JP2000304188A - コモンレールおよびその製造方法 - Google Patents

コモンレールおよびその製造方法

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JP2000304188A
JP2000304188A JP11111288A JP11128899A JP2000304188A JP 2000304188 A JP2000304188 A JP 2000304188A JP 11111288 A JP11111288 A JP 11111288A JP 11128899 A JP11128899 A JP 11128899A JP 2000304188 A JP2000304188 A JP 2000304188A
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rail
main pipe
sleeve nipple
branch
branch hole
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JP11111288A
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English (en)
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Kikuo Asada
菊雄 浅田
Kanetaka Imai
兼敬 今井
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M55/00Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
    • F02M55/02Conduits between injection pumps and injectors, e.g. conduits between pump and common-rail or conduits between common-rail and injectors
    • F02M55/025Common rails
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L41/00Branching pipes; Joining pipes to walls
    • F16L41/02Branch units, e.g. made in one piece, welded, riveted

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本管レールとスリーブニップルとを完全溶接
することにより、内圧疲労強度を向上させるとともに、
異物や処理液などの溶接部への侵入および残留を完全に
防止して錆の影響を皆無にできるとともに、分岐孔の本
管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させ
ることが可能なコモンレールの提供。 【解決手段】 スリーブニップル2Aを本管レール1A
に溶接により取着し、該スリーブニップルの受圧座面に
枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接係
合せしめ、予め枝管側に組込んだナットの螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着してなるコモンレ
ールにおいて、本管レールの前記分岐孔の外周側開口端
部周辺が平坦にカットされ、接続端部に開先加工が施さ
れたスリーブニップルが本管レールの前記平坦部に溶接
され、かつ本管レールとスリーブニップルとの接合面に
未溶接部のない接続構造となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にディーゼル
内燃機関の蓄圧式燃料噴射システムにおける高圧燃料多
岐管あるいはブロック・レール等のようなコモンレール
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコモンレールとしては例
えば図5に示すごとく本管レール11の流通路11−1
に通じかつ外方に開口する受圧座面13−2を有する分
岐孔13−1を設けたスリーブニップル13を本管レー
ル11の外周壁に溶接またはろう付けにより取付け、枝
管12側の接続頭部12−2のなす押圧座面12−3を
スリーブニップル13の受圧座面13−2に当接係合せ
しめ、スリーブニップル13と予め枝管側に組込んだ締
付け用外ねじナット14の螺合による前記接続頭部12
−2首下での押圧に伴って締着して接続構成する方式の
ものなどが知られている。図中、12−1は枝管12の
流路である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図5に示す
ようなコモンレールにおける筒状のスリーブニップル1
3の接続手段に溶接方式を採用した場合、従来は単にス
リーブニップルの付根部の外周縁部を本管レール11の
外周壁に溶接するだけであるから、その溶接部15は図
6に拡大して示すごとくスリーブニップルとの接合面に
未溶接部16が残り、この未溶接部(隙間)と溶接部1
5との接点17が切欠効果による応力集中を生じ、高圧
圧力が特に高い場合は溶接部の接点17が亀裂の起点と
なり繰返し内圧による疲労破壊が生じるという可能性が
あった。また未溶接部16に機械加工などの切粉などの
異物が侵入し、この異物が油流路に混入する可能性もあ
り、さらに洗浄あるいはめっきなどの処理液が前記未溶
接部(隙間)に侵入しかつ残留して、錆などの悪影響を
