JP2000322928A - 天井直付け照明器具取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どの位置から信号を発信しても受信感度が良
好で、受信ノイズの発生を抑制することができ、照明灯
の熱による影響を受けにくく、保安灯及びリモコン受信
器が照明器具本体を着脱する際に邪魔にならず、照明器
具側のスペースを狭めることもない天井直付け照明器具
取付装置を提供すること。 【解決手段】 天井直付け照明器具取付装置は、天井面
１に設けた引掛シーリング２に係止されると共に、照明
器具本体１５を着脱可能に取り付けて支持し、栓刃４を
備えた取付装置本体５の下部に、保安灯ソケット及びリ
モコン受信器１１を有する受信器ユニット９を設け、保
安灯ソケットの保安灯装着面及び受光センサ１２をリモ
コン受信器１１の下面に配置して成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オン・オフ、光量
調節等をリモコン操作する天井直付け照明器具の取付装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の天井直付け照明器具にお
いては、リモコン受信器及び保安灯を照明器具本体に設
けるのが一般的である。このような照明器具では、リモ
コン受信器が照明灯の発生する熱によって悪影響を受け
易く、照明灯を有する照明器具本体には、保安灯及びリ
モコン装置を設置するための十分なスペースを確保しに
くい。また、照明器具本体の中央部には、照明器具本体
を天井面に取り付けるためのアダプタが配設されるの
で、信号を受信する受光センサは照明器具本体のいずれ
かの側に偏って配置せざるを得ず、このため、発信位置
によって受光感度が異なったり、受信ノイズが発生する
ことがあった。

【０００３】また、照明器具本体を支持するアダプタ
に、副光源部やリモコン信号を受ける受信部を設けたペ
ンダント型照明器具用の取付装置が実開平２−１６５１
６号公報、実開平２−１８２８０号公報等に記載されて
いる。しかし、これらのものは、副光源部及び受信部の
少なくともいずれかがアダプタの側面に配置されている
ので、天井直付け照明器具の場合には、側方に突出した
部分が照明器具を着脱する際の邪魔になり、しかも、照
明器具の笠と天井面との距離が接近しているため、良好
な受信及び副光源部からの光照射が笠によって阻害され
るという欠点がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、操作信号
をどの位置から発信しても受信感度が良好であり、受信
ノイズの発生を抑制することができ、照明灯の熱による
影響を受けにくく、保安灯及びリモコン受信器が照明器
具本体を着脱する際に邪魔にならず、照明器具本体のス
ペースを狭めることもない天井直付け照明器具取付装置
を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の、天井直付け照
明器具取付装置は、上面に栓刃を有すると共に、外側面
に照明器具取付部を有する取付装置本体の下部に、保安
灯ソケット及びリモコン受信器を有する受信器ユニット
を設け、保安灯ソケットの保安灯装着面及びリモコン受
信器の受光センサを受信器ユニットの下面に配置して成
る。保安灯ソケット及びリモコン受信器を取付装置側に
設けた構成により、照明器具本体内に保安灯ソケット及
びリモコン受信器の設置スペースを設ける必要がなくな
り、照明灯からの熱の影響を最小限に抑えることができ
る。保安灯ソケットの保安灯装着面及びリモコン受信器
の受光センサを受信器ユニットの下面に配置したことに
より、受信感度の方向性のばらつきや受信ノイズの発生
をなくし、保安灯からの光照射の阻害を防ぐと共に、取
付装置側面への突出部をなくして、照明器具本体の着脱
を容易とする。

【０００６】配線基板の下面に前記保安灯ソケット及び
リモコン受信器を装着し、これら配線基板、保安灯ソケ
ット及びリモコン受信器を受信器ユニットに収納しても
良い。この構成によって、取付装置の組立加工が容易と
なる。受光センサの先端部外方に、外方に向けて光を拡
散するカバーを設けることができる。カバーに入射した
信号が集束して確実に受光センサに到達する。照明器具
のコネクタと着脱自在に接続する電源コネクタを、受信
器ユニットの外面に設けても良いし、受信器ユニットか
ら接続コードを延出すると共に、その先端に前記照明器
具のコネクタと着脱自在に接続する電源コネクタを設け
ることも可能である。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１乃至図４は、本発明の第１の
実施形態を示す。本発明の天井直付け照明器具取付装置
は、図１に示すように、天井面１に設けた引掛シーリン
グ２に係止されると共に、照明器具本体１５を着脱可能
に取り付けて支持する取付装置本体５と、その下部に一
体に設けられた受信器ユニット９とを備える。引掛シー
リング２は従来の公知のものであって、その下面に一対
の弧状の受け口部３が形成され、受け口部３の奥部に
は、屋内配線と接続された図示しない接続端子が配設さ
れている。

