JP4513008B2 - 無段変速装置 - Google Patents

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本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能な無段変速装置に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図3および図4に示すように構成されている。図3に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図4参照)が回転自在に挟持されている。
図3中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図3の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1bとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図4は、図3のA−A線に沿う断面図である。図4に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図4においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図4の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図3の上下方向、図4の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図3の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Aは、球面ポスト68及びこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図4で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図4の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図4の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11及びこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、このようなトロイダル型無段変速機に遊星歯車装置を組み合わせて、動力循環や動力分流を行なうと、クラッチレス化や高効率化を図ることができる。図5は、トロイダル型無段変速機に遊星歯車装置を組み合わせた無段変速装置を示している(例えば、特許文献1参照)。この無段変速装置は、前述した図3および図4に示した構造と略同様の構造を成すトロイダル型無段変速ユニット147と、第1ないし第3の遊星歯車式変速ユニット(以下、遊星歯車装置という)148,149,150とを組み合わせて成り、入力軸1と出力軸151とを有している。また、入力軸1と出力軸151との間には、これらの軸1,151と同心で且つこれらの軸1,151に対して回転可能な伝達軸152が設けられている。なお、押圧装置12Aは油圧式になっており、また、入出力側ディスク2,3は、入力軸1が貫通する中空軸153に対して支持されている。また、入力軸1は、押圧装置12Aを介して、駆動軸22からの回転力を受けるようになっている。
また、このような組み合わせ構造においては、小型化、特に軸方向長さの短縮を狙って、トロイダル型無段変速機のメインシャフトと遊星歯車装置148のキャリア100とを一体化し、トロイダル型無段変速機をトラクションドライブさせるために必要な軸方向の押付け力とトルクとを、メインシャフトから、遊星歯車装置148のキャリア100を介して、外側に配置された入力側ディスク2に伝達する機構が開発されている。そのような機構が図6に示されているが、トロイダル型無段変速機は、トラクションドライブさせるために大きな軸方向の押付け力が必要であり、その力により各部が変形させられる。このことは、図6の構成におけるディスク2およびキャリア100も例外ではなく、遊星歯車装置のキャリア100は、ディスク2と共に変形させられる。言い換えれば、ディスク2の変形は、遊星歯車装置のキャリア100に左右されることになる。
特開2004−84710号公報
図7に示すように、遊星歯車装置のキャリア100は、一般に、前後の隔壁106,108をプラネタリ収納部104の間に配置された柱部分102によって結合することにより構成される。この柱部分102とプラネタリ収納部104とは軸方向に剛性差を生じることとなる。特に、トロイダル型無段変速機において、ディスク2は、パワーローラ11との接触で変形するため、ディスク2の背面のキャリア100の剛性がディスク2の変形量に及ぼす影響は大きい。この場合、ディスク2はキャリア100と共に回転するため、パワーローラ11は、キャリア100の剛性の高い領域すなわち柱部分102が存在する領域と、キャリア100の剛性の低い領域すなわちプラネタリ収納部104が存在する領域とに対して交互に接触する。これに関し、図8および図9には、キャリア100の剛性の高い領域すなわち柱部分102が存在する領域に対してパワーローラ11が接触した状態が示されている。図9から分かるように、ディスク2およびキャリア100の軸方向の変形量は小さい(変形した後の状態が破線で示されている)。一方、図10および図11には、キャリア100の剛性の低い領域すなわちプラネタリ収納部104が存在する領域に対してパワーローラ11が接触した状態が示されている。図11から分かるように、ディスク2およびキャリア100の軸方向の変形量は大きい(変形した後の状態が破線で示されている)。
