JPH10318082A - コモンレールおよびその製造方法 - Google Patents

コモンレールおよびその製造方法

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JPH10318082A
JPH10318082A JP10066248A JP6624898A JPH10318082A JP H10318082 A JPH10318082 A JP H10318082A JP 10066248 A JP10066248 A JP 10066248A JP 6624898 A JP6624898 A JP 6624898A JP H10318082 A JPH10318082 A JP H10318082A
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rail
branch
branch hole
flow passage
main pipe
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JP10066248A
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English (en)
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Kikuo Asada
菊雄 浅田
Masayoshi Usui
正佳 臼井
Eiji Watanabe
栄司 渡辺
Kazuyoshi Takigawa
一儀 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M55/00Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
    • F02M55/004Joints; Sealings
    • F02M55/005Joints; Sealings for high pressure conduits, e.g. connected to pump outlet or to injector inlet
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M55/00Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
    • F02M55/02Conduits between injection pumps and injectors, e.g. conduits between pump and common-rail or conduits between common-rail and injectors
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応
力値を下げて内圧疲労強度を向上させることが可能なコ
モンレールおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 軸芯方向内部に流通路1−1を有する本
管レール1の軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔
1−2を設け、かつ該分岐孔1−2の周面部に受圧座面
1−3を形成して枝管2の端部に設けた接続頭部2−2
のなす押圧座面部2−3を当接係合せしめ、本管レール
1に溶接またはろう付けにより取着したスリーブニップ
ル3と予め枝管2側に組込んだナット4の螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールの製造方法であって、前記分岐孔付近の本
管レール1に外部より径方向にプレス方式にて押圧力を
付与して、該分岐孔1−2の本管レール流通路開口端部
周辺に圧縮残留応力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にディーゼル
内燃機関の蓄圧式燃料噴射システムにおける高圧燃料多
岐管あるいはブロック・レール等のようなコモンレール
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコモンレールとしては例
えば図10に示すように、円形パイプからなる本管レー
ル11側の周壁部に設けた内部の流通路11−1に通ず
る分岐孔11−2部を外方に開口する受圧座面11−3
となし、該受圧座面付近の本管レール11の外周壁に筒
状のスリーブニップル13を溶接またはろう付けにより
取付け、枝管12側の接続頭部12−2のなす押圧座面
12−3を本管レール11側の受圧座面11−3に当接
係合せしめ、前記スリーブニップル13と予め枝管側に
組込んだ締付け用内ねじナット14の螺合による前記接
続頭部12−2首下での押圧に伴って締着して接続構成
する方式のものが知られている。図中、12−1は枝管
12の流路である。なお、図10に示すコモンレールは
螺合手段に内ねじ方式を採用しているが、外ねじ方式を
採用したものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図10に示
すような、筒状のスリーブニップル13を溶接またはろ
う付けにより直接本管レール11に取付け、このスリー
ブニップル13に螺合するナット14を締着して接続構
成する方式のコモンレールの場合、本管レール11の高
い内圧と、枝管12の接続頭部12−2の押圧に伴って
受圧座面11−3にかかる軸力により分岐孔11−2の
下端内周縁部Pに大きな引張応力が発生し、当該下端内
周縁部Pが起点となって亀裂が生じ易く、洩れを招く可
能性があった。
【0004】本発明は、上記した従来の問題を解決する
ためになされたもので、分岐孔の下端内周縁部に発生す
る最大引張応力値を下げて内圧疲労強度を向上させるこ
とが可能なコモンレールおよびその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、その軸芯方向内部に流通路を有する本管レー
