JP2000294449A - 積層体の製造方法及び積層体の製造装置 - Google Patents

積層体の製造方法及び積層体の製造装置

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JP2000294449A JP9470299A JP9470299A JP2000294449A JP 2000294449 A JP2000294449 A JP 2000294449A JP 9470299 A JP9470299 A JP 9470299A JP 9470299 A JP9470299 A JP 9470299A JP 2000294449 A JP2000294449 A JP 2000294449A
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和義 本田
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紀康 越後
Masaru Odagiri
優 小田桐
Nobuki Sunanagare
伸樹 砂流
Toru Miyake
徹 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周回する支持体上に、樹脂層と、真空プロセ
スによる金属薄膜層とを含む積層体を製造する方法にお
いて、金属薄膜層の積層の開始又は終了のための遮蔽板
の移動に起因して形成される不安定な金属薄膜領域の発
生を抑え、原料の無駄を少なくし、生産性を向上させ
る。 【解決手段】 遮蔽板130の移動を支持体111の移動方向
と垂直方向に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂層と金属薄膜
層とからなる積層体の製造方法及び製造装置に関するも
のである。詳しくは、周回する支持体上で樹脂層と金属
薄膜層とを交互に積層して、積層体を製造する方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂層を積層する工程と金属薄膜層を積
層する工程とを一単位として、これを周回する支持体上
で繰り返すことにより、樹脂層と金属薄膜層とが交互に
積層された積層体を製造する方法は、例えば、特開平1
0−237623号公報(特願平9−45591号)等
で公知ある。
【0003】樹脂層と金属薄膜層との積層体の製造方法
の一例を図面を用いて説明する。
【0004】図7は、従来の積層体の製造方法を実施す
るための製造装置の一例の概略を模式的に示した断面図
である。
【0005】図7において、915は真空槽、916は
真空槽915内部を所定の真空度に維持する真空ポン
プ、911は真空槽915内に設置された、図中の矢印
方向に回転する円筒形状のキャンローラ、912は樹脂
層形成装置、913はパターニング材料付与装置、91
4は金属薄膜形成装置、917はパターニング材料除去
装置、918は樹脂硬化装置、919は表面処理装置、
920a,920bは金属薄膜形成領域を他の領域と区
別するための隔壁、922は隔壁920a,920bに
設けられた開口、923は必要時以外に金属薄膜が形成
されるのを防止するために開口922を閉じるための遮
蔽板である。
【0006】樹脂層形成装置912は、樹脂層を形成す
るための樹脂材料を蒸発気化又は霧化させて、キャンロ
ーラ911表面に向けて放出する。キャンローラ911
は所定の温度に冷却されているから、樹脂材料は冷却さ
れてキャンローラ911の外周面に膜状に堆積する。
【0007】堆積した樹脂材料は、必要に応じて樹脂硬
化装置918により、電子線又は紫外線等が照射されて
所望の硬度に硬化処理される。
【0008】次いで、形成された樹脂層は、必要に応じ
て樹脂表面処理装置919により、酸素プラズマ処理等
が施され、樹脂層表面が活性化される。
【0009】パターニング材料付与装置913は、オイ
ルマージンと呼ばれる手法により金属薄膜層を所定の形
状にパターニングするための装置である。樹脂層上に予
めパターニング材料を薄く形成した後に、金属薄膜層を
蒸着などによって形成すると、パターニング材料上には
金属薄膜層が形成されない。このようにして形成された
金属薄膜層はパターニング部分が抜けた状態で形成され
ており、所望のパターンを持つ金属薄膜層を形成するこ
とが出来る。パターニング材料は、パターニング材料付
与装置913内で気化されてキャンローラ911の外周
面に向けて所定位置に形成された細孔から放出される。
これによりパターニング材料が金属薄膜層を形成する面
に予め薄くパターン塗布される。
【0010】その後、金属薄膜形成装置914により金
属薄膜層が蒸着などによって形成される。
【0011】その後、パターニング材料除去装置917
により余剰のパターニング材料が除去される。
【0012】以上の製造装置900によれば、遮蔽板9
23を待避させた状態では、周回するキャンローラ91
1の外周面上に、樹脂層形成装置912による樹脂層
と、金属薄膜形成装置914による金属薄膜層とが交互
に積層された積層体が製造され、また、遮蔽板923が
開口922を遮蔽した状態では、周回するキャンローラ
911の外周面上に、樹脂層形成装置912による樹脂
層が連続して積層された積層体が製造される。また、キ
ャンローラ911の回転と同期させてパターニング材料
付与装置913をキャンローラ911の回転軸と平行方
向に移動させることにより、パターン位置の異なる金属
薄膜層を形成することができる。
【0013】このようにして、キャンローラ911の外
周面上に金属薄膜層と樹脂層とからなる多層積層体を形
成し、その後、積層体をキャンローラ911から取り外
し、平板プレスすることにより、例えば図8のような積
層体母素子930を得ることができる。図8において、
931は金属薄膜層、932は樹脂層、933はパター
ン位置であり、矢印938はキャンローラ911の外周
面の走行方向と一致する。図8の積層体母素子930
は、キャンローラ911上に、層936a、層935
a、層934、層935b、層936bの順に積層する
ことにより製造される。ここで、層936a,936b
は遮蔽板923を閉じて樹脂層のみを連続して積層した
層であり、層934及び層935a,935bは、遮蔽
板923を待避させて、金属薄膜層と樹脂層とを交互に
積層した層である。また、層934は、キャンローラ9
11の回転と同期させて1回転ごとにパターン位置を変
更して積層してある。
【0014】この積層体母素子930を、例えば切断面
939a,939bで切断し、切断面939aに外部電
