JPH10318083A - コモンレールおよびその製造方法 - Google Patents
コモンレールおよびその製造方法Info
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- JPH10318083A JPH10318083A JP10066249A JP6624998A JPH10318083A JP H10318083 A JPH10318083 A JP H10318083A JP 10066249 A JP10066249 A JP 10066249A JP 6624998 A JP6624998 A JP 6624998A JP H10318083 A JPH10318083 A JP H10318083A
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Abstract
せ、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをなくし
たコモンレールと、通常の製造工程にプレスなどの押圧
力付与工程を付加するだけで高品質のコモンレールを安
価に製造し得る方法を提供する。 【解決手段】 本管レール1の軸方向の周壁部に少なく
とも1つの分岐孔1−2を設け、かつ外方への開口する
受圧座面1−3を形成して押圧座面部2−3を当接係合
せしめ、本管レールの外周部を囲繞する別体の継手金具
3と予め枝管2側に組込んだナット4の螺合による接続
頭部2−2首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールの製造方法において、分岐孔付近の本管レ
ールに外部より径方向にプレス方式にて押圧力を付与し
て、分岐孔の本管レール流通路1−1開口端部周辺に圧
縮残留応力を発生させることを特徴とする。
Description
内燃機関の蓄圧式燃料噴射システムにおける高圧燃料多
岐管あるいはブロック・レールなどのようなコモンレー
ルに関するものである。
えば図9に示すように、円形パイプからなる本管レール
11側の周壁部に設けた内部の流通路11−1に通ずる
分岐孔11−2部を外方に開口する受圧座面11−3と
なし、該受圧座面付近の本管レール11の外周部を囲繞
するリング状あるいは多角柱状などの別体の継手金具1
3の使用により、端部に先細円錐状の挫屈成形による拡
径した枝管12側の接続頭部12−2のなす押圧座面1
2−3を当接係合せしめ、該継手金具13に突設した螺
子壁13−1部と予め枝管側に組込んだ締付け用ナット
14の螺合による前記接続頭部12−2首下での押圧に
伴って締着して接続構成する方式のものが知られてい
る。図中、12−1は枝管12の流路、15はスリーブ
・ワッシャーである。
ような、別体の継手金具13を本管レール11に外嵌
し、この別体の継手金具13に螺合するナット14を締
着して接続構成する方式のコモンレールの場合、本管レ
ール11の高い内圧と、枝管12の接続頭部12−2の
押圧に伴って受圧座面11−3にかかる軸力により分岐
孔11−2の下端内周縁部Pに大きな応力が発生し、当
該下端内周縁部Pが起点となって亀裂が生じ易く、洩れ
を招く可能性があった。
ためになされたもので、分岐孔の下端内周縁部に発生す
る最大引張応力値を下げて内圧疲労強度を向上させるこ
とが可能なコモンレールおよびその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
本発明は、軸芯内部に流通路を有する本管レールの軸方
向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、かつ該分
岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を有する枝管を
連設する外方への開口する受圧座面を形成して該枝管の
端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接係合せし
め、本管レールの外周部を囲繞する別体の継手金具と予
め枝管側に組込んだナットの螺合による前記接続頭部首
下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレール
において、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺
に圧縮残留応力が存在しているコモンレールを特徴とす
るものである。
ルの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設け、
かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を有す
る枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成して
該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を当接
