JP2000323689A - 半導体エピタキシャル基板及びその製造方法 - Google Patents
半導体エピタキシャル基板及びその製造方法Info
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Abstract
ル基板を得る。 【解決手段】シリコン単結晶基板上に2−8×1014
cm−2のシリコン酸化膜を形成する。その後、その上
にアモルファスシリコン層を形成し700℃でアニール
する。
Description
ル基板およびその製造方法に関するものであり、特に半
導体基板上に酸化膜を介して形成されたエピタキシャル
層を表面に有する半導体エピタキシャル基板及びその製
造方法に関する。
Tにおいてはショートチャネル効果など、微細化に伴う
不具合の影響が増大している。これに対処するために、
SOI構造の検討が行われている。しかしながらチャネ
ル領域の結晶性を確保した上でSOI構造を実現するこ
とは困難であり、少なくともウェハ接着技術、SIMO
X技術等を用いることが必要になっている。これらの技
術は、製造工程数増、材料コスト増、製造歩留低下を招
き、いずれも従来CZ基板を用いる技術に比較して大幅
なコストアップが余儀なくされている。また、チャネル
領域で高い電子移動度を確保するために、Si(シリコ
ン)基板上にSiGe混晶を形成し、チャネル領域とし
て用いる試みがなされている。この場合、基板としては
高品質の基板が容易に入手可能なシリコン基板を用いる
ことが必要である一方、高い電子移動度を確保するには
Ge(ゲルマニウム)の混晶比を大きくすることが望ま
しい。しかしながら、シリコンとGeの格子定数の相違
から、Ge混晶比が20%を超える高品質の(結晶欠陥
の少ない)エピタキシャル基板は得られていない。
シリコンのエピタキシャル成長を行うことによる、LS
Iの構造の可能性を広げる試みがなされている。例えば
半導体素子形成後にその素子上にシリコンエピタキシャ
ル成長を行い再度の素子形成を行うことにより多段的な
素子形成が可能となり素子形成密度を飛躍的に向上させ
ることが出来る。このためには無欠陥のエピタキシャル
層を形成することが必要であり、そのためには、エピタ
キシャル成長前に基板上の自然酸化膜を十分に除去する
必要があった。これは、ごくわずかでも基板上に酸素等
の不純物が残っていた場合、この酸素を起点として、エ
ピタキシャル層中に転位等の欠陥が形成されたためであ
る。しかしながらこのような表面の酸素を除去するため
には、酸素を還元するために、1000℃近い温度での
熱処理が必要とされており、プロセス温度に上限のあ
る、製造工程の途中での採用には難しい点があった。
領域の結晶性を確保した上でSOI構造を実現すること
は困難であり、少なくともウェハ接着技術、SIMOX
技術等を用いることが必要になっていた。これらの技術
は、製造工程数増、材料コスト増、製造歩留低下を招
き、いずれも従来のCZ基板を用いる技術に比較して大
幅なコストアップを余儀なくされていた。
保するために、Si(シリコン)基板上にSiGe混晶
を形成し、チャネル領域として用いる試みがなされてい
るが、シリコンとGeの格子定数の相違から、Ge混晶
比が20%を超える高品質の(結晶欠陥の少ない)エピ
タキシャル基板は得られていなかった。
シリコンのエピタキシャル成長を行うことによる、LS
Iの構造の可能性を広げる試みがなされているが、良好
な結晶を得るためには1000℃近い温度での熱処理が
必要とされており、プロセス温度に上限のある、製造工
程の途中での採用には難しい点があった。
であり、製造工程数増、材料コスト増、製造歩留低下の
ないSOI基板及びその製造方法を提供することを目的
とする。
の(結晶欠陥の少ない)エピタキシャル基板を提供する
ことを目的とする。更に、700℃程度以下の低温でシ
リコン基板上にエピタキシャル成長可能なエピタキシャ
ル層及びそに製造方法を提供することを目的とする。
決するためになされたものであり、本発明に係る半導体
エピタキシャル基板では、シリコン基体の一主面上にエ
ピタキシャル層が形成されたシリコンエピタキシャル基
