JP2000306501A - 画像形成装置、その製造方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、その製造方法及び記憶媒体

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JP2000306501A JP30413499A JP30413499A JP2000306501A JP 2000306501 A JP2000306501 A JP 2000306501A JP 30413499 A JP30413499 A JP 30413499A JP 30413499 A JP30413499 A JP 30413499A JP 2000306501 A JP2000306501 A JP 2000306501A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程を増加させることなく真空リークの抑制
された機密容器を形成できるようにする。 【解決手段】 電子放出素子と上記電子放出素子に接続
する配線とを有するリアプレートと、電極を有するフェ
ースプレートが接合部材を介してっ接合された機密容器
を有する画像形成装置の製造方法であって、上記配線の
一部であって、上記接合部を通り、上記容器の内部と外
部とを繋ぐ第一の配線を、導電体粒子を含有するステッ
プと、前記第一の配線を形成した後に、上記第一の配線
と上記容器内において接続するように、導電体粒子を含
有するペーストを塗布し、次いで焼成することで、上記
容器内に位置する第2の配線を形成する第二の処理とを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、そ
の製造方法及び記憶媒体に関し、特に、内部を減圧状態
に保つ画像形成装置の製造方法に関し、特には、上記画
像形成装置に用いる配線を導電体の粒子を焼き固めるこ
とにより形成した際の画像形成装置の製造方法に関する
ものである。また、さらには、上記製造方法を用いた画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像表示装置として、ブラウ
ン管(CRT)が広く一般に用いられている。最近で
は、表示画面が30インチを超えるような大きなブラウ
ン管も登場している。
【0003】しかしながら、上記ブラウン管ではその表
示画面を大きくするためには、画面が大きくなるのに応
じて奥行きをより大きくする必要があり、また、画面が
大きくなるのに応じて重たくなる問題がある。
【0004】そのため、より大きな画面で追カある画像
を見たいという消費者の要望に答えるには、ブラウン管
では、より大きな設置スペースが必要になり、画面の大
型化を実現する上で適しているとは言い難い。
【0005】そのため、大きくて重いブラウン管(CR
T)に代わって壁掛けできるような薄型であって、しか
も低消費電力で薄く軽く大画面な平板状画像表示装置の
登場が期待されている。上記平板状画像表示装置として
は、液晶表示装置(LCD)が盛んに研究開発されてい
る。
【0006】上記CDは自発光型でないため、バックラ
イトと呼ばれる光源が必要であり、上記バックライトを
点灯させるのに消費電力のほとんどが使われてしまう問
題があった。また、LCDは、光の利用効率が低いため
に画像が暗い、視野角に制限がある、20インチを超え
るような大画面化が難しい、といった課題が依然として
残っている。
【0007】そこで、上述のような課題を持つLCDに
代わって、薄型の自発光型画像表示装置が注目を浴びて
いる。上記表示装置としては、例えば、紫外光を蛍光体
に照射することで蛍光体を励起して発光させるプラズマ
ディスプレイパネル(PDP)、電子放出素子から放出
された電子を蛍光体に照射することで蛍光体を励起して
発光させるフラットパネルディスプレイなどが提案され
ている。
【0008】上記電子放出素子を用いたディスプレイ
は、減圧下で、素子から放出された電子を蛍光体に照射
することで蛍光体を発光させるため、発光機構が基本的
にCRTと同一である。そのため、視野角依存性がな
く、高輝度なディスプレイが期待できる。
【0009】上記電子放出素子には、大きく分けて、冷
陰極と、熱陰極とがある。そして、冷陰極素子として
は、さらに、電界放出型電子放出素子(以下「FE」と
呼ぶ)や、金属層/絶縁層/金属層の積層体からなる電
子放出素子(以下『MIM」と呼ぶ)や、表面伝導型電
子放出素子などが挙げられる。
【0010】上記電子放出素子を用いた画像表示装置に
おいては、素子を例えば10-4Paよりも低い圧力に維
持された気密容器内で動作させる必要がある。上記冷陰
極素子の中で、表面伝導型電子放出素子を用いた画像表
示装置としては、例えば、特開平06−342636号
公報、特開平07−181901号公報、特開平08−
034110号公報、特開平08−045448号公
報、特開平09−277586号公報などに開示されて
いる。
【0011】図5及び図6に、上記公報で開示された表
面伝導型電子放出素子の一例の概略構成を示す。また、
図7に上記公報で開示している表面伝導型電子放出素子
を用いた画像表示装置の一例の概略構成図を示す。
【0012】図5は、表面伝導型電子放出素子の平面図
であり、図6は表面伝導型電子放出素子の断面図であ
る。上記図5及び図6において、101は絶縁性基板、
104は導電性膜、102、103は電極、105は電
子放出部を示す。電子放出部105は、間隙を有する。
そして、電極102、103間に電圧を印加することで
電子放出部105から電子が放出される。
【0013】また、図7において、5005はリアプレ
ート、5006は外枠、5007はフェースプレートで
ある。外枠5006、リアプレート5005、フェース
プレート5007の各接続部を不図示の低融点ガラスフ
リット等の接合材により接合(封着)し、画像表示装置
内部を真空に維持するための気密容器を構成している。
【0014】リアプレート5005上には、表面伝導型
電子放出素子5002がN×M個配列形成されている
(N、Mは2以上の正の整数であり、目的とする表示画
像数に応じて適宜設定される)。そして電子放出素子と
蛍光体とが対向して配置されている。
【0015】また、電子放出素子5002は、図7に示
すとおり、M本の列方向配線107とN本の行方向配線
106とによりマトリクス状に配線されている。なお、
このように、マトリクス状に配線する場合には、少なく
とも、行方向配線と列方向配線が交差する部分に、両配
線間を電気的に絶縁するための不図示の絶縁層が配置さ
れている。
【0016】フェースプレート5007の下面には、蛍
光体からなる蛍光膜5008が形成されている。そし
て、蛍光膜5008のリアプレート側の面にはAl等か
らなるメタルバック5009が形成されている。
【0017】カラー表示の場合には、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3原色の蛍光体(不図示)が塗り分
けられている。また、蛍光膜111をなす上記各色蛍光
体の間には黒色体(不図示)が配される。
【0018】上記気密容器(気密容器)の内部は10―
4Paよりも低い圧力の真空に維持されている。このよ
うにして、電子放出素子が形成されたリアプレート50
05と蛍光膜が形成されたフェースプレート5007間
は一般に数百μm〜数mmに保たれている。
【0019】以上説明した画像形成装置の駆動方法は、
容器外端子Dx1〜Dxm、Dy1〜Dyn、及び配線
106、107を通じて各電子放出素子5002に電圧
を印加することで、各素子5002から電子を放出す
る。
【0020】それと同時に、メタルバック5009に容
器外端子Hvを通じて数百V〜数kVの高電圧を印加す
る。このようにすることで、各素子5002から放出さ
れた電子を加速し、対応する各色蛍光体に衝突させる。
これにより、蛍光体が励起され発光し、画像が表示され
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】近年、画像形成装置に
おいては、より一層の大画面化が求められている。そこ
で、数十インチの画像形成装置を低コストで作成するた
めには、上記配線を導電体の粒子を基板上に塗布し、加
熱することで焼き固める方法(例えば印刷法)で形成す
ることが望ましい。印刷法、特にはスクリーン印刷法に
よれば、厚膜の配線を低コストで作成できるので好まし
い。
【0022】ところで、上記電子放出素子を用いた画像
形成装置では、気密容器170を構成する各部材(外枠
5006、フェースプレート5007、リアプレート5
005)が、接合材(例えばフリットガラスなど)を介
して互いに接合される。
【0023】また、素子を駆動するための配線(500
4、5003)は、気密容器170の外側に配置される
電圧発生源などから気密容器内の各素子へ電圧を供給す
る役割を担っている。そのため、素子を駆動するための
配線が、気密容器の接合部を通ることとなる。したがっ
て、上記接合部に存在する配線も、上記接合材とともに
気密容器170内の真空維持の一端を担うこととなる。
【0024】一方、上記印刷法で形成される配線は、一
般に、導電体(例えば金属)の粒子と、バインダーと、
溶剤などとを練り合わせたぺ一ストを、基板上に塗布し
たのちに焼成することでバインダーなどを除去して作成
する。
【0025】このため、上記方法により形成した配線
は、導電体(例えば金属)粒子の集合体(焼結体)とな
るため、緻密性に欠ける場合がある。ここで言う、緻密
性とは、具体的には上記導電体(例えば金属)粒子同士
の隙間の間隔、及び隙間の存在程度である。
【0026】したがって、図7に示した気密容器170
で言えば、外枠とガラス基板(5007或いは500
1)との接合部を通る配線を上記方法で形成した場合に
は、上記隙間が多く存在すると、気密容器170内部の
圧力が徐々に上昇してしまう。
【0027】このため、最悪の場合には、高い真空度を
必要とする電子放出素子を用いた画像形成装置が機能し
