JP2000303033A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2000303033A
JP2000303033A JP11115203A JP11520399A JP2000303033A JP 2000303033 A JP2000303033 A JP 2000303033A JP 11115203 A JP11115203 A JP 11115203A JP 11520399 A JP11520399 A JP 11520399A JP 2000303033 A JP2000303033 A JP 2000303033A
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weight
resin
layer
sensitive adhesive
film
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JP11115203A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murayama
浩 村山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観耐候性、柔軟性、3次曲面への施工性、適
当なるフィルム引き裂き性に優れ、かつ使用後は簡単な
焼却設備で処理可能な粘着シートを提供する。 【解決手段】ポリオレフィン系樹脂からなる基材層の片
面に着色塗膜層が、反対面に粘着剤層がそれぞれ積層さ
れている粘着シートである。基材層は、ポリオレフィン
系樹脂100重量部、紫外線吸収剤0.5〜5.0重量
部、ヒンダードアミン系化合物0.5〜10.0重量部
および酸化チタン0〜0.1重量部からなるスキン層
と、ポリオレフィン系樹脂100重量部および酸化チタ
ン10〜200重量部からなる支持層の少なくとも2層
からなる。基材層のスキン層側面に着色塗膜層が、支持
層側面に粘着剤層がそれぞれ積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、屋外およ
び屋内の公告ステッカー類や表示用ステッカー類などの
装飾用マーキングフィルムなどに使用される粘着シート
に関し、更に詳しくは、外観耐候性、柔軟性、3次曲面
への施工性、適当なるフィルム引き裂き性に優れ、かつ
使用後は簡単な焼却設備で処理可能な粘着シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】マーキングフィルムは、一般に、ポリ塩
化ビニル系樹脂フィルムを基材層として、目的に応じて
基材層に顔料を練り込んで着色したり、あるいは基材層
の片側面に印刷、塗装を施して塗膜層を形成し、反対面
に用途に応じて適当な感圧および/または感熱接着剤を
塗布して粘着剤層を形成し、さらに粘着剤層を保護する
目的で離型紙を貼り合わせて構成されており、使用時に
は、この離型紙を剥離して粘着剤層を所定の箇所に貼り
付ける。マーキングフィルムは、屋外で使用されること
が多く、看板、広告塔、シャッター、ショーウインドウ
等に用いられる広告ステッカー類;自動車、二輪車等の
車両やモーターボート等の船舶に用いられる装飾用スト
ライプステッカー類;交通標識、道路標識、案内板等に
用いられる表示用ステッカー類等の用途に用いられる。
このため、マーキングフィルムは耐候性を有し、且つ3
次曲面に貼り付けるための適度な柔軟性を有することが
必要である。
【0003】従来のマーキングフィルムはポリ塩化ビニ
ル系樹脂フィルムを基材層としているために、焼却廃棄
する際には塩化水素ガスやダイオキシンが発生する可能
性があるので、簡単な焼却設備では処理できず、さらに
は焼却設備の耐久性を低下させるという問題があった。
そのため最近では、簡単な焼却設備で処理できる低環境
負荷型のマーキングフィルムへの要望が高まって来てい
る。例えば特開平8−157780号公報記載のマーキ
ングフィルムはポリオレフィン系樹脂フィルムを基材層
として、容易な焼却廃棄を可能としている。
【0004】しかしながら、上記公開公報の方法では、
ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる基材層へ酸化チ
タンを配合することによりマーキングフィルムの隠蔽性
を発現させているが、経時での塗膜密着性の観点から
は、逆に酸化チタンが配合された基材層では塗膜層を透
過した太陽光の紫外線と熱とにより酸化チタンの光触媒
作用が起こり、塗膜層に接している基材層界面が劣化を
来たし、塗膜層が基材層から次第に剥がれて行く危険性
