JP2000320635A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2000320635A
JP2000320635A JP11134489A JP13448999A JP2000320635A JP 2000320635 A JP2000320635 A JP 2000320635A JP 11134489 A JP11134489 A JP 11134489A JP 13448999 A JP13448999 A JP 13448999A JP 2000320635 A JP2000320635 A JP 2000320635A
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radial needle
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variable transmission
peripheral surface
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正美 田中
Nobuo Goto
伸夫 後藤
Norihisa Kobayashi
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    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
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    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアルニードル軸受23cの負荷容量を確
保すると共に組み付け性を良好にし、しかもトラニオン
6の剛性確保と小型・軽量化とを両立させる設計の容易
化を図る。 【解決手段】 上記ラジアルニードル軸受23cを構成
する外輪24bの一端部にのみ鍔部40aを形成し、こ
の鍔部40aを上記トラニオン6の段部38に対向させ
る。総ニードル軸受の構造を採用しても、組み付け性を
良好にし、しかも各ニードル25、25によりトラニオ
ン6が摩耗する事を防止できる。更に、上記ラジアルニ
ードル軸受23cの軸方向寸法の短縮と外輪軌道44a
の仕上作業の容易化とを図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車用
の変速機として利用するトロイダル型無段変速機の改良
に関し、組立容易で、しかもトラニオンの支持部の負荷
容量を十分に確保自在な構造を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図9〜10に略
示する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究
されている。このトロイダル型無段変速機は、ハーフト
ロイダル型と呼ばれるもので、例えば実開昭62−71
465号公報に開示されている様に、入力軸1と同心に
入力側ディスク2を支持し、この入力軸1と同心に配置
した出力軸3の端部に出力側ディスク4を固定してい
る。トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの内側
で上記入力側、出力側両ディスク2、4の軸方向中間位
置には、トラニオン6、6を設けている。これら各トラ
ニオン6、6は、それぞれ上記入力軸1並びに出力軸3
の方向(図9〜10の左右方向)に対し直角方向(図9
〜10の表裏方向)でこの中心軸とは交差しない捻れの
位置にある枢軸5、5を中心に揺動する。
【0003】即ち、これら各トラニオン6、6は、それ
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設
けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には
変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心
として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、
上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としてい
る。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、
上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向す
る内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各
内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中
心とする円弧を回転させて得られる凹面をなしている。
そして、球状凸面に形成した上記各パワーローラ8、8
の周面8a、8aを、上記内側面2a、4aに当接させ
ている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け弾性的に押圧自在としている。この押圧装置
9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器1
1により転動自在に保持した複数個(例えば4個)のロ
ーラ12、12とから構成している。上記カム板10の
片側面(図9〜10の右側面)には、円周方向に亙る凹
凸であるカム面13を形成し、上記入力側ディスク2の
外側面(図9〜10の左側面)にも、同様の形状を有す
るカム面14を形成している。そして、上記複数個のロ
ーラ12、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向
の軸を中心とする回転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入
力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧す
