JP2000318542A - 自動車内装品 - Google Patents
自動車内装品Info
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- JP2000318542A JP2000318542A JP11135533A JP13553399A JP2000318542A JP 2000318542 A JP2000318542 A JP 2000318542A JP 11135533 A JP11135533 A JP 11135533A JP 13553399 A JP13553399 A JP 13553399A JP 2000318542 A JP2000318542 A JP 2000318542A
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- JP
- Japan
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- skin
- hot melt
- melt adhesive
- base material
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発泡層と基材との間に空間を生じさせないこ
とで接着力を低下させず、且つ、膨れの発生も阻止し、
表皮側表面を平坦なまま保つことができる自動車内装品
を提供する。 【解決手段】 発泡層を有するスラッシュ表皮と基材と
をホットメルト接着剤にて接着する。
とで接着力を低下させず、且つ、膨れの発生も阻止し、
表皮側表面を平坦なまま保つことができる自動車内装品
を提供する。 【解決手段】 発泡層を有するスラッシュ表皮と基材と
をホットメルト接着剤にて接着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内装品に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】自動車内装品であるインストルメントパ
ネル、コンソール、ドアトリム、天井及びピラーには、
発泡層付きの成形品が多用されている。従来の発泡層付
き成形品の製造方法は、スラッシュ発泡法を利用するも
ので、予め加熱した金型内に粉末の熱可塑性エラストマ
を薄くふりかけてスラッシュ表皮を製造し、次に粉末の
熱可塑性エラストマと熱分解型の発泡剤とを混合したも
のを上記スラッシュ表皮に付着させ、発泡層を成形する
と同時にスラッシュ表皮と発泡層とを融着する。その
後、発泡層付きのスラッシュ表皮は、金型を冷却してか
ら脱型され、予め射出成形又は真空成形により成形した
基材と接着剤を用いて接着され、発泡層付きの成形品と
なる。
ネル、コンソール、ドアトリム、天井及びピラーには、
発泡層付きの成形品が多用されている。従来の発泡層付
き成形品の製造方法は、スラッシュ発泡法を利用するも
ので、予め加熱した金型内に粉末の熱可塑性エラストマ
を薄くふりかけてスラッシュ表皮を製造し、次に粉末の
熱可塑性エラストマと熱分解型の発泡剤とを混合したも
のを上記スラッシュ表皮に付着させ、発泡層を成形する
と同時にスラッシュ表皮と発泡層とを融着する。その
後、発泡層付きのスラッシュ表皮は、金型を冷却してか
ら脱型され、予め射出成形又は真空成形により成形した
基材と接着剤を用いて接着され、発泡層付きの成形品と
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
泡層付きスラッシュ表皮の発泡層側表面は、多くの凹凸
を有しており、この面を平坦な基材に接着しようとする
と、発泡層と基材との間に気泡による空間が生じて接着
力を低下させるとの課題を有している。また、上記空間
は、空気が膨張すると成形品の表面に膨れとして現れ、
外観を悪化させるとの課題も有している。更に、平坦で
ある表皮側表面は、凹凸を有した発泡層側表面と平坦な
基材とを接着することで発泡層自体に歪みが生じ、その
歪みが表皮側表面に現れる可能性もある。
泡層付きスラッシュ表皮の発泡層側表面は、多くの凹凸
を有しており、この面を平坦な基材に接着しようとする
と、発泡層と基材との間に気泡による空間が生じて接着
力を低下させるとの課題を有している。また、上記空間
は、空気が膨張すると成形品の表面に膨れとして現れ、
外観を悪化させるとの課題も有している。更に、平坦で
ある表皮側表面は、凹凸を有した発泡層側表面と平坦な
基材とを接着することで発泡層自体に歪みが生じ、その
歪みが表皮側表面に現れる可能性もある。
【0004】本発明は、前述した課題に鑑みてなされた
ものであり、発泡層と基材との間に空間を生じさせない
ことで接着力を低下させず、且つ、膨れの発生も阻止
し、表皮側表面を平坦なまま保つことができる自動車内
装品を提供することを目的とする。
ものであり、発泡層と基材との間に空間を生じさせない
ことで接着力を低下させず、且つ、膨れの発生も阻止
し、表皮側表面を平坦なまま保つことができる自動車内
装品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 (1)発泡層を有するスラッシュ表皮と基材とをホット
メルト接着剤にて接着してなる自動車内装品。
する。 (1)発泡層を有するスラッシュ表皮と基材とをホット
メルト接着剤にて接着してなる自動車内装品。
【0006】(2)発泡層がスラッシュ発泡法により成
形されたものである上記(1)に記載の自動車内装品。
形されたものである上記(1)に記載の自動車内装品。
【0007】(3)ホットメルト接着剤の溶融粘度が、
180℃において3000mPa・s以下である上記
