JP2000320424A - ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 - Google Patents
ディーゼル機関用高圧燃料噴射管Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
- F02M55/004—Joints; Sealings
- F02M55/005—Joints; Sealings for high pressure conduits, e.g. connected to pump outlet or to injector inlet
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- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
- F02M55/02—Conduits between injection pumps and injectors, e.g. conduits between pump and common-rail or conduits between common-rail and injectors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ろう付けなどの加熱による機械的強度の劣化
の憂いをなくして燃料の外部への飛散、洩れを防止し、
かつシール性能の優れたディーゼル機関用高圧燃料噴射
管の提供。 【解決手段】 両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後
に締付けナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それ
ぞれ別体からなる外管を被着重合し、かつ前記外管の外
側端部付近をシールリング部材を介在して前記締付けナ
ットと係合せしめ、さらに前記外管相互の内側端部付近
に跨設した連結筒体のなす嵌合した端部付近の少なくと
も一端側で、対向する外管の周面と前記端部付近のいず
れか一方にシールリング部材を介在して構成した高圧燃
料噴射管において、前記いずれか一方の外管と連結筒体
とを一体管で構成し、該一体管で構成した外管の大径管
側端部付近と対向する外管の外周面との間にシールリン
グ部材を介在して構成したことを特徴とする。
の憂いをなくして燃料の外部への飛散、洩れを防止し、
かつシール性能の優れたディーゼル機関用高圧燃料噴射
管の提供。 【解決手段】 両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後
に締付けナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それ
ぞれ別体からなる外管を被着重合し、かつ前記外管の外
側端部付近をシールリング部材を介在して前記締付けナ
ットと係合せしめ、さらに前記外管相互の内側端部付近
に跨設した連結筒体のなす嵌合した端部付近の少なくと
も一端側で、対向する外管の周面と前記端部付近のいず
れか一方にシールリング部材を介在して構成した高圧燃
料噴射管において、前記いずれか一方の外管と連結筒体
とを一体管で構成し、該一体管で構成した外管の大径管
側端部付近と対向する外管の外周面との間にシールリン
グ部材を介在して構成したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は特にディーゼル機関
にあって、燃料の供給路として該機関の近くに配設され
る管径３０ｍ／ｍ程度以下の比較的細径からなるディー
ゼル機関用高圧燃料噴射管に関する。
にあって、燃料の供給路として該機関の近くに配設され
る管径３０ｍ／ｍ程度以下の比較的細径からなるディー
ゼル機関用高圧燃料噴射管に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にディーゼル機関用高圧燃料噴射管
としては、燃料の機関外部への飛散、洩れの完全防止対
策をはかるため、従来、例えば図５にその要部を示すよ
うに、噴射管本体１１の外周側にその相対する端面が間
隔１４を保持して軸方向に移動可能に被着重合した別体
からなるそれぞれの外管１２−１、１２−２間に跨設さ
れる連結筒体１３を、前記相互の外管１２−１、１２−
２のなす内側端部付近にその両端部をいずれも加熱溶着
Ｗ−１、Ｗ−２して二重壁に構成されていた。
としては、燃料の機関外部への飛散、洩れの完全防止対
