JP2000309980A - 耐震型柱・梁接合構造 - Google Patents
耐震型柱・梁接合構造Info
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Abstract
造の簡素化、溶接の合理化及び鉄骨重量の削減を図る耐
震型柱・梁接合構造を提供する。 【解決手段】 本発明による耐震型柱・梁接合構造は、
H形断面部材で構成される大梁2において、塑性変形点
6を梁母材に設定し梁端仕口部の耐力を塑性変形点6に
おける母材耐力と同一にする耐震型柱・梁接合構造であ
って、梁せいの1/2以上の長さで、塑性変形点の母材
耐力とフランジ幅を拡大する長さ(Lj)とで設定され
る幅にフランジを拡大することを特徴としている。フラ
ンジ幅の拡大は、両側のフランジを同一に、一方を変則
にもしくは片側のみのように適宜選択できる。
Description
構造に関し、特に、塑性変形点を梁母材に設定し梁端仕
口部の耐力を塑性変形点における母材耐力と同一にする
ことで塑性変形能力を大きくさせて耐震性の向上を図
り、併せて接合構造の簡素化、溶接の合理化及び鉄骨重
量の削減をも達成する耐震型柱・梁接合構造に関する。
接合部に最も大きな応力を生じる。このため、梁端部の
フランジ溶接部とその周辺に変形が集中する結果、フラ
ンジ溶接部とその周辺での破壊が多くなっている。この
ような破壊を回避するために、フランジ幅を拡大したり
厚さを増すことなどによって、梁断面を大きくする工法
が採用されることもある。しかし、このように断面積を
変えたとしても、地震時の応力は依然としてフランジ溶
接部とその周辺に集中することに変わりがなく、結果的
に梁のコスト高を招いていた。
は、塑性変形領域が梁材軸方向に充分に拡がる必要があ
る。このためには、仕口部の降伏以後の耐力上昇率が大
きくなければならないが、以下のような場合には、耐力
上昇率を見込めないばかりでなく、早期に脆性破壊を生
じてしまう可能性が高い。 (1)歪が著しく集中する箇所が存在する場合。 (2)梁ウエブからの曲げモーメント伝達がほとんど期
待できない場合。 (3)梁全体の曲げ性能に占めるフランジの負担割合が
小さい場合。 (4)梁フランジ材の降伏比が高い場合や、破壊靭性値
が低い場合。 (5)溶接施工が適切でない場合。
て高い塑性変形性能を得るためには、大地震時に塑性化
する領域を従来の接合部よりも拡がるように、梁材に強
度ギャップを設け、梁フランジ部分だけで柱への応力伝
達ができるように、梁フランジのボリュームを増大させ
ることで、各部に生じる歪量を小さくして、破壊発生時
期を遅らせるようにし、梁フランジの完全溶込み溶接部
の応力を低減させる必要がある。本発明は、上記の要求
を達成して、建物の耐震性能の向上を図ることを課題に
しており、加えて接合構造の簡素化、溶接の合理化及び
鉄骨重量の削減を図る耐震型柱・梁接合構造を提供する
ものである。
震型柱・梁接合構造は、H形断面部材で構成される梁に
おいて、塑性変形点を梁母材に設定し梁端仕口部の耐力
を塑性変形点における母材耐力と同一にする耐震型柱・
梁接合構造であって、梁せいの1/2以上の長さで、塑
性変形点の母材耐力とフランジ幅を拡大する長さとで設
定される幅にフランジを拡大することを特徴としてい
る。
造は、請求項1に記載の耐震型柱・梁接合構造におい
て、梁端部のフランジ幅を梁に作用するモーメント分布
に対応させて梁材軸方向に拡大させることを特徴として
いる。
造は、請求項1又は2に記載の耐震型柱・梁接合構造に
おいて、梁端部のフランジ幅を両側で異ならして拡大さ
せることを特徴としている。
造は、請求項1又は2に記載の耐震型柱・梁接合構造に
おいて、梁端部のフランジ幅を片側のみ拡大させること
を特徴としている。
造は、請求項4に記載の耐震型柱・梁接合構造におい
て、梁端部の幅を拡大させないフランジと平行に、幅を
拡大させた片側のフランジのモーメントを補完する補助
フランジを設けることを特徴としている。
造は、請求項1〜4のいずれかに記載の耐震型柱・梁接
