JP2000302104A - 梱包機のバンド端末接合方法および梱包機 - Google Patents

梱包機のバンド端末接合方法および梱包機

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JP2000302104A
JP2000302104A JP11108848A JP10884899A JP2000302104A JP 2000302104 A JP2000302104 A JP 2000302104A JP 11108848 A JP11108848 A JP 11108848A JP 10884899 A JP10884899 A JP 10884899A JP 2000302104 A JP2000302104 A JP 2000302104A
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packing
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packing machine
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Tokio Shibazaki
時雄 芝崎
Yoshikatsu Aizawa
義勝 相沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙バンド端末間の接合の容易化をはかる。 【構成】 熱可塑性の樹脂接着剤をその表面に塗布して
なる紙バンド16を梱包用バンドとして使用し、紙バンド
の重なった端部16a,16bの対向面間に挿入、配置したヒ
ータ38により、対向面の接着剤を加熱溶融し、中ブロッ
ク(圧着部材)30による接着剤溶融箇所の圧着によっ
て、紙バンドの重なり部分を溶着、接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被梱包物の回り
に紙バンドを掛け渡して被梱包物を梱包する梱包機のバ
ンド端末接合方法および梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】被梱包物の回りに掛け渡したバンドの端
末間を接合して行う梱包、いわゆるバンド掛け梱包に用
いられるバンド(梱包用バンド)として、現在、P.Pバ
ンドと称されるポリプロピレン製等の樹脂バンドが多く
用いられている。しかしながら、昨今の環境問題、ごみ
処理問題等から考えれば、この樹脂バンドがその廃棄、
リサイクル等の点で劣ることは免れない。
【0003】そこで、現在は、古紙としてのリサイクル
ルートの確立容易な紙製のバンド(紙バンド)が、樹脂
バンドに代わるバンド掛け梱包用のバンドとして注目さ
れつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の樹脂
バンドにおいては、その材質が熱可塑性であることか
ら、通常、重なった部分の表面間の加熱溶融、および圧
着のもとで、その重なり部分、つまりは樹脂バンドの各
端部間は溶着、接合される。これに対し、紙バンドは、
熱可塑性素材でないため、現在においては、表面に水溶
性接着剤の塗布された形態として紙バンドが形成され、
その重なり部分への水の噴霧、および圧着、ならびに乾
燥によって、その各端部間の接合が行われている。
【0005】ここで、樹脂バンドにおいては、加熱、圧
着後における常温等での冷却によってその部分の硬化、
つまりは各端部間の接合が得られるのに対し、水溶性接
着剤をその表面に塗布した紙バンドにおいては、水の噴
霧、および圧着の後におけるその接着剤の乾燥が、紙バ
ンドの各端部間の接合条件となる。
【0006】しかし、この水溶性接着剤は常温では乾燥
しきれず、温風等の乾燥装置を用いたとしても、その乾
燥時間は樹脂バンドの溶融表面の硬化時間に比較して遅
いため、紙バンドを使用したバンド掛け梱包において
は、その作業時間が長くなることが避けられない。
【0007】また、紙バンドの表面に水を噴霧するた