なくなってしまう。また、図7に示したようなマトリク
ス状に配線を形成する画像形成装置においては、列方向
配線(107)はリアプレート101上に形成される。
【0028】絶縁層114は少なくとも、行方向配線1
06と列方向配線107との交差部において、列方向配
線107上に形成される。そして、行方向配線は、絶縁
層114と列方向配線107との積層体上、リアプレー
ト上に連続して形成される。このように、行方向配線
は、略平坦な面上に形成される列方向配線と異なり、段
差が著しい部分に形成される。このため、行方向配線の
位置精度が悪くなったり、上記段差部における電気的接
続が悪くなってしまう場合があった。
【0029】本発明は上述の問題点にかんがみ、上記し
た気密容器の接合部(封着部)における、配線の構造に
起因すると思われる真空リークを抑制することを目的と
する。また、精度良く、そして段差部での電気的接続も
良好に配線を形成することを第2の目的とする。さらに
は、気密容器の製造工程に要する時間を長くすることな
く、長期に渡り高い真空度を維持できる気密容器の製造
方法を提供することを第3の目的とする。また、同時
に、長期に渡って、安定な画像の得られる画像形成装置
を提供することを第4の目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置の
製造方法は、上記目的を達成するために本発明は、以下
の工程を備える。すなわち、電子放出素子と当該素子に
接続する配線とを有するリアプレートと、電極を有する
フェースプレートとが接合部材を介して接合された気密
容器を有すする画像形成装置の製造方法であって、上記
配線の一部であって、上記接合部を通り、上記容器の内
部と外部とを繋ぐ第一の配線を、導電体粒子を含有する
ぺ一ストを塗布し、焼成することで形成する第一のステ
ップと、上記第一の配線を形成した後に、上記第一の配
線と上記容器内部において接続するように、導電体粒子
を含有するぺ一ストを塗布し、焼成することで、上記容
器内に位置する第二の配線を形成する第二のステップと
を有する。本発明の製造方法によれば、接合部に位置す
る配線を、長時間焼成することができる。その結果、接
合部におけるリークが抑制され、長時間に渡り、安定な
画像形成が行える。本発明は、さらに、上記配線が、行
方向に延びた複数の行方向配線と、上記行方向配線と絶
縁され、上記行方向に対して実質的に垂直な方向に延び
た複数の列方向配線とからなり、上記行方向配線を、上
記第一のステップ及び上記第二のステップにより形成す
ることをも特徴とする。そして、また、上記列方向配線
は、上記行方向配線を形成する上記第一のステップと同
一のステップにおいて形成することをも特徴とする。
【0031】このように、マトリクス配線を形成するこ
とにより、実質的に、配線形成のための工程数を増やさ
ずに、上記接合部に位置する配線(取出し部)の焼成時
間を長く確保することができる。また、本発明は、上記
絶縁層を、上記行方向に延びたライン状に形成し、上記
第一のステップで形成した行方向配線の一部と接続する
ように形成することをも特徴とする。そして、本発明
は、上記行方向配線の厚みを上記列方向配線の厚みより
も厚く形成することをも特徴とする。このように、形成
することで、行方向配線の段差部での断線や電気的接続
不良の発生を抑制できる。
【0032】本発明は、また、上記電子放出素子が、第
一の電極と、第二の電極とを有し、上記第一のステップ
の前に上記第一の電極及び第二の電極を形成するステッ
プを有することをも特徴とする。このように形成するこ
とで、配線と電子放出素子との電気的接続をより確実な
ものとすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましく用いるこ
とのできる画像形成装置の構成の一例、及び上記画像形
成装置の製造方法の一例について説明する。ここでは、
上記電子放出素子として表面伝導型電子放出素子を用い
た画像形成装置を例に説明する。なお、本発明が好まし
く適用される電子放出素子としては、基本的には上述の
減圧下で駆動することを要件とする電子放出素子であ
る。
【0034】さらには、上述のFE、MIM、表面伝導
型電子放出素子などの2端子の冷陰極を用いた画像形成
装置に好ましく適用できる。さらには、大面積に低コス
トで形成可能な表面伝導型電子放出素子を用いた画像形
成装置に最も好ましく適用できる。
【0035】図10は、本発明を好ましく適用可能な画
像表示装置(フラットパネルディスプレイ)の構成の一
例を示す模式図であり、説明のため、一部を切り欠いて
いる。図10において、101はリアプレート、109
は外枠、110はフェースプレートである。外枠10
9、リアプレート101、フェースプレート110の各
接合部を不図示の接合材により封着し、気密容器(気密
容器)170を構成している。なお、ここでは、上記接
合材として低融点フリットガラスを用いたが、接合材と
しては、その他の材料も用いることができる。
【0036】また、リアプレート101とフェースプレ
ート110との距離がマイクロメートルオーダーに設定
される画像形成装置においては、上記外枠109を用い
ず、リアプレートとフェースプレートを接合部材により
直接接合する場合もある。
【0037】このような場合には、接合材の厚みでリア
プレートとフェースプレートとの間隔が規定される。し
たがって、本実施の形態においては、外枠109を必ず
しも必要とはしない。また、リアプレートの面積は、外
枠109で囲まれた面積よりも大きく設定されている。
これは、気密容器外部に配置する駆動回路と気密容器内
の配線とをリアプレート上で容易に接続することを目的
としている。
【0038】このため、外枠(接合材)で囲まれる領域
より外側のリアプレート101上にも気密容器内部から
延長された行方向配線取出し部106’、列方向配線取
出し部107(不図示)が形成されている。なお、図1
0では、行方向配線106が、2方向へ、気密容器内部
から気密容器外部にまで延長されて形成されている例を
示した。
【0039】しかし、列方向配線での電圧降下も無視で
きない場合などには、列方向配線も、2方向に、気密容
器内部から気密容器外部にまで延長されて形成される場
合もある。さらには、用いられる電子放出素子によっ
て、また、収束電極の追加などによって気密容器内部か
ら、気密容器外部へ配線を取出す方向の数は適宜設定さ
れる。
【0040】なお、本実施の形態において、「取出し
部」とは、リアプレート上に形成された、気密容器内部
に位置する配線から気密容器外部にかけて延長する配線
を意味する。但し、「取出し部」と、気密容器内部に位
置する配線とが必ずしも別に形成されるわけではない。
つまり、図10に示したような、行方向と列方向の配線
を持つ画像形成装置においては、列方向配線107を、
一度に、気密容器内部(図1中の符号2で示した点線で
囲まれる領域)に位置する配線と取出し部とを形成する
場合もある(図1参照)。
【0041】リアプレート101上には、表面伝導型電
子放出素子113がN×M個配列形成されている(N、
Mは2以上の正の整数であり、目的とする表示画素数に
応じて適宜設定される)。そして、電子放出素子と各色
の蛍光体とが1対1で、対向して配置されている。上記
N、Mの数は、製造する画像形成装一置の表示面積、表
示画像の精細度、表示画像の縦横比で決まる。
【0042】このため、本例においては、Nを300
0、Mを1000としたが、この数に限定されるもので
はない。また、素子113は、図10に示すとおり、第
一の方向(Y方向)に配置されたN本の列方向配線10
7と、第二の方向(X方向)に配置されたM本の行方向
配線106とによりマトリクス状に配線されている。
【0043】なお、本実施の形態においては、マトリク
ス状に配置された配線のうち、下側(リアプレート側)
に配置された配線を下配線、一方、上側に配置された配
線を上配線と呼ぶ場合もある。つまり、図10において
は、列方向配線107が下配線となり、行方向配線10
6が上配線となる。
【0044】また、下側に位置する配線は、上側に位置
する配線の厚みと同等かそれよりも小さいものとする。
これは、上側に位置する配線は、下側に位置する配線を
乗り越えて形成されるので、少しでも乗り越える段差を
少なくするためである。
【0045】特に、上述の電子放出素子の中でも、横形
の電子放出素子を用いた画像形成装置では、形成する画
像の面積を大きくすればするほど、行方向配線の厚みを
列方向配線の厚みよりも大きくする必要がある。なお、
ここでいう、横形電子放出素子とは、リアプレート基板
上の同一平面上に少なくとも一対の電極を配置し、その
電極間にポテンシャルの差を生じさせて、上記一対の電
極間から電子を放出する素子を指す。
【0046】横形の電子放出素子においては、電子放出
部に流れる電流がすべて放出電流となるわけではない。
図13は、横形の電子放出素子の電極間に印加する電圧
(Vf)に対する、放出電流(Ie)と電極間を流れる
素子電流(If)との関係を模式的に示したものであ
る。電子が放出されるのと同時に、電極間を流れる無効
な電流(If)が生じる。
【0047】この傾向は、横形の電子放出素子に共通な
ものである。なお、図13中のVthは、放出電流Ie
が観測され始める電圧である。したがって、本例の表面
伝導型電子放出素子を用いた画像形成装置において、特
に、行方向配線を線順次走査する場合には、行方向配線
を列方向配線よりも低抵抗とする必要がある。
【0048】これは、上述したようにIfが流れる横形
の電子放出素子をマトリクス駆動する場合、電子放出素
子がより多く共通接続されている行方向配線に、より多
くの電流が流れることになる。そのため、配線自体の抵
抗を、列方向配線よりも低く抑える必要がある。具体的
には、列方向配線よりも厚みを大きくすることにより形
成する画像の精細度を損なわず、配線の抵抗を低くす
る。
【0049】以上の理由から、特に、横形の電子放出素
子などのように、放出電流(Ie)にはならずに素子を
流れる電流(If)を多く生じる電子放出素子を用いた
