JP2000298991A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
タの耐圧問題を回避して電源電圧以上の電位差を有する
二つのノード間の電位をリセットすることが困難であっ
た。 【解決手段】 スイッチ回路SW1は基板電圧Vwellが
供給されるノードN1とワード線の電圧VWLが供給され
るノードN2の相互間に接続される。これらノードN
1、N2には寄生容量C1が存在する。ワード線の電圧
VWLは消去時に負の電圧とされる。消去動作終了時に、
スイッチ回路SW1がオンとされ、ノードN1とノード
N2とがショートされ、この後、スイッチ回路SW4、
SW5をオンとしてこれらノードN1、N2が個別に接
地される。
Description
憶装置、例えばフラッシュEEPROM等の半導体装置
に関する。
モリセルとしてスタックゲート構造のトランジスタ用
い、特に、NOR型と呼ばれるフラッシュEEPROM
では書き込み時にはチャネルホットエレクトロンを用
い、消去時にはFNトンネル電流を用いるのが一般的で
ある。消去動作は種々の方式があるが、インテル社のフ
ラッシュメモリの一種のETOX(EPROM Tunnel Oxid
e)ではセルのゲートを接地し、ソースに高電圧(約1
0V)を印加して浮遊ゲートとソース間に電界を加え、
FNトンネル電流を流す。あるいはAMD社が提案した
負ゲート・ソース消去方式のように、消去時にセルのゲ
ートに負電圧(約−10V)を印加し、ソースに正電圧
(約5V)を印加して浮遊ゲートとソース間にFNトン
ネル電流を流す方式が一般的であった。
くに従い、消去時にセルのソースに印加される高電圧が
問題となってくる。印加される高電圧に耐え得るように
接合耐圧を向上させる構成としては、ソース領域に二重
拡散構造を用いることが考えられる。すなわち、ソース
領域としてのN+(As)領域を覆うN-(P)領域を形
成することにより耐圧を向上できる。しかし、この二重
拡散構造はチャネル長のスケーリングを防げる要因とな
っている。すなわち、十分な耐圧を得るためにN-領域
を形成することにより、Yj(拡散層とゲートとのオー
バーラップ長)の増加は約0.2μmと見積れる。しか
し、デバイスが一層微細化され、特に、0.25μm以
下の世代を考えると、Yj部分を含むチャネル長Lは、 L=Leff+0.2μm>>0.25μm (Leff:実効チャネル長) となりセルサイズを縮小する上で大きな弊害となる。
が開発されている。この方式は、消去時に基板(=ソー
ス)とワード線の相互間に高電圧を印加し、浮遊ゲート
と基板間にトンネル電流を流す方式である。基板とソー
スが同電位(もしくはソースがフローティングでも可)
であるため、ソースの接合耐圧を考える必要がなく、二
重拡散構造が不要となる。
の容量が大きいため、ソース消去方式と比較して、消去
時にセルのゲートと基板間に大きな電圧を印加する必要
がある。このため、セルのゲート(ワード線)に所定の
電圧を供給するデコード回路や、基板に所定の電圧を供
給するデコード回路を構成するトランジスタの耐圧が問
題となる。そこで、これらトランジスタの耐圧が問題と
ならないよう、各部の電圧が考慮されている。
各部に供給されるバイアス電圧の関係を示している。図
6(a)(b)に示すように、トランジスタの耐圧を低
く抑えるためには、消去時にセルの制御ゲートに負電圧
(Vg=−8V)を印加し、基板に正の高電圧(Vsub
=10V)を印加するのが良い。また、チャネル消去の
場合、図6(c)に示すように、メモリセルMCは、N
型ウェルによりP型基板と分離されたP型ウェル内に形
成され、セルの基板電圧VsubはP型ウェルとN型ウェ
ルに供給される。
0Vのトランジスタにより構成できる。これに対して、
制御ゲートあるいは基板だけに耐圧性能を持たせようと
すると、約20Vの耐圧を有するトランジスタが必要と
なる。このように、トランジスタの耐圧電圧が高くなる