め、その際の水分が紙バンド内に含侵される虞れがあ
る。このように含侵された水分は、通常、接着剤の乾燥
時に乾燥されるが、場合によっては、水分が乾燥しきれ
ず、紙バンド自体の剛性を低下させる可能性が否定でき
ない。
【0008】そして、紙バンドの表面に水を噴霧する噴
霧装置や、接着剤を乾燥させる乾燥装置等のような、樹
脂バンドを梱包用バンドとする従来の梱包機にはない特
殊な装置が、この紙バンド用の梱包機に必要となるた
め、従来の樹脂バンド用の梱包機に比較して構成が複雑
化しやすく、梱包機自体のコストが上昇する虞れがあ
る。
【0009】この発明は、紙バンド端末間の接合の容易
化をはかる梱包機のバンド端末接合方法および梱包機の
提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の梱包機のバンド端末接合方法によれば、
熱可塑性の樹脂接着剤を表面に塗布してなる所定の紙バ
ンドを梱包用バンドとして被梱包物の回りに巻装状に掛
け渡す。そして、この紙バンドを特定のテンションで引
き締めた後、先端部とこの先端部に重なった部分との、
対向する接着剤塗布面の少なくともいずれか一方を接着
剤の溶融温度以上の加熱温度で加熱して対応部分の接着
剤を溶融させ、この接着剤溶融箇所を圧着部材により所
定の圧着力のもとで圧着することによって、紙バンドの
重なり部分を溶着、接合する。
【0011】また、この発明の梱包機によれば、熱可塑
性の樹脂接着剤をその表面に塗布してなるバンド幅9〜1
5mm、かつバンド厚ほぼ1mmの紙バンドを、梱包用バンド
として使用可能としている。そして、紙バンドの重なり
部分の対向面間に挿入、配置したヒータによる、対向す
る接着剤塗布面のいずれか一方への加熱温度340〜480
℃、および加熱時間0.03〜0.1秒の範囲内での加熱のも
とで、対応部分の接着剤を溶融可能とするとともに、所
定の圧着部材間における圧着力800〜900N、および圧着
時間0.1〜0.3秒の範囲内での接着剤溶融箇所の圧着によ
って、紙バンドの重なり部分を溶着、接合可能としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】この発明に係る梱包機は、紙製のバンド
(紙バンド)を、ポリプロピレン等からなる従来の樹脂
バンド(P.Pバンド)に代わる梱包用バンドとして使用
するものであり、図1、図2に示すように、この発明に
係る紙バンド用の梱包機10は、樹脂バンドを梱包用バン
ドとする従来の樹脂バンド用の梱包機と同様に、ボディ
ユニット12のテーブル12a上に配置された被梱包物14
を、梱包用バンド16の掛け渡し、および各端部間の接合
のもとでバンド掛け梱包するものである。
【0014】この梱包機10は、従来の樹脂バンド用の梱
包機と比較して、その基本構成に何等差異はなく、樹脂
バンド用の梱包機と同様に、たとえば、リールユニット
18からの梱包用バンド16を、バンドウェーユニット20に
より規定された進行路、つまりバンドウェーに挿通、配
置し、これを引き締めることで、梱包用バンドを被梱包
物14の回りに掛け渡すように構成されている。
【0015】なお、この発明の実施の形態においては、
被梱包物14への梱包用バンド16の掛け渡しを自動的に行
う、いわゆる自動型として梱包機10を例示する。そし
て、図1、図2を見るとわかるように、この自動型の梱
包機10においては、バンドウェーユニット20が、ボディ
ユニット12のテーブル12a下に内蔵、配置された内蔵部2
0-1と、テーブル側端部間での跨設のもとでボディユニ
ットに一体的に設けられたアーチ状部20-2との組み合わ
せとして形成されている。
【0016】バンドウェーユニット20としてのアーチ状
部20-2を持つ自動型の梱包機10における、被梱包物14に
対する梱包工程の概略は、従来の樹脂バンド用の梱包機
と同様に、以下の通りであり、この梱包工程に沿って、
この発明の梱包機を説明する。
【0017】この発明においては、梱包用バンド16とし
て、たとえば、溶融温度160℃程度の熱可塑性の樹脂接
