を検出するように構
成したエレベーター調速機が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ調速
機は上記のように構成されているが、誘導導体に生じる
渦電流と永久磁石からの磁束との間の電磁力は誘導導体
の導電率や透磁率などの物性に依存するため、例えば温
度などによって検出できる過速度に誤差が生じるという
問題があった。ことに誘導導体としてガイドレールを共
用する場合には、その磁気特性が一様であることを保証
できず検出動作にばらつきが生じるという欠点があっ
た。また、回転円盤上に設けたフライウェイトに作用す
る遠心力によるフライウェイトの変位により過速度を検
出する形式のものにあっては、回転部分の慣性が大きく
応答が遅くなるという問題や、かご速度が小さい場合に
は遠心力が小さく検出が不安定になり、あるいはガイド
レール接続部での段差などによりローラとの間で滑りが
生じることがあり安定した過速度の検出ができないとい
う問題があった。
【0005】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、誘導導体の電磁気的特性のば
らつきや温度変化により検出する過速度が変動すること
がなく、また小さなかご速度の場合にも安定した過速度
の検出ができるエレベータ調速機の提供を目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によるエレベー
タ調速機は、エレベータの走行部に搭載し、走行部の移
動速度を回転速度に変換する運動変換手段と、運動変換
手段が所定の回転速度に達したとき作動する過速度感応
手段と、過速度感応手段の作動により走行部の過速度を
検出して走行部を停止させる過速度検出手段とを備え、
運動変換手段は回転軸に該回転軸と一体的に回転するよ
う支持した永久磁石とを備え、エレベータの走行路にエ
レベータ走行部の移動方向に配設した誘導導体に永久磁
石の磁束により移動速度に応じて電磁誘導による渦電流
を発生させ、渦電流と磁束との相互作用により回転軸に
回転トルクを発生するよう構成した。
【0007】また、誘導導体として走行路に配設したガ
イドレールを用いた。
【0008】また、過速度感応手段は回転軸と一体的に
回転し回転軸の回転による遠心力により回転軸に対して
相対的に変位するフライウェイトを備えた。
【0009】また、フライウェイトは永久磁石を支持し
ており、フライウェイトが運動変換手段の一部をなすよ
うに構成した。
【0010】また、過速度感応手段は運動変換手段の回
転による磁束の空間分布変動に感応し回転速度に応じた
振幅で振動する振動子を備えた。
【0011】また、過速度感応手段は運動変換手段の回
転による磁束の空間分布変動に感応し回転速度に応じて
発電する発電手段を備えた。
【0012】また、運動変換手段は走行路に配設したガ
イドレールと接触して移動速度に応じて回転するローラ
を備えた。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図を用いて
この発明によるエレベータ調速機を説明する。なお、各
実施の形態を示す図において同一もしくは相当する部分
には同一の符号を付した。図1はこの発明の第1の実施
形態であるエレベータ調速機の正面図および側面図、図
2はそれぞれ図1の矢印A−Aおよび矢印B−Bにおけ
る断面図、図3は第1のかご過速度を検出した状態を、
図4は第1のかご過速度より大きい第2のかご過速度を
検出した状態をそれぞれ示している。このエレベータ調
速機は、かごに搭載しアラゴの回転板での動作原理によ
り回転し、かご速度を回転速度に変換する運動変換手段
と、運動変換手段が所定の回転速度に達したとき作動す
る過速度感応手段と、過速度感応手段の作動によりかご
の過速度を検出する過速度検出手段とからなっている。
ここでいう「運動変換手段」、「過速度感応手段」およ
び「過速度検出手段」はこの発明によるエレベータ調速
機を説明するためにその構成を機能的に区分したもの
で、それぞれの部分が実体として独立に存在することを
前提とするものではない。
【0014】運動変換手段は、かごに固定した基台1が
支持する回転軸10と、この回転軸10に固着し昇降路
に設けた誘導導体100と隣接する側が誘導導体100