策をはかるため、従来、例えば図５にその要部を示すよ
うに、噴射管本体１１の外周側にその相対する端面が間
隔１４を保持して軸方向に移動可能に被着重合した別体
からなるそれぞれの外管１２−１、１２−２間に跨設さ
れる連結筒体１３を、前記相互の外管１２−１、１２−
２のなす内側端部付近にその両端部をいずれも加熱溶着
Ｗ−１、Ｗ−２して二重壁に構成されていた。
【０００３】しかしながらこのような構成の噴射管にお
いては、噴射管本体１１上にそれぞれの外管１２−１、
１２−２を被着重合した定位置の組付けた状態で、前記
連結筒体１３を跨設してその両端部と外管１２−１、１
２−２側とをろう付けまたは溶接などの加熱溶着Ｗ−
１、Ｗ−２するため、加熱溶着工程の煩わしさと共に該
加熱溶着部付近に位置する噴射管本体１１側に加熱によ
る機械的強度の劣化や外管１２−１、１２−２の耐食表
面処理被膜の熱損による耐食性の低下を招いた。すなわ
ち、組立工程終了後でほぼ製品状態となってから２ケ所
に加熱溶着工程が必要となると共に、該加熱溶着により
損傷したＺｎめっきなどの被膜を塗装などにより補修す
る工程が必要となり、かつ噴射管本体１１は鋼管やステ
ンレス管からなる母管を伸管と熱処理を繰返して最終伸
管および熱処理により噴射管として適した結晶粒度や硬
さなどの諸特性を有するものであるが、前記加熱溶着Ｗ
−１、Ｗ−２により鋼管の場合は結晶粒の粗大化による
脆化や焼なまし組織となって軟化する傾向にあり、また
ステンレス管の場合はＣｒーＣ析出による劣化があっ
た。そしてこのような機械的強度の劣化と配設使用時の
機関からの加振に起因して長期使用後に周壁面に亀裂を
生ぜしめて燃料の外部への噴霧状の飛散、洩れを誘発す
る可能性があり、いっそうの安全対策が望まれていた。
いては、噴射管本体１１上にそれぞれの外管１２−１、
１２−２を被着重合した定位置の組付けた状態で、前記
連結筒体１３を跨設してその両端部と外管１２−１、１
２−２側とをろう付けまたは溶接などの加熱溶着Ｗ−
１、Ｗ−２するため、加熱溶着工程の煩わしさと共に該
加熱溶着部付近に位置する噴射管本体１１側に加熱によ
る機械的強度の劣化や外管１２−１、１２−２の耐食表
面処理被膜の熱損による耐食性の低下を招いた。すなわ
ち、組立工程終了後でほぼ製品状態となってから２ケ所
に加熱溶着工程が必要となると共に、該加熱溶着により
損傷したＺｎめっきなどの被膜を塗装などにより補修す
る工程が必要となり、かつ噴射管本体１１は鋼管やステ
ンレス管からなる母管を伸管と熱処理を繰返して最終伸
管および熱処理により噴射管として適した結晶粒度や硬
さなどの諸特性を有するものであるが、前記加熱溶着Ｗ
−１、Ｗ−２により鋼管の場合は結晶粒の粗大化による
脆化や焼なまし組織となって軟化する傾向にあり、また
ステンレス管の場合はＣｒーＣ析出による劣化があっ
た。そしてこのような機械的強度の劣化と配設使用時の
機関からの加振に起因して長期使用後に周壁面に亀裂を
生ぜしめて燃料の外部への噴霧状の飛散、洩れを誘発す
る可能性があり、いっそうの安全対策が望まれていた。
【０００４】そこで出願人はかかる対策として、連結筒
体の跨設した端部付近に位置する噴射管本体側の周壁面
での加熱溶着工程や耐食被膜の補修工程等の煩わしさや
機械的強度の劣化の憂いをなくして燃料の外部への飛
散、洩れを防止し、火災対策をいっそう確実となして長
期耐用することができる高圧燃料噴射管を先に提案した
（特開平５−２９６１２１号参照）。この高圧燃料噴射
管は、両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後に締付け
ナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それぞれ別体
からなる外管を相対する端面間に間隔を保持して軸方向
への移動可能に被着重合し、かつこれら相互の外側端部
付近をシールリング部材を介在して前記締付けナットと
係合せしめ、さらに前記外管相互の内側端部付近に短寸
状の連結筒体を跨設して構成した噴射管において、前記
連結筒体のなす嵌合した端部付近の少なくとも一端側
で、対向する外管の周面と前記端部付近のいずれか一方
にシールリング部材を介在して構成したものである。こ
の噴射管の組付けは、噴射管本体の外周側に、予め該噴
射管本体の接続頭部側に位置する一方の外管と連結筒体
の同側とを、該外管の外側端部付近をもってすでに組込
んだ一方の締付けナットにシールリング部材を介して係
合せしめた状態でろう付けし、ついで噴射管本体の他端
より同様にして他方の締付けナットとシールリング部材
