JP2011152761A - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送ローラの駆動命令から実際に搬送ローラが回転するまでの遅延の影響を排除して、画像記録にかかる時間を短くすることができる画像記録装置を提供する
【解決手段】主走査方向へ移動しながら記録用紙に画像を記録する画像記録部24と、画像記録部24に記録用紙を搬送する搬送ローラ47と、搬送ローラ47を回転させる搬送モータ59と、制御部130とを備え、制御部130は、画像記録部24が主走査方向の移動において液滴の吐出を終了する第1位置より、搬送モータ59への駆動命令の出力から搬送ローラ47が所定の閾値だけ回転するに要する遅延時間分早い時点におけるキャリッジ31の位置である第2位置を記憶しておき、キャリッジ31が第2位置に到達したときに搬送モータ59への駆動命令を出力する。
【選択図】図7
【解決手段】主走査方向へ移動しながら記録用紙に画像を記録する画像記録部24と、画像記録部24に記録用紙を搬送する搬送ローラ47と、搬送ローラ47を回転させる搬送モータ59と、制御部130とを備え、制御部130は、画像記録部24が主走査方向の移動において液滴の吐出を終了する第1位置より、搬送モータ59への駆動命令の出力から搬送ローラ47が所定の閾値だけ回転するに要する遅延時間分早い時点におけるキャリッジ31の位置である第2位置を記憶しておき、キャリッジ31が第2位置に到達したときに搬送モータ59への駆動命令を出力する。
【選択図】図7
Description
本発明は、被記録媒体に液滴を吐出することによって画像記録を行うインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
従来より、インク液滴を吐出して被記録媒体に画像記録を行う画像記録装置が知られている。このような画像記録装置は、一般に「インクジェットプリンタ」と称される。インクジェットプリンタにおける画像記録は、ノズルからインクが吐出されることによって実現される。
インクジェットプリンタによる被記録媒体への画像記録は、ノズルが形成された記録部が、被記録媒体の搬送方向と交差する方向へ移動されながらノズルから被記録媒体へインク滴を吐出する印字動作と、搬送ローラが被記録媒体を所定の搬送向きへ所定量搬送する送り動作とが交互に実行される。
印字動作においては、記録部が加速されて一定速度となった後にインク滴の吐出が実行され、インク滴の吐出が終了すると記録部が減速される。なお、記録部の加速中にインク滴の吐出が開始される場合や、記録部の減速時までインク滴の吐出が継続される場合もある。送り動作においては、搬送ローラによる被記録媒体の搬送速度が所定速度まで加速された後に減速される。被記録媒体の搬送速度が減速されて零となった時点で、被記録媒体は所定量搬送されている。
インクジェットプリンタにおいて画像記録を高速で行うために、送り動作の最初に行われる搬送ローラの加速と、印字動作の最後に行われる記録部の減速とが重なって実行される。これにより、各動作の処理時間の短縮が図られている。
このようなインクジェットプリンタとして、例えば、特許文献1において開示されたインクジェット式のプリンタがある。当該インクジェットプリンタにおいては、記録部の印字終了をトリガとして、紙送りモータの駆動命令を発生し、搬送ローラを駆動して記録紙の送り動作を開始させるようにしている。
しかしながら、搬送ローラの駆動命令がインクジェットプリンタの制御部によって実行されてから、搬送ローラが実際に回転を開始するまでには、遅延が発生するおそれがある。遅延が発生する原因として、メカ的なものとソフト的なものが考えられる。例えば、搬送ローラの駆動源であるモータと搬送ローラとの間に、ギヤなどで構成される駆動伝達機構が存在している場合、モータから搬送ローラへの駆動力の伝達に遅延が生じる。また、駆動命令がモータへ伝達されるまでにソフトウェアによる遅延が生じるおそれもある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送ローラの駆動命令から実際に搬送ローラが回転するまでの遅延の影響を排除して、画像記録にかかる時間を短くすることができる画像記録装置及び画像記録方法を提供することにある。
(1) 本発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体が搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動しながら液滴を吐出して当該被記録媒体に画像を記録する記録部と、上記記録部に対して被記録媒体を搬送する搬送ローラと、上記記録部の上記第2方向における位置及び速度を検出する第1検出部と、上記搬送ローラの回転量を検出する第2検出部と、上記記録部を移動させる第1モータと、上記搬送ローラを回転させる第2モータと、上記第1モータ及び上記第2モータの駆動を制御して、上記搬送ローラの回転と上記記録部の移動とを制御する制御手段と、を備える。上記制御手段は、上記記録部がその移動において液滴の吐出を終了する第1位置より、上記第2モータへの駆動命令の出力から上記搬送ローラが予め設定された閾値だけ回転するに要する遅延時間分早い時点における上記記録部の位置である第2位置を記憶する位置記憶手段と、上記第1検出部によって検出される上記記録部の位置が上記第2位置に到達したときに上記第2モータへの駆動命令を出力する駆動命令出力手段と、を備える。
記録部がその移動においてインク滴の吐出を終了する第1位置より、第2モータへの駆動命令の出力から上記搬送ローラが予め設定された閾値だけ回転するに要する遅延時間だけ早い時点における記録部の第2位置が、位置記憶手段によって記憶される。記録部が第2位置に到達したときに、駆動命令出力手段によって第2モータへの駆動命令が出力される。これにより、遅延時間が記録部の移動期間であり記録中に重ね合わせられる。その結果、記録部の第1位置への到達(つまりインク滴の吐出の終了)と搬送ローラの所定量の回転とが同時となる。
(2) 上記制御手段は、上記記録部が上記第1モータによって上記第2方向へ移動するときの、移動開始から移動終了までの予め定められた速度情報を記憶する第1記憶手段と、上記第1記憶手段に記憶された速度情報と、上記遅延時間と、に基づいて上記第2位置を算出し上記位置記憶手段に記憶させる位置算出手段を備える。
記録部が移動を開始してから終了するまでの間の速度情報に基づいて、第2位置が算出されるため、第2位置が記録部の動作に適した位置として設定される。
(3) 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段を備える。上記位置算出手段は、上記搬送ローラの回転毎に、上記遅延時間算出手段によって算出された上記遅延時間に基づいて上記第2位置を算出する。
第2位置の算出が搬送ローラの回転毎に実行されるため、当該第2位置は直前の回転における遅延時間が反映されたものとなる。これにより、画像記録装置の動作中における負荷の変動やモータの劣化などによる遅延時間の変動に適切に対応できる。
