JP2002295063A - 車両のアウトハンドル装置 - Google Patents

車両のアウトハンドル装置

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JP2002295063A
JP2002295063A JP2001096432A JP2001096432A JP2002295063A JP 2002295063 A JP2002295063 A JP 2002295063A JP 2001096432 A JP2001096432 A JP 2001096432A JP 2001096432 A JP2001096432 A JP 2001096432A JP 2002295063 A JP2002295063 A JP 2002295063A
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猛 谷口
Yasuto Fujiwara
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Masaru Asakura
優 朝倉
Akira Kamikura
明 上倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一端部がドアアウターパネルに回動可能に支承
されるハンドル本体と、該ハンドル本体の他端に対向し
てドアアウターパネルに取付けられるカバーとを備える
車両のアウトハンドル装置において、通常の状態では隠
しているキーシリンダ錠を緊急時に容易に操作し得るよ
うにする。 【解決手段】カバー15は、ドアアウターパネル12に
固定される第1カバー部材16と、第1カバー部材16
に着脱可能に装着される第2カバー部材17とで構成さ
れ、キー孔を一端に有するキーシリンダ錠24が、該キ
ーシリンダ錠の一端が第2カバー部材17で覆われるよ
うにして第1カバー部材16に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のアウトハン
ドル装置に関し、特に、一端部がドアアウターパネルに
回動可能に支承されるハンドル本体と、該ハンドル本体
の他端に対向してドアアウターパネルに取付けられるカ
バーとを備え、スマートエントリーシステムに好適に用
いられる車両のアウトハンドル装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯送・受信機を有する車両ユーザが車
両から離れることにより、前記携帯送・受信機と、車両
側に配設される車両側送・受信機との間での信号の送・
受信が不能となることによってドアを自動的にロックす
るようにしたスマートエントリーシステムでは、キーシ
リンダ錠は基本的には不要であり、スマートエントリー
システムに用いられる従来のアウトハンドル装置にはキ
ーシリンダ錠は設けられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、故障時等の
緊急対応としてはキーシリンダ錠がアウトハンドル装置
に装備されることが望ましい。その場合、通常の状態で
はキーシリンダ錠を使用することはないのでキーシリン
ダ錠のキー孔が外部から視認されるのは不都合であり、
通常の状態ではキーシリンダ錠を外部から視認し得ない
ようにしておくことが望ましい。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、通常の状態では隠しておいたキーシリンダ錠
を緊急時に容易に操作し得るようにした車両のアウトハ
ンドル装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、一端部がドアアウターパネ
ルに回動可能に支承されるハンドル本体と、該ハンドル
本体の他端に対向してドアアウターパネルに取付けられ
るカバーとを備える車両のアウトハンドル装置におい
て、前記カバーは、ドアアウターパネルに固定される第
1カバー部材と、第1カバー部材に着脱可能に装着され
る第2カバー部材とで構成され、キー孔を一端に有する
キーシリンダ錠が、該キーシリンダ錠の一端が第2カバ
ー部材で覆われるようにして第1カバー部材に取付けら
れることを特徴とする。
【0006】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、第2カバー部材は第1カバー部材に着脱可能に装
着されており、第1カバー部材に取付けられたキーシリ
ンダ錠の一端が第2カバー部材で覆われるので、通常の
