JP2000296008A - 時計バンドの中留構造 - Google Patents

時計バンドの中留構造

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JP2000296008A
JP2000296008A JP11107782A JP10778299A JP2000296008A JP 2000296008 A JP2000296008 A JP 2000296008A JP 11107782 A JP11107782 A JP 11107782A JP 10778299 A JP10778299 A JP 10778299A JP 2000296008 A JP2000296008 A JP 2000296008A
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piece
push button
locking piece
flip
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JP11107782A
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Inventor
Hideo Taguchi
秀夫 田口
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の時計バンドの中留構造では、中留本体
と表蓋とが管状取付部によって連結されていて、表蓋を
開くために、管状取付部に弾性部材が配設されている
が、弾性部材が露出しているため、汗やほこりなど、異
物の混入による影響で跳ね上げ力が弱くなることがある
という課題があった。 【解決手段】 上記課題を解決するために、表蓋には中
留本体と係合するための係止片を設け、また前記中留本
体には該中留本体と前記係止片の係合を操作するプッシ
ュボタンが設けられていて、該プッシュボタンと一体と
なって係止片を係止するロック係合片の先端に位置する
ロック係合部の下側に、プッシュボタンを操作して係合
を解除したときに係止片を跳ね上げるための、跳ね上げ
機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プッシュボタンを
有する時計バンドの中留具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における時計バンドの中留構造
においては、実開平6−124に示す様なものがある。
これについて、図9を用いて説明する。
【0003】中留本体101には、そのバンド長手方向
の一方に第1の時計バンド117が取り付けられ、他方
には表蓋102が管状取付部109を介して取り付けら
れている。また第2の時計バンド118には中留本体1
01と係合するための取付棒116が取り付けられてい
て、取付棒116を、中留本体101と表蓋102との
間に保持することにより第1の時計バンド117と第2
の時計バンド118が連結される。
【0004】また中留本体101は、その内部に、同一
水平面上に対向配置された二つのプッシュボタン104
と、このプッシュボタン104の先端部に設けられたロ
ック係合部(図示せず)とを備え、表蓋102に形成さ
れた係止片103を係止穴107に挿入してロック係合
部と係合させて、プッシュボタン104を介して中留本
体101と表蓋102との係合を操作出来るような構造
となっている。
【0005】ここで、中留本体101と表蓋102とは
管状取付部109によって連結されているが、管状取付
部109には弾性部材106が取り付けられていて、プ
ッシュボタン104を操作して、係止片103とロック
係合部との係合を解除したときに弾性部材106が作用
して、表蓋102を開放するように構成されている。
【0006】また、弾性部材106によって、常に表蓋
102を押し上げる力が加わっているため、プッシュボ
タン104を操作して、表蓋を開放したときは、弾性部
材106が作用して、表蓋102が中留本体101に対
して瞬時に最大開口まで開くようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この前述の時計バンド
の中留構造では、先に述べたように、中留本体と表蓋と
