JP2000320426A - ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 - Google Patents
ディーゼル機関用高圧燃料噴射管Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
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- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 噴射管本体やシート部より洩れた燃料を回収
できる極めて安全性の高いディーゼル機関用高圧燃料噴
射管を提供する。 【解決手段】 噴射管本体１の外周側に別体からなる外
管２を被着重合し、かつ外管の端部付近をシール部材４
ａを介在して締付けナット３と係合せしめ、噴射管本体
の接続頭部１−１のなす押圧座面部を相手部材８の受圧
座面部８−１に当接係合せしめ、締付けナットの螺合に
よる接続頭部での押圧に伴って締着して相手部材を接続
する構造となした高圧燃料噴射管において、噴射管本体
の接続頭部と締付けナットとの間に、円周上に少なくと
も１個の細孔５−１を放射状に設けた環状のワッシャー
３を嵌合し、さらに締付けナットのワッシャーと相手部
材との間にドレイン孔３−１を穿設し、ワッシャーの細
孔あるいはシート部９より締付けナット内部に洩れた燃
料をドレイン孔より回収する構造とする。
できる極めて安全性の高いディーゼル機関用高圧燃料噴
射管を提供する。 【解決手段】 噴射管本体１の外周側に別体からなる外
管２を被着重合し、かつ外管の端部付近をシール部材４
ａを介在して締付けナット３と係合せしめ、噴射管本体
の接続頭部１−１のなす押圧座面部を相手部材８の受圧
座面部８−１に当接係合せしめ、締付けナットの螺合に
よる接続頭部での押圧に伴って締着して相手部材を接続
する構造となした高圧燃料噴射管において、噴射管本体
の接続頭部と締付けナットとの間に、円周上に少なくと
も１個の細孔５−１を放射状に設けた環状のワッシャー
３を嵌合し、さらに締付けナットのワッシャーと相手部
材との間にドレイン孔３−１を穿設し、ワッシャーの細
孔あるいはシート部９より締付けナット内部に洩れた燃
料をドレイン孔より回収する構造とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は特にディーゼル機関
にあって、燃料の供給路として該機関の近くに配設され
る管径３０ｍ／ｍ程度以下の比較的細径からなるディー
ゼル機関用高圧燃料噴射管に関するものである。
にあって、燃料の供給路として該機関の近くに配設され
る管径３０ｍ／ｍ程度以下の比較的細径からなるディー
ゼル機関用高圧燃料噴射管に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般にディーゼル機関用高圧燃料噴射管
としては、燃料の機関外部への飛散、洩れの完全防止対
策をはかるため、従来、例えば図５、図６に示すよう
に、噴射管本体１１の外周側にその相対する端面が間隔
１４を保持して軸方向に移動可能に被着重合した別体か
らなるそれぞれの外管１２−１、１２−２間に跨設され
る連結筒体１３を、前記相互の外管１２−１、１２−２
のなす内側端部付近にシール部材１５を介在させてその
両端部をいずれも加熱溶着Ｗ−１、Ｗ−２して二重壁に
構成され、かつ噴射管本体１１の両端部には接続頭部１
１−１、１１−２の背後にスリーブ１３−１ａ、１３−
２ａを介在して接続時の締付けナット１３−１、１３−
２が組込まれ、この締付けナット１３−１、１３−２に
シール部材１６を介して外管１２−１、１２−２の端部
が係合された構造となっている。しかしながらこのよう
な構成の噴射管においては、噴射管本体１１上にそれぞ
れの外管１２−１、１２−２を被着重合した定位置の組
付けた状態で、前記連結筒体１３を跨設してその両端部
と外管１２−１、１２−２側とをろう付けまたは溶接な
どの加熱溶着Ｗ−１、Ｗ−２するため、加熱溶着部付近
に位置する噴射管本体１１側に加熱による機械的強度の
劣化や外管１２−１、１２−２の耐食表面処理被膜の熱
損による耐食性の低下を招く。そしてこのような機械的
強度の劣化と配設使用時の機関からの加振に起因して長
期使用後に周壁面に亀裂を生ぜしめて燃料の外部への噴
霧状の飛散、洩れを誘発する可能性があった。そこで燃