の両側面と対向するように配置した一対の強磁性体であ
る円盤型バックヨーク10aと、この円盤型バックヨー
ク10aの誘導導体100と対向する2つの側面に略等
間隔に固着した複数の台形あるいは扇型の永久磁石11
(隣接する2つが互いに逆極性になるよう一方の磁極面
をバックヨーク10aに固着し、他方の磁極面が空隙を
介して誘導導体100の側面と対向している)とからな
っており、かごが昇降すると、運動変換手段に永久磁石
11からの磁束と、この磁束により誘導導体100に生
じる渦電流との相互作用によって回転トルクが生じ、か
ご速度に応じて回転する。
【0015】過速度感応手段は、一方の円盤型バックヨ
ーク10aに軸10を挟んで互いに対向する位置に枢着
し半径方向に変位する一対のフライウェイト20と、一
方のフライウェイト20のバックヨーク10a外周近傍
に固着したスイッチ作動ピン20aと、運動変換手段の
回転によってフライウェイト20生じる遠心力が作用し
たとき互いに同一方向に移動するよう枢着した爪21a
を備える連結棒21と、回転軸10が第1のかご過速度
に応じた回転数に達するまでフライウェイト20の変位
を規制する与圧ばね22と、フライウェイト20を取付
けた側の円盤型バックヨーク10aに枢着し回転軸10
が第2のかご過速度に応じた回転数に達するまで爪21
aがその第1の端部と係止して回動が規制される第1ラ
ッチ23と、この第1ラッチ23に所定の回転力を与え
る付勢ばね23aからなっている。
【0016】過速度検出手段は、フライウェイト20が
所定の第1の変位量に達したときスイッチ作動ピン20
aが接触して動作するように設置した停止スイッチ3
0、フライウェイト20が第1の変位量より大きい所定
の第2の変位量に達して第1ラッチ23の爪21aとの
係止が解除され付勢ばね23aによって第1ラッチ23
が回動して、その第2の端部に設けた係合爪23aと係
合するように回転軸10に回転自在に枢着した第2ラッ
チ31、第2ラッチ31と一体的に回動するカム32、
中央部でカバ50に枢着するとともにかごが備えている
非常止め装置の一部である連結棒34の一端に枢着しカ
ム32と係合して引上げばね35による連結棒34の上
昇を規制する連結レバー33とからなっており、停止ス
イッチ30の動作により第1のかご過速度を検出したと
きエレベータ駆動装置の電源を遮断し、また第2のかご
過速度を超えるとカム32と連結レバー33との係合が
外れて連結棒34が引上げばね35によって上昇し非常
止め装置が動作しかごが停止する。
【0017】エレベータ調速機を以上のように構成する
ことにより、昇降路に設けたガイドレールなどにローラ
を押し付けてかご速度を検出する必要がなく摩耗が生じ
ないため、長期に亙って信頼性の高い動作を行うことが
できる。なお、誘導導体100は銅などの導電材を用い
てもよく、鋼材でできたガイドレールなどと共用しても
よい。
【0018】以上の説明では、円盤型バックヨークにフ
ライウェイトを取付けるものとしたが、円盤型バックヨ
ークに相当する部分がフライウエイトを兼ねた構成とし
てもよい。このように構成すれば回転部の慣性モーメン
トが小さくでき、かごの速度変化への追従性が高くな
る。
【0019】なお、以上の説明では運動変換手段は誘導
導体と隣接する側が誘導導体の両側面と対向するように
配置した一対の強磁性体である円盤型バックヨークとそ
の誘導導体と対向する2つの側面に略等間隔に固着した
複数の扇型または台形の永久磁石を備えるものとした
が、図5に誘導導体との関係を示すように、誘導導体と
対向して配設した単一のバックヨークとその誘導導体側
の側面に永久磁石を固着した形態でもよい。
【0020】また、円盤型バックヨークに固着する複数
の永久磁石はそれぞれ扇型をしており隣接する2つが互
いに逆極性になるようかつ等間隔に配置するものとした
が、隣接する2つの永久磁石が互いに逆極性になるよう
に配置することが必須の条件ではなく、磁界と誘導導体
の位置関係から運動変換手段に有効な回転トルクが作用
する形態であればよいことはいうまでもない。有効な永
久磁石の配置パターンおよび変動する回転トルクを補償
する方法の例を図6、図7、図8、図9、図10および
図11に示す。
【0021】図6は誘導導体として強磁性体を用いる場