(4) 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、算出された上記遅延時間を複数記憶する第2記憶手段と、を備える。上記位置算出手段は、上記第2記憶手段に記憶された複数の上記遅延時間の平均値に基づいて、上記第2位置を算出する。
例えば、第2モータから搬送ローラまでの間のギヤの連結部分に設けられたバックラッシや摩擦は、装置環境や運転時間等により異なるおそれがある。このような場合、遅延時間に変動が生じてしまう。その結果、上記遅延時間、ひいては、位置算出手段によって算出される第2位置にばらつきが生じてしまい、駆動命令出力手段は適切なタイミングで駆動命令を出力できないおそれがある。上述の構成においては、位置算出手段は、搬送ローラの複数の回転における遅延時間の平均値に基づいて記録部の第2位置を算出するため、第2位置を算出する際に上述のような遅延時間の変動の影響を低減可能である。
(5) 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、算出された上記遅延時間を複数記憶する第2記憶手段と、を備える。上記位置算出手段は、上記第2記憶手段に記憶された複数の上記遅延時間における最大値に基づいて、上記第2位置を算出する。
上述のとおり、上記遅延時間および第2位置は装置環境や運転時間などによってばらつきが生じる。複数回分の回転の最大遅延時間に基づいて第2位置を算出することによって、経年変化等によって遅延時間がばらついたとしても、記録部による印字中に搬送ローラが回転し、用紙が搬送されることを防ぐことができる。
(6) 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、算出された上記遅延時間を複数記憶する第2記憶手段と、上記第2記憶手段に記憶された複数の上記遅延時間から上記遅延時間の最大値を予測する予測手段と、を備える。上記位置算出手段は、上記予測手段によって予測される上記遅延時間の最大値に基づいて、上記第2位置を算出する。
モータは、コギング等によって周期的に速度変動するため、遅延時間も周期的に変動する。遅延時間の最大値を予測する予測手段を備えることにより、より適切に第2位置を設定できる。
(7) 上記制御手段は、上記駆動命令出力手段の駆動命令によって上記搬送ローラが上記閾値だけ回転したタイミングにおいて、上記記録部による液滴の吐出が終了していない場合に、当該吐出を強制的に終了させる吐出停止手段を備える。
これにより、用紙の搬送中に画像が被記録媒体に記録されることが防止され、画質の低下が低減可能である。
(8) 上記制御手段は、上記記録部が実行する記録条件に基づいて、上記駆動命令出力手段による駆動命令の出力を実行するか否かを決定する決定手段を備える。
例えば、高画質モードによる印字では上述の制御を行わず、低画質モードや文字だけの印字の場合、双方向印字等、高速に印字したい場合にのみ上述の制御を行うように設定することで、適した記録モードにおいてのみ画像記録にかかる時間を短くできる。
(9) 上記制御手段は、上記記録部が実行する記録条件に対応した上記閾値を複数記憶する第3記憶手段を備える。
記録条件に応じた閾値を複数有することによって、より適した遅延時間及び第2位置の設定が可能となるため、より画像記録にかかる時間を短くできる。
(10) 本発明は、被記録媒体が搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動しながら液滴を吐出して当該被記録媒体に画像を記録する記録部と、上記記録部に対して被記録媒体を搬送する搬送ローラと、上記記録部の上記第2方向における位置及び速度を検出する第1検出部と、上記搬送ローラの回転量を検出する第2検出部と、上記記録部を移動させる第1モータと、上記搬送ローラを回転させる第2モータと、を備えたインクジェット記録装置に適用される画像記録方法であって、上記記録部がその移動において液滴の吐出を終了する第1位置より、上記第2モータへの駆動命令の出力から上記搬送ローラが予め設定された閾値だけ回転するのに要する遅延時間分だけ早い時点における上記記録部の位置である第2位置を記憶する位置記憶ステップと、上記第1検出部によって検出される上記記録部の位置が、上記位置記憶ステップによって記憶された上記第2位置に到達したときに上記第2モータへの駆動命令を出力する駆動命令出力ステップと、上記駆動命令に基づいて、上記第2モータの駆動を制御して、上記搬送ローラを回転させるモータ駆動ステップと、を備えている画像記録方法として捉えることもできる。
本発明においては、第2モータへ駆動命令が出力されてから実際に搬送ローラが所定量回転するまでの遅延時間に基づいて、第2方向へ移動する記録部がその移動において液滴の吐出を終了する第1位置より遅延時間だけ早いタイミングにおける記録部の第2位置が、位置記憶手段によって記憶される。記録部が第2位置に到達したときに、駆動命令出力手段によって第2モータへの駆動命令が出力される。これにより、遅延時間が記録部の移動期間に重ね合わせられる。その結果、記録部の印字動作終了と搬送ローラの所定量の回転とが同時となる。したがって、本発明においては、第2モータへの駆動命令から実際に搬送ローラが回転するまでの遅延の影響を排除して、画像記録にかかる時間を短くできる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[複合機1]
図1は、本発明の実施形態に係る画像記録装置の一例としての複合機1の外観を示す斜視図である。本実施形態においては、矢印13で示される方向が複合機1の幅方向(左右方向)であり、矢印14で示される方向が複合機1の高さ方向(上下方向)であり、矢印12で示される方向が複合機1の奥行き方向(前後方向)である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像記録装置の一例としての複合機1の外観を示す斜視図である。本実施形態においては、矢印13で示される方向が複合機1の幅方向(左右方向)であり、矢印14で示される方向が複合機1の高さ方向(上下方向)であり、矢印12で示される方向が複合機1の奥行き方向(前後方向)である。
複合機1は、下部に配設されたプリンタ部2と、プリンタ部2の上部に配設されたスキャナ部3などを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)である。複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。
なお、本発明を実現するうえで、スキャナ機能やファクシミリ機能などは任意の機能であり、例えば、本発明に係る画像記録装置が、プリンタ機能のみを有するプリンタとして実施されてもよい。なお、本発明を実現するうえでスキャナ部3は関係しないため、ここでは、スキャナ部3の詳細な説明は省略される。
複合機1は、主にコンピュータなどの外部情報機器(不図示)と接続された状態で使用される。プリンタ部2は、外部情報機器から受信した印刷データやスキャナ部3で読み取られた原稿の画像データに基づいて、記録用紙に画像を記録する。