画像形成装置の場合には、厚みの少ない方の配線を上記
下配線とし、厚みの大きい配線を上記上配線とすること
で、上配線が乗り越える配線の厚みを少なくする。
【0050】図8は、リアプレート101上に形成した
列方向配線107、行方向配線106、表面伝導型電子
放出素子113の一部を拡大した模式図である。素子1
13自体の構成は図5及び図6で示したものと同じであ
る。但し、導電性膜104の形状をインクジェット法で
作成した場合に特有な円形状で示した。
【0051】図8に示すように、少なくとも、行方向配
線106と列方向配線107が交差する部分には、両配
線間を電気的に絶縁するための絶縁層114が形成され
ている。リアプレート101としては、石英ガラス、N
a等の不純物含有量を減少したガラス、背板ガラス、背
板ガラスにスパッタ法等により形成したSiO2を積層
したガラス基板及びアルミナ等のセラミックス等を用い
ることができる。
【0052】対向する電極102、103の材料として
は、一般的な導体材料を用いることができる。これは、
例えばNi、Cr、Au、Mo、W、Pt、Ti、A
l、Cu、Pd等の金属、或いは合金、及びPd、A
g、Au、RuO2、Pd−Ag等の金属或いは金属酸化
物とガラス等から構成される印刷導体、In23一Sn
2等の透明導電体及びポリシリコン等の半導体材料等
から適宜選択することができる。
【0053】電極102と103の間隔L、電極幅W
1、導電性膜4の幅W2などの形状は、応用される形態
等を考慮して適宜設計される。電極102、103の間
隔Lは、好ましくは数百nmから数百μmの範囲とする
ことができ、より好ましくは数μmから数十μmの範囲
とすることができる。
【0054】電極102、103の長さW1は、これら
電極102、103の抵抗値、電子放出特性を考慮し
て、数μmから数百μmの範囲とすることができる。ま
た、電極2、3の膜厚dは、数十nmから数μmの範囲
とすることができる。
【0055】上記電極102、103は、導電性膜10
4と列方向配線107、行方向配線106との電気的な
接続を確実にするために設けられる。導電性膜104を
直接、後述する配線106、107と接続させようとし
ても、その膜厚の差から、接続が十分に取れない場合が
あるからである。
【0056】導電性膜104を構成する材料は、Pd、
Pt、Ru、Ag、Au、Ti、ln、Cu、Cr、F
e、Zn、Sn、Ta、W、Pd等の金属や、Si、G
eなどを始めとする半導体、さらには、それらの酸化
物、ホウ化物、炭化物、窒化物等の中から適宜選択され
る。なお、後述するフォーミングの観点からは、酸化及
び還元による抵抗値調整の容易さからPdを用いること
が特に好ましい。
【0057】また、導電性膜104の膜厚は、電極10
2、103へのステップカバレージ、電極102、10
3の抵抗値及び後述するフォーミング条件等を考慮して
適宜設定されるが、通常は、1nmから数百nmの範囲
とするのが好ましく、より好ましくは1nmから50n
mの範囲とするのが良い。その抵抗値Rsは、10の2
乗から10の7乗[Ω/口]の値である。
【0058】なお、この抵抗値Rsは、厚さがt、幅が
wで、長さがLの薄膜の抵抗Rを、R=Rs(L/W)
とした時の抵抗値である。また、上記した電極102、
103の厚みは、上記導電性膜104の厚みを加味して
設計される。
【0059】導電性膜104は、非常に薄い膜であるた
め、配線や電極の形成よりも前に形成すると、配線や電
極形成の際の焼成温度により、凝集などを起こしてしま
う場合がある。そのため、導電性膜の形成は、電極10
2、103及び配線106、107の作成工程後に行う
ことが好ましい。
【0060】また、電極102、103は導電性膜より
は厚いが、配線106、107に比べれば十分に薄いの
で、配線を形成する前にリアプレート上に電極を形成す
ることが好ましい。したがって、作成手順としては、電
極(102、103)の形成工程→配線(106、10
7)及び絶縁層(114)の形成工程→導電性膜の形成
工程の順が好ましい。また、配線と電極との接続は、電
極の一部を配線が覆うことで行うことが接続を良好にす
るため特に好ましい。
【0061】以上から、厚みの観点からは、導電性膜
(104)が最も薄く、次いで電極(102、10
3)、さらに、列方向配線(107)、行方向配線(1
06)の順となる。
【0062】絶縁層114の形態は、図8では櫛歯状と
したが、この形態に限るものではない。少なくとも、列
方向配線107と行方向配線106との交差部に形成さ
れれば良い。
【0063】行方向配線106は、図8では、櫛歯状の
絶縁層上に配置されており、絶縁層114の凹部100
において、素子113を構成する一方の電極の一部を覆
うことで、電極と電気的に接続している。また、列方向
配線107は、図8では、素子113を構成する一方の
電極の一部を覆うことで、電極と電気的に接続してい
る。行方向配線及び列方向配線の材料としては導体であ
れば特に制限されるものではないが、好ましくは、大気
中での加熱で酸化しづらい材料が好ましく、例えばA
g、Au、Ptなどが好ましい。
【0064】Dx1〜Dxm、Dy1〜Dyn及びHv
は、当該画像表示装置と不図示の電気回路とを電気的に
接続するために設けたフレキシブルケーブルなどの電気
接続用端子である。Dxl〜Dxmは、気密容器170
内部から外部へ導出された行方向配線106’と、外枠
109よりも外側(大気中)のリアプレート101上で
電気的に接続している。
【0065】Dy1〜Dynも同様に、気密容器170
内部から外部へ導出された列方向配線107と、外枠1
09よりも外側(大気中)のリアプレート101上で電
気的に接続している。また、Hvはメタルバック(素子
から放出された電子を加速するための電極)112と電
気的に接続している。
【0066】上記気密容器の内部は10-4Paよりも低
い圧力に維持されている。そのため、画像表示装置の表
示画面を大きくする程、気密容器内部と外部との圧力差
によるリアプレート108及びフェースプレート110
の変形或いは破壊を防止する手段が必要となる。そのた
め、図10に示した本形態のディスプレイでは、フェー
スプレート110とリアプレート101との間に耐大気
圧支持のためのスペーサ20を配置している。
【0067】このようにして、電子放出素子113が形
成された基板101と蛍光膜が形成されたフェースプレ
ート110間は数百μm〜数mmに保たれ、気密容器1
70の内部は高真空に維持されている。ここでは、蛍光
膜とメタルバックを用いたが、例えば、ITO電極を配
置すれば、電子を加速するための電極と同時に蛍光膜と
しての役割を担わせることもできる。
【0068】以上説明した画像表示装置は、容器外端子
Dx1〜Dxm、Dy1〜Dyn、及び行方向配線10
6、列方向配線107を通じて各電子放出素子113に
電圧を印加することで、各素子113から電子を放出す
る。
【0069】それと同時に、メタルバック112に容器
外端子Hvを通じて数百V〜数kVの高電圧を印加す
る。このようにすることで、各素子113から放出され
た電子を加速し、対応する各色蛍光体に衝突させる。こ
れにより、蛍光体が励起され発光し、画像が表示され
る。
【0070】動画を表示する場合には、行方向配線10
6を1行ずつ順次選択(電圧印加)すると同時に、列方
向配線107に、入力された映像信号に応じて制御する
ための変調信号を印加する。このようにして所謂線順次
駆動を行う。この線順次走査では、同時に選択されてい
る素子は、列方向配線では一つの素子であり、行方向配
線では最大3000素子となる。なお、1行づつ順次選
択する配線として行方向配線を用いるのは、本数の少な
い配線の方が、選択している時間を長く確保できるため
である。
【0071】次に、図12を用いて、上記表示パネルを
駆動する際のより具体的な説明を以下に記す。図12に
おいて、表示パネル170は、上述の気密容器に相当す
る(図10参照)。表示パネル170内の行方向配線1
06と接続された行方向配線端子Dx1〜DxM、同じ
く表示パネル101の列方向配線107と接続された列
方向配線端子Dy1〜DyNを介して外部の駆動回路に
接続されている。
【0072】このうち、行方向配線端子Dx1〜DxM
には、この表示パネル170に設けられているマルチ電
子源、すなわち、M行N列のマトリクス状に配線された
表面伝導型放出素子を、1行ずつ順次選択して駆動する
ための走査信号が、走査回路102から入力される。
【0073】一方、向配線端子Dy1〜DyNには、走
査回路102から行方向配線106に印加された走査信
号により選択された一行の表面伝導型放出素子の各素子
から放出される電子を、入力された映像信号信号に応じ
て制御するための変調信号が印加される。
【0074】制御回路103は、外部より入力される映
像信号に基づいて適切な表示が行われるように各部の動
作タイミングを整合させる働きを持つものである。ここ
で、外部より入力される映像信号120には、例えばN
TSC信号のように画像データと同期信号が複合されて
いる場合と、予め両者が分離されている場合とがある
が、この実施の形態では後者の場合で説明する。
【0075】なお、前者の映像信号に対しては、良く知
られる同期分離回路を設けて画像データと同期信号Ts
yncとを分離し、画像データをシフトレジスタ104
に、同期信号を制御回路103に入力すれば本実施の形
態と同様に扱うことが可能である。
【0076】ここで、制御回路103は、外部より入力
される同期信号Tsyncに基づいて各部に対して水平
同期信号Tscan、及びラッチ信号Tmry、シフト
信号Tsft等の各制御信号を発生する。
【0077】外部より入力される映像信号に含まれる画
像データ(輝度データ)は、シフトレジスタ104に入
力される。このシフトレジスタ104は、時系列的にシ
リアルに入力される画像データを画像の1ラインを単位
としてシリアル/パラレル変換するためのもので、制御
回路103より入力される制御信号(シフト信号)Ts
ftに同期して画像データをシリアルに入力して保時す
