JP2000301919A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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Abstract
し、ビード部の耐久性を向上することのできる空気入り
タイヤを提供すること。 【解決手段】 カーカス層16は、負荷転動時に殆ど変
形の生じないビードコア12の外周に沿って端末部16
Cを巻き込み、端末部16Cを起点とするゴムのセパレ
ーション故障を防止する。次に、ビード補強層18の端
末部18B側方にビード補強層18のコードを被覆して
いるゴムよりも硬度が高く設定された硬ゴムシート24
を端末部18Bよりもタイヤ径方向外側へ突出させて配
置する。負荷転動時にビード部11が倒れ込む曲げ変形
をする際に端末部18Bに圧縮力が作用するが、硬ゴム
シート24が圧縮力が端末部18Bに作用する前に受け
止めるので、端末部18Bの応力集中が緩和される。こ
れによりビード補強層18の端末部18Bを起点とする
セパレーションの発生を防止できる。
Description
タイヤに係り、特に、ビード部の耐久性を向上させた空
気入りラジアルタイヤに関する。
耗後に再びトレッドを更生して複数回使用される空気入
りラジアルタイヤにおいては、長期間の使用によってカ
ーカス層の補強コード端末の応力集中部を起点にゴム中
にセパレーションを生じ、タイヤが使用できなくなる問
題がある。
内圧を充填して使用されるタイヤでは、カーカス層が空
気圧によりビードコアから引き抜けようとして、その端
末部に大きな応力集中が生じるため、カーカス層の折返
端末部に繰り返し変形が加わり、該端末部を起点とする
セパレーション故障を発生するのである。
障に対して、従来より、ビード部補強層をカーカス層の
外側に配置したり、ビード部のゴム部材の配置を工夫す
る(例えば、特開平2−279403号公報)など多く
の技術が提案されている。
ック、バス用の大型タイヤでは、環境への配慮や経済性
からの更生回数の増加により使用条件が厳しくなってい
ることと、特に近年増加傾向の偏平率の低いタイヤでは
ビード耐久性が悪化することから、従来技術を使用して
もビード部でのセパレーション故障の防止は十分ではな
く、ビード部故障に対する根本的な解決には至っていな
い。
耐久性を有する重荷重車両に適した空気入りラジアルタ
イヤを提供することが目的である。
は、一方のビード部のビードコアから他方のビード部の
ビードコアへ延在する本体部と前記本体部に連続して設
けられ前記ビードコアの外周面に沿って巻き込んだ巻き
込み部とを備えた実質的にラジアル方向に延びる複数本
のスチールコードからなる少なくとも1枚のカーカス層
よりなるカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外
側に設けられ、前記カーカスのクラウン部を補強するベ
ルトと、を備えた空気入りラジアルタイヤであって、ラ
ジアル方向に対して傾斜した複数本のコードからなり、
前記カーカス層のタイヤ外側で、前記ビードコアの周り
に配置されるビード補強層を備え、前記ビード補強層の
タイヤ軸方向外側の端末部の側方に前記ビード補強層の
コードをコーティングしているコーティングゴムよりも
硬い硬ゴムシートを配置し、前記硬ゴムシートを前記ビ
ード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部よりもタイヤ径
方向外側へ突出させたことを特徴としている。
タイヤの作用を説明する。
では、カーカス層を塑性変形によって癖付けしてビード
コア外周面周りに巻き込み、応力集中源である端末部が
負荷転動時に殆ど変形の生じないビードコア上に配置す
ることで、カーカス層の端末部を起点とするセパレーシ
ョン故障が根本的に解消される。
ードコアの周りにビード補強層を配置したので、負荷転
動時にリムフランジとの擦れによるタイヤ外皮の摩滅を
防止することができる。
配置されるが、このビード補強層のタイヤ軸方向外側の
端末部が従来タイヤのカーカス層端末部と同様の応力集
中源となる。
ンジ方向に倒れ込む曲げ変形をする際に、ビード補強層
端末部近傍からタイヤ半径方向外側のカーカス層の本体
部がタイヤ半径方向内側に沈み込むような変形をするた
めに、ビード補強層端末部に大きな圧縮歪を生じさせ
る。
カス層の本体部に向かって接近するように傾斜した配置
では、端末部に直接より圧縮変形が生じやすい。