複合機1の上面の前方側であって、スキャナ部3の正面側の上面には、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するための操作パネル9が設けられている。操作パネル9は、各種操作ボタンや液晶表示部11から構成されている。複合機1は、操作パネル9からの指示情報、又は外部機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどを通じて送信される指示情報に基づいて、複合機1の動作を統括する制御部130(本発明の制御手段の一例、図5参照)により動作される。
[プリンタ部2]
以下、図1から図4が参照されながら、プリンタ部2の構成が詳細に説明される。図1に示されるように、プリンタ部2は、正面に開口4が形成されたケーシング5を有する。ケーシング5内にプリンタ部2の各構成要素が配設されている。
以下、図1から図4が参照されながら、プリンタ部2の構成が詳細に説明される。図1に示されるように、プリンタ部2は、正面に開口4が形成されたケーシング5を有する。ケーシング5内にプリンタ部2の各構成要素が配設されている。
開口4を通じて、給紙トレイ20及び排紙トレイ21(図2参照)が複合機1に装着される。なお、図1では、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が省略されている。給紙トレイ20には、A4サイズやB5サイズ等の所望のサイズの記録用紙(本発明の被記録媒体の一例)が収容される。
図2に示されるように、給紙トレイ20が複合機1に装着されることにより、給紙トレイ20に収容された記録用紙が、当該記録用紙の長手方向が複合機1の奥行き方向12となるようにセットされる。排紙トレイ21は、給紙トレイ20に支持されて、給紙トレイ20の上方に配置される。給紙トレイ20と排紙トレイ21とは、上下二段となって複合機1に装着される。
複合機1に装着された給紙トレイ20の奥側には、分離傾斜板22が配設されている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から繰り出された記録用紙を分離して上方へ案内するものである。
給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に接離可能に上下動する給紙アーム26の端部で軸支されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、給紙モータ76(図5参照)の駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上の記録用紙に圧接して、その状態で回転することにより積載された記録用紙を搬送路23へ供給するものである。記録用紙は、その前端が分離傾斜板22に当接して1枚ずつに分離されて上方へ案内され、搬送路23へ送り込まれる。
分離傾斜板22の上方には、搬送路23が形成されている。搬送路23は、分離傾斜板22の上側から上方且つ複合機1の前側へ曲がって、複合機1の背面側(後側)から正面側(前側)へ延出され、さらに、搬送ローラ47(本発明の搬送ローラの一例)とピンチローラ48で構成される搬送ローラ対54による挟持位置、画像記録部24の下側、及び排紙ローラ49と拍車ローラ50で構成される排出ローラ対55による挟持位置を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から繰り出された記録用紙は、搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録部24に至る。記録用紙は、画像記録部24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。搬送路23は、画像記録部24などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面29と内側ガイド面28によって形成されている。
以下、記録用紙が、搬送ローラ対54による挟持位置から画像記録部24の下方及び排出ローラ対55による挟持位置を通過して排紙トレイ21へ搬送される向き(図2に破線の矢印で示される方向)を、搬送向き15(本発明の第1方向に相当)として説明を行う。
[画像記録部24]
画像記録部24は、記録ヘッド30を搭載して主走査方向(本発明の第2方向に相当)へ往復移動するキャリッジ31(本発明の記録部に相当)を備えている。ここで、主走査方向は、図2の紙面に垂直な方向、つまり搬送向き15と交差する左右方向13である。記録ヘッド30は、キャリッジ31の下側に露出されており、インクタンク(不図示)からインクチューブ33(図3参照)を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。
画像記録部24は、記録ヘッド30を搭載して主走査方向(本発明の第2方向に相当)へ往復移動するキャリッジ31(本発明の記録部に相当)を備えている。ここで、主走査方向は、図2の紙面に垂直な方向、つまり搬送向き15と交差する左右方向13である。記録ヘッド30は、キャリッジ31の下側に露出されており、インクタンク(不図示)からインクチューブ33(図3参照)を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。
図3及び図4に示されるように、搬送路23の上方には、一対のガイドレール35,36が配設されている。ガイドレール35,36は、記録用紙の搬送向き15に隔てて配置され、搬送路23の幅方向(左右方向13)に延設されている。キャリッジ31は、ガイドレール35,36を跨ぐようにして、ガイドレール35,36上を左右方向13に摺動可能に設けられている。
ガイドレール36の上面には、ベルト駆動機構38が配設されている。ベルト駆動機構38は、搬送路23の幅方向13の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ39と従動プーリ40との間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト41が張架されてなるものである。駆動プーリ39の軸にはキャリッジ(CR)駆動モータ311(本発明の第1モータの一例、図5参照)が連結されており、CR駆動モータ311から駆動力が入力される。駆動プーリ39の回転により、タイミングベルト41が周運動する。
タイミングベルト41は、キャリッジ31に固着されている。タイミングベルト41の周運動により、キャリッジ31及びキャリッジ31に搭載されている記録ヘッド30は、ガイドレール35,36上を往復移動する。以上より、CR駆動モータ311は、ベルト駆動機構38を介して、キャリッジ31を移動させる。
ガイドレール36には、リニアエンコーダ42(図5参照)のエンコーダストリップ43が配設されている。エンコーダストリップ43には、光を透過する透過部と、光を透過しない非透過部とが等ピッチで交互に配置されたパターンが形成されている。キャリッジ31には、このエンコーダストリップ43のパターンを検出するための光学センサ(不図示)が搭載されている。光学センサによってエンコーダストリップ43のマークが検出される毎にパルス信号が生成される。このパルス信号は、制御部130へと出力される。制御部130は、リニアエンコーダ42からのパルス信号に基づいて、画像記録部24の主走査方向における位置及び速度を検出し、キャリッジ31の往復移動が制御される。リニアエンコーダ42及び制御部130による位置及び速度の検出が、本発明の第1検出部の一例である。