合に有効で、2つの円盤型バックヨークに互いに位相を
ずらせて永久磁石を配置したもの、図7は図6のような
構成の運動変換手段に適用して運動変換手段に作用する
回転トルクの変動を補償するのに有効な方法を示したも
ので、基台1上に固着した導電体あるいは強磁性体で形
成したトルク補償子15を設け、永久磁石11の磁界に
よって生じる磁気吸引力および/または渦電流との相互
作用によって生じる電磁力が運動変換手段に作用する回
転トルクの変動分を補償するように構成している。
【0022】図8は2つの円盤型バックヨークそれぞれ
に大きさと個数の異なる永久磁石を配置したもの、図9
は大きさの異なる永久磁石を配置したもの、図10は円
盤型バックヨークの半径方向と大きな角度で交差する方
向の2辺をもつ四辺形状の永久磁石を配置したもの、図
11は半径の異なる2つの円周上に互いに位相をずらせ
て永久磁石を配置したもので、誘導導体と各永久磁石と
の磁気吸引力の時間的な変化に基づく回転トルクの変動
を抑制するのに有効である。この他、同じ大きさの永久
磁石をそれぞれの間隔が変化するように配置してもよ
い。これらの配置パターンは適宜組合わせて用いること
もできる。
【0023】さらにまた、図12に示すように中空円盤
状でその厚さ方向に着磁した永久磁石を用いて、回転軸
をバックヨークの一部とする構成としてもよい。さらに
また、図13に示すように、円盤型バックヨークのかわ
りに円筒のバックヨークを用いてその外周面に永久磁石
を配置してもよい。
【0024】実施の形態2.図14はこの発明の第2の
実施形態であるエレベータ調速機の正面図および側面図
である。このエレベータ調速機の運動変換手段はこの発
明の第1の実施形態であるエレベータ調速機と同じ構成
である。過速度感応手段は基台1が回動可能に支持する
軸36の一端に固着し運動変換手段を構成する一対の円
盤型バックヨーク10aの略中間に立設した強磁性体の
駆動レバー37と、軸36の他端に固着したトリップレ
バー38とからなっている。駆動レバー37はかごの昇
降による運動変換手段の回転によって円盤型バックヨー
ク10aに固着した永久磁石11による磁気吸引力と駆
動レバー37に生じる渦電流との相互作用による交番力
によってトリップレバー38とともに揺動運動する。
【0025】過速度検出手段はこの発明の第1の実施形
態であるエレベータ調速機におけるカム32をトリップ
レバー38に置き換えた態様に対応する形態をしてお
り、トリップレバー38の揺動運動の振幅が所定の大き
さを超えたとき、トリップレバー38と連結レバー33
との係合が外れて連結棒34が上昇し非常止め装置が動
作しかごが停止する。この発明の第2の実施形態によれ
ば、回転部にフライウエイトがなく、過速度感応手段に
運動変換手段と一体的に回転する機構を用いる必要がな
いため、回転部の慣性モーメントを小さくでき、かごの
速度変化への追従性が高くなる。
【0026】なお、トリップレバー38を駆動レバー3
7を用いずに揺動運動させるため、駆動レバー37の取
付け場所と同等の磁場変動が生じる部位に設けた誘導コ
イル40に生起する交流電力でトリップレバー38が揺
動運動するように構成してもよい。図15はこのように
構成したエレベータ調速機の正面図であり、図16はト
リップレバー38を揺動運動させる駆動アクチュエータ
ー41の部分拡大図である。駆動アクチュエーター41
はボイスコイル型のリニアモータと同じ運動原理に基づ
く構成になっている。軸36の上下には永久磁石41a
で構成した磁気回路を設けている。この磁気回路の中に
駆動コイル41bが設けあり、トリップレバー38と結
合している。
【0027】この構成においても、回転部にフライウエ
イトを設ける必要がなく簡単な機構で回転部の慣性モー
メントを小さくできる。また、第1の実施形態と同様に
昇降路に設けたガイドレールなどにローラを押し付けて
かご速度を検出する必要がなく摩耗が生じない。このた
め、回転部の慣性モーメントが小さく、かごの速度変化
への追従性が高い。また、長期に亙って動作の信頼性が
確保できる。
【0028】永久磁石特性の温度依存性を補償すること
によってかご過速度の検出精度向上を計りエレベータ調
速機のより高い信頼性を実現できる。図17、図18は
永久磁石の特性における温度依存性を補償する具体的な