着剤、たとえばPVA(ポリビニルアルコール)等をその
表面に塗布して形成された紙バンドが使用される。紙バ
ンド(梱包用バンド)16の厚さ、つまりバンド厚は1mm
程度であり、たとえば9mm,12mm,15mmのバンド幅の中か
ら、紙バンドは適宜選択的に使用される。
【0018】なお、図2に示すように、紙バンド16は、
従来の樹脂バンドと同様に、ドラム21等に巻かれて、ボ
ディユニット12のリールユニット18に引き出し自在に配
設される。
【0019】図1に示すように、リールユニットから引
き出された紙バンド16は、上下一対のフィードローラ2
2,23、および右ブロック24を介して、バンドウェーユニ
ット20の内蔵部20-1の一部をなすバンドガイド26等に挿
通され、矢印方向へのフィードローラの正転のもとで、
バンドウェーユニットのアーチ状部20-2の内部に送られ
る。そして、紙バンド16は、バンドウェーユニットの内
蔵部20-1、アーチ状部20-2への挿通、配置、つまりは内
設を経て、バンドウェーをほぼ一周した状態で待機され
る。
【0020】このとき、ボディユニットのテーブル12a
下のスライドテーブル28は、バンドウェーユニットの内
蔵部20-1の上方を覆う位置、つまりバンドウェーユニッ
ト20によりなるバンドウェーに重なる位置に配置される
とともに、中ブロック30、左ブロック32は、いずれも下
降して待機している。
【0021】被梱包物14をテーブル12a上に配置し、た
とえば、スイッチパネル34の起動スイッチを操作すると
(図2参照)、まず、図1に示す、右ブロック24の上昇
によって、紙バンド16の先端部16aがスライドテーブル2
8の下面と右ブロックの歯部24aとの間で挟持、固定され
るとともに、バンドウェーユニット内蔵部20-1のバンド
ガイド26が、紙バンドの進行方向に直交する水平方向に
スライドして、バンドウェーから退避する(図3参
照)。そして、図3に示すように、矢印方向へのフィー
ドローラ22,23の逆転のもとで紙バンド16を牽引し、バ
ンドウェーユニットアーチ状部20-1に内設された部分を
このアーチ上部から落下させることによって、紙バンド
が被梱包物14の回りに巻装状に掛け渡される。
【0022】フィードローラ22,23の逆転によって、被
梱包物14の回りに掛け渡された紙バンド16は、図4に示
すように、テンションアーム(図示しない)の揺動のも
とで更に牽引されて強く引き締められる。そして、左ブ
ロック32の上昇に伴うスライドテーブル28との間での対
応箇所の挟持により、紙バンド16が、その強く引き締め
られた状態で係止、保持されるとともに、上下に重なり
合った先端部16aと基端部16bとの間に、ヒータ38がその
スライドにより挿入、介在される。
【0023】左ブロック32で紙バンド16が押えられる
と、テンションアームがわずかに戻され、図5に示すよ
うに、中ブロック30が、下刃(カッター)40を伴って上
昇して、下刃により紙バンドの対応箇所を切断するとと
もに、中ブロックの更なる上昇による、ヒータ38の各面
への接触によって、紙バンドの先端部16a、基端部16bの
対向面、つまり対向する接着剤塗布面はそれぞれ加熱さ
れ、その対応部分の接着剤は溶融される。
【0024】ここで、この発明においては、ヒータ38で
の加熱温度が340〜480℃、およびその加熱時間が0.03〜
0.1秒の範囲内として設定されている。
【0025】紙バンドの先端部16a、基端部16bの加熱、
溶融後、中ブロック30のわずかな下降を伴って、ヒータ
38が、そのスライドのもとでバンドウェー、つまりは紙
バンド16の各端部間から退避する(図6参照)。
【0026】ヒータ38の退避後、図6に示すように、圧
着部材となる中ブロック30が再度上昇し、紙バンドの先
端部16a、基端部16bをスライドテーブル28の下面に押し
付けて圧着、つまり先端部、基端部間を溶着、接合す
る。
【0027】なお、この発明においては、圧着力が800
〜900Nとされ、その圧着時間は0.1〜0.3秒の範囲内に設
定されている。