図2から図4に示されるように、搬送路23の下側には、記録ヘッド30と対向してプラテン34が配設されている。プラテン34の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きいものである。
図5に示されるように、制御部130は、スキャナ部3や外部機器などから送られてくる印刷データに基づいた制御信号をASIC135に組み込まれた駆動回路を通じて記録ヘッド30に入力する。記録ヘッド30は、その制御信号に従って、主走査方向へ往復移動する各位置において、インクを微小な液滴として吐出する。すなわち、キャリッジ31がガイドレール35、36に沿って主走査方向へ往復動することで、記録ヘッド30が記録用紙に対して走査されながら、プラテン34上を搬送される記録用紙に画像を記録する。つまり、キャリッジ31は、主走査方向へ移動しながら液滴を吐出して記録用紙に画像を記録する。
図2及び図4に示されるように、キャリッジ31よりも搬送向き15の上流側には、搬送ローラ対54が設けられている。搬送ローラ対54は、搬送ローラ47とピンチローラ48とが一体にユニット化されたものである。搬送ローラ47が正転駆動(図2における反時計回りに駆動)されることで、給紙トレイ20から給紙された記録用紙が搬送ローラ対54により狭持されて、搬送向き15の下流側であるキャリッジ31の下方へ搬送される。以上より、搬送ローラ47は、キャリッジ31に対して記録用紙を搬送する。
キャリッジ31の搬送向き15の下流側には、排紙ローラ49と拍車ローラ50とを有する一対の排出ローラ対55が設けられている。画像記録済みの記録用紙は、駆動されている排出ローラ対55に狭持され、排紙トレイ21への向きに搬送される。
搬送ローラ47は、搬送ローラ47の軸方向の一端にギヤ(不図示)が固定されている。そのギヤには中間ギヤ57が噛み合っており、中間ギヤ57は、搬送モータ59(本発明の第2モータの一例)の軸に固定されたギヤに噛み合う。これにより搬送ローラ47は、搬送モータ59に連結される。また、排紙ローラ49は、排紙ローラ49の軸方向の一端において外周にベルト58が巻回されている。そのベルト58は、排紙ローラ49と中間ギヤ57との間に張架されている。これにより、排紙ローラ49は、搬送モータ59に連結される。つまり、搬送モータ59は、搬送ローラ47及び排紙ローラ49を、中間ギヤ57等の駆動伝達機構を介して回転させる。
図2及び図4に示されるように、搬送ローラ47の回転量を検出するロータリーエンコーダ65が設けられている。ロータリーエンコーダ65は、搬送ローラ47と同軸に設けられて搬送ローラ47と共に回転するエンコーダディスク51と光学センサ60とからなる。エンコーダディスク51には、その円周方向に一定間隔で光を透過する透過部と光を透過しない非透過部とが等ピッチで交互に配置されたパターンが形成されている。搬送ローラ47と共にエンコーダディスク51が回転すると、光学センサ60によってロータリーエンコーダ65のマークが検出される毎にパルス信号が生成される。このパルス信号は制御部130へと出力される。制御部130は、ロータリーエンコーダ65からのパルス信号に基づいて搬送ローラ47の回転量及び速度を検出し、搬送ローラ47の回転量が制御される。ロータリーエンコーダ65及び制御部130による回転量の検出が、本発明の第2検出部の一例である。本実施例においては、ロータリーエンコーダ65は、搬送ローラ47の回転量を検出する構成であるが、リニアエンコーダ42と同様に、ロータリーエンコーダ65は、搬送ローラ47の速度も検出する構成であっても良い。
図2に示されるように、記録用紙は、搬送ローラ47及び排紙ローラ49によって、所定の改行幅でプラテン34上を間欠して搬送向き15に搬送される。その改行毎にキャリッジ31が走査されて、記録用紙の先端側から画像記録が行われる。
[制御部130]
以下、図5が参照されて、制御部130の概略構成が説明される。制御部130が後述するフローチャートにしたがって記録制御を行うことによって、本発明が実現される。
以下、図5が参照されて、制御部130の概略構成が説明される。制御部130が後述するフローチャートにしたがって記録制御を行うことによって、本発明が実現される。
制御部130は、複合機1の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。これらは内部バス137によって接続されている。
ROM132には、CPU131が複合機10の記録制御を含む各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、給紙モータ76、CR駆動モータ311、搬送モータ59、及び記録ヘッド30が接続されている。ASIC135には、それぞれのモータを制御する駆動回路が組み込まれている。CPU131から所定のモータに応じた駆動回路に各モータを回転させるための駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動電流が駆動回路から対応するモータへ出力され、これにより、対応するモータが所定の回転速度で正転又は逆転する。つまり、制御部130は、給紙モータ76、CR駆動モータ311及び搬送モータ59を制御する。
また、ASIC135には、ロータリーエンコーダ65から出力されるパルス信号、及びリニアエンコーダ42から出力されるパルス信号が入力される。制御部130は、ロータリーエンコーダ65からの当該パルス信号に基づいて、搬送ローラ47の回転量を算出し、算出した回転量を目標回転量に一致するよう搬送モータ59を回転させる駆動回路に駆動信号を出力する。つまり、制御部130は、ロータリーエンコーダ65からのパルス信号に基づいて、搬送ローラ47の回転量を制御する。また、制御部130は、リニアエンコーダからのパルス信号に基づいて、キャリッジ31の速度及び位置を算出し、算出した速度又は位置を目標速度又は目標位置に一致するようCR駆動モータ311を回転させる駆動回路に駆動信号を出力する。つまり、制御部130は、リニアエンコーダ42からのパルス信号に基づいて、キャリッジ31の往復移動を制御する。
[記録制御]
上述の如く構成されたプリンタ部2においては、制御部130によって用紙を給紙し、記録を行う一連の記録制御が実行される。以下、図6のフローチャートに基づいて、記録制御の処理手順について説明する。なお、図6及び図7に基づいて説明する各処理は、特に記載がある場合を除いて制御部130によって行われる。
上述の如く構成されたプリンタ部2においては、制御部130によって用紙を給紙し、記録を行う一連の記録制御が実行される。以下、図6のフローチャートに基づいて、記録制御の処理手順について説明する。なお、図6及び図7に基づいて説明する各処理は、特に記載がある場合を除いて制御部130によって行われる。