があり、基材層への酸化チタンの配合は好ましくない。
【0005】また、上記公開公報は、基材層のポリオレ
フィン系樹脂フィルムについては何ら記載していない。
基材層として市販のポリオレフィン系樹脂フィルムを使
用して作成されたマーキングフィルムは、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂フィルムを基材層としたマーキングフィルムに
較べ、柔軟性、3次曲面への施工性という点で難点があ
り、実際の使用には供し得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
実状に鑑み、マーキングフィルムに必要とされる外観耐
候性、柔軟性、3次曲面への施工性、適当なるフィルム
引き裂き性に優れ、かつ使用後は簡単な焼却設備で処理
可能な粘着シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
ついて検討を行った結果、ポリオレフィン系樹脂からな
る基材層の片面に着色塗膜層が、反対面に粘着剤層がそ
れぞれ積層されている粘着シートにおいて、基材層を請
求項1記載の特定構成のものとすることにより、暴露経
時後も塗膜層の基材密着性が良好に保持され、非常に柔
軟で隠蔽性があり、かつ適度な引き裂き性を有する基材
層用フィルムを得ることができ、これを用いることによ
り上記課題を解決した粘着シートを得ることができるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、ポリオレフィン系樹
脂100重量部、紫外線吸収剤0.5〜5.0重量部、
ヒンダードアミン系化合物0.5〜10.0重量部およ
び酸化チタン0〜0.1重量部からなるスキン層と、ポ
リオレフィン系樹脂100重量部および酸化チタン10
〜200重量部からなる支持層の少なくとも2層からな
る多層状の基材層に、スキン層側面に着色塗膜層が、支
持層側面に粘着剤層がそれぞれ積層されていることを特
徴とする粘着シートである。
【0009】支持層はポリオレフィン系樹脂で構成さ
れ、この樹脂はスキン層を構成するポリオレフィン系樹
脂と同じであっても異なっていてもよい。
【0010】さらに、スキン層と支持層の少なくとも一
方を構成しているポリオレフィン系樹脂として、重量平
均分子量が80,000〜500,000の範囲にあ
り、クロス分別法による0℃以上10℃以下、10℃を
超え70℃以下で、70℃を超え95℃以下および95
℃を超え125℃以下における各樹脂溶出量が全ポリプ
ロピレン系樹脂量の45〜80重量%、5〜35重量
%、1〜30重量%および3〜35重量%である範囲内
の組成を有するものを用いることによって、マーキング
フィルムに必要とされるフィルム腰がありながら3次曲
面への施工後の浮きが発生しない3次曲面施工性能を満
たす粘着シートを得ることができる。
【0011】着色塗膜層は、好ましくは、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂およびフッ素
系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂成
分100重量部と、顔料5〜200重量部とからなる。
【0012】本発明において、ポリオレフィン系基材層
に用いられるポリオレフィンとはオレフィン類、中でも
エチレンおよび/またはプロピレンを主な構成単位とす
る重合体をいい、ポリエチレン、ポリプロピレンの1種
またはこれらの混合物が挙げられる。なかでも基材層に
塗膜層を積層する必要から、耐熱性が高いポリオレフィ
ン系樹脂が好ましく、特にポリプロピレン系樹脂が好ま
しい。ポリプロピレン系樹脂はプロピレンのホモポリマ
ーまたはプロピレンを主体とするコポリマーである。
【0013】塗膜層と隣接するスキン層には、塗膜層と
密着する界面が経時での光劣化を防ぐために紫外線吸収
剤を0.5〜5.0重量%、ヒンダートアミン系化合物
を0.5〜10.0重量%配合する。
【0014】紫外線吸収剤が0.5重量%を下回ると目
的とする基材の耐候性が得られず、5.0重量%を超え
ると経時でのブリードにより逆に塗膜層との密着性が悪
化する。
【0015】配合される紫外線吸収剤としては、従来よ
り使用されているようなベンゾフェノン系紫外線吸収
剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、あるいはサリ
チル酸エステル系紫外線吸収剤が用いられる。これらは
単独で用いても2種以上の組合わせで用いてもよい。
【0016】ヒンダートアミン系化合物の配合量が0.