極を形成することにより、図9に示すようなチップコン
デンサ940を多数得ることができる。図9において、
941a,941bは金属薄膜層931と電気的に接続
して形成された外部電極である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記において、図8に
示した積層体母素子930を製造する場合、最初に層9
36aを積層するときは遮蔽板923を閉じておき、層
935aの積層を開始する際に遮蔽板923を待避させ
る。遮蔽板923を待避させた状態で、層935a、層
934、層935bを順に積層していき、層936bの
積層を開始する際に遮蔽板923を再び閉じる必要があ
る。このような遮蔽板923の開閉操作は、一般にキャ
ンローラ911を回転させながら行なわれる。
【0016】このときの遮蔽板923の開閉は、図7に
示したように、キャンローラ911の外周面の移動方向
と略平行方向に遮蔽板923を移動することにより行な
っていた。従って、遮蔽板923の移動方向及び移動速
度と、キャンローラ911の外周面の移動方向及び移動
速度の関係によっては、遮蔽板923の開閉動作過程時
に形成される金属薄膜層(金属薄膜層の積層開始部及び
積層終了部)が所定の厚みに形成されなかったり、厚み
が不均一になる問題があった。
【0017】例えば、図7の装置において遮蔽板923
を待機状態から閉じる操作を行なう場合、遮蔽板923
の移動速度がキャンローラ911の外周面の移動速度と
略同一であると、遮蔽板923の移動途中に形成される
金属薄膜層は、開口922のキャンローラ911の外周
面の移動方向の開口幅が狭くなるために厚みが薄くな
り、開口幅が狭くなる結果、蒸着量が不安定となるため
に、厚みむらが大きくなる。しかも、このような金属薄
膜領域がキャンローラ911の外周方向に一定の広がり
をもって形成されてしまう。
【0018】所定の厚みより薄く、かつ厚みむらが大き
な金属薄膜領域が積層体母素子930の積層中に存在す
ると、その部分での密着性が悪く、層間剥離を生じる。
層間剥離は例えば金属薄膜層の酸化を招き、最終的に得
られる電子部品等の品質が低下し、歩留まりを低下させ
る。
【0019】電子部品の品質管理の観点からは、積層体
母素子において、遮蔽板923の開閉時に形成される不
安定な金属薄膜領域を含む部分を廃棄してしまう必要が
あるが、廃棄部分が多くなり、原料の無駄と歩留まりの
悪化を招いていた。
【0020】本発明は、上記の従来の問題点を解決し、
遮蔽板の移動に起因して積層体母素子中に形成される不
安定な金属薄膜領域の発生を抑え、またはその大きさを
小さくすることにより、原料の無駄を少なくし、生産性
を向上させることができる積層体の製造方法、及び製造
装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために以下の構成とするものである。
【0022】即ち、本発明にかかる積層体の製造方法
は、樹脂層を積層する工程と、金属材料を真空プロセス
により堆積させて金属薄膜層を積層する工程とを有し、
これらを周回する支持体上で行うことにより前記支持体
上に樹脂層と金属薄膜層とを含む積層体を製造するに際
し、前記金属薄膜層の積層の開始又は終了を金属材料供
給源と支持体との間に設置された遮蔽板を移動すること
により行う積層体の製造方法であって、前記遮蔽板の移
動を支持体の移動方向と略垂直方向に行うことを特徴と
する。
【0023】また、本発明にかかる積層体の製造装置
は、真空槽と、前記真空槽内に設置された周回する支持
体と、前記支持体上に樹脂層を積層する樹脂層形成装置
と、前記支持体上に真空プロセスにより金属薄膜層を積
層する金属薄膜形成装置とを有し、前記支持体上に樹脂
層と金属薄膜層とからなる積層体を製造するための装置
であって、前記金属薄膜形成装置と前記支持体との間
に、金属薄膜層の積層を防止するための遮蔽板が、前記
支持体の移動方向と略垂直方向に移動可能に設置されて
いることを特徴とする。
【0024】本発明の上記の各構成によれば、遮蔽板を
支持体の移動方向と略垂直方向に移動させるので、金属
薄膜層の積層の開始時及び終了時に、金属薄膜層の厚み
が薄かったり、厚みむらが大きかったりする不安定領域
の発生を抑えることができる。この結果、生産性が向上
し、また、高品質の積層体が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は、本発明の積層体
の製造方法を実施するための積層体の製造装置の一例を
示した概略断面図である。
【0027】図1において、115は真空槽、116は
真空槽115内部を所定の真空度に維持する真空ポン
プ、111は真空槽115内に設置された、図中の矢印
111aの方向に回転する円筒形状のキャンローラ、1
12は樹脂層形成装置、113はパターニング材料付与
装置、114は金属薄膜形成装置(金属材料供給源)、
117はパターニング材料除去装置、118は樹脂硬化
装置、119は表面処理装置、120は金属薄膜形成領
域を他の領域と区別するための隔壁、121は隔壁12
0に設けられた開口、130は必要時以外に金属薄膜が
形成されるのを防止するために開口121を閉じるため
の遮蔽板、131は遮蔽板130に設けられた開口であ
る。なお、説明の便宜のために、図示したように、紙面
左右方向(水平方向)をX軸、紙面上下方向(鉛直方
向)をY軸、紙面に垂直方向(キャンローラ111の回
転軸方向)をZ軸とする。
【0028】図2は、図1の遮蔽板130、金属薄膜形
成装置114、及び開口121の概略構成を示した斜視
図である。図2では、遮蔽板130の構造が明確になる
ように、隔壁120及びその開口121は2点鎖線で描
いてある。また、図3は、図2に示した遮蔽板の概略構
成図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【0029】図2に示したように、隔壁120は、金属
薄膜形成装置114からの金属蒸気又は金属粒子114
aを通過させ、図示しないキャンローラに所定幅で付着
させるための開口121を有する。
【0030】一方、遮蔽板130は、図3に示したよう
に、略長方形の板状部材からなり、中央部に開口131
が形成され、その両側に遮蔽領域132a,132bを
有する。各遮蔽領域132a,132bは隔壁120の
開口121を完全に覆うことができる程度の大きさを有
する。
【0031】遮蔽板130は、図2に示したように、Z
軸と平行な矢印139の方向に移動可能に設置される。
遮蔽板130の開口131を隔壁120の開口121に