ヤ軸方向外側の端末部の側方に、ビード補強層のコード
をコーティングしているコーティングゴムよりも硬い硬
ゴムシートを配置し、さらに、この硬ゴムシートをこの
端末部よりもタイヤ径方向外側へ突出させたので、この
硬ゴムシートがタイヤ径方向外側からの圧縮力がビード
補強層の端末部に作用する前に受け止め、ビード補強層
(コード)の端末部の応力集中が緩和される。これによ
りビード補強層端末部を起点とするセパレーションの発
生を防止することができる。
層端末部と異なり、内圧によって引き抜かれようとする
力を殆ど受けず、さらに、このビード部補強層のタイヤ
軸方向外側の端末部は従来タイヤと異なりカーカス層の
折返部が隣接しないこととラジアル方向に対しコードが
傾斜配置していることから、負荷転動時にビード部の曲
げ変形が生じた際に、ビード補強層内のコードはコード
が角度変化することでコード端末部に生じる圧縮応力を
緩和して応力集中を低減するが、それでもコード端末部
では、補強コードと周りのゴムとの剛性段差により応力
集中が完全に解消されるわけではない。そこで該ビード
補強層端末部を覆ってビード補強層のコーティングゴム
よりも硬い硬ゴムシートを配置することで、端末部の剛
性段差も緩和されて端末部の圧縮歪を低減し、ビード部
の耐久性が大幅に向上する。負荷転動時にビード部の曲
げ変形が生じた際にもビード補強層内のコードが角度変
化し難く、該変形による端末部の応力集中が緩和される
ことから、端末部をよりタイヤ外方へ傾斜させて端末部
の圧縮歪を緩和することでビード部の耐久性が大幅に向
上する。
の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ビード補強層
のタイヤ軸方向外側の端末部からの前記硬ゴムシートの
突出量が、25mm以下であることを特徴としている。
タイヤの作用を説明する。
りもタイヤ径方向外側へ突き出させ過ぎると、屈曲の大
きいタイヤサイド部に硬ゴムシートが位置し、セパレー
ションの核となることから、突出量を25mm以下とする
ことが好ましい。
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前
記硬ゴムシートは、前記ビード補強層のタイヤ軸方向内
側に配置されていることを特徴としている。
タイヤの作用を説明する。
よりカーカス層本体部に近接していることから、ビード
倒れ込みによる圧縮歪の影響が大きく、該位置に硬ゴム
シートを配置することで、端末部の応力集中をより有効
に緩和できる。
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前
記硬ゴムシートは、前記ビード補強層のタイヤ軸方向外
側に配置されていることを特徴としている。
タイヤの作用を説明する。
カーカス本体部の倒れ込みによる圧縮応力に関しては、
回転軸方向内側と比較するとその影響は小さいが、反面
ビード倒れ込み変形時にタイヤ外皮がリムフランジ上に
倒れ込んだ際に、リムフランジからの突き上げによって
剪断歪の影響を受ける。従ってビード補強層端末部のタ
イヤ回転軸方向外側を硬ゴムシートにて補強することで
該剪断歪が抑制されることも手伝ってビード部の耐久性
が向上する。
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前
記硬ゴムシートは、前記ビード補強層のタイヤ軸方向外
側と内側との両方に配置されると共に、前記ビード補強
層のタイヤ軸方向外側の端末部を覆っていることを特徴
とする。
タイヤの作用を説明する。
内、外側両方に硬ゴムシートを配置することで、カーカ
ス本体部の倒れ込みによる圧縮歪、リムフランジからの
突き上げによる剪断歪の両者を有効に抑制することで、
一層ビード部の耐久性が向上する。
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前
記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部の側方に配
置される前記硬ゴムシートと前記コーティングゴムとの
両者に接し、前記硬ゴムシートと前記コーティングゴム
との間、または前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の
端末部のタイヤ径方向外側、或いはその両方に、前記コ
ーティングゴムと少なくとも同一の硬さ、より好ましく
は前記コーティングゴムよりも軟らかいゴムを有するこ