料の外部への噴霧状の飛散、洩れの防止対策の１つとし
て、図６に示すごとく締付けナット１３−２にドレイン
孔１７を設け、噴射管本体１１から洩れた燃料を前記ド
レイン孔１７より回収する方法がとられている。１９は
前記ドレイン孔１７に連通するドレイン１９−１を有す
る燃料回収用リテーナであり、締付けナット１３−２に
シーリング部材２０を介して外嵌され、かつ抜け止め用
リング２１にて固定されている。
としては、燃料の機関外部への飛散、洩れの完全防止対
策をはかるため、従来、例えば図５、図６に示すよう
に、噴射管本体１１の外周側にその相対する端面が間隔
１４を保持して軸方向に移動可能に被着重合した別体か
らなるそれぞれの外管１２−１、１２−２間に跨設され
る連結筒体１３を、前記相互の外管１２−１、１２−２
のなす内側端部付近にシール部材１５を介在させてその
両端部をいずれも加熱溶着Ｗ−１、Ｗ−２して二重壁に
構成され、かつ噴射管本体１１の両端部には接続頭部１
１−１、１１−２の背後にスリーブ１３−１ａ、１３−
２ａを介在して接続時の締付けナット１３−１、１３−
２が組込まれ、この締付けナット１３−１、１３−２に
シール部材１６を介して外管１２−１、１２−２の端部
が係合された構造となっている。しかしながらこのよう
な構成の噴射管においては、噴射管本体１１上にそれぞ
れの外管１２−１、１２−２を被着重合した定位置の組
付けた状態で、前記連結筒体１３を跨設してその両端部
と外管１２−１、１２−２側とをろう付けまたは溶接な
どの加熱溶着Ｗ−１、Ｗ−２するため、加熱溶着部付近
に位置する噴射管本体１１側に加熱による機械的強度の
劣化や外管１２−１、１２−２の耐食表面処理被膜の熱
損による耐食性の低下を招く。そしてこのような機械的
強度の劣化と配設使用時の機関からの加振に起因して長
期使用後に周壁面に亀裂を生ぜしめて燃料の外部への噴
霧状の飛散、洩れを誘発する可能性があった。そこで燃
料の外部への噴霧状の飛散、洩れの防止対策の１つとし
て、図６に示すごとく締付けナット１３−２にドレイン
孔１７を設け、噴射管本体１１から洩れた燃料を前記ド
レイン孔１７より回収する方法がとられている。１９は
前記ドレイン孔１７に連通するドレイン１９−１を有す
る燃料回収用リテーナであり、締付けナット１３−２に
シーリング部材２０を介して外嵌され、かつ抜け止め用
リング２１にて固定されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の燃料回収方法では、噴射管本体１１の接続頭部
１１−１、１１−２の押圧座面１１−１ａ、１１−２ａ
と相手側部材１８の受圧座面１８−１とのシート面から
締付けナット１３−１、１３−２内部に洩れた燃料な
ど、噴射管本体１１の接続頭部１１−１、１１−２の外
側の相手部材１８との間に洩れた燃料の回収が不可能で
あり、またこの洩れた燃料が締付けナット１３−１、１
３−２と相手部材１８との螺合部より外部へ洩れること
があり、その一層の安全対策が望まれる現状にある。
な従来の燃料回収方法では、噴射管本体１１の接続頭部
１１−１、１１−２の押圧座面１１−１ａ、１１−２ａ
と相手側部材１８の受圧座面１８−１とのシート面から
締付けナット１３−１、１３−２内部に洩れた燃料な
ど、噴射管本体１１の接続頭部１１−１、１１−２の外
側の相手部材１８との間に洩れた燃料の回収が不可能で
あり、またこの洩れた燃料が締付けナット１３−１、１
３−２と相手部材１８との螺合部より外部へ洩れること
があり、その一層の安全対策が望まれる現状にある。
【０００４】本発明は従来技術の有する前記問題点に鑑
みてなされたものであり、噴射管本体やシート部より万
一燃料が洩れた場合でも、洩れた燃料が外部に洩れるこ
となく回収できて、火災対策を一層確実となして長期耐
用することができる極めて安全性の高いディーゼル機関
用高圧燃料噴射管を提供しようとするものである。
みてなされたものであり、噴射管本体やシート部より万
一燃料が洩れた場合でも、洩れた燃料が外部に洩れるこ
となく回収できて、火災対策を一層確実となして長期耐
用することができる極めて安全性の高いディーゼル機関
用高圧燃料噴射管を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、噴射管本体部で万一燃料が洩れた場合でも、
洩れた燃料と接続頭部のなす押圧座面部と相手部材の受