る。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記両カム面
13、14と複数個のローラ12、12との押し付け合
いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。そし
て、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパワー
ローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達され、こ
の出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図9
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図10に示す様に、入力側ディスク2の内側
面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4a
の中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変
位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を
図9と図10との中間にすれば、入力軸1と出力軸3と
の間で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図11〜12は、実願昭63−692
93号(実開平1−173552号)のマイクロフィル
ムに記載された、より具体化されたトロイダル型無段変
速機の1例を示している。入力側ディスク2と出力側デ
ィスク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニ
ードル軸受16、16を介して、回転自在に支持してい
る。又、カム板10は上記入力軸15の端部(図11の
左端部)外周面にスプライン係合させ、鍔部17により
上記入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止し
ている。そして、このカム板10とローラ12、12と
により、上記入力軸15の回転に基づいて上記入力側デ
ィスク2を、上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回
転させる押圧装置9を構成している。上記出力側ディス
ク4には出力歯車18を、キー19、19により結合
し、これら出力側ディスク4と出力歯車18とが同期し
て回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部に設けた
枢軸5、5はそれぞれ1対の支持板20、20に、揺動
並びに軸方向(図11の表裏方向、図12の左右方向)
に亙る変位自在に支持している。即ち、トロイダル型無
段変速機の本体部分を収納したハウジング21内に上記
1対の支持板20、20を、入力側、出力側両ディスク
2、4を両側から挟む状態で、互いにほぼ平行に、それ
ぞれ支持ポスト45a、45bを中心とする若干の変位
自在に配置している。そして、上記両支持板20、20
の互いに整合する部分に形成した円孔22、22の内側
に、上記各トラニオン6、6の両端部に設けた枢軸5、
5を、ラジアルニードル軸受23、23により、揺動及
び軸方向に亙る変位自在に支持している。上記各円孔2
2、22及び上記各枢軸5、5は、上記両ディスク2、
4の中心軸の方向(図11の左右方向、図12の表裏方
向)に対し直角方向(図11の表裏方向、図12の左右
方向)でこの中心軸とは交差しない捻れの位置にある。
又、上記各ラジアルニードル軸受23、23は、それぞ
れ1個の外輪24と複数本ずつのニードル25、25と
から成る。このうちの外輪24は、外周面を球状凸面と
し、内周面を円筒面状の外輪軌道としている。又、上記
各ニードル25、25は、保持器26により、転動自在
に保持している。尚、上記外輪24の外周面を球面とす
る理由は、上記各支持ポスト45a、45bを中心とし
て上記各支持板20、20が変位し、上記各円孔22、
22の中心軸と上記各枢軸5、5の中心軸とが不一致に
なった場合でも、上記各ニードル25、25の転動面と
相手軌道面との間にエッジロードが加わるのを防止する
為である。
【0009】この様にして、それぞれの両端部を上記各
支持板20、20に支持した上記各トラニオン6、6の
中間部には、それぞれ円孔27、27を形成している。
そして、これら各円孔27、27部分に、変位軸7、7
を支持している。これら各変位軸7、7は、互いに平行
で且つ偏心した支持軸部28、28と枢支軸部29、2
9とを、それぞれ有する。このうちの各支持軸部28、
28を上記各円孔27、27の内側に、別のラジアルニ
ードル軸受30、30を介して、回転自在に支持してい
る。又、上記各枢支軸部29、29の周囲にパワーロー
ラ8、8を、更に別のラジアルニードル軸受31、31
を介して、回転自在に支持している。
【0010】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部29、29が各支持
軸部28、28に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図12で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、
上記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向とし
ている。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入
力軸15の軸方向(図11の左右方向、図12の表裏方
向)に亙る若干の変位自在に支持される。この結果、回
転力の伝達状態で構成各部材に加わる大きな荷重に基づ
く、これら構成各部材の弾性変形に起因して、上記各パ
ワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方向に変位する
傾向となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加
