JP2000335036A - 走査駆動装置 - Google Patents

走査駆動装置

Info

Publication number
JP2000335036A
JP2000335036A JP11144427A JP14442799A JP2000335036A JP 2000335036 A JP2000335036 A JP 2000335036A JP 11144427 A JP11144427 A JP 11144427A JP 14442799 A JP14442799 A JP 14442799A JP 2000335036 A JP2000335036 A JP 2000335036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
unit
motor
speed
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11144427A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Yamanaka
義隆 山中
Yasuhiro Yoshida
育弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP11144427A priority Critical patent/JP2000335036A/ja
Publication of JP2000335036A publication Critical patent/JP2000335036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査部の定速運動時に、駆動部への入力電力
を断続的に制御し、電力浪費を回避し、発熱の抑制、安
全性の確保を図れる走査駆動装置を提供する。 【解決手段】 インクキャリッジ17と、キャリッジ1
7の位置・速度検知センサ4と、キャリッジ17を走査
駆動するモータ1と、センサ4の検出結果に応じて、モ
ータ1を等速運動させる速度比較制御部6、電力印加制
御部7、入出力制御部23、CPU24を備え、センサ
4の検出結果に基づき、キャリッジ17が等速運動して
いることを検出すると、モータ1へ印加する電力量を減
少させ、キャリッジ17が等速状態から減速状態になっ
たことを検出すると、キャリッジ17へ印加する電力量
を増加するようモータ1を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置のプ
リントヘッドや、画像読取装置のスキャンニングユニッ
ト等の走査部を走査駆動させる走査駆動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワイヤドットプリンタ、イン
クジェットプリンタ、或いはサーマルヘッドプリンタ等
のプリントヘッドが搭載されたキャリッジを主走査方向
に移動させながら所定の記録媒体上に所望の印字動作を
行うシリアルプリンタや、CCD(Charge Coupled Dev
ice)や密着センサ等を搭載したスキャンニングヘッド
からなるスキャニングユニットを副走査方向に移動させ
ながら画像を読み込む画像読取装置が画像情報の入出力
装置として広く用いられてきている。
【0003】これらキャリッジやスキャニングユニット
等の走査部を走査移動させるための駆動手段としては、
制御が比較的容易なステップモータ(ステッピングモー
タ)1が広く用いられ、正確に位置決めしながら所望の
往復走査駆動を行うことができる。
【0004】図9は従来技術における走査駆動装置のブ
ロックダイアグラムを示しており、ステップモータ1
(以降、モータ1と略す)が駆動されることで、図示し
ていないが周知のベルトやワイヤ等による送り動作が行
なわれてキャリッジが連動駆動され、ヘッド部は各印字
ドット位置まで走査される。
【0005】印字指令は図示しないドット制御回路へ供
給されると共に、キャリッジを正しく送り制御するため
に制御回路2から駆動回路3へ供給され、モータ1に供
給される駆動電流のパルス間隔等により入力電力が制御
される。
【0006】また、モータ1及びモータ1の主軸部分等
には位置検知センサ4が設けられており、モータ1の回
転位置が位置信号として検出され、制御回路2はこの位
置信号の変動に応じて、例えば駆動回路3に供給される
パルス間隔をフィードバック制御し、モータ1の位置制
御を正確に行うことができる。
【0007】しかしながら上述の構成では、送り速度が
低下すると、キャリッジが高速送り領域に入る前に印字
作用を行わなければならないような場合が生じ、負荷変
動等によりキャリッジの送り動作が不安定となり、印字
品位が低下してしまう問題があった。
【0008】図10は、図9とは異なる他の従来技術を
示したものであり、位置信号によるパルス間隔制御を行
