JP4511756B2 - 車両のアウトハンドル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のアウトハンドル装置に関し、特に、長手方向の一端部がドアアウターパネルに回動可能に支承されるハンドル本体と、該ハンドル本体の他端に対向してドアアウターパネルに取付けられるカバーとを備え、スマートエントリーシステムに好適に用いられる車両のアウトハンドル装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯送・受信機を有する車両ユーザが車両から離れることにより、前記携帯送・受信機と、車両側に配設される車両側送・受信機との間での信号の送・受信が不能となることによってドアを自動的にロックするようにしたスマートエントリーシステムでは、キーシリンダ錠は基本的には不要であり、スマートエントリーシステムに用いられる従来のアウトハンドル装置にはキーシリンダ錠は設けられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、故障時等の緊急対応としてはキーシリンダ錠がアウトハンドル装置に装備されることが望ましい。その場合、通常の状態ではキーシリンダ錠を使用することはないのでキーシリンダ錠のキー孔が外部から視認されるのは不都合であり、通常の状態ではキーシリンダ錠を外部から視認し得ないようにしておくことが望ましい。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、通常の状態では隠しておいたキーシリンダ錠を緊急時に容易に操作し得るようにした車両のアウトハンドル装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、長手方向の一端部がドアアウターパネルに回動可能に支承されるハンドル本体と、該ハンドル本体の他端に対向してドアアウターパネルに取付けられるカバーとを備える車両のアウトハンドル装置において、前記カバーは、ドアアウターパネルに固定される第1カバー部材と、この第1カバー部材および前記ハンドル本体の他端間に配置され、該第1カバー部材に係合される係合位置および前記係合を解除する係合解除位置との間での前記長手方向のスライドを可能として、前記第1カバー部材に着脱可能に装着される第2カバー部材とで構成され、キー孔を一端に有するキーシリンダ錠が、該キーシリンダ錠の一端が前記第2カバー部材で覆われるようにして前記第1カバー部材に取付けられることを特徴とする。
【0006】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、第2カバー部材は第1カバー部材に着脱可能に装着されており、第1カバー部材に取付けられたキーシリンダ錠の一端が第2カバー部材で覆われるので、通常の状態ではキーシリンダ錠を隠しておき、緊急時には第2カバー部材を第1カバー部材から取り外すことでキーシリンダ錠を容易に操作することができる。しかもこの第2カバー部材は、第1カバー部材およびハンドル本体の他端間に配置され、該第1カバー部材に係合される係合位置および前記係合を解除する係合解除位置との間でのハンドル本体長手方向のスライドを可能として、第1カバー部材に着脱可能に装着されるので、第1カバー部材に対する第2カバー部材の組付けおよび取り外し操作を容易として第2カバー部材を第1カバー部材に装着することができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との相対向面には、該第2カバー部材を前記係合位置に保持するように互いに係合可能な突出部がそれぞれ設けられると共に、その両突出部は、前記第2カバー部材の係合位置と係合解除位置との間でのスライドに応じて一方の突出部の斜面が他方の突出部を乗り越え可能であり、係合位置から係合解除位置側への第2カバー部材のスライド操作荷重が係合解除位置から係合位置へのスライド操作荷重よりも大きくなるように、該第2カバー部材が係合位置から係合解除位置に向けてスライドする際に前記他方の突出部を乗り越える前記斜面の傾斜角度が、該第2カバー部材が係合解除位置から係合位置に向けてスライドする際に前記他方の突出部を乗り越える前記斜面の傾斜角度よりも大きく設定されることを特徴とし、かかる構成によれば、第1カバー部材から第2カバー部材を取り外す際の操作荷重を組付け時の操作荷重よりも大きくし、第2カバー部材が第1カバー部材から無闇に外れてしまうことがないようにすることができる。
【0008】