える事なく、この変位を吸収できる。
【0011】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受32、32とスラストニードル軸受33、33とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受32、32は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受3
3、33は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受32、32を構成する外輪34、34に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部29、2
9及び上記外輪34、34が、前記支持軸部28、28
を中心に揺動する事を許容する。
【0012】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図12の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド35、35
を結合し、これら各駆動ロッド35、35の中間部外周
面に駆動ピストン36、36を固設している。そして、
これら各駆動ピストン36、36を、それぞれ駆動シリ
ンダ37、37内に油密に嵌装している。
【0013】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介し
て入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出
力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の
回転が、出力歯車18より取り出される。入力軸15と
出力歯車18との間の回転速度比を変える場合には、上
記1対の駆動ピストン36、36を互いに逆方向に変位
させる。これら各駆動ピストン36、36の変位に伴っ
て上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に変
位し、例えば図12の下側のパワーローラ8が同図の右
側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、そ
れぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ8、
8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側
ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、
接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向き
の変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板2
0、20に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに
逆方向に揺動する。この結果、前述の図9〜10に示し
た様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと
上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入
力軸15と出力歯車18との間の回転速度比が変化す
る。
【0014】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部28、28を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受32、32の外輪3
4、34の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受33、33が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
【0015】又、上述の様な構成各部材の弾性変形等の
基づき、前記各枢軸5、5の中心軸と、前記各円孔2
2、22の中心軸とが若干ずれる場合がある。この様な
場合でも、前記各ラジアルニードル軸受23、23を構
成する外輪24、24が揺動変位する事により、これら
各外輪24、24の中心軸と上記各枢軸5、5の中心軸
とが不一致になる事を防止して、これら各枢軸5、5を
中心とする上記各トラニオン6、6の揺動変位を円滑に
行なわせる。又、上記各円孔22、22の中心軸と各枢
軸5、5の中心軸とが不一致になった場合でも、上記各
外輪24、24の外周面と上記各円孔22、22の内周
面とが強く当接する事を防止して、上記各トラニオン
6、6が上記各枢軸5、5の軸方向に変位する事も、円
滑に行なわせる。
【0016】尚、上述の様に各枢軸5、5を支持板2
0、20に揺動及び軸方向に亙る変位自在に支持する為
の構造として、図13に示す様に、保持器26(図1
2)を設けずにニードル25、25の数を増やした、総
ニードル型のラジアルニードル軸受23a、23aを使
用する構造も、従来から知られている。
【0017】図12に示した様に、各枢軸5、5を支持
板20、20に揺動及び軸方向に亙る変位自在に支持す
る為に、保持器26付のラジアルニードル軸受23、2
3を使用する場合には、これら各ニードル軸受23、2
3の負荷容量が不十分になる場合がある。即ち、ハーフ
トロイダル型のトロイダル型無段変速機の運転時に各パ
ワーローラ8、8には、入力側、出力側両ディスク2、
4から大きなスラスト荷重が加わる。そしてこのスラス
ト荷重は、スラスト玉軸受32、32、スラストニード
ル軸受33、33、トラニオン6、6を介して、上記各
ラジアルニードル軸受23、23に、ラジアル荷重とし
て加わる。この様にしてこれら各ラジアルニードル軸受
23、23に加わるラジアル荷重は、エンジンの出力等
によっても変わるが、排気量が2〜3リットル程度の乗
用車用の変速機の場合で、2トン前後になる場合があ
る。
【0018】この様に大きなラジアル荷重を支承すべ