る。こうしてシフトレジスタ104でパラレル信号に変
換された1ライン分の画像データ(電子放出素子N素子
分の駆動データに相当)は、並列信号Id1〜IdNと
してラッチ回路105に出力される。
【0078】ラッチ回路105は、1ライン分の画像デ
ータを必要時間の間だけ記憶して保持するための記憶回
路であり、制御回路103より送られる制御信号Tmr
yに従って並列信号1d1〜1dnを記憶する。
【0079】こうして、ラッチ回路105に記憶された
画像データは、並列信号I’d1〜I’dnとしてパル
ス幅変調回路106に出力される。パルス幅変調回路1
06は、これら並列信号I’d1〜I’dnに応じて一
定の振幅(電圧値)で、画像データ(I’d1〜I’d
n)に応じてパルス幅を変調した電圧信号をI”d1〜
I”dnとして出力する。
【0080】より具体的には、このパルス幅変調回路1
06は、画像データの輝度レベルが大きい程、パルス幅
の広い電圧パルスを出力するもので、例えば最大輝度に
対して30μ秒、最低輝度にして0.12μ秒となり、
かつその振幅が7.5[V]の電圧パルスを出力する。
【0081】この出力信号I”d1〜I”dnは、表示
パネル101の列配線端子Dy1〜DyNに印加され
る。また、表示パネル170の高圧端子Hvには、加速
電圧源109から、例えば5KVの直流電圧Vaが供給
される。
【0082】次に、走査回路102について説明する。
この回路102は、内部にM個のスイッチング素子を備
えるもので、各スイッチング素子は、直流電圧源Vxの
出力電圧もしくは0[V](グランドレベル)のいずれ
か一方を選択し、表示パネル170の外部端子Dx1〜
DxMと電気的に接続するものである。
【0083】これらスイッチング素子の切り換えは、制
御回路103が出力する制御信号Tscanに基づいて
行われるが、実際には例えばFETのようなスイッチン
グ素子を組合わせることにより容易に構成することが可
能である。なお、直流電圧源Vxは、電子放出素子の特
性に基づき、走査されていない素手に印加される駆動電
圧が電子放出しきい値電圧Vth電圧以下となるよう、
一定定電圧を出力するよう設定されている。また、制御
回路103は、外部より入力する画像信号に基づいて適
切な表示が行われるように各部の動作を整合させる働き
をもつ物である。
【0084】なお、シフトレジスタ104やラインメモ
リ105は、デジタル信号式のものでもアナログ信号式
のものでも採用できる。すなわち、画像信号のシリアル
/パラレル変換や記憶が所定の速度で行われれば良いか
らである。
【0085】このような構成を取り得る本実施の形態の
画像表示装置においては、各電子放出素子に、容器外端
子Dx1乃至Dxm、Dy1乃至DyNを介して電圧を
印加することにより、電子放出が生じる。また、高圧端
子Hvを介してメタルバック1019或いは透明電極
(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加速する。加
速された電子は、蛍光膜1018に衝突し、発光が生じ
て画像が形成される。
【0086】ここで述べた画像表示装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の思
想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号につい
てはNTSC方式を挙げたが、入力信号はこれに限るも
のではなく、PAL、SECAM方式などの他、これら
より多数の走査線からなるTV信号(MUSE方式をは
じめとする高品位TV)方式をも採用できる。
【0087】次に、図8、図10に示した表面伝導型電
子放出素子を用いた本実施の形態の画像形成装置の製造
方法の一例を、図1及び図4を用いて以下に示す。先
ず、リアプレート101の作成工程を示す。 (1)リアプレート101を洗剤、純水、有機溶剤を用
いて十分に洗浄後、電極102、103の材料を堆積さ
せる。堆積する方法としては、例えば、蒸着法やスパッ
タ法などの真空成膜技術を用ればよい。
【0088】その後、堆積した電極材料を、フォトリソ
グラフィー・エッチング技術を用いてパターニングし、
図4(a)に示した一対の電極102、103を形成す
る。なお、ここでは、フォトリソグラフィー技術を用い
た場合を示したが、大面積に低コストで精度良く、簡易
に作成するために、好ましくはオフセット印刷法を用い
る。
【0089】オフセット印刷法では、例えば凹版の凹部
に充填した有機金属ぺ一スト(インク)を一度ブランケ
ットと呼ばれる転写体に転写し、さらに、ブランケット
をリアプレート上に押し付けてインクを転写することで
塗布する。そして、焼成することで電極を形成する。
【0090】(2)次に、一方の電極103の一部を覆
うように、気密容器内に位置する列方向配線、及び列方
向配線の取出し部を連続した列方向配線107として形
成する。また、同時に、行方向配線106の取出し部
(第一の配線)106を形成する(図1(a)、図4
(b))。
【0091】具体的には、上記工程(1)で電極を形成
したリアプレート101上に、導電性の粒子を配置し、
焼成することで形成する。具体的には、導体粒子を含む
ぺ一ストを塗布、焼成することで形成する。より具体的
には、印刷法が好ましい。また、印刷法としては、形成
しようとする配線パターンに対応する開口部を持つマス
クを通して、上記ぺ一ストをリアプレート上に形成する
方法が好ましく、特には、スクリーン印刷法が好まし
い。上記導電性粒子としては、平均粒径が0.1μm、
〜1μmのものを用いる。また、材料としては上述した
Ag,Au,Ptが好ましい。
【0092】スクリーン印刷法では、列方向配線107
のパターン、及び行方向配線の取出し部(第一の配線)
106’に対応した開口を持つマスク(スクリーン版1
51)を通して導電性ぺ一スト(配線を構成する金属粒
子とバインダーなどを含むぺ一スト)をリアプレート上
に塗布する。
【0093】続いて、塗布したぺ一ストを乾燥、焼成す
ることで、ぺ一スト中の余分な有機物を除去し、列方向
配線107、行方向配線の取出し部(第一の配線)10
6’を形成する。なお、上記導電性ぺ一ストに、感光性
材料を含有させた感光性導電ぺ一ストを用いて、上記配
線を形成することもできる。
【0094】具体的には、感光性導電ぺ一ストをリアプ
レート101上全面に塗布し、乾燥させる。続いて、所
望のパターン(列方向配線のパターン及び行方向配線の
取出し部のパターン)に光を照射(露光)する。その
後、不要な感光性導電ぺ一ストをリアプレート上から除
去(現像)し、焼成する。このように感光性導電ぺ一ス
トを用いれば、精細度の高い配線が得られるので好まし
い。
【0095】上記スクリーン印刷法による、リアプレー
ト101上へのペーストの形成方法を図15、図16を
用いて説明する。先ず、上記工程1で作成したリアプレ
ート101とスクリーン版151との位置合わせを行
う。そして、スクリーン版151上に上記導電性ぺ一ス
ト153を配置する(図15(A))。なお、スクリー
ン版151には、列方向配線及び行方向配線の取出し部
のパターンに対応した開口部161が形成されている
(図16)。
【0096】続いて、スキージ152をスクリーン版1
51に押し当てながら図15(B)に示した矢印の方向
に動かすことで、スクリーン版151の開口部を通し
て、導電性ぺ一スト153が所望のパターンでリアプレ
ート上に形成される(図15(B)、図15(C))。
【0097】また、上記感光性導電ぺ一スト153をス
クリーン印刷法により形成することもできる。すなわ
ち、リアプレート上にスクリーン印刷法を用いて所望の
領域に感光性導電ペースト153を塗布し、乾燥させ
る。その後に、上記露光、現像、焼成を行うことで、上
記配線の形成を行えば、感光性導電ペースト153の破
棄量を減らせるので好ましい。
【0098】本例の画像形成装置では、行方向配線10
6を2方向から取出す構成とした。これは、表面伝導型
電子放出素子が、放出電流(Ie)とともに、放出され
ない電流(素子電流(If))を生じるためである。す
なわち、上記したように、行方向配線を線順次に走査す
る際に、1本の行方向配線に接続される複数の素子から
電子放出させる時には、列方向配線107よりも行方向
配線106に多くの電流が流れる。
【0099】このため、大面積の画像形成装置において
は、行方向配線の電圧降下が無視できなくなる。そこ
で、本例の画像形成装置では、行方向配線の取出し部を
2方向とし、行方向配線の両端から電圧を供給して上記
電圧降下を抑制している。なお、図1の符号2に示され
る点線で囲まれた領域は、外枠109、接合材が配置さ
れる領域を示している。
【0100】(3)次に、既に形成した列方向配線10
7と、次の工程で作成する行方向配線106との交差部
に絶縁層114を形成する(図1(b)、図4
(c))。絶縁層の形状としては、例えば、図4(c)
に示すように櫛歯状に連続した形態とすれば、行方向配
線が、列方向配線との交差部で乗り越える段差(列方向
配線107の厚みと絶縁層114の厚みの和)を低減で
きる。
【0101】さらには、絶縁層114の凹部100で電
極102の一部を覆うことができるので、電極102と
の接続を簡易にすることができる。なお、絶縁層114
の形状としては、図4(c)に示したものだけではな
く、上記した交差部にのみ離散的に形成しても良い。
【0102】絶縁層114の形成方法は特に限定される
ものではないが、上記工程(2)で配線を形成したリア
プレート101上に、絶縁材の粒子を配置し、焼成する
ことで形成する。具体的には、絶縁体粒子を含むぺ一ス
トを塗布、焼成することで形成する。より具体的には印
刷法が好ましい。
【0103】また、印刷法としては、形成しようとする
絶縁層のパターンに対応する開口部を持つマスクを通し
て、印刷ぺ一ストをリアプレート上に形成する方法が好
ましい。また、特には、良好な絶縁性を確保するため、
及び低コスト性を考えると、上記したスクリーン印刷法
で形成することが望ましい。
【0104】具体的には、スクリーン印刷法では、櫛歯
