JP2006289880A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタにおいて、低コストでありながらもプリント品質とプリント速度の両立を図る。
【解決手段】キャリアの速度が所定の第1閾値よりも高いとき、モータ制御部は、リニアエンコーダから所定の時間に出力されるパルス信号のカウント数に基いてキャリアの位置を算出する。一方、キャリアの速度が所定の第1閾値よりも高いとき、モータ制御部は、リニアエンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号発生部から出力される基準クロック信号のカウント数に基いてキャリアの位置を算出する。これにより、キャリアが停止寸前であっても、プリント速度を低下させることなく、キャリアの位置を正確に算出することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクカートリッジを支持しつつ主走査方向に搬送するキャリア、及び記録紙をDCモータによって駆動し、記録ヘッドからインクを吐出させて画像を形成するインクジェットプリンタに関するものである。
インクジェットプリンタにおいては、主走査方向に往復して移動可能なキャリアによってインクカートリッジが搬送され、その往復移動に連動させてインクカートリッジに設けられている記録ヘッドを制御することにより、記録紙に画像が形成される。そのため、キャリアの停止位置の変動が大きくなると、記録ヘッドの位置と吐出タイミングとの関係にずれが生じ、プリント品質が低下することがある。また、プリント品質を高めるためには、主走査方向においてキャリアの停止精度の向上させると共に、副走査方向において記録紙の停止精度を向上させる必要がある。
ところで、近年のインクジェットプリンタのキャリアの駆動には、主としてコストダウンの要請からDCモータが用いられている。このようなDCモータは安価である反面、ステップモータのように単独ではキャリアの位置制御ができない。そこで、キャリアの駆動にDCモータを用いる場合には、キャリアの位置を検出するためのリニアエンコーダが併用されている。また、記録紙のフィード駆動にも、上記と同様に、DCモータがロータリエンコーダと共に用いられている。
上述したように、キャリアの位置は、リニアエンコーダからの出力信号(パルス信号)に基いて制御されるが、キャリアが極低速で走行している場合には、リニアエンコーダから出力されるパルス信号の周期が長くなる。従って、リニアエンコーダから単位時間内にパルス信号が出力されなくなり、キャリアの停止位置を正確に制御できなくなる。
そこで、このような問題を解決するために、特許文献1には、単位時間内に出力されるパルス信号をカウントするのではなく、パルス信号の1周期中に出力される基準クロック信号をカウントすることにより、低速走行時におけるキャリアの位置を正確に検出できるようにしたインクジェットプリンタが示されている。
特開平9−30046号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されたプリンタのように、パルス信号の1周期中に出力される基準クロック信号をカウントして処理する構成にあっては、モータの動作を制御するモータ制御部の処理負担が大きくなり、モータ制御部の処理能力のうち大部分が上記基準クロック信号の処理に占有されることとなる。その結果、プリント速度が低下するという弊害が生じてしまう。もっとも、モータ制御部に処理能力の高いCPUを採用することにより、プリント速度の低下を最小限に留めることも可能ではあるが、このような処理能力の高いCPUは、部品コストが嵩むことから、コンシューマ向けの低コストなインクジェットプリンタに採用できない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、低コストでありながらもプリント品質とプリント速度の両立を図ることができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、インクを貯蔵するインクタンク及びこのインクタンクに貯蔵されたインクを吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドを有するインクカートリッジと、このインクカートリッジを支持すると共に、記録紙の搬送方向に略直交する方向に搬送するキャリアと、このキャリアを駆動するための第1DCモータと、この第1DCモータの駆動力をキャリアに伝達する第1駆動力伝達手段と、第1DCモータ及び第1駆動伝達手段によって駆動されたキャリアの位置を検出するためのリニアエンコーダと、記録紙を搬送するための駆動力を発生するための第2DCモータと、この第2DCモータの駆動力をキャリアに伝達する第2駆動力伝達手段と、第2DCモータ及び第2駆動力伝達手段によって駆動された記録紙の位置を検出するためのロータリエンコーダと、リニアエンコーダ及びロータリエンコーダから出力された信号に基いて第1DCモータ及び第2DCモータを制御するモータ制御手段と、このモータ制御手段に対して基準クロック信号を出力するクロック信号出力手段とを備えたインクジェットプリンタにおいて、モータ制御手段は、リニアエンコーダから出力された信号に基いてキャリアの位置及び速度を算出すると共に、ロータリエンコーダから出力された信