JP2011075001A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧装置の押付力の低下を補完するために押圧装置で過押付をしなくとも運転が可能なトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】それぞれの内周面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクを前記出力側ディスクに向けて押圧する押圧装置を備え、前記パワーローラと前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクとの間の界面であるトラクション面に形成される潤滑油膜を介したトラクション力により、動力が伝達されるトロイダル型無段変速機において、前記トラクション面の油膜温度が、押圧装置側>反押圧装置側である。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関するものである。
自動車用変速機として、図4および図5に示すようなトロイダル型無段変速機を使用することが実施されている。
図4に示すように、ケーシング101の内側には、入力軸1が回転自在に支持されている。入力軸1の外周には、円管状の伝達軸103が支持されている。この場合、伝達軸103は、入力軸1と同心的に配設されており、入力軸1に対して回転できる。伝達軸103の両端寄り部分には、第1および第2の入力側ディスク2、2がそれぞれ、ボールスプライン96を介して支持されている。この場合、第1および第2の入力側ディスク2、2は、その内側面2a、2a同士を互いに対向させた状態で同心的に配置されるとともに、ケーシング101の内側で互いに同期して回転できる。
伝達軸103の中間部の周囲には、第1および第2の出力側ディスク4、4がスリーブ109を介して支持されている。スリーブ109の中間部の外周面には、出力歯車110が一体に設けられている。この出力歯車110は、伝達軸103と同心的に配置されるとともに、伝達軸103の外径よりも大きな内径を有している。また、出力歯車110は、一対の転がり軸受112を介して、ケーシング101内に設けられた支持壁111に回転自在に支持されている。
第1および第2の出力側ディスク4、4は、スリーブ109の両端部にスプライン係合されている。この場合、出力側ディスク4、4は、それぞれの内側面4a、4aを互いに反対方向に向けた状態で配置されている。したがって、入力側ディスク2と出力側ディスク4は、その内側面2a、4a同士が互いに対向している。
図5に示すように、ケーシング101の内側であって、出力側ディスク4、4の側方位置には、両ディスク4、4を両側から挟む状態で一対のヨーク113a、113bが支持されている。これら一対のヨーク113a、113bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン6の両端部に設けられた枢軸5を揺動自在に支持するため、ヨーク113a、113bの四隅には、円形の支持孔118が設けられるとともに、ヨーク113a、113bの幅方向の中央部には、円形の係止孔119が設けられている。
一対のヨーク113a、113bは、ケーシング101の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト20a、20bにより、僅かに変位できるように支持されている。これらの支持ポスト20a、20bはそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク4の内側面4aとの間にある第1キャビティ21および第2キャビティ22にそれぞれ対向する状態で設けられている。
したがって、ヨーク113a、113bは、各支持ポスト20a、20bに支持された状態で、その一端部が第1キャビティ21の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ22の外周部分に対向している。
第1および第2のキャビティ21、22は同一構造であるため、以下、第1キャビティ21のみについて説明する。第1キャビティ21には、一対のトラニオン6が設けられている。トラニオン6の両端部には同心的に入力軸1に対し捻れの位置にある枢軸5が設けられており、これらの枢軸5は一対のヨーク113a、113bの一端部に揺動且つ軸方向に変位自在に支持されている。すなわち、枢軸5は、ヨーク113a、113bの一端部に形成された支持孔118の内側に、ラジアルニードル軸受26によって支持されている。ラジアルニードル軸受26は、その外周面が球状凸面で且つその内周面が円筒面である外輪27と、複数本のニードル28とから構成されている。
トラニオン6の中間部にはそれぞれ、円孔30が設けられている。また、各円孔30には変位軸31が支持されている。変位軸31はそれぞれ、互いに平行で且つ偏心した支持軸部33と枢支軸部34とを有している。このうち、支持軸部33は、円孔30の内側に、ラジアルニードル軸受35を介して支持されている。また、枢支軸部34の周囲には、別のラジアルニードル軸受38を介して、パワーローラ11が支持され、入力側および出力側の両ディスク2、4の間に挟持(転接)されている。
入力側および出力側の両ディスク2、4の互いに対向する内側面2a、4aの断面はそれぞれ、枢軸5を中心とする円弧或いはこのような円弧に近い曲線を回転させて得られる凹面を成している。そして、球状の凸面に形成された各パワーローラ11、11の周面11a、11aが各内側面2a、4aに当接されている。