合構造において、フランジ幅の拡大を補強板の溶接付け
で行うことを特徴としている。
造は、請求項6に記載の耐震型柱・梁接合構造におい
て、母材と同一の材質で補強板を構成することを特徴と
している。
造は、請求項6又は7に記載の耐震型柱・梁接合構造に
おいて、幅を拡大した補強板の母材側に傾斜を設けたこ
とを特徴としている。
造は、請求項1〜6のいずれかに記載の耐震型柱・梁接
合構造において、幅を拡大した上下のフランジ間にウエ
ブのみに付設したフランジの局部座屈止めを設けたこと
を特徴としている。
構造の施工方法は、補強板の傾斜に合わせたフラックス
タブを設置して溶接することを特徴としている。
構造の施工方法に用いるフラックスタブは、補強板の傾
斜に合わせた菱形構造を特徴としている。
梁接合構造を説明するための斜視図である。図におい
て、1はCFTの柱であり、2は大梁である。柱1に
は、ダイヤフラム3とシャープレート4が敷設してあ
る。大梁2はフランジ5を有するロール材のH形鋼であ
り、その母材に設定した塑性変形点6の位置から端部7
まで、フランジ5に補強板8を溶接接合しており、本実
施の形態では補強板8を矩形状に形成している。
と梁端仕口部の耐力とを同一に設定するために、補強板
の長さと幅は以下のように設定される。 補強板の板厚は、フランジ厚と同厚とし、長さは梁せ
いの1/2以上にする。 1/2・d≦Lj (2) Lj:補強板の設置長さ d:梁せい 梁ウエブの曲げ歪分布性状を有限要素法で解析すると、
柱表面から梁せいの1/2以上離れるとウエブの曲げ歪
分布が、平面保持を仮定して定まる分布形状にほぼ一致
することから上記の選択をしている。
厚比(径厚比)が大きい場合やウエブがボルト接合とな
るノンブラケットの場合に曲げモーメントの伝達が期待
できないことから、梁ウエブを無視して補強板を含む梁
フランジ部のみが有効とし、使用材料の各部位の降伏応
力度が同一と仮定して、次式から算定している。 Mc=Me* (3) Mcは、梁端仕口部の全塑性モーメント、Me*は、仕
口部に要求される耐力 Mc=B・tf・d′・σy+2・Br・tf・d′・
σy d′:梁フランジの重心間距離 σy:降伏点 Me*=Me・L/(L−Lj) (4) Me:補強板取付端部の梁の全塑性モーメント L:反曲点までの梁長さ
きるもので特別の制限はないものの、溶接による熱応力
等を加味した製品精度の観点からは、管理の行き届いた
工場等での溶接加工が推奨される。溶接方法としては、
突合せ溶接、部分溶け込み溶接等が用いられるが、突合
せ溶接は熱容量が大きく、鋼材を変質させて硬くなり割
れやすくなるので、後述の端部フランジの溶接も含めて
部分溶込み溶接の採用が望ましい。
変形点6における耐力を設定してから、上記のようにこ
れと同一の値に設定して、梁材に強度ギャップを設けて
いるので、梁端仕口部は塑性変形領域の拡大を図ってい
ることになる。梁端仕口部と塑性変形点を設定した大梁
の母材部分とは、同一状態で塑性変形領域を形成するこ
とになり、梁端仕口部と補強板の取付端部とがほぼ同時
に降伏するようになり、柱への応力伝達が補強板を含む
フランジ部分だけで可能になる。
は、柱・梁の塑性変形性能を向上させて梁端仕口部近傍
での破壊が回避され高い塑性変形性能が期待できるか
ら、耐震対策として有効に作用する。さらに、梁材は、
補強板の取付端部に生じる応力に対して設計できるの
で、従来の梁断面より小さい断面を用いることができる
ので、コストダウンに貢献できる。
施の形態を示している。図示の補強板9は、大梁2の母
材に設定した塑性変形点6における耐力と梁端仕口部の
耐力を同一に設定するのに、塑性変形点6から梁端仕口
部7までの荷重応力に対する耐力が均一になるようにし
ている。このため、水平荷重によって各部に作用するモ
ーメント分布に対応させ、フランジ5の形状を三角状の
補強板9を溶接接合することで、梁端部7に向かって暫
時拡大させてテーパー状にしている。従って、補強板の
形状を要求される耐力の最小値を保証するものに限定で