号に基いて記録紙の位置及び速度を算出し、キャリアの速度が第1閾値よりも高いとき、所定の第1時間内にリニアエンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、そのパルス信号のカウント数に基いてキャリアの位置を算出し、キャリアの速度が第1閾値よりも低いとき、リニアエンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号出力手段から出力される基準クロック信号をカウントし、その基準クロック信号の数に基いてキャリアの位置を算出し、記録紙の搬送速度が第2閾値よりも高いとき、所定の第2時間内にロータリエンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、そのパルス信号のカウント数に基いて記録紙の位置を算出し、記録紙の搬送速度が第2閾値よりも低いとき、ロータリエンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号出力手段から出力される基準クロック信号をカウントし、その基準クロック信号の数に基いて記録紙の位置を算出し、これにより、モータ制御手段の処理負担を増大させることなく、キャリア及び記録紙の停止位置の精度を高め、プリント品質の向上を図るものである。
請求項2の発明は、インクを貯蔵するインクタンク及びこのインクタンクに貯蔵されたインクを吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドを有するインクカートリッジと、このインクカートリッジを支持すると共に、記録紙の搬送方向に略直交する方向に搬送するキャリアと、キャリア又は記録紙を駆動するためのDCモータと、このDCモータによって駆動されたキャリア又は記録紙の位置を検出するためのエンコーダと、このエンコーダから出力された信号に基いてDCモータを制御するモータ制御手段と、このモータ制御手段に対して基準クロック信号を出力するクロック信号出力手段とを備えたインクジェットプリンタにおいて、モータ制御手段は、エンコーダから出力された信号に基いてキャリア又は記録紙の位置及び速度を算出し、キャリア又は記録紙の速度が所定の閾値よりも高いとき、所定の時間内にエンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、そのパルス信号の数に基いてDCモータを制御し、キャリア又は記録紙の速度が閾値よりも低いとき、エンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号出力手段から出力される基準クロック信号をカウントし、その基準クロック信号の数に基いてDCモータを制御し、これにより、モータ制御手段の処理負担を増大させることなく、キャリア及び記録紙の停止位置の精度を高め、プリント品質の向上を図るものである。
請求項1の発明によれば、キャリアの速度が第1閾値よりも高いとき、すなわちリニアエンコーダから出力されるパルス信号の周期が短いときは、所定の第1時間内に多数のパルス信号が出力されるため、そのカウント数に基いてキャリアの位置を正確に算出することができる。このとき、モータ制御手段によるパルス信号のカウント処理は、比較的負担が小さいので、プリント速度を低下させることはない。
一方、キャリアの速度が第1閾値よりも低いとき、すなわちリニアエンコーダから出力されるパルス信号の周期が長いときは、第1時間内に十分な個数のパルス信号が出力されないため、キャリアの位置を正確に算出することができない。そこで、このような場合には、リニアエンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号出力手段から出力される基準クロック信号のカウント数に基いてキャリアの位置を算出する。これにより、キャリアが停止寸前のとき、すなわち、第1時間内にリニアエンコーダからパルス信号が十分に出力されないようなときであっても、キャリアの位置を正確に算出することができる。また、基準クロック信号は、上記リニアエンコーダから出力されるパルス信号に比べて周期が短いため、カウント処理はモータ制御手段の負担を大きくする傾向にあるが、キャリアが停止寸前の状態では、記録ヘッドからのインクの吐出動作等は実行されないので、モータ制御手段は上記カウント処理を優先的に行うことができる。従って、基準クロック信号のカウント処理がプリント速度に及ぼす影響もほとんどない。
また、上記と同様に、記録紙の搬送速度が第2閾値よりも高いとき、すなわちロータリエンコーダから出力されるパルス信号の周期が短いときは、該パルス信号のカウント数に基いて、プリント速度を低下させることなく、記録紙の位置を正確に算出することができる。一方、記録紙の搬送速度が第2の閾値よりも低いとき、すなわちロータリエンコーダから出力されるパルス信号の周期が長いときは、ロータリエンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号出力手段から出力される基準クロック信号のカウント数に基いて記録紙の位置を算出する。これにより、上記と同様に、記録紙が停止寸前のときであっても、プリント速度を低下させることなく、記録紙の位置を正確に算出することができる。