なお、第1および第2キャビティ21、22毎に一対ずつ設けられた変位軸31は、第1および第2キャビティ21、22毎に、入力軸1および伝達軸103に対して180度反対側に位置して設けられている。また、変位軸31の各枢支軸部34が各支持軸部33に対して偏心している方向は、入力ディスク2、2と出力ディスク4、4の回転方向に関して同方向となっている。また、偏心方向は入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、パワーローラ11は、入力軸1および伝達軸103の長手方向に沿って僅かに変位できるように支持されている。
その結果、トロイダル型無段変速機により伝達されるトルクの変動に基づく構成部材の弾性変形量の変動等に起因して、パワーローラ11が入力軸1および伝達軸103の軸方向に変位する傾向となった場合でも、構成部材に無理な力が加わることがなく、その変位を吸収することができる。
また、パワーローラ11の外周面とトラニオン6の中間部内周面との間には、パワーローラ11の外側面から順に、スラスト玉軸受39と、滑り軸受あるいはニードル軸受等のスラスト軸受40とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受39は、パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11の回転を許容する。
また、スラスト軸受40は、パワーローラ11からスラスト玉軸受39の外輪41に加わるスラスト荷重を支承しつつ、枢支軸部34および外輪41が支持軸部33を中心に揺動することを許容する。
トラニオン6の一端部にはそれぞれ、駆動ロッド42が結合されている。また、これらの駆動ロッド42の中間部外周面には、駆動ピストン43が固着されている。この駆動ピストン43は、駆動シリンダ44内に油密に嵌装されている。そして、駆動ピストン43がトラニオン5を軸方向に変位させるためのアクチュエータを構成している。
なお、ポスト20aには、トラニオン6の傾転量を規制する傾転ストッパ150が設けられている。
図4に示すように、入力軸1と一方の入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の押圧装置45が設けられている。この押圧装置45は、カム板46と複数のローラ48とを備えており、入力軸1の回転に基づいて一方の入力側ディスク2を他方の入力側ディスク2に向け押圧しつつ回転させる。この場合、カム板46は、入力軸1の中間部にスプライン係合されるとともに、軸方向に亘る変位を阻止された状態で支持されており、入力軸1と共に回転する。また、複数のローラ48は、保持器47に転動自在に保持されている。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の運転時、入力軸1の回転は、押圧装置45を介して、一方の入力側ディスク2に伝えられ、この入力側ディスク2と他方の入力側ディスク2とが互いに同期して回転する。入力側ディスク2、2の回転は、パワーローラ11を介して、出力側ディスク4、4に伝えられる。出力側ディスク4、4の回転は、出力歯車110により取り出される。
入力軸1と出力歯車110との間の回転速度比を変える場合には、制御弁(図示しない)の切換えに基づいて、第1および第2のキャビティ21、22に対応してそれぞれ一対ずつ設けられた駆動ピストン43を、各キャビティ21、22毎に互いに逆方向に同じ距離だけ変位させる。これらの駆動ピストン43の変位に伴って、一対ずつ合計4個のトラニオン6がそれぞれ逆方向に変位し、一方のパワーローラ11が下側に、他方のパワーローラ11が上側にそれぞれ変位する。
その結果、各パワーローラ11の周面と、入力側ディスク2、2の内側面2a、2a、出力側ディスク4、4の内側面4a、4aとの当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化する。そして、その力の向きの変化に伴って、トラニオン6がヨーク113a、113bに枢支された枢軸5を中心として逆方向に揺動する。この結果、パワーローラ11の周面と、入力側ディスク2、2、出力側ディスク4、4との当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車110との間の回転速度比が変化する。
ところで、このようなトロイダル型無段変速機において、パワーローラ11と入出力側ディスク2、4との動力伝達は、これらの部材表面の損傷を防止するべく、油膜を介したトラクション力により非接触行われる(以下、油膜によって形成されるパワーローラ11と入出力側ディスク2、4との間の界面をトラクション面と称する。)。そのため、パワーローラ11と入出力側ディスク2、4との間に形成されるトラクション面には、トルクを非接触で伝達するための油膜を形成できる十分な量の潤滑油(トラクション油)を供給する必要がある。
トロイダル型無段変速機の潤滑構造としては、特許文献1(特開2005−163854号公報)や特許文献2(特開2008−032084号公報)に記載のトロイダル型無段変速機がある。
特許文献1(特開2005−163854号公報)に記載のトロイダル型無段変速機は、トロイダル型無段変速機のケーシングの内面に固定した、トラニオン支持用のヨークの中間部を、揺動並びに枢軸の軸方向に亙る変位自在に支持する支持ポストの先端部に設けた潤滑ポストから、入力側ディスクおよび出力側ディスクのトラクション面の略全面に対して潤滑油を供給するというものである。