きるので、使用する部材の数量を削減させることが可能
になり、コストダウンの点で有利である。
するための斜視図である。図3は、補強板の形状をフラ
ンジへの取付側によって異にしている例である。本実施
の形態は、建物の側柱10に偏心して取りつける梁11
等に本発明を適用した例であり、フランジ12に溶接す
る一方の補強板13の幅は大きくし、他方の補強板14
の幅を小さくして、総体として要求される補強板の幅を
確保している。これによって、目的とする塑性変形性能
の向上を確保しながら、周辺の状況に合わせて他の構造
物と梁との間隙を調整することが可能になり、設計上の
自由度を拡大している。
り付ける例である。本実施の形態は、上記図3に示した
例の極端な場合であるが、建物の側柱10に偏心して取
りつける梁15のフランジ16の一方にのみ補強板17
を取り付けて、同様の効果を期待することが可能である
から、補強板を無くすることで施工上のコストダウンを
図ることができる。又、側柱の外方に取り付けられるP
C盤等の外装材に対して、取り付けのための間隔を狭め
ることが可能になっていることから、接合部分の耐力の
向上を図れるものであり、梁端仕口部での塑性変形性能
の向上と相俟って建物全体の耐震性をさらに向上させる
ことができる。
の実施の形態を示す斜視図である。上記実施の形態で
は、梁の母材部分に塑性変形点6を設定し梁端仕口部の
耐力はモーメント勾配に従って母材部分の値より高いも
のにするために、梁端仕口部におけるフランジ幅を拡大
してフランジの断面積を拡大するように補強してきた。
片側にのみ取り付ける場合の補強版を取付けていない側
の梁端部の断面積を実質的に拡大させる手段を示してい
る。即ち、補強板を取付けていない側のフランジ5と平
行に、補助フランジ18を設けてフランジを2重にする
ことで断面積の拡大を図るものであり、補助フランジ1
8は、柱側に新規に設けたダイヤフラム19と溶接接合
ができるようにしている。そして、梁母材の降伏耐力の
設定や補助フランジ18の幅と取り付け長さについて
は、上記した算出式に従って反対側のフランジに取付け
ている補強板8を加味して総合的に設定されることにな
る。
いて、溶込み不足やアンダーカットの発生を防止し、熱
応力を分散させるために塑性変形点側の端部を加工する
実施の形態を示す平面図である。図6(a)に示す例
は、補強板8を溶接接合した後に、ガス切断によって端
部30を30〜45度の角度に切除して切欠面31を形
成するものである。加工前の補強板8は、塑性変形点側
の端部34を仮想線で図示する形状に加工しており、溶
接時には端部34に通常のフラックスタブ33を当接し
て切欠面端部までの溶接32を充分に溶込ますようにし
ている。これによって、溶接32の熱応力が補強板全体
に分散されて均一な品質を確保することができる。溶接
接合後は、ガス切断によって図示のような切欠面31を
形成する。図6(a)では切欠面31の形状を直線面と
して表示しているが、同面はこの形状に限定されるもの
でなく、所定の曲率を持った切欠き形状であっても良
い。
に加工して溶接の品質向上を図っている。本実施の形態
例では、図6(a)と同様に行う溶接32が完了した後
のフラックスタブを取り外してから、さらに追加の加工
を実施することで図6(a)と異にしている。追加の加
工は、切欠面31の形成に加えてフランジ5に接してい
る溶接端部をグラインダー等で円形35に加工するもの
であり、溶接端部34に集中する応力を分散させるのに
効果的である。
の向上を図る溶接方法に関するものである。本実施の形
態では、補強板の形状が図6の実施の形態例で示したも
のと異ならして、補強板8の切欠面31をフランジに溶
接する以前に切削加工することで、予め台形状にしてい
る。フランジと補強板との溶接32の端部部分には、図
示のように菱形状に形成したフラックスタブ36を切欠
面31に沿わせて配置して置き、溶接完了後は溶接端部
37を図6(b)の例よりも短くして切欠面31と同形
状に止めるようにしている。