状態ではキーシリンダ錠を隠しておき、緊急時には第2
カバー部材を第1カバー部材から取り外すことでキーシ
リンダ錠を容易に操作することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記第2カバー部材は、第
1カバー部材に係合される係合位置と、第1カバー部材
との係合を解除する係合解除位置との間でのスライドを
可能として第1カバー部材に装着され、係合位置から係
合解除位置側への第2カバー部材のスライド操作荷重が
係合解除位置から係合位置へのスライド操作荷重よりも
大きく設定されることを特徴とし、かかる構成によれ
ば、第1カバー部材に対する第2カバー部材の組付けお
よび取り外し操作を容易として第2カバー部材を第1カ
バー部材に装着することができ、しかも第1カバー部材
から第2カバー部材を取り外す際の操作荷重を組付け時
の操作荷重よりも大きくし、第2カバー部材が第1カバ
ー部材から無闇に外れてしまうことがないようにするこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0009】図1〜図8は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は車両のサイドドアの一部側面図、図2は
図1の2−2線断面図、図3は図2の要部拡大図、図4
はカバーを図3の4−4線矢視方向から見た図、図5は
図4の5−5線に沿う断面図、図6は図3の6−6線に
沿う断面図、図7はスイッチホルダからのハーネスの引
き出し部分を図3と同一方向から見た断面図、図8は第
2カバー部材の拡大斜視図である。
【0010】先ず図1および図2において、たとえば乗
用車両が備えるサイドドア11のドアアウターパネル1
2には、本発明に従うアウトハンドル装置が取り付けら
れており、該アウトハンドル装置は、車両の前後方向
(図1および図2の左右方向)に延びる合成樹脂製のハ
ンドル本体13と、該ハンドル本体13の一端側でドア
アウターパネル12に取付けられる金属製のベース部材
14と、前記ハンドル本体13の他端側でドアアウター
パネル12に取付けられる合成樹脂製のカバー15とを
備える。
【0011】ハンドル本体13は、合成樹脂により形成
されるものであり、中空状にして車両の前後方向に延び
る把持部13aと、該把持部13aの一端部に一体に設
けられる支持腕部13bと、前記把持部13aの他端部
に一体に設けられるガイド腕部13cとを備える。
【0012】ドアアウターパネル12には、把持部13
aおよびドアアウターパネル12間に車両ユーザの手を
挿入することを可能とするための窪み18を形成するた
めの彎曲部12aが内方側に膨らむようにして設けら
れ、前記彎曲部12aを車両の前後方向に沿う前後両側
から挟む位置でドアアウターパネル12には、わずかに
凹んだ第1および第2取付け座19,20が、ハンドル
本体13の両端部にそれぞれ対応するようにして設けら
れる。
【0013】第1取付け座19には、合成樹脂から成る
第1シート部材21を第1取付け座19との間に介在さ
せたベース部材14がボルト22により締結される。こ
のベース部材14には、第1シート部材21およびドア
アウターパネル12を貫通してドアアウターパネル12
の内方に挿入されるハンドル支持部14aが一体に設け
られる。またハンドル本体13の一端側の支持腕部13
bは、ベース部材14、第1シート部材21およびドア
アウターパネル12を貫通してドアアウターパネル12
の内方に挿入され、支持腕部13bが支持ピン23を介
してハンドル支持部14aに回動可能に支承される。す
なわちハンドル本体13の一端部は、ベース部材14を
介してドアアウターパネル12に回動可能に支承される
ものであり、ハンドル本体13の一端部およびベース部
材14間には、ハンドル本体13を非操作位置に戻す側
に付勢するばね(図示せず)が設けられる。
【0014】図3において、カバー15は、非操作状態
にあるハンドル本体13の他端に対向するようにしてド
アアウターパネル12に取付けられるものであり、この
カバー15で覆われる部分でドアアウターパネル12に
は、キーシリンダ錠24のシリンダボディ25と一体の
ブラケット26が、ドアアウターパネル12の外側から
ねじ込まれるボルト29により締結される。またドアア
ウターパネル12を前記ブラケット26との間に挟むシ
リンダカバー30がシリンダボディ25にボルト31に
より結合されており、キーシリンダ錠24のシリンダボ
ディ25は、シリンダカバー30に設けられた貫通孔3
2を貫通するように配置され、また前記ボルト29の頭