と、tox.(酸化膜の膜厚)やL(チャネル長)等を
耐圧10Vのトランジスタの倍としなければならない。
このため、デコード回路によるチップ占有面積が膨大と
なる。
電圧をセルの各部に印加するための回路例を示してい
る。
バ)の一例を示している。この行デコード回路におい
て、論理回路71aは0〜Vdd系のアドレス信号とEras
e信号をデコードする。このデコード出力信号は、レベ
ルシフタ71bにより電圧VSW 、VBB系の信号に変換さ
れる。ここで、VSWはワード線のハイレベルであり、V
BBはワード線のローレベルである。このレベルシフタ7
1bの出力信号は駆動回路としてのインバータ回路71
cを介してワード線に電圧VWLとして供給される。
る。このように、ワード線の電圧VWLは、データの読み
出し、プログラム、消去に応じて設定される。これら電
圧VSW 、VBBはいずれも絶対値が10V以内とされ、デ
コード回路内のトランジスタの耐圧条件を満たしてい
る。
成の一例を示している。
(P型ウェル)に電位を供給するデコード回路の一例を
示している。このデコード回路において、論理回路10
0aは、ブロックアドレス信号とErase信号をデコ
ードする。このデコード出力信号はレベルシフタ100
bに供給され、電圧VHと接地レベルの信号に変換され
る。ここで、電圧VHは例えば10Vである。このレベ
ルシフタ100bの出力信号は駆動回路としてのインバ
ータ回路100cを介してP型ウェルに供給される。
ネル消去方式を実現するための課題について説明する。
ジスタ(NMOS)、Pチャネルトランジスタ(PMO
S)及びメモリセル(MC)の断面図を示し、図12は
図11の等価回路を示している。これらNチャネルトラ
ンジスタ、Pチャネルトランジスタ及びメモリセルと、
各ウェルや基板との間には寄生容量C1〜C5が存在す
る。これら寄生容量C1〜C5は次の通りである。図1
3は寄生容量C1〜C5を示す等価回路である。
型ウェル)間の容量=(制御ゲートと浮遊ゲート間の容
量)及び(浮遊ゲートと基板間の容量)の直列容量 C2:ブロック基板(N型ウェル、P型ウェル)と基板
間の容量 C3:デコーダのハイレベル(N型ウェル)を基板間の
容量 C4:デコーダのハイレベル(VSW)とローレベル(V
BB)間の容量 C5:デコーダのロウレベル(VBB)と基板間の容量
(含配線容量) ところで、この種の不揮発性半導体記憶装置は、消去動
作終了時に、読み出し動作ができる状態にリセットする
必要がある。すなわち、ワード線の電圧VWLを−8Vか
ら0Vとし、ウェルの電圧Vwellを10Vから0Vとす
る必要がある。このようにワード線の電圧及びウェルの
電圧をリセットする際に問題となるのは、各ノードのリ
セットの順番である。
がリセットされていく様子を極端な例をあげて示してい
る。
8V)をウェルの電圧よりも先にリセットする場合の動
作波形を示している。
るとき、図11に示す容量C1によりウェルの電位V
wellも上昇される。このVwellは図10に示すように、
電圧V Hと接地電位が電源として供給されるインバータ
回路100cにより駆動される。このため、ウェルの電
位Vwellが上昇すると、図16(a)(b)に示すよう
に、インバータ回路100cを構成するPチャネルトラ
ンジスタ(VH系、N型ウェル内)において、拡散層と
N型ウェルの間で電圧Vwellから電圧VHへのフォワー
ドバイアス状態が生じる。
wellと基板間に電圧VHがベースに供給されるバイポー
ラトランジスタができて、大量のホールが基板内に放出
され、これがトリガとなってラッチアップを引き起こす
虞がある。
場合、ウェル電位Vwellの上昇は、Pチャネルトランジ
スタを介して電圧VHの上昇を招く。この電圧VHは最大
電圧10Vに設定しているため、電圧VHがこれ以上上
昇した場合、トランジスタの耐圧問題を招く。
電位をリセットする場合の動作波形を示し、図17
(a)(b)は、ワード線とウェルのデコード回路を示
している。