外部機器や操作パネルから、複合機1に画像記録指示が入力されると、制御部130は、給紙モータ76を駆動し、給紙ローラ25を回転させて、給紙トレイ20に収納された記録用紙を搬送ローラ対54に向かって給紙する。このとき、搬送ローラ47は停止しており、給紙ローラ25は、収納された状態の記録用紙の先端から搬送ローラ対54の挟持位置までの距離よりも長い距離記録用紙を搬送する(S10)。記録用紙を余分に搬送することで、記録用紙の斜行補正処理を行う(S10)。その後、制御部130は、印字データの余白量に合わせて記録用紙を記録位置に搬送する、頭出し処理を行う(S20)。続いて、後述するキャリッジ(CR)31及び搬送ローラ47の駆動制御(以下、CR・LF駆動処理と記す。詳細は図7参照)を行って(S30)、現在の記録用紙への記録が終了後、次の記録用紙への印字データがある場合には(S40:Yes)、続いて給紙を行い(S10)、なければ(S40:No)、一連の記録処理を終了する。
以下、図7のフローチャートに基づいて、CR・LF駆動制御の処理手順について説明する。
前提として、CR・LF駆動制御の処理において使用される速度情報は、ROM132またはEEPROM134に記憶されている(本発明の第1記憶手段に相当)。ここで、速度情報(本発明の速度情報に相当)は、画像記録部24のキャリッジ31がCR駆動モータ311によって駆動され主走査方向へ移動するときの、移動開始から移動終了までの予め定められた目標速度情報である。つまり、速度情報は、図8に示されるように、CR駆動モータ311への駆動命令の出力からの経過時間tに対するキャリッジ31の速度Vに関する情報であり、当該経過時間tと当該速度Vの関係を満たすデータの集合である。
本実施形態における速度情報は、以下のような特性を有する。つまり、CR駆動モータ311へ駆動命令が出力されると、キャリッジ31は一定の割合で加速しながら移動を開始する。キャリッジ31は、t2秒後に速度がV1に達すると等速で移動する。キャリッジ31は、t3秒後に一定の割合で減速を開始する。キャリッジ31は、t4秒後に速度がゼロとなり移動を終了する。
初めに、記録用紙に画像を記録する際の記録条件に基づいて、本発明における処理(後述する位置記憶手段、駆動命令出力手段、第1記憶手段、位置算出手段、遅延時間算出手段及び吐出停止手段など)を実行するか否かを決定する処理(本発明の決定手段に相当)が実行される(S200)。
記録条件は、例えば、画像の解像度及び画像の記録速度などである。このような記録条件は、ユーザによって指定されたり、印字データに基づいて指定されたりしてもよい。本実施形態では、画像の記録モードとして、低画質であるが高速印刷する速度優先モード(文字印刷などに使用される。)、及び速度優先モードより印刷速度が遅いが高画質で印刷する画質優先モード(写真印刷などに使用される。)がある。そして、制御部130は、記録モードが画質優先モードであると判断すると(S200:No)、本発明における処理を実行しないことを決定し、記録モードが速度優先モードであると判断すると(S200:Yes)、本発明における処理を実行することを決定する。
記録モードが画質優先モードの場合(S200:No)、制御部130は、CR駆動モータ311及び記録ヘッド30を駆動し、画像の記録を行う。すなわち、キャリッジ31を主走査方向に1回移動させる間、つまりキャリッジ31が停止している状態から、移動を開始し、目標位置に停止するまでの間、印字データに基づいて記録ヘッド30を駆動して、液滴の吐出を行う。キャリッジ31が停止すると(S220:Yes)、制御部130は、搬送モータ59へ駆動命令を出力して、駆動モータ59を駆動し、搬送ローラ47を回転させる(S230)。
このとき、当該記録用紙への画像の記録が完了していなければ(S330:No)、制御部130は、搬送ローラ47を、記録用紙が所定の改行幅だけ搬送される量だけ回転させた後に停止させる(S340)。その後、CR駆動モータ311及び記録ヘッド30が再び駆動される(S210)。当該記録用紙への画像の記録が完了すると(S330:Yes)、制御部130は、搬送モータ59を駆動して搬送ローラ47及び排紙ローラ49を回転させ、記録用紙は排出ローラ対55によって排紙トレイ21に排出される(S350)。その後、図6のステップS40の処理へと移行する。以上より、画質優先モードの場合、キャリッジ31が停止した後に駆動モータ59が駆動して搬送ローラ47が回転し、搬送ローラ47の停止後に、CR駆動モータ311が駆動してキャリッジ31が移動する処理が、当該記録用紙への画像の記録が完了するまで繰り返し実行される。
一方、記録モードが速度優先モードの場合(S200:Yes)、ROM132またはRAM133に記憶された第2位置が読み出される(S240)。ROM132及びRAM133が、本発明の位置記憶手段に相当する。第2位置とは、主走査方向において、記録ヘッド30が液滴の吐出を終了した時点でのキャリッジ31の位置である第1位置よりも、所定距離前(キャリッジ31の移動方向上流側)の位置である。この所定距離とは、搬送ローラ47に駆動命令が出力されてから、所定の閾値量実際に搬送されるまでの遅延時間分、キャリッジ31が移動する距離に設定されている。ここで、第2位置は、予め設定されてROM132などに記憶されている値、または後述するようにステップS300において算出されてRAM133に記憶されている値である。ステップS300において算出されてRAM133に記憶されている値は、例えば、記録用紙が前回所定の改行幅で改行される際に算出された値であって、直近の改行の際に算出された値である。すなわち、初回の画像記録においては、ROM132に予め設定された第2位置を用いて搬送モータ59への駆動命令を出力するタイミングを制御し、2回目以降の画像記録においては、前回の記録時に算出されRAM133に記憶された第2位置を用いて、搬送モータ59への駆動命令を出力するタイミングを制御する。
その後、CR駆動モータ311及び記録ヘッド30が駆動される(S250)。これにより、キャリッジ31が主走査方向に移動を開始し、記録用紙への液滴の吐出が開始される。
制御部130は、移動を開始したキャリッジ31がステップS240で読み出された第2位置へ到達したか否か、すなわち、リニアエンコーダ42からのパルス信号に基づいて、キャリッジ31の位置が第2位置へ到達したか否かを判断する(S260)。制御部130は、キャリッジ31が第2位置へ到達したと判断すると(S260:Yes)、搬送モータ59へ駆動命令を出力し(S270、本発明の駆動命令出力手段による処理、及び本発明の駆動命令出力ステップに相当)、そして、駆動命令に従って、搬送モータ59が駆動され、搬送ローラ47が回転される(本発明のモータ駆動ステップに相当)。また、搬送モータ59への駆動命令が出力された時点から、図示しないタイマによって、時間のカウントが開始される。
搬送ローラ47が回転を開始すると、制御部130は、搬送ローラ47の回転量が、回転開始から予め設定された閾値に達したか否かを判断する(S280)。閾値は、例えばロータリーエンコーダ65のカウント数で表され、ROM132に記憶されている。具体例としては、カウント数が1である。なお、ロータリーエンコーダ65のカウント数は、ロータリーエンコーダ65から出力されるパルス信号のパルス数である。