ルの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、
かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を有す
る枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成して
該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接
係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けにより取
着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだナット
の螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着し
て接続してなるコモンレールにおいて、前記分岐孔の本
管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力が存在して
いるコモンレールを特徴とするものである。
【0006】また、その軸芯方向内部に流通路を有する
本管レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔
を設け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流
路を有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を
形成して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面
部を当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付け
により取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込ん
だナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴っ
て締着して接続してなる本発明に係るコモンレールの製
造方法において、本発明の第1の実施態様は前記分岐孔
付近の本管レールに外部より径方向に、好ましくはプレ
ス方式にて押圧力を付与して、該分岐孔の本管レール流
通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特
徴とし、また本発明の第2の実施態様は分岐孔付近の本
管レールに外部より径方向に外圧方式にて押圧力を付与
する同時に分岐孔を打抜くことを特徴とし、さらに本発
明の第3の実施態様は、前記分岐孔付近の本管レール内
周面に内圧方式にて押圧力を付与して、該分岐孔の本管
レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させる
ことを特徴とし、また本発明の第4の実施態様は前記分
岐孔付近の本管レール内周面に本管レール内部より管径
方向に圧力を付与する拡管方式にて押圧力を付与して、
該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応
力を発生させることを特徴とし、さらにまた本発明の第
5の実施態様は、前記分岐孔内周面に当該分岐孔の内部
より径方向に圧力を付与する拡径方式にて押圧力を付与
して、該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮
残留応力を発生させるコモンレールの製造方法を特徴と
するものである。なお前記第1〜第4の実施態様に係る
製造方法において圧縮残留応力を発生された後、前記ス
リーブニップルを本管レールに取着することができる。
【0007】すなわち、本発明は分岐孔の本管レール流
通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させることによ
り、本管レールの高い内圧と、枝管の接続頭部の押圧に
伴って受圧座面にかかる軸力により分岐孔の下端内周縁
部Pに発生する引張応力を前記圧縮残留応力にて相殺し
て、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を
下げるもので、その分岐孔の本管レール流通路開口端部
周辺に圧縮残留応力を発生させる方法として、本管レー
ルに外部より径方向にプレス方式などにて押圧力を付与
する方法、あるいは本管レールの流通路内に圧力をかけ
る方式や、本管レール内部より管径方向に機械的に押圧
力を付与する拡管方式、または分岐孔内部より当該分岐
孔の径方向に機械的に押圧力を付与する拡径方式などを
用いることを特徴とするものである。なお、スリーブニ
ップルの本管レールへの取着は、通常圧縮残留応力を発
生する前に実施するが、プラズマ溶接やレーザー溶接な
どの溶接を用いた場合には圧縮残留応力を発生後に取着
することもできる。また外部より径方向にプレス方式な
どにて押圧力を付与する際には、分岐孔の穿設の前後あ
るいは同時に押圧力を付与でき、さらに流通路への内圧
方式や拡管方式は分岐孔の穿設後に実施することが好ま
しい。
【0008】本発明において、本管レールの外部より径
方向にプレス方式にて押圧力を付与する方法としては、
例えばレール本体を円弧溝を有する下型に乗せかつ左右
の可動型にて押圧して固定した状態で、ポンチまたはロ
ッドを用いて加圧する方法を用いることができる。ま
た、本管レールの流通路内に圧力をかける方式として
は、油圧や水圧などの液圧を用いるのが好ましい。レー
ル内部より管径方向に機械的に押圧力を付与する拡管方
式としては、例えば本管レールの流通路内に当該レール
内径より若干大径の球体や砲弾型プラグなどの拡径具に
よる引抜き方式または押圧方式にて圧接させる方法や、
バニシングツールによる拡径方法等を用いることができ