圧座面部とのシート部で洩れた燃料を共に同じドレイン
より回収できるように構成するとともに、それらの燃料
が締付けナットと相手部材との螺合部から外部に洩れな
いようにシール手段をこうじたもので、その第１の実施
態様は両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後に締付け
ナットを組込んだ噴射管本体の外周側にそれぞれ別体か
らなる外管を被着重合し、かつ前記外管の両外側端部付
近をシール部材を介在して前記締付けナットと係合せし
めて構成し、前記接続頭部のなす押圧座面部を相手部材
の受圧座面部に当接係合せしめ、前記締付けナットの螺
合による前記接続頭部での押圧に伴って締着して相手部
材を接続する構造となした高圧燃料噴射管において、前
記噴射管本体の接続頭部と締付けナットとの間に、円周
上に少なくとも１個の細孔を放射状に設けた環状のワッ
シャーを嵌合し、さらに前記締付けナットの前記ワッシ
ャーと相手部材との間にドレイン孔を穿設し、前記ワッ
シャーの細孔より締付けナット内部に流入した燃料また
は前記接続頭部のなす押圧座面部と相手部材の受圧座面
部とのシート部より締付けナット内部に洩れた燃料を前
記締付けナットのドレイン孔より回収する構造となした
ディーゼル機関用高圧燃料噴射管を要旨とするものであ
る。また第２の実施態様は両側端部に接続端部と該接続
端部の背後に締付けナットを組込んだ噴射管本体の外周
側に、それぞれ別体からなる外管を被着重合し、かつ前
記外管の両外側端部付近をシール部材を介在して前記締
付けナットと係合せしめて構成し、前記接続端部のなす
押圧座面部を相手部材の受圧座面部に当接係合せしめ、
前記締付けナットの螺合による前記接続端部での押圧に
伴って締着して相手部材を接続する構造となした高圧燃
料噴射管において、前記噴射管本体の接続端部と締付け
ナットとの間に、円周上に少なくとも１つの切込みを放
射状に設けた筒状のねじ込み式スリーブを該噴射管本体
の接続端部に螺着し、さらに前記締付けナットの前記ス
リーブと相手部材との間にドレイン孔を穿設し、前記ね
じ込み式スリーブの切込みより締付けナット内部に流入
した燃料または前記接続端部のなす押圧座面部と相手部
材の受圧座面部とのシート部より締付けナット内部に洩
れた燃料を前記締付けナットのドレイン孔より回収する
構造となしたディーゼル機関用高圧燃料噴射管を要旨と
するものである。また上記第１、第２のディーゼル機関
用高圧燃料噴射管において、締付けナットと相手部材と
の螺合部外側端部付近にシール部材を配したりするもの
である。
するため、噴射管本体部で万一燃料が洩れた場合でも、
洩れた燃料と接続頭部のなす押圧座面部と相手部材の受
圧座面部とのシート部で洩れた燃料を共に同じドレイン
より回収できるように構成するとともに、それらの燃料
が締付けナットと相手部材との螺合部から外部に洩れな
いようにシール手段をこうじたもので、その第１の実施
態様は両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後に締付け
ナットを組込んだ噴射管本体の外周側にそれぞれ別体か
らなる外管を被着重合し、かつ前記外管の両外側端部付
近をシール部材を介在して前記締付けナットと係合せし
めて構成し、前記接続頭部のなす押圧座面部を相手部材
の受圧座面部に当接係合せしめ、前記締付けナットの螺
合による前記接続頭部での押圧に伴って締着して相手部
材を接続する構造となした高圧燃料噴射管において、前
記噴射管本体の接続頭部と締付けナットとの間に、円周
上に少なくとも１個の細孔を放射状に設けた環状のワッ
シャーを嵌合し、さらに前記締付けナットの前記ワッシ
ャーと相手部材との間にドレイン孔を穿設し、前記ワッ
シャーの細孔より締付けナット内部に流入した燃料また
は前記接続頭部のなす押圧座面部と相手部材の受圧座面
部とのシート部より締付けナット内部に洩れた燃料を前
記締付けナットのドレイン孔より回収する構造となした
ディーゼル機関用高圧燃料噴射管を要旨とするものであ
る。また第２の実施態様は両側端部に接続端部と該接続
端部の背後に締付けナットを組込んだ噴射管本体の外周
側に、それぞれ別体からなる外管を被着重合し、かつ前
記外管の両外側端部付近をシール部材を介在して前記締
付けナットと係合せしめて構成し、前記接続端部のなす
押圧座面部を相手部材の受圧座面部に当接係合せしめ、
前記締付けナットの螺合による前記接続端部での押圧に