5重量%を下回ると基材層界面の目的とする耐候性が得
られず、10.0重量%を超えた配合量では、その配合
量に見合った効果が得られなくなる。
【0017】本発明に用いられるヒンダートアミン系化
合物としては従来ポリオレフィン系樹脂に配合している
ようなものを用いればよい。これらは単独で用いても2
種以上の組合わせで用いてもよい。
【0018】1) 2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジル−4−ベンゾエート 2) ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート 3) トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)ホスファイト 4) ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ}] 5) 1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラ
メチル−3−n−オクチルスピロ[4,5]デカン−
2,4−ジオン 6) 1,2,3,4−テトラ(4−カルボニルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)ブタン 7) 1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラ
メチル−2,4−ジオキソスピロ[4,5]デカン 8) トリ(4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジル)−アミン 9) 4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジル 10) 4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジル 11) 4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジル 12) 4−フェニルカルバモイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル 13) コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン重縮合物
【0019】本発明のポリオレフィン系基材層に隠蔽性
を持たせるために、塗膜層と接し得ない支持層に、ポリ
プロピレン系樹脂100重量部に対して酸化チタンを1
0〜200重量部配合する。この配合量が10重量部よ
り少ないと目的とする隠蔽性が得られず、200重量部
より多いと樹脂剛性が高すぎるためにフィルムの成形が
出来ず、またコスト的に不経済となる。
【0020】酸化チタンはルチル型、アナターゼ型いず
れにおいても効果はほぼ同様である。好適にはそれ自身
に耐候性があり、樹脂分散性の良い、平均粒径の小さい
ルチル型が用いられる。樹脂への分散性を高める手法と
して汎用されているマスターバッチ化などにより、支持
層用樹脂に酸化チタンを混和しておくことが好ましい。
さらに本発明の趣旨を超えない範囲でカーボンブラック
等の配合による灰色化、ベージュ色化を行ったり、その
他顔料の配合により基材層着色を施しても良い。さらに
基材層、塗膜層間に有色もしくは透明色のプライマー等
を積層しても良い。
【0021】以下、本発明による粘着シートについて詳
しく説明をする。
【0022】基材層用のポリオレフィン系樹脂の好適な
例は、重量平均分子量(Mw)が80,000〜50
0,000の範囲にあるポリプロピレン系樹脂であっ
て、該ポリプロピレン系樹脂がクロス分別法による0℃
以上10℃以下の樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂
量の45〜80重量%であり、10℃を越え70℃以下
での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35
重量%であり、70℃を越え95℃以下での樹脂溶出量
が全ポリプロピレン系樹脂量の1〜30重量%であり、
95℃を越え125℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロ
ピレン系樹脂量の3〜35重量%である範囲内の組成を
有するものである。
【0023】このポリプロピレン系樹脂フィルムは、非
常に柔軟で隠蔽性があり、かつ適度な引き裂き性を有す
る基材層を形成することができ、3次曲面施工性、引き
裂き性が著しく改良されるので特に好ましい。また基材
層は単層であっても多層であっても構わない。
【0024】マーキングフィルムに必要な3次曲面施工
性を発現するためには、基材層を構成するポリオレフィ
ン系樹脂として下記軟質ポリプロピレン系樹脂を用いる
のが好ましい。軟質ポリプロピレン系樹脂の好適な実施
態様は、プロピレン−エチレン共重合体またはプロピレ
ン−α−オレフィン共重合体である。