【0028】そして、紙バンドの先端部16a、基端部16b
間の溶着、接合後、図7に示すように、右、中、左のブ
ロック24,30,32がほぼ同時に下降して待機するととも
に、バンドウェーからの退避により、スライドテーブル
28が環状に閉鎖された紙バンド16内から引き抜かれて、
被梱包物14に対する梱包工程は終了する。
【0029】上述したように、この発明の梱包機10にお
いては、160℃程度の溶融温度を持つ熱可塑性の樹脂接
着剤を表面に塗布してなるバンド幅9〜15mm、かつバン
ド厚1mm程度の紙バンド16が梱包用バンドとして使用さ
れ、加熱温度340〜480℃、および加熱時間0.03〜0.1秒
の範囲内で表面の接着剤を溶融し、圧着力800〜900N、
かつ圧着時間0.1〜0.3秒の範囲内でその重なり部分を圧
着することによって、当該部分、つまりは各端部間を溶
着、接合可能としている。
【0030】図8ないし図10は、紙バンド16の接合保
持率をその実験結果から9〜15mmのバンド幅毎に算出し
て示した、各温度毎での接合保持率変移曲線である。
【0031】この実験においては、ヒータ38による、た
とえば320℃,360℃,420℃,460℃,520℃での加熱時に、
その接合部分の引張試験を行って接合部分の接着破断強
度(接合部分の引張強度)を測定し、その接着破断強度
と母材破断強度(母材、つまり紙バンド16自体の引張強
度)との関係を、 〔接着破断強度〕/〔母材破断強度〕×100 の数式から、その温度毎での接合保持率としてそれぞれ
算出している。
【0032】なお、母材破断強度は、同一の母材におい
てもその箇所によってバラツキはあるが、バンド幅9mm
で610N程度、バンド幅12mmで850N程度、およびバンド幅
15mmで1050N程度が、被試験材料の母材破断強度の平均
値としてそれぞれ得られている。そして、この実験で
は、各温度毎、つまり320℃,360℃,420℃,460℃,520℃
毎にその試験、つまり接合部分の引張試験をそれぞれ6
回行い、その温度での平均値から、それぞれの変移曲線
を紙バンド16のバンド幅毎に描写している。
【0033】通常、この種のバンド掛け梱包において
は、通常、接合保持率が少なくとも70%程度以上である
ことが望ましいとされている。そして、図8ないし図1
0を見ると、加熱温度がほぼ340〜480℃の範囲内であれ
ば、9mm,12mm,15mmのいずれのバンド幅であっても、70
%以上の接合保持率が得られていることがわかる。
【0034】つまり、ヒータ38での加熱温度、加熱時
間、および中ブロック30での圧着力、圧着時間を、熱可
塑性の樹脂接着剤の塗布された紙バンド16に対応させる
ことによって、紙バンドにおいても、加熱、圧着による
先端部16a、基端部16b間の溶着、接合、ひいては梱包に
支障のない程度の接合保持率を持った接合の得られるこ
とが、この実験結果から明らかに理解できる。
【0035】上記のように、この発明の梱包機のバンド
端末接合方法によれば、紙バンドの先端部16a、基端部1
6b間の接合が、接合保持率の劣化を伴うことなく、従来
の樹脂バンドと同様な加熱、圧着のもとで可能となる。
そして、熱可塑性の樹脂接着剤を表面に塗布した紙バン
ド16における加熱、圧着から冷却までの所要時間は、水
溶性の接着剤を表面に塗布した紙バンドにおける水の噴
霧から乾燥までの所要時間に比較して十分に短いため、
梱包の一工程に対する所要時間は確実に短縮される。
【0036】また、加熱、圧着からの接着剤の固結時間
は、従来の樹脂バンドでの固結時間に大差ないため、樹
脂バンドでの梱包の位置工程に対する所要時間とほぼ等
しくなる。
【0037】つまり、この発明によれば、紙バンド16を
梱包用バンドとした際における作業時間の遅延が防止で
きるため、紙バンドが、作業性の犠牲を伴うことなく、
樹脂バンドに代わる梱包用バンドとして活用できる。そ
して、この紙バンド16は、古紙としてのリサイクルルー
トの確立容易な紙製であるため、紙バンドを樹脂バンド
に代わる梱包用バンドとして活用することで、環境問
