JP6427886B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
図6は、トロイダル型無段変速機の押圧装置80を示すもので、(a)は当該押圧装置80の半断面図、(b)は押圧装置の要部の断面図である。図示のように、入力軸1の入力側に位置する入力側ディスク2の背面2d側には、入力側ディスク2を軸方向へ押圧する油圧式の押圧装置80が設けられている。
この押圧装置80は、入力軸1の基端部(図6において左端部)1eに結合される第1のシリンダ部81と、入力側ディスク2に設けられた第2のシリンダ部82と、環状の第1のピストン部(油圧ピストン)83と、環状の第2のピストン部(油圧ピストン)84とを備えている。
また、第2のシリンダ部82の内周面と、第2のピストン部84と、入力側ディスク2の背面2dと、入力軸1の外周面の一部とによって囲まれた空間は、第2の油圧室(油室)90を構成している。この第2の油圧室90は、複数のシール部材91,92によって流体密に保たれている。
第1の油圧室85に圧油が送り込まれると、第1ピストン部83が図6中右側(入力側ディスク2側)に押圧され、これによって、入力側ディスク2の背面に一体に形成された第2のシリンダ部82を介して当該入力側ディスク2が右側に押圧される。
一方、第2の油圧室90に圧油が送り込まれると、第2のピストン部84は図6中左側への移動が規制されているので、入力側ディスク2が右側に押圧される。
このように両油圧室85,90で発生した力は、何れも、入力側ディスク2を図示しない出力側ディスク側(右側)に向け押圧するとともに、入力軸1を基端側(図6の左側)に引っ張り、他方の図示しない入力側ディスクを図示しなし出力側ディスクに押圧する方向の力として加わる。
一方、第1のピストン部83の外周部には入力側ディスク2の背面に一体に形成されたシリンダ部82が当接しているので、当該シリンダ部82によって第1のピストン部83の外周部は左側に押圧される。
第1のピストン部83の外周部が入力側ディスク2の第2のシリンダ部82によって押圧されると、当該外周部に設けられたシール溝100の側面が内側に倒れるように撓んで、シール溝100の入口にある入口角部100aがシールリング86の側面に食い込む側に変形する。その結果、シールリング86の外周側、すなわち前記第1のシリンダ部81の内周面に近い部位が変形し、当該シールリング86に摩耗減少が発生する。
前記押圧装置は、前記油圧室を構成するシリンダ部と、このシリンダ部に設けられ、かつ前記入力側ディスクまたは前記出力側ディスクに当接するピストン部とを有し、
前記ピストン部の前記シリンダ部の内周面に対向する外周面にシール溝が設けられ、このシール溝に前記シリンダ部の内周面に摺接するシールリングが設けられ、
前記シール溝の入口にある両側の入口角部に対向する前記シールリングの両側面に凹所が設けられ、この凹所は、前記入口角部が前記凹所に入り込むように撓んでも前記シールリングの側面に接触しないように前記シールリングの外周面と両側面との角部を内側に凸となるような断面矩形状に切り欠いて形成され、前記凹所の前記ピストン部における内径側の端部は、前記シール溝の前記入口角部より内径側に位置していることを特徴とする。
なお、本実施形態のトロイダル型無段変速機の特徴は、押圧装置を構成するシリンダ部とピストン部との間のシール構造にあり、その他の構成および作用は上述した従来の構成および作用と略同様であるため、以下においては、本実施の形態の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図6と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1は、本発明に係るトロイダル型無段変速機の第1の実施の形態を示すもので、(a)は、押圧装置を構成するシリンダ部とピストン部との間のシール構造の要部を示す断面図、(b)は同シール構造の変形例の要部を示す断面図である。
シール溝100には、シリンダ部81の内周面81aに液体密に摺接するシールリング101が設けられている。このシールリング101の前記シール溝100の入口にある入口角部100aに対向するシールリング101の側面に、入口角部100aとの接触を避ける凹所101a,101aが設けられている。
この凹所101aは、シールリング101の外周面と両側面との角部を内側に凸となるような断面円弧状に切り欠いて形成されている。この断面円弧状の凹所101aのピストン部83における内径側の端部は、前記シール溝100の入口角部100aより内径側(図1(a)において下側)に位置している。
この凹所102aは、シールリング101の外周面と両側面との角部を断面矩形状に切り欠いて形成されている。この断面矩形状の凹所102aのピストン部83における内径側の角部は前記シール溝100の入口角部100aより内径側(図1(b)において下側)に位置している。