が管状取付部によって連結されていて、表蓋を開くため
に、管状取付部に弾性部材が配設されているが、弾性部
材が露出しているため、外観が悪く、汗やほこりなど、
異物の混入による影響で跳ね上げ力が弱くなることがあ
るという課題があった。
【0008】また、弾性部材が管状取付部に配置されて
いて、常に表蓋を押し上げる力が働いているため、プッ
シュボタンを操作して、表蓋を開放したときは、弾性部
材が作用して表蓋が中留本体に対して瞬時に最大開口ま
で開いてしまい、これによって、開口したときに表蓋と
中留本体との間に係止されていた取付棒がはずれやす
く、腕からバンドを外すときに、誤って時計を落として
しまう可能性が大きいという課題があった。
【0009】本発明の目的は上記課題を解決し、さら
に、解除時に表蓋が跳ね上がり、安全性があり、脱着時
の操作性を向上させ、外観を向上させ、商品価値を高め
ることが出来るようにした時計バンドの中留構造を提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の時計バンドの中留め構造では、第1の時計
バンドの先端に中留本体を取り付け、更に前記中留本体
の、第1の時計バンド側とは反対側の先端に表蓋を取り
付け、第2の時計バンドの先端に取り付けた取付棒を、
前記中留本体と前記表蓋とで保持するようにした中留構
造であって、更に、前記中留本体にはプッシュボタンが
配設され、その操作部と反対側の先端に、ロック係合片
が設けられ、又、前記表蓋には係止片が設けられてい
て、前記ロック係合片と前記係止片とを係合することに
よって前記中留本体と前記表蓋とを係合する中留構造に
おいて、前記プッシュボタンをプッシュ操作して前記ロ
ック係合片と前記係止片との係合を解除したときに、前
記係止片を跳ね上げるための跳ね上げ機構を、前記ロッ
ク係合片よりも下側に設けたことを特徴とする。
【0011】また、前記跳ね上げ機構は、前記中留本体
と前記係止片とが係合したときに係止片の真下に位置す
るように設けられた、前記係止片を上方に跳ね上げる弾
性部材からなることを特徴とする。
【0012】ここで、前記弾性部材は板バネからなるこ
とを特徴とする。
【0013】さらに、前記跳ね上げ機構は、前記プッシ
ュボタンからバネによって中央に押圧される断面略L字
状の跳ね上げ部材からなることを特徴とする。
【0014】また、跳ね上げ部材は一対よりなり、バン
ド短手方向にスライドして、前記係止片の側面に圧接さ
せることにより、前記係止片を上方に押し上げることを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の時計バ
ンドの中留構造の最適な実施形態を説明する。図1は本
発明の中留本体と時計バンドとの位置関係を示すプッシ
ュボタンを外したときの平面図である。
【0016】本発明の時計バンドの連結方法の概略は以
下の通りである。中留本体1には、そのバンド長手方向
の一方に第1の時計バンド47が取り付けられ、他方に
は表蓋2が管状取付部9を介して取り付けられている。
また第2の時計バンド48の先端には中留本体1と係合
するための取付棒46が取り付けられていて、取付棒4
6を、中留本体1と表蓋2との間に保持することにより
第1の時計バンド47と第2の時計バンド48が連結さ
れる。
【0017】〔第1の実施形態:図2、図3、図4、図
5〕本発明の第1の実施形態における時計バンドの中留
構造について、図2と図3と図4と図5とを用いて説明
する。
【0018】図2は、中留本体1の内部構造を示す、本
発明の中留を上方から見た平面図であり、図3は、図2
において、プッシュボタン4を押したときの平面図であ
る。図4は、プッシュボタン4を操作して係止片3とロ
ック係合片8との係合を操作したときの係合動作を示す
断面図であり、図4(a)は係止片3とロック係合片8
とが係合している状態、図4(b)はプッシュボタン4
を押した状態、図4(c)は係止片3とロック係合片8
との係合が解除された状態を示している。図5は、一対
のプッシュボタン4とそれに設けられた段差部12及び
板バネ6の関係を示す平面図であり、図5(a)はプッ
シュボタン4を操作しない状態、図5(b)はプッシュ
ボタン4を操作した状態を示す。
【0019】図2に示すように、中留本体1のバンド長
