JP2008032084A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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豊 石橋
Takashi Imanishi
尚 今西
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    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/049Friction gearings of the toroid type

Abstract

【課題】ディスクおよび入力軸の強度を低下させることなく一体型の出力側ディスクのトラクション面に対して効率的に潤滑油を供給することができるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】このトロイダル型無段変速機では、出力側ディスク3と別体の支持プレート200A,200Bを出力側ディスク3とその位置決め部材205A,205Bとの間に設け、この支持プレート200A,200Bに設けられた油溝202を利用して潤滑油をトラクション面3aへと導くようになっている。また、支持プレート200A,200Bは出力側ディスク3を支持する機能も有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図4および図5に示すように構成されている。図4に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁(中間壁)13に対しアンギュラ軸受107を介して支持されるとともに、この仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図5参照)が回転自在に挟持されている。
図4中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図4の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図4のA−A線に沿う断面図である図5に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、僅かに変位できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ221および第2キャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト64,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ222の外周部分に対向している。
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1キャビティ221のみについて説明する。
図5に示すように、ケーシング50の内側において、第1キャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸(傾転軸)14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図5においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図5の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図5の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受(傾転軸受)30を介して揺動自在(傾転自在)に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図5の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図5で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図5の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位(オフセット)する。例えば、図5の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、このようなダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機では、一対の出力側ディスク3,3がその背面同士を接合した状態で一体化されたタイプのものがある(図6参照)。このような一体型の出力側ディスク3は、別体型のものとは異なり背面で支持することができないため、一般に、その両端側(入力側ディスク2に最も近い小径側)に設けられた位置決め部材により支持される(例えば、特許文献1参照)。
また、このような一体型の出力側ディスク3は、別体型のものとは異なり、そのトラクション面3aに対する潤滑油の供給にかなりの工夫を凝らす必要がある。これは、前記位置決め部材および軸受の存在により、入力軸1からトラクション面3aへの潤滑経路を確保することが難しく、また、それに伴ってトラクション面3aを効率良く潤滑することができない虞があるからである。
そのため、従来においては、トラクション面3aに通じる通路(穴)を出力側ディスク3に穿設し、この通路を介して入力軸1側からの潤滑油をトラクション面3aへと供給したり(例えば、特許文献1および特許文献2参照)、あるいは、前記位置決め部材側へ迂回する潤滑油通路を通じて入力軸1側からの潤滑油をトラクション面3aへと供給している(例えば、特許文献3参照)。
特許第3726670号公報 特開2005−265128号公報 国際公開第2004/104447号パンフレット