特許文献2(特開2008−032084号公報)に記載のトロイダル型無段変速機は、出力側ディスクの両側に設けられて出力側ディスクを位置決め支持する位置決め部材と出力側ディスクとの間に介挿されて出力側ディスクを支持する支持プレートを備え、支持プレートに設けられた油路により、入力軸を通じて供給される潤滑油を出力側ディスクのトラクション面へと導くというものである。
また、トロイダル型無段変速機では、トラクション力Ftと押付力Fcとの関係はFt=μ・Fcと表される。ここでμはトラクション係数であり、押付力が一定であれば、トラクション力が高いほど、伝えられるトラクション力は大きくなる。そして、効率良く動力を伝達するためには、押付力Fcはできるだけ小さくして、μを大きく設定する必要がある。また、Fcが大きくなるとトラクション接触部のスピン損失の増大および押付力のパワーローラ軸方向分力を支持する軸受の負荷荷重が大きくなるため、動力損失が発生する。
ところで、トラクション係数は、最大トラクション係数と呼ばれる限界値を有しており、その最大トラクション係数は油の温度が高くなるに従い低下する。一方、油の温度を下げるため、ラジエータの容量を大きくすること、あるいは、ポンプを大きくし、冷却流量を多くすることが考えられるが、この場合、油圧系の損失が大きくなるために、結果として、機器の動力伝達効率は低下してしまう。
したがって、動力伝達効率を高めるには、少ない流量で効率良く冷却することが必要となり、トロイダル型無段変速機の冷却方法としては、特許文献3(特開2007−154952号公報)に記載されているトロイダル型無段変速機がある。
特許文献3(特開2007−154952号公報)に記載のトロイダル型無段変速機は、トラニオンに、トラニオン内に潤滑油を供給する第1の油路と、トラニオンに形成されて、第1の油路内の潤滑油を、入力側ディスクおよび出力側ディスクとパワーローラとの間に形成されるトラクション面に対して供給する第2の油路と、トラニオンおよび変位軸に形成されて、第1の油路内の潤滑油を、パワーローラに加わるスラスト方向の荷重を支承する軸受に対して供給する第3の油路を備え、第2の油路に設けた吐出口から、入力側ディスクおよび出力側ディスクと接するパワーローラの接触点の周方向の延長線上に向かって潤滑油を吐出するというものである。
特開2005−163854号公報 特開2008−032084号公報 特開2007−154952号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3では、潤滑(冷却)手段について様々提案されているが、潤滑(冷却)油量については、言及されていない。
また、押付力発生装置(油圧ピストンや機械式カム機構など)により発生した軸力は、押付力発生装置側のディスクを通り、パワーローラに入力され、反対側のディスクへと伝わる。このとき図6に示すように、パワーローラの軸方向の分力に伴う摩擦力が発生して、押付力は下記の式(数1)で表されるように、反押付力発生装置側の押付力Fcoは押付力発生装置側の押付力Fciよりも小さくなる。
Figure 2011075001
そして、入出力ディスクそれぞれのトラクション係数が同じ値であれば、押付力が減少する反押付力発生装置側で必要な押付力を確保すると、反対側の押付力発生装置側では押付力が過剰になってしまい、このような過押付の状態では動力伝達効率の低下招いてしまう。
本発明は、トロイダル型無段変速機の動力伝達性能を高めるために潤滑油分配量等を調整することによりトラクション面の潤滑油膜温度を変えることを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内周面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクを前記出力側ディスクに向けて押圧する押圧装置を備え、前記パワーローラと前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクとの間の界面であるトラクション面に形成される潤滑油膜を介したトラクション力により、動力が伝達されるトロイダル型無段変速機において、前記トラクション面の油膜温度が、押圧装置側>反押圧装置側であることを特徴とする。
また、請求項2に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載の発明において、トラクション面の潤滑手段が、トラクション面の油膜温度を押圧装置側>反押圧装置側となるように構成されている。
本発明によれば、押付力発生装置側での過押付がなくとも運転できるので、トラクション接触部のスピン損失および押付力のパワーローラ軸方向分力を支持する軸受の負荷荷重を小さくでき、動力損失低減が可能となり、さらに、潤滑供給量に関してもトラクション伝達性能を各部で最大限に発揮できるような分配となるため、効率良くトータルの潤滑流量を削減することができ、油圧系による動力損失低減も可能となる。
本発明の実施例1に係る要部断面図である。 本発明の実施例2に係る要部断面図である。 本発明の実施例3に係る要部断面図である。 従来のトロイダル型無段変速機の一例を示す断面図である。 図4におけるA−A断面図である。 押付力を説明する機構図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示している。トロイダル型無段変速機を納めるケーシング101(図5参照)の内面には、トラニオン支持用のヨーク113aの中間部を、揺動並びに枢軸5、5の軸方向に亙る変位自在に支持する為の、支持ポスト20aを固定している。そして、この支持ポスト20aの先端部でヨーク113aの内面中央部に潤滑ポスト200を、結合ねじ202により結合固定している。又、潤滑ポスト200の先端部には、基端寄り部分に比べて外径が大きくなった、外向フランジ状の抑え鍔部236を形成している。