与えるなどの欠点があった。
【0004】本発明は、上記した従来の課題を解決する
ためになされたもので、本管レールとスリーブニップル
とを未溶接部が生じないように完全溶接することによ
り、内圧疲労強度の向上をはかるとともに、異物や処理
液などの溶接部への侵入および残留を完全に防止できる
とともに、分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧
縮残留応力を存在させることが可能なコモンレールおよ
びその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は本管レールに対
するスリーブニップルの接続手段に溶接を採用するコモ
ンレールを対象とし、その溶接する部分に開先をとるこ
とにより上記の目的を達成したもので、その第1の実施
態様はその軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの
軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、該分
岐孔に通じかつ枝管を連設する外方への開口する受圧座
面を有する流路を有するスリーブニップルを本管レール
に溶接により取着し、該スリーブニップルの受圧座面に
枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接係
合せしめ、予め枝管側に組込んだナットの螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールにおいて、本管レールの前記分岐孔の外周
側開口端部周辺が平坦にカットされ、接続端部に開先加
工が施されたスリーブニップルが本管レールの前記平坦
部に溶接され、かつ本管レールとスリーブニップルとの
接合面に未溶接部のない接続構造となしたコモンレール
を要旨とし、第2の実施態様はその軸芯方向内部に流通
路を有する本管レールの軸方向の周壁部に少なくとも1
つの分岐孔を設け、該分岐孔に通じかつ枝管を連設する
外方への開口する受圧座面を有する流路を有するスリー
ブニップルを本管レールに溶接により取着し、該スリー
ブニップルの受圧座面に枝管の端部に設けた接続頭部の
なす押圧座面部を当接係合せしめ、予め枝管側に組込ん
だナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴っ
て締着して接続してなるコモンレールにおいて、スリー
ブニップルと本管レールの両接合端部に開先加工が施さ
れて溶接され、かつ本管レールとスリーブニップルとの
接合面に未溶接部のない接続構造となしたコモンレール
を要旨とするものである。また、前記分岐孔の本管レー
ル流通路開口端部周辺には圧縮残留応力が存在したりす
るものである。
【0006】また第3の実施態様はその軸芯方向内部に
流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に少なくと
も1つの分岐孔を設け、該分岐孔に通じかつ枝管を連設
する外方への開口する受圧座面を有する流路を有するス
リーブニップルを本管レールに溶接により取着し、該ス
リーブニップルの受圧座面に枝管の端部に設けた接続頭
部のなす押圧座面部を当接係合せしめ、予め枝管側に組
込んだナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に
伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法に
おいて、本管レールの前記分岐孔の外周側開口端部周辺
を平坦にカットし、接続端部に開先加工を施したスリー
ブニップルを本管レールの前記平坦部に溶接し、本管レ
ールとスリーブニップルとの接合面に未溶接部のない完
全溶接部を形成するとともに、本管レールの分岐孔内壁
面およびスリーブニップルの流路内壁面を機械加工ある
いは平滑化加工にて平滑面となすコモンレールの製造方
法を要旨とし、第4の実施態様はその軸芯方向内部に流
通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に少なくとも
1つの分岐孔を設け、該分岐孔に通じかつ枝管を連設す
る外方への開口する受圧座面を有する流路を有するスリ
ーブニップルを本管レールに溶接により取着し、該スリ
ーブニップルの受圧座面に枝管の端部に設けた接続頭部
のなす押圧座面部を当接係合せしめ、予め枝管側に組込
んだナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴
って締着して接続してなるコモンレールの製造方法にお
いて、スリーブニップルと本管レールの両接合端部に開
先加工を施し、該開先加工部を溶接し、本管レールとス
リーブニップルとの接合面に未溶接部のない完全溶接部
を形成するとともに、本管レールの分岐孔内壁面および
スリーブニップルの流路内壁面を機械加工あるいは平滑
化加工にて平滑面となすコモンレールの製造方法を要旨
とするものである。また、前記分岐孔の本管レール流通
路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させたりするもの
である。
【0007】本発明ではスリーブ側、またはスリーブと
本管レールの両方にそれぞれ開先加工を施して溶接する
方式を採用したことにより、本管レールとスリーブニッ
プルとを未溶接部が生じないように完全溶接することが
可能となり、枝管接続部における内圧疲労強度を向上で
きるとともに、異物や処理液などの溶接部への侵入およ
び残留を完全に防止できることとなる。
【0008】本発明の製造方法において、本管レールの
分岐孔内壁面およびスリーブニップルの流路内壁面を、