うと共に、速度信号を求めて駆動回路による入力電力制
御を行うものであり、図9と比べると、目標速度パター
ンメモリ5と速度比較制御部6が追加された構成となっ
ている。
【0009】すなわち、位置検知センサ4から検出され
た速度信号は、目標速度パターンメモリ5から選ばれた
スルーイングと速度比較制御部6において比較され、こ
れによって駆動回路3からステップモータ1に供給され
る入力電力が制御される。
【0010】従って図10の構成によれば、駆動パルス
間隔ばかりではなく入力電力の制御も行えることから、
キャリッジ送りの際に大きな負荷変動が生じても、印字
品位が低下することもなく十分に適用可能であるが、全
体の制御システムが複雑になるという欠点があった。
【0011】図8は、図9、図10で上述した従来方式
の問題点や欠点を改良したものであり、本構成で特徴的
なことは、一連の印字作動毎にその先頭に非印字状態で
キャリッジを送り駆動するダミー送り工程を設け、この
ときの負荷に対応した入力電力パターンを入力パワー制
御回路7に記憶し、それ以降の実印字工程では、ダミー
送り工程の閉ループフィードバックを停止して入力電力
パターンによる開ループ制御にてステップモータ1を送
り駆動する点にある。ここで、ダミー送り工程で用いら
れる信号系列が破線で示され、実送り工程ではこの破線
部分が用いられないようになっている。
【0012】従って図8の構成によれば、ダミー送り工
程にて所望の入力電力パターンを設定し、実印時工程で
はダミー送り工程における閉ループフィードバック制御
を解除して求められた入力電力パターンによる開ループ
制御を行うので、使用環境によって著しく変化する負荷
条件に応じた入力電力制御を行うことが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8の構
成は、図10の構成と比較しても、入力パワー制御回路
を追加したり、開ループと閉ループの切換え等が必要に
なり、全体の制御システムが複雑になる欠点は依然とし
て解消されていないという問題がある。
【0014】さらに、図8乃至図10の従来技術におい
ては、モータ駆動に必要な駆動パルスの間隔等により入
力電力を制御しているが、飽くまでもパルス間隔は、走
査位置を制御するために調整(制御)されているだけ
で、電力消費量については考慮されておらず、無駄な電
力を消費したり、そのためにモータ1が発熱するといっ
た種々の問題を招来する。
【0015】即ち、従来の制御方法では、モータ1を起
動(加速)、定速、制動、逆転起動、定速、制動といっ
た一連の動作を制御して印刷を行い、モータ駆動に必要
な駆動パルスの間隔を制御していたが、無駄な電力消費
やモータ1の発熱が問題となっていた。特にモータ1へ
の印加電圧が高くなる場合、モータ1での発熱が問題と
なり、安全性が確保できなかったり、モータ1の寿命を
縮めたり、さらには実質的に使用できない状況さえも発
生していた。
【0016】さらに、これら駆動部を要する装置を携帯
可能なように小型化した場合には、、駆動する電源をバ
ッテリや電池等で賄うことも予想され、消費電力を低減
させることは重要な課題となってきている。
【0017】また、読取部を走査させる読取装置(スキ
ャナ)の場合についても、上述したヘッド部を記録媒体
に対して走査させる従来技術と同様に、駆動回路に供給
されるパルス間隔を制御して所望の走査動作を行ってお
り、上述した同様の問題を有していた。
【0018】また一方、モータは起動時に多大なトルク
を必要とするため、起動時には比較的大電流(大電力)
を必要とするが、モータの定速状態では、モータの回転
部分(回転子部分)は慣性により回転しており、起動時
よりも少ない電流(電力)で定速回転させることが可能
である。
【0019】本発明は、走査駆動させるモータ等の駆動
部の定速時には、モータの起動時と比較して少ない電流
(電力)で回転させることが可能な点に注目し、上述し
た従来技術の問題を解決するためなされたものであり、
目的とするところは、簡単な構成で駆動部の駆動状態を
検知し、走査部の定速時における電力を断続的に制御す
ることにより、無駄な電力の消費を回避し、駆動部の発
熱の抑制、安全性の確保を図る走査駆動装置を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の走査駆動装置
は、走査自在に設けられた走査手段と、走査手段の走査
速度又は走査位置を検出する検出手段と、印加される駆
動制御信号に応じて走査手段を走査駆動可能な駆動手段
と、検出手段の検出結果に応じて、駆動手段に対し駆動
電力に応じた駆動制御信号を出力し、走査手段を等速運
動させる駆動制御手段と、を備えた走査駆動装置におい
て、駆動制御手段はさらに、検出手段の検出結果に基づ
き、走査手段が等速運動していることを検出すると、駆