制御部130は、搬送ローラ47の回転量が閾値に達したと判断すると(S280:Yes)、以下のステップS290からS310までの処理を実行する。以下、ステップS290からS310までの各処理について詳述する。
ステップS290においては、制御部130は、搬送モータ59への駆動命令の出力から搬送ローラ47の回転量が閾値に達するまでの遅延時間を、タイマによって算出し、RAM133に記憶する。つまり、ステップS290の処理は、本発明の遅延時間算出手段に相当する。
なお、搬送ローラ47は、記録用紙への画像の記録が完了するまでの間、停止(S340)と駆動(S270)を繰り返す。つまり、本実施形態において、遅延時間の算出は、搬送ローラ47の回転毎に実行される。なお、複合機1は、遅延時間が搬送ローラ47の回転毎に算出されない構成(例えば搬送ローラ47が3回回転される度に遅延時間が算出される構成)であってもよい。この場合、後述する位置算出手段は、例えば直近に算出された遅延時間に基づいて第2位置を算出する。
ステップS300においては、制御部130は、ROM132に記憶されている速度情報と、ステップS290において算出された遅延時間とに基づいて、本発明の第2位置を算出する。そして、制御部130は、算出された第2位置をRAM133に記憶する(本発明の位置算出手段による処理、及び位置記憶ステップの一部に相当)。第2位置は、キャリッジ31が主走査方向への移動において液滴の吐出を終了する第1位置より、ステップS290において算出された遅延時間分早い時点におけるキャリッジ31の位置である。
第2位置は、図8に示される速度情報においてハッチング領域の面積を求めることにより算出される。
例えば、図8(A)は、キャリッジ31の移動が加速から等速に切りかわるとき(つまり、CR駆動モータ311への駆動命令の出力からt2秒後)に液滴の吐出が開始され、画像記録部24の移動が等速から減速に切りかわるとき(つまり、CR駆動モータ311への駆動命令の出力からt3秒後)に液滴の吐出が終了される場合を示す。また、搬送モータ59への駆動命令が出力されてから、搬送ローラ47の回転量が閾値に到達するまでにかかった時間をt1とする。この場合、縦が等速時の速度V1であり横が遅延時間t1である長方形の面積が、第1位置から第2位置までの距離D1である。従って、第1位置よりも距離D1分さかのぼった位置に、第2位置が設定される。
また、別の例として、図8(B)は、キャリッジ31の加速中(例えば、CR駆動モータ311への駆動命令の出力からt5秒後)に液滴の吐出が開始され、画像記録部24の減速中(例えば、CR駆動モータ311への駆動命令の出力からt6秒後)に液滴の吐出が終了される場合を示す。また、搬送モータ59への駆動命令が出力されてから、搬送ローラ47の回転量が閾値に到達するまでにかかった時間をt1とする。この場合、上底が上記t6秒後の速度V2、下底が等速時の速度V1、及び高さが遅延時間t1である台形の面積が、第1位置から第2位置までの距離D1である。従って、第1位置よりも距離D1分さかのぼった位置に、第2位置が設定される。なお、この第2位置の算出方法は、上記に限ったものではなく、遅延時間とキャリッジ31の目標速度に基づいて算出するものであればよい。
第1位置は、複合機1の設計上決定される位置であり、また、印字データによって定まる位置である。印字データには、記録ヘッド30の駆動が終了する位置が設定されている。よって、第2位置は、キャリッジ31が画像記録を終了するために第1位置へ向かう向きと逆向きに、第1位置から距離D1だけ離れた位置として算出可能である。
なお、本実施形態においては、制御部130は、第2位置を算出する処理も遅延時間の算出同様、搬送ローラ47の回転毎に実行する。
ステップS310においては、制御部130は、ステップS280の時点において、記録ヘッド30からの液滴の吐出が完了しているか否かを判断する。そして、液滴の吐出が完了していなければ(S310:No)、制御部130は、記録ヘッド30の駆動を強制的に停止する(S320)。つまり、駆動命令出力手段の駆動命令によって搬送ローラ47が閾値だけ回転したタイミングにおいて、記録ヘッド30による液滴の吐出が終了していない場合に、当該吐出を強制的に終了させる処理(本発明の吐出停止手段に相当)を実行する。
ステップS310において液滴の吐出が完了していれば(S310:Yes)、制御部130は、現在記録中の記録用紙への画像の記録が全て完了しているか否かを判断する。すなわち、制御部130は、次の改行で印字するべき印字データが残っているかを判断する。画像の記録が完了していないと判断すると(S330:No)、制御部130は、搬送ローラ47を、記録用紙が所定の改行幅だけ搬送される量だけ回転させた後に停止させる(S340)。その後、第2位置が再び読み出される(S240)。なお、第2位置の読み出しやCR駆動モータ311の駆動は、搬送ローラ47の回転中に実行しても、もちろんよい。当該記録用紙への画像の記録が完了したと判断すると(S330:Yes)、制御部130は、搬送ローラ47及び排出ローラ49を回転させ、記録用紙を排紙トレイ21に排出させる(S350)。これにより、1枚の記録用紙への画像記録が完了する。その後、図6のステップS40の処理へと移行し、次の記録用紙への印字データがある場合には(S40:Yes)、続いて給紙を行い(S10)、なければ(S40:No)、一連の記録処理を終了する。
[実施形態の効果]
本実施形態においては、搬送モータ59へ駆動命令が出力されてから実際に搬送ローラ47が所定量回転するまでの遅延時間に基づいて、主走査方向へ移動するキャリッジ31がその移動において液滴の吐出を終了する第1位置より遅延時間だけ早いタイミングにおけるキャリッジ31の第2位置が、位置記憶手段によって記憶される。キャリッジ31が第2位置に到達したときに、駆動命令出力手段によって搬送モータ59への駆動命令が出力される。これにより、遅延時間が画像記録部24の移動期間に重ね合わせられる。その結果、キャリッジ31の第1位置への到達(つまり印字動作の終了)と搬送ローラ47の所定量の回転とが同時となる。したがって、本実施形態においては、駆動モータ59への駆動命令から実際に搬送ローラ47が回転するまでの遅延の影響を排除して、画像記録にかかる時間を短くできる。
本実施形態においては、搬送モータ59へ駆動命令が出力されてから実際に搬送ローラ47が所定量回転するまでの遅延時間に基づいて、主走査方向へ移動するキャリッジ31がその移動において液滴の吐出を終了する第1位置より遅延時間だけ早いタイミングにおけるキャリッジ31の第2位置が、位置記憶手段によって記憶される。キャリッジ31が第2位置に到達したときに、駆動命令出力手段によって搬送モータ59への駆動命令が出力される。これにより、遅延時間が画像記録部24の移動期間に重ね合わせられる。その結果、キャリッジ31の第1位置への到達(つまり印字動作の終了)と搬送ローラ47の所定量の回転とが同時となる。したがって、本実施形態においては、駆動モータ59への駆動命令から実際に搬送ローラ47が回転するまでの遅延の影響を排除して、画像記録にかかる時間を短くできる。