係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞する別体の継手
金具と予め枝管側に組込んだナットの螺合による前記接
続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる本発
明に係るコモンレールの製造方法において、本発明の第
1の実施態様は前記分岐孔付近の本管レールに外部より
径方向に、好ましくはプレス方式にて押圧力を付与し
て、該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残
留応力を発生させることを特徴とし、また本発明の第2
の実施態様は分岐孔付近の本管レールに外部より径方向
に外圧方式にて押圧力を付与すると同時に分岐孔を打抜
くことを特徴とし、さらに本発明の第3の実施態様は前
記分岐孔付近の本管レール内周面に内圧方式にて押圧力
を付与して、該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺
に圧縮残留応力を発生させることを特徴とし、また本発
明の第4の実施態様は前記分岐孔付近の本管レール内周
面に本管レール内部より管径方向に圧力を付与する拡管
方式にて押圧力を付与して、該分岐孔の本管レール流通
路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴
とし、また本発明の第5の実施態様は、前記本管レール
内周面に押圧力を付与した後分岐孔を穿孔することを特
徴とし、さらに本発明の第6の実施態様は、前記分岐孔
内周面に当該分岐孔の内部より径方向に圧力を付与する
拡径方式にて押圧力を付与して、該分岐孔の本管レール
流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させるコモン
レールの製造方法を特徴とするものである。
通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させることによ
り、本管レールの高い内圧と、枝管の接続頭部の押圧に
伴って受圧座面にかかる軸力により分岐孔の下端内周縁
部Pに発生する引張応力を前記圧縮残留応力にて相殺し
て、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を
下げるもので、その分岐孔の本管レール流通路開口端部
周辺に圧縮残留応力を発生させ残留させる方法として、
本管レールに外部より径方向にプレス方式などにて押圧
力を付与する方法、あるいは本管レールの流通路内に圧
力をかける方式や、本管レール内部より管径方向に押圧
力を付与する拡管方式、分岐孔内部より径方向に押圧力
を付与する拡径方式などを用いることを特徴とするもの
である。なお、分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺
に圧縮残留応力を発生させるためのプレス方式は分岐孔
穿孔前後あるいは同時に行い、流通路内圧拡管方式は分
岐孔穿孔前後いずれでもよいが、好ましくは分岐孔穿孔
後に行い、分岐孔拡径方式は分岐孔穿孔後に行う。
レス方式にて押圧力を付与する方法としては、例えばレ
ール本体を円弧溝を有する下型に乗せかつ左右の可動型
にて押圧して固定した状態で、ポンチまたはロッドを用
いて加圧する方法を用いることができる。また、本管レ
ールの流通路内に圧力をかける方式としては、油圧や水
圧などの液圧を用いるのが好ましい。レール内部より管
径方向に機械的に押圧力を付与する拡管方式としては、
例えば本管レールの流通路内に当該レール内径より若干
大径の球体や砲弾型プラグなどの拡径具による引抜き方
式または押圧方式にて圧接させる方法や、バニッシング
ツールによる拡径方法などを用いることができる。さら
に、分岐孔内部より径方向に機械的に押圧力を付与する
方法としては、分岐孔内径より若干大径の球体あるいは
プラグを押圧方式にて圧接させる方法を用いることがで
きる。
ール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させるこ
とにより、使用時の流通路内への高圧燃料蓄圧時などに
分岐孔の下端内周縁部における引張応力の発生を前記圧
縮残留応力により相殺して効果的に抑制することがで
き、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できること
となる。
の製造方法の第1の実施例を示す概略図、図2は同上の
製造方法における押圧力付与手段を例示したもので、
(A)は押圧面を逆凹形に形成したポンチを用いてプレ
スする方式を示す一部破断縦断面図、(B)は本管レー
ル外周面に環状突起を設けて押圧面がフラットのポンチ
を用いてプレスする方式を示す縦断面図、(C)は本管
レール外周面を凹形に形成して押圧面が球面、楕円面な
どの曲面となしたポンチを用いてプレスする方式を示す
縦断面図、(D)は本管レール外周面を山形に突設して
押圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示