尚、実施例の突部55および乗り越え部58は本発明の突出部にそれぞれ対応する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両のサイドドアの一部側面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の要部拡大図、図4はカバーを図3の4−4線矢視方向から見た図、図5は図4の5−5線に沿う断面図、図6は図3の6−6線に沿う断面図、図7はスイッチホルダからのハーネスの引き出し部分を図3と同一方向から見た断面図、図8は第2カバー部材の拡大斜視図である。
【0011】
先ず図1および図2において、たとえば乗用車両が備えるサイドドア11のドアアウターパネル12には、本発明に従うアウトハンドル装置が取り付けられており、該アウトハンドル装置は、車両の前後方向(図1および図2の左右方向)に延びる合成樹脂製のハンドル本体13と、該ハンドル本体13の一端側でドアアウターパネル12に取付けられる金属製のベース部材14と、前記ハンドル本体13の他端側でドアアウターパネル12に取付けられる合成樹脂製のカバー15とを備える。
【0012】
ハンドル本体13は、合成樹脂により形成されるものであり、中空状にして車両の前後方向に延びる把持部13aと、該把持部13aの一端部に一体に設けられる支持腕部13bと、前記把持部13aの他端部に一体に設けられるガイド腕部13cとを備える。
【0013】
ドアアウターパネル12には、把持部13aおよびドアアウターパネル12間に車両ユーザの手を挿入することを可能とするための窪み18を形成するための彎曲部12aが内方側に膨らむようにして設けられ、前記彎曲部12aを車両の前後方向に沿う前後両側から挟む位置でドアアウターパネル12には、わずかに凹んだ第1および第2取付け座19,20が、ハンドル本体13の両端部にそれぞれ対応するようにして設けられる。
【0014】
第1取付け座19には、合成樹脂から成る第1シート部材21を第1取付け座19との間に介在させたベース部材14がボルト22により締結される。このベース部材14には、第1シート部材21およびドアアウターパネル12を貫通してドアアウターパネル12の内方に挿入されるハンドル支持部14aが一体に設けられる。またハンドル本体13の一端側の支持腕部13bは、ベース部材14、第1シート部材21およびドアアウターパネル12を貫通してドアアウターパネル12の内方に挿入され、支持腕部13bが支持ピン23を介してハンドル支持部14aに回動可能に支承される。すなわちハンドル本体13の長手方向の一端部は、ベース部材14を介してドアアウターパネル12に回動可能に支承されるものであり、ハンドル本体13の一端部およびベース部材14間には、ハンドル本体13を非操作位置に戻す側に付勢するばね(図示せず)が設けられる。
【0015】
図3において、カバー15は、非操作状態にあるハンドル本体13の他端に対向するようにしてドアアウターパネル12に取付けられるものであり、このカバー15で覆われる部分でドアアウターパネル12には、キーシリンダ錠24のシリンダボディ25と一体のブラケット26が、ドアアウターパネル12の外側からねじ込まれるボルト29により締結される。またドアアウターパネル12を前記ブラケット26との間に挟むシリンダカバー30がシリンダボディ25にボルト31により結合されており、キーシリンダ錠24のシリンダボディ25は、シリンダカバー30に設けられた貫通孔32を貫通するように配置され、また前記ボルト29の頭部を収容配置するための収容孔33がシリンダカバー30に設けられる。
【0016】
カバー15は、前記シリンダカバー30を覆うようにして該シリンダカバー30に弾発係合することでドアアウターパネル12に固定される合成樹脂製の第1カバー部材16と、この第1カバー部材16に着脱可能に装着される合成樹脂製の第2カバー部材17とで構成され、第1カバー部材16は、第2取付け座20との間に合成樹脂製の第2シート部材36を介在させてシリンダカバー30に弾発的に係合される。
【0017】
ハンドル本体13の他端には、カバー15および窪み18間で第2シート部材36およびドアアウターパネル12を移動可能に貫通するガイド腕部13cがほぼ直角にかつ一体に連設されており、ガイド腕部13cの先端には、規制部35に係合してハンドル本体13の開放操作側への回動端を規制するストッパ37が設けられる。
【0018】