く、上記各ラジアルニードル軸受23、23の負荷容量
を確保する為には、これら各ラジアルニードル軸受2
3、23を構成するニードル25、25の数を(これら
各ニードル25、25の径を小さくする事なく)多くす
る必要がある。ところが、上記保持器26を組み込んだ
場合には、上記各ラジアルニードル軸受23、23の径
を大きくしない限り、上記ニードル25、25の数を増
やす事ができない。
【0019】これに対して、図13に示す様な総ニード
ル型のラジアルニードル軸受23a、23aの場合に
は、これら各ラジアルニードル軸受23a、23aの径
を大きくする事なく、ニードル25、25の数を増や
し、負荷容量を確保できる。但し、図13に示す様な従
来構造の場合には、組立作業が面倒になるだけでなく、
隣接する部材の耐久性確保も難しくなる。
【0020】即ち、図13に示す様な総ニードル型のラ
ジアルニードル軸受23a、23aの場合、外輪24の
内径側に複数本のニードル25、25を配置したままの
状態では、これら各ニードル25、25の軸方向に亙る
位置決めを図れない。具体的には、外輪24の内径側に
複数本のニードル25、25を配置したまま、これら外
輪24及びニードル25、25を各枢軸5、5に外嵌す
る事はできない。この為、上記各ラジアルニードル軸受
23a、23aを上記各枢軸5、5の周囲に組み付ける
作業は、上記各外輪24、24をこれら各枢軸5、5の
周囲に配置した後、これら各外輪24、24の内周面と
各枢軸5、5の外周面との間に、上記各ニードル25、
25を1本ずつ挿入する事により行なう必要がある。こ
の様な作業は非常に面倒であり、トロイダル型無段変速
機の組立作業の能率化を妨げて、コスト上昇の原因にな
る為、好ましくない。
【0021】又、軸受鋼等の硬質金属により造られたニ
ードル25、25の端面が、比較的軟らかな金属により
造られたトラニオン6、6の端面と擦れ合う為、長期間
に亙る使用に伴って、これら各トラニオン6、6の端面
に、摩耗に基づく凹みが形成される場合がある。トロイ
ダル型無段変速機の運転時に、上記各トラニオン6、6
には、各パワーローラ8、8から大きなスラスト荷重が
加わり、これら各トラニオン6、6の両端部に大きな応
力が発生する。この為、これら各トラニオン6、6の両
端面に摩耗に基づく凹みが存在すると、応力集中により
この凹み部分から亀裂等の損傷を発生する可能性が生
じ、耐久性確保が難しくなる。
【0022】
【先発明の説明】この様な問題を解消する為、特願平1
0−333079号には、図14〜17に示す様な、ト
ロイダル型無段変速機に関する発明が記載されている。
1対のトラニオン6、6の両端部に設けた枢軸5、5は
それぞれ1対の支持板20、20に、揺動並びに軸方向
(図14〜15の左右方向)に亙る変位自在に支持して
いる。そして、これら両支持板20、20の互いに整合
する部分に形成した円孔22、22の内側に、上記各ト
ラニオン6、6の両端部に設けた枢軸5、5を、ラジア
ルニードル軸受23b、23bにより、揺動及び軸方向
(図14〜17の左右方向)に亙る変位自在に支持して
いる。これら各ラジアルニードル軸受23b、23b
は、それぞれ1個の外輪24aと複数本ずつのニードル
25、25とから成る。このうちの外輪24aは、外周
面を球状凸面とし、内周面を円筒面状の外輪軌道として
いる。この外周面を構成する球状凸面の曲率の中心は、
上記外輪24aの中心軸上に存在する。
【0023】先発明のトロイダル型無段変速機を構成す
る、上記各ラジアルニードル軸受23b、23bは、保
持器を持たない総ニードル軸受である。又、上記外輪2
4aはその両端部内周面に、内向フランジ状の鍔部4
0、40を形成している。これら両鍔部40、40同士
の間隔D40は、上記各ニードル25、25の軸方向長さ
25よりも僅かに大きく(D40>L25)している。従っ
て、これら各ニードル25、25は、上記各鍔部40、
40の互いの内側面同士の間に、転動自在に配置されて
いる。
【0024】又、上記各ラジアルニードル軸受23b、
23bを構成する外輪24aを、トラニオン6、6の端
部外周面で上記各枢軸5、5の基端部に形成した段部3
8、38と、これら各枢軸5、5の先端部に係止した円
輪状の抑えリング39、39或はこれら各枢軸5、5の
先端部に外嵌固定したプーリ43、43との間で挟持し
ている。尚、上記各段部38、38と抑えリング39、
39或はプーリ43、43との間隔は、上記各外輪24
a、24aの軸方向長さよりも僅かに大きくしている。
従って、これら各外輪24a、24aの軸方向両端面と
上記各段部38、38及び抑えリング39、39とが強
く擦れ合う事はなく、上記各外輪24a、24aの内側
での上記各枢軸5、5の揺動変位は円滑に行なわれる。
【0025】上述の様に構成する先発明のトロイダル型
無段変速機の場合には、前記各支持板20、20に形成
した円孔22、22の内側に上記各トラニオン6、6の
両端部に形成した枢軸5、5を支持する為の、ラジアル
ニードル軸受23b、23bの負荷容量の確保と、これ
ら各枢軸5、5に対する各ラジアルニードル軸受23
b、23bの組み付け作業の容易化とを図れる。
【0026】先ず第一に、上記各ラジアルニードル軸受
23b、23bとして、保持器を持たない総ニードル軸
受を使用しているので、これら各ラジアルニードル軸受
23b、23bの径を大きく(したりニードル25、2
5の径を小さくしたり)する事なく、ニードル25、2
5の数を増やして、上記各ラジアルニードル軸受23
b、23bの負荷容量の確保を図れる。そして、これら
各ラジアルニードル軸受23b、23bの負荷容量を確
保する事により、トロイダル型無段変速機を出力(特に
トルク)の大きなエンジンを搭載した自動車の変速機と
して使用した場合にも、上記各ラジアルニードル軸受2
3b、23bの構成各部材の転がり疲れ寿命を確保し
て、上記トロイダル型無段変速機の信頼性及び耐久性の
向上を図れる。
【0027】又、上記各ラジアルニードル軸受23b、
23bを構成する複数本のニードル25、25を各外輪
24aの内径側に配置した状態で、これら各ニードル2
5、25の軸方向両端面は、この外輪24aの両端部内
周面に形成した鍔部40、40に当接若しくは近接対向