板であって、前記シリコン基体と前記エピタキシャル層
界面に酸化膜を有し、その酸化膜の最大酸素濃度が2×
1014cm-2乃至8×1014cm-2であることを特徴と
する。
リコン基体の一主面上に酸化膜を介してエピタキシャル
層が形成されたシリコンエピタキシャル基板であって、
前記エピタキシャル層が20%乃至50%のGeを含有
したSiGe混晶であることを特徴とする。
ル基板の製造方法では、シリコン基体の一主面上に、薄
い酸化膜層を形成する工程と、前記薄い酸化膜層を介し
て前記シリコン基体上にアモルファスシリコン層を形成
する工程と、このアモルファスシリコン層を結晶化する
工程とを具備したシリコンエピタキシャル基板の製造方
法であって、前記薄い酸化膜層の厚さが、界面酸素濃度
2×1014cm-2から8×1014cm-2の範囲で規定さ
れる厚さであることを特徴とする。
基板の製造方法では、シリコン基体の一主面上に、薄い
酸化膜層を形成する工程と、前記薄い酸化膜層を介して
前記シリコン基体上にアモルファスシリコン層を形成す
る工程と、このアモルファスシリコン層を結晶化する工
程と、前記シリコン基体を酸化して前記薄い酸化膜層を
厚膜化する工程とを具備したシリコンエピタキシャル基
板の製造方法であって、前記薄い酸化膜層の厚さが、界
面酸素濃度2×1014cm-2から8×1014cm-2の範
囲で規定される厚さであることを特徴とする。
明の実施の形態(以下、実施形態と略す)に付いて詳細
に説明する。 (第1の実施形態)図2は本発明の第1の実施形態に係
る半導体基板の製造工程を示す工程断面図である。
し、表面の自然酸化膜を除去した後湿度30%、温度2
5℃の大気中に3時間放置した。この放置によって、単
結晶シリコン基板1上には、図2(a)のように、極め
て薄い酸化膜層2が形成された。この後、単結晶シリコ
ン基板1をLPCVD炉中に導入し、550℃の堆積温
度、圧力0.3TorrでSiH4を原料ガスとしてア
モルファスシリコン層3を堆積した(図2(b))。こ
の後、一旦CVD炉から取り出し、常圧窒素雰囲気中で
700℃3時間の熱処理を行い、アモルファスシリコン
層を結晶化し、エピタキシャル(単結晶)シリコン層4
とした(図2(c))。
4の結晶状態を断面TEMにより観察したところ、図3
に示したように、欠陥の見られない単結晶であることが
確認された。ここで、100はシリコン基板、200は
エピタキシャルシリコン層を示している。また、この断
面TEM像の右下に示した白線300は100nmの長
さを示している。以下の各断面TEM写真でもこれらの
記号を同様に使用する。
化膜が界面に存在する場合、その酸化膜の存在により堆
積されたエピタキシャル成長層には欠陥が必ず入るもの
とされていた。しかしながら本発明者らの行った実験の
結果によれば、上述したように堆積層中に欠陥は観察さ
れていない。そこでこのような欠陥が発生せずにすむ機
構を調べるため、系統的に界面の酸化膜厚を変化させ
て、上記実施形態と同様にアモルファスシリコンを堆積
し、その後結晶化し、結晶状態を調べる実験を行った。
係を調べた結果を示した。ここで界面酸素量は、SIM
Sによって酸素濃度のデプスプロファイルを測定し、界
面における酸素濃度の積分値を計算することによって求
めた。図8に、界面酸素濃度1.5×1014cm-2の時
の酸素のSIMSプロファイルの例を示した。またここ
で界面の酸化膜厚は希弗酸溶液中での処理の後の放置時
間を変えることにより制御可能であった。図9に放置時
間(Interval)と界面酸素濃度(Interf
acial Oxygen Concentratio
n)との関係を示した。ここで縦軸として、界面での酸
素濃度だけでなく、被覆率(Coverage)を示し
た。ここで被覆率への換算は、界面酸素濃度を、シリコ
ンの原子面密度に相当する1.36×1015cm-2で割
ることにより行った。またこの大気中(Atmosph
eric Ambient)での放置は、温度(Tem
perature)24℃、湿度(Moisture)
45%に制御した状況で行った。この図から明らかなよ
うに、放置時間を変化させることで界面酸素濃度を1.