題、ごみ処理問題等との梱包用バンドの関わりは解消さ
れる。従って、梱包の際の作業性、または梱包後の使用
性等を犠牲にすることなく、環境保全に優れた梱包が十
分に可能となる。
【0038】また、水溶性の接着剤を紙バンドの表面に
塗布する従来の構成と異なり、この発明においては、先
端部16a、基端部16b間の接合に水を使用しないため、紙
バンド16自体の剛性の低下を招くこともない。
【0039】更に、加熱温度を340〜480℃、およびその
加熱時間を0.03〜0.1秒とするとともに、圧着力を800〜
900N、およびその圧着時間を0.1〜0.3秒としたそれぞれ
の設定値は、バンド幅9〜15mmのいずれの紙バンド16に
も共通して適用可能であるため、数値設定の煩雑化を伴
うことなく、バンド端部間の適切な接合が確実にはから
れる。
【0040】そして、このような熱可塑性の樹脂接着剤
の塗布された紙バンド16によれば、バンドウェーユニッ
ト20に通されて先端部の係止された紙バンドを、バンド
ウェーユニットから離反させて被梱包物14の回りに巻装
状に掛け渡し、特定のテンションで引き締めた後に、先
端部16aと、この先端部に重なった部分(基端部)16bと
の対向面を、紙バンド表面の加熱溶融、および圧着のも
とで溶着、接合するという、従来の樹脂バンド用梱包機
の基本構成が、紙バンド用の梱包機にそのまま援用でき
る。
【0041】ここで、樹脂バンドと紙バンドとを比較す
ると、その厚み、および表面の摩擦係数等が異なり、ま
た、溶融温度、および加熱時間、ならびに圧着時間等
も、樹脂バンドと紙バンド16に塗布した接着剤とでは異
なるため、従来の樹脂バンド用梱包機をそのまま樹脂バ
ンド用梱包機として使用することはできない。
【0042】しかし、樹脂バンドと紙バンドとの厚み、
および摩擦係数等の影響する部分、強いてあげれば、フ
ィードローラ22,23の径、バンドウェーユニット20内の
溝深さ、および右ブロック24、中ブロック30、左ブロッ
ク32での押え荷重、ならびにフィードローラでのタッチ
圧等を、紙バンド16に対応させて増減調整し、ヒータ38
での加熱温度、加熱時間、あるいは圧着部材、つまり中
ブロックでの圧着力、圧着時間等を上述した通りに設定
すれば、従来の樹脂バンド用梱包機の基本構成を援用し
て、この紙バンド用の梱包機10を構成することは可能と
なる。
【0043】従って、この発明の梱包機10によれば、構
成、ならびに設計、製造の複雑化等を招くことなく、従
来の樹脂バンド用梱包機の基本構成をもとに、上記の端
末接合方法を適切に遂行可能な梱包機が容易に確保でき
る。
【0044】そして、水溶性の接着剤を塗布した紙バン
ド用の従来の梱包機と異なり、この発明における紙バン
ド用の梱包機10によれば、噴霧装置や乾燥装置等のよう
な特殊な装置を要しないため、この点からも、梱包機の
構成の複雑化等を招くことがない。
【0045】なお、この発明の実施の形態においては、
熱可塑性の樹脂接着剤の溶融温度を160℃程度として具
体化している。しかし、少なくとも加熱温度340℃で溶
融し、かつ圧着による接合保持率が梱包に支障のない程
度に得られれば足りるため、これに限定されず、他の溶
融温度、たとえば200℃程度の溶融温度を持つ樹脂接着
剤の塗布された紙バンドを、この発明の実施の形態にお
ける紙バンドに代えて使用してもよい。
【0046】また、この発明の実施の形態においては、
バンド幅9〜15mm、かつバンド厚1mm程度の紙バンド16を
梱包用バンドとし、加熱温度を340〜480℃、およびその
加熱時間を0.03〜0.1秒とするとともに、圧着力を800〜
900N、およびその圧着時間を0.1〜0.3秒として具体化し
ている。しかし、梱包、搬送等に何等支障のない程度の
接合保持率を確保可能であれば足りるため、上記数値の
範囲内が紙バンド16の加熱、圧着に優れているとはい
え、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0047】更に、この発明の実施の形態においては、