図4〜図6を併せて参照して、第1カバー部材16は、ハンドル本体13側に配置される低位部16aと、ハンドル本体13から離隔した側に配置される高位部16bとを一体に有するように形成されており、低位部16aのドアアウターパネル12とは反対側に臨む部分には平坦面38が形成され、高位部16bは前記平坦面38との間に段差をなして外方に突出する外形形状を有するように形成される。而してキーシリンダ錠24が備えるロータ27の一端部を臨ませる円形の開口部39が前記平坦面38に設けられ、前記ロータ27の一端にはキー孔28が開口される。
【0019】
第1カバー部材16の高位部16bには、車両ユーザのドア施錠意思を確認するための施錠意志確認手段40が配設されるものであり、この施錠意志確認手段40を配置するために、第1カバー部材16の高位部16bには、該高位部16bの外面側に開放した第1凹部41と、第1凹部41との間に隔壁42を介在させてドアアウターパネル12およびシリンダカバー30側に開放した第2凹部43と、第1凹部41の中央部に配置されて前記隔壁42から突出する突部44と、両端を開放して前記突部44および隔壁42に設けられる装着孔45とが設けられる。
【0020】
第2凹部43には、シリンダカバー30に弾発係合することで第1カバー部材16をドアアウターパネル12に固定したときに、高位部16bおよびシリンダカバー30間に挟まれるようにして、スイッチホルダ46が押し込まれる。
【0021】
而して施錠意志確認手段40は、前記スイッチホルダ46の隔壁42側の端部に保持される基板47と、該基板47上に設けられるとともに前記装着孔45に挿入されるタクトスイッチ48と、該タクトスイッチ48に接触して第1凹部41の外部開口端を覆うエラストマー製の押しボタン49とで構成される。
【0022】
押しボタン49は、第1凹部41の内周面全周および前記突部44の外周面全周に弾発的に接触する筒部49aと、第1凹部41の外部開口端を覆って筒部49aの一端に連なる円盤状の端板部49bと、前記装着孔45内のタクトスイッチ48に接触するようにして端板部49bの内面中央部に突設される接触部49cと、前記筒部49aの他端に設けられる複数たとえば一対の係合爪部49d…とを一体に備える。
【0023】
第1カバー部材16の高位部16bには、係合爪部49d…を挿入するための複数の挿入孔50…が設けられ、それらの挿入孔50…の中間部に形成された段部50a…に係合爪部49d…を弾発係合することで、押しボタン49が第1カバー部材16の高位部16bに装着される。
【0024】
このような施錠意志確認手段40では、押しボタン49にわずかな押圧力が作用するように押しボタン49の外面に車両ユーザが触れることで、ユーザの施錠意志を確認するようにタクトスイッチ48がそのスイッチング態様を変化することになる。
【0025】
第2凹部43の内周面およびスイッチホルダ46の外周間には無端状のシール部材51が介装される。また図7で明示するように、基板47に連なるハーネス52はスイッチホルダ46に装着されるグロメット53を貫通してスイッチホルダ46内からドアアウターパネル12の内方に延出される。
【0026】
図8を併せて参照して、第2カバー部材17は、キーシリンダ錠24の一端を臨ませる開口部39を有する低位部16aを覆うようにして第1カバー部材16およびハンドル本体13の他端間に配置され、第1カバー部材16に着脱可能に装着されるものであり、第1カバー部材16への装着時に、第1カバー部材16の高位部16bに滑らかに連なるように第2カバー部材17が形成される。
【0027】
第2カバー部材17は、第1カバー部材16における低位部16aの両側にその外側方からドアアウターパネル12側の端部を対向させる一対の側壁部17a,17aと、両側壁部17a,17aにおいてドアアウターパネル12とは反対側の端部間を結ぶ天井壁部17bと、ハンドル本体13の他端に対向して両側壁部17a,17aおよび天井壁部17bを略直角に結ぶとともに第1カバー部材16の平坦面38に接触し得る第1端壁部17cと、第1カバー部材16の高位部16bに対応して両側壁部17a,17aおよび天井壁部17bを略直角に結ぶとともに第1カバー部材16の平坦面38に接触し得る第2端壁部17dと、前記平坦面38の開口部39に対応する位置で天井壁部17bおよび第2端壁部17dに連なって前記平坦面38に近接、対向する円筒状のボス部17eとを一体に備え、第1カバー部材16における高位部16b側の係合位置と、ハンドル本体13側の係合解除位置との間で前記平坦面38に摺接しつつハンドル本体13の長手方向にスライド可能である。
【0028】
第1カバー部材16における低位部16aの両側面には、第2カバー部材17の両側壁部17a,17aおよび低位部16a間にそれぞれ配置される弾発腕部54,54の基端が一体に連設されており、両弾発腕部54,54は、第2カバー部材17のスライド方向に沿って長く延びるように形成される。しかも両弾発腕部54,54の先端寄り外面には三角形状の突部55,55がそれぞれ突設される。
