JP2000318371A - シャ−プペンシル - Google Patents

シャ−プペンシル

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JP2000318371A
JP2000318371A JP11127188A JP12718899A JP2000318371A JP 2000318371 A JP2000318371 A JP 2000318371A JP 11127188 A JP11127188 A JP 11127188A JP 12718899 A JP12718899 A JP 12718899A JP 2000318371 A JP2000318371 A JP 2000318371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立工程を簡単にしたスライダ−付のシャ−
プペンシルを提供する。 【解決手段】 コネクタ−(2)内に芯繰出機構を構成
するチャック(5)、締付リング(6)、ばね(8)、
芯タンク(4)等を組み込む。このコネクタ−(2)の
先部にスライダ−(14)を軸方向に移動可能に組み込む。
スライダ−を取付けたコネクタ−(2)を軸筒(1)の
後方から挿入し、スライダ−(14)が軸筒(1)の先端か
ら突出するように固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸筒の先端から芯
と共に突出するスライダ−を設けたシャ−プペンシルに
関し、特に該スライダ−等の組立構造に特徴を有するス
ライダ−付のシャ−プペンシルに係るものである。
【0002】
【従来の技術】ノック操作等により芯を軸筒の先端に設
けた先具から突出させるようにしたシャ−プペンシルに
おいて、該芯を保護するためのパイプを該先具等に設け
ることが多い。このようなパイプは先具と一体的に形成
したり、別体の金属パイプを該先具に圧入して取付け固
定式に形成したり、該先具にパイプ状のスライダ−を移
動可能に挿入して移動式に形成したりする。通常は、こ
のスライダ−には、芯を摩擦的に保持する弾性部材等の
芯保持部が設けられ、芯と一緒に前進して先具から突出
し、芯の消耗に伴って後退するよう該先具内に組み込む
ことが普通である。
【0003】一方、シャ−プペンシルの組立において
は、軸筒内に設ける芯繰出機構等を予めコネクタ−に組
み込み、このコネクタ−を軸筒に取付けることにより組
立作業の能率化を図るようにした組立方式が広く採用さ
れている。このようなコネクタ−方式の場合、上記のよ
うなスライダ−を設けるには、先ずコネクタ−部分を組
み立て、これを軸筒内に挿入し、この軸筒に別の組立工
程によりスライダ−を組み込んだ先具をねじ着等して製
造していた。そのため、組立工程が複雑になり、組立単
化単価も高くなる、という問題を生じていた。また、ス
ライダ−が先具に設けられ、一方芯繰出機構がコネクタ
−に設けられることにより、両者が別々の部材に設けら
れているので、スライダ−の作動が不確実になることも
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
スライダ−を有するシャ−プペンシルにおいて、芯繰出
機構を予めコネクタ−に組み込んで組み立てる組み立て
工程によってスライダ−を具備するシャ−プペンシルを
得ることができ、またスライダ−の作動を確実にできる
ようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、軸筒内
に挿入されるようコネクタ−を形成し、該コネクタ−内
に芯繰出機構を設け、該コネクタ−の先部に軸方向に移
動可能にスライダ−を嵌着し、該スライダ−を取付けた
上記コネクタ−をスライダ−が軸筒の先端から突出する
よう上記軸筒内に組み込んだことを特徴とするシャ−プ
ペンシルが提供され、上記課題が解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のシャ−プペンシ
ルの一実施例を示し、軸筒(1)内には、筒状のコネク
タ−(2)が挿入され、該コネクタ−(2)には、芯
(3)を軸筒の先端から突出させるための適宜の芯繰出
機構が設けられている。なお、図においては軸筒(1)
の先端をテ−パ−状に形成しているが、別体に先具を形
成し、該先具をねじ着、圧入その他の適宜の連結手段で
軸筒の先部に連結してもよい。
【0007】上記芯繰出機構は、適宜に構成することが
できるが、図においては芯タンク(4)の先端にチャッ
ク(5)を固着し、該チャック(5)に締付リング
(6)を嵌着し、該締付リング(6)のフランジがコネ
クタ−内の段部(7)に当接する方向に上記芯タンクを
付勢するよう芯タンク(4)とコネクタ−内の段部間に
ばね(8)を設けてある。上記芯タンク(4)をノック
操作等により前進させると、チャック(5)は芯を保持
して前進し、締付リング(6)がコネクタ−内の段部
(9)に当ったときチャック(5)の締付を解放して芯
(3)を前進位置に送り込み、ノック等を止めると上記
ばね(8)の作用でチャック等が後退して芯を再び保持
するよう構成されている。
【0008】上記コネクタ−(2)は、図2に示すよう
に上記軸筒(1)の径小の前方孔(10)に挿入される前方
筒部(11)と、軸筒の径大の後方孔(12)内に挿入される頭
部(13)を有し、後記するように種々の構成により該軸筒
内に組み込まれる。