紙バンド16の重なり合った先端部16a、基端部16bの双方
の対向面をヒータ38によって加熱し、対応部分の接着剤
を溶融しているが、中部ロック30での圧着によって溶
着、接合可能であれば足りるため、これに限定されず、
たとえば、重なり合った各端部の対向するいずれか一方
の面のみを過熱して、当該箇所の接着剤を溶融し、他方
との圧着のもとで各端部間を溶着、接合する構成として
もよい。
【0048】ここで、この発明の実施の形態において
は、テーブルをほぼ水平面とした梱包機を例示してい
る。しかし、これに限定されず、たとえば、テーブルを
ほぼ垂直に配置した構成の梱包機にも、この発明が応用
できることはいうまでもない。
【0049】また、この発明の実施の形態においては、
バンドウェーユニットにアーチ状部20-2を有する、いわ
ゆる自動型の形態として、梱包機10が具体化されてい
る。しかし、梱包用バンド(紙バンド)の各端部間が加
熱、圧着のもとで溶着、接合可能であれば足りるため、
これに限定されず、たとえば、アーチ状部を有すること
なく内蔵部のみからバンドウェーユニットを形成し、作
業者がテーブル上の被梱包物に梱包用バンド(紙バン
ド)を手で掛け渡すことで各端部間を溶着、接合可能と
する、いわゆる半自動型の梱包機に、この発明を応用し
てもよい。
【0050】上述した実施の形態は、この発明を説明す
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0051】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る梱包機の
バンド端末接合方法によれば、紙バンドの先端部、およ
びこの先端部との重なり部分間の接合が、従来の樹脂バ
ンドと同様に加熱、圧着のもとで、その加熱、圧着から
の固結時間も大差なく行えるため、紙バンドを梱包用バ
ンドとした際における作業時間の遅延が防止できる。従
って、紙バンドが、作業性の犠牲を伴うことなく、樹脂
バンドに代わる梱包用バンドとして活用できる。
【0052】更に、この紙バンドは、古紙としてのリサ
イクルルートの確立容易な紙製であり、紙バンドを樹脂
バンドに代わる梱包用バンドとして活用することで、環
境問題、ごみ処理問題等との梱包用バンドの関わりは解
消されるため、梱包の際の作業性、または梱包後の使用
性等を犠牲にすることなく、環境保全に優れた梱包が可
能となる。
【0053】また、この発明においては、先端部、およ
びこの先端部との重なり部分間の接合に水を使用しない
ため、紙バンド自体の剛性の低下を招くこともない。
【0054】更に、加熱温度を340〜480℃、およびその
加熱時間を0.03〜0.1秒とするとともに、圧着力を800〜
900N、およびその圧着時間を0.1〜0.3秒としたそれぞれ
の設定値は、バンド幅9〜15mmのいずれの紙バンドにも
共通して適用可能であるため、数値設定の煩雑化を伴う
ことなく、バンド端部間の適切な接合が確実にはかられ
る。
【0055】そして、この発明の梱包機によれば、従来
の樹脂バンド用梱包機の基本構成がそのまま援用でき、
紙バンドの厚み、および表面の摩擦係数等の影響する部
分の変更等のもとで紙バンド用の梱包機が確保できる。
従って、構成、ならびに設計、製造の複雑化等を招くこ
となく、従来の樹脂バンド用梱包機の基本構成をもと
に、上記の端末接合方法を適切に遂行可能な梱包機が容
易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明に係る梱包機の概
略作動図である。
【図2】梱包機の概略斜視図である。
【図3】紙バンドの掛け渡し時を示す、梱包機の概略作
動図である。
【図4】紙バンドの引き締め時を示す、梱包機の概略作
動図である。
【図5】紙バンドの切断時を示す、梱包機の概略作動図
である。
【図6】紙バンド端末の圧着時を示す、梱包機の概略作
動図である。
【図7】梱包工程の終了時における、梱包機の概略作動
図である。
【図8】バンド幅9mmでの各加熱温度毎の接合保持率を
示す接合保持率の変移曲線である。