動手段へ印加する電力量を減少させるよう駆動手段へ駆
動制御信号を出力する一方、走査手段が等速状態から減
速状態になったことを検出すると、減少していた駆動手
段への電力量を増加するよう駆動手段へ駆動制御信号を
出力することを特徴とする。
【0021】また、走査手段を等速運動させる駆動力が
変化したことを検出する駆動力変化検出手段を備え、駆
動制御手段はさらに、駆動力変化検出手段の検出結果に
基づき、走査手段の等速運動を検出するための検出レベ
ルを変化させるよう構成してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態として、走査部
としてインクジェット方式のインクヘッド、駆動部とし
てモータを有した記録装置10において、インクヘッド
からなるキャリッジを走査駆動させる場合を例にして以
下に説明を行う。図2は記録装置の外観図、図3は記録
装置の印字部分の概略要部断面図であり、まず最初に図
2、図3を用いて記録装置10における印字工程を説明
する。
【0023】記録媒体(以降、記録媒体として用紙Pと
総称する)は記録装置10の本体に連設された給紙トレ
イ11上に載置され、図示しないコンピュータ等のホス
ト装置から記録装置10に対し、画像情報に基づく印字
要求がなされた時に、ピックアップローラ12によって
1枚の用紙が搬送される。
【0024】ピックアップローラ12により搬送された
用紙Pは、給紙ローラ13によって用紙搬送路14を通
過し、さらに前記画像情報に基づいて、画像情報の記録
部先端と用紙先端の位置を調整するPSローラ15によ
って印字部に到達する。
【0025】印字部は、インクヘッド16とインクを貯
留するインクタンク19とを搭載するインクキャリッジ
17と、その走査を円滑にするために配置された保持シ
ャフト18によって構成され、インクキャリッジ17は
保持シャフト18に沿って図3の紙面を貫通する前後方
向に走査される。
【0026】次いで、画像情報に対応して、必要なイン
クヘッド16よりインクが吐出され用紙P上に着弾して
記録される。この時用紙Pは一旦停止し、インクキャリ
ッジ17が1ライン(1方向)の走査が終了した時点で
インクヘッド16が有する複数のインクノズル分に相当
する用紙Pの搬送がなされる。
【0027】このように印字部において画像情報に対応
し上記処理が継続して実施されることにより、用紙P上
にインクによる画像情報が連続して書き込まれる。そし
て画像記録された用紙Pはインク乾燥部20を経て排紙
ローラ21に到達した後、排紙トレイ22に排出され印
字物としてユーザに提供される。
【0028】ここでは、インクヘッド16を用紙Pに対
向させて走査駆動させるインクジェット方式の印刷装置
について述べたが、本発明は記録方式を限定するもので
はなく、ワイヤドットプリンタやサーマルヘッドプリン
タ等のプリントヘッドが搭載されたキャリッジを主走査
方向に移動させる他方式のシリアルプリンタや、CCD
(Charge Coupled Device)や密着センサ等を搭載した
スキャンニングヘッドからなるスキャニングユニットを
副走査方向に移動させる画像読取装置、アナログ方式の
電子写真複写機の光学系、等の種々の走査駆動装置にも
応用できることはいうまでもない。
【0029】その他に本実施形態の記録装置には、後述
するように、インクヘッド(プリントヘッド)移動用モ
ータ1aやスキャニングヘッド移動用モータ1bへ電力
を供給する電力印加制御部7と、ヘッド位置や移動速度
を検知するセンサ部4と、プリントヘッドやスキャニン
グヘッド16等からなるキャリッジ17の位置や速度に
応じてプリントヘッドへの出力やスキャニングヘッドか
らの入力を制御する入出力制御部23と、これらを総括
し演算・処理を行うCPU(Central Processing Uni
t)24とから構成される。
【0030】(本発明の第1の実施形態)図1は本実施
形態に係る制御回路のブロック図、図4は図1の記録装
置10に関する概略内部ブロックをそれぞれ示すもので
あり、以下、図1と図4に基づいて本実施形態に係る記
録装置10の動作概要を説明する。
【0031】まず、CPU24は、接続線25を介し
て、図示しない他の情報処理装置(ホスト装置)等から
の印字指令を受け取ると、検出手段たる位置・速度検知
センサ4aより現在のキャリッジ(プリントヘッド1
6)移動状態(位置、速度)を認識する。
【0032】ヘッド16の停止状態を認知したCPU2
4は、ヘッド16を移動させるための駆動制御信号とし
て電力印加制御部(入力パワー制御回路)7にモータ1
aの駆動を指示し、位置・速度検知センサ4aからの出
力を速度比較制御部6で処理し、位置、速度に応じた電
力を供給するように電力印可制御部7に指示する。指示
を受けた電力印可制御部7は、指示された電力でモータ
1aを駆動する。