一致するように配置すると、金属薄膜形成装置114か
らの金属蒸気又は金属粒子114aをキャンローラの表
面に付着させ、金属薄膜を形成することができる。ま
た、遮蔽板130の遮蔽領域132a,132bのいず
れかを隔壁120の開口121に一致するように配置す
ると、金属薄膜形成装置114からの金属蒸気又は金属
粒子114aは遮蔽領域132a又は132bに遮られ
て、金属薄膜層の形成を防止することができる。
【0032】即ち、本実施の形態においては、金属薄膜
層を積層しない場合には、開口121を遮蔽領域132
a又は132bで遮蔽しておき、金属薄膜層の積層を開
始する場合には、遮蔽板130を移動方向139の向き
に移動させて、開口121に遮蔽板の開口131を一致
させる。また、金属薄膜層の積層を終了させる場合に
は、遮蔽板130を移動方向139の向きに移動させ
て、開口121を遮蔽領域132a又は132bで遮蔽
する。
【0033】図4は、図1〜図3の装置を用いて、開口
121を遮蔽領域132aで遮蔽して樹脂層を連続積層
した後、遮蔽板130をZ軸の正の方向に移動させて開
口121に開口131を一致させ、金属薄膜層の積層を
開始した場合の、キャンローラ上の金属薄膜層の積層開
始部の状態を模式的に示した図である。図4(A)はキ
ャンローラ上に形成される薄膜積層体を示した斜視図で
あり、図4(B)は、(A)の薄膜積層体の展開図であ
る。図中、111aはキャンローラ111の回転方向を
示し、111bはこのときのキャンローラ111の外周
面の移動方向を示す。140は樹脂層のみの連続積層
部、141は最外層の樹脂層、142は樹脂層141上
に積層された金属薄膜層、143は金属薄膜層142の
積層開始部である。
【0034】図示したように、遮蔽板をZ軸の正の方向
に移動させるので、樹脂連続積層部140の端部144
a側から金属薄膜層の積層が開始され、遮蔽板130の
開口131が開口121に完全に一致するとき(即ち、
開口121が全開するとき)、端部144b近傍の金属
薄膜層の積層が開始される。この間、キャンローラ11
1の回転速度及び遮蔽板130の移動速度をそれぞれ一
定に維持すると、金属薄膜層142の積層開始部143
は、展開図(図4(B))上で略直線状となる。
【0035】また、開口121及び開口131がいずれ
も矩形状を有し、対応する各辺が略平行になるように配
置し、かつ、遮蔽板130をキャンローラの外周面の移
動方向に対して直角方向(Z軸方向)に移動させるの
で、新たに積層が開始される領域のキャンローラの外周
面の移動方向(111b方向)幅は常に開口121及び
131のキャンローラの外周面の移動方向幅と一致す
る。従って、積層開始部143からほぼ所定の厚みを有
する金属薄膜層142が形成される。即ち、本実施の形
態によれば、積層開始部143に、従来のように厚みが
薄かったり、厚みむらが大きかったりする不安定な金属
薄膜層領域はほとんど形成されないか、形成されたとし
てもその幅はごくわずかとなる。
【0036】更に、金属薄膜層と樹脂層とからなる交互
積層体を積層後、金属薄膜層の積層を終了し、再び樹脂
層のみからなる連続層を積層する場合、遮蔽板130
を、金属薄膜層の積層開始時と同方向に更に移動させて
開口121を遮蔽するのが好ましい。即ち、上記の例で
あれば、遮蔽板130をZ軸の正の方向に移動させ、開
口121を遮蔽領域132bで遮蔽する。このときの金
属薄膜層の積層終了部の状態を図5に示す。図5(A)
はキャンローラ上に形成される薄膜積層体を示した斜視
図であり、図5(B)は、(A)の薄膜積層体の展開図
である。図中、140’は樹脂層と金属薄膜層との交互
積層部、141は最外層の樹脂層、142は金属薄膜
層、143’は金属薄膜層142の積層終了部である。
【0037】図示したように、遮蔽板をZ軸の正の方向
に移動させるので、交互積層部140’の端部144a
側から金属薄膜層の積層が終了し、開口121が完全に
遮蔽されるとき、端部144b近傍の金属薄膜層の積層
が終了する。この間、キャンローラ111の回転速度及
び遮蔽板130の移動速度をそれぞれ一定に維持する
と、金属薄膜層142の積層終了部143’は、展開図
(図5(B))上で略直線状となる。
【0038】このように、遮蔽板の移動方向を、金属薄
膜形成時と終了時とで同一とすることにより、積層開始
部143と積層終了部143’の傾斜方向を同一方向と
することができる。更に、金属薄膜層の積層の開始時と
終了時とで、遮蔽板の移動速度とキャンローラの回転速
度を一致させることにより、その傾きまでも一致させる
ことができる。
【0039】更に、金属薄膜層の積層の開始時と終了時
とで、遮蔽板の移動の開始タイミングをキャンローラの
回転位置に同期させることにより、積層開始部143と
積層終了部143’の積層体の積層方向の位置を略同一
位置にすることが可能である。例えば、キャンローラ上
に形成された積層体母素子から電子部品を製造するよう
な場合、一般に、製品内に積層開始部143又は積層終
了部143’を含むと不良品となる可能性が高い。従っ
て、積層開始部143と積層終了部143’とを厚み方
向で略同一位置に形成できれば、不良品となる領域が少
なくなるので、生産性を向上させることができる。
【0040】また、図5の場合も図4の金属薄膜層の積
層開始時と同様に、開口121及び開口131がいずれ
も矩形状を有し、対応する各辺が略平行になるように配
置し、かつ、遮蔽板130をキャンローラの外周面の移
動方向に対して直角方向(Z軸方向)に移動させるの
で、積層が終了する領域のキャンローラの外周面の移動
方向(111b方向)幅は常に開口121及び131の
キャンローラの外周面の移動方向幅と一致する。従っ
て、積層終了部143’近傍の金属薄膜層はほぼ所定の
厚みを有する。即ち、本実施の形態によれば、積層終了
部143’に、従来のように厚みが薄かったり、厚みむ
らが大きかったりする不安定な金属薄膜層領域はほとん
ど形成されないか、形成されたとしてもその幅はごくわ
ずかとなる。
【0041】以上から明らかなように、遮蔽板130
が、図3に示したように、移動方向の略中央部に開口1
31を有し、その両側に遮蔽領域132a,132bを
有する構成とすることにより、開口121の遮蔽・全開
・遮蔽という操作を、遮蔽板130を同一方向に移動す
ることにより行なうことができる。この結果、積層開始
部143と積層終了部143’とを厚み方向で略同一位
置に形成することが可能になる。
【0042】以下に、上記以外の図1の製造装置100
の各構成要素を説明する。