手方向の一方には時計バンド取付部10が設けられてい
て、そこに第1の時計バンド(図示せず)の一端が接続
されている。他方には管状取付部9を介して表蓋2が回
動自在に取り付けられている。
【0020】中留本体1の内部には、一対のプッシュボ
タン4と、そのプッシュボタン4の一部を中留本体1の
バンド短手方向端面から外側に突出させるためのバネ5
と、表蓋2を跳ね上げるための跳ね上げ機構を構成する
板バネ6とが配設されている
【0021】また、プッシュボタン4は略コ字状の形状
をしていて、中留本体1から突出していない方向の先端
にロック係合片8を有している。そして、表蓋2にはロ
ック係合片8と係合するための係止片3が設けられてい
る。
【0022】ここで、上記の部材の位置関係について説
明する。図2に示すように、中留本体1の内部には二つ
のプッシュボタン4が配設され、二つのプッシュボタン
4の間にはバネ5が設けられていて、バネ5をプッシュ
ボタン4同士を互いに離間する様に配置して、プッシュ
ボタン4を中留本体1の外側に付勢させる様にしてい
る。さらに、中留本体1には抜け止め片19が配置され
ていてプッシュボタン4の抜け止め防止とストッパーと
しての機能を持たせている。
【0023】また、図4(a)に示すように、中留本体
1の中央下部には、板バネ6を埋設するための凹状の板
バネ埋設部11が設けられていて、下側にわずかに突出
している。そして、そこに板バネ6が埋設されている。
【0024】プッシュボタン4には、それを外部操作す
る部分とは反対側に、断面略逆L字状のロック係合片8
が設けられていて、更に、その内側の先端にはロック係
合部15が設けられている。そして、ロック係合部15
の下側に、プッシュボタン4をプッシュ操作して係合を
解除したときに係止片を跳ね上げるための跳ね上げ機構
である板バネ6が位置している。
【0025】一方、表蓋2には係止片3が取り付けられ
ていて、係止片3にはロック係合部15と噛み合う係止
爪16が設けられている。
【0026】次に、中留本体1と表蓋2との係合動作に
ついて図2、図3、図4を用いて説明する。
【0027】初めに、中留本体1と表蓋2との係合を解
除する場合について述べる。
【0028】通常は図2、図4(a)の様に、プッシュ
ボタン4がバネ5によって外方に付勢されている。ま
た、中留本体1の略中央に位置する板バネ埋設部11の
中に板バネ6が埋設されていて、板バネ6は表蓋2に設
けられた係止片3の真下に位置し、下側に押しつけられ
ている。そして、係止片3に設けられた係止爪16とロ
ック係合片8に設けられたロック係合部15とが噛み合
っていて、板バネ6によって表蓋2が押し上げられるの
を規制している。
【0029】次に、図3、図4(b)の様に、プッシュ
ボタン4を内側に押すと、プッシュボタン4を外側に付
勢しているバネ5の抗力に反してプッシュボタン4が内
側に移動する。このときロック係合片8は係止片3から
離れる方向に移動する。そして、係止爪16とロック係
合部15との係合が解除される。
【0030】さらに、上記の状態では、係止片3の上へ
の規制が解除されるため、図4(c)の様に、板バネ6
の抗力により係止片3が上方に跳ね上げられ、中留本体
1と表蓋2との係合が解除される。
【0031】次に、中留本体1と表蓋2とを係合する場
合について述べる。
【0032】図4(a)に示すように、係止片3の先端
にある係止爪16は先に向かって細くなる斜面となって
いて、ロック係合片8についても、その先端にあるロッ
ク係合部15の上面が先に向かって細くなる斜面となっ
ている。
【0033】通常、中留本体1と表蓋2との係合が解除
されている状態では、図4(c)の様に、板バネ6が開
いた状態で、かつプッシュボタン4が中留本体1の外側
に付勢された状態になっている。そして、ロック係合片
8はプッシュボタン4を押した状態よりも内側に位置し
ている。
【0034】この状態から表蓋2を閉じると、係止片3
がロック係合片8を外側に押し開きながら中留本体1に
入り込み、一瞬、図4(b)の様な状態となる。くわし
くは、係止片3に設けた係止爪16の斜面とロック係合
片8に設けたロック係合部15の斜面とが接触して、表
蓋2を押し込む力により係止片3がロック係合片8を押