また、上述したように、モータ制御手段の処理負担を増大させないので、モータ制御手段は、格段に高い処理能力を必要としない。従って、動作周波数の低い安価なチップを用いながらも、プリント品質とプリント速度の両立を図ることができる。
請求項2の発明によれば、キャリア又は記録紙の速度が所定の閾値よりも高いとき、すなわちエンコーダから出力されるパルス信号の周期が短いときは、該パルス信号のカウント数に基いて、プリント速度を低下させることなく、キャリア又は記録紙の位置を正確に算出することができる。一方、キャリア又は記録紙の搬送速度が所定の閾値よりも低いとき、すなわちエンコーダから出力されるパルス信号の周期が長いときは、エンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号出力手段から出力される基準クロック信号のカウント数に基いてキャリア又は記録紙の位置を算出する。これにより、上記と同様に、キャリア又は記録紙が停止寸前のときであっても、プリント速度を低下させることなく、キャリア又は記録紙の位置を正確に算出することができる。また、モータ制御手段の処理負担を増大させないので、モータ制御手段は、格段に高い処理能力を必要としない。従って、動作周波数の低い安価なチップを用いながらも、プリント品質とプリント速度の両立を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態によるインクジェットプリンタについて図面を参照して説明する。図1はインクジェットプリンタの構成を示している。インクジェットプリンタ1は、紙送りモータ(第2DCモータ)2の駆動力を受け、給紙トレイ3に載置された記録紙Pを装置本体内に搬送する紙送り機構(第2駆動力伝達手段)4と、搬送された記録紙P1にインクを吐出する記録ヘッド5及び記録ヘッド5から吐出されるインクを貯蔵するインクタンク6を有するインクカートリッジ7と、インクカートリッジ7を挿脱自在に収容するキャリア8と、キャリア8を駆動するキャリア駆動モータ(第1DCモータ)9と、キャリア駆動モータ9によって駆動されたキャリア8の位置及び速度を検出するためのリニアエンコーダ10と、紙送りモータ2の回転から記録紙の位置及び速度を検出するためのロータリエンコーダ20と、紙送りモータ2及びキャリア駆動モータ9の回転を制御するモータ制御部(モータ制御手段)11と、所定のクロック信号を発生するクロック信号発生部(クロック信号発生手段)21等を備えている。
キャリア8は、記録紙Pの搬送方向(副走査方向)に直交する主走査方向に配向されたシャフト12によってスライド移動自在に支持され、ベルト13(第1駆動力伝達手段)等を介して伝達されたキャリア駆動モータ9の駆動力によりスライド移動する。本実施の形態においては、キャリア駆動モータ9として、低コストなDC(直流)モータを適用しており、キャリア8の位置は、キャリア8の可動領域に沿って設けられたリニアエンコーダ10によって検出される。
リニアエンコーダ10は、黒色及び白色の縞模様が形成された格子板と、この格子板に光を照射し、その透過光又は反射光を受光するフォトインタラプタ等を有している。格子板には、1/300インチごとに黒色及び白色の縞模様が交互に形成されている。また、フォトインタラプタには、キャリア8の移動方向を検出するために2つの受光素子がキャリア8の移動方向すなわち主走査方向に1/600インチの間隔を空けて設けられている。
図2は、リニアエンコーダ10のそれぞれの受光素子から出力されるパルス信号を示している。一方の受光素子からは、位相A信号が出力され、他方の受光素子からは、位相B信号が出力される。2つの受光素子は、主走査方向に1/600インチの間隔を空けて設けられているので、位相A信号と位相B信号とは、1/600インチに相当する分だけ位相がずれている。本実施形態では、位相A信号を用いてキャリア8の位置及び位相を算出するようにしているが、位相B信号を用いるようにしてもよい。
図3は、キャリア8をいずれか一の主走査方向に走査させたときの速度を示している。キャリア8は、当初、等加速度で駆動された後、等速度で駆動され、等加速度で減速されて停止する。等速度で駆動される領域において、記録ヘッド5からインクが吐出されて記録紙P1に画像が印刷される。本実施形態においては、キャリア8の位置を算出するための処理として2種類の処理を有しており、キャリア8の速度が所定の第1閾値よりも高いときと、低いときとで上記処理を使い分けるようにしている。例えば、位相A信号において第1時間内(例えば、2ミリ秒)にカウントされたパルス数に基いてキャリア8の速度を算出しようとすると、1/150[インチ]/2[ミリ秒]=3.3[インチ/秒]以下の速度ではパルスを検出できなくなり、キャリア8の位置及び位相を算出することができない。そこで、インクジェットプリンタ1においては、第1閾値として、3.3[インチ/秒]を用いて、それ以下では2ミリ秒内にカウントされたパルス数に基く算出方法は使用しないようにしている。
キャリア8の速度が所定の第1閾値よりも高い場合におけるキャリア8の位置を算出するための処理について図4を参照して説明する。この場合は、位相A信号のパルス周期が短く、2ミリ秒の間に多数のパルスが出力されるため、モータ制御部11は、パルスの立ち上がりエッジをカウントしてそのカウント数に基いてキャリア8の位置及び速度を正確に算出することができる。このとき、モータ制御部11によるパルス信号のカウント処理は、比較的負担が小さいので、プリント速度を低下させることはない。