れると、図17(a)(b)に示すように、ウェル電圧
とカップリングしている容量C1により、ワード線の電
圧V WLがアンダーシュートする。このとき、図17
(b)に示すように、P型ウェル内のNチャネルトラン
ジスタの拡散層でフォワードバイアスが起こり、最悪の
場合、ラッチアップを引き起こす虞がある。
合、電圧VBBが引き下げられてアンダーシュートする。
行デコーダ内の電圧VSW−VBBがほぼ最大電圧10Vに
設定されている場合、電圧VBBがアンダーシュートした
場合、最大電圧10Vを越えることとなり、トランジス
タの耐圧問題を招く。
る。しかし、消去終了時に電圧VWLと電圧Vwellを同時
にリセットしようとしても内部の寄生容量や、抵抗、そ
の他の電気特性、温度特性などを考慮すると、同時にリ
セットしているつもりでも必ず上記のような場合が発生
する。したがって、どのような場合でもフォワードバイ
アスあるいはトランジスタの耐圧問題を起こさぬような
配慮が必要である。
れたものであり、その目的とするところは電源電圧以上
の電位差を有する二つのノード間の電位をリセットする
際に、寄生容量によるトランジスタの拡散層と基板相互
間でのフォワードバイアスを防止でき、且つトランジス
タの耐圧問題を回避可能な半導体装置を提供しようとす
るものである。
決するため、電源電圧以上の電位差を有し、寄生容量を
介して接続された第1、第2のノードと、前記第1、第
2のノードの相互間に接続され、前記第1、第2のノー
ドをショートする第1のスイッチ回路と、前記第1、第
2のノードと接地間にそれぞれ設けられ、前記第1のス
イッチ回路がオンとされた後にオンとされる第2、第3
のスイッチ回路とを具備している。
ロックに分割され、各ブロックは複数のメモリセルと、
これらメモリセルに接続された複数のワード線、ビット
線を有するメモリセルアレイと、前記メモリセルを選択
するロウデコーダと、前記ロウデコーダに前記ワード線
に供給される電圧を供給する第1のデコーダと、前記メ
モリセルが形成される基板に基板電圧を供給する第2の
デコーダと、前記ワード線の電圧が供給される第1のノ
ードと前記基板電圧が供給される第2のノードの相互間
に接続され、前記メモリセルの消去後、前記第1、第2
のノードをショートする第1のスイッチ回路と、前記第
1のノードと前記第1のデコーダの出力端との相互間に
接続され、前記第1のスイッチより先にオフとされる第
2のスイッチ回路と、前記第2のノードと前記第2のデ
コーダの出力端との相互間に接続され、前記第1のスイ
ッチより先にオフとされる第3のスイッチ回路とを具備
している。
スタックゲート構造のトランジスタからなる複数のメモ
リセルが形成され、電気的に一括してこれらメモリセル
のデータが消去され、消去時には各メモリセルの制御ゲ
ートに負電圧が印加され、前記ウェルに正の電圧が印加
されるチャネル消去方式を用いた半導体装置であって、
前記ウェルに電圧を供給する第1のノードと前記メモリ
セルの制御ゲートに電圧を供給する第2のノードとの相
互間に接続され、消去終了時にオンとされ前記第1、第
2のノードをショートする第1のスイッチ回路と、前記
第1のノードと接地間、及び前記第2のノードと接地間
にそれぞれ接続され、前記第1のスイッチ回路がオンと
された後、オンとされる第2、第3のスイッチ回路とを
具備している。
端が前記第1のノードに接続され、ショート時に耐圧条
件を満たす電圧がゲートに供給される第1のNチャネル
トランジスタと、電流通路の一端が前記第2のノードに
接続され、ショート時に耐圧条件を満たす電圧がゲート
に供給される第2のNチャネルトランジスタと、電流通
路の両端が前記第1、第2のNチャネルトランジスタの
電流通路の各他端に接続され、耐圧条件を満たす一定の
電圧がゲートに供給されるPチャネルトランジスタとを
具備している。
信号に応じて前記ウェルに供給する電圧を発生する第1
のデコーダと、アドレス信号に応じて前記制御ゲートに
供給する電圧を発生する第2のデコーダと、前記第1の