状のパターンに対応した開口を持つマスク(スクリーン
版151)を通して絶縁性ぺ一スト(絶縁性粒子として
用いるガラスフィラーと、必要に応じてペーストの形状
を保持するバインダーなどを含むぺ一スト)を所望の領
域に塗布する。続いて、塗布したぺ一ストを乾燥、焼成
することで、ぺ一スト中の余分な有機物を除去しへ絶縁
層114を形成する。
【0105】さらには、上記絶縁性ぺ一ストに感光性材
料を含ませた感光性絶縁ペーストを用いて、工程(2)
と同様に、リアプレート上への塗布、乾燥、露光、現
像、焼成を行うことで上記絶縁層114を形成すること
もできる。
【0106】また、工程(2)で説明したように、上記
感光性絶縁ぺ一ストを、スクリーン印刷法を用いて形成
することもできる。このように、感光性絶縁ペーストを
用いれば、より精細度の高い、絶縁層114が形成でき
る。
【0107】また、絶縁層114は、図1に示す上記領
域2よりも内側(気密容器内)に形成することが好まし
い。これは、印刷法で絶縁層を形成する場合には、領域
2に印刷法で形成した配線取出し部と絶縁層とが存在す
ることになり、真空リークの可能性が増えるためであ
る。
【0108】また、さらには、電子放出素子を用いてい
るので、真空領域内にある絶縁体の不要なチャージアッ
プを起こす可能性を減らすためであもある。さらには、
絶縁層114は、図1に示すように、上記工程(2)で
リアプレートの左右に形成した行方向配線の取出し部1
06’間をつなげる様に形成することが好ましい。この
ように形成することで、次の工程で形成する行方向配線
106と、行方向配線取出し部106’との電気的接続
をより確実なものにできるからである。
【0109】(4)次に、気密容器内に位置する行方向
配線(第二の配線)106を形成する(図1(c)、図
4(d))。具体的には、上記工程(3)で絶縁層11
4を形成したリアプレート101上に、導電性の粒子を
配置し、焼成することで形成する。具体的には、導体粒
子を含むぺ一ストを塗布、焼成することで形成する。
【0110】より具体的には、印刷法が好ましい。ま
た、印刷法としては、形成しようとする配線パターンに
対応する開口部を持つマスクを通して、印刷ペーストを
リアプレート上に形成する方法が好ましく、特には、工
程(2)で説明したスクリーン印刷法が好ましい。上記
導電性粒子としては、0.1μm〜5μm、好ましくは
0.3μm〜5μmのものを用いる。また、材料として
は、上述のAg,Au,Ptが好ましい。
【0111】スクリーン印刷法では、行方向配線パター
ンに対応した開口を持つマスク(スクリーン版151)
を通して導電性ぺ一スト(配線を構成する金属粒子とバ
インダーなどを含むぺ一スト)をリアプレート上に塗布
する。
【0112】続いて、塗布したぺ一ストを乾燥、焼成す
ることで、ぺ一スト中の余分な有機物を除去し、気密容
器内に位置する行方向配線(第二の配線)106を形成
する。また、上記導電性ペーストに感光性材料を含ませ
た感光性導電ぺ一ストを用いて、工程(2)と同様に、
リアプレート上への塗布、乾燥、露光、現像、焼成を行
うことで、上記行方向配線106を形成することもでき
る。
【0113】また、工程(2)で説明したように、上記
感光性導電ぺ一ストを、スクリーン印刷法を用いて形成
することもできる。このように、感光性導電ぺ一ストを
用いれば、より精細度の高い、行方向配線106が形成
できる。
【0114】この工程により、絶縁層114の開口部1
00において露出していた電極103の一部を、行方向
配線106が覆い、行方向配線と電極103との接続が
行われる。また、同時に、上記工程(2)で予め形成し
ていおいた行方向配線の取出し部(第一の配線)10
6’と、本工程で形成した気密容器内に位置する行方向
配線(第二の配線)106とを接続する。
【0115】この接続は、上記取出し部(第一の配線)
106’の端部を、気密容器内に位置する行方向配線
(第二の配線)l06が領域2内で覆うことで行うこと
が好ましい。このように、気密容器内に位置する行方向
配線(第二の配線)106を形成することで、電気的な
接続をより確かなものとすることができる。
【0116】(5)次に、各電極102、103間に導
電性膜104を形成する。導電性膜104の形成方法と
してはどのような方法を用いても構わないが、大面積を
低コストで簡易に形成可能な、インクジェット法を用い
ることが好ましい。具体的には、上述の導電性膜を構成
する材料を含む液滴を、図11に示した装置を用いて、
電極102、103間に付与し、焼成することで導電性
膜104を形成する(図4(e))。
【0117】インクジェット方式としては、ノズル内に
発熱抵抗素子を埋め込み、その発熱により液体を沸騰さ
せその泡の圧力により液滴を吐出させる方式(バブルジ
ェット(BJ)方式)、または、ピエゾ素子に電気信号
を加えて変形させ、液室の体積変化を励起して液滴を飛
ばす方式(ピエゾジェット(PJ)方式)などにより、
上記導電性膜を構成する材料を含有する液体を吐出し、
導電性膜を形成しようとする位置に付与する。
【0118】インクジェット法で使用されるインクジェ
ットのヘッド(吐出装置)の模式図を図11に示す。図
11(a)は吐出口(ノズル)24が単一である、シン
グルノズルのヘッド21である。
【0119】図11(b)は、複数の液滴吐出口(ノズ
ル)24を持つマルチノズルのヘッド21である。特
に、マルチノズルヘッドは、基板上に複数の素子を形成
する必要のあるディスプレイを作成する際に、上記液体
の付与に要する時間を短くすることができるので有効で
ある。
【0120】なお、図11中、22はヒーターまたはピ
エゾ素子、23はインク(上記液体)流路、25はイン
ク(上記液体)供給部、26はインク(上記液体)溜め
である。ヘッド21とは離れてインク(上記液体)のタ
ンクがあり、上記タンクとヘッド21とは、チューブを
介してインク供給部25で接続される。
【0121】インクジェット方式に用いることのできる
液体としては、例えば上述した材料の粒子を分散した液
体や、上述した材料の錯体などの化合物を含む溶液など
が挙げられるが、これらに限るものではない。
【0122】(6)次に、フォーミング処理を行う。各
電極102と103との間に適宜の電圧を印加し、導電
性膜104に電流を流して、導電性膜104の一部に間
隙を形成する。後述する活性化処理を行わない場合に
は、この処理により形成した間隙及びその近傍が電子放
出部105を形成する(図8)。
【0123】(7)次に、好ましくは、活性化処理を行
う。活性化処理とは、炭素化合物が存在する雰囲気中
で、電極102と103の間に適宜の電圧を印加し、電
子放出特性の改善を行う処理である。この活性化処理に
より、上記フォーミング処理により形成された間隙内部
の基板101上、及び間隙近傍の導電性膜104上に炭
素もしくは炭素化合物を堆積させる。
【0124】この工程により、上記フォーミング工程で
形成した第一の間隙内に形成されたカーボン膜による第
二の間隙が形成される。なお、第二の間隙は、第一の間
隙よりも間隔が狭くなる。なお、活性化処理を行うこと
により、活性化を行う前と比較して、同じ印加電圧にお
ける放出電流を増加させることができる。
【0125】より具体的には、有機物を10のマイナス
3乗ないし10のマイナス6乗[torr]程度の範囲
内で導入した真空雰囲気中で、電圧パルスを定期的に印
加することにより、雰囲気中に存在する有機化合物を起
源とする炭素もしくは炭素化合物を堆積させる。以上の
ようにして、表面伝導型放出素子を有するリアプレート
(電子源基板)101が作成できる。
【0126】以上説明した本発明の製造方法によれば、
接合部(封着部)に位置する、導体粒子の集合体で形成
された取出し部の配線が、上記した絶縁層及び行方向配
線の形成時の焼成工程を経ることになる。
【0127】換言すると、接合部に位置する配線(取出
し部)は、接合部に位置する配線を最後に形成する場合
に比べ、単純に考えると少なくとも3回の焼成工程を確
保できる。このため、接合部に位置する配線(取出し
部)の緻密度を向上でき、したがって、真空リークを抑
制することができる。
【0128】なお、上記取出し部の配線の焼成時間を最
も長く確保するには、接合部に位置する配線(第一の配
線)だけを先ず最初に形成し、その後、気密容器内部に
位置する、列方向配線(第二の配線)、絶縁層、行方向
配線(第二の配線)という順で作成すれば、少なくとも
4回の焼成工程を経ることができる。
【0129】或いは、取出し部を形成した後に、十分な
時間焼成を別に行うことも考えられる。このように、特
別に、焼成回数或いは焼成時間を確保することによって
も、緻密さの向上に繋がるので気密性の向上に効果があ
る。
【0130】しかしながら、一方で、製造時間を長くと
ることになるため、製造コストの点からは好ましくな
い。したがって、本来独立に作成しなければならない、
行方向配線、列方向配線、絶縁層の作成工程に最低限必
要な焼成工程を増やさずに、先ず最初に形成する配線と
同時に行方向配線の取出し部(第一の配線)及び、列方
向配線の取出し部(第一の配線)を形成することが最も
好ましい。
【0131】また、以上説明した本発明の製造方法によ
れば、行方向配線を、段差が少ない状態(比較的平坦な
状態)で形成できる。つまり、行方向配線の取出し部に
ついては、列方向配線と同時に形成することで、非常に
平坦な面(リアプレート)上に形成できる。
【0132】そして、気密容器内に形成する行方向配線
は、行方向配線の取出し部の端部の上と、絶縁層の上に
形成されるために、比較的平坦な構造体上に形成でき
る。その結果、精度良く、そして段差部での電気的接続
不良が生じないように行方向配線を形成できる。
【0133】次に、フェースプレートの作成工程を示
す。 (8)先ず、フェースプレート110を洗剤、純水、有
機溶剤を用いて十分に洗浄後、フェースプレート基板1
10上に、図14に示したように、蛍光体を配置するた
めの開口部を複数持つ黒色部材(ブラックマトリクス)
123を形成する。黒色部材としては、例えば黒鉛を主