【0043】真空槽115の内部は真空ポンプ116に
より所定の真空度に保たれている。真空槽115内の好
ましい真空度は2×10-4Torr程度である。また、
隔壁120で仕切られた金属薄膜形成装置114を含む
空間をこれ以外の空間よりわずかに低圧に維持しておく
のが好ましい。こうしておくことで、金属薄膜形成装置
114からの金属蒸気流又は金属粒子流が、金属薄膜形
成装置114を含む空間外に不用意に漏れ出すのを防止
することができる。
【0044】キャンローラ111の外周面は、平滑に、
好ましくは鏡面状に仕上げられており、好ましくは−2
0〜40℃、特に好ましくは−10〜10℃に冷却され
ている。回転速度は自由に設定できるが、15〜100
rpm程度、周速度は好ましくは20〜300m/mi
nである。
【0045】樹脂層形成装置112は、樹脂層を形成す
る樹脂材料を蒸発気化又は霧化させて、キャンローラ1
11表面に向けて放出する。樹脂材料は、キャンローラ
111の外周面に付着して樹脂層を形成する。このよう
な方法によれば、厚みが極めて薄く均一で、ピンホール
等の欠点のない良好な樹脂層が得られる。樹脂材料とし
ては、このように蒸発気化又は霧化した後、堆積して薄
膜を形成できるものであれば特に限定されず、得られる
積層体の用途に応じて適宜選択できるが、反応性モノマ
ー樹脂であるのが好ましい。例えば、電子部品材料用途
に使用する場合には、アクリレート樹脂またはビニル樹
脂を主成分とするものが好ましく、具体的には、多官能
(メタ)アクリレートモノマー、多官能ビニルエーテル
モノマーが好ましく、中でも、シクロペンタジエンジメ
タノールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノール
ジビニルエーテルモノマー等若しくはこれらの炭化水素
基を置換したモノマーが電気特性、耐熱性、安定性等の
点で好ましい。樹脂材料を飛散させる手段としては、ヒ
ータ等の加熱手段、超音波又はスプレー等による気化又
は霧化させる方法が用いられる。特に、ヒータ等の加熱
手段により樹脂材料を蒸発気化させる方法が、形成され
る樹脂層の厚み及びその均一性、欠点の発生防止、装置
の簡素化の観点から好ましい。
【0046】堆積した樹脂材料は、必要に応じて樹脂硬
化装置118により所望の硬化度に硬化処理してもい。
硬化処理としては、樹脂材料を重合及び/又は架橋する
処理が例示できる。樹脂硬化装置としては、例えば電子
線照射装置、紫外線照射装置、又は熱硬化装置等を用い
ることができる。硬化処理の程度は、製造する積層体の
要求特性により適宜変更すれば良いが、例えばコンデン
サなどの電子部品用の積層体を製造するのであれば、硬
化度が50〜95%、更には50〜75%になるまで硬
化処理するのが好ましい。硬化度が上記範囲より小さい
と、後工程において外力等が加わると容易に変形した
り、金属薄膜層の破断又は短絡等を生じてしまう。一
方、硬化度が上記範囲より大きいと、後工程において外
力等が加わると割れるなどの問題が生じることがある。
なお、本発明の硬化度は、赤外分光光度計でC=O基の
吸光度とC=C基(1600cm-1)の比をとり、各々
のモノマーと硬化物の比の値をとり、減少分吸光度を1
から引いたものと定義する。
【0047】本発明において、樹脂層の厚みは特に制限
はないが、1μm以下、更に0.7μm以下、特に0.
4μm以下であることが好ましい。本発明の方法によっ
て得られる積層体の小型化・高性能化の要求に答えるた
めには樹脂層の厚みは薄い方が好ましい。例えば、本発
明の製造方法により得られた積層体をコンデンサに使用
する場合、誘電体層となる樹脂層は薄い方が、コンデン
サの静電容量はその厚みに反比例して大きくなる。
【0048】形成された樹脂層は、必要に応じて表面処
理装置119により表面処理される。例えば、酸素雰囲
気下で放電処理又は紫外線照射処理等を行って、樹脂層
表面を活性化させて金属薄膜層との接着性を向上させる
ことができる。
【0049】パターニング材料付与装置113は、パタ
ーニング材料を樹脂層表面に所定の形状に付着させるた
めのものである。パターニング材料が付着した箇所には
金属薄膜層は形成されず、絶縁領域(マージン部)とな
る。この結果、金属薄膜層はパターニング部分が抜けた
状態で形成され、所望のパターンを持つ金属薄膜層を形
成することが出来る。
【0050】パターニング材料の付与の手段は、蒸発気
化させたパターニング材料を微細孔から噴射して樹脂層
表面で液化させる方法、または液状のパターニング材料
を微細孔から液滴状に噴射する方法等の非接触付着手段
の他、リーバースコート、ダイコート等の塗布による方
法があるが、本発明では、樹脂層表面に外力が付与され
て、樹脂層やその下の金属薄膜層の変形、破断、表面荒
れなどが発生するのを防止するために、非接触付着手段
が好ましい。本実施の形態では、パターニング材料付与
装置113内でパターニング材料を加熱し気化させて、
微細孔から噴射させ、キャンローラ111上の樹脂層表
面に帯状に液膜状に付着させる手段を採る。帯状のパタ
ーニング材料の液膜は、円周方向の所定の位置に、所定
の幅で、所定の数だけ形成される。このとき、キャンロ
ーラ111の回転と同期させてパターニング材料付与装
置113をキャンローラ111の回転軸と平行方向に移
動させることにより、パターン位置の異なる金属薄膜層
を形成することができる。
【0051】パターニング材料としては、エステル系オ
イル、グリコール系オイル、フッ素系オイル及び炭化水
素系オイルよりなる群から選ばれた少なくとも一種のオ
イルであることが好ましい。更に好ましくは、エステル
系オイル、グリコール系オイル、フッ素系オイルであ
り、特に、フッ素系オイルが好ましい。上記以外のパタ
ーニング材料を使用すると、積層表面の荒れ、樹脂層や
金属薄膜層のピンホール、金属薄膜層の形成境界部分の
不安定化等の問題を生じることがある。
【0052】必要に応じてパターニング材料を付着した
後、金属薄膜層形成装置114により金属薄膜層が形成
される。金属薄膜層の形成方法としては、蒸着、スパッ
タリング、イオンプレーティング等周知の真空プロセス
手段が適用できるが、本発明では蒸着、特に電子ビーム
蒸着が耐湿性の優れた膜が生産性良く得られる点で好ま
しい。金属薄膜層の材料としては、アルミニウム、銅、
亜鉛、ニッケル、鉄、コバルト、シリコン、ゲルマニウ
ム若しくはその化合物、若しくはこれらの酸化物、若し
くはこれらの化合物の酸化物などが使用できる。中で
も、アルミニウムが接着性と経済性の点で好ましい。な
お、金属薄膜層には、上記以外の他成分を含むものであ