デコーダと前記第1のノードの相互間に接続され、前記
ショート時に前記第1のスイッチ回路より先にオフとさ
れる第4のスイッチ回路と、前記第2のデコーダと前記
第2のノードの相互間に接続され、前記ショート時に前
記第1のスイッチ回路より先にオフとされる第5のスイ
ッチ回路とを具備している。
され、前記第2のノードには負の電圧V2が供給され、
前記第1のNチャネルトランジスタのゲートにはNチャ
ネルトランジスタの閾値電圧VthN以上の電圧と閾値電
圧VthN未満の電圧の一方が供給され、前記第2のNチ
ャネルトランジスタのゲートには電圧V2+VthN以上
の電圧と電圧V2+VthN未満の電圧の一方が供給さ
れ、前記Pチャネルトランジスタのゲートには前記第1
のNチャネルトランジスタの基板電圧以上の電圧が供給
される。
され、前記第2のノードには接地電圧V2が供給され、
前記第1のNチャネルトランジスタのゲートには電圧V
sub1+VthN(Vsub1は前記第1のNチャネルトランジ
スタの基板電圧、VthNはNチャネルトランジスタの閾
値電圧)と前記電圧Vsub1の一方が供給され、前記第2
のNチャネルトランジスタのゲートには前記閾値電圧V
thNと前記接地電圧V2の一方が供給され、前記Pチャ
ネルトランジスタのゲートには前記基板電圧Vsub1以上
の電圧が供給される。
て図面を参照して説明する。
との相互間には寄生容量C1があり、これら制御ゲート
と基板両端にトンネル電流を流せるような高電圧(約2
0V)を印加した状態で、制御ゲートあるいは基板の一
方を接地することにより上記問題が生じている。すなわ
ち、消去状態でトランジスタの耐圧電圧に相当する電圧
がワード線の電圧、あるいはウェルの電圧に設定されて
いる。このため、その状態から制御ゲートあるいは基板
の一方を接地すると、寄生容量C1により、ウェルの電
圧、あるいはワード線の電圧がオーバーシュート、ある
いはアンダーシュートする。これらオーバーシュート、
あるいはアンダーシュートが生じた場合、フォワードバ
イアスが生じたりトランジスタの耐圧問題が発生する。
WLや、ウェルの電圧Vwellを接地する前に、先ずこれら
電圧VWLとVwellとの電位差が除去される。具体的には
消去後のリセットに先立ち電圧VWLとVwellをショート
し、寄生容量C1の両端にかかる電圧を0Vとする。こ
のショート終了後、ワード線電圧やウェル電圧のリセッ
ト動作を行なう。
すなわち、図1(a)に示すように、制御ゲート−基板
間の寄生容量C1にはスイッチSWが並列接続される。
このスイッチSWは同図(b)に示すように、例えばト
ランスファーゲートにより構成されている。メモリセル
の消去後、先ず、このスイッチSWがオンとされ、寄生
容量C1の両端がショートされてワード線の電圧VWLと
ウェルの電圧Vwellの電位差が0Vとされる。寄生容量
C1の両端の電位はウェル電圧のハイレベルV H(10
V)とワード線のローレベルVBB(−8V)の中間とな
るため、フォワードバイアスの心配は無くなる。
ョートしたまま、寄生容量C1の各ノードを接地しても
良いし、ショートを解除した後、寄生容量C1の各ノー
ドを別々に接地しても良い。このリセット動作を行うた
めに、寄生容量C1の各ノードと接地間に後述するスイ
ッチ回路がそれぞれ接続される。
チ回路SWによりショートし、寄生容量C1の両ノード
の電位差をゼロとした後、寄生容量の各ノードを接地し
ている。このため、デコード回路を構成するトランジス
タのフォワードバイアスや耐圧問題を回避できる。
ート動作を理想的に行える場合を示したが、実際にショ
ート動作を実現するにはもう一工夫必要である。
1の両端には約20Vの電圧が印加されている。このた
め、図1(b)に示すように、通常のトランジスタによ
り構成されたトランスファーゲートを用いて容量C1を
ショートする場合、トランスファーゲートを構成するト
ランジスタは約20Vの耐圧が必要である。これまでの
説明では、全てのトランジスタに印加される電圧を10