一方、キャリア8の速度が所定の第1閾値よりも低い場合におけるキャリア8の位置を算出するための処理について図5を参照して説明する。この場合は、位相A信号のパルス周期が短く、2ミリ秒の間にパルス信号が出力されないため、キャリア8の位置を正確に算出することができない。そこで、モータ制御部11は、位相A信号の1周期の間にクロック信号発生部21から出力される基準クロック信号(例えば、1[MHz])のカウント数に基いてキャリア8の位置を算出する。これにより、キャリア8が停止寸前のとき、すなわち、第1時間内にリニアエンコーダ10から十分な個数のパルス信号が出力されないようなときであっても、キャリア8の位置を正確に算出することができる。また、基準クロック信号は、上記リニアエンコーダ10から出力されるパルス信号に比べて周期が短い(1[マイクロ秒])ため、カウント処理はモータ制御部11の負担を大きくする傾向にあるが、キャリア8が停止寸前の状態では、記録ヘッド5からのインクの吐出動作等は実行されないので、モータ制御部11は、上記カウント処理を優先的に行うことができる。従って、基準クロック信号のカウント処理がプリント速度に及ぼす影響もほとんどない。
以上はリニアエンコーダ10を用いたキャリア駆動モータ9の制御についての説明であるが、ロータリエンコーダ20を用いた紙送りモータ2の制御についても同様に適用することができる。この場合は、1/150インチの間隔で縞模様が形成されたロータリエンコーダ20のロータ径を紙送りローラ径の4倍に設定すれば、ロータリエンコーダ20の解像度は150×4=600[dpi]となり、これに相当するパルス信号がロータリエンコーダ20から出力されることになるが、第2時間(例えば、1[ミリ秒])の間に出力されたパルスの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジをカウントすることにより、1/(600×4)[インチ]/1[ミリ秒]=0.42[インチ/秒]以下の速度ではパルスを検出できなくなり、記録紙P1の位置及び位相を算出することができない。そこで、インクジェットプリンタ1においては、第2閾値として、0.42[インチ/秒]を用いるようにしている。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ1によれば、キャリアの速度が第1閾値よりも高いとき、所定の第1時間内に多数のパルス信号が出力されるため、モータ制御部11は、そのカウント数に基いてキャリアの位置を正確に算出することができる。このとき、モータ制御部11によるパルス信号のカウント処理は、比較的負担が小さいので、プリント速度を低下させることはない。
一方、キャリア8の速度が第1の閾値よりも低いときは、モータ制御部11は、リニアエンコーダ10から1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号発生部21から出力される基準クロック信号のカウント数に基いてキャリア8の位置を算出する。これにより、キャリア8が停止寸前であっても、キャリア8の位置を正確に算出することができる。また、キャリア8が停止寸前の状態では、記録ヘッド5からのインクの吐出動作等は実行されないので、モータ制御部11は、上記カウント処理を優先的に行うことができる。従って、基準クロック信号のカウント処理がプリント速度に及ぼす影響もほとんどない。
また、記録紙P1の搬送速度が第2閾値よりも高いときは、モータ制御部11は、パルス信号のカウント数に基いて、プリント速度を低下させることなく、記録紙P1の位置を正確に算出することができる。一方、記録紙P1の搬送速度が第2の閾値よりも低いときは、モータ制御部11は、ロータリエンコーダ20から1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号発生部20から出力される基準クロック信号のカウント数に基いて記録紙P1の位置を算出する。これにより、上記と同様に、記録紙P1が停止寸前のときであっても、プリント速度を低下させることなく、記録紙P1の位置を正確に算出することができる。
また、上述したように、モータ制御部11の処理負担を増大させないので、モータ制御部11は、格段に高い処理能力を必要としない。従って、モータ制御部11として動作周波数の低い安価なチップを用いながらも、プリント品質とプリント速度の両立を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくともキャリア8又は記録紙P1の速度が所定の閾値よりも低いとき、エンコーダから1周期のパルス信号が出力される間にクロック信号発生部21から出力される基準クロック信号をカウントし、その基準クロック信号の数に基いてDCモータを制御してキャリア8又は記録紙P1を駆動する構成であればよい。
本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの構成を示すブロック図。 リニアエンコーダから出力されるパルス信号を示す図。 キャリアをいずれか一の主走査方向に走査させたときの速度の推移を示す図。 第1時間内にリニアエンコーダから出力されるパルス信号を示す図。 リニアエンコーダから出力されるパルス信号と、その1周期中にクロック信号発生部から出力される基準クロック信号を示す図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 紙送りモータ