部を収容配置するための収容孔33がシリンダカバー3
0に設けられる。
【0015】カバー15は、前記シリンダカバー30を
覆うようにして該シリンダカバー30に弾発係合するこ
とでドアアウターパネル12に固定される合成樹脂製の
第1カバー部材16と、この第1カバー部材16に着脱
可能に装着される合成樹脂製の第2カバー部材17とで
構成され、第1カバー部材16は、第2取付け座20と
の間に合成樹脂製の第2シート部材36を介在させてシ
リンダカバー30に弾発的に係合される。
【0016】ハンドル本体13の他端には、カバー15
および窪み18間で第2シート部材36およびドアアウ
ターパネル12を移動可能に貫通するガイド腕部13c
がほぼ直角にかつ一体に連設されており、ガイド腕部1
3cの先端には、規制部35に係合してハンドル本体1
3の開放操作側への回動端を規制するストッパ37が設
けられる。
【0017】図4〜図6を併せて参照して、第1カバー
部材16は、ハンドル本体13側に配置される低位部1
6aと、ハンドル本体13から離隔した側に配置される
高位部16bとを一体に有するように形成されており、
低位部16aのドアアウターパネル12とは反対側に臨
む部分には平坦面38が形成され、高位部16bは前記
平坦面38との間に段差をなして外方に突出する外形形
状を有するように形成される。而してキーシリンダ錠2
4が備えるロータ27の一端部を臨ませる円形の開口部
39が前記平坦面38に設けられ、前記ロータ27の一
端にはキー孔28が開口される。
【0018】第1カバー部材16の高位部16bには、
車両ユーザのドア施錠意思を確認するための施錠意志確
認手段40が配設されるものであり、この施錠意志確認
手段40を配置するために、第1カバー部材16の高位
部16bには、該高位部16bの外面側に開放した第1
凹部41と、第1凹部41との間に隔壁42を介在させ
てドアアウターパネル12およびシリンダカバー30側
に開放した第2凹部43と、第1凹部41の中央部に配
置されて前記隔壁42から突出する突部44と、両端を
開放して前記突部44および隔壁42に設けられる装着
孔45とが設けられる。
【0019】第2凹部43には、シリンダカバー30に
弾発係合することで第1カバー部材16をドアアウター
パネル12に固定したときに、高位部16bおよびシリ
ンダカバー30間に挟まれるようにして、スイッチホル
ダ46が押し込まれる。
【0020】而して施錠意志確認手段40は、前記スイ
ッチホルダ46の隔壁42側の端部に保持される基板4
7と、該基板47上に設けられるとともに前記装着孔4
5に挿入されるタクトスイッチ48と、該タクトスイッ
チ48に接触して第1凹部41の外部開口端を覆うエラ
ストマー製の押しボタン49とで構成される。
【0021】押しボタン49は、第1凹部41の内周面
全周および前記突部44の外周面全周に弾発的に接触す
る筒部49aと、第1凹部41の外部開口端を覆って筒
部49aの一端に連なる円盤状の端板部49bと、前記
装着孔45内のタクトスイッチ48に接触するようにし
て端板部49bの内面中央部に突設される接触部49c
と、前記筒部49aの他端に設けられる複数たとえば一
対の係合爪部49d…とを一体に備える。
【0022】第1カバー部材16の高位部16bには、
係合爪部49d…を挿入するための複数の挿入孔50…
が設けられ、それらの挿入孔50…の中間部に形成され
た段部50a…に係合爪部49d…を弾発係合すること
で、押しボタン49が第1カバー部材16の高位部16
bに装着される。
【0023】このような施錠意志確認手段40では、押
しボタン49にわずかな押圧力が作用するように押しボ
タン49の外面に車両ユーザが触れることで、ユーザの
施錠意志を確認するようにタクトスイッチ48がそのス
イッチング態様を変化することになる。
【0024】第2凹部43の内周面およびスイッチホル
ダ46の外周間には無端状のシール部材51が介装され
る。また図7で明示するように、基板47に連なるハー
ネス52はスイッチホルダ46に装着されるグロメット
53を貫通してスイッチホルダ46内からドアアウター
パネル12の内方に延出される。
【0025】図8を併せて参照して、第2カバー部材1
7は、キーシリンダ錠24の一端を臨ませる開口部39
を有する低位部16aを覆うようにして第1カバー部材
16に着脱可能に装着されるものであり、第1カバー部
材16への着脱時に、第1カバー部材16の高位部16
bに滑らかに連なるように第2カバー部材17が形成さ
れる。
【0026】第2カバー部材17は、第1カバー部材1