す縦断面図、(E)は本管レール外周面内に分岐孔とほ
ぼ同一径の有底孔を設け、この有底孔に嵌入し得る直径
の突起を押圧面に設けたポンチを用いてプレスする方式
を示す縦断面図、図3は図1に示す製造方法の一変形例
を示す概略図、図4は第1の実施例の製造方法におい
て、押圧力付与と同時に分岐孔を打抜く方式の一例を示
す概略図、図5は本発明のコモンレールの製造方法の第
2の実施例を示す概略図、図6は本発明のコモンレール
の製造方法の第3の実施例を示す概略図、図7は本発明
のコモンレールの製造方法の第4の実施例を示す概略
図、図8は本発明の製造方法により製造したコモンレー
ルの枝管接続構造部の一例を示す縦断面図であり、1は
本管レール、2は枝管、3はリング状あるいは多角柱状
などの別体の継手金具、4は締付け用ナット、5はスリ
ーブ・ワッシャー、6はポンチ、7は金型、8−1、8
−2は拡径具、9は固定治具、10は引張装置、11は
押圧装置である。
えば直径28mm、肉厚9mmの、比較的厚肉の管状部
を有するような材質STS480などの高圧配管用の鋼
管であって、その軸芯内部を流通路1−1となしてい
る。
2側に組込まれる締付け用ナット4と螺合する螺子壁3
−1を設けたリング状の継手金具3を外した状態で、プ
レス工程において、前記本管レール1を金型7にて固定
する。この金型7は図示のごとく、本管レール1外周面
とほぼ同一曲率半径の曲面7−1を有する断面凹形の金
型からなり、この金型7に本管レール1のほぼ下半周を
拘束できるように固定する。次いで左右の可動金型7−
2、7−3をアクチュエータにより本管レール1の分岐
孔1−2が形成される付近を除く上半周を両側から拘束
する。これはプレスの効果が十分に得られるようにする
ためである。
が流通路1−1の内径より小径で、プレス装置(図面省
略)に取付けられたポンチ6にて本管レール1の中心軸
線上で本管レール1の外周面に径方向に内方に向けて押
圧力を付与する。この時の押圧力としては、特に限定す
るものではないが、ポンチ6の真下に位置する本管レー
ル流通路1−1の内周面が僅かに突出して偏平部1−8
が形成される程度でよい。このポンチ6による押圧力に
より、本管レール流通路1−1の内周面が僅かに突出し
て偏平化するとともに、その押圧力を加えた時に塑性変
形部と弾性変形部が生じ、押圧力を除去した時の戻り量
の差により生じた変形のために圧縮残留応力が発生す
る。
ル1の前記押圧工程により変形した部分で好ましくはポ
ンチ6にて押圧した中心軸線上に当該本管レール1の流
通路1−1に通じ該流通路に連通する円形の外方に開口
する周面を受圧座面1−3となす分岐孔1−2を形成す
る。その後リング状の継手金具3を装着する。
口端部周辺に圧縮残留応力を存在させるためのプレス方
式による押圧力付与手段を例示したもので、(A)はポ
ンチ6の先端部(押圧面)に断面三角形状の凹部6aを
形成し、このポンチ6にて本管レール1の外周面に押圧
力を付与する方法である。この方法の場合は、螺子壁3
−1で囲まれる本管レール外周面の中央部だけでなく周
辺部にも大きな押圧力が付与されるので、当該部分に設
ける分岐孔1−2の周辺の比較的広い範囲にわたって圧
縮残留応力を効果的に残存させることができる。
る本管レール1の外周面に環状突起1−4を設け、この
環状突起1−4の上面を押圧面がフラットのポンチ6に
て押圧することによって、前記(A)と同様、後で設け
る分岐孔1−2の周辺の比較的広い範囲にわたって圧縮
残留応力を残存させる方法である。
レール1の外周面を断面逆三角形状の凹部1−5とな
し、この凹部1−5からなる底部を押圧面が球面となし
たポンチ6にて押圧する方法である。この方法では、ポ
ンチ6にて底部の斜面が先に押圧されるので、この場合
も後で設ける分岐孔1−2の周辺に圧縮残留応力が残存
する効果が大きい。
レール1の外周面に断面山形の突起1−6を設け、この
突起1−6からなる底部を押圧面がフラットのポンチ6
にて押圧する方法である。この方法では、ポンチ6にて
断面山形の突起1−6の頂部が先に押圧されるので、底
部中央部に大きな押圧力が付与される。したがってこの
場合も後で設ける分岐孔1−2の周辺付近に集中して大
きな圧縮残留応力が残存する。
レール1の外周面の中央に後で設ける分岐孔1−2とほ
ぼ同一径で適当深さの有底孔1−7を設け、この有底孔
1−7に嵌入し得る直径を有しかつ該有底孔の深さより
多少長尺の突起6−1を押圧面に設けたポンチ6により
押圧する方法である。この方法の場合は、突起6−1に
て有底孔1−7が押圧されると同時にその周辺も押圧さ
れるので、後で設ける分岐孔1−2の部分に押圧力が集
中的に付与されるとともに必然的に分岐孔1−2の周辺
にも圧縮残留応力が残存する。ここで、ポンチ先端の形
状および該ポンチ先端に相対向して本管レールの外周面
に設ける形状は、前記図3(A)〜(E)に示す形状の
組合わせに限定されない。
し、残留圧縮応力を発生させる方法としては、前記方法
のみならず図3のような方法を用いることもできる。図