【０００８】照明器具本体１５は、その上面を被覆する
天板１９と、天板１９の下方に配置された図示しない照
明灯とを備える。天板１９の中央部には、取付装置本体
５及び受信器ユニット９を挿入するための円形孔２０が
穿設され、円形孔２０の全周に沿ってカーリング処理が
施されている。また、照明器具本体１５からは、照明
灯、グローランプ等に電力を供給するための接続コード
１７が延出され、接続コード１７の先端にコネクタ１６
が装着されている。

【０００９】取付装置本体５の上面には、引掛シーリン
グ２の受け口部３に抜挿可能な栓刃４が突設され、この
栓刃４を受け口部３の幅広部に挿入してから、幅狭部方
向に回動することにより、栓刃４の先端が受け口部３の
奥部の接続端子に接続されると共に、取付装置本体５が
ロックされてその取り外し方向への回動が規制されるよ
うになっている。また、取付装置本体５の側面には、引
掛シーリング２に対する取付装置本体５の回動規制を解
除操作するための操作ボタン６が設けられている。取付
装置本体５の外側面の径方向両側には、照明器具本体１
５の円形孔２０の縁に係止される上下２段の係止爪７よ
りなる照明器具取付部が、出没可能に、且つ、突出方向
に付勢されて形成されている。この係止爪７の下面から
は、操作レバー８が一体に突設されている。

【００１０】図２に示すように、受信器ユニット９は、
倒立した円錐台形の中空体２２の内部に、取付装置本体
５の栓刃４と接続された配線基板２１、リモコン受信器
１１及び保安灯ソケット１８が収容されて成る。リモコ
ン受信器１１及び保安灯ソケット１８は配線基板２１の
下面に、その受光センサ１２及び保安灯装着面を下に向
けてそれぞれ取り付けられる。そして、リモコン受信器
１１及び保安灯ソケット１８は、栓刃４と配線基板２１
とを介して屋内配線に接続されている。

【００１１】また、中空体２２の下面において、リモコ
ン受信器１１の受光センサ１２及び保安灯ソケット１８
の保安灯装着面に臨む位置には、それぞれ透孔２３が穿
設されている。図３に示すように、受光センサ１２に臨
む透孔２３には、外方に向けて光を拡散する光拡散性樹
脂を素材とするカバー１３が取り付けられる。カバー１
３の外周縁には１対の爪２４が上方に向けて突出され、
この爪２４を透孔２３から押し込むことにより、カバー
１３が受光センサ１２の先端部外方に装着される。従っ
て、図４に示すように、リモコン送信器２７からカバー
１３に向けて発信された赤外線等の信号が垂直方向に対
して大きく傾いていても、この信号はカバー１３を通過
する途中で集束されて必ず受光センサ１２に達すること
になる。

【００１２】図１に示すように、受信器ユニット９の中
空体２２の側面には、側方及び下方に開口する凹部２５
が形成され、この凹部２５に照明器具本体１５のコネク
タ１６と着脱自在に接続される電源コネクタ１４が設置
されている。なお、電源コネクタ１４は、配線基板２１
及び栓刃４を介して屋内配線に接続されている。また、
取付装置本体５の係止爪７の下方において、中空体２２
の側面には縦溝２６が形成され、取付装置本体５の下面
に突出する係止爪７の操作レバー８がこの縦溝２６内に
配置されている。

【００１３】本発明の天井直付け照明器具取付装置によ
って、天井面１に照明器具本体１５を取り付けるには、
天井面１に装着された引掛シーリング２の受け口部３の
幅広部に取付装置本体５の栓刃４を挿入してから、取付
装置本体５を回して栓刃４を受け口部３の幅狭部に移動
させ、引掛シーリング２と取付装置本体５及び受信器ユ
ニット９とをロックする。次いで、照明器具本体１５を
天井面１に接近させて、図４に示すように、その円形孔
２０に受信器ユニット９及び取付装置本体５を挿入し、
取付装置本体５の係止爪７を円形孔２０の縁に引っかけ
て、照明器具本体１５を支持する。さらに、照明器具本
体１５のコネクタ１６を受信器ユニット９の電源コネク
タ１４に差し込む。