とを特徴としている。
タイヤの作用を説明する。
することで、補強層上のゴムの圧縮歪が抑制されるが、
さらに補強層コード上に軟ゴムを併設することで硬ゴム
による変形抑制とともにコード上の軟ゴムが圧縮変形を
吸収することで、一層ビーード補強層コードのコーティ
ングゴムの歪みを緩和することができる。
で補強する場合、硬ゴムシートの硬さが硬い程、ビード
補強層のコーティングゴムの変形を抑制するが、反面硬
ゴムシートとビード補強層コーティングゴム界面に剪断
歪の集中が生じ、ゴム−ゴム間の界面剥離故障を生じ易
くなる。そこで補強層端部の半径方向外方だけでなく、
硬ゴムシートとビード補強層コーティングゴムの間にも
軟ゴムを介在させるか少なくともビード補強層コーティ
ングゴムと同じ硬さのゴムを介在させることで、軟ゴム
またはビード補強層コーティングゴム厚増によって界面
剪断歪を低減させて、硬ゴムによる変形抑制と組み合わ
せることが、ビード部の耐久性を向上させる上で一層好
ましい。
求項6の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、前記ビード補強層のコードは、ラジアル方向に
対して30度〜80度の範囲内の角度で傾斜しているこ
とを特徴としている。
タイヤの作用を説明する。
して30度〜80度の範囲内の角度で傾斜させることが
好ましいのは、このコードの角度が30度未満になる
と、カーカス本体部が倒れ込んだ際に、カーカス層のス
チールコードと同様にタイヤラジアル方向に近づく為、
ビード補強のコードの角度変化によるビード補強層の端
末部での歪緩和が起きにくく、コード端部に大きな圧縮
応力の集中が生じる。
ビード補強層のコードがほぼ周方向に向く為にビード補
強層の剪断剛性が低下し、タイヤが転動時に踏み蹴りに
てサイドウォールが回転方向にずれる周方向剪断変形の
ビードでの抑制効果が大幅に低下するので、リムフラン
ジとタイヤ外皮との周方向ずれによる摩滅を有効に防止
することが出来なくなり、ビード補強層としての役割が
十分に発揮されなくなる。
うに、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ10は、一
対のビードコア12(図1では片側のみ図示)と、一対
のビードコア12にトロイド状に跨がるカーカス14と
を有している。
ーカス層(カーカスプライ)16から構成されている
が、カーカス層16は2枚以上であっても良い。
た実質的にラジアル方向(好ましくはラジアル方向に対
して±10°以内)に沿って延びる複数本のスチールコ
ード(図示せず)を備え、これら複数本のスチールコー
ドが薄肉のコーティングゴム(図示せず)に埋設されて
いる通常の構造のものである。
ビードコア12から他方のビード部11のビードコア1
2へ延在する本体部16Aと、ビードコア12の外周面
に沿って巻き込んだ巻込部16Bとを有している。
末部16Cの位置は、少なくともビードコア12のタイ
ヤ軸方向外側端よりもタイヤ軸方向内側で、ビードコア
12の上辺上に位置し、ビードコア12の中心よりもタ
イヤ軸方向内側に位置することが好ましく、図1に示す
ように本体部16Aの近傍に位置すること(即ち、カー
カス層16がビードコア12の周りを略1周するこ
と。)が更に好ましい。
ビードコア12の外周面に沿うようにタイヤ製造段階
(少なくとも加硫前)で少なくとも1箇所以上の部位で
塑性変形されており、製品タイヤにおいてここでのスチ
ールコードには真っ直ぐな状態へ戻ろうとする力は生じ
ていない。
ード補強層(所謂チェーファー)18がビードコアの周
りに配置されている。
ラジアル方向に対して30度〜80度の範囲内の角度で
傾斜した複数本のコード19をゴム(所謂コーティング
ゴム)21で被覆したものである。なお、このビード補
強層18に用いるコードは、スチールコードでも良く、
ナイロン等の有機繊維コードであっても良い。
12からタイヤ軸方向内側の端末部18Aにかけてはカ
ーカス層16の外周面に沿うように隣接して配置されて
いるが、ビードコア12からタイヤ軸方向外側の端末部
18Bにかけては、ビードコア12から離れる方向に直
線状に延びている。
の端末部18B付近には、硬ゴムシート24がビード補
強層18のタイヤ軸方向内面に密着して配置されてい
る。
8のコード19を被覆しているゴム21よりも硬度が高
く設定されている。
強層18の端末部18Bよりもタイヤ径方向外側へ突出
している。
らの突出量d1 は、空気入りラジアルタイヤ10のタイ