(1)又は(2)に記載の自動車内装品。
180℃において3000mPa・s以下である上記
(1)又は(2)に記載の自動車内装品。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる発泡層を有す
るスラッシュ表皮は、スラッシュ発泡法により成形され
ることが好ましく、具体的には、従来技術にて述べたよ
うに、スラッシュ表皮を成形した後に、スラッシュ表皮
の上に発泡層を成形することでスラッシュ表皮と発泡層
とを融着させるものである。
るスラッシュ表皮は、スラッシュ発泡法により成形され
ることが好ましく、具体的には、従来技術にて述べたよ
うに、スラッシュ表皮を成形した後に、スラッシュ表皮
の上に発泡層を成形することでスラッシュ表皮と発泡層
とを融着させるものである。
【0009】スラッシュ表皮及び発泡層の材質は、オレ
フィン系熱可塑性エラストマ、スチレン系熱可塑性エラ
ストマ、ウレタン系熱可塑性エラストマ又はポリエステ
ル系熱可塑性エラストマ等を好適に用いることができ、
発泡層を成形する材料には、熱分解型発泡剤を混入させ
る。また、スラッシュ表皮の厚みは、0.5〜2mmが
好ましく、発泡層の厚みは、3〜15mmであることが
好ましい。
フィン系熱可塑性エラストマ、スチレン系熱可塑性エラ
ストマ、ウレタン系熱可塑性エラストマ又はポリエステ
ル系熱可塑性エラストマ等を好適に用いることができ、
発泡層を成形する材料には、熱分解型発泡剤を混入させ
る。また、スラッシュ表皮の厚みは、0.5〜2mmが
好ましく、発泡層の厚みは、3〜15mmであることが
好ましい。
【0010】本発明に用いる基材は、スラッシュ表皮又
は発泡層に用いたものと同様の材質を用いても良いが、
剛性を求める場合には、ポリオレフィン系樹脂又はAB
S等を用いることもできる。基材は、板状のものであり
その厚みは1.5〜3.5mmであることが好ましい。
は発泡層に用いたものと同様の材質を用いても良いが、
剛性を求める場合には、ポリオレフィン系樹脂又はAB
S等を用いることもできる。基材は、板状のものであり
その厚みは1.5〜3.5mmであることが好ましい。
【0011】本発明に用いるホットメルト接着剤は、一
旦溶融してから接着を行うものであり、主成分がポリア
ミド系、EVA系、変成ポリオレフィン系、エラストマ
系、ポリエステル系のものを使用することができ、特に
変成ポリオレフィン系のホットメルト接着剤は、軟化点
が120〜150℃と高くて耐熱性が良く、接着性も良
好であり好ましく用いることができる。また、ホットメ
ルト接着剤の溶融粘度は、180℃において3000m
Pa・s以下であると、凹凸のある面と平坦な面との間
に充填されやすく、空間を生じることなく簡単に接着を
行うことができ好ましい。
旦溶融してから接着を行うものであり、主成分がポリア
ミド系、EVA系、変成ポリオレフィン系、エラストマ
系、ポリエステル系のものを使用することができ、特に
変成ポリオレフィン系のホットメルト接着剤は、軟化点
が120〜150℃と高くて耐熱性が良く、接着性も良
好であり好ましく用いることができる。また、ホットメ
ルト接着剤の溶融粘度は、180℃において3000m
Pa・s以下であると、凹凸のある面と平坦な面との間
に充填されやすく、空間を生じることなく簡単に接着を
行うことができ好ましい。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて、本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の1実施例を示す自動車内装品の断
面図であり、上面よりスラッシュ表皮1、発泡層2、ホ
ットメルト接着剤層3、基材層4となっている。
る。図1は、本発明の1実施例を示す自動車内装品の断
面図であり、上面よりスラッシュ表皮1、発泡層2、ホ
ットメルト接着剤層3、基材層4となっている。
【0013】図1に示す自動車内装品の製造方法につい
て説明すると、スラッシュ表皮1は、350℃にまで加
熱した金型に、粉末の変成ポリオレフィン系エラストマ
をふりかけて厚みを1mmとしたものであり、そのスラ
ッシュ表皮1を金型の内部に残したまま、スラッシュ表
皮1の上に熱分解型発泡剤であるアゾジカルボンアミド
と粉末の変性ポリオレフィン系エラストマとを混合した
ものをふりかけ、発泡層2の成形開始から120秒後に
金型を冷却して、厚み5mmの発泡層2が付着したスラ
ッシュ表皮1(以下発泡層付き表皮という)を成形し脱
型した。
て説明すると、スラッシュ表皮1は、350℃にまで加
熱した金型に、粉末の変成ポリオレフィン系エラストマ
をふりかけて厚みを1mmとしたものであり、そのスラ
ッシュ表皮1を金型の内部に残したまま、スラッシュ表
皮1の上に熱分解型発泡剤であるアゾジカルボンアミド
と粉末の変性ポリオレフィン系エラストマとを混合した
ものをふりかけ、発泡層2の成形開始から120秒後に
金型を冷却して、厚み5mmの発泡層2が付着したスラ
ッシュ表皮1(以下発泡層付き表皮という)を成形し脱
型した。
【0014】その後、接着用治具の断面図である図2に
示すように、発泡層付き表皮は、下側の接着用治具5に
スラッシュ表皮1を下側にしてセットされ、その上に厚
み2.5mmの基材層4を載置して、上記発泡層付き表
皮と基材層4との間に、注入器6を使用して温度180
℃で溶融させた変成ポリオレフィン系のホットメルト接
着剤を注入して接着を行う。この際に、ホットメルト接
着剤は、凹凸面と平坦面とを間に厚みを有して充填さ
れ、空間を生ずることなく接着を行うことができる。
示すように、発泡層付き表皮は、下側の接着用治具5に