5×1015cm-2から6×1015cm-2の範囲で変化さ
せることができることが確かめられた。尚、例えば希弗
酸処理後の純水中での処理時間を変えることによって制
御することも可能である。またもしくは、アモルファス
シリコンの堆積直前、例えば炉内へのローディング時な
どに、加熱された酸化性ガスを含む雰囲気中で熱処理す
ることで制御してもよい。またアモルファスシリコンの
堆積はLPCVD法に限らず、超高真空中でのCVDや
蒸着等によって行ってもよい。
素濃度2x1014cm-2から8x1014cm-2の範囲に
おいてのみ結晶性のよい単結晶層が得られており、それ
以下でもそれ以上でも、成長層中に欠陥が観察された。
この酸素濃度は、SiO2膜厚に換算して0.25原子
層程度と推定された。この程度の酸素濃度が、少なくと
も{100}シリコン面上でアモルファスシリコンから
シリコンを固相成長させる際に最適であることが推定さ
れた。
x1013cm-2の時の、熱処理後の断面TEM像を示し
た。成長方向に対して同方向に転位が形成されているこ
と、またその転位の形成された領域では膜厚が厚くなっ
ていることがわかる。このような欠陥を有する状態とな
ったのは、基板表面上で、酸化物がほとんど残っていな
いところと比較的多く残ったところが生じ、酸化膜の薄
いところでは結晶化がすばやく進み、単結晶状態で堆積
されたのに対し、酸化膜の多く残っていたところでは結
晶化が遅れアモルファス状態で堆積されたことによる。
この結果、アモルファス状態で堆積された領域の方が、
表面に存在する未結合手の数が多いため、堆積速度が速
くなり、したがってその部分だけ膜厚が厚くなり、また
転位が残ったものと考えられる。この結果としてエピタ
キシャル層表面に荒れが生じている。
m-2のアモルファスシリコン層の熱処理後(700℃)
の断面TEM像を示した。下地の結晶性を引き継いでは
いるものの、双晶が高密度に存在することがわかる。こ
れは、酸化膜厚が厚かったために、アモルファス層の結
晶化時に下地の結晶性を引き継いでエピタキシャル成長
できない個所が多数あったためと考えられる。さらに解
散酸素濃度が高かった場合には、下地の結晶性が全く引
き継がれず、堆積層は多結晶状態に結晶化した。これ
は、ランダムに核生成が起こったことによるものと考え
られる。これらの結果から明らかなように、ある適切な
範囲に界面酸素濃度を制御することで、完全に自然酸化
膜を除去することなくとも、良好な結晶性を有するエピ
タキシャルシリコン層を形成できることがわかった。
温度を700℃に上げて実験を行ったところ、上記低温
堆積では欠陥の見られなかった界面酸素濃度であって
も、転位が形成されてしまうことが分かった。この様子
断面TEMで観察した結果を図6に示した。高い温度で
堆積を行うと、堆積と同時に結晶化が起きる(即ち、ア
モルファス状態は経由しない)。このような、一般に気
相成長と呼ばれるエピタキシャル成長においては、仮に
基板表面から完全に酸化膜がなくなっていればエピタキ
シャル成長が可能であるが、少しでも酸素があるとその
領域での結晶化が妨げられ、その周囲でのみ結晶化が進
む。それぞれの結晶化した領域は酸素のある領域上にせ
り出し結合するが、その下に酸素を含んだ領域が存在す
るため、結晶軸が完全には一致せず、転位が形成されて
しまうものと考えられる。したがって上記の従来技術の
項でも記載した様に通常行われるシリコンの気相エピタ
キシャル成長では、このような転位の形成を抑えるた
め、基板表面から完全に酸素を除去するべく、1000
℃近い温度での熱処理が必要とされてきた。このため、
プロセス温度に上限のある製造工程の途中での採用には
難しい点があった。
モルファス状態で行っているため、その後のエピタキシ
ャル成長がアモルファス状態から単結晶状態への相変化
による、一般に固相成長と呼ばれる方法により起こる。
固相成長においては、界面に酸素があっても、それが高
すぎる濃度でない限り、平坦な成長端を保ちつつ結晶化
が起きるため、欠陥を生じることがない。この結果とし
て、酸素を除去するための還元のための高温熱工程を行
うことなく欠陥のないエピタキシャルシリコン層を形成
することができる。
シャル基板を酸素雰囲気中で熱処理することにより、エ
ピタキシャル層とシリコン基板との界面の酸化膜気相中
の酸化膜が厚くなる(酸素濃度が高くなる)現象が観察
された(以下、後酸化と称する)。これは、酸素がエピ
タキシャル層中を透過し、エピタキシャル相とシリコン