3 給紙トレイ
4 紙送り機構
5 記録ヘッド
6 インクタンク
7 インクカートリッジ
8 キャリア
9 キャリア駆動モータ(DCモータ)
10 リニアエンコーダ
11 モータ制御部(モータ制御手段)
20 ロータリエンコーダ
21 クロック信号発生部(クロック信号発生手段)

Claims (2)

  1. インクを貯蔵するインクタンク及びこのインクタンクに貯蔵されたインクを吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドを有するインクカートリッジと、このインクカートリッジを支持すると共に、記録紙の搬送方向に略直交する方向に搬送するキャリアと、このキャリアを駆動するための第1DCモータと、この第1DCモータの駆動力を前記キャリアに伝達する第1駆動力伝達手段と、前記第1DCモータ及び第1駆動伝達手段によって駆動されたキャリアの位置を検出するためのリニアエンコーダと、前記記録紙を搬送するための駆動力を発生するための第2DCモータと、この第2DCモータの駆動力を前記キャリアに伝達する第2駆動力伝達手段と、前記第2DCモータ及び第2駆動力伝達手段によって駆動された記録紙の位置を検出するためのロータリエンコーダと、前記リニアエンコーダ及びロータリエンコーダから出力された信号に基いて前記第1DCモータ及び第2DCモータを制御するモータ制御手段と、このモータ制御手段に対して基準クロック信号を出力するクロック信号出力手段とを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    前記モータ制御手段は、
    前記リニアエンコーダから出力された信号に基いて前記キャリアの位置及び速度を算出すると共に、前記ロータリエンコーダから出力された信号に基いて前記記録紙の位置及び速度を算出し、
    前記キャリアの速度が第1閾値よりも高いとき、所定の第1時間内に前記リニアエンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、そのパルス信号のカウント数に基いて前記キャリアの位置を算出し、
    前記キャリアの速度が第1閾値よりも低いとき、前記リニアエンコーダから1周期のパルス信号が出力される間に前記クロック信号出力手段から出力される基準クロック信号をカウントし、その基準クロック信号の数に基いて前記キャリアの位置を算出し、
    前記記録紙の搬送速度が第2閾値よりも高いとき、所定の第2時間内に前記ロータリエンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、そのパルス信号のカウント数に基いて前記記録紙の位置を算出し、
    前記記録紙の搬送速度が第2閾値よりも低いとき、前記ロータリエンコーダから1周期のパルス信号が出力される間に前記クロック信号出力手段から出力される基準クロック信号をカウントし、その基準クロック信号の数に基いて前記記録紙の位置を算出し、
    これにより、前記モータ制御手段の処理負担を増大させることなく、前記キャリア及び記録紙の停止位置の精度を高め、プリント品質の向上を図ることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. インクを貯蔵するインクタンク及びこのインクタンクに貯蔵されたインクを吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドを有するインクカートリッジと、このインクカートリッジを支持すると共に、記録紙の搬送方向に略直交する方向に搬送するキャリアと、前記キャリア又は記録紙を駆動するためのDCモータと、このDCモータによって駆動されたキャリア又は記録紙の位置を検出するためのエンコーダと、このエンコーダから出力された信号に基いて前記DCモータを制御するモータ制御手段と、このモータ制御手段に対して基準クロック信号を出力するクロック信号出力手段とを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    前記モータ制御手段は、
    前記エンコーダから出力された信号に基いて前記キャリア又は記録紙の位置及び速度を算出し、
    前記キャリア又は記録紙の速度が所定の閾値よりも高いとき、所定の時間内に前記エンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、そのパルス信号の数に基いて前記DCモータを制御し、
    前記キャリア又は記録紙の速度が前記閾値よりも低いとき、前記エンコーダから1周期のパルス信号が出力される間に前記クロック信号出力手段から出力される基準クロック信号をカウントし、その基準クロック信号の数に基いて前記DCモータを制御し、
    これにより、前記モータ制御手段の処理負担を増大させることなく、前記キャリア及び記録紙の停止位置の精度を高め、プリント品質の向上を図ることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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