結合ねじ202は、支持ポスト20aおよび潤滑ポスト200を貫通した状態で、先端部をケーシング101の内面に固定した支持プレート237に螺合締結し、頭部238を抑え鍔部236に当接させている。この状態で支持ポスト20aおよび潤滑ポスト200は、支持プレート237と頭部238との間で挟持し、支持プレート237を介してケーシング101の内面に固定している。
抑え鍔部236の外周面の円周方向等間隔4個所位置には、それぞれノズル孔239の下流端を開口させている。これら4個のノズル孔239のうち、2個のノズル孔239は、互いに直径方向反対側にそれぞれの下流端を開口させている。そして、これら2個のノズル孔239のうち、一方のノズル孔239の下流端は、入力側ディスク2の内側面2aに向けて開口している。これに対して、他方のノズル孔239の下流端は、出力側ディスク4の内側面4aに向けて開口している。また、残る2個のノズル孔239の下流端は、各パワーローラ11の周面11aに向けて開口している。
トロイダル型無段変速機の運転時に上述の様な4個のノズル孔239には、図示しない送油ポンプ により、ケーシング101の内面に形成した潤滑油供給溝、結合ねじ202内に設け且つこの結合ねじ202の先端面と頭部238寄りの外周面とに開口した給油通路242、およびノズル孔239を通じて、トラクション油を送り込む。この場合、ノズル孔239に絞りを設けて、入力側ディスク2および出力側ディスク4のトラクション面に対して潤滑油を供給する。そして、絞りとして、軸方向に貫通孔を設けたねじをノズル孔239に螺合する。また、この時、潤滑油の流量を反押付力発生装置側>押付力発生装置側となるように、入力側ディスクに向いた絞り242の貫通孔の大きさを出力側ディスクに向いた絞り241の貫通孔の大きさより小さくする。
図2は、本発明の第2の実施の形態を示している。図示のように、本実施の形態では、抑え鍔部236の外周面の反押付力発生装置、つまり出力側ディスクとパワーローラの位置には、ノズル孔239の下流端を開口させ、抑え鍔部236の外周面の押圧力発生装置、つまり入力ディスクの位置には、ノズル孔を開口させない。
また、図3は、第3の実施の形態を示している。抑え鍔部236の外周面の円周方向等間隔4個所位置に、それぞれノズル孔239の下流端を開口させ、入力側ディスク2に向けて開口させたノズル孔239の下流端のみに、円筒状の絞り243を設けてもよい。
また、反押付力発生装置側への潤滑供給ラインに設置するラジエータの容量を押付力発生装置側の潤滑供給ラインに設置するラジエータの容量より大きくし、潤滑油温を反押付力発生装置側<押付力発生装置側としてもよい。
なお、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもなく、トラクション面の油膜温度が、押圧装置側>反押圧装置側となるような構成、そして潤滑油供給手段を用いることが肝要であり、実施例に挙げた構成に特に限定されるものではない。
本発明は、トロイダル型無段変速機であって、その冷却方法として使用できる。
1 入力軸
2 入力側ディスク
2a 入力側ディスクの内側面
4 出力側ディスク
4a 出力側ディスクの内側面
5 枢軸
6 トラニオン
8 トラニオン
9 枢軸
11 パワーローラ
11a パワーローラの周面
20a 支持ポスト
20b 支持ポスト
21 第1のキャビティ
22 第2のキャビティ
26 ラジアルニードル軸受
27 外輪
28 ニードル
30 円孔
31 変位軸
33 支持軸部
34 枢支軸部
35 ラジアルニードル
38 ラジアルニードル
39 スラスト玉軸受
40 スラスト軸受
41 外輪
42 駆動ロッド
43 駆動ピストン
44 駆動シリンダ
45 押圧装置
46 カム板
47 保持器
48 ローラ
96 ボールスプライン
101 ケーシング
103 伝達軸
109 スリーブ
110 出力歯車
111 支持壁
112 転がり軸受
113a ヨーク
113b ヨーク
118 支持孔
119 係止孔
150 傾転ストッパ
200 潤滑ポスト
202 結合ねじ
236 抑え鍔部
237 支持プレート
238 頭部
239 ノズル孔
241 絞り
242 絞り
243 絞り

Claims (2)

  1. それぞれの内周面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクを前記出力側ディスクに向けて押圧する押圧装置を備え、前記パワーローラと前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクとの間の界面であるトラクション面に形成される潤滑油膜を介したトラクション力により、動力が伝達されるトロイダル型無段変速機において、
    前記トラクション面の油膜温度が、押圧装置側が反押圧装置側より高いことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. トラクション面の潤滑手段が、トラクション面の油膜温度を押圧装置側が反押圧装置側より高くなるように構成されている請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
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