【0025】この樹脂は下記の方法で製造することがで
きる。まず、第一段階として、チタン化合物触媒および
アルミニウム化合物触媒の存在下においてプロピレンモ
ノマーおよび必要に応じてプロピレン以外のα−オレフ
ィンモノマーを用いて重合を行い、第一のポリプロピレ
ン系ポリオレフィンを得る。ついで、第二段階として上
記チタン化合物触媒の存在下において第一段階で生成し
たチタン含有ポリプロピレン系ポリオレフィンとプロピ
レン、エチレンまたはそれ以外のα−オレフィンとを共
重合させて、第二のポリプロピレン系ポリオレフィンを
得る。以下同様にして目的に応じて多段階の共重合反応
を行い得る。上記第一段階で生成する第一のポリプロピ
レン系ポリオレフィンの好適な例は、プロピレン単独重
合体、プロピレン−エチレン共重合体、またはプロピレ
ン−α−オレフィン共重合体である。
【0026】基材層の材料樹脂として好ましいものは、
重量平均分子量(Mw)が80,000〜500,00
0、より好ましくは200,000〜400,000の
範囲にあるポリプロピレン系樹脂である。ポリプロピレ
ン系樹脂の重量平均分子量は、例えばWATERS社製
高温GPC(150CV)で測定され得る。ポリプロピ
レン系樹脂の重量平均分子量が80,000未満ではフ
ィルム強度が不十分であり、500,000を超えると
充分な柔軟性が得られないことがある。
【0027】本発明において、ポリプロピレン系樹脂を
特定するための指標として採用されているクロス分別ク
ロマトグラフィ法は、以下に示すとおりである。
【0028】先ず、ポリプロピレン系樹脂を140℃あ
るいはポリプロピレン系樹脂が完全に溶解する温度のo
−ジクロロベンゼンに溶解し、次いで、この溶液を一定
速度で冷却し、予め用意しておいた不活性担体の表面に
薄いポリマー層を生成させる。この時、ポリプロピレン
系樹脂成分は、結晶性の高い順、および分子量の大きい
順にポリマー層として生成する。次に、温度を連続的ま
たは段階的に上昇させ、順次溶出した成分の濃度を検出
して、成分分布(結晶性分布)を測定する。これは温度
上昇溶離分別(Temperature Rising Elution Fractionat
ion ;TREF) と呼ばれる方法である。同時に、順次溶出
した成分を高温型GPC (Size Exclusion Chromatogra
ph; SEC)により分析して、分子量および分子量分布を測
定する。本発明では、上述した温度上昇溶離分別部分と
高温型GPC部分の両者をシステムとして備えているク
ロス分別クロマトグラフ装置(三菱化学社製;CFC−
T150A型)が使用される。
【0029】基材層用のポリプロピレン系樹脂において
は、上記クロス分別法による0℃以上10℃以下の樹脂
溶出量は全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%
である。この溶出量が45重量%未満では得られたフィ
ルムが柔軟性に欠け、80重量%を超えるとフィルムと
して充分な強度が得られない。
【0030】10℃を越え70℃以下での樹脂溶出量は
全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量%である。こ
の溶出量が5重量%未満では得られたフィルムが柔軟性
に欠け、35重量%を超えるとフィルムが変形回復性に
劣る。
【0031】70℃を越え95℃以下での樹脂溶出量は
全ポリプロピレン系樹脂の1〜30重量%である。この
溶出量が1重量%未満では得られたフィルムが変形回復
性に劣り、30重量%を超えるとフィルムとしての強度
が得られない。
【0032】最後に上記クロス分別法の95℃を越え1
25℃以下での樹脂溶出量は全ポリプロピレン系樹脂量
の3〜35重量%である。この溶出量が3重量%未満で
はフィルムとしての充分な強度が得られず、35重量%
を超えるとフィルムが柔軟性に劣る。
【0033】基材層を構成するポリプロピレン系樹脂に
おいて、クロス分別法による各温度域での溶出量が上記
範囲内にあることは、得られたフィルムの弾性率、強
度、延性などの物性を制御する上で非常に重要である。
【0034】軟質ポリプロピレン系樹脂が20重量%を
下回るとフィルムに適度な柔軟性が得られず、3次曲面
施工性が悪化する。また90重量%を超えると逆に柔軟
すぎるためにフィルム取り扱い性が非常に悪くなる。
【0035】一般的なポリプロピレン系樹脂では応力−
歪み(S−S)曲線をとると、低伸張時の力の立ち上が
りが急であり、20〜30%伸張すると降伏し、その後
100%伸張程度までは応力がほとんど増加しない。つ
まり、S−S曲線において歪みに対する応力がほぼ一定
となる。このような樹脂をマーキングフィルムに適用す
ると、例えば曲面張りの際にフィルムを強く引張るとフ
ィルムが延びきってしまう恐れがある。しかしながら、
上記のような軟質ポリプロピレン系樹脂をマーキングフ
ィルムに適用することにより、柔軟性に富んだフィルム
が得られる。
【0036】該樹脂を単体でのみ使用すると、フィルム