V以内と仮定してきた。それはデコード回路のサイズを
妥当な大きさとするため、回路素子の微細化が必須だか
らである。仮に、上記のようにショート用のトランジス
タに20V以上の耐圧が必要となると、この部分は特殊
な素子となってしまう。特殊な素子の導入はプロセス工
程を複雑としコストの高騰を招くため得策ではない。
な素子を用いることなく、正、負の電圧をショートさせ
る回路を提供する。
装置、例えばNOR型フラッシュメモリに本発明を適用
した場合を示している。このフラッシュメモリは、例え
ば32Mビットの記憶容量を有している。図2(a)に
おいて、メモリセルアレイ11は、64個のブロックに
分割され、1ブロックは64Kバイトで構成されてい
る。消去はこの1ブロック単位に行われる。
及び列に複数のメモリセルMCが配置されたメモリセル
アレイ12、このメモリセルアレイ12のワード線WL
を選択するロウデコーダ13、ビット線BLを選択する
カラムデコーダ14を有している。さらに、前記ロウデ
コーダ13には第1のブロックデコーダ15が接続さ
れ、メモリセルアレイ12のP型ウェル及びN型ウェル
には第2のブロックデコーダ16が接続されている。前
記第1のブロックデコーダ15は、データの読み出し、
プログラム、消去に応じて、ワード線を駆動するための
電圧VWLを生成する。すなわち、第1のブロックデコー
ダ15は、消去時にワード線のローレベルとして電圧V
BB(−8V)を発生し、非消去時はローレベルとして接
地電位を発生する。また、前記第2のブロックデコーダ
16は、データの読み出し、プログラム、消去に応じ
て、基板の電圧Vwellを生成する。すなわち、第2のブ
ロックデコーダ16は、消去時に電圧VH(10V)を
発生し、非消去時は接地電位を発生する。
構成とされている。第1のブロックデコーダ15は、図
7、図8と同様の構成とされ、第2のブロックデコーダ
16は、図10と同様の構成とされている。
スイッチ回路SW1が接続されている。このスイッチ回
路SW1は、制御回路17からの信号に応じて、消去終
了後でリセット動作前にセルの制御ゲートとP型ウェル
との間に存在する寄生容量C1をショートする。前記第
1のブロックデコーダ15とロウデコーダ13の相互間
にはスイッチ回路SW2が接続され、第2のブロックデ
コーダ16と基板の相互間にはスイッチ回路SW3が接
続されている。前記スイッチ回路SW1とSW3が接続
されるノードN1と接地間にはスイッチ回路SW4が接
続され、前記スイッチ回路SW1とSW2が接続される
ノードN2と接地間にはスイッチ回路SW5が接続され
ている。
成図であり、図2と同一部分には同一符号を付す。前記
スイッチ回路SW1はNチャネルトランジスタQ1、Q
2とPチャネルトランジスタQ3とにより構成されてい
る。これらNチャネルトランジスタQ1、Q2とPチャ
ネルトランジスタQ3は基板電圧Vwellが供給されるノ
ードN1とワード線の電圧VWLが供給されるノードN2
との間にQ1、Q3、Q2の順に直列接続される。Nチ
ャネルトランジスタQ1のゲートには駆動回路31が接
続され、NチャネルトランジスタQ2のゲートには駆動
回路32が接続されている。これら駆動回路31、32
は前記制御回路17を構成している。
源電圧(例えば2V)/接地電圧)に応じて電圧VSW又
は接地電圧を発生するレベルシフタ31aと、このレベ
ルシフタ31aの出力信号に応じてNチャネルトランジ
スタQ1のゲートを制御するインバータ回路31bとに
より構成されている。このインバータ回路31bはレベ
ルシフタ31aの出力信号に応じて電圧VSW又は接地電
圧を前記NチャネルトランジスタQ1のゲートに供給す
る。このNチャネルトランジスタQ1は、ゲートにNチ
ャネルトランジスタの閾値電圧VthN以上の電圧が供給
されることによりオンし、閾値電圧未満の電圧が供給さ
れることによりオフとなる。
号に応じて電圧VSW又はワード線のローレベルの電圧V
BBを発生するレベルシフタ32aと、このレベルシフタ