図2は、本発明に係るトロイダル型無段変速機の第2の実施の形態を示すもので、(a)は、押圧装置を構成するシリンダ部とピストン部との間のシール構造の要部を示す断面図、(b)は同シール構造の第1変形例の要部を示す断面図、(c)は同シール構造の第2変形例の要部を示す断面図である。
この面取部100bは断面略4半円弧状に形成されており、この面取部100bとシール溝100の側面とは滑らかに接続されている。
このような面取部100b,100bを有するシール溝100に断面矩形状のシールリング86が設けられている。
このような面取部100c,100cを有するシール溝100に断面矩形状のシールリング86が設けられている。
面取部100e1はピストン部83の側面側に形成された面取部100dより若干小さくなっており、この面取部100e1に面取部100e2が滑らかに接続されている。また、面取部100e2とシール溝100の側面とは滑らかに接続されている。
このような面取部100e1と面取部100e2からなる面取部100eは全体として前記面取部100dや図1に示す入口角部100aに形成された細面取部より大きくなっている。
図3は、本発明に係るトロイダル型無段変速機の第3の実施の形態を示すもので、押圧装置を構成するシリンダ部とピストン部との間のシール構造の要部を示す断面図である。
図3に示すように、(第1の)ピストン部83の外周面にはシール溝100が周方向に沿って形成されている。このシール溝100は断面矩形状に形成されており、その入口角部100a,100aは細面取りが施されているか、またはエッジとなっている。
シール溝100には、シリンダ部81の内周面81aに液体密に摺接するシールリング103が設けられている。このシールリング103は、前記シールリング86より薄く形成されている。そして、シール溝100の側面と、シールリング103との間にシールリング103と硬さが異なる部材(弾性部材)105が設けられている。
このようなシールリング103と硬さが異なる部材(弾性部材)105は、シールリング103より硬さが小さい部材として例えばゴムや樹脂等を使用でき、シールリング103より硬さが大きい部材として例えば鋼等が使用できる。
また、シールリング103と硬さが異なる部材(弾性部材)105は、前記入口角部100aが入力側ディスク2のシリンダ部82によって押圧されてシールリング86の側面に食い込む側に変形しても、弾性的に変形するだけで、押圧力が解除されると弾性復帰して元の形状に戻るような弾力を有している。
また、本実施の形態では、本発明を、入力側ディスク2の背面側に油圧室を有する押圧装置80を備えたトロイダル型無段変速機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限ることなく、出力側ディスクの背面側に油圧室を有する押圧装置を備えたトロイダル型無段変速機にも適用できる。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
80 押圧装置
100 シール溝
100a 入口角部
86,101,102,103 シールリング
101a,102a 凹所
100b,100c,100e 面取部
105 弾性部材
Claims (1)
- それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心部を貫通してこれら入力側ディスクおよび出力側ディスクを支持する軸と、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクまたは前記出力側ディスクの背面側に油圧室を有し、前記入力側ディスク、前記出力側ディスクおよび前記パワーローラに押し付け力を付与する油圧式の押圧装置とを備えるトロイダル型無段変速機において、
前記押圧装置は、前記油圧室を構成するシリンダ部と、このシリンダ部に設けられ、かつ前記入力側ディスクまたは前記出力側ディスクに当接するピストン部とを有し、
前記ピストン部の前記シリンダ部の内周面に対向する外周面にシール溝が設けられ、このシール溝に前記シリンダ部の内周面に摺接するシールリングが設けられ、
前記シール溝の入口にある両側の入口角部に対向する前記シールリングの両側面に凹所が設けられ、この凹所は、前記入口角部が前記凹所に入り込むように撓んでも前記シールリングの側面に接触しないように前記シールリングの外周面と両側面との角部を内側に凸となるような断面矩形状に切り欠いて形成され、前記凹所の前記ピストン部における内径側の端部は、前記シール溝の前記入口角部より内径側に位置していることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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