切削、研削、研磨などを単独もしくは組合わせた機械加
工あるいは平滑化加工にて平滑面となすのは、スリーブ
ニップルと本管レールとの接合面を未溶接部のないよう
に溶接した場合、該スリーブニップルの流路や該流路の
内壁面と本管レールの分岐孔内壁面に突出する溶接ビー
ドと、該ビード部の周辺に溶接熱により発生する黒皮部
などを除去するためである。
【0009】また、本発明において、分岐孔の本管レー
ル流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させたの
は、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を
下げて当該分岐孔の内圧疲労強度を向上させるためであ
る。この圧縮残留応力を付与する手段としては、外部よ
りプレス方式などにより押圧力を付与する方法、本管レ
ールの流通路内に圧力をかける方式、本管レール内部よ
り管径方向に機械的に押圧力を付与する拡管方式、分岐
孔内部より当該分岐孔の径方向に機械的に押圧力を付与
する拡径方式(特開平10−328081号公報参照)
や、球体または駒状体を分岐孔の本管レール流通路開口
端部に押圧する方法(特開平10−318085号公報
参照)などを用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコモンレール
の第1の実施例を示す縦断面図、図2は同じく第2の実
施例を示す縦断面図、図3(a)(b)は図1に示すコ
モンレールの製造方法の実施例を示す概略図、図4
(a)(b)は図2に示すコモンレールの製造方法の実
施例を示す概略図であり、1A、1Bは本管レール、2
A、2Bはスリーブニップル、3A、3Bは溶接部であ
る。
【0011】コモンレールとしての本管レール1は、例
えば直径28mm、肉厚9mmの、比較的厚肉の管状部
を有するような材質STS480などの高圧配管用の鋼
管であって、その軸芯内部を流通路1A−1、1B−1
となしている。
【0012】図1に示すコモンレールは、その軸芯方向
内部に流通路1A−1を有する本管レール1Aの軸方向
の周壁部に少なくとも1つの分岐孔1A−2を設け、こ
の分岐孔1A−2のレール外周側開口端部に形成した平
坦部1A−3に、該分岐孔1A−2に通じかつ枝管(図
示せず)を連設する外方への開口する受圧座面2A−3
を有する流路2A−2を有しかつ接続端部に開先部2A
−1を有して当該部分が本管レール1Aに溶接された接
続構造となしたもので、その溶接部3Aはスリーブニッ
プル2Aの付根部が当該ニップルの内周端縁まで溶解し
て本管レール1Aと接合されて、未溶接部のない完全溶
接部を形成している。また、分岐孔1A−2と流路2A
−2の内壁面は平滑面となしている。2A−4は螺子面
である。
【0013】図2に示すコモンレールは、その軸芯方向
内部に流通路1B−1を有する本管レール1Bの軸方向
の周壁部に少なくとも1つの分岐孔1B−2を設け、こ
の分岐孔1B−2のレール外周側開口端部に凸状部1B
−3を設けて形成した開先部1B−4に、図1と同様前
記分岐孔1B−2に通じかつ枝管(図示せず)を連設す
る外方への開口する受圧座面2B−3を有する流路2B
−2を有しかつ接続端部に開先部2B−1を有して当該
部分が本管レール1Bに溶接された接続構造となしたも
ので、その溶接部3Bはスリーブニップル2Bの付根部
が当該ニップルの内周端縁まで溶解して本管レール1B
と接合されて、未溶接部のない完全溶接部を形成してい
る。このコモンレールの場合も分岐孔1B−2と流路2
B−2の内壁面は平滑面となしている。2B−4は螺子
面である。
【0014】つぎに上記図1、図2に示すコモンレール
の製造方法をそれぞれ図3、図4に基づいて説明する。
まず図1に示すコモンレールの製造方法を図3(a)に
基づいて説明すると、まず軸芯方向内部に流通路1A−
1を有する本管レール1Aの外周壁の一部をカットして
平坦部1A−3を形成する。続いて、本管レール1Aと
の接続端部に開先部2A−1を有し、中央部に枝管(図
示せず)を連設する外方への開口する受圧座面2A−3
を有する流路2A−2と、外周に螺子面2A−4を設け
たスリーブニップル2Aを継手金具となしてその基端部
の開先部を本管レール1Aに直接溶接して取付ける。こ
の場合、溶接部3Aはスリーブニップル2Aの付根部が
当該ニップルの内周端縁まで溶解して本管レール1Aと
溶接されて未溶接部のない完全溶接部が形成される。続
いて仕上工程において、スリーブニップル2Aの流路2
A−2の内部まで突出している溶接ビード部と該ビード
部の周辺に生じた溶接熱による黒皮部を機械加工あるい
は平滑化加工により除去するとともに、該流路2A−2
の中心軸線上の本管レール1Aに分岐孔1A−2を穿設
し、内壁面が平滑面となす流路2A−2および分岐孔1
A−2を形成する。したがって本管レール1Aとスリー
ブニップル2Aとの接合部は未溶接部のない完全溶接部
が形成されるとともに、スリーブニップル2Aの流路2
A−2および本管レール1Aの分岐孔1A−2には溶接
余盛、溶接止端がなくなることにより応力集中の発生し
ない内表面が得られる。また、図3(b)に示すコモン
レールの製造方法は前記スリーブニップル2Aの流路2
A−2を貫通させずに有底となし、仕上工程において本
管レール1Aに設ける分岐孔1A−2と共に穿設する方
法であり、この方法においても本管レール1Aとスリー
ブニップル2Aとの接合部は未溶接部のない完全溶接部
が形成されるとともに、溶接ビード部と該ビード部の周
辺に生じた溶接熱による黒皮部が機械加工あるいは平滑
化加工により除去されスリーブニップル2Aの流路2A
−2および本管レール1Aの分岐孔1A−2には溶接余