伴って締着して相手部材を接続する構造となした高圧燃
料噴射管において、前記噴射管本体の接続端部と締付け
ナットとの間に、円周上に少なくとも１つの切込みを放
射状に設けた筒状のねじ込み式スリーブを該噴射管本体
の接続端部に螺着し、さらに前記締付けナットの前記ス
リーブと相手部材との間にドレイン孔を穿設し、前記ね
じ込み式スリーブの切込みより締付けナット内部に流入
した燃料または前記接続端部のなす押圧座面部と相手部
材の受圧座面部とのシート部より締付けナット内部に洩
れた燃料を前記締付けナットのドレイン孔より回収する
構造となしたディーゼル機関用高圧燃料噴射管を要旨と
するものである。また上記第１、第２のディーゼル機関
用高圧燃料噴射管において、締付けナットと相手部材と
の螺合部外側端部付近にシール部材を配したりするもの
である。
【０００６】本発明に係るディーゼル機関用高圧燃料噴
射管は、噴射管本体の接続頭部と締付けナットとの間に
１個、好ましくは複数個の細孔を有する環状のワッシャ
ーを、または噴射管本体の接続端部と締付けナットとの
間に１つ、好ましくは複数の切込み付きねじ込み式スリ
ーブをそれぞれ設けたことにより、万一燃料が噴射管本
体より洩れた場合でも、洩れた燃料は前記環状のワッシ
ャーの円周上に放射状に設けた複数個の細孔、またはね
じ込み式スリーブの円周上に放射状に設けた複数の切込
みから締付けナット内側に導かれる。そしてシート部よ
り洩れた燃料と共に、締付けナットに設けたドレイン孔
より回収することができる。また締付けナットと相手部
材との螺合部外側端部付近にシール部材を配することに
より、締付けナット内側に導かれた燃料が締付けナット
と相手部材との螺合部より外部に洩れることはない。し
たがってこのディーゼル機関用高圧燃料噴射管は、火災
対策を一層確実となした極めて安全性の高いものであ
る。
射管は、噴射管本体の接続頭部と締付けナットとの間に
１個、好ましくは複数個の細孔を有する環状のワッシャ
ーを、または噴射管本体の接続端部と締付けナットとの
間に１つ、好ましくは複数の切込み付きねじ込み式スリ
ーブをそれぞれ設けたことにより、万一燃料が噴射管本
体より洩れた場合でも、洩れた燃料は前記環状のワッシ
ャーの円周上に放射状に設けた複数個の細孔、またはね
じ込み式スリーブの円周上に放射状に設けた複数の切込
みから締付けナット内側に導かれる。そしてシート部よ
り洩れた燃料と共に、締付けナットに設けたドレイン孔
より回収することができる。また締付けナットと相手部
材との螺合部外側端部付近にシール部材を配することに
より、締付けナット内側に導かれた燃料が締付けナット
と相手部材との螺合部より外部に洩れることはない。し
たがってこのディーゼル機関用高圧燃料噴射管は、火災
対策を一層確実となした極めて安全性の高いものであ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係るディーゼル機
関用高圧燃料噴射管の一実施例の要部を拡大して示す縦
断面図、図２は図１に示す燃料噴射管におけるワッシャ
ーを示す正面図、図３は同じく本発明に係るディーゼル
機関用高圧燃料噴射管の他の一実施例の要部を拡大して
示す縦断面図、図４は図３に示す燃料噴射管におけるね
じ込み式スリーブを示す正面図であり、１は噴射管本
体、１−１は接続頭部、２は外管、３は締付けナット、
４ａ、４ｂ、４ｃはシール部材、５は環状のワッシャ
ー、６はねじ込み式スリーブ、７は燃料回収用リテー
ナ、８は相手部材、９はシート部、１０は抜け止め用リ
ングである。
関用高圧燃料噴射管の一実施例の要部を拡大して示す縦
断面図、図２は図１に示す燃料噴射管におけるワッシャ
ーを示す正面図、図３は同じく本発明に係るディーゼル
機関用高圧燃料噴射管の他の一実施例の要部を拡大して
示す縦断面図、図４は図３に示す燃料噴射管におけるね
じ込み式スリーブを示す正面図であり、１は噴射管本
体、１−１は接続頭部、２は外管、３は締付けナット、
４ａ、４ｂ、４ｃはシール部材、５は環状のワッシャ
ー、６はねじ込み式スリーブ、７は燃料回収用リテー
ナ、８は相手部材、９はシート部、１０は抜け止め用リ
ングである。
【０００８】まず図１に示すディーゼル機関用高圧燃料
噴射管は、両側端部に成形した接続頭部１−１側に締付
けナット３が組込まれた噴射管本体１の外周側に別体か
らなる外管２が被着重合されており、かつ前記外管２の