を介して係合した他方の外管を被着し、しかる後に該他
方の外管と他方の締付けナットとを、すでに成形した一
端の接続頭部側に移動寄せした状態で噴射管本体の他端
の接続頭部を成形せしめ、さらに他方の締付けナットと
外管とを正規位置に戻して該外管の外側端部付近にシー
ルリング部材を介在して前記連結体を跨設している。
体の跨設した端部付近に位置する噴射管本体側の周壁面
での加熱溶着工程や耐食被膜の補修工程等の煩わしさや
機械的強度の劣化の憂いをなくして燃料の外部への飛
散、洩れを防止し、火災対策をいっそう確実となして長
期耐用することができる高圧燃料噴射管を先に提案した
（特開平５−２９６１２１号参照）。この高圧燃料噴射
管は、両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後に締付け
ナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それぞれ別体
からなる外管を相対する端面間に間隔を保持して軸方向
への移動可能に被着重合し、かつこれら相互の外側端部
付近をシールリング部材を介在して前記締付けナットと
係合せしめ、さらに前記外管相互の内側端部付近に短寸
状の連結筒体を跨設して構成した噴射管において、前記
連結筒体のなす嵌合した端部付近の少なくとも一端側
で、対向する外管の周面と前記端部付近のいずれか一方
にシールリング部材を介在して構成したものである。こ
の噴射管の組付けは、噴射管本体の外周側に、予め該噴
射管本体の接続頭部側に位置する一方の外管と連結筒体
の同側とを、該外管の外側端部付近をもってすでに組込
んだ一方の締付けナットにシールリング部材を介して係
合せしめた状態でろう付けし、ついで噴射管本体の他端
より同様にして他方の締付けナットとシールリング部材
を介して係合した他方の外管を被着し、しかる後に該他
方の外管と他方の締付けナットとを、すでに成形した一
端の接続頭部側に移動寄せした状態で噴射管本体の他端
の接続頭部を成形せしめ、さらに他方の締付けナットと
外管とを正規位置に戻して該外管の外側端部付近にシー
ルリング部材を介在して前記連結体を跨設している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の技術においても、一方の外管と連結筒体の固着
にろう付けを採用しているため、このろう付けにより接
合する場合にはろうつけによる表面処理の熱損を防止す
るために接合した後で表面処理を必要とするという煩わ
しさがあった。またろう付けによらず外管の両端をシー
リング部材によりシールする場合、外管が軸方向へ自由
に移動可能であるためにそのシール位置が正規位置から
ずれてしまうという問題点もあった。
な従来の技術においても、一方の外管と連結筒体の固着
にろう付けを採用しているため、このろう付けにより接
合する場合にはろうつけによる表面処理の熱損を防止す
るために接合した後で表面処理を必要とするという煩わ
しさがあった。またろう付けによらず外管の両端をシー
リング部材によりシールする場合、外管が軸方向へ自由
に移動可能であるためにそのシール位置が正規位置から
ずれてしまうという問題点もあった。
【０００６】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、外管と連結筒体の固着に
採用しているろう付けなどの加熱溶着工程が一切不要
で、かつ外管が正規位置からずれるという憂いもまった
くないディーゼル機関用高圧燃料噴射管を提供しようと
するものである。
決するためになされたもので、外管と連結筒体の固着に
採用しているろう付けなどの加熱溶着工程が一切不要
で、かつ外管が正規位置からずれるという憂いもまった
くないディーゼル機関用高圧燃料噴射管を提供しようと
するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後に締
付けナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それぞれ
別体からなる外管を被着重合し、かつ前記外管の外側端
部付近をシールリング部材を介在して前記締付けナット
と係合せしめ、さらに前記外管相互の内側端部付近に跨
設した連結筒体のなす嵌合した端部付近の少なくとも一
端側で、対向する外管の周面と前記端部付近のいずれか
一方にシールリング部材を介在して構成した高圧燃料噴
射管において、前記いずれか一方の外管と連結筒体とを
一体管で構成し、該一体管で構成した外管の大径管側端
部付近と対向する外管の外周面との間にシールリング部