の腰が不足する(柔らかすぎる)ことにより、マシンカ
ット時にフィルムを綺麗に切断できず、文字、デザイン
等の意匠性が悪くなる。また、施工段階ではフィルムが
柔らかいために作業が非常に困難となる。
【0037】通常、ポリマーブレンドの場合、柔軟性と
伸縮性を向上させるにはブレンドするゴム成分の分子量
を上げるのが1つの方法である。本発明に用いられる軟
質ポリプロピレン系樹脂の場合、このゴム成分にあたる
のは上記第二段階以降の反応で生成する成分(α−オレ
フィン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体)であり、これらの成分は分子量が高いため、溶
融粘度が高い。このゴム成分は上記の多段階重合法を用
いることによりポリプロピレン系樹脂中に微分散させる
ことができる。しかし、通常の押出機などを用いたブレ
ンド法では、このように分子量の高いゴム成分を用いる
と、溶融粘度が高いため、本発明で用いられるポリプロ
ピレン系樹脂のような微分散モルフォロジーを有する樹
脂を作成できない。さらに、従来の反応により得られる
ポリプロピレン系ブロック共重合体のような樹脂では、
共重合されるエチレン、α−オレフィンなどのブロック
成分は、主成分であるポリプロピレンに対して、その製
造プロセス上、約50重量%程度含有させるのが限界で
あり、通常その含有量は30重量%までである。このた
めポリプロピレン系樹脂において可塑化ポリ塩化ビニル
系樹脂のような柔軟性を実現するのは非常に困難であっ
た。
【0038】しかし、上記のような多段階重合法を用い
れば、前記共重合体成分を約80〜95重量%まで含有
させることが可能となり、可塑化ポリ塩化ビニル系樹脂
と同様の物性を有するポリプロピレン系樹脂が得られ
る。
【0039】このような柔軟なポリプロピレン系樹脂と
しては、トクヤマ社製の「PER」、およびモンテルJ
PO社製の「キャタロイ」などが挙げられる。これらは
いずれも本発明に用いられる。
【0040】本発明の塗膜層に用いる樹脂はアクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂あるいはフッ素系樹脂を主鎖
とするもので、耐候性や強度等の必要機能に応じ、各種
ポリオール類、メラミン、シラノールや水酸基構造、脂
環式エポキシ化合物やグリシジルメタクリレートを内部
に配置し、架橋成分としてイソシアネートやメラミン、
シラン等により3次架橋構造をとって機能付与すること
ができる。また、主鎖自身を要求品質に応じて、酸変
性、シリコーン変性、フッ化変性やフッ化ビニリデン等
の配合により接着性や耐候性の機能付与が可能である。
フッ素系樹脂にはフルオロエチレン系、フッ化ビニリデ
ン系、フルオロエチレンビニルエーテル系やフッ素樹脂
をグラフトしたものや、アクリル主鎖へのフッ化アルキ
ルグラフト品などが使用できる。硬化剤としてはイソシ
アネートやメラミン、メチロール類が挙げられるが、光
による黄変等の問題により脂肪族系のイソシアネートが
多く使用される。通常、主樹脂溶液に硬化成分、必要に
応じて硬化促進触媒を配合し、配合物は液が硬化しない
ポットライフ内で使用され、硬化後に架橋塗膜が形成さ
れる。
【0041】塗膜樹脂100重量部に対して顔料を好ま
しくは5〜200重量部配合する。顔料の配合が5重量
部より少ないと目標とする色相が得られず、200重量
部より多いと塗料の粘度が高くなりすぎるために塗工性
が悪くなり、外観が荒れてくることになり、また原料単
価が高いことからコスト的に不経済となる。配合する顔
料としては、一般に用いられている耐候性の良い有機顔
料が好適である。
【0042】本発明の基材層用の樹脂には、また、他の
汎用添加剤(帯電防止剤、アンチブロッキング剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、無機フィラー、有機フィラー)
を配合することも好ましい。
【0043】また、基材層厚比(スキン層/支持層)は
好ましくは(1/50)〜(1/1)である。製膜段階
での押出機能力、耐候剤配合によるコスト試算、フィル
ム隠蔽性能力を考慮に入れると、基材層厚比(スキン層
/支持層)はより好ましくは(1/10)〜(1/5)
である。
【0044】基材層の厚みは全層合わせて20〜150
μm、好ましくは40〜60μmである。20μm未満
ではフィルム自体が柔らかすぎるために施工困難および
強度不足となり、150μmを超えると逆に固くなり、
3次曲面等の被着体への追従性が劣ることがある。
【0045】基材層用のフィルムは、基材層用の樹脂に
上記のような添加物を配合した後、従来より用いられて
いるTダイ法やインフレーション法等により配合物を製
膜することにより得ることができる。得られた基材層フ
ィルムは一般に表面張力が小さいため、コロナ処理等の
表面改質処理により塗膜層や粘着剤層の密着性を向上さ
せるのが望ましい。
【0046】塗膜層はグラビアコーター、コンマコータ
ー、リバースコーター、ナイフコーター、スプレーガ