めて補強板の形状に沿わした状態で万遍に分散され、溶
接後にフラッグスタブ36を除去しても、溶接端37は
溶け込みを充分に行った平滑な状態に整形され、溶接の
品質が確保されている。又、溶接を完了した後に、グラ
インダーによって補強板の端部と溶接端部とを削り取る
作業を必要としないで切欠面31と同形状に形成される
ことから、作業効率の大幅な向上が達成される。
は、補強板全体とフランジに分布されるので、柱・梁接
合部は均一な品質を確保することができ、梁に応力が加
えられた時に、これらの加工成形によって溶接端のフラ
ンジ5に亀裂の生じないことが実験によって確認されて
いる。
造の梁に付設したフランジ補強板を説明するための斜視
図である。上述のように、本発明による耐震型柱・梁接
合構造は梁母材に塑性変形点6を設定するものであるか
ら、梁端仕口部よりも補強板を取付けた部分のフランジ
5に応力が分散されることになる。そこで、補強板を取
付けた部分の梁母材にフランジの座屈を押さえるための
フランジ補強板41を付設しておくと効果的である。
部分42にフランジ補強板41を溶接43によって取り
付けるもので、上下のフランジ5とは溶接接合していな
い。従って、梁自体の剛性には全く影響がない状態でフ
ランジ5と補強板8との座屈時の変形のみを押さえてい
るから、本発明による耐震型柱・梁接合構造のメリット
をさらに向上させることになる。
ップを設け、梁フランジ部分だけで柱への応力伝達がで
きるようにしているから、地震力等が建物に加えられた
時には、梁端仕口部と塑性変形点を設定した大梁の母材
部分とが、同一状態で塑性変形領域を形成することにな
って、梁端仕口部は塑性変形領域の拡大を図ることにな
り、柱・梁の塑性変形性能を向上させている。
菱形のフラックスタブを用いて加工することで、溶接時
の熱応力を補強板全体とフランジに分散させて、柱・梁
接合部は均一な品質を確保すると同時に、作業効率の向
上を図ることができる。
に説明してきたが、本発明による耐震型柱・梁接合構造
は、基本的に、H形断面部材で構成される梁において、
塑性変形点を梁母材に設定し梁端仕口部の耐力を塑性変
形点における母材耐力と同一にする耐震型柱・梁接合構
造であって、梁せいの1/2以上の長さで、塑性変形点
の母材耐力とフランジ幅を拡大する長さとで設定される
幅にフランジを拡大することを発明の趣旨にしているも
のであるから、本発明は上記実施の形態に何ら限定され
るものでなく、発明の趣旨を逸脱しない長さにおいて種
々の変形が可能であることは当然のことである。
構造は、梁せいの1/2以上の長さで、塑性変形点の母
材耐力とフランジ幅を拡大する長さとで設定される幅に
フランジを拡大することで、梁材に強度ギャップを設
け、梁フランジ部分だけで柱への応力伝達ができるよう
にしているから、柱・梁接合部での応力の集中が回避さ
れ、加えられる応力の状況に合わせて塑性変形性能を大
きくさせて耐震性の向上を図れると共に、鉄骨製作コス
トの低減を図ることができ、大梁部材の鉄骨数量の低減
とシャープレート・ボルト数量の低減が図れる効果を奏
する。
造は、梁端部のフランジ幅を、梁に作用するモーメント
分布に対応させて梁材軸方向に拡大させることを特徴と
し、補強板の形状を要求される塑性変形耐力の最小値を
保証するものに限定できるので、上記効果に加えて使用
する部材の数量を削減させることが可能になり、コスト
ダウンを図れる効果を奏する。
造は、梁端部のフランジ幅を両側で異ならして拡大させ
ることを特徴としているので、上記効果に加えて、塑性
変形性能の向上を確保しながら、周辺の状況に合わせて
他の構造物と梁との間隙を調整することが可能であり、
設計上の自由度を拡大できる効果を奏している。
造は、請求項3で示した発明の究極例に相当し、梁端部
のフランジ幅を片側のみ拡大させることを特徴としてい
るので、上記した効果をさらに高めることが出来る。
造は、請求項4に記載の発明において、梁端部の幅を拡
大させないフランジと平行に、幅を拡大させた片側のフ
ランジの耐力を補完する補助フランジを設けることを特