材を介在して構成したディーゼル機関用高圧燃料噴射管
を要旨とするものである。
するため、両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後に締
付けナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それぞれ
別体からなる外管を被着重合し、かつ前記外管の外側端
部付近をシールリング部材を介在して前記締付けナット
と係合せしめ、さらに前記外管相互の内側端部付近に跨
設した連結筒体のなす嵌合した端部付近の少なくとも一
端側で、対向する外管の周面と前記端部付近のいずれか
一方にシールリング部材を介在して構成した高圧燃料噴
射管において、前記いずれか一方の外管と連結筒体とを
一体管で構成し、該一体管で構成した外管の大径管側端
部付近と対向する外管の外周面との間にシールリング部
材を介在して構成したディーゼル機関用高圧燃料噴射管
を要旨とするものである。
【０００８】連結筒体部を有する一体管で構成した外管
の成形方法としては、所定長さの一本の小径管体の一端
側を拡管して大径管部を形成し、該大径管部の開口端部
を膨出加工してシールリング部材嵌合凹部を形成する方
法と、前記大径管部と同一径を有する所定長さの一本の
管体の一端側を絞り加工して小径管部と大径管部を形成
し、大径管部の開口端部を膨出加工してシールリング部
材嵌合凹部を形成する方法がある。
の成形方法としては、所定長さの一本の小径管体の一端
側を拡管して大径管部を形成し、該大径管部の開口端部
を膨出加工してシールリング部材嵌合凹部を形成する方
法と、前記大径管部と同一径を有する所定長さの一本の
管体の一端側を絞り加工して小径管部と大径管部を形成
し、大径管部の開口端部を膨出加工してシールリング部
材嵌合凹部を形成する方法がある。
【０００９】本発明に係るディーゼル機関用高圧燃料噴
射管は、一端に接続頭部を成形した噴射管本体の外周側
に、予め接続頭部側に位置する前記小径管部と大径管部
およびシールリング部材嵌合凹部を有する一方の外管の
外側端部付近をもってすでに組込んだ一方の締付けナッ
トにシールリング部材を介して係合せしめた状態で被着
せしめ、ついで噴射管本体の他端より同様にして他方の
締付けナットとシールリング部材を介して係合した他方
の外管を被着し、しかる後に該他方の外管と他方の締付
けナットとを、すでに成形した一端の接続頭部側に移動
寄せした状態で噴射管本体の他端の接続頭部を成形し、
さらに他方の締付けナットと、小径管部と大径管部およ
びシールリング部材嵌合凹部を有する外管とを正規位置
に戻して該外管の大径管部の外側端部付近にシールリン
グ部材を介在して他方の外管と嵌合して組付けるもので
ある。したがって、本発明ではろう付けなどの加熱溶着
工程が不要となることにより、噴射管組付け作業の簡易
迅速化がはかられるとともに、加熱による機械的強度の
劣化の憂いを完全になくして燃料の飛散や洩れを完全に
防止することができる。また別体からなる外管を相対す
る端面間に間隔を保持して軸方向に移動可能に被着重合
する必要がないため、外管が正規位置からずれるという
憂いもまったくなくなり高シール性能を確保できる。
射管は、一端に接続頭部を成形した噴射管本体の外周側
に、予め接続頭部側に位置する前記小径管部と大径管部
およびシールリング部材嵌合凹部を有する一方の外管の
外側端部付近をもってすでに組込んだ一方の締付けナッ
トにシールリング部材を介して係合せしめた状態で被着
せしめ、ついで噴射管本体の他端より同様にして他方の
締付けナットとシールリング部材を介して係合した他方
の外管を被着し、しかる後に該他方の外管と他方の締付
けナットとを、すでに成形した一端の接続頭部側に移動
寄せした状態で噴射管本体の他端の接続頭部を成形し、
さらに他方の締付けナットと、小径管部と大径管部およ
びシールリング部材嵌合凹部を有する外管とを正規位置
に戻して該外管の大径管部の外側端部付近にシールリン
グ部材を介在して他方の外管と嵌合して組付けるもので
ある。したがって、本発明ではろう付けなどの加熱溶着
工程が不要となることにより、噴射管組付け作業の簡易
迅速化がはかられるとともに、加熱による機械的強度の
劣化の憂いを完全になくして燃料の飛散や洩れを完全に
防止することができる。また別体からなる外管を相対す
る端面間に間隔を保持して軸方向に移動可能に被着重合
する必要がないため、外管が正規位置からずれるという