6における低位部16aの両側にその外側方からドアア
ウターパネル12側の端部を対向させる一対の側壁部1
7a,17aと、両側壁部17a,17aにおいてドア
アウターパネル12とは反対側の端部間を結ぶ天井壁部
17bと、ハンドル本体13の他端に対向して両側壁部
17a,17aおよび天井壁部17bを略直角に結ぶと
ともに第1カバー部材16の平坦面38に接触し得る第
1端壁部17cと、第1カバー部材16の高位部16b
に対応して両側壁部17a,17aおよび天井壁部17
bを略直角に結ぶとともに第1カバー部材16の平坦面
38に接触し得る第2端壁部17dと、前記平坦面38
の開口部39に対応する位置で天井壁部17bおよび第
2端壁部17dに連なって前記平坦面38に近接、対向
する円筒状のボス部17eとを一体に備え、第1カバー
部材16における高位部16b側の係合位置と、ハンド
ル本体13側の係合解除位置との間で前記平坦面38に
摺接しつつスライド可能である。
【0027】第1カバー部材16における低位部16a
の両側面には、第2カバー部材17の両側壁部17a,
17aおよび低位部16a間にそれぞれ配置される弾発
腕部54,54の基端が一体に連設されており、両弾発
腕部54,54は、第2カバー部材17のスライド方向
に沿って長く延びるように形成される。しかも両弾発腕
部54,54の先端寄り外面には三角形状の突部55,
55がそれぞれ突設される。
【0028】第2カバー部材17を第1カバー部材16
に装着した状態で前記両弾発腕部54,54は、それら
の先端側の突部55,55を第2カバー部材17におけ
る両側壁部17a,17aの内面に弾発的に摺接するよ
うに撓むものであり、両側壁部17a,17aには、第
2カバー部材17がハンドル本体13側の係合解除位置
側にスライドしたときに、突部55,55を臨ませる溝
56,56がドアアウターパネル12側で側壁部17
a,17aの端面に開口するようにして設けられる。而
して第2カバー部材17を第1カバー部材16から取り
外すときには前記各溝56,56内を突部55,55が
通過することになる。
【0029】また前記側壁部17a,17aには、第1
カバー部材16の高位部16b側の係合位置に第2カバ
ー部材17がスライドしたときに、前記両弾発腕部5
4,54の突部55,55をそれぞれ係合させる係合凹
部57,57が、前記溝56,56との間に乗り越え部
58,58を形成するようにして設けられる。
【0030】すなわち第2カバー部材17が係合位置お
よび係合解除位置間でスライドするときに、前記両弾発
腕部54,54の突部55,55は乗り越え部58,5
8を乗り越えて溝56,56および係合凹部57,57
間を移動することになる。
【0031】しかも前記両弾発腕部54,54が備える
三角形状の突部55,55において係合位置側に臨む斜
面55a…の傾斜角度α1は、前記突部55,55にお
いて係合解除位置側に臨む斜面55b…の傾斜角度α2
よりも大きく(α1>α2)設定されており、第2カバ
ー部材17が係合位置から係合解除位置側にスライドす
るときに突部55,55が乗り越え部58,58を乗り
越えるように弾発腕部54,54を撓ませるのに必要な
操作荷重すなわち係合位置から係合解除位置側への第2
カバー部材17のスライド操作荷重は、第2カバー部材
17が係合解除位置から係合位置側にスライドするとき
に突部55,55が乗り越え部58,58を乗り越える
ように弾発腕部54,54を撓ませるのに必要な操作荷
重すなわち係合解除位置から係合位置側への第2カバー
部材17のスライド操作荷重よりもたとえば2倍程度大
きく設定される。
【0032】第2カバー部材17の両側壁部17a,1
7aにおいてハンドル本体13側の端部には、第2カバ
ー部材17が係合位置にスライドしたときには第1カバ
ー部材16に一体に連設されている両弾発腕部54,5
4の基端部にドアアウターパネル12側から係合する係
合板部59,59がそれぞれ突設され、それらの係合板
部59,59は、第2カバー部材17が係合解除位置に
スライドしたときには両弾発腕部54,54の基端部と
の係合をそれぞれ解除する。
【0033】また第2カバー部材17の第2端壁部17
dには、第1カバー部材16の高位部16b側に突出す
る一対の係合突部60,60がそれぞれ突設されてお
り、前記高位部16bの第2カバー部材17に対向する
面には、第2カバー部材17が係合位置にスライドした
ときには両係合突部60,60をそれぞれ係合させる
が、第2カバー部材17が係合解除位置にスライドした
ときには両係合突部60,60との係合をそれぞれ解除