成分とする材料が用いられるが、これに限られるもので
はない。
【0134】ここでは、黒色部材は、印刷法またはフォ
トリソグラフィー法を用いて、図14(a)に示したよ
うなストライプ状に形成した。また、黒色部材123の
パターンは、図14(b)のようなマトリクス状のもの
であってもよい。
【0135】(9)次に、黒色部材の開口部に、スクリ
ーン印刷法などを用いて、蛍光体121を所定の開口部
に配置する。
【0136】(10)さらには、蛍光体121及び黒色
部材123上に、フィルミンク層を形成する。フィルミ
ンク層の材料としては、例えば、ポリメタクリレート
系、セルロース系、アクリル系などの樹脂を有機溶剤に
溶解させたものをスクリーン印刷法などで塗布し、乾燥
させる。
【0137】(11)次に、フィルミンク層上に金属膜
(Al)を蒸着などにより形成する。 (12)その後、フェースプレートを加熱することで、
蛍光体ぺ一スト内に含まれていた樹脂及び、フィルミン
ク層を除去し、蛍光体、黒色部材、メタルバックが形成
されたフェースプレートを得る。
【0138】(13)以上のようにして作成したフェー
スプレートと、上述の工程で電子放出素子などが形成さ
れたリアプレート101との間に、スペーサ20、外枠
109を配置し、位置合わせを行う。
【0139】そして、外枠とフェースプレート及びリア
プレートとの接合部に配置した接合部材を加熱すること
で、各部材を接合(封着)し、図10に示した気密容器
(表示パネル)170を得る。上記封着を真空チャンバ
ー中で行うと、封着と同時に射止が行うこともできるの
で真空チャンバー中での封着が好ましい。
【0140】なお、本例においては、電子放出部を形成
した後に、封着工程を行ったが、上記工程(1)〜
(5)で形成したフォーミング前の電子放出素子を有す
るリアプレートと、上記工程(8)〜(11)で作成し
たフェースプレートとを封着した後に、上記工程
(6)、(7)を行っても良い。
【0141】以下に、本発明の製造方法を実施例を用い
て具体的に説明する。 [第1の実施例]、以下、本発明の製造方法を用いた画
像形成装置について、説明する。本実施例では、図10
に示した電子放出素子として表面伝導型電子放出素子を
用いた画像形成装置を作成した。以下、図1、図4、図
10を用いて本実施例を説明する。
【0142】図4は、本実施例のリアプレート101の
製造行程を示した上面図である。図4(a)から図4
(e)においては、説明を簡略にするために、電子放出
素子を2個×2個、計4個のマトリックス状に配線とと
もに形成した例で示す。
【0143】図4において、102、103はオフセッ
ト印刷によって形成された電極である。この電極10
2、103は、20μmのギャップを隔てた長方形状の
一対の電極がX方向に1000組み、Y方向に5000
組、マトリクス状に配置されている。
【0144】107はリアプレート101上に、導電性
ぺ一スト(インキ)を、印刷法を用いて塗布し、次いで
焼成することによって形成した列方向配線である。導電
性ぺ一ストとしては、主成分の銀粒子(成分比は78%
程度)、ガラスフリット(2%程度)、エチルセルロー
ス系樹脂バインダー(2%程度)、及び有機溶剤(18
%程度)からなる銀ぺ一ストを用いた。
【0145】そして、114は列方向配線と略直交する
方向に、低融点ガラスを含む絶縁性ペースト(インキ)
を、印刷法を用いて塗布し、焼成することによって形成
された短冊状の絶縁層である。この絶縁層114は、電
極103側の位置に切りかき状の開口部100を有して
いる。
【0146】106は絶縁層114上に、上記銀ぺ一ス
ト(インキ)を、印刷法を用いて塗布し、焼成すること
によって形成された行方向配線である。行方向配線10
6は、絶縁層114の開口部100で電極103と電気
的に接続している。列方向配線107、絶縁層114、
行方向配線106はともにスクリーン印刷法で形成され
ている。
【0147】以下、図4(a)から図4(e)、図1を
用いて本実施例の素子基板(リアプレート)の製造方法
を順に説明する。先ず、図4(a)のように、一対の電
極102、103が配置されたリアプレート101を準
備する。
【0148】次に、リアプレート101上に、導電性ぺ
一ストとして銀ぺ一スト(インキ)を、電極102の一
部を覆うように上述のスクリーン印刷法により形成し
た。その後、焼成を行い、幅100μm、厚み12μm
の列方向配線107を形成した。
【0149】この際、行方向配線106の取り出し部1
06’を列方向配線107と同時に形成している(図1
(a)、図4(b))。また、この工程では、列方向配
線の取出し部と気密容器内部に位置する列方向配線とを
一つの配線として同時に形成した。
【0150】次に、列方向配線107と直交する方向に
層間絶縁層114をスクリーン印刷法により塗布し、焼
成することで形成した。ここで使用した絶縁性ぺ一スト
インキ)材料は、酸化鉛を主成分としてガラスバインダ
ー及び樹脂を混合したぺ一スト(インキ)を用いた。こ
の印刷、焼成を4回繰り返し行い、ストライプ状に層間
絶縁層114を形成した。なお、層間絶縁層114は、
先に形成した行方向配線の取出し部106’の端部を接
続するように形成した(図1(b)、図4(c))。
【0151】次に、層間絶縁層114上に銀ぺ一スト
(インキ)を電極103の一都を覆うように上述のスク
リーン印刷法により形成した。その後、焼成を行い、幅
100μm、厚さ12μmの行方向配線106を形成し
た。なお、行方向配線106の両端を、先に形成した行
方向配線の取り出し配線106’の端部を覆うように形
成することで、行方向配線106と取出し部106’と
を接続した(図1(c)、図4(d))。以上により、
層間絶縁層114を介しストライプ状の下配線とストラ
イプ状の上配線が直交したマトリクス配線が形成され
る。
【0152】次に、電子放出部を形成する。先ず、電極
102と電極103間に有機パラジウム水溶液の液滴を
インクジェット法により基板上に付与した後、300
℃、10分間の焼成処理を行い、Pdからなる所望の形
状の導電性膜104を形成した(図4(e))。
【0153】導電性膜は、Pdを主元素とし、その膜厚
は10nmであった。こうして、フォーミング前までの
リアプレート(電子源基板)101が完成する。このリ
アプレート101の上方に、3原色(R、G、B)の蛍
光体を図14(a)のパターンで有するフェースプレー
ト110を位置合わせするとともに、フェースプレート
とリアプレート間にフリットガラスを予め接合部に設け
た外枠109及びスペーサ20を配置した。その後、加
熱しながら加圧することで、各部材を接合(封着)して
気密容器170を形成した(図10)。
【0154】この後、気密容器170の内部を10-4
aまで排気後、水素を導入した状態で、各列方向配線1
07及び行方向配線106にパルス状の電圧を印加する
「フォーミング工程」を行った。この工程により、各導
電性膜104に電流を流し、各導電性膜104の一部に
間隙を形成した。なお、フォーミング工程では、5Vの
定電圧パルスを繰り返し印加した。電圧波形のパルス幅
とパルス間隔はそれぞれ1msec、10msecとし
た三角波とした。通電フォーミング処理の終了は、導電
性膜の抵抗値が1Mオーム以上とした。
【0155】さらに、フォーミング工程を終えた素子に
活性化工程と呼ばれる処理を施した。上記気密容器内を
10-6Paまで排気後、ベンゾニトリルを1.3×10
-4Pa導入し、各列方向配線107及び行方向配線10
6にパルス状の電圧を印加する「活性化工程」を行っ
た。この工程により、上記フォーミングで形成した間隙
の内部及び間隙近傍の導電性膜104上に炭素膜を形成
し、電子放出部105を得た。活性化工程では、各素子
にパルス波高値15V、パルス幅1msecパルス間隔
10msecとした矩形波のパルス電圧を印加した。こ
の後、ベンゾニトリルを排気後、気密容器を封止した。
【0156】そして、気密容器170を図12に示した
駆動回路に接続し、列方向配線107には7Vの任意の
電圧信号を、行方向配線106には一7Vの電位を順次
印加走査し、それ以外の行方向配線は0Vの電位とし
た。フェースプレートのメタルバックに5kVのアノー
ド電圧を印加したところ、任意の画像を表示することが
できた。そして、この画像形成装置を連続して駆動した
ところ、真空リークに伴う現象は確認されず、長時間に
渡り良好な画像を表示することができた。
【0157】[第2の実施例]本実施例では、第1の実
施例と基本的に同一の画像形成装置を作成した。但し、
本実施例では図2に示すように、絶縁層120を画像形
成領域外の列方向配線107上、及び画像形成領域外の
行方向配線(取出し部)上に3個所形成した。
【0158】これらの絶縁層120は、第1の実施例で
示した絶縁層114の形成工程(図1の(b))と同一
の工程で作成した(図2(b))。この絶縁層120
も、絶縁層114と同一の材料、同一の製法で作成し
た。
【0159】絶縁層120は、画像形成領域外のリアプ
レート上に蒸発型ゲッターを蒸着する際に配線間でのシ
ョートを引き起こさないように設けたものである。した
がって、本実施例の画像形成装置においては、ゲッター
材であるBa膜がこの絶縁層120上に形成されてい
る。
【0160】この絶縁層120、ゲッター膜の存在以外
の製造方法及び画像形成装置の構成は、上述した第1の
実施例と同様であるため、説明は省略する。
【0161】本実施例で作成した画像形成装置を図12
に示した駆動回路に接続して、駆動したところ、第1の
実施例よりも長時間に渡り、安定な画像が得られた。ま
た、第1の実施例と同様、真空リークによると思われる
画像の劣化は見られなかった。
【0162】[第3の実施例]本実施例では、第2の実
施例の構成に加え、さらに、図3に示すように、画像形
成領域を取り囲むように絶縁層120を配置した。な
お、この絶縁層120の製造方法は第2の実施例と同様
にして、スクリーン印刷法を用いて形成した。
【0163】そして、本実施例における絶縁層120