32aの出力信号に応じてNチャネルトランジスタQ2
のゲートを制御するインバータ回路32bとにより構成
されている。このインバータ回路32bはレベルシフタ
32aの出力信号に応じて電圧VSW 又は電圧VBBを前
記NチャネルトランジスタQ2のゲートに供給する。こ
のNチャネルトランジスタQ2は、ゲートにVWL+Vth
N以上の電圧が供給されることによりオンし、VWL+Vt
hN未満の電圧が供給されることによりオフとなる。
は接地電位が供給され、NチャネルトランジスタQ2の
基板にはワード線の電圧VWLが供給されている。また、
前記PチャネルトランジスタQ3のゲートは接地され、
基板はNチャネルトランジスタQ1の接続ノードN3に
接続されている。
ノードN1と接地間にはスイッチ回路SW4を構成する
トランスファーゲートが接続され、前記ワード線の電圧
VWLが供給されるノードN2と接地間にはスイッチ回路
SW5を構成するトランスファーゲートが接続される。
これらスイッチ回路SW4、SW5は信号φ、/φによ
り制御される。
ついて説明する。
VWLが印加されている。これら電圧Vwell、VWLの電位
差Vwell−VWLはほぼ20Vである。メモリセルアレイ
がブロック単位に消去された後、スイッチ回路SW2、
SW3がオフとされ、ノードN1(Vwell)、N2(V
WL=VBB)がフローティング状態とされる。この後、シ
ョート制御信号により、NチャネルトランジスタQ1、
Q2がオンとされ、スイッチ回路SW1がオンとされ
る。したがって、容量C1の両端がトランジスタQ1、
Q2、Q3によりショートされる。
タQ3により、Pチャネルトランジスタの閾値電圧Vth
P以下に下がることはない。このPチャネルトランジス
タQ3がない場合、NチャネルトランジスタQ2の導通
に伴いノードN3が大きく負電圧となり、Nチャネルト
ランジスタQ1の拡散層と基板間がフォワードバイアス
となる虞がある。あるいは、NチャネルトランジスタQ
1の導通に伴いNチャネルトランジスタQ2の拡散層が
高電圧となり、トランジスタQ2がブレークダウンする
虞を有している。PチャネルトランジスタQ3はこれら
を防止している。このため、NチャネルトランジスタQ
1は10V以下で動作し、PチャネルトランジスタQ3
はウェル電圧<VSW−VthN(VthNはNチャネルトラン
ジスタの閾値電圧)であるから10V以下で動作する。
このように、各トランジスタのゲートとソース/ドレイ
ンの相互間には10V以下の電圧が印加される。
1、Q2 の相互間にPチャネルトランジスタを設ける
ことにより、各トランジスタを耐圧以内で動作させるこ
とが可能である。したがって、高耐圧の特殊なトランジ
スタを形成する必要がない。
wellと、ノードN2の電圧VWLは完全には一致しない。
すなわち、これらノードが完全にショートする前にPチ
ャネルトランジスタQ3がオフしてしまうからである。
したがって、ショート動作を行なった後、スイッチSW
4、SW5をオンとしてノードN1、N2を別々に接地
させる。
wellが供給されるノードN1とワード線の電圧VWLが供
給されるノードN2との間にスイッチ回路SW1を接続
し、消去終了後に、このスイッチ回路SW1をオンとし
て寄生容量C1の両端をショートし、この後、スイッチ
SW4、SW5によりノードN1とN2を接地してい
る。このため、消去後のリセット時に寄生容量C1によ
り、ウェル電圧あるいはワード線電圧がオーバーシュー
ト、あるいはアンダーシュートすることを防止できる。
したがって、フォワードバイアスによるラッチアップを
防止できるとともに、トランジスタの耐圧問題を回避で
きる。
トランジスタQ1、PチャネルトランジスタQ3、Nチ
ャネルトランジスタQ2の直列回路により構成され、各
トランジスタは規定の耐圧の範囲内で動作できる。換言
すれば、規定の耐圧を有するトランジスタのみにより、
耐圧以上の電位差のある両ノードをショートできる。こ