る。さらに、分岐孔内部より当該分岐孔の径方向に機械
的に押圧力を付与する拡径方式としては、分岐孔内径よ
り若干大径の球体あるいはプラグを押圧方式にて圧接さ
せる方法を用いることができる。
【0009】上記のごとく、本発明では分岐孔の本管レ
ール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させるこ
とにより、使用時の流通路内への高圧燃料噴射管燃料蓄
圧時に分岐孔の下端内周縁部における引張応力の発生を
前記圧縮残留応力により相殺して効果的に抑制すること
ができ、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できる
こととなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコモンレール
の製造方法の第1の実施例を示す概略図、図2は同上の
製造方法における押圧力付与手段を例示したもので、
(A)は押圧面を逆凹形に形成したポンチを用いてプレ
スする方式を一部破断して示す縦断面図、(B)は本管
レール外周面に環状突起を設けて押圧面がフラットのポ
ンチを用いてプレスする方式を示す縦断面図、(C)は
本管レール外周面を凹形に形成して押圧面が球面、楕円
面などの曲面となしたポンチを用いてプレスする方式を
示すスリーブニップル部の縦断面図、(D)は本管レー
ル外周面を山形に突設して押圧面がフラットのポンチを
用いてプレスする方式を示す縦断面図、(E)は本管レ
ール外周面内に分岐孔とほぼ同一径の有底孔を設け、こ
の有底孔に嵌入し得る直径の突起を押圧面に設けたポン
チを用いてプレスする方式を示す縦断面図、図3は図1
に示す製造方法の一変形例を示す概略図、図4は第1の
実施例の製造方法において、押圧力付与と同時に分岐孔
を打抜く方式の一例を示す概略図、図5は本発明のコモ
ンレールの製造方法の第2の実施例を示す概略図、図6
は本発明のコモンレールの製造方法の第3の実施例を示
す概略図、図7は本発明のコモンレールの製造方法の第
4の実施例を示す概略図、図8は断面形状の異なるスリ
ーブニップルを用いた本発明のコモンレールを示す縦断
面図、図9は本発明の製造方法により製造したコモンレ
ールの枝管接続構造部の一例を示す縦断面図であり、1
は本管レール、2は枝管、3はスリーブニップル、4は
締付け用ナット、5はポンチ、6は金型、7−1、7−
2は拡径具、8は固定治具、9は引張装置、10は押圧
装置である。
【0011】コモンレールとしての本管レール1は、例
えば直径28mm、肉厚9mmの、比較的厚肉の管状部
を有するような材質STS480などの高圧配管用の鋼
管であって、その軸芯内部を流通路1−1となしてい
る。
【0012】本発明では、まず前加工工程において、こ
の本管レール1の外周壁に、内周面に枝管側に組込まれ
る締付け用ナットと螺合する螺子面3−1を設けた筒状
のスリーブニップル3を継手金具となしてその基端部を
直接溶接またはろう付けして取付ける。
【0013】本発明の図1に示す方法は、前記の前加工
工程に続いて、プレス工程において、前記本管レール1
のスリーブニップル3取付け付近を金型6にて固定す
る。この金型6は図示のごとく、本管レール1の外周面
とほぼ同一曲率半径の曲面6−1を有する断面凹形の金
型からなり、この金型6に本管レール1のほぼ下半周を
拘束できるように固定する。次いで左右の可動金型6−
2、6−3をアクチュエーターにより本管レール1の分
岐孔1−2が形成される付近を除く上半周を両側から拘
束する。これはプレスの効果が十分に得られるようにす
るためである。
【0014】本管レール1を金型6に固定すると、直径
が前記スリーブニップル3の内径より小径で、プレス装
置(図面省略)に取付けられたポンチ5にてスリーブニ
ップル3の中心軸線上で本管レール1の外周面に径方向
に内方に向かって押圧力を付与する。この時の押圧力と
しては、特に限定するものではないが、ポンチ5の真下
に位置する本管レール流通路1−1の内周面が僅かに突
出して偏平部1−4が形成される程度でよい。このポン
チ5による押圧力により、本管レール流通路1−1の内
周面が僅かに突出して偏平化するとともに、その押圧力
を加えた時に塑性変形部と弾性変形部が生じ、押圧力を
除去した時の戻り量の差により生じた変形のために圧縮
残留応力が発生する。
【0015】続いて、仕上加工工程において、本管レー
ル1の前記押圧工程により変形した部分で好ましくはポ
ンチ5にて押圧した中心軸線上に当該本管レール1の流
通路1−1に通じ該流通路に連通する円形の外方に開口
する周面を受圧座面1−3となす分岐孔1−2を形成す
る。
【0016】次に図2は、分岐孔1−2の本管レール流
通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させるためのプ
レス方式による押圧力付与手段を例示したもので、
(A)はポンチ5の先端部(押圧面)に断面三角形状の
凹部5aを形成し、このポンチ5にて本管レール1の外
周面に押圧力を付与する方法である。この方法の場合
は、スリーブニップル3で囲まれる本管レール外周面の
中央部だけでなく周辺部にも大きな押圧力が付与される
ので、当該部分に設ける分岐孔1−2の周辺の比較的広
い範囲にわたって圧縮残留応力を効果的に残存させるこ
とができる。
【0017】図2(B)はスリーブニップル3で囲まれ
る本管レール1の外周面に環状突起1−5を設け、この
環状突起1−5の上面を押圧面がフラットのポンチ5に
て押圧することによって、前記(A)と同様、後で設け
る分岐孔1−2の周辺の比較的広い範囲にわたって圧縮
残留応力を残存させる方法である。
【0018】図2(C)はスリーブニップル3で囲まれ
る本管レール1の外周面を断面逆三角形状の凹部1−6
となし、この凹部1−6からなる底部を押圧面が球面ま
たは楕円面となしたポンチ5にて押圧する方法である。
この方法では、ポンチ5にて底部の斜面が先に押圧され