し開きながら中留本体1内に挿入される。このとき、係
止片3は板バネ6を上方より押しつける。
【0035】そして、係止片3が十分に中留本体1内に
挿入されると、バネ5によりロック係合片8が内側に押
されて、板バネ6を押圧した状態で、図4(a)の様に
係止片3の係止爪16とロック係合片8のロック係合部
15とが噛み合って中留本体1と表蓋2とが係合され
る。
【0036】以上、述べてきた動作によって、中留本体
1と表蓋2との係合が操作される。
【0037】次に、 板バネ6の支持方法について、図
5を用いて説明する。
【0038】プッシュボタン4には、板バネ6と干渉し
ないように、下側に断面凹状の段差部12が設けられて
いて、他の部分よりも厚みが薄くなっている。また、板
バネ6は中留本体1の中央下部に突出した、板バネ埋設
部11の内部に位置するとともに、段差部12の真下に
位置する。つまり、板バネ6は板バネ埋設部11と段差
部12との間にできた空間内に位置する。そして、段差
部12によって板バネ6が抜け落ちるのを防止してい
る。
【0039】ここで、板バネ6は板バネ埋設部11中で
若干遊びを持って配置されている。そして、段差部12
の両端にある壁により、板バネ6の位置が規制される。
【0040】段差部12の両端にある壁のうち、一方の
壁13はプッシュボタン4を操作しないときに、図5
(a)の様に、板バネ6と接触し、他方の壁14はプッ
シュボタン4を操作したときに、図5(b)の様に、板
バネ6と接触する。
【0041】くわしく述べると、図5(a)に示す様
に、プッシュボタン4を操作しないときは、板バネ6の
バンド長手方向右下および左上の部分が、一対の段差部
12の一方の壁13によって位置規制されている。これ
により、板バネ6は中留本体1の略中央部で、係止片3
のほぼ真下に位置するように配置される。
【0042】このとき、板バネ6は、そのバンド長手方
向左下および右上の部分は位置規制されていないため若
干位置の移動が発生するが、板バネ埋設部11と一方の
壁13によって、係止片3の下側に配設されるため、係
止片3の跳ね上げには支障ない。
【0043】図5(b)に示す様にプッシュボタン4を
操作したときは、板バネ6のバンド長手方向左下および
右上の部分が、一対の段差部12の他方の壁14によっ
て位置規制されている。この場合も、板バネ6は中留本
体1の略中央部で、係止片3のほぼ真下に位置するよう
に配置される。
【0044】このときも、板バネ6は、そのバンド長手
方向右下および左上の部分は位置規制されていないため
若干位置の移動が発生するが、板バネ埋設部11と他方
の壁14によって、係止片3の下側に配設されるため、
係止片3の跳ね上げには支障ない。
【0045】ただし、本実施形態では、板バネ6は板バ
ネ埋設部11に固着されないが、中留本体1の組立の作
業性を考えると、スポット溶接やロウ付け、接着などに
よって固着させても良い。
【0046】また、跳ね上げ部材を本実施の形態では板
バネとしたが、その他コイルバネ、弾性の強いゴムなど
の弾性を有する部材であれば良い。
【0047】〔第2の実施形態:図6、図7、図8〕本
発明の第2の実施形態における時計バンドの中留構造に
ついて、図6と図7と図8とを用いて説明する。第2の
実施形態は第1の実施形態の中留本体を更に薄くしたも
のである。
【0048】図6は、中留本体21の内部構造を示す、
本発明の中留を上方から見た平面図である。図7は、プ
ッシュボタン24を操作して係止片23とロック係合片
28との係合を操作したときの係合動作を示す断面図で
あり、図7(a)は係止片23とロック係合片28とが
係合している状態、図7(b)はプッシュボタン24を
押した状態、図7(c)は係止片23とロック係合片2
8との係合が解除された状態を示している。図8は、プ
ッシュボタン24と跳ね上げ部材26との位置関係を示
した平面図であり、図8(a)はプッシュボタンを押さ
ないときの状態、図8(b)はプッシュボタンを押した
ときの状態を示している。
【0049】図6に示すように、中留本体21のバンド
長手方向の一方には時計バンド取付部30が設けられて
いて、そこに第1の時計バンド(図示せず)の一端が接
続されている。他方には管状取付部29を介して表蓋2
2が回動自在に取り付けられている。
【0050】中留本体21の内部には、一対のプッシュ