ン、スクリーン印刷等により厚さ5〜40μm、好まし
くは10〜35μmで樹脂塗料を塗工することにより形
成される。
【0047】粘着剤層に使用する粘着剤としてはアクリ
ル樹脂系、ゴム系の粘着剤いずれでも良いが、マーキン
グフィルムは屋外での使用が前提となっていることか
ら、耐候性の高いアクリル系が良好である。アクリル系
粘着剤層の主成分として用いられる(メタ)アクリル酸
エステルモノマーとしては炭素数1〜12のアルキル基
を有するアルコールの(メタ)アクリル酸エステル、好
ましくは炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸エステルが用いられ、具体的には、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)
アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソノニ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル等を挙げることができ
る。これらは、単独、または組み合わせて用いることが
できる。粘着性と凝集性のバランス等から、通常ホモポ
リマーのガラス転移温度(Tg)が−50℃以下の(メ
タ)アクリル酸エステルを主成分とし、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の低級アルコ
ールの(メタ)アクリル酸エステルを併用するのが好ま
しい。
【0048】また、これらのビニルモノマー以外にこれ
らと共重合可能なモノマーが共重合されても構わない。
このような共重合性モノマーとしては、(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のカルボキ
シル基含有モノマーまたはその無水物や、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、カプ
ロラクトン変性(メタ)アクリレート等の水酸基含有モ
ノマー等が挙げられる。
【0049】粘着剤は、溶媒中で重合した溶剤型アクリ
ル粘着剤であっても、水中で重合したエマルジョン系粘
着剤であっても、また、モノマー混合物に紫外線照射し
た塊状重合型粘着剤であってもよい。粘着剤層の厚さは
20〜50μmが好ましい。マーキングフィルム用の粘
着シートは、一般に、粘着剤をリバースコート法等によ
り定量的な塗工法により離型紙に塗布し、加熱乾燥させ
た後、基材層の片側面に塗膜層が形成されている場合に
はこれの反対面に粘着剤層を積層することにより製造さ
れる。
【0050】本発明粘着シートの離型紙は特に限定され
るものではなく、例えば、シリコーン塗布型離型紙が使
用できる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
より詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の例によって限定されるものではない。各実施
例の成分および割合を表1に、各比較例の成分および割
合を表2にそれぞれ示す。
【0052】(マーキングフィルムの製造) <実施例1>重量平均分子量200,000、クロス分
別法による各温度での溶出量が0℃以上10℃以下で6
9重量%、10℃を超え70℃以下で11重量%、70
℃を超え95℃以下で2重量%、95℃を超え125℃
以下で18重量%である軟質ポリプロピレン系樹脂(ト
クヤマ製)40重量%と、メルトインデックス(7.0
g/10分)のホモポリプロピレン樹脂(日本ポリオレ
フィン社製;FA465)60重量%とからなるベース
樹脂に、表1記載の各配合剤を添加して、スキン層用樹
脂組成物と支持層用樹脂組成物とを調製した。これらを
Tダイ法にて厚さ50μm(スキン層厚:10μm、支
持層厚:40μm)になるように製膜し、インラインに
て表面張力が40dyne/cmになるように両面コロ
ナ処理を施した。
【0053】得られた2層積層フィルムを基材層とし
て、そのスキン層面に塗膜層を、支持層面に粘着剤層そ
れぞれ形成し、その上に離型紙を貼り付け、マーキング
フィルムを得た。
【0054】得られたマーキングフィルムの層構成を図
1に示す。
【0055】上記塗膜層は、ポリエステル系樹脂塗料
「プラニットU#500」(大日本塗料社製)100重
量部に硬化剤「コロネート2094」(日本ポリウレタ
ン社製)を6.5重量部添加し、さらに、シアニンブル
ー系顔料を中心とした複合顔料を添加して青色着色した
塗料組成物を得、これをスプレーガンコーターで厚み2
0μmで塗工して形成した。
【0056】上記複合顔料(シアニンブルー、キナクリ
ドンレッド、ポリアゾイエロー、シアニングリーン等)
は大日精化社製のものであり、その配合量は表1に示す
通りである。
【0057】上記粘着剤層は、2液架橋型アクリル系粘
着剤をコンマコーターにてドライ厚み40μmとなるよ
うにシリコン塗布型離型紙に塗工して形成した。これを
基材層の支持層面に積層した。