るので、この場合も後で設ける分岐孔1−2の周辺に圧
縮残留応力が残存する効果が大きい。
【0019】図2(D)はスリーブニップル3で囲まれ
る本管レール1の外周面に断面山形の突起1−7を設
け、この突起1−7からなる底部を押圧面がフラットの
ポンチ5にて押圧する方法である。この方法では、ポン
チ5にて断面山形の突起1−7の頂部が先に押圧される
ので、底部中央部に大きな押圧力が付与される。したが
ってこの場合も後で設ける分岐孔1−2の周辺付近に集
中して大きな圧縮残留応力が残存する。
【0020】図2(E)はスリーブニップル3で囲まれ
た本管レール1の外周面の中央に後で設ける分岐孔1−
2とほぼ同一径で適当深さの有底孔1−8を設け、この
有底孔1−8に嵌入し得る直径を有しかつ該有底孔の深
さより多少長尺の突起5−1を押圧面に設けたポンチ5
により押圧する方法である。この方法の場合は、突起5
−1にて有底孔1−8が押圧されると同時にその周辺も
押圧されるので、後で設ける分岐孔1−2の部分に押圧
力が集中的に付与される共に必然的に分岐孔1−2の周
辺にも圧縮残留応力が残存する。ここで、ポンチ先端の
形状および該ポンチ先端に相対向して本管レールの外周
面に設ける形状は、前記図2(A)〜(E)に示す形状
の組合わせに限定されない。
【0021】本発明によるプレス方式で押圧力を付与
し、残留圧縮応力を発生させる方法としては、前記方法
のみならず図3のような方法を用いることもできる。図
3では後に設ける所定孔径の分岐孔1−2とほぼ同一径
で適当深さの有底孔1−2aを設け、この有底孔1−2
aに嵌入し得る直径を有しかつ該有底孔の深さより長尺
のポンチ5により有底孔1−2aの内底部1−2bを径
方向に押圧するもので、ポンチ5にて内底部1−2bが
押圧されるので、後で設ける分岐孔1−2の部分に押圧
力が集中的に付与され、必然的に分岐孔1−2の周辺に
も圧縮残留応力が残存するものである。その後前記有底
孔1−2aをドリルなどの切削により流通路1−1まで
延長して分岐孔1−2を形成する。ついで円形の外方に
開口する周面に受圧座面1−3を形成するものである。
【0022】また図4に示す方法は、前記した第1の実
施例の製造方法において、押圧力付与と同時に分岐孔を
打抜く方式の一例を示したもので、先端に本管レール1
の肉厚より長尺でかつ分岐孔1−2と同一径の突起5−
1aを設けたポンチ5を用い、本管レール1の外周面を
押圧しながら分岐孔1−2を打抜く方法である。この方
法の場合は、突起5−1aにて本管レール1の外周面が
押圧されるので、同時に打抜かれた分岐孔1−2の部分
に押圧力が集中的に付与され、必然的に分岐孔1−2の
周辺にも圧縮残留応力が発生する。
【0023】またポンチなどによるプレス方式によって
押圧力を付与し、圧縮残留応力を発生させる方法として
は、必ずしも分岐孔の中心に押圧力を付与しなければな
らないことはなく、分岐孔を設ける箇所からやや偏心し
て押圧力を付与し、該分岐孔の少なくとも一部、すなわ
ち亀裂の起点となる分岐孔の下端の本管レール軸方向側
内周縁部Pに圧縮残留応力を集中させて発生残留させる
ことも可能である。
【0024】図5に示す方法は、分岐孔1−2の本管レ
ール流通路1−1開口端部周辺に圧縮残留応力を発生さ
せる手段として、本管レール1の流通路1−1内に圧力
をかける内圧方式を採用した場合で、スリーブニップル
3を取付けた本管レール1の一方を封鎖した状態で、水
または油などの液状流体を当該レール内に送込んで本管
レール1の肉厚の内周面側から少なくとも25%、好ま
しくは50〜75%が降伏する高圧の圧力をかける方法
により分岐孔1−2の本管レール流通路の開口端部周辺
に圧縮残留応力を発生させる方法である。なお、分岐孔
1−2の加工は押圧力を付与する前が、圧縮応力が確実
に残留して好ましく、またスリーブニップル3は本管レ
ール流通路の開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させた
後の仕上工程で取付けてもよい。
【0025】また、図6に示す方法は、分岐孔1−2の
本管レール流通路1−1開口端部周辺に圧縮残留応力を
発生させる手段として、本管レール1内部より管径方向
に押圧力を付与する拡管方式を採用した場合で、本管レ
ール1を固定治具8に水平に固定した状態で、当該レー
ル内径より若干大径の球体、プラグ、ローラバニッシン
グツールなどの拡径具7−1を引張装置9により引張っ
て流通路1−1内を圧接させながら移動させる方法によ
り本管レール流通路1−1を拡管して、分岐孔1−2の
本管レール流通路の開口端部周辺に圧縮残留応力を発生
させる方法である。なお、本管レール1内周面への拡径
作業の前に分岐孔1−2を穿孔しておくと圧縮応力が分
岐孔1−2の開口端部周辺に確実に残留して好ましい。
【0026】さらに、図7に示す方法は、分岐孔1−2
の本管レール流通路1−1開口端部周辺に圧縮残留応力
を発生させる手段として、仕上加工工程において本管レ
ールに所定の孔径より若干小径の分岐孔1−2′を穿設
し、所定孔径の分岐孔1−2の内径とほぼ同一直径の球
体もしくはプラグなどの拡径具7−2を前記小径の分岐
孔1−2′内に押圧装置10にて圧入させる方法により
分岐孔1−2′を拡径して、分岐孔1−2の本管レール
流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させる方法で
ある。
【0027】なお、本発明に係るコモンレールのスリー
ブニップルとしては、図8に示すごとく図1〜図7に示
すスリーブニップルに替えて、図8に示すごとく下端が
本管レール1に跨がる鞍型フランジを有する形式のスリ
ーブニップル3aを用いてもよく、また図示した実施例
では溶接またはろう付けによりスリーブニップルを本管
レールに取着した後に押圧力を付与したが、プラズマ溶
接やレーザー溶接のあどの溶接を用いた場合には、押圧
力付与の後に本管レールにスリーブニップルを取着する
よう構成することもできる。
【0028】一方、枝管2は分岐枝管あるいは分岐金具