ボタン24と、そのプッシュボタン24を中留本体21
の幅方向端面に突出させるためのバネ25と、表蓋22
を跳ね上げるための跳ね上げ機構を構成している一対の
跳ね上げ部材26と押圧バネ27を有し、押圧バネ27
は跳ね上げ部材26を押圧している。
【0051】また、プッシュボタン24は略コ字状の形
状をしていて、先端にロック係合片28を有している。
そして、表蓋22にはロック係合片28と係合するため
の係止片23が設けられている。
【0052】ここで、上記の部材の位置関係について説
明する。図6に示すように、中留本体21の内部には二
つのプッシュボタン24とバネ25が配設され、二つの
プッシュボタン24の間にバネ25を設け、バネ25を
プッシュボタン24同士を互いに離間する様に機能させ
て、プッシュボタン24を中留本体21の外側に付勢さ
せる様に配置されている。さらに、中留本体21には抜
け止め片39が配置されていてプッシュボタン24が抜
けるのを防止している。
【0053】また、跳ね上げ機構は、それを構成する押
圧バネ27の一端がプッシュボタン24の、中留本体2
1から一部露出している側壁と反対側(中留本体側)の
側壁に設けられた凹部に付設されていて、また押圧バネ
の他端は跳ね上げ部材26に付設されていて、プッシュ
ボタン24から押圧バネ27によって跳ね上げ部材26
を中留本体21の中央方向に押圧されている構造となっ
ている。また、図7(a)に示すように、跳ね上げ部材
26は断面略L字状の形状をしていて、押圧バネ27と
接する部分は厚くなっていて、中留本体21の中央方向
に向かう部分は薄くなっている。
【0054】プッシュボタン24には、それを外部操作
する部分とは反対側に、それよりも厚みの薄い、ロック
係合片28が設けられていて、更に、その先端にはロッ
ク係合部35が設けられている。そして、ロック係合部
35の下側に、プッシュボタン24をプッシュ操作して
係合を解除したときにバンド短手方向にスライドして係
止片23を跳ね上げるための跳ね上げ機構である跳ね上
げ部材26と押圧バネ27が配設されている。
【0055】一方、表蓋22には係止片23が取り付け
られていて、係止片23にはロック係合部35と噛み合
う係止爪36が設けられている。
【0056】次に、中留本体21と表蓋22との係合動
作について図7を用いて説明する。
【0057】初めに、中留本体21と表蓋22との係合
を解除する場合について述べる。
【0058】通常は図7(a)に示すように、プッシュ
ボタン24がバネ25によって外方に付勢されている。
また、中留本体21の中央付近に跳ね上げ部材26が位
置していて、跳ね上げ部材26は表蓋22に設けられた
係止片23の先端によって左右に押し広げられている。
このとき跳ね上げ部材26は押圧バネ27によって中留
本体21の中央側に押圧されていて、常に係止片23を
押している。そして、係止片23に設けられた係止爪3
6とロック係合片28に設けられたロック係合部35と
が噛み合っていて、跳ね上げ部材26によって表蓋22
が押し上げられるのを規制している。このようにして表
蓋22を閉じた状態を維持している。
【0059】次に、図7(b)に示すように、プッシュ
ボタン24を内側に押すと、プッシュボタン24を外側
に付勢しているバネ25の抗力に反して、プッシュボタ
ン24が内側に移動する。このとき、ロック係合片28
は係止片23から離れる方向に移動し、係止爪36とロ
ック係合部35との係合が解除される。また、押圧バネ
27を介して、跳ね上げ部材26によって、係止片23
を上方に押し上げる様な抗力が、係止片23にかかる。
【0060】さらに、上記の状態では、係止片23の上
への規制が解除されるため、図7(c)に示すように、
跳ね上げ部材26がバンド短手方向にスライドするとき
に発生する抗力により係止片23が上方に跳ね上げら
れ、中留本体21と表蓋22との係合が解除される。
【0061】次に、中留本体21と表蓋22とを係合す
る場合について述べる。
【0062】図7(a)に示すように、係止片23は先
端が先に向かって薄くなる斜面となっていて、ロック係
合片28についても、その先端にあるロック係合部35
の上面が先に向かって細くなる斜面となっている。ま
た、跳ね上げ部材26の先端も、その上面が先に向かっ