ヤサイズが285/60R22.5である場合において
は、25mm以下に設定することが好ましい。なお、この
突出量d1 は、タイヤサイズに応じて適宜変更される値
である。
に巻かれたカーカス層16の巻込部16Bのタイヤ径方
向外側にビード部11の剛性を確保するスティフナー2
0が設けられている。
イヤ半径方向外側には、カーカス14のクラウン部を補
強するベルトが設けられている。 (作用)本実施形態の空気入りラジアルタイヤ10で
は、カーカス層16のスチールコードを塑性変形によっ
て癖付けしてビードコア12の外周面周りに巻き込み、
応力集中源である端末部16Cを負荷転動時に殆ど変形
の生じないビードコア12に接するように配置したの
で、カーカス層16の端末部16Cを起点とするビード
部11内のゴムのセパレーション故障を防止することが
できる。
したビード補強層18は、負荷転動時にリムフランジ2
2との擦れによるタイヤ外皮の摩滅を防止する。
フランジ22方向に倒れ込む曲げ変形をする際に、ビー
ド補強層18の端末部18A近傍からカーカス層16の
本体部16Aがタイヤ半径方向内側に沈み込むように変
形し、ビード補強層18のタイヤ軸方向外側の端末部1
8Bに対してコード方向に略平行に圧縮力が作用するが
(圧縮の方向は図1の矢印A方向)、硬ゴムシート24
が、圧縮力がビード補強層18の端末部18Bに作用す
る前に受け止めるので、ビード補強層18の端末部18
Bの応力集中が緩和される。
Bを起点とするセパレーションの発生を防止することが
できる。
側は内圧によって引き抜かれようとする力を殆ど受け
ず、さらに、このビード補強層18の端末部18Bは従
来タイヤと異なりカーカス層16の巻込部16B(従来
タイヤのカーカス層の折返部に相当)が隣接しないこと
と、ラジアル方向に対しコード19が傾斜配置されてい
ることから、負荷転動時にビード部11の曲げ変形が生
じた際にもビード補強層18内のコードが角度変化し易
く、この変形によって端末部18Bの径方向圧縮応力の
集中が緩和される。
ヤサイズが285/60R22.5である場合において
は、ビード補強層18の端末部18Bからの硬ゴムシー
ト24の突出量d1 が25mmよりも大きくなると、屈曲
の大きいタイヤサイド部に硬ゴムシート24が位置し、
硬ゴムシート24のタイヤ径方向外側の端末部がセパレ
ーションの核となることから、突出量を25mm以下とす
ることが好ましい。
ジアル方向に対する角度が30度未満になると、カーカ
ス層16の本体部16Aが倒れ込んだ際に、カーカス層
16のスチールコードと同様にタイヤラジアル方向に近
づく為、ビード補強層18のコード19の角度変化によ
るビード補強層18の端末部18Bでの歪緩和が起きに
くく、コード端部に直接大きな圧縮応力の集中が生じ
る。
と、ビード補強層18の剪断剛性が低下し、タイヤ転動
時に生じる周方向剪断変形のビード部11での抑制効果
が低下するので、リムフランジ22とタイヤ外皮との周
方向ずれによる摩滅を有効に防止することが出来なくな
る。 [第2の実施形態]本発明の空気入りラジアルタイヤの
第2の実施形態を説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
ラジアルタイヤ10では、硬ゴムシート24がビード補
強層18の端末部18Bのタイヤ軸方向外側に配置され
ている。
Bのタイヤ回転軸方向外側に硬ゴムシート24を配置し
ているが、第1の実施形態と比較すると、硬ゴム配置部
のカーカス層16の本体部16Aからの距離が離れるの
でビード部11の曲げ変形による圧縮応力抑制効果は相
対的にやや少ないが、反面ビード部11倒れ込み変形時
にタイヤ外皮がリムフランジ22上に倒れ込んだ際に、
リムフランジ22からの突き上げによって受ける剪断歪
のビード補強層18の端末部18Bでの抑制効果もあ
り、ビード部11の耐久性が向上する。
態と同様である。 [第3の実施形態]本発明の空気入りラジアルタイヤの
第3の実施形態を説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
ラジアルタイヤ10では、硬ゴムシート24がビード補
強層18の端末部18Bのタイヤ軸方向外側と内側との
両方に配置されると共に、端末部18Bを覆いかつタイ
ヤ径方向外側に延びている。
のタイヤ回転軸方向内、外側両方に硬ゴムシート24を
配置することで、前述のカーカス層16の本体部16A