【0029】
第2カバー部材17を第1カバー部材16に装着した状態で前記両弾発腕部54,54は、それらの先端側の突部55,55を第2カバー部材17における両側壁部17a,17aの内面に弾発的に摺接するように撓むものであり、両側壁部17a,17aには、第2カバー部材17がハンドル本体13側の係合解除位置側にスライドしたときに、突部55,55を臨ませる溝56,56がドアアウターパネル12側で側壁部17a,17aの端面に開口するようにして設けられる。而して第2カバー部材17を第1カバー部材16から取り外すときには前記各溝56,56内を突部55,55が通過することになる。
【0030】
また前記側壁部17a,17aには、第1カバー部材16の高位部16b側の係合位置に第2カバー部材17がスライドしたときに、前記両弾発腕部54,54の突部55,55をそれぞれ係合させる係合凹部57,57が、前記溝56,56との間に乗り越え部58,58を形成するようにして設けられる。
【0031】
すなわち第2カバー部材17が係合位置および係合解除位置間でスライドするときに、前記両弾発腕部54,54の突部55,55は乗り越え部58,58を乗り越えて溝56,56および係合凹部57,57間を移動することになる。
【0032】
しかも前記両弾発腕部54,54が備える三角形状の突部55,55において係合位置側に臨む斜面、即ち第2カバー部材17が係合解除位置に向けてスライドするときに乗り越え部58,58を乗り越える斜面55a…の傾斜角度α1は、前記突部55,55において係合解除位置側に臨む斜面、即ち第2カバー部材17が係合位置に向けてスライドするときに乗り越え部58,58を乗り越える斜面55b…の傾斜角度α2よりも大きく(α1>α2)設定されており、第2カバー部材17が係合位置から係合解除位置側にスライドするときに突部55,55が乗り越え部58,58を乗り越えるように弾発腕部54,54を撓ませるのに必要な操作荷重すなわち係合位置から係合解除位置側への第2カバー部材17のスライド操作荷重は、第2カバー部材17が係合解除位置から係合位置側にスライドするときに突部55,55が乗り越え部58,58を乗り越えるように弾発腕部54,54を撓ませるのに必要な操作荷重すなわち係合解除位置から係合位置側への第2カバー部材17のスライド操作荷重よりもたとえば2倍程度大きく設定される。
【0033】
第2カバー部材17の両側壁部17a,17aにおいてハンドル本体13側の端部には、第2カバー部材17が係合位置にスライドしたときには第1カバー部材16に一体に連設されている両弾発腕部54,54の基端部にドアアウターパネル12側から係合する係合板部59,59がそれぞれ突設され、それらの係合板部59,59は、第2カバー部材17が係合解除位置にスライドしたときには両弾発腕部54,54の基端部との係合をそれぞれ解除する。
【0034】
また第2カバー部材17の第2端壁部17dには、第1カバー部材16の高位部16b側に突出する一対の係合突部60,60がそれぞれ突設されており、前記高位部16bの第2カバー部材17に対向する面には、第2カバー部材17が係合位置にスライドしたときには両係合突部60,60をそれぞれ係合させるが、第2カバー部材17が係合解除位置にスライドしたときには両係合突部60,60との係合をそれぞれ解除する一対の係合凹部61,61がそれぞれ設けられる。
【0035】
第2カバー部材17におけるボス部17eの先端には、第1カバー部材16の平坦面38および第2カバー部材17の前記ボス部17e間に介装される環状のシール部材62を装着する環状の装着溝63が設けられる。而してシール部材62は、第2カバー部材17が係合位置にあるときに平坦面38の開口部39を囲むものであり、第2カバー部材17が係合位置にスライドしたときに、キーシリンダ錠24が備えるロータ27の一端すなわちキー孔28が開口されたキーシリンダ錠24の一端を囲むシール部材62が第1カバー部材16および第2カバー部材17間に介装されることになる。
【0036】
次にこの実施例の作用について説明すると、ベース部材14を介してドアアウターパネル12に長手方向の一端部が回動可能に支承されたハンドル本体13の他端に、そのハンドル本体13が非操作状態にあるときに対向するようにしてカバー15がドアアウターパネル12に取付けられており、車両ユーザのドア施錠意思を確認するための施錠意思確認手段40が、前記カバー15に配設されている。