【図9】バンド幅12mmでの各加熱温度毎の接合保持率を
示す接合保持率の変移曲線である。
【図10】バンド幅15mmでの各加熱温度毎の接合保持率
を示す接合保持率の変移曲線である。
【符号の説明】
10 梱包機 16 紙バンド(梱包用バンド) 30 中ブロック(圧着部材) 38 ヒータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梱包用バンドを被梱包物の回りに巻装状
    に掛け渡し、特定のテンションで引き締めた後、その先
    端部と、この先端部に重なった部分との対向面を、その
    表面の加熱溶融、および圧着のもとで溶着、接合するバ
    ンド掛け式の梱包機において、 熱可塑性の樹脂接着剤を表面に塗布してなる所定の紙バ
    ンドを梱包用バンドとして被梱包物の回りに巻装状に掛
    け渡し、特定のテンションで引き締めた後、先端部とこ
    の先端部に重なった部分との、対向する接着剤塗布面の
    少なくともいずれか一方を接着剤の溶融温度以上の加熱
    温度で加熱して対応部分の接着剤を溶融させ、この接着
    剤溶融箇所を圧着部材により所定の圧着力のもとで圧着
    することによって、紙バンドの重なり部分を溶着、接合
    することを特徴とした梱包機のバンド端末接合方法。
  2. 【請求項2】 梱包用バンドを被梱包物の回りに巻装状
    に掛け渡し、特定のテンションで引き締めた後、その先
    端部と、この先端部に重なった部分との対向面を、その
    表面の加熱溶融、および圧着のもとで溶着、接合するバ
    ンド掛け式の梱包機において、 熱可塑性の樹脂接着剤をその表面に塗布してなるバンド
    幅9〜15mm、かつバンド厚ほぼ1mmの紙バンドを、梱包用
    バンドとして被梱包物の回りに巻装状に掛け渡し、特定
    のテンションで引き締めた後、先端部と、この先端部に
    重なった部分との、対向する接着剤塗布面の少なくとも
    いずれか一方を加熱温度340〜480℃、および加熱時間0.
    03〜0.1秒の範囲内で加熱して対応部分の接着剤を溶融
    させ、圧着力800〜900N、および圧着時間0.1〜0.3秒の
    範囲内でこの接着剤溶融箇所を圧着することによって、
    紙バンドの重なり部分を溶着、接合することを特徴とし
    た梱包機のバンド端末接合方法。
  3. 【請求項3】 被梱包物の配置されるテーブルを有した
    ボディユニットと、梱包用バンドを巻いてなるドラムを
    配設するリールユニットとを備え、梱包用バンドを被梱
    包物の回りに巻装状に掛け渡し、特定のテンションで引
    き締めた後、その先端部と、この先端部に重なった部分
    との対向面を、梱包用バンド表面の加熱溶融、および圧
    着のもとで溶着、接合するバンド掛け式の梱包機におい
    て、 熱可塑性の樹脂接着剤をその表面に塗布してなるバンド
    幅9〜15mm、かつバンド厚ほぼ1mmの紙バンドを、梱包用
    バンドとして使用可能とし、 紙バンドの重なり部分の対向面間に挿入、配置したヒー
    タによる、対向する接着剤塗布面の少なくともいずれか
    一方への加熱温度340〜480℃、および加熱時間0.03〜0.
    1秒の範囲内での加熱のもとで、対応部分の接着剤を溶
    融可能とするとともに、所定の圧着部材間における圧着
    力800〜900N、および圧着時間0.1〜0.3秒の範囲内での
    接着剤溶融箇所の圧着によって、紙バンドの重なり部分
    を溶着、接合可能としたことを特徴とする紙バンド用の
    梱包機。
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CN100418851C (zh) * 2002-09-02 2008-09-17 斯特拉巴克股份有限公司 自动绑带包装机

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