する一対の係合凹部61,61がそれぞれ設けられる。
【0034】第2カバー部材17におけるボス部17e
の先端には、第1カバー部材16の平坦面38および第
2カバー部材17の前記ボス部17e間に介装される環
状のシール部材62を装着する環状の装着溝63が設け
られる。而してシール部材62は、第2カバー部材17
が係合位置にあるときに平坦面38の開口部39を囲む
ものであり、第2カバー部材17が係合位置にスライド
したときに、キーシリンダ錠24が備えるロータ27の
一端すなわちキー孔28が開口されたキーシリンダ錠2
4の一端を囲むシール部材62が第1カバー部材16お
よび第2カバー部材17間に介装されることになる。
【0035】次にこの実施例の作用について説明する
と、ベース部材14を介してドアアウターパネル12に
一端部が回動可能に支承されたハンドル本体13の他端
に、そのハンドル本体13が非操作状態にあるときに対
向するようにしてカバー15がドアアウターパネル12
に取付けられており、車両ユーザのドア施錠意思を確認
するための施錠意思確認手段40が、前記カバー15に
配設されている。
【0036】したがって車両ユーザがサイドドア11を
開放すべくハンドル本体13を握って開放操作しても、
ユーザの手がカバー15に接触する機会は少なく、した
がって施錠意思確認手段40の誤操作が生じることを極
力回避することができる。
【0037】また施錠意思確認手段40を配設するため
に、カバー15の一部を構成してドアアウターパネル1
2に固定される第1カバー部材16には、第1カバー部
材16の外面側に開放した第1凹部41と、第1凹部4
1との間に隔壁42を介在させてドアアウターパネル1
2側に開放した第2凹部43と、第1凹部41の中央部
に配置されて隔壁42から突出する突部44と、両端を
開放して突部44および隔壁42に設けられる装着孔4
5とが設けられている。
【0038】これに対し、施錠意思確認手段40は、第
2凹部43に押し込まれるスイッチホルダ46の隔壁1
2側の端部に保持される基板47と、該基板47上に設
けられて装着孔45に挿入されるタクトスイッチ48
と、タクトスイッチ48に接触して第1凹部41の外部
開口端を覆うようにして第1カバー部材16に装着され
るエラストマー製の押しボタン49とで構成されてお
り、第1カバー部材16の外方から押しボタン49に触
れるのに応じてタクトスイッチ48がスイッチング態様
を変化させるようにして、施錠意思確認手段40の操作
性を高め、車両ユーザのドア施錠意思を容易に確認する
ことができる。
【0039】しかも押しボタン49は第1凹部41の内
周面全周および突部44の外周面全周に弾発的に接触
し、第2凹部43の内周面およびスイッチホルダ46の
外周間に無端状のシール部材51が介装され、基板47
に連なるハーネス52はスイッチホルダ46に装着され
るグロメット53を貫通してスイッチホルダ46内から
ドアアウターパネル12の内方に延出されている。
【0040】したがって、タクトスイッチ48と、第1
カバー部材16およびスイッチホルダ46との間に水が
浸入することを確実に防止することができ、施錠意思確
認手段40の周辺部で水の凍結が生じても、施錠意思確
認手段40の作動部で凍結が生じることはなく、凍結時
にも施錠意思確認手段40を容易に操作することができ
る。
【0041】またカバー15は、ドアアウターパネル1
2に固定される第1カバー部材16と、第1カバー部材
16に着脱可能に装着される第2カバー部材17とで構
成されるものであり、キー孔28を一端に有するキーシ
リンダ錠24が、該キーシリンダ錠24の一端が第2カ
バー部材17で覆われるようにして第1カバー部材16
に取付けられているので、通常の状態ではキーシリンダ
錠24を隠しておき、緊急時には第2カバー部材17を
第1カバー部材16から取り外すことでキーシリンダ錠
24を容易に操作することができる。
【0042】しかも第2カバー部材17は、第1カバー
部材16に係合される係合位置と、第1カバー部材16
との係合を解除する係合解除位置との間でのスライドを
可能として第1カバー部材16に装着されるものであ
り、係合位置から係合解除位置側への第2カバー部材1
7のスライド操作荷重が係合解除位置から係合位置への
スライド操作荷重よりも大きく設定されるので、第1カ
バー部材16に対する第2カバー部材17の組付けおよ
び取り外し操作を容易として第2カバー部材17を第1
カバー部材16に装着することができるとともに、第1
カバー部材16から第2カバー部材17を取り外す際の
操作荷重を組付け時の操作荷重よりも大きくし、第2カ