【0033】位置・速度検知センサ4は、従来技術と同
様に、ヘッド16内部又は近傍に設けられ、ヘッド16
の移動に応じて、所定のパルスを出力する光学式センサ
や磁気式センサなどから構成される。
【0034】速度比較制御部6は、位置・速度検知セン
サ4からの出力をカウントするカウンタを備え、カウン
ト結果と予め設定された速度テーブルや位置テーブルと
の比較を行い、現在のヘッド移動速度、位置をCPU2
4へフィードバックする。また、電力印加制御部7は、
トランジスタ等の駆動用パワー素子で構成され、CPU
24へフィードバックされた速度、位置に応じたパルス
の間隔を制御し、モータ1aを駆動させるものである。
尚、パルスにより電力を制御するには、上述したパルス
幅によるものの他に、パルスの振幅やパルスの数により
電力制御する方法であっても良い。
【0035】本実施形態において特徴的なことは、モー
タ1aの定速時に電力を断つ制御を適宜行うことによ
り、惰性でモータ1aを回転させ、高効率(低消費電
力)でモータ1aを駆動させて消費電力を抑制すること
にあり、その動作を図5に示すフローチャート基づき説
明する。
【0036】印字指令が命令されると、ステップS10
1(以降、S101というように略す)にて、CPU2
4は位置・速度検知センサ4aからインクヘッド16の
駆動状態(位置、速度)を検知する。
【0037】次にS101で検知したヘッド16の状態
が停止状態或いは移動状態かを速度比較制御部6で判断
し(S102)、判断の結果、ヘッド16が停止中であ
れば、電力印加制御部7にモータ1aの駆動開始を指示
する(S103)。
【0038】S103で駆動を開始、又は元々停止して
いないモータ1aの速度又はヘッド16の位置を検知し
(S104)、速度比較制御部6で、ヘッド16の移動
速度が定速に入るまで監視する(S105)。S105
で定速状態に入ったことを検出すると、電力印加制御部
7に駆動回路3への電力供給を断する(S106)。
【0039】S106にて電力の供給を断たれたモータ
1aは引き続き惰性で回転し、ヘッド16の移動速度、
位置を位置・速度センサ4aで検出し(S107)、前
段との比較を速度比較制御部6で行い(S108)、入
出力制御部23で印刷制御を行った後(S109)、速
度が落ちていることを検出すると(S110)、S11
1に処理が移行して、駆動回路3にモータ1aへの電力
供給再開を指示する。
【0040】S112にて位置・速度検知センサ4aで
制動位置を検出するまで、この一連の動作をS101か
ら繰り返し行い、位置・速度検知センサ4aが制動位置
を検出し(S112)、S113で印刷完了であれば、
印字指令を終了するが、印刷完了でなければ、S114
にて逆転起動を掛けるように指示を出し、S101から
の制御を印刷完了まで繰り返し行う。
【0041】電力印可制御により断続的にヘッド移動速
度を制御すると、印字位置ズレ等の弊害が発生する可能
性があることから、以下の方法により、前記印字位置ズ
レ等の弊害を補正できる。
【0042】図5を用いて説明すると、S107にて位
置・速度検知センサ4aからの出力を受けた速度比較制
御部6は、S108にて現在の速度をCPU24へフィ
ードバックする。S109にてCPU24は、速度に応
じた印字制御を行うように入出力制御部23に指示を行
い、指示を受けた入出力制御部23は位置・速度検知セ
ンサ4aからのパルスに同期させた出力をヘッド16へ
行うことにより、印字位置ズレ等の弊害を補正すること
ができる。
【0043】尚、上述したインクジェット方式の記録装
置10においては、インクキャリッジ17にインクタン
ク19が設けられていることから、インクタンクに貯留
されたインクの残量が変化する。即ち厳密には、インク
タンク内でインクが満杯の場合と、インクが使用されて
減少した場合とでインクキャリッジ全体の重量も変化
し、それに応じてインクキャリッジ17を走査駆動する
のに必要なモータ1への印加電力も変化する。
【0044】図7はそのときに入出力制御部23からモ
ータ1に印加されるパルス幅と、印加電圧の関係につい
て説明するための説明図であり、図7(a)はインクが
満杯の場合、図7(b)はインクが満杯状態より減少し
ている場合をそれぞれ表わしている。
【0045】図7に図示しているように、起動時に電圧
印加された後、等速移動時で、インク満杯のときのパル
ス幅をtf、インクが減少したときのパルス幅をteと
すると、tf<teの関係が成立し、等速運動を行って
いるか否かの判断レベルが変化することを意味する。
【0046】従ってこの場合には、インクを吐出したイ
ンク滴数をカウントする図示しないカウント部や、イン
ク残量を検出する図示しないインク残量検出部を設け、
そのときに必要なパルス幅の関係を予め設定或いは算出
することにより、等速状態を検出するためのパルス幅及