憂いもまったくなくなり高シール性能を確保できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係るディーゼル機
関用高圧燃料噴射管の一実施例を一部省略して示す縦断
面図、図２、図３は同上燃料噴射管における連結筒体部
を一体成形した外管の成形方法を例示したもので、図２
は拡管方式による外管の成形方法を示す説明図、図３は
絞り方式による外管の成形方法を示す説明図、図４は本
発明の外管の他の実施例を示す一部拡大縦断面図であ
り、１は噴射管本体、１−１、１−２は接続頭部、２−
１、２−２、２−１１、２−１２は外管、３−１、３−
２は締付けナット、４ａ、４ｂ、４ｃはシールリング部
材、５ａ、５ｂはワッシャーである。
関用高圧燃料噴射管の一実施例を一部省略して示す縦断
面図、図２、図３は同上燃料噴射管における連結筒体部
を一体成形した外管の成形方法を例示したもので、図２
は拡管方式による外管の成形方法を示す説明図、図３は
絞り方式による外管の成形方法を示す説明図、図４は本
発明の外管の他の実施例を示す一部拡大縦断面図であ
り、１は噴射管本体、１−１、１−２は接続頭部、２−
１、２−２、２−１１、２−１２は外管、３−１、３−
２は締付けナット、４ａ、４ｂ、４ｃはシールリング部
材、５ａ、５ｂはワッシャーである。
【００１１】噴射管本体１はその両側端部に成形した接
続頭部１−１、１−２の背後に、必要に応じワッシャー
５ａ、５ｂを介在して接続時の締付けナット３−１、３
−２を組込んでなるものである。すなわちその一端に前
記接続頭部１−１、１−２ののうち一方の接続頭部１−
１を成形した状態で噴射管本体１の外周側に、予めそれ
ぞれ別体からなる外管２−１、２−２のうち連結筒体部
を一体成形した外管２−１の方を、その外方端部にすで
に組込んだ一方の締付けナット３−１にワッシャー５お
よびシールリング部材４ａを介して係合せしめた状態で
被着重合せしめる。ついで噴射管本体１の他端より同様
にしてシールリング部材４ｂを介して他方の締付けナッ
ト３−２に端部を係合せしめた別体の他方の外管２−２
を被着重合せしめる。そして他方の外管２−２および他
方の締付けナット３−２を、すでに成形した一端の接続
頭部１−１側へ移動寄せした状態で、噴射管本体１の他
端の接続頭部１−２を成形すべくチャックに保持してパ
ンチ加工せしめ、しかる後他方の締付けナット３−２と
外管２−２を正規位置に戻す。
続頭部１−１、１−２の背後に、必要に応じワッシャー
５ａ、５ｂを介在して接続時の締付けナット３−１、３
−２を組込んでなるものである。すなわちその一端に前
記接続頭部１−１、１−２ののうち一方の接続頭部１−
１を成形した状態で噴射管本体１の外周側に、予めそれ
ぞれ別体からなる外管２−１、２−２のうち連結筒体部
を一体成形した外管２−１の方を、その外方端部にすで
に組込んだ一方の締付けナット３−１にワッシャー５お
よびシールリング部材４ａを介して係合せしめた状態で
被着重合せしめる。ついで噴射管本体１の他端より同様
にしてシールリング部材４ｂを介して他方の締付けナッ
ト３−２に端部を係合せしめた別体の他方の外管２−２
を被着重合せしめる。そして他方の外管２−２および他
方の締付けナット３−２を、すでに成形した一端の接続
頭部１−１側へ移動寄せした状態で、噴射管本体１の他
端の接続頭部１−２を成形すべくチャックに保持してパ
ンチ加工せしめ、しかる後他方の締付けナット３−２と
外管２−２を正規位置に戻す。
【００１２】つぎに連結筒体部を一体成形した外管２−
１の成形方法を図２、図３に基づいて説明すると、図２
に示す成形方法は内径が噴射管本体１の外径より僅かに
大きい所定長さの管体２−１′の一端側を拡管機にて拡
管して大径管部２−１ａと小径管部２−１ｂを形成し、
ついで大径管部２−１ａの開口端部に膨出加工にてシー
ルリング部材嵌合凹部２−１ｃを形成する。また図３に
示す成形方法は前記図２に示す外管の大径管部２−１ａ
と同一径を有する所定長さの管体２−２′の一端側を絞
り加工して、内径が噴射管本体１の外径より僅かに大き
い径の小径管部２−２ｂと大径管部２−２ａを形成し、
ついで大径管部２−２ａの開口端部に膨出加工にてシー
ルリング部材嵌合凹部２−２ｃを形成する。拡管機の型
式としてはメカニカル拡管方式と、水圧拡管方式があ
る。また膨出加工はダイス・パンチを用いたプレス方式
などにより行うことができる。
１の成形方法を図２、図３に基づいて説明すると、図２
に示す成形方法は内径が噴射管本体１の外径より僅かに
大きい所定長さの管体２−１′の一端側を拡管機にて拡
管して大径管部２−１ａと小径管部２−１ｂを形成し、