からなるものであって、その内部に本管レール1の流通
路1−1に通ずる流路2−1を有してその端部に例えば
先細円錐状の挫屈成形による拡径した接続頭部2−2の
なす押圧座面2−3を設けてなるもので、その接続構造
は図9に示すごとく従来と同様、分岐管2側の接続頭部
2−2のなす押圧座面2−3を本管レール1側の受圧座
面1−3に当接係合せしめ、予め枝管側に組込んだ締付
け用ナット4を前記スリーブニップル3に螺合すること
により、前記接続頭部2−2首下での締付け用ナット4
の押圧に伴って締着して接続構成するものである。
【0029】上記のごとく、本発明では本管レール1の
スリーブニップル取付部に押圧力を付与し、当該部分に
本管レール1の流通路1−1に通じる受圧座面1−3付
き分岐孔1−2を形成するもので、分岐孔1−2の本管
レール流通路の開口端部周辺には押圧力付与工程におい
て好ましくは偏平部1−4を形成すると共に圧縮残留応
力を発生かつ残留させているので、本管レール1の高い
内圧と、枝管2の接続頭部2−2の押圧に伴って受圧座
面1−3にかかる軸力による分岐孔1−2の下端内周縁
部Pに発生する引張応力を前記圧縮残留応力との相殺作
用により大幅に低減できる。さらに、分岐孔1−2付近
の本管レール流通路1−1の内周面がプレス等の押圧力
付与により僅かに突出し偏平化して偏平部1−4を形成
することにより、分岐孔1−2部に発生する応力を少な
くできる。したがって、本発明方法により得られたコモ
ンレールは、前記圧縮残留応力と偏平化作用により、分
岐孔1−2の下端内周縁部Pに発生する引張応力をより
一層低減できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明のコモンレー
ルは、分岐孔の下端内周縁部における引張応力の発生を
圧縮残留応力にて相殺して効果的に抑制することがで
き、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できるの
で、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをなくし
て確実にして安定した機能を発揮することができるとい
う優れた効果を有する。また本発明のコモンレール製造
方法によれば、通常の製造工程にプレス等の押圧力付与
工程を付加するだけで済み、かつ複雑な設備を必要とす
るものではないから、工程増による設備コストのアップ
や生産性の低下等の問題はほとんどなく、高品質のコモ
ンレールを安価に提供できるという大きな効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンレールの製造方法の第1の
実施例を示す概略図である。
【図2】同上の製造方法における押圧力付与手段を例示
したもので、(A)は押圧面を逆凹形に形成したポンチ
を用いてプレスする方式を一部破断して示す縦断面図、
(B)はボス部の内底部に環状突起を設けて押圧面がフ
ラットのポンチを用いてプレスする方式を示す縦断面
図、(C)はボス部の内底部を凹形に形成して押圧面が
球面となしたポンチを用いてプレスする方式を示す縦断
面図、(D)はボス部の内底部を山形に突設して押圧面
がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示す縦断
面図、(E)はボス部の内底部中央に分岐孔とほぼ同一
径の有底孔を設け、この有底孔に嵌入し得る直径の突起
を押圧面に設けたポンチを用いてプレスする方式を示す
縦断面図である。
【図3】図1に示す製造方法の一変形例を示す概略図で
ある。
【図4】第1の実施例の製造方法において、押圧力付与
と同時に分岐孔を打抜く方式の一例を示す概略図であ
る。
【図5】本発明のコモンレールの製造方法の第2の実施
例を示す概略図である。
【図6】本発明のコモンレールの製造方法の第3の実施
例を示す概略図である。
【図7】本発明のコモンレールの製造方法の第4の実施
例を示す概略図である。
【図8】断面形状の異なるスリーブニップルを用いた本
発明のコモンレールを示すスリーブニップル部の縦断面
図である。
【図9】本発明の製造方法により製造したコモンレール
の枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【図10】この発明の対象とする従来のコモンレールの
枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 本管レール 1−1 流通路 1−2、1−2′ 分岐孔 1−3 受圧座面 1−4 偏平部 2 枝管 2−1 流路 2−2 接続頭部 2−3 押圧座面 3、3a スリーブニップル 3−1 螺子面 4 締付け用ナット 5 ポンチ 6 金型 7−1、7−2 拡径具 8 固定治具 9 引張装置 10 押圧装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
    有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
    して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
    当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けによ
    り取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだナ
    ットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締
    着して接続してなるコモンレールにおいて、前記分岐孔
    の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力が存在
    していることを特徴とするコモンレール。
  2. 【請求項2】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