このように、パワーローラ11が、キャリア100の剛性の高い領域と、キャリア100の剛性の低い領域とに対して交互に接触すると、ディスク2とキャリア100とが細かく軸方向に振動しながら回転することとなり、各部にフレッチングコロージョンを発生させる可能性がある。また、図3に示すダブルキャビティ式の構造の場合には、一方のキャビティとのトルク分配の不均等による、バリエータ内動力循環による効率の悪化、制御の不安定等を誘発する可能性がある。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、キャリアにおける剛性差を少なくして、パワーローラとディスクの軸方向の移動量を小さくできる無段変速装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の無段変速装置は、ディスクとパワーローラとの間の油膜を介したトラクション力により力が伝達されるトロイダル型無段変速機と遊星歯車装置とを組み合わせて成り、トラクションドライブに必要な軸方向押付け力が、互いに隣接して配置された遊星歯車装置のキャリアとディスクとの間で伝達されるとともに、前記キャリアは、前後の隔壁同士を複数の支柱によって連結することにより支柱間に開口が形成された構造を成し、互いに隣接する前記ディスクおよび前記キャリアの接触面の少なくとも一方には、前記開口と対向する部位に、軸方向に突出する凸部が形成されていることを特徴とする。
この請求項1に記載された発明において、互いに隣接するディスクおよびキャリアの接触面の少なくとも一方には、開口と対向する部位に、軸方向に突出する凸部が形成されているため、開口と対向するキャリアの部位の剛性の弱さが凸部によって補われ、パワーローラとディスクの軸方向移動量を小さくできる。したがって、フレッチングコロージョン(フレッチング摩耗)が発生し難く、また、ダブルキャビティ式の構造の場合には、一方のキャビティとのトルク分配の不均等による、バリエータ内動力循環による効率の悪化、制御の不安定等を誘発させないで済む。
また、請求項2に記載の無段変速装置は、ディスクとパワーローラとの間の油膜を介したトラクション力により力が伝達されるトロイダル型無段変速機と遊星歯車装置とを組み合わせて成り、トラクションドライブに必要な軸方向押付け力が、互いに隣接して配置された遊星歯車装置のキャリアとディスクとの間で伝達されるとともに、前記キャリアは、前後の隔壁同士を複数の支柱によって連結することにより支柱間に開口が形成された構造を成し、前記キャリアと前記ディスクとの間にはこれらと別個の部材が介挿され、この部材における前記キャリアおよび前記ディスクとの接触面の少なくとも一方、あるいは、前記部材と接触する前記ディスクおよび前記キャリアの接触面の少なくとも一方には、前記開口と対向する部位に、軸方向に突出する凸部が形成されていることを特徴とする。
この請求項2に記載された発明において、キャリアとディスクとの間にはこれらと別個の部材が介挿され、この部材におけるキャリアおよびディスクとの接触面の少なくとも一方、あるいは、この部材と接触するディスクおよびキャリアの接触面の少なくとも一方には、開口と対向する部位に、軸方向に突出する凸部が形成されている。そのため、請求項1と同様に、開口と対向するキャリアの部位の剛性の弱さが凸部によって補われ、パワーローラとディスクの軸方向移動量を小さくできる。その結果、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の無段変速装置によれば、開口と対向するキャリアの部位の剛性の弱さが凸部によって補われるため、パワーローラとディスクの軸方向移動量を小さくできる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、遊星歯車装置のキャリアとトロイダル型無段変速機のディスクとの接触面構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図3ないし図11と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1は本発明の第1の実施形態を示している。図示のように、キャリア100は、前後の隔壁106,108同士を複数の支柱102によって連結することにより支柱102間に開口104が形成された構造を成している。開口104は、本実施形態の場合、プラネタリ収納部として形成されている。無論、開口であれば、これがどのように使用されても良い。