する。従って、上記各ニードル25、25を上記外輪2
4aの内径側に配置した状態で、これらニードル25、
25及び外輪24aを、上記枢軸5に外嵌する作業を行
なえる。
【0028】即ち、予め上記外輪24aの内径側に複数
本のニードル25、25を密に配置し、上記ラジアルニ
ードル軸受23bを組み立てて、このラジアルニードル
軸受23bを複数組、それぞれ図16に示す様にガイド
チューブ41に外嵌しておく。このガイドチューブ41
の外径は、上記枢軸5の外径とほぼ同じである。そし
て、このガイドチューブ41を、上記枢軸5の先端部に
形成した小径部42に外嵌した状態で、上記ラジアルニ
ードル軸受23bを上記枢軸5に向け滑らせて、図17
に示す様に、1個ずつこの枢軸5に外嵌し、この枢軸5
の周囲に組み付ける。上記ガイドチューブ41は、この
様にして行なう組み付け作業の後、上記枢軸5から取り
外しておく。この様にして、この枢軸5に対する上記ラ
ジアルニードル軸受23bの組み付け作業を行なう為、
この組み付け作業の容易化を図れる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上述した先発明に係る
トロイダル型無段変速機は、ラジアルニードル軸受23
bの負荷容量を十分に確保し、しかも組立作業の能率化
も図れるが、外輪24aの内周面に形成した外輪軌道4
4の仕上加工作業が面倒になる。又、トロイダル型無段
変速機全体としての小型・軽量化と上記各トラニオン
6、6の剛性確保との両立が難しい。本発明のトロイダ
ル型無段変速機は、この様な事情に鑑みて発明したもの
である。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダル型無
段変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と
同様に、ハウジングと、このハウジングの内側に互いに
同心に、且つ互いに独立した回転自在に支持された入力
側、出力側両ディスクと、これら両ディスクを周囲から
挟む状態で上記ハウジング内に配置された複数の支持板
と、これら各支持板の互いに整合する部分に形成された
円孔と、上記両ディスクの中心軸の方向に対し直角方向
でこの中心軸とは交差しない捻れの位置にある、互いに
同心の1対の枢軸を中心として揺動する複数個のトラニ
オンと、これら各枢軸の外周面と上記各円孔の内周面と
の間に設けた、外周面が球状凸面である外輪及びこの外
輪の内径側に設けた複数本のニードルから成る複数組の
ラジアルニードル軸受と、上記各トラニオン毎に支持さ
れた変位軸と、これら各変位軸に回転自在に支持され、
上記入力側、出力側両ディスクの内側面同士の間に挟持
されたパワーローラとを備える。そして、上記両ディス
クの互いに対向する内側面を、それぞれ断面が円弧形の
凹面とし、上記各パワーローラの周面を球面状の凸面と
して、これら各パワーローラの周面と上記各ディスクの
内側面とを当接させて成る。特に、本発明のトロイダル
型無段変速機に於いては、上記各ラジアルニードル軸受
は、保持器を持たない総ニードル軸受である。又、上記
外輪はその一端部内周面にのみ、その内側面を上記各ニ
ードルの軸方向一端面と対向させる、内向フランジ状の
鍔部を形成したものである。そして、この鍔部は上記ト
ラニオンの端面に対向している。
【0031】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機により、入力側ディスクと出力側ディスクとの間
で回転力の伝達を行なわせる作用、並びにこれら両ディ
スク同士の間の変速比を変化させる作用は、前述した様
な従来から知られているトロイダル型無段変速機の場合
と同様である。特に、本発明のトロイダル型無段変速機
の場合には、前述した先発明に係るトロイダル型無段変
速機の場合と同様に、各支持板に形成した円孔の内側に
各トラニオンの両端部に形成した枢軸を支持する為の、
ラジアルニードル軸受の負荷容量の確保と、組み付け作
業の容易化とを何れも図れる。又、このラジアルニード
ル軸受を構成する複数のニードルの端面とトラニオンの
端面とが擦れ合う事を防止して、このトラニオンに摩耗
に基づく凹みが形成されるのを防止し、このトラニオン
の耐久性確保を図れる。更に、本発明のトロイダル型無
段変速機の場合には、上記ラジアルニードル軸受を構成
する外輪の内周面に設ける外輪軌道の仕上加工作業が容
易になる。又、前述した先発明に係るトロイダル型無段
変速機の場合に比べて、上記ラジアルニードル軸受の軸
方向寸法の短縮化が可能になり、トロイダル型無段変速
機全体としての小型・軽量化と各トラニオンの剛性確保
との両立を図る設計が容易になる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の2例の構造を、前述した先発明に係る構造と比較した
状態で示している。各図の(A)は先発明に係る構造
を、(B)は、トラニオン6の剛性向上を意図した、本
発明の実施の形態の第1例を、(C)はトラニオン6の
小型・軽量化を意図した、本発明の実施の形態の第2例
を、それぞれ示している。又、図1〜2の(A)〜
(C)は、何れもパワーローラ8の位置を互いに一致さ
せた状態で描いている。尚、本発明の特徴は、トラニオ
ン6の両端部に互いに同心に設けた1対の枢軸5、5
を、ハウジング21内に若干の変位自在に設けた1対の
支持板20、20(図12〜14参照)に、回転及び揺
動変位自在に支持する為のラジアルニードル軸受23c
部分にある。その他の部分の構造及び作用は、前述した
従来構造或は先発明に係る構造と同様であるから、同等
部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0033】図1〜2(A)〜(C)の何れに記載した
構造の場合も、トラニオン6の両端部に設けた枢軸5、
5はそれぞれ1対の支持板20、20に、揺動並びに軸
方向(図1〜2の左右方向)に亙る変位自在に支持して
いる。そして、これら両支持板20、20の互いに整合
する部分に形成した円孔22、22(図12〜14参
照)の内側に、上記トラニオン6の両端部に設けた枢軸
5、5を、ラジアルニードル軸受23b、23cによ