て細くなる斜面となっている。
【0063】通常、中留本体21と表蓋22との係合が
解除されている状態では、図7(c)の様に、プッシュ
ボタン24が中留本体21の外側に付勢された状態にな
っている。そして、ロック係合片28はプッシュボタン
24を押した状態よりも内側に位置している。また、跳
ね上げ部材26は押圧バネ27に押されて中留本体21
の中央寄りに位置している。
【0064】この状態から表蓋22を閉じると、係止片
23がロック係合片28を外側に押し開きながら中留本
体21に入り込む。このとき、同時に跳ね上げ部材26
も左右に押し広げられて、一瞬、図7(b)の様な状態
となる。
【0065】くわしくは、係止片23に設けられた係止
爪36の斜面とロック係合片28に設けたロック係合部
35の斜面とが接触して、表蓋22を押し込む力により
係止片23がロック係合片28を押し開きながら中留本
体21内に挿入される。
【0066】跳ね上げ部材26についても同様に、係止
片23に設けられた斜面と跳ね上げ部材26の先端の上
面に設けられた斜面とが接触して、表蓋22を押し込む
力により、係止片23が跳ね上げ部材26を押し開きな
がら中留本体21内に挿入される。
【0067】そして、係止片23が十分に中留本体21
内に挿入されると、バネ25によりロック係合片28が
内側に押されて、図7(a)の様に係止片23の係止爪
36とロック係合片28のロック係合片35とが噛み合
って中留本体21と表蓋22とが係合される。
【0068】以上、述べてきた動作によって、中留本体
21と表蓋22との係合が操作される。
【0069】次に、跳ね上げ部材26の支持方法につい
て、図8を用いて説明する。
【0070】プッシュボタン24の先端にあるロック係
合片28は、他の部分よりも厚みが薄くなっている。こ
れは、プッシュボタン24が跳ね上げ部材26と干渉し
ないようにするためである。そして、跳ね上げ部材26
はロック係合片28の下側に位置する。これにより、跳
ね上げ部材26が中留本体21からはずれない。
【0071】そして、図8(a)に示すように、一つの
プッシュボタンの一部にある一方の壁33と、もう一つ
のプッシュボタンの、ロック係合片28を設けたときに
出来る他方の壁34との間に、跳ね上げ部材26が可動
可能に設けられている。
【0072】そして、図8(a)、図8(b)に示すよ
うに、一対のプッシュボタン24をどのように操作して
も、跳ね上げ部材26は一方の壁33と他方の壁34と
の間に位置している。
【0073】このように、跳ね上げ部材が位置規制され
ているため、跳ね上げ部材をある程度遊びをもって配置
することが出来、寸法精度の規制は緩やかになる。
【0074】上記発明の実施形態によれば、表蓋を中留
本体から跳ね上げた後では、表蓋は回動自在になるた
め、表蓋を中留本体に管状取付部を介して回転自在に取
り付けるときに、連結部分に跳ね上げに支障のない程度
にある程度の付加がかかっていれば、若干の拘束力が表
蓋と取付棒との間に働き、時計を外すときに誤って落と
してしまう可能性を低くすることが出来る。
【0075】
【発明の効果】上記のように、本発明の時計バンドの中
留構造では、中留本体内部に表蓋と中留本体との係合を
解除したときに表蓋を跳ね上げる、跳ね上げ機構を有し
ているため、外観が向上し、汗やほこりなどの異物の混
入による影響で跳ね上げ力が弱くなるのを防ぐことが出
来る。また、跳ね上げ機構によって表蓋と中留本体との
係合を解除し、表蓋を跳ね上げるが、跳ね上げた後では
表蓋は回動自在になるため、表蓋を中留本体に管状取付
部を介して回転自在に取り付けるときに、連結部分にあ
る程度の付加がかかっていれば、ある程度の拘束力が表
蓋と取付棒との間に働き、時計を外すときに誤って落と
してしまう可能性を低くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中留本体と時計バンドとの位置関係を
示すプッシュボタンを外したときの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における、プッシュボ
タンを押さないときの中留本体の内部構造を示す平面図
である。
【図3】本発明の第1の実施形態における、プッシュボ