【0037】
したがって車両ユーザがサイドドア11を開放すべくハンドル本体13を握って開放操作しても、ユーザの手がカバー15に接触する機会は少なく、したがって施錠意思確認手段40の誤操作が生じることを極力回避することができる。
【0038】
また施錠意思確認手段40を配設するために、カバー15の一部を構成してドアアウターパネル12に固定される第1カバー部材16には、第1カバー部材16の外面側に開放した第1凹部41と、第1凹部41との間に隔壁42を介在させてドアアウターパネル12側に開放した第2凹部43と、第1凹部41の中央部に配置されて隔壁42から突出する突部44と、両端を開放して突部44および隔壁42に設けられる装着孔45とが設けられている。
【0039】
これに対し、施錠意思確認手段40は、第2凹部43に押し込まれるスイッチホルダ46の隔壁12側の端部に保持される基板47と、該基板47上に設けられて装着孔45に挿入されるタクトスイッチ48と、タクトスイッチ48に接触して第1凹部41の外部開口端を覆うようにして第1カバー部材16に装着されるエラストマー製の押しボタン49とで構成されており、第1カバー部材16の外方から押しボタン49に触れるのに応じてタクトスイッチ48がスイッチング態様を変化させるようにして、施錠意思確認手段40の操作性を高め、車両ユーザのドア施錠意思を容易に確認することができる。
【0040】
しかも押しボタン49は第1凹部41の内周面全周および突部44の外周面全周に弾発的に接触し、第2凹部43の内周面およびスイッチホルダ46の外周間に無端状のシール部材51が介装され、基板47に連なるハーネス52はスイッチホルダ46に装着されるグロメット53を貫通してスイッチホルダ46内からドアアウターパネル12の内方に延出されている。
【0041】
したがって、タクトスイッチ48と、第1カバー部材16およびスイッチホルダ46との間に水が浸入することを確実に防止することができ、施錠意思確認手段40の周辺部で水の凍結が生じても、施錠意思確認手段40の作動部で凍結が生じることはなく、凍結時にも施錠意思確認手段40を容易に操作することができる。
【0042】
またカバー15は、ドアアウターパネル12に固定される第1カバー部材16と、第1カバー部材16に着脱可能に装着される第2カバー部材17とで構成されるものであり、キー孔28を一端に有するキーシリンダ錠24が、該キーシリンダ錠24の一端が第2カバー部材17で覆われるようにして第1カバー部材16に取付けられているので、通常の状態ではキーシリンダ錠24を隠しておき、緊急時には第2カバー部材17を第1カバー部材16から取り外すことでキーシリンダ錠24を容易に操作することができる。しかもこの第2カバー部材17は、第1カバー部材16およびハンドル本体13の他端間に配置され、該第1カバー部材16に係合される係合位置および前記係合を解除する係合解除位置との間でのハンドル本体13長手方向のスライドを可能として、第1カバー部材16に着脱可能に装着されるので、第1カバー部材16に対する第2カバー部材17の組付けおよび取り外し操作を容易として第2カバー部材17を第1カバー部材16に装着することができる。
【0043】
更に、第1カバー部材16と第2カバー部材17とは、両者の相対向面に、該第2カバー部材17を前記係合位置に保持するように互いに係合可能な突部55と乗り越え部58とをそれぞれ有しており、これら突部55と乗り越え部58とは、第2カバー部材17の係合位置と係合解除位置との間でのスライドに応じて突部55の斜面55a,55bが乗り越え部58を乗り越え可能であり、係合位置から係合解除位置側への第2カバー部材17のスライド操作荷重が係合解除位置から係合位置へのスライド操作荷重よりも大きくなるように、第2カバー部材17が係合位置から係合解除位置に向けてスライドする際に乗り越え部58を乗り越える前記斜面55aの傾斜角度α1が、該第2カバー部材17が係合解除位置から係合位置に向けてスライドする際に乗り越え部58を乗り越える前記斜面55bの傾斜角度α2よりも大きく設定されるので、第1カバー部材16に対する第2カバー部材17の組付けおよび取り外し操作を容易として第2カバー部材17を第1カバー部材16に装着することができるとともに、第1カバー部材16から第2カバー部材17を取り外す際の操作荷重を組付け時の操作荷重よりも大きくし、第2カバー部材17が第1カバー部材16から無闇に外れてしまうことがないようにすることができる。
【0044】