基板との界面の酸化膜に到達、固定されることにより起
こったものと推定された。これにより、エピタキシャル
層とシリコン基板との界面の酸化膜の膜厚は制御可能と
なり、SOI基板として機能し得るエピタキシャル基板
の製造が可能となった。尚、この後酸化後もエピタキシ
ャル層の結晶性に大きな変化は観測されなかった。
ことにより、界面の酸化膜形成工程を付加するだけで、
シリコン酸化膜を介して良好なシリコン単結晶層を有す
るエピタキシャル基板を得ることが出来た。
り、シリコン酸化膜を介して良好なシリコン単結晶層を
有するSOI基板を得ることが出来た。更に、半導体素
子形成工程中のシリコン基板上に最高温度700℃で良
好なシリコンエピタキシャル層を形成することが可能と
なった。
いて説明する。尚、以下の説明において、上記の第1の
実施例と同一の部分については説明を省略する。本変形
例では、希弗酸処理、図2に示す薄い酸化膜2の形成後
に、アモルファスシリコン層3の形成を、LPCVD
で、0.3TorrのSi2H6を用いて480℃で行っ
た。また、その後のアニールを窒素雰囲気で600℃で
行った。この時の界面酸素濃度とエピタキシャル層の欠
陥密度との関係を調べた所、酸素濃度3.3×1014c
m-2で欠陥の無い単結晶が形成されることが確認され
た。
時は結晶欠陥が見られ、また、酸素濃度5.8×1014
cm-2の時は多結晶が形成されていることが確認され
た。即ち、本変形例では、上記の第1の実施形態よりも
良好な単結晶が得られる条件が狭いことが分かった。し
かしながら、本変形例では最高温度600℃で酸化膜を
介してのエピタキシャル成長が可能であることが確認で
きた。これは、本導体素子工程中にシリコンエピタキシ
ャル成長を行う必要がある場合には有力な方法である。
尚、本変形例で良好な単結晶の得られる酸素濃度範囲が
狭くなった理由は、ソースガスをSiH4から還元性の
高いSi2H6に変えたことにより、アモルファスシリコ
ンの堆積初期において表面酸素の偏在化が起こり、堆積
膜中に欠陥を作りやすくなってしまったためと考えられ
る。
施形態について説明する。尚、本第2の実施形態の説明
で、上記の第1の実施形態と同一の部分については説明
を省略する。
と同様にシリコン基板表面に厚さを制御した薄い酸化膜
を形成した後、Ge組成を40%含むアモルファスSi
Geを堆積した。尚、アモルファスSiGeの形成は、
SiH4とGeH4を用いたLPCVD法で行った。この
後、窒素雰囲気中での650℃30分の熱処理によりア
モルファスSiGeのエピタキシャル成長を行ったとこ
ろ、膜中に転位等の欠陥のない単結晶層を得ることがで
きた。一般にGe濃度が高くなると欠陥のないSiGe
エピタキシャル層を形成することは非常に困難になる。
これは、Siに対してGeの添加により格子定数が大き
くなり、格子ゆがみが界面において入るためとされる。
そこで本方法により欠陥のないエピタキシャルSiGe
がどの程度のGe組成まで形成可能であるかを調べるた
め、Ge濃度を系統的に変化させ、650℃30分の熱
処理結晶化後の結晶性を調べた。結果を図7に示したよ
うに、Si:Geが50%:50%の組成まで、欠陥の
ない成長が可能であることがわかった。これに対して、
堆積温度を620℃程度まで上げ、SiGeを気相エピ
タキシャル成長によって形成した場合には、20%程度
のGe組成以下でないと、欠陥が形成されてしまった。
このような違いは、界面に酸化膜を挟み固相エピタキシ
ャル成長させることにより、基板とエピタキシャル成長
層との間の歪みが緩和され、格子定数が異なっているに
もかかわらず、通常はエピタキシャル成長の困難な高濃
度にGeを含有するSiGeにおいてもヘテロエピタキ
シャル成長が可能となったものと考えられる。同様に、
C(炭素)を含有するSiに対しても本発明は有効であ
った。Geの代りにCをドーピングした場合、またGe
とCを両方ともドーピングした場合でも、Si単体の場
合と比較して格子定数が変化し、下地シリコン基板との
間に格子歪みが発生する。しかしながら、上記の本発明
の方法により形成したエピタキシャル層中には欠陥は存
在せず、良好な結晶性を有するエピタキシャル層を形成
できた。
エピタキシャル層が形成されることで、以下のようなメ
リットのあることもわかった。即ち、20%のGeを含
有する厚さ500nmのSiGe膜について、界面に酸
素を有するものと有しないものとを形成した後、アルゴ
ン雰囲気中で1000℃30分の熱処理を行った。熱処