ついで大径管部２−１ａの開口端部に膨出加工にてシー
ルリング部材嵌合凹部２−１ｃを形成する。また図３に
示す成形方法は前記図２に示す外管の大径管部２−１ａ
と同一径を有する所定長さの管体２−２′の一端側を絞
り加工して、内径が噴射管本体１の外径より僅かに大き
い径の小径管部２−２ｂと大径管部２−２ａを形成し、
ついで大径管部２−２ａの開口端部に膨出加工にてシー
ルリング部材嵌合凹部２−２ｃを形成する。拡管機の型
式としてはメカニカル拡管方式と、水圧拡管方式があ
る。また膨出加工はダイス・パンチを用いたプレス方式
などにより行うことができる。
【００１３】なお万一接続頭部１−１、１−２の座面や
噴射管本体１から燃料が洩れた場合は、洩れた燃料を回
収するためワッシャー５ａ、５ｂと締付けナット３−１
または３−２にはそれぞれドレイン孔５ｃ、３−２ａが
設けられている。
噴射管本体１から燃料が洩れた場合は、洩れた燃料を回
収するためワッシャー５ａ、５ｂと締付けナット３−１
または３−２にはそれぞれドレイン孔５ｃ、３−２ａが
設けられている。
【００１４】上記実施例では一方の外管２−１のみに拡
径加工あるいは絞り加工を施し、他方の外管２−２につ
いてはストレート管を用い例を示したが、本発明では図
４に示すごとく両方の外管に拡径加工あるいは絞り加工
を施して大径管部２−１１ａ、２−１２ａを形成した外
管２−１１、２−１２を用い、かつ他方の外管２−１２
の大径管部２−１２ａにシールリング部材嵌合凹部２−
１２ｃを形成してシールリング部材４ｃを嵌合し該シー
ルリング部材を一方の外管２−１１の大径管部２−１１
ａの内周面に圧接させて構成することもできる。
径加工あるいは絞り加工を施し、他方の外管２−２につ
いてはストレート管を用い例を示したが、本発明では図
４に示すごとく両方の外管に拡径加工あるいは絞り加工
を施して大径管部２−１１ａ、２−１２ａを形成した外
管２−１１、２−１２を用い、かつ他方の外管２−１２
の大径管部２−１２ａにシールリング部材嵌合凹部２−
１２ｃを形成してシールリング部材４ｃを嵌合し該シー
ルリング部材を一方の外管２−１１の大径管部２−１１
ａの内周面に圧接させて構成することもできる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明によるディ
ーゼル機関用高圧燃料噴射管は従来必須とした連結筒体
が不要となす外管で構成したことにより、ろう付けなど
の加熱溶着工程が不要となり、組付け作業の簡易迅速化
がはかられるとともに、加熱による機械的強度の劣化に
伴う亀裂を生ずる憂いを完全になくして亀裂部からの燃
料の飛散や洩れを完全に防止することができ、また別体
からなる外管を相対する端面間に間隔を保持して軸方向
に移動可能に被着重合する必要がないため、外管が正規
位置からずれるという憂いもまったくなくなり高シール
性能を確保できるなど、極めて有用性に富むものであ
る。
ーゼル機関用高圧燃料噴射管は従来必須とした連結筒体
が不要となす外管で構成したことにより、ろう付けなど
の加熱溶着工程が不要となり、組付け作業の簡易迅速化
がはかられるとともに、加熱による機械的強度の劣化に
伴う亀裂を生ずる憂いを完全になくして亀裂部からの燃
料の飛散や洩れを完全に防止することができ、また別体
からなる外管を相対する端面間に間隔を保持して軸方向
に移動可能に被着重合する必要がないため、外管が正規
位置からずれるという憂いもまったくなくなり高シール
性能を確保できるなど、極めて有用性に富むものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るディーゼル機関用高圧燃料噴射管
の一実施例を一部省略して示す縦断面図である。
の一実施例を一部省略して示す縦断面図である。
【図２】同上燃料噴射管の外管の成形方法としての拡管
方式による外管の成形方法を示す説明図である。
方式による外管の成形方法を示す説明図である。
【図３】同上燃料噴射管の外管の成形方法としての絞り
方式による外管の成形方法を示す説明図である。
方式による外管の成形方法を示す説明図である。
【図４】本発明に係る外管の他の実施例を拡大して示す
一部拡大縦断面図である。
一部拡大縦断面図である。
【図５】本発明の対象とする従来のディーゼル機関用高
圧燃料噴射管の外管および連結筒体部の跨設部を一部省
略して示す拡大縦断面図である。
圧燃料噴射管の外管および連結筒体部の跨設部を一部省
略して示す拡大縦断面図である。