【００１４】なお、照明器具本体１５を取り外すには、
コネクタ１６と電源コネクタ１４との係合を解除した
後、操作レバー８を取付装置本体５の中心方向に押圧し
て、係止爪７を取付装置本体５内に没入させ、照明器具
本体１５を下降させて、その円形孔２０から受信器ユニ
ット９及び取付装置本体５を引き抜く。また、操作ボタ
ン６を押して取付装置本体５と引掛シーリング２とのロ
ックを解除してから、取付装置本体５を取り外し方向に
回して、栓刃４を受け口部３の広幅部方向に移動差さ
せ、その後、取付装置本体５を下方に引っ張れば、取付
装置本体５及び受信器ユニット９を天井面１から外すこ
とができる。

【００１５】図５及び図６は、本発明の第２の実施形態
を示す。受信器ユニット９の凹部２５から接続コード１
７’が延出され、その先端に電源コネクタ１４’が装着
されている。そして、照明器具本体１５のコネクタ１６
と電源コネクタ１４’とを連結することによって、照明
灯が接続コード１７，１７’を介して配線基板２１に接
続されるようになっている。その他の構成は、第１の実
施形態とほぼ同様なので、同一部分に同一符号を付し
て、詳細な説明を省略する。

【００１６】

【発明の効果】請求項１に記載された構成によれば、リ
モコン受信器の受光センサ及び保安灯が照明器具の中央
部下面に配置されるので、リモコン受信器の受信感度に
発信方向によるばらつきが生じたり、ノイズが発生する
のを防ぐことができると共に、保安灯の光が照明器具本
体によって遮られることがなく、しかも、リモコン受信
器及び保安灯が照明器具本体を着脱する際に邪魔になら
ない。また、リモコン受信器が照明灯の発する熱によっ
て悪影響を受けることがなく、保安灯及びリモコン受信
器を設置することによって照明器具本体のスペースを狭
める心配もない。

【００１７】請求項２に記載された構成によれば、保安
灯及びリモコン受信器を取付装置本体に簡単に組み込む
ことができる。請求項３に記載された構成によれば、カ
バーに入射した信号が集束されて射出され、必ず受光セ
ンサに到達するので、どの位置から送信された信号であ
っても確実に感知することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る天井直付け照明
器具の分解斜視図

【図２】天井直付け照明器具取付装置の側面図

【図３】天井直付け照明器具取付装置の要部斜視図

【図４】天井直付け照明器具のリモコン操作時の斜視図

【図５】本発明の第２の実施形態に係る天井直付け照明
器具の分解斜視図

【図６】本発明の第２の実施形態を示す天井直付け照明
器具取付装置の要部斜視図

【符号の説明】

１ 天井面 ２ 引掛シーリング ３ 受け口部 ４ 栓刃 ５ 取付装置本体 ６ 操作ボタン ７ 係止爪 ８ 操作レバー ９ 受信器ユニット １０ 保安灯 １１ リモコン受信器 １２ 受光センサ １３ カバー １４，１４’ 電源コネクタ １５ 照明器具本体 １６ コネクタ １７，１７’ 接続コード １８ 保安灯ソケット １９ 天板 ２０ 円形孔 ２１ 配線基板 ２２ 中空体 ２３ 透孔 ２４ 爪 ２５ 凹部 ２６ 縦溝 ２７ リモコン送信器

フロントページの続き Ｆターム(参考） 3K014 AA06 CA01 GA03 LA07 LB05 PB04 3K073 AA12 AA21 AA29 AA75 BA25 CB07 CF13 CJ06 CJ11 CJ22 CJ23 CJ24

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に栓刃を有すると共に、外側面に照
   明器具取付部を有する取付装置本体の下部に、保安灯ソ
   ケット及びリモコン受信器を有する受信器ユニットを設
   け、前記保安灯ソケットの保安灯装着面及びリモコン受
   信器の受光センサを前記受信器ユニットの下面に配置し
   たことを特徴とする天井直付け照明器具取付装置。
2. 【請求項２】 配線基板の下面に前記保安灯ソケット及
   びリモコン受信器を装着し、これら配線基板、保安灯ソ
   ケット及びリモコン受信器を前記受信器ユニットに収納
   した請求項１に記載の天井直付け照明器具取付装置。
3. 【請求項３】 前記受光センサの先端部外方に、外方に
   向かって光を拡散するカバーを設けた請求項１又は２に
   記載の天井直付け照明器具取付装置。
4. 【請求項４】 照明器具本体のコネクタと着脱自在に接
   続する電源コネクタを、前記受信器ユニットの外面に設
   けた請求項１乃至３のいずれかに記載の天井直付け照明
   器具取付装置。
5. 【請求項５】 前記受信器ユニットから接続コードを延
   出すると共に、その先端に前記照明器具本体のコネクタ
   と着脱自在に接続する電源コネクタを設けた請求項１乃
   至３のいずれかに記載の天井直付け照明器具取付装置。