【0058】<実施例2>添加剤および塗膜層の顔料の
配合量をそれぞれ表1記載の値に変更した以外は実施例
1と同様の方法にてマーキングシートを得た。
【0059】<実施例3>重量平均分子量250,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃以上1
0℃以下で48重量%、10℃を超え70℃以下で19
重量%、70℃を超え95℃以下で5重量%、95℃を
超え125℃以下で28重量%である軟質ポリプロピレ
ン系樹脂(モンテルJPO社製)70重量%と、メルト
インデックス(7.0g/10分)のホモポリプロピレ
ン樹脂(日本ポリオレフィン社製;FA465)30重
量%とからなるベース樹脂に、表1記載の各配合剤を添
加して、スキン層用樹脂組成物と支持層用樹脂組成物と
を調製した以外は実施例1と同様の方法にてマーキング
フィルムを得た。
【0060】<実施例4>実施例3の塗膜層の塗料とし
てフッ素系塗料(日本ペイント社製;デュフロンプーレ
クリアー)を使用した以外は実施例3と同様の方法にて
マーキングフィルムを得た。
【0061】<実施例5>実施例3の塗膜層の塗料とし
てアクリル系塗料(藤倉化成社製;レザリツクTCを使
用した以外は実施例3と同様の方法にてマーキングフィ
ルムを得た。
【0062】<実施例6>メルトインデックス(7.0
g/10分)のホモポリプロピレン樹脂(日本ポリオレ
フィン社製;FA465)50重量%と、線状低密度ポ
リエチレン(三井石油化学社製;1520)50重量%
とからなるベース樹脂を調製した以外は実施例1と同様
の方法にてマーキングフィルムを得た。
【0063】<実施例7>メルトインデックス(7.0
g/10分)のホモポリプロピレン樹脂(日本ポリオレ
フィン社製;FA465)50重量%と、低密度ポリエ
チレン(日本ポリケム社製;UF840)50重量%と
からなるベース樹脂を調製した以外は実施例1と同様の
方法にてマーキングフィルムを得た。
【0064】<比較例1〜8>ポリオレフィン樹脂、添
加剤および塗膜層の顔料の配合量をそれぞれ表1記載の
値に変更した以外は実施例1と同様の方法にてマーキン
グシートを得た。
【0065】<比較例9>メルトインデックス(7.0
g/10分)のホモポリプロピレン樹脂(日本ポリオレ
フィン社製;FA465)50重量%と、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂(三菱油化社製;EVA20E)5
0重量%と、上記樹脂の総和100重量部に対してエチ
レン−プロピレンゴム(三井石油化学社製;タフマーP
−0280)50重量部とを機械的手法によるブレンド
してベース樹脂を調製し、添加剤および塗膜層の顔料の
配合量をそれぞれ表1記載の値に変更した以外は実施例
1と同様の方法にてマーキングシートを得た。
【0066】<比較例10,11> ポリ塩化ビニル系樹脂マーキングフィルム 表2記載の配合にてポリ塩化ビニル樹脂に各添加剤を添
加し、オルガノゾルを作成した。このゾルをアルキッド
樹脂コーティング工程紙上にコンマコーターにて塗布乾
燥し、厚み60μmのフィルムを得た。乾燥条件は18
0℃×7分とした。得られたフィルムを基材層として実
施例1と同様な手法でマーキングフィルムを得た。
【0067】性能評価試験 上記実施例および比較例で得られたマーキングフィルム
に対し、下記項目について評価試験を行った。各実施例
の結果を表3に、各比較例の結果を表4にそれぞれ示
す。
【0068】<3次曲面施工性>マーキングフィルムを
図2に示すコルゲート板(1) の山部(1a)に接着させ、
次に谷部(1b)へ専用の施工ベラにて押し込んだ。これ
を23℃で3日間放置した後、フィルム浮き状態を下記
基準で評価した。
【0069】 ○…適度な柔軟性を持ち、曲面被着体への施工において
問題ない △…フィルムモジュラスが適当でないために、曲面被着
体への施工が若干困難である ×…フィルムモジュラスが適当でないために、曲面被着
体への施工ができない
【0070】<フィルム取り扱い性>フィルム取り扱い
性を下記の基準で評価した。
【0071】 ○:適度な柔軟性を持ち、一般的なフィルム取り扱いに
おいて何ら問題ない ×:フィルムが柔軟すぎるために腰折れが発生し、取り
扱いが非常に難しい
【0072】<フィルム成形性>樹脂基材層のTダイ成
型機における成形性を下記の基準で評価した。
【0073】 ○…樹脂フィルムを問題なく成形できる ×…樹脂剛性が高いためにフィルムをTダイから押出で
きない
【0074】<隠蔽性>マーキングフィルムを重ね貼り
し下地の色の隠蔽度合いを下記の基準で評価した。
【0075】 ○:下地の色を全く拾わない ×:下地の色を拾い、装飾性を著しく落とす
【0076】<塗膜成形性>基材層に塗膜層をスプレー
ガンにてコーティングするときのコート性、外観具合を
下記の基準で評価した。
【0077】 ○:コーティング性に問題なく、出来上がり外観も良好 △:コーティングムラが若干発生し、外観も荒れている ×:コーティング時にスプレーガンが目詰まりを起こ