は、画像形成領域外のリアプレート上にZr−V−Fe
からなる非蒸発型ゲッターを、画像形成領域を取り囲む
ように配置するために設けたものである。したがって、
本実施例の画像形成装置においては、ゲッター材が第2
の実施例に比べてさらに多く絶縁層120上に形成され
ている。
【0164】そして、画像形成領域をゲッター材が取り
囲んでいる。なお、本実施例では、第1の実施例と異な
り、上記フォーミング及び活性化工程を行った後に、真
空チャンバー中でフェースプレート、リアプレート、外
枠の封着(接合)工程を行った。この封着工程により、
上述の封止工程を同時に行った。
【0165】これら以外の製造方法及び画像形成装置の
構成は第1の実施例と同様であるため、説明は省略す
る。本実施例で作成した画像形成装置を図12に示した
駆動回路に接続して、駆動したところ、第2の実施例よ
りもさらに長時間に渡り、安定な画像が得られた。
【0166】また、第1の実施例と同様、真空リークに
よると思われる画像の劣化は見られなかった。
【0167】[第4の実施例]本実施例では、第1の実
施例で用いた、導電性ペースト、及び絶縁性ぺ一スト
に、紫外線に反応して硬化(不溶化)する感光性材料を
加えた。そして、第1の実施例で記載した配線106、
107、絶縁層114のそれぞれの形成段階において、
スクリーン印刷法を用いて、感光性導電ペースト、感光
性絶縁ぺ一ストをそれぞれリアプレート上に塗布し、乾
燥させた。
【0168】そして、配線106、107、絶縁層11
4に対応するそれぞれの開口を有するマスクを用いて、
紫外線を感光性ぺ一ストに照射して硬化させた。その
後、溶剤によりリアプレートを洗浄し、焼成すること
で、配線106、107、絶縁層114をそれぞれ形成
した。
【0169】なお、本実施例で作成した配線106、1
07、絶縁層114のそれぞれの幅は、第1の実施例で
作成したものよりも20%小さいものとした。この工程
以外は、第1の実施例と同一の工程により、図10に示
した画像形成装置を作成したため、ここでは詳細な説明
を省略する。
【0170】本実施例で作成した画像形成装置を図12
に示した駆動回路に接続して駆動したところ、第1の実
施例よりも高精細な画像が得られた。また、第1の実施
例と同様、真空リークによると思われる画像の劣化は見
られなかった。
【0171】[第5の実施例]本実施の形態においてガ
ラスからなるリアプレート基板101上にマトリクス配
線を形成した例を、図1を使って説明する。図1(a)
〜(c)は、マトリクス状配線を形成したプロセスを示
す平面図である。
【0172】図1において、101は基板、2は真空枠
を設置する場所を示している。107は列配線、10
6’は行配線の引き出し配線であり外枠接着部と交差す
る。114は絶縁層、106は行配線を示している。こ
こで、行配線106の一部は外枠接着部と交差する。
【0173】次に、本実施の形態の手順を示す。先ず、
図1(a)のようにガラス基板上に列配線107と行配
線の引き出し配線106’を同時に形成する。このよう
な形成は、本実施の形態においてはスクリーン印刷で行
った。
【0174】ここで、列配線107は幅90μmであ
り、行配線の引き出し配線106’は幅160μmであ
り、印刷ペーストは銀ぺ一ストを使用した。また、印刷
後は係るガラス基板101を焼成した。
【0175】次に、図1(b)のようにスクリーン印刷
で絶縁層114を形成した。ぺ一スト材料は、酸化鉛を
主成分としてガラスバインダー及び樹脂を混合したガラ
スペーストを用いた。本実施の形態では、上記ガラスイ
ンキの印刷、焼成を4回繰り返し行って絶縁層114を
形成した。
【0176】最後に、スクリーン印刷法で行方向配線1
06を絶縁層114上に銀ぺ一ストで形成した。この
際、行方向配線106の左右端を行配線の引き出し配線
106’にそれぞれ接続した。また、印刷後に係るガラ
ス基板101を焼成した。以上により、絶縁層114を
介してストライプ状の列配線とストライプ状の行配線と
が直交したマトリックス配線を形成するようにしてい
る。
【0177】以上のように形成したマトリックス配線
は、断線や隣接配線ショートが無い良好な特性が得られ
た。また、係るマトリックス配線を形成したガラス基板
101を使って外枠を所定の場所に構成して気密容器を
形成したところ真空度の低化は無かった。
【0178】[第6の実施例]上述した第5の実施例に
対して、絶縁層114の形成と同時に真空ゲッター絶縁
用の絶縁膜7を形成した例を図2に示す。ここで、真空
ゲッターは、図2は絶縁層が形成された状態を示す。そ
の後、第5の実施例と同様に行配線を形成した。
【0179】以上のように、形成したマトリックス配線
は、断線や隣接配線ショートが無い良好な特性であっ
た。また、係るマトリックス配線を形成したガラス基板
101を使って外枠を所定の場所に構成して気密容器を
形成した後、ゲッターフラッシュを行ったが、その後も
マトリックス配線は、断線や隣接配線ショートが無い良
好な特性であった。さらに、真空度も問題なかった。
【0180】[第7の実施例]上述した第5の実施例に
対して、本実施例においては絶縁層114の形成と同時
に外枠形成部の一部に枠壮絶縁層パターン8を形成して
いる。図3は、絶縁層114を形成した状態を示す。そ
の後、第5の実施例と同様に行配線を形成した。
【0181】以上のように形成したマトリックス配線
は、断線や隣接配線ショートが無い良好な特性であっ
た。また、係るマトリックス配線を形成したガラス基板
101を使って外枠を所定の場所に構成して気密容器を
形成したところ真空度の低化はなかった。
【0182】[第8の実施例]本実施の形態において
は、上述した第1の実施の形態に対して、図1(a)に
示したパターンを厚膜感光性ぺ一ストをフォトリソグラ
フィーによって形成した。その後は、第5の実施例と同
様にマトリックス配線を形成した。その結果、第5の実
施例と同様の良好な結果であった。
【0183】[第9の実施例]本実施例では、第1の実
施例で形成した画像形成装置の電子放出素子として、図
9に示した横形の電界放出素子を用いた。図9におい
て、1007はエミッタ電極であり、1008はゲート
電極である。エミッタ電極に対して、ゲート電極を高電
圧に設定することにより電子がエミッタ電極側から放出
される。
【0184】本実施例の画像形成装置では、電子放出素
子が異なる以外は、図10に示した画像形成装置の構成
となんら変わるものではない。そのため、ここでは、第
1の実施例で用いた図4に対応する電子放出素子の製造
プロセスを、図17を用いて記す。
【0185】先ず、図17(a)のように、一対の電極
1007、1008が配置されたリアプレート101を
準備する。次に、リアプレート101上に、導電性ぺ一
ストとして銀ぺ一スト(インキ)を電極1007の一部
を覆うように上述のズクり一ン印刷法により形成した。
【0186】その後、焼成を行い、幅100μm、厚み
12μmの列方向配線107を形成した。この際、行方
向配線106の取り出し部106’を列方向配線107
と同時に形成している(図1(a)、図17(b))。
また、この工程では、列方向配線の取出し部と気密容器
内部に位置する列方向配線とを一つの配線として同時に
形成した。
【0187】次に、列方向配線107と直交する方向に
層間絶縁層114をスクリーン印刷法により塗布し、焼
成することで形成した。ここで使用した絶縁性ペースト
(インキ)材料は、酸化鉛を主成分としてガラスバイン
ダー及び樹脂を混合したぺ一スト(インキ)を用いた。
この印刷、焼成を4回繰り返し行いストライプ状に層間
絶縁層114を形成した。なお、層間絶縁層114は、
先に形成した行方向配線の取出し部106’の端部を接
続するように形成した(図1(b)、図17(c))。
【0188】次に、層間絶縁層114上に、銀ぺ一スト
(インキ)を電極1008の一部を覆うようにスクリー
ン印刷法により形成した。その後、焼成を行い、幅10
0μm、厚さ12μmの行方向配線106を形成した。
なお、行方向配線106の両端を、先に形成した行方向
配線の取り出し配線106’の端部を覆うように形成す
ることで、行方向配線106と取出し部106’とを接
続した(図1(c)、図17(d))。
【0189】以上により、層間絶縁層114を介しスト
ライプ状の下配線とストライプ状の上配線が直交したマ
トリクス配線が形成される。こうして、電子放出素子が
配列形成されたリアプレート101が完成する。このリ
アプレート101の上方に、3原色(R、G、8)の蛍
光体を図14(a)のパターンで有するフェースプレー
ト110を位置合わせするとともに、フェースプレート
とリアプレート間にフリットガラスを予め接合部に設け
た高さ2mmの外枠109及びスペーサ20を配置し
た。その後、真空チャンバー中で加熱しながら加圧する
ことで、各部材を接合(封着)することで、気密容器1
70を形成した。
【0190】そして、この気密容器(画像形成装置)を
図12に示した駆動回路に接続して駆動したところ、真
空リークに伴う現象は確認されず、長時間に渡り良好な
画像を表示することができた。
【0191】以上説明したように、本発明によれば、工
程時間を増やすことなく、接合部(封着部)を通る配線
の徹密さを向上することができる。その結果、気密容器
内部の減圧状態を長時間維持できる。また、さらには、
基板上に形成された複数の列方向配線に対し実質的に直
交するように、複数の列方向配線上に配置される行方向
配線の断線や、電気的な接続不良の発生を抑制すること
ができる。
【0192】(本発明の他の実施の形態)本発明は、複
数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェー
ス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステム
に適用しても一つの機器からなる装置に適用しても良
い。
【0193】また、上述した実施の形態の機能を実現す
るように各種のデバイスを動作させるように、上記各種
デバイスと接続された装置或いはシステム内のコンピュ