のため、ショート動作のために高耐圧トランジスタを用
いる必要がないため、製造プロセスの複雑化、製造コス
トの高騰、及びセルレイアウトの複雑化を防止できる。
スイッチSW2、SW3をオフ状態とし、ノードN1、
N2から第1、第2のブロックデコーダ15、16を切
り離している。このため、メモリセルの制御ゲートと基
板に電位を供給しているノードN1、N2のみを独立し
てリセットでき、ノードN1、N2間を高速に同電位と
することができる。
実施例の要部を示しており、図3と同一部分には同一符
号を付している。上記第1の実施例は、ノードN1が正
電位、ノードN2が負電位の場合について示したが、こ
れに限定されるものではない。第2の実施例は、ノード
N1が例えば20Vであり、ノードN2が接地電位の場
合を示している。この場合、NチャネルトランジスタQ
1のゲートには10V+VthN、又は10Vが供給さ
れ、基板電圧Vsub1は10Vに設定される。また、Nチ
ャネルトランジスタQ2のゲートにはVthN、又は0V
が供給され、基板電圧Vsub2は接地電圧とされる。Pチ
ャネルトランジスタQ3のゲートには電圧VGP=10V
が供給される。電圧VGPとNチャネルトランジスタQ1
の基板電位Vsub1との関係は、VGP≧Vsub1に設定され
る。トランジスタQ1、Q2のゲートは前記制御回路1
7と同様の回路により制御される。
の耐圧の範囲内で動作させて、寄生容量C1をショート
することができる。
型フラッシュEEPROMを例に説明したが、本発明は
上記両実施例に限定されるものではなく、NAND型フ
ラッシュEEPROMや、電源電圧以上の電位差を有す
る2つのノードをリセットする必要があるその他の半導
体装置に適用可能である。
はなく、発明の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能
なことは勿論である。
ば、電源電圧以上の電位差を有する二つのノード間の電
位をリセットする際に、寄生容量によるチャネルトラン
ジスタの拡散層と基板相互間でのフォワードバイアスを
防止でき、且つトランジスタの耐圧問題を回避可能な半
導体装置を提供できる。
(a)は等価回路図、同図(b)は同図(a)に示すス
イッチ回路の一例を示す回路図。
(a)は不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを
概略的に示す平面図、同図(b)は同図(a)の1つの
ブロックを示す構成図。
を示す回路図。
に供給されるバイアス電圧の関係を示している。
示す構成図。
す回路図。
リセルを示す断面図。
セットする場合の動作を示す波形図。
トする場合の動作を示す波形図。
あり、同図(a)は等価回路図、同図(b)は断面図。
あり、同図(a)は等価回路図、同図(b)は断面図。
ッチ回路、 C1…寄生容量、 Q1、Q2…Nチャネルトランジスタ、 Q3…Pチャネルトランジスタ。
Claims (7)
- 【請求項1】電源電圧以上の電位差を有し、寄生容量を
介して接続された第1、第2のノードと、 前記第1、第2のノードの相互間に接続され、前記第
1、第2のノードをショートする第1のスイッチ回路
と、 前記第1、第2のノードと接地間にそれぞれ設けられ、
前記第1のスイッチ回路がオンとされた後にオンとされ
る第2、第3のスイッチ回路とを具備することを特徴と
する半導体装置。 - 【請求項2】 複数のブロックに分割され、各ブロック
は複数のメモリセルと、これらメモリセルに接続された
複数のワード線、ビット線を有するメモリセルアレイ
と、 前記メモリセルを選択するロウデコーダと、 前記ロウデコーダに前記ワード線に供給される電圧を供
給する第1のデコーダと、 前記メモリセルが形成される基板に基板電圧を供給する
第2のデコーダと、 前記ワード線の電圧が供給される第1のノードと前記基
板電圧が供給される第2のノードの相互間に接続され、
前記メモリセルの消去後、前記第1、第2のノードをシ
ョートする第1のスイッチ回路と、 前記第1のノードと前記第1のデコーダの出力端との相