１ 噴射管本体 １−１、１−２ 接続頭部 ２−１、２−２、２−１１、２−１２ 外管 ３−１、３−２ 締付けナット ３−２ａ ドレイン孔 ４ａ、４ｂ、４ｃ シールリング部材 ５ａ、５ｂ ワッシャー ５ｃ ドレイン孔
Claims (1)
- 【請求項１】 両側端部に接続頭部と該接続頭部の背後
に締付けナットを組込んだ噴射管本体の外周側に、それ
ぞれ別体からなる外管を被着重合し、かつ前記外管の外
側端部付近をシールリング部材を介在して前記締付けナ
ットと係合せしめ、さらに前記外管相互の内側端部付近
に跨設した連結筒体のなす嵌合した端部付近の少なくと
も一端側で、対向する外管の周面と前記端部付近のいず
れか一方にシールリング部材を介在して構成した高圧燃
料噴射管において、前記いずれか一方の外管と連結筒体
とを一体管で構成し、該一体管で構成した外管の大径管
側端部付近と対向する外管の外周面との間にシールリン
グ部材を介在して構成したことを特徴とするディーゼル
機関用高圧燃料噴射管。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11134370A JP2000320424A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 |
| US09/564,514 US6286556B1 (en) | 1999-05-14 | 2000-05-04 | High-pressure fuel injection pipe for diesel engine |
| DE10023149A DE10023149A1 (de) | 1999-05-14 | 2000-05-12 | Hochdruckkraftstoffeinspritzrohr für Dieselmotoren |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11134370A JP2000320424A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000320424A true JP2000320424A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15126807
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11134370A Pending JP2000320424A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6286556B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000320424A (ja) |
| DE (1) | DE10023149A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007177777A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | ディーゼルエンジン用高圧燃料噴射管の接続構造 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6848725B2 (en) * | 2003-04-11 | 2005-02-01 | Dwws, Llc | Thermal expansion connection for rigid pipes |
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| DE102005047275B4 (de) | 2005-10-01 | 2018-12-13 | Man Diesel & Turbo Se | Druckrohr mit umgeformtem Anschlusskopf |
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| US8752527B2 (en) | 2010-05-10 | 2014-06-17 | Cummins Intellectual Properties, Inc. | Assembly for connecting double high pressure wall line to a single-walled high pressure connector |
| US8764066B1 (en) * | 2012-09-21 | 2014-07-01 | Tyler S. Rice | Expansion coupling system |