し、製品となるような塗膜が成形できない
【0078】<引き裂き性>JISK−7128エルメ
ンドルフ法にてマーキングフィルムの引き裂き性を評価
した。シート厚みはポリ塩ビニルフィルムの厚み60μ
mに換算した。
【0079】200〜400(gf/16枚)が最適数
値である。
【0080】<クロスカット評価>マーキングフィルム
から離型紙を外して同フィルムをアルミニウム板に貼着
し、キセノンウエザオメーター(ブラックパネル温度6
3℃、降雨12分/60分)に2000時間暴露した後
にJISK−5400のクロスカット評価法にて塗膜の
剥がれ性を下記の基準で評価した。
【0081】 ○:剥がれ枚数:10以下 ×:ハガレ枚数:31以上
【0082】<焼却可能性>マーキングフィルムから5
cm×5cmのサンプルを切り取り、これを密閉容器内
にて燃焼させて、発生したガスをシリンダに採取し、ガ
スクロマトグラフにてガス中の塩化水素、塩素ガスを定
性分析した。
【0083】 ○…塩化水素、水素ガスが検出されず ×…塩化水素、水素ガスが検出された
【表1】
【0084】FA465:日本ポリオレフィン社製ホモ
ポリプロピレン樹脂 1520:三井石化社製線状低密度ポリエチレン UF840:日本ポリケム社製低密度ポリエチレン EVA20E:三菱油化社製エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂 P−280:三井石油化学社製エチレン−プロピレンゴ
ム「タフマーP−0280」 UVA:日本チバガイギー社製紫外線吸収剤「チヌビン
326」 HALS:日本チバガイギー社製ヒンダードアミン系化
合物「キマソルブ944」 酸化チタン:石原産業社製「CR−60」 複合顔料:大日精化社製
【0085】表1中、ポリオレフィン系樹脂の数値は重
量%を表し、その他の数値はポリオレフィン系樹脂10
0重量部に対してする重量部を表す(ただし比較例9で
は全部の値が重量部を表す)。
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、マーキングフィルムに
必要とされる外観耐候性、柔軟性、三次曲面への施工
性、フィルム引き裂き性に優れ、また、その使用済みフ
ィルムは埋め立て廃棄の必要が無く、簡単な焼却設備に
おいて焼却処理することができる。このようなマーキン
グフィルムは低環境負荷型の製品として極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】マーキングフィルムの層構成を示す断面図であ
る。
【図2】コルゲート板の断面図である。
【符号の説明】
1:コルゲート板 1a:山部 1b:谷部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部、紫
    外線吸収剤0.5〜5.0重量部、ヒンダードアミン系
    化合物0.5〜10.0重量部および酸化チタン0〜
    0.1重量部からなるスキン層と、ポリオレフィン系樹
    脂100重量部および酸化チタン10〜200重量部か
    らなる支持層の少なくとも2層からなる多層状の基材層
    に、スキン層側面に着色塗膜層が、支持層側面に粘着剤
    層がそれぞれ積層されていることを特徴とする粘着シー
    ト。
  2. 【請求項2】 スキン層と支持層の少なくとも一方を構
    成しているポリオレフィン系樹脂が、重量平均分子量が
    80,000〜500,000の範囲にあり、クロス分
    別法による0℃以上10℃以下、10℃を超え70℃以
    下で、70℃を超え95℃以下および95℃を超え12
    5℃以下における各樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹
    脂量の45〜80重量%、5〜35重量%、1〜30重
    量%および3〜35重量%である範囲内の組成を有する
    ポリプロピレン系樹脂を20〜100重量%含有するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】 着色塗膜層が、アクリル系樹脂、ウレタ
    ン系樹脂、ポリエステル系樹脂およびフッ素系樹脂から
    なる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂成分100重
    量部と、顔料5〜200重量部とからなることを特徴と
    する請求項1または2記載の粘着シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005075591A1 (en) * 2004-02-02 2005-08-18 3M Innovative Properties Company Method of producing colored graphic marking films

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