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されるように出力側ディスク3に潤滑用の通路を穿設すると、出力側ディスク3の強度が低下してしまうという問題が生じる。これに対し、特許文献3に開示されるように出力側ディスク3とは別体の位置決め部材を利用して潤滑油をトラクション面3aへと導けば、出力側ディスク3の強度低下の問題は生じないが、特許文献3では、出力側ディスク3が入力軸1にスプライン結合されているため、入力軸1の強度低下の問題が新たに生じており、一体型の出力側ディスク3に伴う潤滑油供給の問題と共にこの入力軸1の強度低下の問題を併せて解決できることが望まれる。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、ディスクおよび入力軸の強度を低下させることなく一体型の出力側ディスクのトラクション面に対して効率的に潤滑油を供給することができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、回転トルクが入力される入力軸と、前記入力軸に支持され前記入力軸と一体で回転する一対の入力側ディスクと、前記入力側ディスクのトラクション面と対向するトラクション面を両側に有して前記一対の入力側ディスク同士の間に配置され且つ前記入力側ディスクとの間に挟持されるパワーローラを介して入力側ディスクから所定の変速比で回転トルクが伝達される1つの出力側ディスクと、この出力側ディスクの両側に設けられて出力側ディスクを位置決め支持する位置決め部材とを備えるトロイダル型無段変速機において、前記位置決め部材と前記出力側ディスクとの間に介挿されて前記出力側ディスクを支持する支持プレートを備え、前記支持プレートには、前記入力軸を通じて供給される潤滑油を前記出力側ディスクのトラクション面へと導くための油路が設けられていることを特徴とする。
この請求項1に記載された発明においては、出力側ディスクとは別体の支持プレートを出力側ディスクとその位置決め部材との間に設け、この支持プレートに設けられた油路を利用して潤滑油をトラクション面へと導くため、出力側ディスクの強度を低下させることなく出力側ディスクのトラクション面に対して効率的に潤滑油を供給することができる。また、支持プレートは出力側ディスクを支持する機能も有しているため、出力側ディスクを入力軸に対して支持する必要がなく、したがって、例えば出力側ディスクを入力軸に対してスプライン結合する必要がない(本発明によれば、入力軸をストレート形状に形成することができる)。そのため、入力軸を加工することにより入力軸の強度が低下するという問題も生じない。
また、請求項2に記載されたトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載された発明において、前記支持プレートは、前記位置決め部材との間および前記入力軸との間に介挿される軸受を支持し、これらの軸受と前記出力側ディスクとの間の隔壁を形成していることを特徴とする。
この請求項2に記載された発明においては、支持プレートが軸受と出力側ディスクとの間の隔壁として機能しているため、軸受の転がり面で発生する熱の影響が出力側ディスクに対して直接に及ばない。つまり、支持プレートは、出力側ディスクのための冷却に寄与することができる。
また、請求項3に記載されたトロイダル型無段変速機は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記支持プレートは、前記出力側ディスクのトラクション面に沿って延び且つ前記油路から流出する潤滑油をトラクション面に沿って案内するガイド部を有していることを特徴とする。
この請求項3に記載された発明においては、前記ガイド部によって潤滑油をトラクション面の全体にわたって確実に行渡らせることができ、トラクション面の冷却効率を飛躍的に高めることができる。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、出力側ディスクとは別体の支持プレートを出力側ディスクとその位置決め部材との間に設け、この支持プレートに設けられた油路を利用して潤滑油をトラクション面3aへと導くとともに、支持プレートによって出力側ディスクを支持するようにしているので、出力側ディスクおよび入力軸の強度を低下させることなく出力側ディスクのトラクション面に対して効率的に潤滑油を供給することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、一体型の出力側ディスクのトラクション面に対する潤滑油の供給形態にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図4ないし図6と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1および図2は本発明の第1の実施形態を示している。なお、図1には本実施形態の要部断面しか示されていないが、本実施形態のダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、一対の出力側ディスク3,3がその背面同士を接合した状態で一体化されている点を除き、その基本的な構造が図4および図5と同様である。
図1に示すように、出力側ディスク3の両端側(入力側ディスク2に最も近い小径側)には、出力側ディスク2を位置決め支持する位置決め部材205A,205Bが設けられている。この場合、これらの位置決め部材205A,205Bは、入力軸1に嵌合されるとともに、その上端および下端がケーシング50(図4参照)に取り付けられており、出力側ディスク3の軸方向の変位を規制している。また、位置決め部材205A,205Bと入力軸1との嵌合部にはラジアル軸受207が介挿されている。
また、本実施形態において、各位置決め部材205A,205Bと出力側ディスク3との間には出力側ディスク3を支持する支持プレート200A,200Bが介挿されている。図2にも示すように、各支持プレート200A,200Bは、出力側ディスク3と入力軸1の間に挿入され且つ出力側ディスク3の端部を支持する円筒状のディスク支持部230と、ディスク支持部230の端部から出力側ディスク3の端部と位置決め部材205A,205Bとの間を径方向外側に延びる環状のフランジ部231とを有している。