り、揺動及び軸方向(図1〜2の左右方向)に亙る変位
自在に支持している。これら各ラジアルニードル軸受2
3b、23cは何れも、それぞれ1個の外輪24a、2
4bと複数本ずつのニードル25、25とから成る。こ
のうちの外輪24a、24bは、外周面を球状凸面と
し、内周面を円筒面状の外輪軌道44、44aとしてい
る。この外周面を構成する球状凸面の曲率の中心は、上
記外輪24a、24bの中心軸上に存在する。
【0034】上記各ラジアルニードル軸受23b、23
cは、保持器を持たない総ニードル軸受である。前述し
た先発明のトロイダル型無段変速機を構成するラジアル
ニードル軸受23b、23bの場合、図1〜2(A)に
示す様に、外輪24aの両端部内周面に内向フランジ状
の鍔部40、40を形成している。これに対して、本発
明のトロイダル型無段変速機を構成するラジアルニード
ル軸受23c、23cの場合、図1〜2(B)〜(C)
に示す様に、上記各外輪24b、24bは、その一端部
内周面にのみ、内向フランジ状の鍔部40aを形成して
いる。そして、この鍔部40aを、上記トラニオン6の
端面に対向させている。この鍔部40aの内側面から上
記外輪24bの他端面までの距離で、上記外輪軌道44
aを形成した部分の幅W44a は、上記各ニードル25、
25の軸方向長さL25よりも僅かに大きく(W44a >L
25)している。従って、これら各ニードル25、25
は、上記外輪軌道44aの内径側に、転動自在に配置さ
れている。
【0035】又、図示の例では、上記各ラジアルニード
ル軸受23c、23cを構成する外輪24bを、トラニ
オン6の端部外周面で上記各枢軸5、5の基端部に形成
した段部38、38と、これら各枢軸5、5の先端部に
係止した円輪状の抑えリング39、39或はこれら各枢
軸5、5の先端部に外嵌固定したプーリ43、43(図
12〜14参照)との間で挟持している。尚、上記各段
部38、38と抑えリング39、39或はプーリ43、
43との間隔は、上記各外輪24b、24bの軸方向長
さよりも僅かに大きくしている。従って、前記各円孔2
2、22内での、上記各外輪24b、24bの揺動変位
は、円滑に行なわれる。
【0036】上述の様に構成する本発明のトロイダル型
無段変速機の場合には、前記各支持板20、20に形成
した円孔22、22の内側に上記各トラニオン6、6の
両端部に形成した枢軸5、5を支持する為の、ラジアル
ニードル軸受23c、23cの負荷容量の確保と、これ
ら各枢軸5、5に対する各ラジアルニードル軸受23
c、23cの組み付け作業の容易化とを図れる。又、こ
れら各ラジアルニードル軸受23c、23cを構成する
複数のニードル25、25の端面と上記各トラニオン
6、6の端面である上記各段部38、38とが擦れ合う
事を防止できる。そして、これら各トラニオン6、6の
段部38、38に、摩耗に基づく凹みが形成されるのを
防止し、これら各トラニオン6、6の耐久性確保を図れ
る。更に、上記各ラジアルニードル軸受23c、23c
を構成する外輪24b、24bの内周面に設ける外輪軌
道44aの仕上加工作業が容易になる。又、前述した先
発明に係るトロイダル型無段変速機の場合に比べて、上
記各ラジアルニードル軸受23c、23cの軸方向寸法
の短縮化が可能になり、トロイダル型無段変速機全体と
しての小型・軽量化と上記各トラニオン6、6の剛性確
保との両立を図る設計が容易になる。
【0037】先ず第一に、上記各ラジアルニードル軸受
23c、23cとして、保持器を持たない総ニードル軸
受を使用しているので、これら各ラジアルニードル軸受
23c、23cの径を大きく(したりニードル25、2
5の径を小さくしたり)する事なく、ニードル25、2
5の数を増やして、上記各ラジアルニードル軸受23
c、23cの負荷容量の確保を図れる。そして、これら
各ラジアルニードル軸受23c、23cの負荷容量を確
保する事により、本発明のトロイダル型無段変速機を出
力(特にトルク)の大きなエンジンを搭載した自動車の
変速機として使用した場合にも、上記各ラジアルニード
ル軸受23c、23cの構成各部材の転がり疲れ寿命を
確保して、上記トロイダル型無段変速機の信頼性及び耐
久性の向上を図れる。
【0038】又、上記各ラジアルニードル軸受23c、
23cを構成する複数本のニードル25、25を各外輪
24bの内径側に配置した状態で、これら各ニードル2
5、25の軸方向一端面は、この外輪24bの一端部内
周面に形成した鍔部40aに当接若しくは近接対向す
る。従って、上記各ニードル25、25が上記外輪24
bの他端開口から抜け出る事を防止しさえすれば、これ
ら各ニードル25、25を上記外輪24bの内径側に配
置した状態で、これらニードル25、25及び外輪24
bを、上記枢軸5に外嵌する作業を行なえる。
【0039】即ち、前述した先発明の場合と同様に、予
め上記外輪24bの内径側に複数本のニードル25、2
5を密に配置し、上記ラジアルニードル軸受23cを組
み立てて、このラジアルニードル軸受23cを1乃至複
数組、図3に示す様にガイドチューブ41に外嵌してお
く。又、このガイドチューブ41には、上記ラジアルニ
ードル軸受23cと共に、環状の抑え治具46を外嵌し
ておく。この抑え治具46は、このラジアルニードル軸
受23cを構成する外輪24bの両端面のうち、上記鍔
部40aを設けていない他端側に対向させて、この他端
側開口から上記各ニードル25、25が抜け出るのを防
止しつつ、上記外輪24bを押し動かせる様にしてい
る。尚、上記ガイドチューブ41に複数組のラジアルニ
ードル軸受23cを外嵌する場合には、押し動かし方向
(図3の左方向)に関して最も手前側(図3の右側)の
ラジアルニードル軸受23cの他端側にのみ、上記抑え
治具46を設ければ足りる。
【0040】上記ガイドチューブ41の外径は、上記枢
軸5の外径とほぼ同じである。そして、このガイドチュ
ーブ41を、上記枢軸5の先端部に形成した小径部42
に外嵌した状態で、上記抑え治具46により押しつつ、
上記ラジアルニードル軸受23cを上記枢軸5に向け滑
らせて、図4に示す様に、1個ずつこの枢軸5に外嵌
し、この枢軸5の周囲に組み付ける。上記ガイドチュー
ブ41は、この様にして行なう組み付け作業の後、上記