び、走査時のパルス幅を徐々に減少させ、インク貯留量
が減少するに従って更に消費電力を低減させ、制御精度
を向上させることが可能となる。
【0047】例えば上述の実施形態では、速度比較制御
部6が、位置・速度検知センサ4からの出力をカウント
するカウンタを備え、カウント結果と予め設定された速
度テーブルや位置テーブルとの比較を行い、モータ1a
を駆動させるものであるが、このときにインク残量検知
結果に応じて等速時と判断するパルス幅を変更できるよ
うに、複数の速度テーブルや位置テーブルを構成してお
いても良い。
【0048】尚、ここでは、パルス幅が長い程、モータ
1に印加される電力が大きい場合で説明したが、回路構
成等により、パルス幅が短い程、モータ1に印加される
電力が大きいように構成されている場合には、tfとt
eの関係は逆の関係となるが、考え方は同じであり、同
様に構成すれば良い。
【0049】また、電力制御をパルス数やパルス振幅等
で変化させる場合にも、同様にして、インク残量によ
り、パルス数やパルス振幅の判断基準値を変更するよう
構成すれば良い。
【0050】さらに、走査部の重量変化に応じて、等速
時の駆動パルス幅を変更させるのは、インクタンクを備
えたキャリッジに限定されることはなく、他に走査部の
重量が経時的に変化する場合でも良いし、また例えば、
走査部を走査する機構部分の摩耗や塵等により、摩擦力
が増加し、走査に必要な駆動力が増加する場合もある。
【0051】等速運動に必要な電力が増加する場合に
は、走査部が等速運動しているか否かを判断するレベル
を変化させないと、等速運動に達するまでに駆動電力が
減少或いは遮断されることにより、駆動部が減速運動し
てしまい、消費電力の低減が図れなかったり、駆動部が
停止したり、最悪の場合には駆動部のロック等が発生す
る可能性があるが、本構成により、そういった不具合を
確実に解消できる。
【0052】尚、等速時の駆動レベルに変化のあること
が予想される場合には、その変化量に対応した情報を、
例えば通電初期の前処理時に予備走査させたり、所定の
タイミングで走査時に計測するモードを設け、検知部に
て印加するパルス幅と速度情報等から検出することで駆
動レベルの更新を行うことも可能である。
【0053】(本発明の第2の実施形態)図4は、本発
明の第1の実施形態と同様に、第2の実施形態に係る記録
装置10の概略内部ブロックを示すものであり、以下、
図4に基づいて記録装置の動作概要を説明する。
【0054】まず、CPU24は、接続線25を介し
て、図示しない他の情報処理装置(ホスト装置)等から
の画像読取指令を受け取ると、位置・速度検知センサ4
bより現在のスキャンニングヘッド16の移動状態を認
識する。
【0055】スキャンニングヘッド16の停止状態を認
知したCPU24は、ヘッド16を移動させるために電
力印加制御部(入力パワー制御回路)7にモータ1bの
駆動を指示する。位置・速度検知センサ4bからの出力
を速度比較制御部6で処理し、位置、速度に応じた電力
を供給するように電力印可制御部7に指示する。指示を
受けた電力印可制御部7は、指示された電力でモータ1
bを駆動する。
【0056】位置・速度検知センサ4bは、例えば従来
技術と同様に、ヘッド16内部に設けられ、ヘッド16
の移動に応じて、所定のパルスを出力する光学式センサ
や磁気式センサなどで構成される。
【0057】速度比較制御部6は、位置・速度検知セン
サ4bからの出力をカウントするカウンタを備え、カウ
ント結果と予め設定された速度テーブルとの比較を行
い、現在のヘッド移動速度をCPU24へフィードバッ
クする。また、電力印加制御部7は、トランジスタ等で
構成され、CPU24へフィードバックされた速度に応
じたパルスの間隔を制御し、モータ1bを駆動させるも
のである。
【0058】本実施形態において特徴的なことは、第1
の実施形態と同様にして、モータ1bの定速時に電力を
断つ制御を行うことにより、惰性でモータを回転させ、
高効率でモータを駆動させて消費電力を抑制することに
あり、その動作を図6に示すフローチャート基づき説明
する。
【0059】読み取り指令が命令されると、S201に
て、CPU24は位置・速度検知センサ4bからヘッド
16の駆動状態(走査状態)を検知する。
【0060】次にS201で検知したヘッド16の状態
が停止状態あるいは移動状態かを速度比較制御部6で判
断し(S202)、判断の結果、ヘッド16が停止中で
あれば電力制御部7にモータ1bの駆動開始を指示する
(S203)。
【0061】S203で駆動を開始、又は元々停止して
いないモータ1bの速度、又はヘッド16の位置を検知
し(S204)、速度比較制御部6にて、ヘッド16の
移動速度が定速に入るまで監視する(S205)。S2
05で定速状態に入ったことを検出すると、電力印加制
御部7に駆動回路3への電力供給を断する(S20
6)。