両外側端部付近をシール部材４ａを介在して前記締付け
ナット３と係合せしめ、前記接続頭部１−１のなす押圧
座面部１−１ａを相手部材８の受圧座面部８−１に当接
係合せしめてシート部９を構成し、前記締付けナット３
の螺合による前記接続頭部１−１での押圧に伴って締着
して相手部材８を接続する構造において、前記接続頭部
１−１と締付けナット３との間に、円周上に複数個の細
孔５−１が放射状に設けられた環状のワッシャー５を介
在させている。そして前記締付けナット３の前記環状の
ワッシャー５と前記シート部９間にドレイン孔３−１を
穿設し、このドレイン孔３−１を囲繞するように燃料回
収用リテーナ７を締付けナット３の外周にシール部材４
ｂを介して外嵌し、抜け止め用リング１０にて固定して
いる。前記ドレイン孔３−１は締付けナット３の円周上
に複数個設けられており、一方燃料回収用リテーナ７側
にはその内周面に前記ドレイン孔３−１を囲むように円
周溝７−１が設けられ、この円周溝７−１上に前記ドレ
イン孔３−１と連通する通孔７−２が穿設されている。
締付けナット３と相手部材８との螺合部外側端部付近に
はシール部材４ｃを配している。
噴射管は、両側端部に成形した接続頭部１−１側に締付
けナット３が組込まれた噴射管本体１の外周側に別体か
らなる外管２が被着重合されており、かつ前記外管２の
両外側端部付近をシール部材４ａを介在して前記締付け
ナット３と係合せしめ、前記接続頭部１−１のなす押圧
座面部１−１ａを相手部材８の受圧座面部８−１に当接
係合せしめてシート部９を構成し、前記締付けナット３
の螺合による前記接続頭部１−１での押圧に伴って締着
して相手部材８を接続する構造において、前記接続頭部
１−１と締付けナット３との間に、円周上に複数個の細
孔５−１が放射状に設けられた環状のワッシャー５を介
在させている。そして前記締付けナット３の前記環状の
ワッシャー５と前記シート部９間にドレイン孔３−１を
穿設し、このドレイン孔３−１を囲繞するように燃料回
収用リテーナ７を締付けナット３の外周にシール部材４
ｂを介して外嵌し、抜け止め用リング１０にて固定して
いる。前記ドレイン孔３−１は締付けナット３の円周上
に複数個設けられており、一方燃料回収用リテーナ７側
にはその内周面に前記ドレイン孔３−１を囲むように円
周溝７−１が設けられ、この円周溝７−１上に前記ドレ
イン孔３−１と連通する通孔７−２が穿設されている。
締付けナット３と相手部材８との螺合部外側端部付近に
はシール部材４ｃを配している。
【０００９】上記構成のディーゼル機関用高圧燃料噴射
管において、噴射管本体１の機械的強度の劣化や配設使
用時の機関からの加振などに起因して万一周壁面に亀裂
が生じて該噴射管本体１から燃料が洩れた場合、その洩
れた燃料は外管２と噴射管本体１との間を通り環状のワ
ッシャー５側へ流れる。ワッシャー５の付近まで流れて
きた燃料がこのワッシャー５と噴射管本体１との隙間に
侵入すると当該ワッシャー５に放射状に設けられている
細孔５−１を通って締付けナット３の内側へ流入し、当
該締付けナット３に設けられているドレイン孔３−１よ
り燃料回収用リテーナ７の円周溝７−１および通孔７−
２より外部に回収されることとなる。また締付けナット
３の締付けトルク不足などにより万一燃料がシート部９
より洩れて締付けナット３の内側へ流入した場合も前記
と共通のドレイン孔３−１より燃料回収用リテーナ７の
円周溝７−１および通孔７−２より外部に回収されると
となる。なお締付けナット３と相手部材８との螺合部外
側端部付近にシール部材４ｃを配しているので、締付け
ナット３の内側へ流入した燃料が締付けナット３と相手
部材８との螺合部より外部へ洩れることはない。
管において、噴射管本体１の機械的強度の劣化や配設使
用時の機関からの加振などに起因して万一周壁面に亀裂
が生じて該噴射管本体１から燃料が洩れた場合、その洩
れた燃料は外管２と噴射管本体１との間を通り環状のワ
ッシャー５側へ流れる。ワッシャー５の付近まで流れて
きた燃料がこのワッシャー５と噴射管本体１との隙間に
侵入すると当該ワッシャー５に放射状に設けられている
細孔５−１を通って締付けナット３の内側へ流入し、当
該締付けナット３に設けられているドレイン孔３−１よ
り燃料回収用リテーナ７の円周溝７−１および通孔７−
２より外部に回収されることとなる。また締付けナット
３の締付けトルク不足などにより万一燃料がシート部９