徴としているので、総体としてフランジ断面の拡大を図
れるものであるから、片側のフランジ幅に制限が必要に
なった場合等に有効な効果を奏している。
合構造は、フランジ幅の拡大を母材と同一の材質で補強
板の溶接付けで行い、補強板の母材側に傾斜を設けるこ
とで応力の集中を避けることを特徴としているので、梁
端部を容易に加工できる効果を奏している。
造は、幅を拡大した上下のフランジ間にウエブのみに付
設したフランジの局部座屈止めを設けたことを特徴とし
ているので、仕口部からの応力の分散が成されてもフラ
ンジ部の座屈を防止して当初の効果を発揮させることが
出来る。
梁接合構造の施工方法は、補強板の傾斜に合わせた菱形
構造のフラックスタブを設置して溶接することを特徴と
しているので、補強板の加工作業や溶接作業の簡潔化及
び溶接後の加工を省略することでコストダウンの向上を
図れる効果を奏している。
斜視図
テーパー状にした斜視図
ンジ幅を異にした斜視図
ンジのみを拡大した斜視図
を配置した斜視図
の説明図
ープレート、5 フランジ、 6 塑性変形点、 7
端部、 8 補強板、9 テーパー状の補強板、 10
側柱、 11 梁、 12 フランジ、13 補強
板、 14 補強板、 15 梁、 16 フランジ、
17 補強板、 18 補助フランジ、 19 ダイヤ
フラム、30 端部、 31 切欠面、 32 溶接、
33 フラックスタブ、34 溶接端部、 36 菱
形のフラックスタブ、 37 溶接端部、41 フラン
ジ補強板、 42 ウエブ、 43 溶接、
Claims (11)
- 【請求項1】 H形断面部材で構成される梁において、
塑性変形点を梁母材に設定し梁端仕口部の耐力を塑性変
形点における母材耐力と同一にする耐震型柱・梁接合構
造であって、梁せいの1/2以上の長さで、塑性変形点
の母材耐力とフランジ幅を拡大する長さとで設定される
値にフランジ幅を拡大することを特徴とする耐震型柱・
梁接合構造。 - 【請求項2】 梁端部のフランジ幅を梁に作用する塑性
モーメント分布に対応させて梁材軸方向に拡大させるこ
とを特徴とする請求項1に記載の耐震型柱・梁接合構
造。 - 【請求項3】 梁端部のフランジ幅を両側で異ならして
拡大させることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐
震型柱・梁接合構造。 - 【請求項4】 梁端部のフランジ幅を片側のみ拡大させ
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐震型柱・
梁接合構造。 - 【請求項5】 梁端部の幅を拡大させないフランジと平
行に、幅を拡大させた片側のフランジの耐力を補完する
補助フランジを設けることを特徴とする請求項4に記載
の耐震型柱・梁接合構造。 - 【請求項6】 フランジ幅の拡大を補強板の溶接付けで
行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
耐震型柱・梁接合構造。 - 【請求項7】 母材と同一の材質で補強板を構成するこ
とを特徴とする請求項6に記載の耐震型柱・梁接合構
造。 - 【請求項8】 幅を拡大した補強板の母材側に傾斜を設
けたことを特徴とする請求項6又は7に記載の耐震型柱
・梁接合構造。 - 【請求項9】 幅を拡大した上下のフランジ間にウエブ
のみに付設したフランジの局部座屈止めを設けたことを
特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の耐震型柱・
梁接合構造。 - 【請求項10】 補強板の傾斜に合わせたフラックスタ
ブを設置して溶接することを特徴とする請求項8に記載
の耐震型柱・梁接合構造の施工方法。 - 【請求項11】 補強板の傾斜に合わせた菱形構造を特
徴とする請求項10に記載の耐震型柱・梁接合構造の施
工方法に用いるフラックスタブ。
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