っても構わない。また、金属薄膜層を一種とせず、例え
ばAl層とCu層の混入とすることによって特性の補完
がなされ、使用条件によっては高性能化が図れる場合も
ありうる。
【0053】金属薄膜層の厚みは、得られる積層体の用
途により適宜決定すればよいが、電子部品用途に使用す
る場合は、100nm以下、更に10〜50nm、特に
20〜40nmであるのが好ましい。また、膜抵抗は、
上限は20Ω/□以下、さらに15Ω/□以下、特に1
0Ω/□以下であるのが好ましく、また下限は1Ω/□
以上、さらに2Ω/□以上、最適には3Ω/□以上であ
るのが好ましい。
【0054】金属薄膜層を形成した後であって、樹脂層
を積層する前に、残存するパターニング材料を除去する
ことが好ましい。残存したパターニング材料は、積層表
面の荒れ、樹脂層や金属薄膜層のピンホール(積層抜
け)、金属薄膜層の形成境界部分の不安定化等の問題を
発生させる。パターニング材料の除去は、パターニング
材料除去装置117により行う。パターニング材料の除
去手段は特に制限はなく、パターニング材料の種類に応
じて適宜選択すればよいが、例えば加熱及び/又は分解
により除去することができる。加熱して除去する方法と
しては、例えば、光照射や電熱ヒータによる方法が例示
できるが、光照射による方法が装置が簡単であり、かつ
除去性能も高い。なお、ここで光とは、遠赤外線及び赤
外線を含む。一方、分解して除去する方法としては、プ
ラズマ照射、イオン照射、電子照射などが使用できる。
このとき、プラズマ照射は、酸素プラズマ、アルゴンプ
ラズマ、窒素プラズマ等が使用できるが、この中でも特
に酸素プラズマが好ましい。
【0055】以上の装置によれば、遮蔽板130の開口
131を開口121と一致させた状態では、周回するキ
ャンローラ111の外周面上に、樹脂層形成装置112
による樹脂層と、金属薄膜形成装置114による金属薄
膜層とが交互に積層された積層体が製造され、また、遮
蔽板130が開口121を遮蔽した状態では、周回する
キャンローラ111の外周面上に、樹脂層形成装置11
2による樹脂層が連続して積層された積層体が製造され
る。
【0056】次に、上記の装置を用いて例えば図9に示
したようなチップコンデンサを製造する方法について説
明する。
【0057】キャンローラ111を回転させながら、キ
ャンローラ111上に、層936a、層935a、層9
34、層935b、層936bの順に連続積層する。
【0058】最初に層936aを積層するときは、開口
121を遮蔽板130の遮蔽領域132a(又は132
b)で遮蔽した状態で、キャンローラ111を回転さ
せ、樹脂層のみを所定数連続積層する。
【0059】層935aの積層を開始する際、遮蔽板1
30をZ軸の正の方向(又は負の方向)に移動して開口
131を開口121に一致させる。同時にパターニング
材料付与装置113からパターニング材料を樹脂層表面
に付与する。この状態で、所定回数キャンローラ11を
回転させることにより、パターニングされた金属薄膜層
と樹脂層とが交互に積層された層935aが形成され
る。
【0060】次に、層934の積層を開始する。この段
階では、キャンローラ111が1回転するごとに、パタ
ーニング材料付与装置113をローラ111の回転軸方
向に所定幅だけ往復移動させる。このようにすること
で、パターン位置が隣接する層ごとに異なる金属薄膜層
が形成される。
【0061】次に、層935bの積層を行なう。このと
きは、パターニング材料付与装置113を層935aの
積層時と同じ位置に固定したまま、所定数の積層を行な
う。
【0062】最後に、層936bの積層を行なう。この
とき、遮蔽板130を、層935aの積層開始時の移動
方向と同方向(Z軸の正の方向(又は負の方向))に移
動して、開口121を遮蔽領域132b(又は132
a)で遮蔽する。このとき、キャンローラ111の回転
角度に対する遮蔽板130の移動開始のタイミング及び
移動速度を、層935aの積層開始時の移動タイミング
及び移動速度と一致させる。この状態でキャンローラ1
11を回転させて、樹脂層のみが所定数連続積層された
層936bを形成する。
【0063】以上により、キャンローラ111の外周面
上に、層936a、層935a、層934、層935
b、層936bが順に積層された積層体が形成される。
積層体内の金属薄膜層の積層開始部143(図4参照)
と金属薄膜層の積層終了部143’(図5参照)は、積
層方向でほぼ同一位置に形成される。
【0064】次に、積層体を積層方向に切断することに
より、周方向に複数に分割して、キャンローラ111か
ら取り外し、平板プレスして積層体母素子を得る。この
とき、切断は、積層開始部143及び積層終了部14
3’と略一致する位置、又は展開したときにこれと略平
行な位置で行なう。
【0065】図6は、このようにして得られる積層体母
素子の一例の平面図である。図中、111bはキャンロ
ーラ111の外周面の移動方向、151a,151bは
キャンローラ111から取り外した際の分割面であり、
これらは積層開始部143及び積層終了部143’と略
一致するか、これらと平行である。このようにして得た
積層体母素子150を、図示していない金属薄膜層のパ
ターン位置との関係を考慮しながら、矢印111bと平
行な切断面152で切断し、切断面に溶射等により外部
電極を形成する。次いで、切断面153に相当する位置
で切断し、必要に応じて外装コーティングを行ない図9
に示したようなチップコンデンサ940を多数得る。
【0066】上記のように、金属薄膜層の積層開始部1
43及び積層終了部143’を積層方向でほぼ同一位置
に形成し、分割面151a,151bをこれらと略一致
する位置、又は展開したときにこれと略平行な位置とす
ることにより、最終的に得られる良品質のコンデンサの
採り量が増加して、生産性を向上させることができる。
【0067】なお、上記の方法によれば、分割面151
a,151bは矢印111bに対して傾斜しているか
ら、略直方体形状のコンデンサを得る場合には分割面1
51a,151bの近傍にコンデンサの形状を構成し得
ない無駄部分が発生することは避けられない。しかしな
がら、従来の金属薄膜層の形成の開始・終了時に発生し
ていた金属薄膜層の不安定領域の大きさから見れば、本
実施の形態のコンデンサとなり得ない無駄部分は無視し
得るほどに小さく、従来に比べて製品の採り量は大幅に
向上する。
【0068】上記の実施の形態では、支持体として円筒
形状のキャンローラを例示したが、本発明はこれに限定
されない。例えば、2本又はそれ以上のロールの間を周