より洩れて締付けナット３の内側へ流入した場合も前記
と共通のドレイン孔３−１より燃料回収用リテーナ７の
円周溝７−１および通孔７−２より外部に回収されると
となる。なお締付けナット３と相手部材８との螺合部外
側端部付近にシール部材４ｃを配しているので、締付け
ナット３の内側へ流入した燃料が締付けナット３と相手
部材８との螺合部より外部へ洩れることはない。
【００１０】つぎに図３に示すディーゼル機関用高圧燃
料噴射管は、前記した図１、図２に示す環状のワッシャ
ー５に替えて、円周上に複数の切込み６−１を放射状に
設けた筒状のねじ込み式スリーブ６を噴射管本体１の接
続端部に螺合し、その先端部を締付けナット３の内周面
に圧着させたものである。すなわちこの噴射管の場合
は、締付けナット３の内部に外方へ開口する受圧面３ａ
を形成し、この受圧面３ａに当接係合する押圧面６ａお
よび該押圧面６ａ部の円周上に放射状に設けた複数の切
込み６−１を有するねじ込み式スリーブ６を噴射管本体
１の接続端部に設けたねじ部１−２に螺合し、該押圧面
６ａを締付けナット３側の受圧面３ａに圧着して構成し
たものである。すなわちこの燃料噴射管の場合は、噴射
管本体１から洩れて筒状のねじ込み式スリーブ６まで流
れてきた燃料を当該スリーブ６の切込み６−１より締付
けナット３の内側へ導く構造となしたものである。
料噴射管は、前記した図１、図２に示す環状のワッシャ
ー５に替えて、円周上に複数の切込み６−１を放射状に
設けた筒状のねじ込み式スリーブ６を噴射管本体１の接
続端部に螺合し、その先端部を締付けナット３の内周面
に圧着させたものである。すなわちこの噴射管の場合
は、締付けナット３の内部に外方へ開口する受圧面３ａ
を形成し、この受圧面３ａに当接係合する押圧面６ａお
よび該押圧面６ａ部の円周上に放射状に設けた複数の切
込み６−１を有するねじ込み式スリーブ６を噴射管本体
１の接続端部に設けたねじ部１−２に螺合し、該押圧面
６ａを締付けナット３側の受圧面３ａに圧着して構成し
たものである。すなわちこの燃料噴射管の場合は、噴射
管本体１から洩れて筒状のねじ込み式スリーブ６まで流
れてきた燃料を当該スリーブ６の切込み６−１より締付
けナット３の内側へ導く構造となしたものである。
【００１１】上記図３に示す構成のディーゼル機関用高
圧燃料噴射管において、噴射管本体１の機械的強度の劣
化や配設使用時の機関からの加振などに起因して万一周
壁面に亀裂が生じて該噴射管本体１から燃料が洩れた場
合、その洩れた燃料は前記図１に示す噴射管と同様外管
２と噴射管本体１との間を通り筒状のねじ込み式スリー
ブ６側へ流れる。そしてねじ込み式スリーブ６の付近ま
で流れてきた燃料はこのスリーブ６の切込み６−１を通
って締付けナット３の内側へ流入し、当該締付けナット
３に設けられているドレイン孔３−１より燃料回収用リ
テーナ７の円周溝７−１および通孔７−２より外部に回
収されることとなる。またこの燃料噴射管の場合も、締
付けナット３の締付けトルク不足などにより万一燃料が
シート部９より洩れて締付けナット３の内側へ流入した
場合は、前記噴射管本体１側から洩れてきた燃料と同様
に、ドレイン孔３−１より燃料回収用リテーナ７の円周
溝７−１および通孔７−２より外部に回収される。なお
締付けナット３と相手部材８との螺合部外側端部付近に
シール部材４ｃを配しているので、締付けナット３の内
側へ流入した燃料が締付けナット３と相手部材８との螺
合部より外部へ洩れることはない。
圧燃料噴射管において、噴射管本体１の機械的強度の劣
化や配設使用時の機関からの加振などに起因して万一周
壁面に亀裂が生じて該噴射管本体１から燃料が洩れた場
合、その洩れた燃料は前記図１に示す噴射管と同様外管
２と噴射管本体１との間を通り筒状のねじ込み式スリー
ブ６側へ流れる。そしてねじ込み式スリーブ６の付近ま
で流れてきた燃料はこのスリーブ６の切込み６−１を通
って締付けナット３の内側へ流入し、当該締付けナット
３に設けられているドレイン孔３−１より燃料回収用リ
テーナ７の円周溝７−１および通孔７−２より外部に回
収されることとなる。またこの燃料噴射管の場合も、締
付けナット３の締付けトルク不足などにより万一燃料が
シート部９より洩れて締付けナット３の内側へ流入した
場合は、前記噴射管本体１側から洩れてきた燃料と同様
に、ドレイン孔３−１より燃料回収用リテーナ７の円周
溝７−１および通孔７−２より外部に回収される。なお