また、本実施形態においては、キャリッジ31が移動を開始してから終了するまでの間の速度情報に基づいて、第2位置が算出されるため、第2位置がキャリッジ31の動作に適した位置として設定される。
また、本実施形態においては、第2位置の算出が搬送モータ59の駆動毎に実行されるため、当該第2位置は直前の駆動における遅延時間が反映されたものとなる。これにより、複合機1の動作中における負荷の変動やモータの劣化などによる遅延時間の変動に適切に対応できる。
また、例えば、画質優先モードによる印字では上述の制御を行わず、速度優先モードによる印字の場合にのみ上述の制御を行うように設定することで、適した記録モードにおいてのみ画像記録にかかる時間を短くできる。
また、搬送ローラ47の回転量が閾値に到達した時点で、記録ヘッド30が液滴を吐出していた場合に、液滴の吐出を停止させる吐出停止手段を備えることにより、記録用紙の搬送中に画像が記録用紙に記録されることが防止され、画質の低下が低減可能である。
[実施例の変形例1]
上述の実施形態においては、遅延時間は遅延時間算出手段によって算出され、第2位置は位置算出手段によって算出される場合について説明したが、遅延時間及び第2位置は予め設定されていてもよい。例えば、遅延時間及び第2位置は、予め設定された値が速度情報と同様にROM132に記憶されていてもよい。これにより、遅延時間及び第2位置を算出する時間が不要となり、処理時間を短縮できる。
上述の実施形態においては、遅延時間は遅延時間算出手段によって算出され、第2位置は位置算出手段によって算出される場合について説明したが、遅延時間及び第2位置は予め設定されていてもよい。例えば、遅延時間及び第2位置は、予め設定された値が速度情報と同様にROM132に記憶されていてもよい。これにより、遅延時間及び第2位置を算出する時間が不要となり、処理時間を短縮できる。
[実施例の変形例2]
上述の実施形態においては、搬送ローラ47の回転毎に遅延時間が算出され、この算出された遅延時間に基づいて第2位置が算出される場合について説明したが、搬送ローラ47の回転毎(つまり間欠駆動される搬送ローラ47が図7のステップS270で回転される度)に算出された遅延時間がRAM133に記憶され(本発明の第2記憶手段による処理に相当)、位置算出手段は、RAM133に記憶された複数の遅延時間に基づいて第2位置を算出してもよい。
上述の実施形態においては、搬送ローラ47の回転毎に遅延時間が算出され、この算出された遅延時間に基づいて第2位置が算出される場合について説明したが、搬送ローラ47の回転毎(つまり間欠駆動される搬送ローラ47が図7のステップS270で回転される度)に算出された遅延時間がRAM133に記憶され(本発明の第2記憶手段による処理に相当)、位置算出手段は、RAM133に記憶された複数の遅延時間に基づいて第2位置を算出してもよい。
例えば、位置算出手段は、図6のステップS290において、第2記憶手段によってRAM133に記憶された複数の遅延時間の平均値に基づいて第2位置を算出してもよい。この場合、平均される遅延時間の個数は、例えば、搬送ローラ47の直近の回転から所定回数(例えば5回)前の駆動までの5回分である。
例えば、搬送モータ59から搬送ローラ47までの間のギヤの連結部分に設けられたバックラッシや摩擦は、装置環境や運転時間等により異なるおそれがある。このような場合、遅延時間に変動が生じてしまう。その結果、上記遅延時間、ひいては、位置算出手段によって算出される第2位置にばらつきが生じてしまい、駆動命令出力手段は適切なタイミングで駆動命令を出力できないおそれがある。上述の実施形態においては、位置算出手段は、搬送ローラ47の複数の回転における遅延時間の平均値に基づいてキャリッジ31の第2位置を算出するため、第2位置を算出する際に上述のような遅延時間の変動の影響を低減可能である。
平均値を算出する以外の別例として、位置算出手段は、図6のステップS290において、第2記憶手段によってRAM133に記憶された複数の遅延時間のうち、最大値に基づいて第2位置を算出してもよい。この場合、最大値の選択に使用される遅延時間の個数は、例えば、上述同様、搬送ローラ47の直近の回転から所定回数(例えば5回)前の駆動までの5回分である。
上述のとおり、遅延時間および第2位置は装置環境や運転時間などによってばらつきが生じる。複数回分の駆動の最大遅延時間に基づいて第2位置を算出することによって、経年変化等によって遅延時間がばらついたとしても、キャリッジ31による印字中に搬送ローラ47が回転し、用紙が搬送されることを防ぐことができる。
平均値の算出、最大値の選択以外の別例として、第2記憶手段によって記憶された複数の遅延時間から遅延時間の最大値を予測する処理(本発明の予測手段に相当)が実行され、位置算出手段は、予測手段によって予測される遅延時間の最大値に基づいて第2位置を算出してもよい。
モータは、コギング等によって周期的に速度変動するため、遅延時間も周期的に変動する。以下、最大値の予測に使用される遅延時間の個数が、搬送ローラ47の直近の駆動から3回前の駆動までの3回分であるとして、予測手段による予測の一例について説明する。3回前の速度がV3で、2回前の速度がV3より大きいV4で、直近の速度がV4より大きいV5である場合、予測手段は、V3とV4の差分及びV4とV5の差分に基づいてV5より大きい速度V6を最大値であると予測する。また、3回前の速度がV3で、2回前の速度がV3より大きいV4で、直近の速度がV4より小さいV5である場合、予測手段は、V4が最大値であると予測する。
遅延時間の最大値を予測する予測手段を備えることにより、より適切に第2位置を設定できる。
[実施例の変形例3]
制御部130は、画像記録部24が実行する記録条件に対応した閾値をROM132等に複数記憶(本発明の第3記憶手段に相当)していてもよい。
制御部130は、画像記録部24が実行する記録条件に対応した閾値をROM132等に複数記憶(本発明の第3記憶手段に相当)していてもよい。
例えば、第3記憶手段は、上述の速度優先モード及び画質優先モードの各々に対応した複数の閾値(本例の場合は2個)を、RAM133、ROM132、またはEEPROM134に記憶する。なお、第3記憶手段による記憶は、予めROM132やEEPROM134に対して行われていても良いし、記録制御の実行の際にRAM133やEEPROM134に対して行われても良い。
記録条件に応じた閾値を複数有することによって、より適した遅延時間及び第2位置の設定が可能となるため、より画像記録にかかる時間を短くできる。例えば、速度優先モードの場合に、印字データがテキストデータのみであったり、解像度が低いデータのような多少の画像ずれが許容されたりする場合、画像記録にかかる時間をより短くするために大きめの閾値を用いるほうが好ましい。逆に、速度を優先しつつ、画像ずれを極力抑えるような記録の場合、小さめの閾値を用いるほうが好ましい。
[実施例の変形例4]