盛、溶接止端がなくなることにより応力集中の発生しな
い内表面が得られる。
【0015】つぎに図2に示すコモンレールの製造方法
を図4に基づいて説明すると、軸芯方向内部に流通路1
B−1を有する本管レール1Bの外周壁の一部に凸状部
1B−3を設けて開先1B−4を形成する。続いて、本
管レール1Bとの接続端部に開先部2B−1を有し、中
央部に枝管(図示せず)を連設する外方への開口する受
圧座面2B−3を有する流路2B−2と、外周に螺子面
2B−4を設けたスリーブニップル2Bを継手金具とな
してその基端部を本管レール1Bの凸状部1B−3に突
合わせ両開先部を溶接して取付ける。この場合、溶接部
3Bは前記と同様、スリーブニップル2Bの付根部が当
該ニップルの内周端縁まで溶解して本管レール1Bと溶
接されて未溶接部のない完全溶接部が形成される。続い
て仕上工程において、スリーブニップル2Bの流路2B
−2の内部まで突出している溶接ビード部と該ビード部
の周辺に生じた溶接熱による黒皮部を機械加工あるいは
平滑化加工により除去するとともに、該流路2B−2の
中心軸線上の本管レール1Bに分岐孔1B−2を穿設
し、内壁面が平滑面となす流路2B−2および分岐孔1
B−2を形成する。したがって本実施例においても本管
レール1Bとスリーブニップル2Bとの接合部は未溶接
部のない完全溶接部が形成されるとともに、スリーブニ
ップル2Bの流路2B−2および本管レール1Bの分岐
孔1B−2には溶接余盛、溶接止端がなくなることによ
り応力集中の発生しない内表面が得られる。また、図4
(b)に示すコモンレールの製造方法は前記スリーブニ
ップル2Bの流路2B−2を貫通させずに有底となし、
仕上工程において本管レール1Bに設ける分岐孔1B−
2と共に穿設する方法であり、この方法においても本管
レール1Bとスリーブニップル2Bとの接合部は未溶接
部のない完全溶接部が形成されるとともに、溶接ビード
部と該ビード部の周辺に生じた溶接熱による黒皮部が機
械加工あるいは平滑化加工により除去されスリーブニッ
プル2Bの流路2B−2および本管レール1Bの分岐孔
1B−2には溶接余盛、溶接止端がなくなることにより
応力集中の発生しない内表面が得られる。
【0016】なお受圧座面2A−3、2B−3、捩子部
2A−4、2B−4に対しても、スリーブニップル2
A、2Bの溶接後に、溶接ビード部と該ビード部の周辺
に生じた溶接熱による黒皮部の機械加工あるいは平滑化
加工による除去の際に、同時に機械加工あるいは平滑化
加工を施すことができる。
【0017】そして本発明で用いる、分岐孔の本管レー
ル流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を付与する手段と
しては、前記したごとく特開平10−328081号公
報に記載されている外部よりプレス方式などにより押圧
力を付与する方法、本管レールの流通路内に圧力をかけ
る方式、本管レール内部より管径方向に機械的に押圧力
を付与する拡管方式、分岐孔内部より当該分岐孔の径方
向に機械的に押圧力を付与する拡径方式や、特開平10
−318085号公報に記載されている球体または駒状
体を分岐孔の本管レール流通路開口端部に押圧する方法
などを採用することができる。
【0018】上記のごとく本発明ではスリーブニップル
3A、3Bまたはスリーブニップル3A、3Bと本管レ
ール1A、1Bの両方にそれぞれ開先加工を施して溶接
する方式を採用したことにより、本管レールとスリーブ
ニップルとを未溶接部が生じないように完全溶接するこ
とが可能となり、枝管接続部における内圧疲労強度を向
上できるとともに、異物や処理液などの溶接部への侵入
および残留を完全に防止できる。さらに分岐孔の本管レ
ール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を付与すること
により、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力
値を下げて当該分岐孔の内圧疲労強度を向上させること
ができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明のコモンレー
ルは、本管レールとスリーブニップルとを未溶接部が生
じないように完全溶接できることにより枝管接続部にお
ける内圧疲労強度を向上できるとともに、異物や処理液
などの溶接部への侵入および残留を完全に防止できるこ
とにより溶接部に錆などの悪影響を与えることもなくな
るので、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをな
くして確実にして安定した機能を発揮することができる
という優れた効果を有する。また本発明のコモンレール
製造方法によれば、通常の製造工程に開先加工工程を付
加するだけで済み、かつ複雑な設備を必要とするもので
はないから、工程増による設備コストのアップや生産性
の低下等の問題はほとんどなく、高品質のコモンレール
を安価に提供できるという大なる効果を奏する。さらに
本発明では分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧
縮残留応力を存在させて、分岐孔の下端内周縁部に発生
する最大引張応力値を下げ当該分岐孔の内圧疲労強度を
向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンレールの第1の実施例を示
す縦断面図である。
【図2】本発明に係るコモンレールの第2の実施例を示
す縦断面図である。
【図3】図1に示すコモンレールの製造方法を例示した
もので、(a)は第1の実施例を示す概略図、(b)は
第2の実施例を示す概略図である。
【図4】図2に示すコモンレールの製造方法を例示した