【0062】S206にて電力の供給を断たれたモータ
1bは引き続き惰性で回転し、ヘッド16の移動速度、
位置を位置・速度センサ4bで検出し(S207)、前
段との比較を速度比較部6で行い(S208)、入出力
制御部23で印刷制御を行った後(S209)、速度が
落ちていることを検出すると(S210)、S211に
処理が移行して、駆動回路3にモータ1bへの電力供給
再開を指示する。
【0063】S212にて位置・速度検知センサ4bで
制動位置を検出するまで、この一連の動作をS201か
ら繰り返し行い、位置・速度検知センサ4bが制動位置
を検出し(S212)、ホームポジションへ戻るよう指
示を出し(S213)、読み取り指令を完了する。
【0064】電力印可制御により断続的にヘッド移動速
度を制御すると、読み取り位置ズレ等の弊害が発生する
可能性があることから、以下の方法により、前記読み取
り位置ズレ等の弊害を補正できる。
【0065】図6を用いて説明すると、S207にて位
置・速度検知センサ4bからの出力を受けた速度比較制
御部6は、S208にて現在の速度をCPU24へフィ
ードバックする。S209にてCPU24は速度に応じ
た読取制御を行うように入出力制御部23に指示を行
い、指示を受けた入出力制御部23は位置・速度検知セ
ンサ4bからのパルスに同期させた出力をヘッド16へ
行うことにより、読み取り位置ズレ等の弊害を補正する
ことができる。
【0066】(本発明の第3の実施形態)上述した第1
の実施形態は、印刷時にプリントヘッド移動を制御し、
第2の実施形態は、読み取り時にスキャニングヘッド移
動を制御するものであったが、プリントヘッドとスキャ
ンニングヘッドを備えたコピー/プリンタ複合機、デジ
タル複写機、又は外部スキャナとプリンタとが接続され
たプリントシステム等において、プリントヘッド用駆動
モータとスキャンニングヘッド駆動用モータを制御する
実施形態について、図4に基づき以下に説明する。
【0067】CPU24は、接続線25を介して、図示
しない他の情報処理装置(ホスト装置)等からの複写指
令を受け取ると、位置・速度検知センサ4aと4b(以
降、位置・速度検知センサ4aと位置・速度検知センサ
4bを総称して、両センサ4と称する)より、現在のキ
ャリッジ16とスキャニングヘッド16(以降、両ヘッ
ド16で総称する)の移動状態を認識する。
【0068】両ヘッドの停止状態を認知したCPU42
は、両ヘッド4を移動させるために電力印加制御部7に
モータ4aとモータ4b(以降、両モータ4と称する)
の駆動を指示する。両センサ4からの出力を速度比較制
御部6で処理し、位置、速度に応じた電力を供給するよ
うに電力印加制御部7に指示する。
【0069】読み取りと印字のタイミングやズレを補正
する手段として、CPU54は、両センサ4の出力を同
期信号として、印字及び読み取りの制御を行うように入
出力制御部23に指示を出し、入出力制御部23へ各々
の速度に応じた印字制御及び読み取り制御を行う。
【0070】以上が本発明の実施形態に係る説明である
が、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるもので
はない。例えば、本実施形態にて説明した制御部の一部
又は全部をソフトウェアにより構成しても良いし、前記
ソフトウェアを書換え可能な記録媒体に記憶させて実現
することもできる。また、説明した制御を印刷装置内部
ではなく、接続線(ネットワーク)を介して外部に接続
された他の情報処理装置(ホスト装置)から制御させる
ように構成しても良いし、例えば図4で説明した構成の
一部を印刷装置外に別体的に設けても良い。
【0071】特に本発明は、低コスト化、小型化、省ス
ペース化、低消費電力化等の要請が多い小型の印刷装置
において好適に実施でき、主電源に電池やバッテリを用
いている場合にも応用可能であり、限られた電源環境下
で長い時間にわたって装置を使用することができる。
【0072】尚、上記の説明では、駆動部としてステッ
ピングモータを例示しているが、駆動部はステッピング
モータに限定されるものではなく、ACモータや他のD
Cモータ、さらには回転モータではなくリニアモータで
も良く、走査部が慣性を有して駆動されており、走査部
を走査駆動する際に、起動動作から等速運動を行うよう
制御する走査駆動装置であれば本発明を適用できること
はいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】本発明は、走査自在に設けられた走査手
段と、前記走査手段の走査速度又は走査位置を検出する
検出手段と、印加される駆動制御信号に応じて前記走査
手段を走査駆動可能な駆動手段と、前記検出手段の検出
結果に応じて、前記駆動手段に対し駆動電力に応じた駆
動制御信号を出力し、前記走査手段を等速運動させる前
