JP2000303685A - コンクリート用型枠 - Google Patents

コンクリート用型枠

Info

Publication number
JP2000303685A
JP2000303685A JP11117220A JP11722099A JP2000303685A JP 2000303685 A JP2000303685 A JP 2000303685A JP 11117220 A JP11117220 A JP 11117220A JP 11722099 A JP11722099 A JP 11722099A JP 2000303685 A JP2000303685 A JP 2000303685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
mold
layer
formwork
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11117220A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Yamamoto
憲一郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP11117220A priority Critical patent/JP2000303685A/ja
Publication of JP2000303685A publication Critical patent/JP2000303685A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートを密実に固化させ、その表面が平
滑に仕上がるようにして、かつ高い強度を維持する。離
型の際コンクリート片が型枠表面に固着しないコンクリ
ート用型枠を提供する。 【解決手段】コンクリート用型枠の表面に超親水性層1
を形成する。超親水性層1はコーティング層、またはフ
ィルムで形成することができる。超親水性層の基材とし
ては親水性ポリマーが好適であり、ポリエチレンイミ
ン、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルビロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメ
タクリル酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウム等が使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート工事に
用いる型枠に係り、より詳細には型枠表面に超親水性層
を形成して水分の排出を良好にした型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、通常、コンクリート構造
物を構築する際にはコンクリート型枠を組み立てて、そ
の内部にコンクリートを打設する。コンクリート型枠
は、木製等のせき板と、これを支持する支保工からな
り、各種の緊結材を用いて固定される。せき板には、養
生後のコンクリートからの離型を容易にするために、表
面にパラフィン等の油脂が塗布されることがある。
【0003】ところで、打設前のコンクリートには施工
を容易にするためある程度の柔軟性が必要である。この
ためコンクリートの化学反応(固化)に必要な量より多
くの水分を含ませるのが普通である。この余剰の水はコ
ンクリートの打設時にブリージングによってコンクリー
ト表面に出てコンクリートの養生をする働きもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように水
分量を多くするとコンクリートの乾燥に伴って、内部に
存在する水泡が空泡となって残留し、コンクリートの密
実性を低下させる原因となる。これはコンクリート表面
の仕上がりを悪化させるとともに強度の低下をも招来す
るという問題もある。
【0005】また、従来の型枠では、離型の際コンクリ
ート片が型枠表面に固着してしまうので、これを強制的
に剥がす工程が必要となる。この工程での型枠の損傷
は、型枠の寿命を短くする原因になっている。
【0006】本発明はかかる従来の問題点を解決するた
めにされたもので、コンクリートを密実に固化させ、そ
の表面が平滑に仕上がるとともに強度の低下を招かず、
離型の際コンクリート片が型枠表面に固着することがな
いコンクリート用型枠を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はコンクリート用
型枠であり、前述した技術的課題を解決するために以下
のように構成されている。
【0008】すなわち、型枠本体2の表面に超親水性層
1を形成した。せき板である型枠本体2としては、木材
(ばら板、パネル、合板、集成木材等)や鋼鈑、アルミ
ニウム合金板、合成樹脂板、紙、ボード類、コンクリー
ト製品等を例示できる。
【0009】また超親水性層1を形成する方法として
は、親水性のある基材であるコーティング剤の塗布や、
同様のコーティング処理を施したフィルムの貼付を例示
できる。
【0010】超親水性層の基材としては、親水性ポリマ
ーが好適であり、ポリエチレンイミン、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルビロリドン、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウ
ム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムが例示できる。
【0011】また、超親水性を得る方法としては光触媒
技術を応用したものが例示できる。本発明によれば、コ
ンクリート用型枠の表面に超親水性層を設けることによ
り、コンクリートと型枠との間に余剰水(化学反応に必
