JP2000306207A - 磁気ヘッドとその製造方法及びこれを用いた磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッドとその製造方法及びこれを用いた磁気記録再生装置

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JP2000306207A
JP2000306207A JP11111912A JP11191299A JP2000306207A JP 2000306207 A JP2000306207 A JP 2000306207A JP 11111912 A JP11111912 A JP 11111912A JP 11191299 A JP11191299 A JP 11191299A JP 2000306207 A JP2000306207 A JP 2000306207A
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JP
Japan
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magnetic
core half
magnetic head
gap
head
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JP11111912A
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English (en)
Inventor
Akinaga Natsui
昭長 夏井
Hiroshi Seki
博司 関
Tetsuya Okana
哲也 岡那
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MIGヘッドにおいて再生出力の周波数特性
曲線上のうねりを低減し、記録再生特性の優れたヘッド
を提供すること。 【解決手段】 単結晶のフェライト1からなる一対の磁
気コア半体ブロックのうち、少なくとも一方の磁気コア
半体ブロックのギャップ形成面10上に強磁性金属薄膜
を形成し、磁気ギャップを介して突き合わせて磁気ヘッ
ドを構成する。磁気ヘッドの磁気コア半体ブロックのギ
ャップ形成面10と、磁気コア半体ブロックの単結晶フ
ェライトのサブバウンダリー面11をほぼ直交させる。
そうすれば磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置の出力
の周波数特性上のうねりを小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して多量の磁気情報の記録・再生を行うのに適した磁気
ヘッドとその製造方法、及びそれらを用いた磁気記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の分野において、磁気記
録装置の小型化・大容量化に伴う高記録密度化を達成す
るために、記録媒体としてCo系合金等をスパッタによ
って形成した高保磁力媒体が用いられている。一方、こ
のような高保磁力媒体に対応可能な記録再生能力を持っ
た磁気ヘッドとして、磁気ギャップ部に飽和密度の高い
強磁性金属薄膜を配したメタル・イン・ギャップ型ヘッ
ド(MIGヘッド)が知られている。この磁気ヘッドの
基本的な製造方法は、必要に応じて磁性膜や巻線溝、ト
ラック規制溝等を配した一対の磁気コア半体ブロックを
突き合わせて磁気ギャップを形成した後に、ガラス等の
非磁性材料で接合し一体化された磁気コアブロックを作
製する。次いで必要に応じて磁気記録媒体との摺動幅を
規制する溝を加工した後に、所定の厚みになるように磁
気コアブロックを切断してヘッドチップを作製し、ベー
ス接着・巻線等の処理を行い、磁気ヘッドを完成させる
といったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のメ
タル・イン・ギャップ型ヘッドでは、フェライト等の強
磁性酸化物と強磁性金属薄膜との界面が疑似ギャップと
して動作し、再生出力の周波数特性曲線にうねりが現れ
ることが問題となっていた。この問題の解決のために、
特開平7−6320号公報に開示されているように、強
磁性金属薄膜とフェライト間の反応による非磁性層形成
を防止することを目的として設けられる反応防止膜と強
磁性金属薄膜との付着力を向上させる工夫や、特開平7
−121819号公報に開示されているように、ギャッ
プ部における金属磁性膜・反応防止膜・ガラス膜等の積
層方法を工夫して、ギャップ部の接合強度を確保する方
法等が検討されてきた。しかしこれらはいずれも疑似ギ
ャップの発生を充分に抑えるには、改善の余地が残され
ている。
【0004】本発明は、上述の疑似ギャップ発生の問題
を解決し、記録再生特性の優れたヘッド及び磁気記録再
生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、単結晶フェライトからなる一対の磁気コア半体ブロ
ックのうち、少なくとも一方の磁気コア半体ブロックの