理後の試料の結晶性を調べたところ、界面に酸素を有す
る試料では結晶性に変化がなかったのに対し、界面に酸
素を有しない試料ではエピタキシャル層内部のみならず
基板中にも転位か形成されていることがわかった。この
ように界面に酸素を有することで欠陥が形成されにくく
なるのは、界面酸素層があることで、基板/エピタキシ
ャル層間での格子歪みが緩和されることによるものと考
えられる。またこの界面酸素層にはエピ層中からの不純
物の拡散をブロックするという働きもあることがわかっ
た。これはエピ直後の状態で形成されていた、急峻なド
ーピングプロファイルを保つという点で非常に有利であ
る。
Si/SiGeのヘテロエピタキシャル層に限るもので
はなく、第1の実施形態に記載したSi/Siのホモエ
ピタキシャル層においても有効であることはいうまでも
ない。
元素を添加するという点では、不純物種はGeに限ら
ず、他の元素でも同様の効果が得られる。例えばB、
P、Asなどの不純物をドーピングしたアモルファスシ
リコン膜を堆積した場合にも同様に有効であった。即
ち、不純物添加のアモルファスシリコンを堆積し、その
後結晶化することで、堆積と同時に結晶化を行う気相成
長によってエピタキシャル成長する場合と比較して、高
濃度に不純物をドーピングした場合でも、良好な結晶性
が得られた。またアモルファス状態で不純物添加を添加
したシリコンを堆積することで、堆積時に結晶化させて
しまうよりも高濃度のドーピングが可能となった。この
結果、欠陥のないエピタキシャル成長が実現できること
とあいまって、低抵抗のエピタキシャルシリコン層を形
成することができた。
り、工程数の増加が少なく、歩留まり低下が少ないSO
I基板及びその製造方法を得ることが出来た。また20
%を超え、50%までのGe濃度(混晶比)を持つ、結
晶欠陥の無いSiGeエピタキシャル層を得ることが出
来た。
下の低温プロセスのみで欠陥の無い良好なシリコンエピ
タキシャル層を得ることが出来た。これにより、半導体
工程中でエピタキシャル成長層を形成することが可能と
なった。
エピタキシャル層界面の界面酸素濃度と欠陥密度との関
係を示した図である。
断面図である。
な結晶性を有するエピタキシャル層の断面TEM写真で
ある。
理後に欠陥の入ったエピタキシャル層の断面TEM写真
である。
後に双晶が入ったエピタキシャル層の断面TEM写真で
ある。
たエピタキシャル層の断面TEM写真である。
方法と従来のエピタキシャル成長方法でSiGe中のG
e組成比を0%−80%迄変化させた時の欠陥密度の変
化を示した図である。
る。
示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】シリコン基体の一主面上にエピタキシャル
層が形成されたシリコンエピタキシャル基板であって、
前記シリコン基体と前記エピタキシャル層界面に酸化膜
を有し、その酸化膜の最大酸素濃度が2×1014cm-2
乃至8×1014cm-2であることを特徴とする半導体エ
ピタキシャル基板。 - 【請求項2】シリコン基体の一主面上に酸化膜を介して
エピタキシャル層が形成されたシリコンエピタキシャル
基板であって、前記エピタキシャル層が20%乃至50
%のGeを含有したSiGe混晶であることを特徴とす
る半導体エピタキシャル基板。 - 【請求項3】シリコン基体の一主面上に、薄い酸化膜層
を形成する工程と、前記薄い酸化膜層を介して前記シリ
コン基体上にアモルファスシリコン層を形成する工程
と、このアモルファスシリコン層を結晶化する工程とを
具備したシリコンエピタキシャル基板の製造方法であっ
て、前記薄い酸化膜層の厚さが、界面酸素濃度2×10
14cm-2から8×1014cm-2の範囲で規定される厚さ
であることを特徴とする半導体エピタキシャル基板の製
造方法。 - 【請求項4】シリコン基体の一主面上に、薄い酸化膜層
を形成する工程と、前記薄い酸化膜層を介して前記シリ
コン基体上にアモルファスシリコン層を形成する工程
と、このアモルファスシリコン層を結晶化する工程と、
前記シリコン基体を酸化して前記薄い酸化膜層を厚膜化
する工程とを具備したシリコンエピタキシャル基板の製
造方法であって、前記薄い酸化膜層の厚さが、界面酸素
濃度2×1014cm-2から8×1014cm-2の範囲で規
定される厚さであることを特徴とする半導体エピタキシ
ャル基板の製造方法。
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