記駆動制御手段と、を備えた走査駆動装置において、上
記駆動制御手段はさらに、上記検出手段の検出結果に基
づき、上記走査手段が等速運動していることを検出する
と、上記駆動手段へ印加する電力量を減少させるよう上
記駆動手段へ駆動制御信号を出力する一方、上記走査手
段が等速状態から減速状態になったことを検出すると、
減少していた上記駆動手段への電力量を増加するよう上
記駆動手段へ駆動制御信号を出力することを特徴とす
る。
【0074】従って、本構成により、走査部の等速運動
時に駆動電力を低減(遮断)することにより、無駄な電
力の消費を回避し、装置の小型化、省スペース化が可能
で、駆動部の発熱の抑制、安全性の確保を図る走査駆動
装置を提供することができる。
【0075】特に印刷装置等の比較的定速駆動する時間
が長い場合、例えば主走査方向に長い記録紙(A3用紙
以上)に印刷する場合や、読み取る場合において、1枚
当たりの消費電力を抑えることができる。
【0076】さらに、電力消費量が低減できるので、小
容量の電源装置を組み込むことができ、さらに低価格化
が可能となると共に、主電源に電池やバッテリを用いて
いる場合にも稼動時間を延長でき、好適に実施できる。
【0077】また本発明は、上記走査手段を等速運動さ
せる駆動力が変化したことを検出する駆動力変化検出手
段を備え、上記駆動制御手段はさらに、前記駆動力変化
検出手段の検出結果に基づき、上記走査手段の等速運動
を検出するための検出レベルを変化させることを特徴と
するので、消費電力を低減させ、制御精度を向上させる
ことが可能となり、さらに等速運動に要する駆動力が変
化する場合にも適切に制御することが可能となる。
【0078】特に走査部の摩耗や塵等により、等速運動
させるのに必要な駆動力が増加していく場合には、等速
運動しているか否かの判断レベルを変化させないと、駆
動部が駆動できず減速してしまい、消費電力の低減が図
れなかったり、駆動部停止したり、最悪の場合にはロッ
ク等が発生する可能性があるが、本構成により、そうい
った不具合を確実に解消することができる。
【0079】また、インクジェット方式の記録装置にお
いて、吐出するインクを貯留しているインクタンクが走
査部(キャリッジ)に設けられている場合には、記録装
置を使用するに従ってインクが消費されるので、キャリ
ッジ重量が減少し、等速運動させるために必要な駆動力
を減少していくことから、等速状態を検出するための検
出レベルを変化させることで、更に消費電力を低減さ
せ、制御精度を向上させることも可能となる。また、機
械的摩耗や埃等により摩擦力が増加して駆動条件が変更
してしまう場合にも実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る駆動部のブロック図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る印刷装置の外観斜視図
である。
【図3】本発明の実施形態に係る印刷装置の印字部の要
部断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る各構成の接続状況を説
明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る処理フローチャ
ートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る処理フローチャ
ートである。
【図7】本発明の実施形態に係り、インクタンクにイン
クが満杯状態である場合と、インクが減少した場合の駆
動パルス幅の関係を表わす説明図である。
【図8】第1の従来技術における駆動部のブロック図で
ある。
【図9】第2の従来技術における駆動部のブロック図で
ある。
【図10】第3の従来技術における駆動部のブロック図
である。
【符号の説明】
1 ステップモータ 2 制御回路 3 駆動回路 4 位置(速度)検知センサ 5 目標速度パターンメモリ 6 速度比較制御部 7 入力パワー制御回路 10 記録装置 11 給紙トレイ 12 ピックアップローラ 13 給紙ローラ 14 用紙搬送路 15 PSローラ(給紙ローラ) 16 インクヘッド(スキャンニングヘッド) 17 インクキャリッジ 18 保持シャフト 19 インクタンク 20 インク乾燥部 21 排紙ローラ 22 排紙トレイ 23 入出力制御部 24 CPU 25 接続線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査自在に設けられた走査手段と、前記
    走査手段の走査速度又は走査位置を検出する検出手段
    と、印加される駆動制御信号に応じて前記走査手段を走
    査駆動可能な駆動手段と、前記検出手段の検出結果に応
    じて、前記駆動手段に対し駆動電力に応じた駆動制御信
    号を出力し、前記走査手段を等速運動させる前記駆動制