の倒れ込みによる圧縮歪及びリムフランジ22からの突
き上げによる剪断歪の両者を有効に抑制することで、一
層ビード部11の耐久性が向上する。 [第4の実施形態]本発明の空気入りラジアルタイヤの
第4の実施形態を説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
ラジアルタイヤ10では、硬ゴムシート24がビード補
強層18の端末部18Bのタイヤ軸方向外側に配置され
ているが、硬ゴムシート24とビード補強層18との間
には、軟ゴムシート26が挟持されている。
タイヤ軸方向外側に密着していると共に端末部18Bを
覆い、かつタイヤ径方向外側へ延びている。なお、軟ゴ
ムシート26は、コード19を被覆しているゴム21よ
りも硬度が低く設定されている。
シート24で補強することで、補強層上ゴムの圧縮歪が
抑制されるが、さらにビード補強層18のコード19上
に軟ゴムシート26を併設することで硬ゴムシート24
による変形抑制とともにコード19上の軟ゴムシート2
6が圧縮変形を吸収することで、一層ビード補強層18
のコード19のゴム21(コーティングゴム)の歪みを
緩和することができる。 [その他の実施形態]なお、第4の実施形態の変形例と
して、図5(A)〜(D)に示すように硬ゴムシート2
4及び軟ゴムシート26を配置しても良い。 (試験例)次に、本発明の効果を確かめるために、タイ
ヤサイズが285/60R22.5である従来例のタイ
ヤと本発明の適用された実施例のタイヤとを用意し、室
内のドラム試験機にてタイヤの耐久試験を行った。
ヤ、実施例2のタイヤは図2に示す構造のタイヤ、実施
例3のタイヤは図3に示す構造のタイヤ、実施例4のタ
イヤは図4に示す構造のタイヤ、実施例5のタイヤは図
1に示す構造のタイヤ、従来例のタイヤは図6に示す構
造のタイヤである。
うに、カーカス層16の折返部16Dがタイヤ半径方向
外側へ向かって延びており、カーカス層16の外側にビ
ード補強層18が配置された構成のタイヤである。
ス層は、何れも(1×3+9+15)×0.175mm+
1×0.15mmの構造のスチールコードを5cm当たり
26本の密度(測定部位:ビードコア周り)で平行に並
べてゴム被覆したものであり、コード方向を実質的にラ
ジアル方向としたものである。
補強層は、何れも(1×3+9+15)×0.175mm
+1×0.15mmの構造のスチールコードを5cm当た
り21本の密度(測定部位:ビードコア周り)で平行に
並べてゴム被覆したものであり、コード方向をラジアル
方向に対して60度傾斜させたものである(測定部位:
タイヤ軸方向外側の端末部)。
のビード補強層のスチールコードのコーティングゴム
は、ゴム硬度が70度(JIS硬度)である。
厚さが2mm、ゴム硬度が80度(JIS硬度)、ビード
補強層の端末部からの突出量d1 が15mmである。
が2mm、ゴム硬度が80度(JIS硬度)、ビード補強
層の端末部からの突出量d1 が15mmであり、軟ゴムシ
ートは、厚さが2〜3mm、ゴム硬度が60度(JIS硬
度)、ビード補強層の端末部からの突出量d2 が25mm
である。
が2mm、ゴム硬度が80度(JIS硬度)、ビード補強
層の端末部からの突出量d1 が30mmである。
Paを充填した後に、半径1.7mのスチールドラム上
に、5200kgの荷重にて圧着し、時速60km/hにて
ビード部故障(セパレーション)発生まで走行させた。
その際の室温は46°Cであった。
行距離を測定し、従来例のタイヤがビード部故障を発生
するまでの走行距離の逆数を100とする指数で表し
た。なお、数値が大きい程ビード部故障を発生するまで
の走行距離が長く、ビード部の耐久性に優れていること
を表す。
〜5のタイヤは、ビード部でセパレーションを発生する
までの走行距離が大幅に延び、ビード部の耐久性が大幅
に向上していることが分かった。
ジアルタイヤは、更生タイヤの台タイヤとして用いるの
に適していることが分かる。
軟ゴムシートのタイヤ径方向外側の端末部ではなく、硬
ゴムシートのタイヤ径方向外側の端末部よりセパレーシ
ョンが発生した。
ラジアルタイヤは上記の構成としたので、ビード部の耐
久性を向上することができる、という優れた効果を有す
る。
りラジアルタイヤのビード部の断面図であり、(B)は
ビード補強層のコードのタイヤ径方向外側の端末部付近
の断面図である。
ルタイヤのビード部の断面図である。
ルタイヤのビード部の断面図である。
ルタイヤのビード部の断面図である。
態に係る空気入りラジアルタイヤのビード補強層の端末