| CN103485948A (zh) * | 2013-08-30 | 2014-01-01 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 防护型高压油管 |
| JP1521270S (ja) * | 2014-01-24 | 2015-04-13 | ||
| JP1519168S (ja) * | 2014-01-24 | 2015-03-16 | ||
| JP1521675S (ja) * | 2014-01-24 | 2015-04-13 | ||
| JP1519167S (ja) * | 2014-01-24 | 2015-03-16 | ||
| US10995716B1 (en) * | 2020-02-21 | 2021-05-04 | Delphi Technologies Ip Limited | Fuel system having a connection between a fuel injector and a fuel distribution conduit |
| CN113107729B (zh) * | 2021-04-09 | 2023-03-14 | 东风（十堰）汽车管业有限公司 | 一种消除高压油管管体与长衬套间损伤的组合件结构 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4149568A (en) * | 1977-12-07 | 1979-04-17 | Caterpillar Tractor Co. | Double walled fuel line |
| FR2639702B1 (fr) * | 1988-11-25 | 1991-03-22 | Aerospatiale | Dispositif de raccordement etanche et demontable de deux tubes, notamment pour installation de transfert de carburant |
| AU631033B2 (en) * | 1989-11-29 | 1992-11-12 | William John Thompson | Telescoping pipes and application for such telescoping pipes in fire sprinkler systems |
| US5024469A (en) * | 1990-02-23 | 1991-06-18 | Aitken W Sidney | Adjustable length piping union |
| JPH05296121A (ja) * | 1992-04-17 | 1993-11-09 | Usui Internatl Ind Co Ltd | ディーゼル機関用高圧燃料噴射管 |
| EP0870965B1 (en) * | 1997-04-08 | 2002-03-27 | Waterworks Technology Development Organization Co., Ltd. | Telescopic pivotal pipe joint |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP11134370A patent/JP2000320424A/ja active Pending
-
2000
- 2000-05-04 US US09/564,514 patent/US6286556B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-05-12 DE DE10023149A patent/DE10023149A1/de not_active Ceased
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007177777A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | ディーゼルエンジン用高圧燃料噴射管の接続構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE10023149A1 (de) | 2001-01-25 |
| US6286556B1 (en) | 2001-09-11 |
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