    御手段と、を備えた走査駆動装置において、 上記駆動制御手段はさらに、上記検出手段の検出結果に
    基づき、上記走査手段が等速運動していることを検出す
    ると、上記駆動手段へ印加する電力量を減少させるよう
    上記駆動手段へ駆動制御信号を出力する一方、上記走査
    手段が等速状態から減速状態になったことを検出する
    と、減少していた上記駆動手段への電力量を増加するよ
    う上記駆動手段へ駆動制御信号を出力することを特徴と
    する走査駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記走査手段を等速運動させる駆動力が
    変化したことを検出する駆動力変化検出手段を備え、 上記駆動制御手段はさらに、前記駆動力変化検出手段の
    検出結果に基づき、上記走査手段の等速運動を検出する
    ための検出レベルを変化させることを特徴とする請求項
    1に記載の走査駆動装置。
JP11144427A 1999-05-25 1999-05-25 走査駆動装置 Pending JP2000335036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11144427A JP2000335036A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 走査駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11144427A JP2000335036A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 走査駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000335036A true JP2000335036A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15361950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11144427A Pending JP2000335036A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 走査駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000335036A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3907554B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、プログラムおよび記憶媒体
JP6018036B2 (ja) ステッピングモータの制御装置及びそれを備えた搬送装置
JP2008006793A (ja) インクジェット記録装置
JP2000335036A (ja) 走査駆動装置
JP2007038577A (ja) 画像記録装置
JP5614083B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
US6963415B1 (en) Recording apparatus
JP4419883B2 (ja) 画像記録装置
JP3509704B2 (ja) モータ制御装置
JP2006051610A (ja) 記録装置および記録方法
JPH08119533A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2008109343A (ja) モータ制御装置、印刷装置、プリンタ複合機およびモータ制御方法
JP5120313B2 (ja) モータ制御装置及び画像形成システム
JP3963208B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JPH114322A (ja) 画像読取方法
JP2004202713A (ja) 画像出力装置
JP3202800B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2007044947A (ja) 記録装置
JP2006289880A (ja) インクジェットプリンタ
JPH09314933A (ja) 記録装置および記録装置の記録方法
JP2004001325A (ja) インクジェットプリンタ
JPH0995023A (ja) 記録装置及び該装置におけるlfモータの制御方法
JP2006297817A (ja) 記録装置
JPH11188942A (ja) 記録装置及びその制御方法
JPH09121596A (ja) 記録装置で使用するモータ制御方法