互間に接続され、前記第1のスイッチより先にオフとさ
れる第2のスイッチ回路と、 前記第2のノードと前記第2のデコーダの出力端との相
互間に接続され、前記第1のスイッチより先にオフとさ
れる第3のスイッチ回路とを具備することを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項3】 ウェル内にスタックゲート構造のトラン
ジスタからなる複数のメモリセルが形成され、電気的に
一括してこれらメモリセルのデータが消去され、消去時
には各メモリセルの制御ゲートに負電圧が印加され、前
記ウェルに正の電圧が印加されるチャネル消去方式を用
いた半導体装置であって、 前記ウェルに電圧を供給する第1のノードと前記メモリ
セルの制御ゲートに電圧を供給する第2のノードとの相
互間に接続され、消去終了時にオンとされ前記第1、第
2のノードをショートする第1のスイッチ回路と、 前記第1のノードと接地間、及び前記第2のノードと接
地間にそれぞれ接続され、前記第1のスイッチ回路がオ
ンとされた後、オンとされる第2、第3のスイッチ回路
とを具備することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 前記第1のスイッチ回路は、 電流通路の一端が前記第1のノードに接続され、ショー
ト時に耐圧条件を満たす電圧がゲートに供給される第1
のNチャネルトランジスタと、 電流通路の一端が前記第2のノードに接続され、ショー
ト時に耐圧条件を満たす電圧がゲートに供給される第2
のNチャネルトランジスタと、 電流通路の両端が前記第1、第2のNチャネルトランジ
スタの電流通路の各他端に接続され、耐圧条件を満たす
一定の電圧がゲートに供給されるPチャネルトランジス
タとを具備することを特徴とする請求項1乃至3記載の
半導体装置。 - 【請求項5】 アドレス信号に応じて前記ウェルに供給
する電圧を発生する第1のデコーダと、 アドレス信号に応じて前記制御ゲートに供給する電圧を
発生する第2のデコーダと、 前記第1のデコーダと前記第1のノードの相互間に接続
され、前記ショート時に前記第1のスイッチ回路より先
にオフとされる第4のスイッチ回路と、 前記第2のデコーダと前記第2のノードの相互間に接続
され、前記ショート時に前記第1のスイッチ回路より先
にオフとされる第5のスイッチ回路とを具備することを
特徴とする請求項3記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記第1のノードには正の電圧V1が供
給され、前記第2のノードには負の電圧V2が供給さ
れ、前記第1のNチャネルトランジスタのゲートにはN
チャネルトランジスタの閾値電圧VthN以上の電圧と閾
値電圧VthN未満の電圧の一方が供給され、前記第2の
Nチャネルトランジスタのゲートには電圧V2+VthN
以上の電圧と電圧V2+VthN未満の電圧の一方が供給
され、前記Pチャネルトランジスタのゲートには前記第
1のNチャネルトランジスタの基板電圧以上の電圧が供
給されることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。 - 【請求項7】 前記第1のノードには正の電圧V1が供
給され、前記第2のノードには接地電圧V2が供給さ
れ、前記第1のNチャネルトランジスタのゲートには電
圧Vsub1+VthN(Vsub1は前記第1のNチャネルトラ
ンジスタの基板電圧、VthNはNチャネルトランジスタ
の閾値電圧)と前記電圧Vsub1の一方が供給され、前記
第2のNチャネルトランジスタのゲートには前記閾値電
圧VthNと前記接地電圧V2の一方が供給され、前記P
チャネルトランジスタのゲートには前記基板電圧Vsub1
以上の電圧が供給されることを特徴とする請求項4記載
の半導体装置。
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