ータに対し、上記実施の形態の機能を実現するためのソ
フトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステム
或いは装置のコンピュータ(CPU或いはMPU)に格
納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作さ
せることによって実施したものも、本発明の範疇に含ま
れる。
【0194】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコード自体、及びそのプ
ログラムコードをコンピュータに供給するための手段、
例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本
発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記
憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用い
ることができる。
【0195】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施の形態で説
明機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコード
がコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーテ
ィングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等
の共同して上述の実施の形態で示した機能が実現される
場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施の形態
に含まれることは言うまでもない。
【0196】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって上述した実施
の形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれる。
【0197】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、工程時間を増やすことなく、接合(封着部)
を通る配線の緻密さを向上することができる。その結
果、機密容器内部の減圧状態を長時間に渡って維持する
ことができる。また、さらには、基盤上に形成された複
数の列方向配線に対し実質的に直交するように。複数の
列方向配線上に配置される行方向配線の断線や、電気的
な接続不良の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマトリックス配線形成方法の第1の実
施の形態を示す工程順説明図である。
【図2】第2の実施の形態を示す工程順説明図である。
【図3】第3の実施の形態を示す工程順説明図である。
【図4】表面伝導型電子放出素子を用いたリアプレート
の製造行程を示した上面図である。
【図5】表面伝導型電子放出素子構成の平面図である。
【図6】表面伝導型電子放出素子構成の断面図である。
【図7】表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置
の一例を示す斜視図である。
【図8】表面伝導型電子放出素子を用いたリアプレート
の一部を拡大した模式図である。
【図9】横形の電界放出素子の一例を示す平面図であ
る。
【図10】実施例で作成した画像形成装置の斜視図であ
る。
【図11】インクジェット装置の一例を示す模式図であ
る。
【図12】実施例で作成した画像形成装置を駆動するた
めの駆動回路の一例を示すブロック図である。
【図13】横形の電子放出素子の電圧―電流特性を示す
模式図である。
【図14】実施例で作成した画像形成装置の蛍光膜の一
例を示す図である。
【図15】スクリーン印刷法のプロセスを示すプロセス
図である。
【図16】スクリーン印刷法で用いられるスクリーン版
の一例を示す模式図である。
【図17】実施例で作成したリアプレートの作成プロセ
スの一例を示す模式図である。
【符号の説明】 2 外枠形成場所 101 リアプレート 102 電極 103 電極 104 導電性膜 105 電子放出部 106 行方向配線 107 列方向配線 114 絶縁層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 31/12 H01J 31/12 C Fターム(参考) 5C012 AA05 5C031 DD09 DD17 DD19 5C032 AA01 FF04 FF06 5C036 EF01 EF06 EG02 EG12 EG33 EG34 5C094 AA43 BA21 CA19 CA24 DB10 EA10 FB02 FB12 GB01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出素子と上記素子に接続する配線
    とを有するリアプレートと、電極を有するフェースプレ
    ートとが接合部材を介して接合された気密容器を有する
    画像形成装置の製造方法であって、 上記配線の一部であって、上記接合部を通り、上記容器
    の内部と外部とを繋ぐ第一の配線を、導電体粒子を含有
    するぺ一ストを塗布し、焼成することで形成する第一の
    ステップと、 上記第一の配線を形成した後に、上記第一の配線と上記
    容器内部において接続するように、導電体粒子を含有す
    るぺ一ストを塗布し、焼成することで、上記容器内に位
    置する第二の配線を形成する第二のステップとを有する
    ことを特徴とする画像形成装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第二の配線は、上記第一の配線の一
    部を覆うように形成することを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記配線は、行方向に延びた複数の行方
    向配線と、上記行方向配線と絶縁され、上記行方向に対
    して実質的に垂直な方向に延びた複数の列方向配線とか
    らなり、 上記行方向配線を、上記第一のステップ及び上記第二の
    ステップにより形成することを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記行方向配線と列方向配線との交差部
    において、上記行方向配線と列方向配線との間に絶縁層
    を形成し、さらに、上記行方向配線を、上記絶縁層を介
    して上記列方向配線を覆うように形成することを特徴と
    する請求項3に記載の画像形成装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記列方向配線は、上記行方向配線を形
    成する上記第一のステップと同一のステップにおいて形
    成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第一のステップと第二のステップと
    の間に、上記絶縁層を形成するステップを有することを
    特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記絶縁層を、絶縁体粒子を含むぺ一ス
    トを塗布し、焼成することにより形成することを特徴と
    する請求項3に記載の画像形成装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記絶縁層を、上記行方向に延びたライ
    ン状に形成し、上記第一のステップで形成した行方向配
    線の一部と接続するように形成することを特徴とする請
    求項3に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 上記行方向配線の厚みを上記列方向配線
    の厚みよりも厚く形成することを特徴とする請求項4に
    記載の画像形成装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記電子放出素子は、第一の電極と、
    第二の電極とを有し、上記第一のステップの前に上記第
    一の電極及び第二の電極を形成するステップを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 さらに、上記第一の電極と第二の電極
    との間を繋ぐ導電性膜を形成する工程を、上記第二のス
    テップの後に行うことを特徴とする請求項9に記載の画
    像形成装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記第一の基板と第二の基板とが、さ
    らに、外枠を介して接合されることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記ぺ一ストは、さらに、感光性材料
    を含有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 上記配線は、印刷法により形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 上記配線は、スクリーン印刷法により
    形成されることを特徴とする請求項14に記載の画像形
    成装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15の何れか1項に記載
    の製造方法により形成されたことを特徴とする画像形成
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16の何れか1項に記載の
    画像形成装置の製造方法を実行するプログラムをコンピ
    ュータから読み出し可能に格納したことを特徴とする記
    憶媒体。
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