タンを押したときの中留本体の内部構造を示す平面図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施形態における、プッシュボ
タンを操作して係止片とロック係合片との係合を操作し
たときの係合動作を示す断面図である図4(a)は係止
片とロック係合片とが係合している状態を示す。図4
(b)はプッシュボタンを押した状態を示す。図4
(c)は係止片とロック係合片との係合が解除された状
態を示す。
【図5】本発明の第1の実施形態における、一対のプッ
シュボタンとそれに設けられた段差部及び板バネの関係
を示す平面図である。図5(a)はプッシュボタンを押
さない状態を示す。図5(b)はプッシュボタンを押し
た状態を示す。
【図6】本発明の第2の実施形態における、中留本体の
内部構造を示す平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における、プッシュボ
タンを操作して係止片とロック係合片との係合を操作し
たときの係合動作を示す断面図である。図7(a)は係
止片とロック係合片とが係合している状態を示す。図7
(b)はプッシュボタンを押した状態を示す。図7
(c)は係止片とロック係合片との係合が解除された状
態を示す。
【図8】本発明の第2の実施形態における、プッシュボ
タンと跳ね上げ部材との位置関係を示した平面図であ
る。図8(a)はプッシュボタンを押さないときの状態
を示す。図8(b)はプッシュボタンを押したときの状
態を示す。
【図9】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、21 中留本体 2、22 表蓋 3、23 係止片 4、24 プッシュボタン 5、25 バネ 6 板バネ 8、28 ロック係合片 9、29 管状取付部 10、30 時計バンド取付部 11 板バネ埋設部 12 段差部 13、33 一方の壁 14、34 他方の壁 15、35 ロック係合部 16、36 係止爪 19、39 抜け止め片 26 跳ね上げ部材 27 押圧バネ 46 取付棒 47 第1の時計バンド 48 第2の時計バンド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の時計バンドの先端に中留本体を取
    り付け、更に前記中留本体の、第1の時計バンド側とは
    反対側の先端に表蓋を取り付け、第2の時計バンドの先
    端に取り付けた取付棒を、前記中留本体と前記表蓋とで
    保持するようにした中留構造であって、更に、前記中留
    本体にはプッシュボタンが配設され、その操作部と反対
    側の先端に、ロック係合片が設けられ、又、前記表蓋に
    は係止片が設けられていて、前記ロック係合片と前記係
    止片とを係合することによって前記中留本体と前記表蓋
    とを係合する中留構造において、前記プッシュボタンを
    プッシュ操作して前記ロック係合片と前記係止片との係
    合を解除したときに、前記係止片を跳ね上げるための跳
    ね上げ機構を、前記ロック係合片よりも下側に設けたこ
    とを特徴とする時計バンドの中留構造。
  2. 【請求項2】 前記跳ね上げ機構は、前記中留本体と前
    記係止片とが係合したときに係止片の真下に位置するよ
    うに設けられた、前記係止片を上方に跳ね上げる弾性部
    材からなることを特徴とする請求項1記載の時計バンド
    の中留構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材が板バネからなることを特
    徴とする請求項2記載の時計バンドの中留構造。
  4. 【請求項4】 前記跳ね上げ機構は、前記プッシュボタ
    ンから押圧バネによって中央に押圧される、断面略L字
    状の跳ね上げ部材からなることを特徴とする請求項1記
    載の時計バンドの中留構造。
  5. 【請求項5】 前記跳ね上げ部材は一対よりなり、バン
    ド短手方向にスライドして、前記係止片の側面に圧接さ
    せることにより、前記係止片を上方に跳ね上げることを
    特徴とする請求項4記載の時計バンドの中留構造。
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