締付けナット３と相手部材８との螺合部外側端部付近に
シール部材４ｃを配しているので、締付けナット３の内
側へ流入した燃料が締付けナット３と相手部材８との螺
合部より外部へ洩れることはない。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明によるディー
ゼル機関用高圧燃料噴射管は、噴射管本体の接続頭部の
部分に配設した環状のワッシャーまたはねじ込み式スリ
ーブによって噴射管本体あるいはシート部より万一燃料
が洩れた場合でも、洩れた燃料を外部に回収することが
でき、またまた締付けナットと相手部材との螺合部外側
端部付近にシール部材を配することにより、締付けナッ
ト内側に導かれた燃料が締付けナットと相手部材との螺
合部より外部に洩れることもなくなるので、漏洩燃料に
よる火災の危険性は全くなく極めて安全性に富むもので
ある。
ゼル機関用高圧燃料噴射管は、噴射管本体の接続頭部の
部分に配設した環状のワッシャーまたはねじ込み式スリ
ーブによって噴射管本体あるいはシート部より万一燃料
が洩れた場合でも、洩れた燃料を外部に回収することが
でき、またまた締付けナットと相手部材との螺合部外側
端部付近にシール部材を配することにより、締付けナッ
ト内側に導かれた燃料が締付けナットと相手部材との螺
合部より外部に洩れることもなくなるので、漏洩燃料に
よる火災の危険性は全くなく極めて安全性に富むもので
ある。
【図１】本発明に係るディーゼル機関用高圧燃料噴射管
の一実施例の要部を拡大して示す縦断面図である。
の一実施例の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図２】図１に示す燃料噴射管におけるワッシャーを示
す正面図である。
す正面図である。
【図３】同じく本発明に係るディーゼル機関用高圧燃料
噴射管の他の一実施例の要部を拡大して示す縦断面図で
ある。
噴射管の他の一実施例の要部を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図４】図３に示す燃料噴射管におけるねじ込み式スリ
ーブを示す正面図である。
ーブを示す正面図である。
【図５】本発明の対象とする従来のディーゼル機関用高
圧燃料噴射管を一部省略して示す縦断面図である。
圧燃料噴射管を一部省略して示す縦断面図である。
【図６】図５に示すディーゼル機関用高圧燃料噴射管の
要部を拡大して示す縦断面図である。
要部を拡大して示す縦断面図である。
１ 噴射管本体 １−１ 接続頭部 ２ 外管 ３ 締付けナット ３−１ ドレイン孔 ４ａ、４ｂ、４ｃ シール部材 ５ 環状のワッシャー ６ ねじ込み式スリーブ ７ 燃料回収用リテーナ ７−２ ドレイン孔 ８ 相手部材 ９ シート部 １０ 抜け止め用リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｆ１６Ｌ 19/02 Ｆ１６Ｌ 55/00 Ｅ
Claims (3)
- 【請求項１】 両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後
に締付けナットを組込んだ噴射管本体の外周側にそれぞ
れ別体からなる外管を被着重合し、かつ前記外管の両外
側端部付近をシール部材を介在して前記締付けナットと
係合せしめて構成し、前記接続頭部のなす押圧座面部を
相手部材の受圧座面部に当接係合せしめ、前記締付けナ
ットの螺合による前記接続頭部での押圧に伴って締着し
て相手部材を接続する構造となした高圧燃料噴射管にお
いて、前記噴射管本体の接続頭部と締付けナットとの間
に、円周上に少なくとも１個の細孔を放射状に設けた環
状のワッシャーを嵌合し、さらに前記締付けナットの前
記ワッシャーと相手部材との間にドレイン孔を穿設し、
前記ワッシャーの細孔より締付けナット内部に流入した
燃料または前記接続頭部のなす押圧座面部と相手部材の
受圧座面部とのシート部より締付けナット内部に洩れた
燃料を前記締付けナットのドレイン孔より回収する構造
となしたことを特徴とするディーゼル機関用高圧燃料噴
射管。 - 【請求項２】 両側端部に接続端部と該接続端部の背後
に締付けナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それ
ぞれ別体からなる外管を被着重合し、かつ前記外管の両
外側端部付近をシール部材を介在して前記締付けナット
と係合せしめて構成し、前記接続端部のなす押圧座面部