枢軸5から取り外しておく。この様にして、この枢軸5
に対する上記ラジアルニードル軸受23cの組み付け作
業を行なう為、この組み付け作業の容易化を図れる。
【0041】又、本発明の場合には、上記ラジアルニー
ドル軸受23cを構成する上記各ニードル25、25の
軸方向両端面のうちの一端面は、上記外輪24bに形成
した鍔部40aに対向する。この外輪24bは、上記各
ニードル25、25と同様に、高炭素クロム軸受鋼等の
軸受鋼の如き、硬い材料により造る為、上記鍔部40a
の内側面の摩耗が著しくなる事はない。又、仮にこの内
側面が摩耗した場合でも、トロイダル型無段変速機の運
転時に上記鍔部40aに大きな応力が発生する事はない
ので、上記外輪24bの耐久性が低下する事はない。上
記鍔部40aの外側面は前記段部38に対向するが、こ
の部分の対向面積は広く、摺接した場合でも、摺接部に
作用する面圧は低く、摺接面で金属接触が発生しない
為、問題となる様な摩耗が発生する事はない。
【0042】これに対して、上記各ニードル25、25
の軸方向他端面は、上記枢軸5の先端部(図1〜2の右
端部)に係止した抑えリング39或はプーリ43(図1
3〜14参照)の側面に対向する。この為、これら抑え
リング39及びプーリ43の一部に、摩耗に基づく凹み
が形成される可能性がある。但し、トロイダル型無段変
速機の運転時に、これら抑えリング39及びプーリ43
に大きな応力が発生する事はない。従って、これら抑え
リング39及びプーリ43に多少の凹みが形成されたと
しても、トロイダル型無段変速機全体としての耐久性が
損なわれる事はない。
【0043】又、本発明の場合には、前記各ラジアルニ
ードル軸受23c、23cを構成する外輪24bの一端
部にのみ、上記鍔部40aを設けている為、前述した先
発明の場合に比べて、上記外輪24bの内周面に設ける
外輪軌道44aの仕上加工作業が容易になる。この点に
就いて、図5〜8により説明する。
【0044】先ず第一に、先発明の様に、外輪24aの
両端部に鍔部40、40が存在した場合には、図5
(A)に矢印で示す様に、外輪軌道44を研磨する為の
砥石48を、スラスト方向だけでなくラジアル方向にも
変位させなければならない。これに対して、本発明の様
に外輪24bの一端部にのみ鍔部40aを設けた構造の
場合には、図5(B)に矢印で示す様に、外輪軌道44
aを研磨する為の砥石48を、スラスト方向にのみ変位
させれば良い。この様に、研磨の為の砥石48の変位方
向が一方向で済む分、仕上加工の為の時間の短縮を図れ
る。
【0045】第二に、先発明の様に、外輪24aの両端
部に鍔部40、40が存在した場合には、図6(A)に
示す様に、鍔部40の内径寸法R40よりも小さな外径を
有する砥石しか使用できない。これに対して、本発明の
様に外輪24bの一端部にのみ鍔部40aを設けた構造
の場合には、図6(B)に示す様に、仕上加工すべき外
輪軌道44aの内径R44a よりも僅かに小さな外径を有
する砥石まで使用できる。この様に、外径の大きな砥石
を使用できる分、砥石の外径面と外輪軌道44aとの摺
接面積を増大し、しかも砥石の変位量を少なく抑えて、
仕上加工の為の時間の短縮を図れる。
【0046】第三に、先発明の様に、外輪24aの両端
部に鍔部40、40が存在した場合には、図7(A)に
示す様に、砥石48のストロークL48を、軸方向両端側
で厳密に規制する必要がある。即ち、仕上加工すべき外
輪軌道44と上記各鍔部40、40の内側面との間に
は、図8に示す様に、研削逃げの為の凹溝49が形成さ
れている。仕上加工の際に上記砥石48のストロークL
48は、上記外輪軌道44は完全に研削できるが、砥石4
8が上記各鍔部40の内側面に当たらない様に、図8に
示したLmin とLmax との間(Lmin <L48<Lmax
に規制しなければならない。これに対して、本発明の様
に外輪24bの一端部にのみ鍔部40aを設けた構造の
場合には、この外輪24bの他端側のストローク規制を
厳密に行なう必要はない。その分、研削加工装置の設定
が容易になり、上記外輪24の加工作業が容易になる。
【0047】更に、本発明の場合には、前述した先発明
に係るトロイダル型無段変速機の場合に比べて、上記各
ラジアルニードル軸受23c、23cの軸方向寸法の短
縮化が可能になり、トロイダル型無段変速機全体として
の小型・軽量化と上記各トラニオン6の剛性確保との両
立を図る設計が容易になる。この点に就いて、図2によ
り説明する。
【0048】図2(A)に示す先発明の構造の場合、外
輪24aの両端部に鍔部40、40が存在する為、トラ
ニオン6の剛性を確保しようとした場合には、このトラ
ニオン6の端面である段部38は図2の鎖線α位置に、
このトラニオン6の端部に設けた枢軸5の端面の位置は
同図の鎖線β位置に、それぞれ存在する。これに対し
て、本発明の場合には、外輪24bの一端部にのみ鍔部
40aを設けている為、ラジアルニードル軸受23cの
負荷容量が、上記先発明のラジアルニードル軸受23b
の負荷容量と同じであれば、小型・軽量化、又はトラニ
オン6の剛性向上を図れる。
【0049】先ず、図2(B)は、トラニオン6の剛性
向上を図った場合を示している。この場合には、枢軸5
の先端面位置は、同図(A)に示した先発明の場合と同
じである。この場合には、上記トラニオン6の端部で上
記枢軸5を設けた側壁47部分の厚さ寸法を、上記先発
明の場合に比べて、先発明に使用する外輪24aと本発
明に使用する外輪24bとの軸方向寸法の差である△T
分だけ、大きくできる。そして、この分、上記トラニオ
ン6に大きなスラスト荷重を支承させる事が可能になっ
て、大きなトルク伝達を行なえるトロイダル型無段変速
機の実現を図れる。
【0050】次に、図2(C)は、トラニオン6の軸方
向寸法の短縮化を図った場合を示している。この場合に
は、トラニオン6の端面位置は、同図(A)に示した先
発明の場合と同じである。この場合には、枢軸5の先端
面位置を、上記先発明の場合に比べて、先発明に使用す
る外輪24aと本発明に使用する外輪24bとの軸方向
寸法の差である△T分だけ、上記トラニオン6の中央に
近くできる。そして、この分、上記トラニオン6の軸方