バー部材17が第1カバー部材16から無闇に外れてし
まうことがないようにすることができる。
【0043】さらに第1カバー部材16に第2カバー部
材17が装着された状態で、第1および第2カバー部材
16,17間には、キーシリンダ錠24の一端を無端状
に囲むシール部材62が介装されるので、キーシリンダ
錠24の一端を第2カバー部材17で覆っている状態で
キー孔28に水が浸入することはなく、したがって浸入
した水の凍結によりキーシリンダ錠24の操作不能状態
が生じることを確実に防止することができる。
【0044】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0045】たとえば上記実施例では、施錠意思確認手
段40がカバー15に配設されるアウトハンドル装置に
ついて説明しが、施錠意思確認手段がハンドル本体13
側に配設されているアウトハンドル装置や、施錠意思確
認手段を有しないアウトハンドル装置にも本発明を適用
することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、通常の状態では隠しておいたキーシリンダ錠を緊急
時には容易に操作することが可能となる。
【0047】また請求項2記載の発明によれば、第1カ
バー部材から第2カバー部材が無闇に外れてしまうこと
がないようにしつつ、第1カバー部材に対する第2カバ
ー部材の組付けおよび取り外し操作を容易として第2カ
バー部材を第1カバー部材に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のサイドドアの一部側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】カバーを図3の4−4線矢視方向から見た図で
ある。
【図5】図4の5−5線に沿う断面図である。
【図6】図3の6−6線に沿う断面図である。
【図7】スイッチホルダからのハーネスの引き出し部分
を図3と同一方向から見た断面図である。
【図8】第2カバー部材の拡大斜視図である。
【符号の説明】
12・・・ドアアウターパネル 13・・・ハンドル本体 15・・・カバー 16・・・第1カバー部材 17・・・第2カバー部材 24・・・キーシリンダ錠 28・・・キー孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 猛 宮崎県宮崎郡佐土原町大字下那珂字和田山 3700番地株式会社ホンダロック内 (72)発明者 冨士原 泰斗 宮崎県宮崎郡佐土原町大字下那珂字和田山 3700番地株式会社ホンダロック内 (72)発明者 朝倉 優 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 上倉 明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 吉村 健太郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部がドアアウターパネル(12)に
    回動可能に支承されるハンドル本体(13)と、該ハン
    ドル本体(13)の他端に対向してドアアウターパネル
    (12)に取付けられるカバー(15)とを備える車両
    のアウトハンドル装置において、前記カバー(15)
    は、ドアアウターパネル(12)に固定される第1カバ
    ー部材(16)と、第1カバー部材(16)に着脱可能
    に装着される第2カバー部材(17)とで構成され、キ
    ー孔(28)を一端に有するキーシリンダ錠(24)
    が、該キーシリンダ錠(24)の一端が第2カバー部材
    (17)で覆われるようにして第1カバー部材(16)
    に取付けられることを特徴とする車両のアウトハンドル
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第2カバー部材(17)は、第1カ
    バー部材(16)に係合される係合位置と、第1カバー
    部材(16)との係合を解除する係合解除位置との間で
    のスライドを可能として第1カバー部材(16)に装着
    され、係合位置から係合解除位置側への第2カバー部材
    (17)のスライド操作荷重が係合解除位置から係合位
    置へのスライド操作荷重よりも大きく設定されることを
    特徴とする請求項1記載の車両のアウトハンドル装置。
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