要な量以上の水分)を型枠表面に集結させることができ
る。この水分は、型枠表面とコンクリートの間に薄い膜
を形成するが、型枠が垂直な場合は自重によって型枠下
部から排出される。
【0012】このような積極排水によってコンクリート
内の空隙が減少するため、コンクリートはより密実とな
り強度が上昇する。また型枠とコンクリートの間の水の
膜により打設されたコンクリート表面が急に乾燥して大
きな収縮を生じることもなく、養生条件が良好に保持さ
れる。
【0013】さらにこの水の膜が、コンクリートが型枠
に接着してしまうのを防止するために、型枠の脱型が容
易となり、脱型時の型枠の損傷が少なくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンクリート用型
枠を図1ないし図4に示される実施形態について更に詳
細に説明する。 (実施の形態1)ここでは型枠本体2(せき板)として
合板が用いられている。そしてこの型枠本体2の表面に
は超親水性層1が形成される。
【0015】この超親水性層1はコーティングにより形
成されており、コーティングする基材として東陶機器株
式会社製の商品名[ハイドロテクトボディーコート]が
使用されている。
【0016】そして実際の使用にあたっては、所定形状
に組み立てたコンクリート用型枠の内側に上記基材を塗
布した後、この型枠内にコンクリート5が打設される。
基材の塗布により形成された超親水性層1は水を弾くこ
とがなく、常に水分を表面に保持する作用がある。した
がって、この部分にコンクリート5内の余剰の水分が集
結する。
【0017】なお、超親水を得る方法としては光触媒作
用を応用したものを例示できる。光触媒作用とは、植物
の光合成(葉緑素に光を当てることによって二酸化炭素
と水から酸素を合成する反応)と同様に酸化チタン(光
触媒)に光を当てることによる反応である。
【0018】これを図3及び図4により説明する。超親
水性層の基材中に酸化チタンを分散させた層10に光を
当てると、酸化チタンを構成している2つの酸素原子と
空気中の水分が反応を起こす(図3)。このように酸素
と水分が反応した結果、酸化チタン表面に水とのなじみ
が非常によい親水基ができる(図4)。
【0019】前記した構成としたことで、超親水性層1
部分にコンクリート5の余剰の水分を集結させることが
でき、コンクリート5内部の水泡を除去することができ
る。このため内部はより密実となり高い強度が得られ
る。
【0020】また、この効果はコンクリート5表面ほど
大きいためコンクリート表面の仕上がりと耐久性が良好
となる。さらに、超親水性層1部分には常に水分が存在
するためコンクリートの養生に効果がある。また、この
水分により型枠本体2とコンクリート5との接着が防止
され、型枠の転用性が高く長期にわたって使用すること
ができる。
【0021】なお、垂直に設けられた型枠からはその下
部から余剰の水分を排出することが可能である。特にブ
リージングによる排水が比較的少ない部材である柱や壁
に適用した場合には、型枠表面からの排水効果が期待で
きる。 (実施の形態2)図2は超親水性層1としてフィルムを
使用したものである。すなわち超親水性フィルム4の裏
面に粘着層3を設け型枠本体2に貼付して使用する。こ
のフィルム型では、フィルムとして東陶機器株式会社製
の商品名[ハイドロテクトフィルム]を使用した。
【0022】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
ある。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリート用型枠の
表面に超親水性層を設け、コンクリートと型枠との間に
水分を集結させ、余分な水分を排出するため、コンクリ
ートを密実に固化させることができるため、構造物の強
度が高くなる。
【0024】また表面が平滑に仕上がるので構造物の外
観が改善される。さらに離型が容易になり、型枠の損傷
が少ないので型枠の転用性が高くなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるコンクリート用型枠
の超親水性層がコーティング層である例を示す断面図で
ある。
【図2】コンクリート用型枠の超親水性層がフィルムで
ある例を示す断面図である。
【図3】コンクリート用型枠の超親水性層の製造過程を
示す断面図である。
【図4】コンクリート用型枠の超親水性層が形成された
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 超親水性層 2 型枠本体 3 粘着層 4 超親水性フィルム 5 コンクリート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠本体の表面に超親水性層を形成したこ
    とを特徴とするコンクリート用型枠。
  2. 【請求項2】前記超親水性層がコーティング層であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のコンクリート用型枠。
  3. 【請求項3】前記超親水性層がフィルムであることを特
    徴とする請求項1記載のコンクリート用型枠。
JP11117220A 1999-04-23 1999-04-23 コンクリート用型枠 Pending JP2000303685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11117220A JP2000303685A (ja) 1999-04-23 1999-04-23 コンクリート用型枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11117220A JP2000303685A (ja) 1999-04-23 1999-04-23 コンクリート用型枠