向寸法の短縮化が可能になって、小型・軽量なトロイダ
ル型無段変速機の実現を図れる。
【0051】尚、上述の説明は、各キャビティ毎に2個
のパワーローラを設ける、2ローラ型のトロイダル型無
段変速機に本発明を適用する場合に就いて説明した。但
し、本発明は、この様な2ローラ型のものに限らず、各
キャビティ毎に3個のパワーローラを設ける、3ローラ
型のトロイダル型無段変速機にも適用できる。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り構成され作用
するので、先発明の場合と同様に、ラジアルニードル軸
受の負荷容量を、このラジアルニードル軸受を大径化し
たり、組み付け作業を面倒にする事なく大きくし、しか
も隣接する部材の摩耗を防止できる。この為、小型でし
かも優れた耐久性を有し、しかも安価なトロイダル型無
段変速機の実現に寄与できる。更に本発明の場合には、
仕上加工作業の容易化と、小型・軽量化と上記各トラニ
オンの剛性確保とを両立させる為の設計の容易化を図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の2例を先発明に係る構造
と共に示す、要部断面図。
【図2】図1の右端部拡大断面図。
【図3】枢軸にラジアルニードル軸受を組み付ける状態
を示す、図1(B)(C)の右部に相当する断面図。
【図4】同じく組み付け完了後の状態を示す、図1
(B)(C)の右部に相当する断面図。
【図5】外輪軌道を仕上加工する為に砥石を動かす状態
を示しており、(A)は先発明の場合を、(B)は本発
明の場合を、それぞれ示す略断面図。
【図6】外輪軌道を仕上加工する為に使用する砥石とし
て使用可能な最大径を示しており、(A)は先発明の場
合を、(B)は本発明の場合を、それぞれ示す略断面
図。
【図7】外輪軌道を仕上加工する為に使用する砥石を軸
方向に変位させる際のストロークの規制範囲を示してお
り、(A)は先発明の場合を、(B)は本発明の場合
を、それぞれ示す略断面図。
【図8】外輪の端部に形成した凹溝を示す為の部分断面
図。
【図9】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図10】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図11】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第1
例を示す断面図。
【図12】図11のX−X断面図。
【図13】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第2
例を示す、図12と同方向から見た要部断面図。
【図14】先発明の実施の形態の1例を示す、図12と
同方向から見た要部断面図。
【図15】図14のY部拡大断面図。
【図16】枢軸にラジアルニードル軸受を組み付ける状
態を示す、図14のZ部に相当する断面図。
【図17】同じく組み付け完了後の状態を示す、図14
のZ部に相当する断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 入力軸 16 ニードル軸受 17 鍔部 18 出力歯車 19 キー 20 支持板 21 ハウジング 22 円孔 23、23a、23c ラジアルニードル軸受 24、24b 外輪 25 ニードル 26 保持器 27 円孔 28 支持軸部 29 枢支軸部 30 ラジアルニードル軸受 31 ラジアルニードル軸受 32 スラスト玉軸受 33 スラストニードル軸受 34 外輪 35 駆動ロッド 36 駆動ピストン 37 駆動シリンダ 38 段部 39 抑えリング 40、40a 鍔部 41 ガイドチューブ 42 小径部 43 プーリ 44、44a 外輪軌道 45a、45b 支持ポスト 46 抑え治具 47 側壁 48 砥石 49 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 功久 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J051 AA03 BA03 BB02 BD02 BE09 CA05 CB07 ED20 FA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングの内側に
    互いに同心に、且つ互いに独立した回転自在に支持され
    た入力側、出力側両ディスクと、これら両ディスクを周
    囲から挟む状態で上記ハウジング内に配置された複数の
    支持板と、これら各支持板の互いに整合する部分に形成
    された円孔と、上記両ディスクの中心軸の方向に対し直
    角方向でこの中心軸とは交差しない捻れの位置にある、
    互いに同心の1対の枢軸を中心として揺動する複数個の
    トラニオンと、これら各枢軸の外周面と上記各円孔の内
    周面との間に設けた、外周面が球状凸面である外輪及び
    この外輪の内径側に設けた複数本のニードルから成る複
    数組のラジアルニードル軸受と、上記各トラニオン毎に
    支持された変位軸と、これら各変位軸に回転自在に支持
    され、上記入力側、出力側両ディスクの内側面同士の間
    に挟持されたパワーローラとを備え、上記両ディスクの
    互いに対向する内側面を、それぞれ断面が円弧形の凹面
    とし、上記各パワーローラの周面を球面状の凸面とし
    て、これら各パワーローラの周面と上記各ディスクの内
    側面とを当接させて成るトロイダル型無段変速機に於い
    て、上記各ラジアルニードル軸受は、保持器を持たない
    総ニードル軸受であり、上記外輪はその一端部内周面に
    のみ、その内側面を上記各ニードルの軸方向一端面と対
    向させる、内向フランジ状の鍔部を形成したものであ
    り、この鍔部は上記各トラニオンの端面に対向している
    事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
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