ギャップ形成面上に強磁性金属薄膜を形成し、磁気ギャ
ップを介して突き合わせてなる磁気ヘッドにおいて、磁
気ヘッドの磁気コア半体ブロックのギャップ形成面と、
磁気コア半体ブロックの単結晶フェライトのサブバウン
ダリー面をほぼ直交させたことを特徴とするものであ
る。
【0006】本願の請求項2の発明は、単結晶フェライ
トからなる一対の磁気コア半体ブロックのうち、少なく
とも一方の磁気コア半体ブロックのギャップ形成面上に
強磁性金属薄膜を形成し、磁気ギャップを介して突き合
わせてなる磁気ヘッドの製造方法において、フェライト
単結晶を育成する際の単結晶成長方向が、磁気ヘッドの
磁気コア半体ブロックのギャップ形成面とほぼ直交する
ように、フェライト単結晶からフェライトコアを切り出
すことを特徴とするものである。
【0007】本願の請求項3の発明は、請求項1記載の
磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置である。
【0008】本発明の磁気ヘッド及びそれらを用いた磁
気記録再生装置により、疑似ギャップによって再生出力
の周波数特性曲線に現れるうねりを大幅に低減すること
が可能となり、多量の信号を効率よく記録再生できる高
性能な磁気記録再生装置を供給することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明するが、本発明はこれらの実施の形
態に限定されるものではない。図1(a)に磁気ヘッド
の主磁路形成面の断面図、図1(b)に磁気ヘッドの記
録媒体摺動面から見た磁気ギャップ近傍の拡大図を示
す。図1において1a、1bはフェライトであり、2
a,2bは強磁性金属薄膜である。強磁性金属薄膜2
a,2bはスパッタ法等の薄膜形成技術によってフェラ
イト1a,1b上に形成され、磁気ギャップ3を介して
強磁性金属薄膜2a,2bが形成されたフェライト1
a,1bが突き合わされ、その後接合用ガラス4によっ
て接合される。
【0010】一般的に、磁気ヘッドの原材料の一つであ
る単結晶フェライトはブリッジマン法によって作製され
るが、単結晶の成長方向にほぼ平行に、サブバウンダリ
ーと呼ばれる僅かに結晶方位のずれた部分の境界が形成
されることがわかっている。単結晶フェライト内に形成
されるこのサブバウンダリーの様子は、反射型X線回折
顕微鏡(X線回折トポグラフィ)によって容易に観察す
ることができる。本発明はこのサブバウンダリー面をギ
ャップ形成面と直交させることによって、サブバウンダ
リー面と疑似ギャップとの干渉を防ぎ、周波数特性曲線
に現れるうねりを少なくするようにしたものである。こ
のため図2(a)に示すように、フェライト単結晶の成
長方向とほぼ直交する面でフェライトコアを切り出す
と、サブバウンダリー面11は成長方向にほぼ平行に形
成されることとなる。図2(a)のように切り出したフ
ェライトコアの上面がギャップ形成面10となるように
する。
【0011】以下の磁気ヘッドの製造については従来例
と同様である。即ち図2(a)に示すフェライトコア1
を一対用いて、図2(b)に示すようにこのフェライト
コア1に巻線溝20及びバックガラス溝21を形成す
る。尚図2(b)以下ではサブバウンダリー面11の表
示を省略している。次いでこれらの溝と直交するように
図2(c)に示すようにトラック溝22を形成する。次
にフェライトコアのギャップ形成面10を研磨した後
に、図3(d)に示すようにスパッタ等で強磁性金属薄
膜2をギャップ形成面10上に形成し、その上にギャッ
プ材23として非磁性材料を形成する。そして図3
(e)に示すように一対のコア半体をギャップ面で突き
合わせ、接合用ガラス4を挿入する。次に図3(f)に
示すようにこの接合ガラスを用いて接合し、一つのギャ
ップドバーを作製する。その後、所定のチップ幅、アジ
マス角度でチップに切断し、摺動面を研磨してヘッドチ
ップとする。そして巻線溝にコイルを巻いて磁気ヘッド
とする。
【0012】このようにして磁気ヘッドを作成すると、
図4に斜視図を示すように、ハッチングで示す面が磁気
ヘッドの磁気コア半体ブロックのギャップ形成面とな
る。そして磁気コア半体ブロックの単結晶フェライトの
サブバウンダリー面11がギャップ形成面とほぼ直交す
る磁気ヘッドが形成される。
【0013】図5はこの実施の形態によって製造された
磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置を示す概略図であ
る。本図において回転ヘッド31上にこの実施の形態に
よる磁気ヘッド32が対称な位置に取付けられる。そし
て回転ヘッドに沿って磁気テープ33が約1/2周巻付
けて走行するように構成されている。磁気テープ33は
テープ駆動部34により駆動される。そしてこの磁気ヘ
ッドには信号記録処理部35及び再生信号処理部36が
切換えて接続されている。
【0014】(比較例)図6(a)に示すように、矢印
で示すフェライト単結晶の成長方向とほぼ平行な面でフ
ェライトコア1を切り出すと、サブバウンダリー面11
は図のように形成される。これを用いて前述した実施の