また、本実施形態において、ディスク2と接触するキャリア100の接触面には、開口104と対向する部位に、軸方向に突出する凸部120が形成されている。なお、この凸部120は、キャリア100と接触するディスク2の接触面に設けられていても良い。
このように、本実施形態では、互いに隣接するディスク2およびキャリア100の接触面の少なくとも一方における開口104と対向する部位に、軸方向に突出する凸部120が形成されているため、開口104と対向するキャリア100の部位の剛性の弱さが凸部120によって補われ、パワーローラ11と接触するキャリア100における剛性差が少なくなって、パワーローラ11およびディスク2の軸方向の移動量を小さくできる。したがって、フレッチングコロージョンが発生し難く、また、ダブルキャビティ式の構造の場合には、一方のキャビティとのトルク分配の不均等による、バリエータ内動力循環による効率の悪化、制御の不安定等を誘発させないで済む。
図2は本発明の第2の実施形態を示している。図示のように、本実施形態においては、キャリア100とディスク2との間に、これらと別個の部材200が介挿されている。また、ディスク2と接触する部材200の接触面には、キャリア100の開口104と対向する部位に、軸方向に突出する凸部200aが形成されている。なお、この凸部は、キャリアと接触する部材200の接触面に設けられていても良く、あるいは、部材200と接触するディスク2の接触面または部材200と接触するキャリア100の接触面に設けられていても良い。
このように、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、開口104と対向するキャリア100の部位の剛性の弱さが凸部200aによって補われ、パワーローラ11と接触するキャリア100における剛性差が少なくなるため、パワーローラ11およびディスク2の軸方向の移動量を小さくでき、結果的に、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機の他、トラニオンが無いフルトロイダル型無段変速機を用いた無段変速装置に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無段変速装置の要部の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る無段変速装置の要部の平面図である。 従来から知られているハーフトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 トロイダル型無段変速機と遊星歯車装置とを組み合わせた無段変速装置の要部断面図である。 遊星歯車装置のキャリアとディスクとの接触部分の側面図である。 遊星歯車装置のキャリアの斜視図である。 キャリアの高剛性領域とパワーローラとが対向した際におけるキャリアとディスクとの接触部分の平面図である。 キャリアの高剛性領域とパワーローラとが対向した際におけるキャリアとディスクとの接触部分の平面図である。 キャリアの低剛性領域とパワーローラとが対向した際におけるキャリアとディスクとの接触部分の平面図である。 キャリアの低剛性領域とパワーローラとが対向した際におけるキャリアとディスクとの接触部分の平面図である。
符号の説明
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
100 キャリア
102 支柱
104 開口
106,108 隔壁
120 凸部

Claims (2)

  1. ディスクとパワーローラとの間の油膜を介したトラクション力により力が伝達されるトロイダル型無段変速機と遊星歯車装置とを組み合わせて成る無段変速装置であって、トラクションドライブに必要な軸方向押付け力が、互いに隣接して配置された遊星歯車装置のキャリアとディスクとの間で伝達される無段変速装置において、
    前記キャリアは、前後の隔壁同士を複数の支柱によって連結することにより支柱間に開口が形成された構造を成し、
    互いに隣接する前記ディスクおよび前記キャリアの接触面の少なくとも一方には、前記開口と対向する部位に、軸方向に突出する凸部が形成されていることを特徴とする無段変速装置。
  2. ディスクとパワーローラとの間の油膜を介したトラクション力により力が伝達されるトロイダル型無段変速機と遊星歯車装置とを組み合わせて成る無段変速装置であって、トラクションドライブに必要な軸方向押付け力が、互いに隣接して配置された遊星歯車装置のキャリアとディスクとの間で伝達される無段変速装置において、
    前記キャリアは、前後の隔壁同士を複数の支柱によって連結することにより支柱間に開口が形成された構造を成し、
    前記キャリアと前記ディスクとの間にはこれらと別個の部材が介挿され、この部材における前記キャリアおよび前記ディスクとの接触面の少なくとも一方、あるいは、前記部材と接触する前記ディスクおよび前記キャリアの接触面の少なくとも一方には、前記開口と対向する部位に、軸方向に突出する凸部が形成されていることを特徴とする無段変速装置。
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