【0009】上記コネクタ−の先部には、後記するよう
に上記軸筒の先端から突出するよう軸方向に移動可能に
スライダ−(14)を嵌着してある。該スライダ−は、コネ
クタ−の先部の外側にスライダ−の嵌入部が位置するよ
うに嵌着することもできるが、図においては、上記スラ
イダ−(14)の嵌入部(15)をコネクタ−(2)の前方筒部
(11)の内側に挿入してある。該スライダ−(14)は、芯
(3)が挿通する通孔(16)を有し、かつ該芯を摩擦的に
保持する芯保持部を有している。該芯保持部は、図にお
いては該スライダ−自体の弾性力により、若しくはスラ
イダ−にスリットを設けて拡開可能に形成した芯保持片
(図示略)の弾性力により挟着部(17)で芯を保持してい
るが、公知のようにゴム等の弾性部片(ブレ−カ−)
(図示略)を用いてもよい。
【0010】上記スライダ−とコネクタ−のいずれか一
方には突起が形成され、他方には該突起が嵌入するよう
軸方向に延びる長溝が形成されている。図においては、
図3(A),(B)に示すように、スライダ−(14)の嵌
入部(15)の外周に突起(18)を設け、コネクタ−(2)に
長溝(19)を形成してある(図2)。上記突起(18)及び長
溝(19)は、スライダ−やコネクタ−の周囲に適宜複数ヶ
所、図においては2ヶ所に設けてあり、好ましくは上記
長溝(19)に挿入する際の案内となるよう上記突起(18)の
両側には斜面(20),(20)を形成してある。
【0011】上記長溝(19)は、コネクタ−(2)の先端
側が開口(21)し、上記スライダ−(14)の後退位置(図4
(A))及び前進位置(図4(B))の各位置で該スラ
イダ−(14)の移動をロックするよう上記突起(18)が係合
する係合縁(22),(23)を設けてある。このロック作用
は、上記芯繰出機構により芯を前進させる際の前進力に
より後退位置での上記係合が外れ、スライダ−の先端を
紙面に押し付ける際の押圧力により前進位置での係合が
外れる程度とする。
【0012】上記スライダ−、コネクタ−間には、上記
スライダ−の移動に摩擦的な抵抗を与える抵抗体が設け
られている。上記抵抗体としては種々に形成することが
でき、例えば、上記長溝(19)の溝縁間で上記突起(18)の
両側を弾性的に挟着できるように上記長溝及び突起の幅
寸法を定めて抵抗体とすることができる。この場合、長
溝の溝縁による挟着作用を確保するため図5に示すよう
に上記コネクタ−(2)の前方筒部(11)の外径を上記軸
筒(1)の前方孔(10)の内径よりも少し小径に形成し、
コネクタ−を軸筒内に組み込んだとき、わずかなすきま
(24)が生じて上記長溝部分でのコネクタ−先端部の弾性
作用を妨げないようにするとよい。
【0013】図6には、抵抗体の他の実施例が示されて
いる。図6(A)は、スライダ−(14)の嵌入部(15)の後
端にコネクタ−(2)の内面に弾性的に圧着するよう隆
起部(25)を形成した実施例である。図6(B)は、コネ
クタ−(2)側にスライダ−(14)に弾性的に圧着する隆
起部(26)を形成した実施例である。また図6(C)は、
スライダ−(14)の嵌入部(15)の外径とコネクタ−の前方
筒部(11)の内径の寸法を、接触面で充分な移動抵抗を生
じるような嵌合方式に定めた実施例である。
【0014】上記スライダ−(14)は、上記のように芯繰
出機構を組み込んだコネクタ−(2)の先部から、上記
突起(18)を長溝(19)の開口(21)に合わせて押し込むこと
によりコネクタ−(2)に取付けられる(図7)。図に
示す実施例においては、上記芯繰出機構の締付リング
(6)が当る段部(9)は、略コ字状のスリット(27)に
より形成された弾性片(28)の内方端部に形成されてお
り、この状態では、図8に示すようにコネクタ−(2)
の内面に突出していない。したがって、上記スライダ−
(14)を取付ける前に、上記芯繰出機構のチャック(5)
等をコネクタ−(2)の先部から該コネクタ−内に挿入
するのが容易である。上記弾性片(28)の外方端部(29)
は、上記コネクタ−(2)の前方筒部(11)の外周より突
出するように傾斜面に形成してあるが、適宜の突起(図
示略)を形成してもよい。
【0015】上記のようにスライダ−を取付けたコネク
タ−(2)は、上記スライダ−が先端から突出するよう
に軸筒(1)の後端から該軸筒内に挿入され、筆圧に耐
え得るように該軸筒内に固定される。該コネクタ−
(2)を組み込んだ際、該コネクタ−の前方筒部に形成
した上記弾性片(28)は、上記軸筒の前方孔(10)の内面に
押されて軸径方向に押し下げられ、該弾性片(28)の内方
端部に形成した上記段部(9)が上記芯繰出機構の締付
リング(6)の前方に対向する位置に突出する。これに
より、上述のようにして芯繰出機能を奏することができ
る。
【0016】上記軸筒(1)とコネクタ−(2)を固定
するには、種々の構成にすることができる。図1に示す
構成はコネクタ−(2)の先端(30)を軸筒(1)の先部
に形成した内段部(31)を当接し、該コネクタ−(2)の
頭部(13)が軸筒(1)の後部に形成した内段部(32)に当
接した状態で該頭部(13)の後端に係合するよう係止突起
(33)を軸筒(1)の内面に適宜数若しくは環状に突設す
ることにより、上記コネクタ−(2)を固定している。
図9に示す実施例は、上記コネクタ−(2)の前方筒部
(11)の外周に複数の係止突起(34)を突設し、該係止突起
(34)を軸筒(1)の前方孔(10)の内面に係合させて固定
している。