    有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
    して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
    当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けによ
    り取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだナ
    ットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締
    着して接続してなるコモンレールの製造方法において、
    前記分岐孔付近の本管レールに外部より径方向に外圧方
    式にて押圧力を付与して、該分岐孔の本管レール流通路
    開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴と
    するコモンレールの製造方法。
  3. 【請求項3】 分岐孔付近の本管レールに外部より径方
    向に外圧方式にて押圧力を付与する同時に分岐孔を打抜
    くことを特徴とする請求項2記載のコモンレールの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
    有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
    して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
    当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けによ
    り取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだナ
    ットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締
    着して接続してなるコモンレールの製造方法において、
    前記前記分岐孔付近の本管レール内周面に内圧方式にて
    押圧力を付与して、該分岐孔の本管レール流通路開口端
    部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴とするコ
    モンレールの製造方法。
  5. 【請求項5】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
    有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
    して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
    当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けによ
    り取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだナ
    ットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締
    着して接続してなるコモンレールの製造方法において、
    前記前記分岐孔付近の本管レール内周面に本管レール内
    部より管径方向に圧力を付与する拡管方式にて押圧力を
    付与して、該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に
    圧縮残留応力を発生させることを特徴とするコモンレー
    ルの製造方法。
  6. 【請求項6】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
    レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
    け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
    有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
    して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
    当接係合せしめ、本管レールに溶接またはろう付けによ
    り取着したスリーブニップルと予め枝管側に組込んだナ
    ットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締
    着して接続してなるコモンレールの製造方法において、
    前記分岐孔内周面に当該分岐孔の内部より径方向に圧力
    を付与する拡径方式にて押圧力を付与して、該分岐孔の
    本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生さ
    せることを特徴とするコモンレールの製造方法。
  7. 【請求項7】 圧縮残留応力を発生された後、前記スリ
    ーブニップルを本管レールに取着することを特徴とする
    請求項2〜6のいずれか1項記載のコモンレールの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035237A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Usui Internatl Ind Co Ltd コモンレール
JP2008045542A (ja) * 2006-08-12 2008-02-28 Man Diesel Sa 高圧燃料配管の取付け装置

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