方法を示すもので、図17では揺動部分に与圧用永久磁
石42を配設し与圧用永久磁石42の吸引力によってト
リップレバー38に予圧を与えるように構成している。
与圧用永久磁石42の吸引力も運動変換手段の永久磁石
と同様にその特性が温度によって変化するため、かご過
速度の検出精度低下を補償できる。図18では揺動部分
をバイメタルなどで構成した温度の変化に応じて、その
変位量のかわる与圧ばね43で支持している。また、図
15で示すような構成にあっては駆動アクチュエーター
41に温度依存性の補償を実現する電気回路を介して誘
導コイル40に生起する交流電力を駆動アクチュエータ
ー41に供給するようにしてもよい。
【0029】実施の形態3.図19はこの発明の第3の
実施形態であるエレベータ調速機の運動変換手段を示す
正面図である。このエレベータ調速機の運動変換手段
は、この発明の第1の実施形態であるエレベータ調速機
の運動変換手段に円盤型バックヨーク10aと一体的に
形成し誘導導体100に押し付けるように構成したゴム
などの弾性体からなるローラ12を付加した構成になっ
ており、運動変換手段をアラゴの回転板の回転原理によ
る駆動とともにローラと誘導導体の間の摩擦力によって
駆動している。ローラー12の誘導導体への押し付け
は、基台1を基台軸2で支持し、かご200と相対的に
回転可能に構成し、押さえばね3で基台1に回転力を与
えることによって実現している。以上のように構成すれ
ば、誘導導体100の電磁気的特性の一様性が保証され
ない場合や昇降路中で曲がりや段差などがあっても部分
的に駆動力の消滅するところがなくなるため、エレベー
タ調速機の動作が安定する。
【0030】
【発明の効果】この発明によるエレベータ調速機は、エ
レベータの走行部に搭載し、走行部の移動速度を回転速
度に変換する運動変換手段と、運動変換手段が所定の回
転速度に達したとき作動する過速度感応手段と、過速度
感応手段の作動により走行部の過速度を検出して走行部
を停止させる過速度検出手段とを備え、運動変換手段は
回転軸に該回転軸と一体的に回転するよう支持した永久
磁石とを備え、エレベータの走行路にエレベータ走行部
の移動方向に配設した誘導導体に永久磁石の磁束により
移動速度に応じて電磁誘導による渦電流を発生させ、渦
電流と磁束との相互作用により回転軸に回転トルクを発
生するよう構成したので、摩耗の生じる部分がなく、長
期に亙って信頼性の高い動作を行うことができる。
【0031】また、誘導導体として走行路に配設したガ
イドレールを用いたので、走行路に特別な付帯設備を設
ける必要がなく経済的なエレベータ調速機が実現でき
る。
【0032】また、過速度感応手段は回転軸と一体的に
回転し回転軸の回転による遠心力により回転軸に対して
相対的に変位するフライウェイトを備えたので、過速度
の検知が確実なエレベータ調速機が実現できる。
【0033】また、フライウェイトは永久磁石を支持し
ており、フライウェイトが運動変換手段の一部をなすよ
うに構成したので、回転部の慣性モーメントが小さくで
き、かごの速度変化への追従性が高くなる。
【0034】また、過速度感応手段は運動変換手段の回
転による磁束の空間分布変動に感応し回転速度に応じた
振幅で振動する振動子を備えたので、過速度感応手段の
構成が簡素化できる。
【0035】また、過速度感応手段は運動変換手段の回
転による磁束の空間分布変動に感応し回転速度に応じて
発電する発電手段を備えたので、過速度感応手段の構成
が簡素化できる。
【0036】また、運動変換手段は走行路に配設したガ
イドレールと接触して移動速度に応じて回転するローラ
を備えたので、速度検出の確実なエレベータ調速機が実
現できる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による第1の実施形態であるエレベ
ータ調速機の正面図および側面図である。
【図2】 図1の矢印A−Aおよび矢印B−Bでの断面
図である。
【図3】 第1のかご過速度を検出した状態を示す説明
図である。
【図4】 第2のかご過速度を検出した状態を示す説明
図である。
【図5】 図1に対する運動変換手段の変形例を示す説
明図である。
【図6】 図1に対する運動変換手段の永久磁石配列の
変形例を示す説明図である。
【図7】 図1に対する運動変換手段の回転トルク変動