を相手部材の受圧座面部に当接係合せしめ、前記締付け
ナットの螺合による前記接続端部での押圧に伴って締着
して相手部材を接続する構造となした高圧燃料噴射管に
おいて、前記噴射管本体の接続端部と締付けナットとの
間に、円周上に少なくとも１つの切込みを放射状に設け
た筒状のねじ込み式スリーブを該噴射管本体の接続端部
に螺着し、さらに前記締付けナットの前記スリーブと相
手部材との間にドレイン孔を穿設し、前記ねじ込み式ス
リーブの切込みより締付けナット内部に流入した燃料ま
たは前記接続端部のなす押圧座面部と相手部材の受圧座
面部とのシート部より締付けナット内部に洩れた燃料を
前記締付けナットのドレイン孔より回収する構造となし
たことを特徴とするディーゼル機関用高圧燃料噴射管。 - 【請求項３】 前記締付けナットと相手部材との螺合部
外側端部付近にシール部材を配した構成となしたことを
特徴とする請求項１または２記載のディーゼル機関用高
圧燃料噴射管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13437199A JP4036412B2 (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13437199A JP4036412B2 (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000320426A true JP2000320426A (ja) | 2000-11-21 |
| JP4036412B2 JP4036412B2 (ja) | 2008-01-23 |
Family
ID=15126832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13437199A Expired - Fee Related JP4036412B2 (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4036412B2 (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| GB2425812A (en) * | 2005-04-20 | 2006-11-08 | Anton Paar Gmbh | Vented two layer pipe |
| FR2886370A1 (fr) * | 2005-05-27 | 2006-12-01 | Snecma Moteurs Sa | Dispositif de raccordement de deux elements tels qu'un conduit d'alimentation en carburant et un injecteur |
| EP1854994A2 (en) * | 2006-05-12 | 2007-11-14 | Iveco S.p.A. | Protective device for terminations of pipes carrying fluids under pressure in an engine, especially for marine or special applications |
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| EP4083489A1 (fr) * | 2021-04-30 | 2022-11-02 | A. Raymond et Cie | Connecteur |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP13437199A patent/JP4036412B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2008122722A3 (fr) * | 2007-02-27 | 2008-11-20 | Senior Automotive Blois Sas | Dispositif pour recuperer des fuites de carburant sur les tubes d'alimentation d'une interface |
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