JPS6231548Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の目的） 本考案は離型油の保持を十分にして離型性を高
めるとともに、強固で耐久性を目的とした隧道用
セントルにおけるセラミツク加工を施したコンク
リート型枠に関する。

（従来技術） 従来、隧道用セントルのコンクリート型枠の表
面はエポキシ樹脂等のプラスチツクコーテイング
が施されていたので、表面が滑面のため剥離（離
型）性は一応良好のように見えるが、離型油の保
持性がわるく、かえつて離型効果が永続せず、ま
たプラスチツクコーテイングは衝撃に弱くかつ耐
摩性が不十分のため、コンクリート型枠の耐久性
がなく、屡々交換せねばならず、極めて不経済で
あつた。

（考案の構成） 本考案は上述の不具合に鑑み、コンクリート型
枠の鋼外板の表面にセラミツク溶射を施したもの
で、本考案を実施例の図によつて説明する。

第１図において、隧道用セントル１の側部型枠
２のコンクリート型枠３は、第２図において、曲
面をもつた外板４の長手方向の縁材５，５および
これと直交する縁材６，６を有し、内部に縦リブ
７，７および横リブ８，９で補強されており、前
記外板４は鋼板又はステンレススチール板により
前記縁材５，６およびリブ８，９に溶着されてお
り、この外板４の表面にはセラミツク層１０がセ
ラミツク溶射により溶着されている。

（考案の作用・効果） 本考案の作用を実施例の図によつて説明する
と、第２図において、外板４の表面にセラミツク
溶射によつて溶着されたセラミツク層１０は硬度
および強度が極めて高く、かつ強固に外板４表面
に溶着されており、しかも多孔性であるので、コ
ンクリート打設に際して、離型油又は離型剤（図
示略）を塗布又はスプレーすると、離型油又は離
型剤はこれら多孔中に侵透して保持されるため、
油切れ現象がなく、屡々塗布しなくても、セラミ
ツク層１０そのものが剥離性を有することとな
る。

従つて、セラミツク層の硬度と強度および外板
４への密着性が大きいので、衝撃に強く、剥離性
にもすぐれ、コンクリート型枠の寿命が長く経済
的効果も大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のコンクリート型枠を使用した
セントルの斜視図、第２図は同、コンクリート型
枠の斜視図である。 主要部分の符号の説明、１……隧道用セント
ル、３……コンクリート型枠、４……外板、１０
……セラミツク層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 隧道用セントルにおいて、コンクリート型枠３
   の表面に張設した鋼製の外板４の表面にセラミツ
   ク溶射によりセラミツク層１０を溶着してなるセ
   ラミツク加工を施したコンクリート型枠。