を抑制する方法を説明するための構成図である。
【図8】 図1に対する運動変換手段の永久磁石配列の
他の変形例を示す説明図である。
【図9】 図1に対する運動変換手段の永久磁石配列の
さらに他の変形例を示す説明図である。
【図10】 図1に対する運動変換手段の永久磁石配列
のさらに他の変形例を示す説明図である。
【図11】 図1に対する運動変換手段の永久磁石配列
のさらに他の変形例を示す説明図である。
【図12】 図1に対する運動変換手段の永久磁石の構
成に関する他の変形例を示す説明図である。
【図13】 図1に対する運動変換手段の永久磁石配列
のさらに他の変形例を示す説明図である。
【図14】 この発明による第2の実施形態であるエレ
ベータ調速機の正面図および側面図である。
【図15】 図15に対する過速度感応手段の変形例を
示す説明図である。
【図16】 図15における駆動アクチュエーターの部
分拡大図である。
【図17】 この発明による永久磁石の特性における温
度依存性を補償する方法を示す説明図である。
【図18】 この発明による永久磁石の特性における温
度依存性を補償する他の方法を示す説明図である。
【図19】 この発明による第3の実施形態であるエレ
ベータ調速機の正面図である。
【符号の説明】
1‥基台、10‥回転軸、10a‥円盤型バックヨー
ク、11‥永久磁石 12‥ローラ、20‥フライウェイト、21‥連結棒、
22‥与圧ばね 23‥第1ラッチ、30‥停止スイッチ、31‥第2ラ
ッチ、32‥カム 33‥連結レバー、34‥連結棒、35‥引上げばね、
36‥軸 37‥駆動レバー、38‥トリップレバー、40‥誘導
コイル 41‥駆動アクチュエーター、42‥与圧用永久磁石、
43‥与圧ばね 50‥カバ、100‥誘導導体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの走行部に搭載し、該走行部
    の移動速度を回転速度に変換する運動変換手段と、該運
    動変換手段が所定の回転速度に達したとき作動する過速
    度感応手段と、該過速度感応手段の作動により前記走行
    部の過速度を検出して前記走行部を停止させる過速度検
    出手段とを備え、前記運動変換手段は回転軸に該回転軸
    と一体的に回転するよう支持した永久磁石とを備え、前
    記エレベータの走行路に前記エレベータ走行部の移動方
    向に配設した誘導導体に前記永久磁石の磁束により前記
    移動速度に応じて電磁誘導による渦電流を発生させ、該
    渦電流と前記磁束との相互作用により前記回転軸に回転
    トルクを発生するよう構成したことを特徴とするエレベ
    ータ調速機。
  2. 【請求項2】 前記誘導導体は前記走行路に配設したガ
    イドレールであることを特徴とする請求項1記載のエレ
    ベータ調速機。
  3. 【請求項3】 前記過速度感応手段は前記回転軸と一体
    的に回転し前記回転軸の回転による遠心力により前記回
    転軸に対して相対的に変位するフライウェイトを備えて
    いることを特徴とする請求項1記載のエレベータ調速
    機。
  4. 【請求項4】 前記フライウェイトは前記永久磁石を支
    持しており、該フライウェイトが前記運動変換手段の一
    部をなすように構成していることを特徴とする請求項3
    記載のエレベータ調速機。
  5. 【請求項5】 前記過速度感応手段は前記運動変換手段
    の回転による前記磁束の空間分布変動に感応し前記回転
    速度に応じた振幅で振動する振動子を備えていることを
    特徴とする請求項1記載のエレベータ調速機。
  6. 【請求項6】 前記過速度感応手段は前記運動変換手段
    の回転による前記磁束の空間分布変動に感応し前記回転
    速度に応じて発電する発電手段を備えていることを特徴
    とする請求項1記載のエレベータ調速機。
  7. 【請求項7】 前記運動変換手段は前記走行路に配設し
    たガイドレールと接触して前記移動速度に応じて回転す
    るローラを備えていることを特徴とする請求項1記載の
    エレベータ調速機。
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