部付近の断面図である。
イヤのビード部の断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 一方のビード部のビードコアから他方の
ビード部のビードコアへ延在する本体部と前記本体部に
連続して設けられ前記ビードコアの外周面に沿って巻き
込んだ巻き込み部とを備えた実質的にラジアル方向に延
びる複数本のスチールコードからなる少なくとも1枚の
カーカス層よりなるカーカスと、 前記カーカスのタイヤ半径方向外側に設けられ、前記カ
ーカスのクラウン部を補強するベルトと、を備えた空気
入りラジアルタイヤであって、 ラジアル方向に対して傾斜した複数本のコードからな
り、前記カーカス層のタイヤ外側で、前記ビードコアの
周りに配置されるビード補強層を備え、 前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部の側方に
前記ビード補強層のコードをコーティングしているコー
ティングゴムよりも硬い硬ゴムシートを配置し、前記硬
ゴムシートを前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端
末部よりもタイヤ径方向外側へ突出させたことを特徴と
する空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の
端末部からの前記硬ゴムシートの突出量が、25mm以下
であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りラジ
アルタイヤ。 - 【請求項3】 前記硬ゴムシートは、前記ビード補強層
のタイヤ軸方向内側に配置されていることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の空気入りラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項4】 前記硬ゴムシートは、前記ビード補強層
のタイヤ軸方向外側に配置されていることを特徴とする
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りラ
ジアルタイヤ。 - 【請求項5】 前記硬ゴムシートは、前記ビード補強層
のタイヤ軸方向外側と内側との両方に配置されると共
に、前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部を覆
っていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項6】 前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の
端末部の側方に配置される前記硬ゴムシートと前記コー
ティングゴムとの両者に接し、前記硬ゴムシートと前記
コーティングゴムとの間、または前記ビード補強層のタ
イヤ軸方向外側の端末部のタイヤ径方向外側、或いはそ
の両方に、前記コーティングゴムと少なくとも同一の硬
さ、より好ましくは前記コーティングゴムよりも軟らか
いゴムを有することを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項7】 前記ビード補強層のコードは、ラジアル
方向に対して30度〜80度の範囲内の角度で傾斜して
いることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1
項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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---|---|---|---|
JP11644499A JP4262827B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 空気入りラジアルタイヤ |
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---|---|---|---|
JP11644499A JP4262827B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 空気入りラジアルタイヤ |
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