3では後に設ける所定孔径の分岐孔1−2とほぼ同一径
で適当深さの有底孔1−2aを設け、この有底孔1−2
aに嵌入し得る直径を有しかつ該有底孔の深さより長尺
のポンチ6により有底孔1−2aの内底部1−2bを径
方向に押圧するもので、ポンチ6にて内底部1−2bが
押圧されるので、後で設ける分岐孔1−2の部分に押圧
力が集中的に付与され、必然的に分岐孔1−2の周辺に
も圧縮残留応力が残存するものである。その後前記有底
孔1−2aをドリルなどの切削により流通路1−1まで
延長して分岐孔1−2を形成する。ついで円形の外方に
開口する周面に受圧座面1−3を形成するものである。
施例の製造方法において、押圧力付与と同時に分岐孔を
打抜く方式を例示したもので、先端に本管レール1の肉
厚より長尺でかつ分岐孔1−2と同一径の突起6−2を
設けたポンチ6を用い、本管レール1の外周面を押圧し
ながら分岐孔1−2を打抜く方法である。この場合は、
突起6−2にて本管レール1の外周面が押圧されるの
で、同時に打抜かれた分岐孔1−2の部分に押圧力が集
中的に付与され、必然的に分岐孔1−2の周辺にも圧縮
残留応力が発生する。なお図4には多角柱状の継手金具
3を図示した。
押圧力を付与し、圧縮残留応力を発生させる方法として
は、必ずしも分岐孔の中心に押圧力を付与しなければな
らないことはなく、分岐孔を設ける箇所からやや偏心し
て押圧力を付与し、該分岐孔の少なくとも一部、すなわ
ち亀裂の起点となる分岐孔の下端の主に本管レール軸方
向側内周縁部Pに圧縮残留応力を集中させて発生させ残
留させることも可能である。
ール流通路1−1開口端部周辺に圧縮残留応力を発生さ
せる手段として、本管レール1の流通路1−1内に圧力
をかける内圧方式を採用した場合で、本管レール1の一
方を封鎖した状態で、水または油などの液状流体を当該
レール内に送込んで本管レール1の肉厚の内周面側から
少なくとも25%、好ましくは50〜75%が降伏する
高圧の圧力をかける方法により分岐孔1−2の本管レー
ル流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させる方法
である。なお、分岐孔1−2の加工は押圧力を付与する
前の方が、圧縮応力が確実に残留して好ましく、またリ
ング状の継手金具3は本管レール流通路開口端部周辺に
圧縮残留応力を発生させた後に取付ける。
ール流通路1−1開口端部周辺に圧縮残留応力を発生さ
せる手段として、本管レール1内部より管径方向に押圧
力を付与する拡管方式を採用した場合で、本管レール1
を固定治具9に水平に固定した状態で、当該レール内径
より若干大径の球体、プラグ、ローラーバニッシングツ
ールなどの拡径具8−1を引張装置10により引張って
流通路1−1内を圧接させながら移動させる方法により
本管レール流通路1−1を拡管して、分岐孔1−2の本
管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させ
る方法である。なお、本管レール1内周面への拡径作業
の前に分岐孔1−2を穿孔しておくと、圧縮応力が分岐
孔1−2の開口端部周辺に確実に残留して好ましい。
ール流通路1−1開口端部周辺に圧縮残留応力を発生さ
せる手段として、仕上加工工程において本管レールに所
定の孔径より若干小径の分岐孔1−2′を穿設し、所定
孔径の分岐孔1−2の内径とほぼ同一直径の球体もしく
はプラグなどの拡径具8−2を前記小径の分岐孔1−
2′内に押圧方式にて圧入させる方法により分岐孔1−
2′を拡径して、分岐孔1−2の本管レール流通路の開
口端部周辺に集中して圧縮残留応力を発生させる方法で
ある。
の開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させる手段とし
て、プレス方式、内圧方式、拡管方式、拡径方式により
本管レール1に押圧力を付与する場合に、いずれも別体
の継手金具3を外した状態での実施例を示したが、本管
レール1に対する押圧力の付与は、別体の継手金具3を
装着した状態で行ってもよいことはいうまでもない。
具からなるものであって、その内部に本管レール1の流
通路1−1に通ずる流路2−1を有してその端部に例え
ば先細円錐状の挫屈成形による拡径した接続頭部2−2
のなす押圧座面2−3を設けてなるもので、その接続構
造は図8に示すごとく従来と同様、分岐管2側の接続頭
部2−2のなす押圧座面2−3を本管レール1側の受圧
座面1−3に当接係合せしめ、予め枝管側にスリーブワ
ッシャー5を介して組込んだ締付け用ナット4を前記別
体の継手金具3の螺子壁3−1に螺合することにより、
前記接続頭部2−2首下での締付け用ナット4の押圧に
伴って締着して接続構成するものである。
の別体の継手金具3の螺子壁3−1取付部中央附近に押
圧力を付与し、当該部分に本管レール1の流通路1−1
に通じ受圧座面1−3を有する分岐孔1−2を形成する
もので、分岐孔1−2の本管レール流通路の開口端部周
辺には押圧力付与工程において好ましくは偏平部1−8
を形成するとともに圧縮残留応力を発生かつ残留させて