各支持プレート200A,200Bには、入力軸1を通じて供給される潤滑油を図中に矢印で示されるように出力側ディスク3のトラクション面3aへと導くための複数の油溝(油路)202が設けられている。具体的には、油溝202は、フランジ部231に隣接するディスク支持部230の端部に貫通して形成されるとともに、周方向に所定の間隔をもって配置され、径方向外側へと渦巻き状に斜めに延びている。
フランジ部231と位置決め部材205A,205Bとの間にはスラスト軸受210が介挿されるとともに、ディスク支持部230と入力軸1との間にはラジアル軸受208が介挿されている。つまり、本実施形態において、支持プレート200A,200Bは、位置決め部材205A,205Bとの間および入力軸1との間に介挿される軸受208,210を支持するとともに、これらの軸受208,210と出力側ディスク3との間の隔壁を形成している。
以上のように、本実施形態では、出力側ディスク3と別体の支持プレート200A,200Bを出力側ディスク3とその位置決め部材205A,205Bとの間に設け、この支持プレート200A,200Bに設けられた油溝202を利用して潤滑油をトラクション面3aへと導くため、出力側ディスク3の強度を低下させることなく出力側ディスク3のトラクション面3aに対して効率的に潤滑油を供給することができる。また、支持プレート200A,200Bは出力側ディスク3を支持する機能も有しているため、出力側ディスク3を入力軸1に対して支持する必要がなく、したがって、例えば出力側ディスク3を入力軸1に対してスプライン結合する必要がない(本実施形態によれば、入力軸1をストレート形状に形成することができる)。そのため、入力軸1を加工することにより入力軸1の強度が損なわれるという問題も生じない。
また、支持プレート200A,200Bが軸受208,210と出力側ディスク3との間の隔壁として機能しているため、軸受208,210の転がり面で発生する熱の影響が出力側ディスク3に対して直接に及ばない。つまり、支持プレート200A,200Bは、出力側ディスク3のための冷却に寄与することができる。
また、本実施形態では、油溝202が周方向に所定の間隔をもって配置され且つ径方向外側へと渦巻き状に斜めに延びているため、潤滑油をポンプ作用をもって吐出させることができ、潤滑性能が向上する。なお、この場合、支持プレート200Aと支持プレート200Bとでは油溝202の渦巻き方向が逆になるため、組み付けを誤らないように、突起などの目印を支持プレートに設けておくことが好ましい。
図3は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、支持プレート200A,200Bには、出力側ディスク3のトラクション面3aに沿って延び且つ油溝202から流出する潤滑油をトラクション面3aに沿って案内するガイド部232が設けられている。
このように、本実施形態では、ガイド部232によって潤滑油をトラクション面3aの全体にわたって確実に行渡らせることができるため、トラクション面3aの冷却効率を飛躍的に高めることができる。
本発明は、様々な形態のダブルキャビティ型トロイダル型無段変速機の他、トラニオンが無いフルトロイダル型無段変速機にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部断面図である。 支持プレートの正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部断面図である。 従来から知られているハーフトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 一体型の出力側ディスクを備えるトロイダル型無段変速機の要部断面図である。
符号の説明
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
3a トラクション面
11 パワーローラ
200A,200b 支持プレート
202 油溝(油路)
205A,205B 位置決め部材
232 ガイド部

Claims (3)

  1. 回転トルクが入力される入力軸と、前記入力軸に支持され前記入力軸と一体で回転する一対の入力側ディスクと、前記入力側ディスクのトラクション面と対向するトラクション面を両側に有して前記一対の入力側ディスク同士の間に配置され且つ前記入力側ディスクとの間に挟持されるパワーローラを介して入力側ディスクから所定の変速比で回転トルクが伝達される1つの出力側ディスクと、この出力側ディスクの両側に設けられて出力側ディスクを位置決め支持する位置決め部材とを備えるトロイダル型無段変速機において、
    前記位置決め部材と前記出力側ディスクとの間に介挿されて前記出力側ディスクを支持する支持プレートを備え、前記支持プレートには、前記入力軸を通じて供給される潤滑油を前記出力側ディスクのトラクション面へと導くための油路が設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記支持プレートは、前記位置決め部材との間および前記入力軸との間に介挿される軸受を支持し、これらの軸受と前記出力側ディスクとの間の隔壁を形成していることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 前記支持プレートは、前記出力側ディスクのトラクション面に沿って延び且つ前記油路から流出する潤滑油をトラクション面に沿って案内するガイド部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
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