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000303685A true JP2000303685A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14706380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11117220A Pending JP2000303685A (ja) 1999-04-23 1999-04-23 コンクリート用型枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000303685A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240391A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Takao Sugimoto コンクリート建造物の建造装置
CN111056675A (zh) * 2019-12-19 2020-04-24 北京矿冶科技集团有限公司 一种污酸资源化和回收方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02308066A (ja) * 1989-05-22 1990-12-21 Asahi Chem Ind Co Ltd コンクリート打設用型枠
JPH10193326A (ja) * 1997-01-07 1998-07-28 Tokai Rubber Ind Ltd コンクリート製品の製法およびそれに用いる化粧型枠
JPH11193629A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Achilles Corp コンクリート型枠

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02308066A (ja) * 1989-05-22 1990-12-21 Asahi Chem Ind Co Ltd コンクリート打設用型枠
JPH10193326A (ja) * 1997-01-07 1998-07-28 Tokai Rubber Ind Ltd コンクリート製品の製法およびそれに用いる化粧型枠
JPH11193629A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Achilles Corp コンクリート型枠

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240391A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Takao Sugimoto コンクリート建造物の建造装置
JP4645612B2 (ja) * 2007-03-28 2011-03-09 孝夫 杉本 コンクリート建造物の建造装置
CN111056675A (zh) * 2019-12-19 2020-04-24 北京矿冶科技集团有限公司 一种污酸资源化和回收方法
CN111056675B (zh) * 2019-12-19 2022-03-29 北京矿冶科技集团有限公司 一种污酸资源化和回收方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018089930A (ja) プレキャストコンクリート用パターニング工程紙
JP2002127122A (ja) コンクリート型枠
JP2000303685A (ja) コンクリート用型枠
JPH01111961A (ja) コンクリートの養生方法
JPH0723539U (ja) 建築用パネル
JP3222305U (ja) 型枠用シート
JPH05133096A (ja) コンクリート打設用型枠
JPS6231548Y2 (ja)
JPS60101007A (ja) コンクリ−ト板成型用化粧マツト
JP2002327532A (ja) コンクリート型枠
JPH03272803A (ja) コンクリート製造形物表面の成形工法及び造形装飾物
JPH01256663A (ja) 水硬性セメント組成物の養生方法
JPS6318678Y2 (ja)
JPS5944204B2 (ja) 成形用型枠
JP3777808B2 (ja) コンクリート打設用型枠およびそれを用いたコンクリート製品の製法
JPH1061184A (ja) コンクリート体の養生方法
KR101185766B1 (ko) 용제가역형 수지를 이용한 거푸집용 코팅 합판
JP2002155626A (ja) コンクリート養生シート
JPH02267177A (ja) コンクリート躯体の養生方法
CN2581617Y (zh) 一种建筑模板
JPH0525853Y2 (ja)
JPH07207932A (ja) コンクリート打設用型枠及び型枠貼付用シート
JPH0216977Y2 (ja)
JPS6233607A (ja) コンクリ−ト又はモルタルに保護膜を形成する方法
JPH07195322A (ja) 砂岩調軽量気泡コンクリートプレキャストパネルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070703