いるので、本管レール1の高い内圧と、枝管2の接続頭
部2−2の押圧に伴って受圧座面1−3にかかる軸力に
よる分岐孔1−2の下端内周縁部Pに発生する引張応力
を前記圧縮残留応力との相殺作用により大幅に低減でき
る。さらに、分岐孔1−2付近の本管レール流通路1−
1の内周面がプレスなどの押圧力付与により僅かに突出
し偏平化して偏平部1−8を形成することにより、分岐
孔1−2部に発生する引張応力を圧縮残留応力と相殺し
て少なくできる。したがって、本発明方法により得られ
たコモンレールは、前記圧縮残留応力と偏平化作用によ
り、分岐孔1−2の下端内周縁部Pに発生する引張応力
をより一層低減できる。
ルは、分岐孔の下端内周縁部における引張応力の発生を
圧縮残留応力により相殺して効果的に抑制することがで
き、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できるの
で、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをなくし
て確実にして安定した機能を発揮することができるとい
う優れた効果を有する。また本発明のコモンレール製造
方法によれば、通常の製造工程にプレスなどの押圧力付
与工程を付加するだけで済み、かつ複雑な設備を必要と
するものではないから、工程増による設備コストのアッ
プや生産性の低下などの問題はほとんどなく、高品質の
コモンレールを安価に提供できるという大きな効果を奏
する。
実施例を示す概略図である。
したもので、(A)は押圧面を逆凹形に形成したポンチ
を用いてプレスする方式を一部破断して示す縦断面図、
(B)は本管レール外周面に環状突起を設けて押圧面が
フラットのポンチを用いてプレスする方式を示す縦断面
図、(C)は本管レール外周面を凹形に形成して押圧面
が球面となしたポンチを用いてプレスする方式を示す縦
断面図、(D)は本管レール外周面を山形に突設して押
圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示す
縦断面図、(E)は本管レール外周面内に分岐孔とほぼ
同一径の有底孔を設け、この有底孔に嵌入し得る直径の
突起を押圧面に設けたポンチを用いてプレスする方式を
示す縦断面図である。
ある。
圧力付与と同時に分岐孔を打抜く方式の一例を示す概略
図である。
例を示す概略図である。
例を示す概略図である。
例を示す概略図である。
の枝管接続構造部の一例を示す縦断面図である。
管接続構造部を示す縦断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
当接係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞する別体の
継手金具と予め枝管側に組込んだナットの螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールにおいて、前記分岐孔の本管レール流通路
開口端部周辺に圧縮残留応力が存在していることを特徴
とするコモンレール。 - 【請求項2】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
当接係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞する別体の
継手金具と予め枝管側に組込んだナットの螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールの製造方法において、前記分岐孔付近の本
管レールに外部より径方向に外圧方式にて押圧力を付与
して、該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮
残留応力を発生させることを特徴とするコモンレールの
製造方法。 - 【請求項3】 分岐孔付近の本管レールに外部より径方
向に外圧方式にて押圧力を付与すると同時に分岐孔を打
抜くことを特徴とする請求項2記載のコモンレールの製
造方法。 - 【請求項4】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
当接係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞する別体の
継手金具と予め枝管側に組込んだナットの螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールの製造方法において、前記前記分岐孔付近
の本管レール内周面に内圧方式にて押圧力を付与して、
該分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応
力を発生させることを特徴とするコモンレールの製造方
法。 - 【請求項5】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
当接係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞する別体の