第2位置の算出は、上述した遅延時間を算出して第2位置を求めるだけでなく、搬送モータ59へ駆動命令が出力されてから、閾値分搬送ローラ47が回転するまでの間にキャリッジ31が移動する距離をカウントし、その距離から第2位置を求めてもよい。キャリッジ31が定速状態において画像記録を行う、すなわち画像領域がキャリッジ31の定速領域に含まれている場合、第2位置から第1位置へ移動する距離は、改行前の印字と改行後の印字とで同じとなる。従って、遅延時間を算出せず、キャリッジ31の移動距離のみをカウントすることで、第2位置を算出することが可能である。なお、前回の印字領域と今回の印字領域とで、速度の変化率が一定となるよう、キャリッジ31の速度情報を変化させる構成であれば、加減速領域における記録を行う場合でも、上記の算出方法で第2位置を算出可能である。
第2位置の算出は、上述した遅延時間を算出して第2位置を求めるだけでなく、搬送モータ59へ駆動命令が出力されてから、閾値分搬送ローラ47が回転するまでの間にキャリッジ31が移動する距離をカウントし、その距離から第2位置を求めてもよい。キャリッジ31が定速状態において画像記録を行う、すなわち画像領域がキャリッジ31の定速領域に含まれている場合、第2位置から第1位置へ移動する距離は、改行前の印字と改行後の印字とで同じとなる。従って、遅延時間を算出せず、キャリッジ31の移動距離のみをカウントすることで、第2位置を算出することが可能である。なお、前回の印字領域と今回の印字領域とで、速度の変化率が一定となるよう、キャリッジ31の速度情報を変化させる構成であれば、加減速領域における記録を行う場合でも、上記の算出方法で第2位置を算出可能である。
1・・・複合機
24・・・画像記録部
47・・・搬送ローラ
59・・・搬送モータ
65・・・ロータリーエンコーダ
130・・・制御部
311・・・CR駆動モータ
24・・・画像記録部
47・・・搬送ローラ
59・・・搬送モータ
65・・・ロータリーエンコーダ
130・・・制御部
311・・・CR駆動モータ
Claims (10)
- 被記録媒体が搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動しながら液滴を吐出して当該被記録媒体に画像を記録する記録部と、
上記記録部に対して被記録媒体を搬送する搬送ローラと、
上記記録部の上記第2方向における位置及び速度を検出する第1検出部と、
上記搬送ローラの回転量を検出する第2検出部と、
上記記録部を移動させる第1モータと、
上記搬送ローラを回転させる第2モータと、
上記第1モータ及び上記第2モータの駆動を制御して、上記搬送ローラの回転と上記記録部の移動とを制御する制御手段と、を備え、
上記制御手段は、
上記記録部がその移動において液滴の吐出を終了する第1位置より、上記第2モータへの駆動命令の出力から上記搬送ローラが予め設定された閾値だけ回転するに要する遅延時間分早い時点における上記記録部の位置である第2位置を記憶する位置記憶手段と、
上記第1検出部によって検出される上記記録部の位置が上記第2位置に到達したときに上記第2モータへの駆動命令を出力する駆動命令出力手段と、を備えている画像記録装置。 - 上記制御手段は、上記記録部が上記第1モータによって上記第2方向へ移動するときの、移動開始から移動終了までの予め定められた速度情報を記憶する第1記憶手段と、
上記第1記憶手段に記憶された速度情報と、上記遅延時間と、に基づいて上記第2位置を算出し上記位置記憶手段に記憶させる位置算出手段を備える請求項1に記載の画像記録装置。 - 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段を備え、
上記位置算出手段は、上記搬送ローラの回転毎に、上記遅延時間算出手段によって算出された上記遅延時間に基づいて上記第2位置を算出する請求項2に記載の画像記録装置。 - 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、算出された上記遅延時間を複数記憶する第2記憶手段と、を備え、
上記位置算出手段は、上記第2記憶手段に記憶された複数の上記遅延時間の平均値に基づいて、上記第2位置を算出する請求項2に記載の画像記録装置。 - 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、算出された上記遅延時間を複数記憶する第2記憶手段と、を備え、
上記位置算出手段は、上記第2記憶手段に記憶された複数の上記遅延時間における最大値に基づいて、上記第2位置を算出する請求項2に記載の画像記録装置。 - 上記制御手段は、上記搬送ローラの回転毎に上記遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、算出された上記遅延時間を複数記憶する第2記憶手段と、上記第2記憶手段に記憶された複数の上記遅延時間から上記遅延時間の最大値を予測する予測手段と、を備え、
上記位置算出手段は、上記予測手段によって予測される上記遅延時間の最大値に基づいて、上記第2位置を算出する請求項2に記載の画像記録装置。 - 上記制御手段は、上記駆動命令出力手段の駆動命令によって上記搬送ローラが上記閾値だけ回転したタイミングにおいて、上記記録部による液滴の吐出が終了していない場合に、当該吐出を強制的に終了させる吐出停止手段を備える請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
- 上記制御手段は、上記記録部が実行する記録条件に基づいて、上記駆動命令出力手段による駆動命令の出力を実行するか否かを決定する決定手段を備える請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 上記制御手段は、上記記録部が実行する記録条件に対応した上記閾値を複数記憶する第3記憶手段を備える請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
- 被記録媒体が搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動しながら液滴を吐出して当該被記録媒体に画像を記録する記録部と、
上記記録部に対して被記録媒体を搬送する搬送ローラと、
上記記録部の上記第2方向における位置及び速度を検出する第1検出部と、
上記搬送ローラの回転量を検出する第2検出部と、
上記記録部を移動させる第1モータと、
上記搬送ローラを回転させる第2モータと、を備えたインクジェット記録装置に適用される画像記録方法であって、
上記記録部がその移動において液滴の吐出を終了する第1位置より、上記第2モータへの駆動命令の出力から上記搬送ローラが予め設定された閾値だけ回転するのに要する遅延時間分だけ早い時点における上記記録部の位置である第2位置を記憶する位置記憶ステップと、
上記第1検出部によって検出される上記記録部の位置が、上記位置記憶ステップによって記憶された上記第2位置に到達したときに上記第2モータへの駆動命令を出力する駆動命令出力ステップと、
上記駆動命令に基づいて、上記第2モータの駆動を制御して、上記搬送ローラを回転させるモータ駆動ステップと、を備えている画像記録方法。
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