さらに第1カバー部材16に第2カバー部材17が装着された状態で、第1および第2カバー部材16,17間には、キーシリンダ錠24の一端を無端状に囲むシール部材62が介装されるので、キーシリンダ錠24の一端を第2カバー部材17で覆っている状態でキー孔28に水が浸入することはなく、したがって浸入した水の凍結によりキーシリンダ錠24の操作不能状態が生じることを確実に防止することができる。
【0045】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0046】
たとえば上記実施例では、施錠意思確認手段40がカバー15に配設されるアウトハンドル装置について説明しが、施錠意思確認手段がハンドル本体13側に配設されているアウトハンドル装置や、施錠意思確認手段を有しないアウトハンドル装置にも本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、通常の状態では隠しておいたキーシリンダ錠を緊急時には容易に操作することが可能となる。しかも、第1カバー部材に対する第2カバー部材の組付けおよび取り外し操作を容易として第2カバー部材を第1カバー部材に装着することができる。
【0048】
また請求項2記載の発明によれば、第1カバー部材から第2カバー部材が無闇に外れてしまうことがないようにしつつ、第1カバー部材に対する第2カバー部材の組付けおよび取り外し操作を容易として第2カバー部材を第1カバー部材に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両のサイドドアの一部側面図である。
【図2】 図1の2−2線断面図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 カバーを図3の4−4線矢視方向から見た図である。
【図5】 図4の5−5線に沿う断面図である。
【図6】 図3の6−6線に沿う断面図である。
【図7】 スイッチホルダからのハーネスの引き出し部分を図3と同一方向から見た断面図である。
【図8】 第2カバー部材の拡大斜視図である。
【符号の説明】
12・・・ドアアウターパネル
13・・・ハンドル本体
15・・・カバー
16・・・第1カバー部材
17・・・第2カバー部材
24・・・キーシリンダ錠
28・・・キー孔
55・・・突出部(突部)
55a,55b・・・斜面
58・・・突出部(乗り越え部)
α1,α2・・・斜面の傾斜角度

Claims (2)

  1. 長手方向の一端部がドアアウターパネル(12)に回動可能に支承されるハンドル本体(13)と、該ハンドル本体(13)の他端に対向してドアアウターパネル(12)に取付けられるカバー(15)とを備える車両のアウトハンドル装置において、
    前記カバー(15)は、ドアアウターパネル(12)に固定される第1カバー部材(16)と、この第1カバー部材(16)および前記ハンドル本体(13)の他端間に配置され、該第1カバー部材(16)に係合される係合位置および前記係合を解除する係合解除位置との間での前記長手方向のスライドを可能として、前記第1カバー部材(16)に着脱可能に装着される第2カバー部材(17)とで構成され、
    キー孔(28)を一端に有するキーシリンダ錠(24)が、該キーシリンダ錠(24)の一端が前記第2カバー部材(17)で覆われるようにして前記第1カバー部材(16)に取付けられることを特徴とする車両のアウトハンドル装置。
  2. 前記第1カバー部材(16)と前記第2カバー部材(17)との相対向面には、該第2カバー部材(17)を前記係合位置に保持するように互いに係合可能な突出部(55,58)がそれぞれ設けられると共に、その両突出部(55,58)は、前記第2カバー部材(17)の係合位置と係合解除位置との間でのスライドに応じて一方の突出部(55)の斜面(55a,55b)が他方の突出部(58)を乗り越え可能であり、
    係合位置から係合解除位置側への第2カバー部材(17)のスライド操作荷重が係合解除位置から係合位置へのスライド操作荷重よりも大きくなるように、該第2カバー部材(17)が係合位置から係合解除位置に向けてスライドする際に前記他方の突出部(58)を乗り越える前記斜面(55a)の傾斜角度(α1)が、該第2カバー部材(17)が係合解除位置から係合位置に向けてスライドする際に前記他方の突出部(58)を乗り越える前記斜面(55b)の傾斜角度(α2)よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1記載の車両のアウトハンドル装置。
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