もので、(a)は第1の実施例を示す概略図、(b)は
第2の実施例を示す概略図である。
【図5】本発明の対象とする従来のコモンレールの枝管
接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【図6】図5に示すコモンレールの枝管接続構造におけ
るスリーブニップルの溶接部の一部を拡大して示す断面
図である。
【符号の説明】
1A、1B 本管レール 2A、2B スリーブニップル 3A、3B 溶接部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月10日(1999.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、該分岐孔に通じかつ枝管を連設する外方への開口す
    る受圧座面を有する流路を有するスリーブニップルを本
    管レールに溶接により取着し、該スリーブニップルの受
    圧座面に枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部
    を当接係合せしめ、予め枝管側に組込んだナットの螺合
    による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続
    してなるコモンレールにおいて、本管レールの前記分岐
    孔の外周側開口端部周辺が平坦にカットされ、接続端部
    に開先加工が施されたスリーブニップルが本管レールの
    前記平坦部に溶接され、かつ本管レールとスリーブニッ
    プルとの接合面に未溶接部のない接続構造となしたこと
    を特徴とするコモンレール。
  2. 【請求項2】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、該分岐孔に通じかつ枝管を連設する外方への開口す
    る受圧座面を有する流路を有するスリーブニップルを本
    管レールに溶接により取着し、該スリーブニップルの受
    圧座面に枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部
    を当接係合せしめ、予め枝管側に組込んだナットの螺合
    による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続
    してなるコモンレールにおいて、スリーブニップルと本
    管レールの両接合端部に開先加工が施されて溶接され、
    かつ本管レールとスリーブニップルとの接合面に未溶接
    部のない接続構造となしたことを特徴とするコモンレー
    ル。
  3. 【請求項3】 前記分岐孔の本管レール流通路開口端部
    周辺に圧縮残留応力が存在していることを特徴とする請
    求項1または2記載のコモンレール。
  4. 【請求項4】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、該分岐孔に通じかつ枝管を連設する外方への開口す
    る受圧座面を有する流路を有するスリーブニップルを本
    管レールに溶接により取着し、該スリーブニップルの受
    圧座面に枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部
    を当接係合せしめ、予め枝管側に組込んだナットの螺合
    による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続
    してなるコモンレールの製造方法において、本管レール
    の前記分岐孔の外周側開口端部周辺を平坦に形成し、接
    続端部に開先加工を施したスリーブニップルを本管レー
    ルの前記平坦部に溶接し、本管レールとスリーブニップ
    ルとの接合面に未溶接部のない完全溶接部を形成すると
    ともに、本管レールの分岐孔内壁面およびスリーブニッ
    プルの流路内壁面を機械加工あるいは平滑化加工にて平
    滑面となすことを特徴とするコモンレールの製造方法。
  5. 【請求項5】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、該分岐孔に通じかつ枝管を連設する外方への開口す
    る受圧座面を有する流路を有するスリーブニップルを本
    管レールに溶接により取着し、該スリーブニップルの受
    圧座面に枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部
    を当接係合せしめ、予め枝管側に組込んだナットの螺合
    による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続
    してなるコモンレールの製造方法において、スリーブニ
    ップルと本管レールの両接合端部に開先加工を施し、該
    開先加工部を溶接し、本管レールとスリーブニップルと
    の接合面に未溶接部のない完全溶接部を形成するととも
    に、本管レールの分岐孔内壁面およびスリーブニップル
    の流路内壁面を機械加工あるいは平滑化加工にて平滑面
    となすことを特徴とするコモンレールの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記分岐孔の本管レール流通路開口端部
    周辺に圧縮残留応力を付与する工程を有することを特徴
    とする請求項4または5記載のコモンレールの製造方
    法。
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