回するベルト状の支持体、あるいは回転する円盤状支持
体等であってもよい。このような支持体を使用する場合
であっても、遮蔽板を支持体の移動方向と垂直方向に移
動させることにより本発明の効果が得られる。
【0069】また、遮蔽板130は平板形状を例示した
が、キャンローラ111の外周面の曲率に応じて、例え
ば断面を略円弧状に変形させても良い。
【0070】更に、積層の開始に先立って、キャンロー
ラ111の外周面上に離型剤を付与しておくと、積層終
了後に積層体を取り外す作業が容易になるので好まし
い。離型剤としては、例えばフッ素系離型剤(例えば、
商品名:“ダイフリー”、ダイキン工業(株)製)等を
使用できる。離型剤の付与方法は、スプレー噴霧法の
他、スパッタ法や蒸着法など、離型剤材料とプロセスの
条件等に適合するものを適宜選択すると良い。
【0071】
【実施例】(実施例1)図1に示した製造装置を用い
て、図9に示す構成のチップコンデンサを製造した。
【0072】真空ポンプ116により真空槽115内を
2×10-4Torrとし、また、キャンローラ111の
外周面を5℃にまで冷却した。キャンローラ111の直
径は500mm、外表面の移動速度は50m/分とし
た。
【0073】積層に先立ち、キャンローラ111の外周
面にフッ素系離型剤(ダイキン工業(株)製“ダイフリ
ー”)をスプレー塗布し、その後不織布で薄く延ばし
た。
【0074】まず最初に、樹脂層のみが連続積層された
層(保護層)936aとなる部分を積層した。層936
aは、コンデンサとしての容量を発生することはない
が、容量発生部分である層(素子層)934が熱負荷や
外力により損傷を受けるのを防止するのに有効に機能す
る層である。
【0075】層936aの材料として、ジシクロペンタ
ジエンジメタノールジアクリレートを用い、これを気化
して樹脂層形成装置112よりキャンローラ111の外
周面に堆積させた。1層当たりの積層厚さは0.6μm
である。次いで樹脂硬化装置118として、紫外線硬化
装置を用い、上記により堆積させた樹脂層材料を重合
し、硬化度が70%になるまで硬化させた。この操作
を、キャンローラ111を回転させることにより繰返
し、キャンローラ111の外周面に厚さ15μmの層9
36a部分を形成した。この間、開口121は遮蔽領域
132aで遮蔽しておいた。
【0076】次いで、樹脂層と金属薄膜層とが交互に積
層された層(補強層)935aとなる部分を積層した。
層935aは、容量発生部分である層(素子層)934
が熱負荷や外力により損傷を受けるのを防止するのに有
効に機能する層である。また、金属薄膜層を有している
ことにより、外部電極の付着強度の向上にも寄与する。
【0077】層935aの樹脂層材料は、上記の層93
6aの材料と同じものを用いた。樹脂層1層当たりの積
層厚さは0.6μmである。次いで樹脂硬化装置118
により樹脂層の硬化度が70%になるまで硬化させた。
その後、表面処理装置119により、表面を酸素プラズ
マ処理した。次に、パターニング材料付与装置113に
より、気化させたパターニング材料を微細孔から噴出さ
せて、樹脂層表面上に帯状に付着させた。パターニング
材料として、フッ素系オイルを使用した。このパターニ
ング材料の蒸気圧が0.1torrとなる温度は100
℃である。オイルの平均分子量は1500である。帯状
のパターニング材料の付着幅は150μmとした。次
に、遮蔽板130をZ軸の正の方向に移動して開口12
1を開いた。そして、金属薄膜形成装置114からアル
ミニウムを金属蒸着させた。積層厚みは300オングス
トロームとした。その後、パターニング材料除去装置1
17により、遠赤外線ヒータによる加熱及びプラズマ放
電処理を行ない、残存したパターニング材料を除去し
た。以上の操作を、キャンローラ111を回転させるこ
とにより500回繰り返し、総厚さ315μmの層93
5a部分を形成した。
【0078】次に、コンデンサとしての容量発生部分と
なる層(素子層)934となる部分を積層した。樹脂層
材料は、上記と同じものを用い、1層当たりの積層厚さ
は0.4μmとした。次いで樹脂硬化装置118によ
り、樹脂層を硬化度が70%になるまで硬化させた。そ
の後、表面処理装置119により、表面を酸素プラズマ
処理した。次に、パターニング材料付与装置113によ
り、上記と同じパターニング材料を上記と同一幅に帯状
に付着させた。次に、金属薄膜形成装置114からアル
ミニウムを金属蒸着させた。積層厚みは300オングス
トロームとした。その後、パターニング材料除去装置1
17により、残存したパターニング材料を除去した。以
上の操作を、キャンローラ111を回転させることによ
り約2000回繰り返し、総厚さ860μmの層934
部分を形成した。なお、この間、パターニング材料付与
装置113を、キャンローラ111の回転に同期させ
て、1回転するごとに回転軸方向に1000μm往復移
動させた。
【0079】次に、パターニング材料付与装置113の
移動を停止して、厚さ315μmの層(補強層)935
b部分を形成した。形成方法は上記の層935a部分と
全く同一とした。
【0080】最後に、厚さ15μmの層(保護層)93
6b部分を形成した。このとき、遮蔽板130を、Z軸
の正の方向に移動して、開口121を遮蔽領域132b
で遮蔽した。このとき、キャンローラ111の回転角度
に対する遮蔽板130の移動開始のタイミング及び移動
速度を、層935a部分の積層開始時の移動タイミング
及び移動速度と一致させた。層936b部分の形成方法
は上記の層936a部分と全く同一とした。
【0081】次いで、円筒状積層体を、金属薄膜層の積
層開始部及び積層終了部に沿った切断面およびこれと等
間隔の切断面で、周方向に8分割して取り外し、加熱下
でプレスして図6に示すような平板状の積層体母素子1
50を得た。これを、切断面152で切断し、切断面に
黄銅を金属溶射して外部電極を形成した。更に、金属溶
射表面に熱硬化性フェノール樹脂中に銅、Ni、銀の合
金等を分散させた導電性ペーストを塗布し、加熱硬化さ
せ、更にその樹脂表面に溶融ハンダメッキを施した。そ
の後、切断面153に相当する箇所で切断し、シランカ
ップリング剤溶液に浸漬して外表面をコーティングし、
図9に示すようなチップコンデンサを得た。
【0082】得られたチップコンデンサは、積層方向厚
み約1.5mm、奥行約1.6mm、幅(両外部電極間
方向)約3.2mmであり、小型ながら容量は0.47
μFであった。耐電圧は、50Vであった。また、直流
印加電圧16Vでの絶縁抵抗値は1011Ωであり、金属
薄膜層同士の短絡、金属薄膜層の破断などは認められな