継手金具と予め枝管側に組込んだナットの螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールの製造方法であって、前記前記分岐孔付近
の本管レール内周面に本管レール内部より管径方向に圧
力を付与する拡管方式にて押圧力を付与して、該分岐孔
の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生
させることを特徴とするコモンレールの製造方法。 - 【請求項6】 本管レール内周面に押圧力を付与した後
分岐孔を穿孔することを特徴とする請求項4または5記
載のコモンレールの製造方法。 - 【請求項7】 その軸芯方向内部に流通路を有する本管
レールの軸方向の周壁部に少なくとも1つの分岐孔を設
け、かつ該分岐孔の周面部に前記流通路に通ずる流路を
有する枝管を連設する外方への開口する受圧座面を形成
して該枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を
当接係合せしめ、本管レールの外周部を囲繞する別体の
継手金具と予め枝管側に組込んだナットの螺合による前
記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなる
コモンレールの製造方法において、前記分岐孔内周面に
当該分岐孔の内部より径方向に圧力を付与する拡径方式
にて押圧力を付与して、該分岐孔の本管レール流通路開
口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることを特徴とす
るコモンレールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066249A JPH10318083A (ja) | 1997-03-03 | 1998-03-02 | コモンレールおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6384597 | 1997-03-03 | ||
JP9-63845 | 1997-03-03 | ||
JP10066249A JPH10318083A (ja) | 1997-03-03 | 1998-03-02 | コモンレールおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318083A true JPH10318083A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=26404976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10066249A Pending JPH10318083A (ja) | 1997-03-03 | 1998-03-02 | コモンレールおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10318083A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003035237A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Usui Internatl Ind Co Ltd | コモンレール |
JP2003511606A (ja) * | 1999-10-07 | 2003-03-25 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 燃料高圧アキュムレータを加工するための方法、燃料高圧アキュムレータ、及びこの方法に用いるための接続スリーブ |
JP2003512560A (ja) * | 1999-10-16 | 2003-04-02 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 燃料高圧アキュムレータ及び燃料高圧アキュムレータを製造する方法 |
JP2007085245A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | コモンレール |
JP2010510385A (ja) * | 2006-11-16 | 2010-04-02 | マキシマーター ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 自緊法及び自緊装置 |
JP2016205264A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | 株式会社デンソー | 燃料供給システム |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP10066249A patent/JPH10318083A/ja active Pending
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