形態と同様に磁気ヘッドを作成すると、図6(b)に示
すように、磁気ヘッドの磁気コア半体ブロックのギャッ
プ形成面10と、磁気コア半体の単結晶フェライトのサ
ブバウンダリー面11及び記録媒体摺動面12の交線と
がほぼ平行となる磁気ヘッドが形成される。
【0015】次にこの実施の形態及び比較例で得られた
磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置について、再生出
力の周波数特性の測定を行った。ここでは周波数f=1
〜11MHzの周波数帯におけるうねり部分の最大出力
と最小出力との差をうねりとして測定した。図7に周波
数特性曲線上に現れる出力うねりを示す。本図に示され
るように、本実施の形態による磁気ヘッドのうねりは、
比較例の磁気ヘッドに対してかなり小さくなることがわ
かる。
【0016】尚、図5では磁気ヘッドをビデオテープレ
コーダ内の記録再生ヘッドとして用いた例を示している
が、この実施の形態による磁気ヘッドはVTRに限ら
ず、ハードディスク等種々の磁気記録再生装置に適用す
ることができる。
【0017】
【発明の効果】このように本発明の製造方法によれば、
単結晶フェライトからなる一対の磁気コア半体ブロック
のうち、少なくとも一方の磁気コア半体ブロックのギャ
ップ形成面上に強磁性金属薄膜を形成し、磁気ギャップ
を介して突き合わせてなる磁気ヘッドにおいて、磁気ヘ
ッドの磁気コア半体ブロックのギャップ形成面と、磁気
コア半体ブロックの単結晶フェライトのサブバウンダリ
ー面がほぼ直交することによって、再生出力の周波数特
性曲線に現れるうねりを小さくすることができ、その実
用上の価値は大なるものがある。又、磁気記録再生装置
にこの磁気ヘッドを用いると、うねりを小さくすること
ができるため、多量の信号を効率よく記録再生できる高
性能な磁気記録再生装置を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における磁気ヘッドの主磁
路形成面の断面図及び摺動面から見た磁気ギャップ近傍
の拡大図である。
【図2】本発明の実施の形態における磁気ヘッドの製造
方法を示す図(その1)である。
【図3】本発明の実施の形態における磁気ヘッドの製造
方法を示す図(その2)である。
【図4】本発明の実施の形態における磁気ヘッドのサブ
バウンダリーの一例を示す模式図である。
【図5】この実施の形態による磁気記録再生装置の一例
を示す概略図である。
【図6】(a)比較例における切り出し方向を示す図、
(b)は比較例における磁気ヘッドのサブバウンダリー
の一例を示す模式図である。
【図7】ヘッド再生出力の出力うねりとの関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1,1a,1b フェライト 2,2a,2b 強磁性金属薄膜 3 磁気ギャップ 4 接合用ガラス 10 ギャップ形成面 11 サブバウンダリー面 12 記録媒体摺動面 20 巻線溝 21 バックガラス溝 22 トラック溝 23 ギャップ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡那 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D093 AA01 AC01 BB05 BB18 FA23 JA01 JA12 JC02 JC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶フェライトからなる一対の磁気コ
    ア半体ブロックのうち、少なくとも一方の磁気コア半体
    ブロックのギャップ形成面上に強磁性金属薄膜を形成
    し、磁気ギャップを介して突き合わせてなる磁気ヘッド
    において、 磁気ヘッドの磁気コア半体ブロックのギャップ形成面
    と、磁気コア半体ブロックの単結晶フェライトのサブバ
    ウンダリー面をほぼ直交させたことを特徴とする磁気ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 単結晶フェライトからなる一対の磁気コ
    ア半体ブロックのうち、少なくとも一方の磁気コア半体
    ブロックのギャップ形成面上に強磁性金属薄膜を形成
    し、磁気ギャップを介して突き合わせてなる磁気ヘッド
    の製造方法において、 フェライト単結晶を育成する際の単結晶成長方向が、磁
    気ヘッドの磁気コア半体ブロックのギャップ形成面とほ
    ぼ直交するように、フェライト単結晶からフェライトコ
    アを切り出すことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気ヘッドを用いた磁気
    記録再生装置。
JP11111912A 1999-04-20 1999-04-20 磁気ヘッドとその製造方法及びこれを用いた磁気記録再生装置 Pending JP2000306207A (ja)

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