【0017】図10に示す実施例では、コネクタ−
(2)と芯タンク(4)を回り止めし、該芯タンク
(4)を介して該コネクタ−(2)を回転し、該コネク
タ−(2)の頭部(13)を軸筒(1)の後方孔(12)にねじ
着(35)するようにしている。上記コネクタ−(2)と芯
タンク(4)を回り止めるには、図においては、図10
(B)に示すように芯タンク(4)に突起(36)を設け、
該突起(36)が係合する長溝(37)をコネクタ−(2)に設
けているが、芯タンク(4)側に長溝を設け、コネクタ
−(2)側に該長溝に係合する突起を形成したり、芯タ
ンクの外径と該芯タンクが挿通するコネクタ−の挿通孔
を異型断面に形成して回り止めしてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記のように形成され、コネク
タ−内に芯繰出機構を設け、該コネクタ−の先部に軸方
向に移動可能にスライダ−を嵌着し、該スライダ−を取
付けた上記コネクタ−を、上記スライダ−が軸筒の先端
から突出するよう軸筒内に組み込むようにしたから、予
めコネクタ−とスライダ−を組み込み、一体化したもの
を軸筒に組み付けることにより製品を組み立てることが
でき、組立工程が簡略化でき、経済的に得られ、またス
ライダ−の移動と芯繰出機構の関係をコネクタ−内で正
しく調整することができ、精度の良いスライダ−付のシ
ャ−プペンシルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(A)は全体の断面
図、(B)は軸筒部分のみを断面した断面図。
【図2】コネクタ−の正面図。
【図3】スライダ−を示し、(A)は正面図、(B)は
平面図。
【図4】コネクタ−に嵌着したスライダ−を移動させた
状態の説明図を示し、(A)はスライダ−が後退位置に
あるとき、(B)はスライダ−が前進位置にあるときの
各説明図。
【図5】コネクタ−を軸筒に組み込んだ状態を示す説明
図。
【図6】スライダ−とコネクタ−間に抵抗体を設けた場
合の実施例を示す一部断面正面図。
【図7】スライダ−とコネクタ−に嵌着した状態の正面
図。
【図8】図7の断面図。
【図9】コネクタ−を軸筒に固定する一実施例を示す断
面図。
【図10】コネクタ−を軸筒に固定する他の実施例を示
し、(A)は一部省略断面図、(B)は図10のA−A
線断面図。
【符号の説明】
1 軸筒 2 コネクタ− 14 スライダ− 18 突起 19 長溝 22,23 係合縁 28 弾性片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月2日(1999.6.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記軸筒(1)とコネクタ−(2)を固定
するには、種々の構成にすることができる。図1に示す
構成はコネクタ−(2)の先端(30)を軸筒(1)の先部
に形成した内段部(31)当接し、該コネクタ−(2)の
頭部(13)が軸筒(1)の後部に形成した内段部(32)に当
接した状態で該頭部(13)の後端に係合するよう係止突起
(33)を軸筒(1)の内面に適宜数若しくは環状に突設す
ることにより、上記コネクタ−(2)を固定している。
図9に示す実施例は、上記コネクタ−(2)の前方筒部
(11)の外周に複数の係止突起(34)を突設し、該係止突起
(34)を軸筒(1)の前方孔(10)の内面に係合させて固定
している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒内に芯繰出機構を有し該芯繰出機構
    によって芯を軸筒の先端から突出させるようにしたシャ
    −プペンシルにおいて、上記軸筒内に挿入されるようコ
    ネクタ−を形成し、該コネクタ−内に上記芯繰出機構を
    設け、該コネクタ−の先部に軸方向に移動可能にスライ
    ダ−を嵌着し、該スライダ−を取付けた上記コネクタ−
    をスライダ−が軸筒の先端から突出するよう上記軸筒内
    に組み込んだことを特徴とするシャ−プペンシル。
  2. 【請求項2】 上記スライダ−とコネクタ−のいずれか
    一方には突起が形成され、他方には該突起が嵌入するよ
    う軸方向に延びる長溝が形成され、該長溝の両端位置に
    上記スライダ−の移動をロックするよう上記突起が係合
    する係合縁を設けた請求項1に記載のシャ−プペンシ
    ル。
  3. 【請求項3】 上記スライダ−の移動に摩擦的な抵抗を
    与える抵抗体が上記スライダ−、コネクタ−間に設けら
    れている請求項1または2に記載のシャ−プペンシル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014213548A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 三菱鉛筆株式会社 シャープペンシル
JP2016016629A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 三菱鉛筆株式会社 シャープペンシル
JP2020111040A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 ミクロ株式会社 芯折れ防止機構付き筆記具

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