かった。
【0083】層934、層935a,935b、及び層
936a,936bの樹脂層の硬化度は、それぞれ95
%、95%、90%であった。
【0084】層934、及び層935a,935bの金
属薄膜層の厚みは300オングストローム、膜抵抗は6
Ω/□であった。
【0085】また、積層体母素子150において、層9
34部分の金属薄膜層のマージン部幅は150μm、層
935a,935bの金属薄膜層のマージン部幅は15
0μmであった。
【0086】(実施例2)遮蔽板130の移動方向を変
える以外は実施例1と全く同様にして、図9に示す構成
のチップコンデンサを製造した。
【0087】即ち、補強層935b部分の積層工程まで
は実施例1と全く同様に行ない、保護層936b部分の
積層に移行する際、遮蔽板130をZ軸の負の方向に移
動して開口121を遮蔽領域132aで遮蔽した。この
ときの遮蔽板の移動速度はZ軸の正の方向の移動の際の
移動速度と同一とした。その後、実施例1と同様にして
積層工程を終了した。得られた円筒状積層体を、金属薄
膜層の積層終了部に沿った切断面およびこれと等間隔の
切断面で、周方向に8分割して取り外し、実施例1と同
様にしてチップコンデンサを得た。
【0088】(比較例1、2)金属薄膜層の形成の開始
・終了時の遮蔽板の移動を、図7に示した従来の製造装
置のように、キャンローラの外周面の移動方向に平行に
行なう以外は実施例1と同様にして、図9に示す構成の
チップコンデンサを製造した。
【0089】このとき、開口922が全閉状態から全開
されるまで(開放動作という)、及び全開状態から全閉
されるまで(閉塞動作という)の遮蔽板923の移動速
度を2通りに変化させた。即ち、比較例1では開放動作
び閉塞動作をいずれもキャンローラ911の回転周期の
15%の時間で行ない、比較例2では開放動作及び閉塞
動作をキャンローラ911の回転周期の30%の時間で
行なった。
【0090】(評価)実施例1,2及び比較例1,2で
得たチップコンデンサからそれぞれ無作為に200個抽
出して60℃、95%RH雰囲気中に1000時間放置
した。放置後のチップコンデンサの形状評価を行ない、
層間剥離を生じたものを不良として、不良率を計算し
た。結果を表1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】実施例1,2と比較例1,2とを比較する
と明らかなとおり、本発明の方法によれば、金属薄膜層
の積層開始部及び積層終了部の近傍で発生する、金属薄
膜層の厚みが設計値より薄かったり、厚みむらが大きか
ったりする不安定領域の大きさを極めて小さくすること
ができるので、製品不良率が著しく改善されることが分
かる。
【0093】実施例2の不良率が実施例1より劣ってい
るのは、以下の理由によると考えられる。実施例2で
は、開口121を開放するときと閉塞するときの遮蔽板
130の移動方向を逆方向にしたので、金属薄膜層の積
層開始部と積層終了部とを積層方向で略一致させること
ができなかった。そして金属薄膜層の積層終了部及びこ
れと平行な方向で切断したので、金属薄膜層の積層開始
部を内部に含むチップコンデンサをわずかに含んでい
た。実施例2の不良率が実施例1より大きかったのは、
この積層開始部を内部に含むチップコンデンサの混入に
よるものと考えられる。
【0094】また、比較例2の不良率が比較例1の不良
率より劣っていたのは、キャンローラ911の回転周期
に対して開口922の開閉動作に要する時間が長かった
ために、遮蔽板923の移動時に発生する金属薄膜層の
不安定領域が比較例1より大きくなったためであると推
測される。
【0095】なお、実施例1,2においてわずかに含ま
れる不良品について詳細に検討した結果、これらの不良
品はいずれも金属薄膜層の積層開始部及び積層終了部の
近傍に集中して発生しており、これ以外の領域からの不
良品の発生はほぼ皆無であることが分かった。本発明の
方法によれば、金属薄膜層の積層開始部及び積層終了部
のキャンローラ111上の位置を検知することは可能で
あるから、これらの部分を避けて製品採りを行なうこと
により、製品不良率をほぼ0%にすることが可能であ
る。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遮蔽板
を支持体の移動方向と略垂直方向に移動させるので、金
属薄膜層の積層の開始時及び終了時に、金属薄膜層の厚
みが薄かったり、厚みむらが大きかったりする不安定領
域の発生を抑えることができる。この結果、生産性が向
上し、また、高品質の積層体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積層体の製造方法を実施するための
製造装置の一例を示した概略断面図である。
【図2】 図1の製造装置において、遮蔽板、金属薄膜
形成装置、及び開口の概略構成を示した斜視図である。
【図3】 図3は、図2に示した遮蔽板の概略構成図で
あり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図4】 図1の製造装置によって得られるキャンロー
ラ上の金属薄膜層の積層開始部の状態を模式的に示した
図であり、図4(A)はキャンローラ上の薄膜積層体を
示した斜視図、図4(B)は(A)の薄膜積層体の展開
図である。
【図5】 図1の製造装置によって得られるキャンロー
ラ上の金属薄膜層の積層終了部の状態を模式的に示した
図であり、図5(A)はキャンローラ上の薄膜積層体を
示した斜視図、図5(B)は(A)の薄膜積層体の展開
図である。
【図6】 本発明によって得られる積層体母素子の一例
を示した平面図である。
【図7】 従来の積層体の製造方法を実施するための製
造装置の一例を示した概略断面図である。
【図8】 従来の方法によって得られる層体母素子の一
例を示した斜視図である。
【図9】 チップコンデンサの一般的な構成の一例を示
した概略斜視図である。
【符号の説明】
100 積層体の製造装置 115 真空槽 116 真空ポンプ 111 キャンローラ 111a キャンローラの回転方向 111b キャンローラの外周面の移動方向 112 樹脂層形成装置 113 パターニング材料付与装置 114 金属薄膜形成装置 114a 金属薄膜形成装置からの金属蒸気又は金属粒