スラッシュ表皮1を下側にしてセットされ、その上に厚
み2.5mmの基材層4を載置して、上記発泡層付き表
皮と基材層4との間に、注入器6を使用して温度180
℃で溶融させた変成ポリオレフィン系のホットメルト接
着剤を注入して接着を行う。この際に、ホットメルト接
着剤は、凹凸面と平坦面とを間に厚みを有して充填さ
れ、空間を生ずることなく接着を行うことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、発泡層を有するスラッシュ表
皮と、基材とを、ホットメルト接着剤にて接着するため
に、発泡層と基材との間に空間を生じさせずに接着する
ことができ、高温環境下でも成形品に膨れが発生するこ
とがない。また、ホットメルト接着剤は、発泡層に対し
て歪みを生じさせずに接着可能であるので、スラッシュ
表皮の平坦性は保たれ、外観を悪化させることがない。
皮と、基材とを、ホットメルト接着剤にて接着するため
に、発泡層と基材との間に空間を生じさせずに接着する
ことができ、高温環境下でも成形品に膨れが発生するこ
とがない。また、ホットメルト接着剤は、発泡層に対し
て歪みを生じさせずに接着可能であるので、スラッシュ
表皮の平坦性は保たれ、外観を悪化させることがない。
【図1】本発明の1実施例を示す自動車内装品の断面
図。
図。
【図2】本発明に用いる接着用治具の断面図。
1.スラッシュ表皮 2.発泡層 3.ホットメルト接着剤層 4.基材層 5.接着用治具 6.注入器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 義利 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立化 成工業株式会社五所宮工場内 (72)発明者 越路 晋 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立化 成工業株式会社五所宮工場内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BB08 BB09 BB25 BC00 BD03 BD08 BD29 BE04 BE06 BE31 4F100 AK03 AK03A AK03C AL09 AL09A AL09C AT00B BA03 BA10C CA01 CA01A CA01H CB03G DJ01A EJ02 GB33 JK06 JL11 4F205 AA03E AB02 AC04 AG03 AG20 AH26 GA13 GB01 GB26 GC04 GF04 GW41
Claims (3)
- 【請求項1】 発泡層を有するスラッシュ表皮と基材と
をホットメルト接着剤にて接着してなる自動車内装品。 - 【請求項2】 発泡層がスラッシュ発泡法により成形さ
れたものである請求項1に記載の自動車内装品。 - 【請求項3】 ホットメルト接着剤の溶融粘度が、18
0℃において3000mPa・s以下である請求項1又
は2に記載の自動車内装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11135533A JP2000318542A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 自動車内装品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11135533A JP2000318542A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 自動車内装品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000318542A true JP2000318542A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15154008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11135533A Pending JP2000318542A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 自動車内装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000318542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110791059A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-02-14 | 常州市顺祥新材料科技股份有限公司 | 一种热塑性聚酯弹性体发泡颗粒的低压釜式制备方法 |
-
1999
- 1999-05-17 JP JP11135533A patent/JP2000318542A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110791059A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-02-14 | 常州市顺祥新材料科技股份有限公司 | 一种热塑性聚酯弹性体发泡颗粒的低压釜式制备方法 |
CN110791059B (zh) * | 2019-11-12 | 2022-01-28 | 常州市顺祥新材料科技股份有限公司 | 一种热塑性聚酯弹性体发泡颗粒的低压釜式制备方法 |
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