子 117 パターニング材料除去装置 118 樹脂硬化装置 119 表面処理装置 120 隔壁 121 隔壁の開口 130 遮蔽板 131 遮蔽板に設けられた開口 132a,132b 遮蔽領域 139 遮蔽板の移動方向 140 樹脂層のみの連続積層部 140’ 樹脂層と金属薄膜層との交互積層部 141 最外層の樹脂層 142 金属薄膜層 143 金属薄膜層の積層開始部 143’ 金属薄膜層の積層終了部 150 積層体母素子 151a,151b 分割面 152,153 切断面 900 積層体の製造装置 911 キャンローラ 912 樹脂層形成装置 913 パターニング材料付与装置 914 金属薄膜形成装置 915 真空槽 916 真空ポンプ 917 パターニング材料除去装置 918 樹脂硬化装置 919 表面処理装置 920a,920b 隔壁 922 開口 923遮蔽板 930 積層体母素子 931 金属薄膜層 932 樹脂層 933 パターン位置 938 キャンローラの外周面の走行方向 939a,939b 切断面 940 チップコンデンサ 941a,941b外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田桐 優 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 砂流 伸樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三宅 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E082 AA01 AB03 BC38 EE05 EE23 EE24 EE25 EE26 EE27 FG03 FG34 FG42 FG56 GG10 GG26 GG27 GG28 HH25 HH47 JJ03 JJ22 JJ26 LL02 LL03 MM06 MM11 MM13 MM23 PP02 PP09 PP10

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂層を積層する工程と、金属材料を真
    空プロセスにより堆積させて金属薄膜層を積層する工程
    とを有し、これらを周回する支持体上で行うことにより
    前記支持体上に樹脂層と金属薄膜層とを含む積層体を製
    造するに際し、前記金属薄膜層の積層の開始又は終了を
    金属材料供給源と支持体との間に設置された遮蔽板を移
    動することにより行う積層体の製造方法であって、前記
    遮蔽板の移動を支持体の移動方向と略垂直方向に行うこ
    とを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属薄膜層の積層を開始する際の遮蔽板
    の移動の向きと、終了する際の遮蔽板の移動の向きを同
    一とする請求項1に記載の積層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 遮蔽板が、移動方向の略中央部に、金属
    薄膜層を形成するための開口部を有する請求項1に記載
    の積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属薄膜層の積層を開始するための遮蔽
    板の移動により形成される金属薄膜層の境界部と、金属
    薄膜層の積層を終了するための遮蔽板の移動により形成
    される金属薄膜層の境界部とが、積層方向において略同
    一位置となるように遮蔽板を移動する請求項1に記載の
    積層体の製造方法。
  5. 【請求項5】 支持体上に形成された積層体を積層方向
    に切断して分割するに際して、前記切断を、遮蔽板の移
    動により形成された金属薄膜層の境界部で、又はこれと
    平行に行う請求項1に記載の積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】 積層体の製造を真空中で行う請求項1に
    記載の積層体の製造方法。
  7. 【請求項7】 周回する支持体が、円筒状ドラム又はエ
    ンドレスベルトである請求項1に記載の積層体の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 真空プロセスが電子ビーム蒸着である請
    求項1に記載の積層体の製造方法。
  9. 【請求項9】 金属材料がアルミニウム、銅、亜鉛、若
    しくはニッケル、又はこれらの化合物、又はこれらの酸
    化物、又はこれらの化合物の酸化物からなる請求項1に
    記載の積層体の製造方法。
  10. 【請求項10】 樹脂層の積層を、蒸発した樹脂材料を
    支持体表面に付着させることにより行う請求項1に記載
    の積層体の製造方法。
  11. 【請求項11】 樹脂材料が反応性モノマー樹脂である
    請求項10に記載の積層体の製造方法。
  12. 【請求項12】 樹脂材料を付着させた後、これを硬化
    処理する請求項10に記載の積層体の製造方法。
  13. 【請求項13】 硬化処理が、付着した樹脂材料を重合
    及び/又は架橋させる処理である請求項12に記載の積
    層体の製造方法。
  14. 【請求項14】 樹脂材料の硬化度が50〜95%にな
    るまで硬化処理する請求項12に記載の積層体の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 樹脂層の積層後、表面処理を行う請求
    項1に記載の積層体の製造方法。
  16. 【請求項16】 表面処理が、酸素を含む雰囲気での、
    放電処理又は紫外線照射処理である請求項15に記載の
    積層体の製造方法。
  17. 【請求項17】 金属薄膜層を積層するに先だって、樹
    脂層表面にパターニング材料を付着させる請求項1に記
    載の積層体の製造方法。
  18. 【請求項18】 樹脂層の厚みが1μm以下である請求
    項1に記載の積層体の製造方法。
  19. 【請求項19】 樹脂層の厚みが0.7μm以下である
    請求項1に記載の積層体の製造方法。
  20. 【請求項20】 金属薄膜層の厚みが100nm以下で
    ある請求項1に記載の積層体の製造方法。
  21. 【請求項21】 金属薄膜層の膜抵抗が2Ω/□以上で
    ある請求項1に記載の積層体の製造方法。
  22. 【請求項22】 積層体が電子部品用積層体である請求
    項1に記載の積層体の製造方法。
  23. 【請求項23】 積層体がコンデンサ用積層体である請
    求項1に記載の積層体の製造方法。
  24. 【請求項24】 真空槽と、前記真空槽内に設置された
    周回する支持体と、前記支持体上に樹脂層を積層する樹
    脂層形成装置と、前記支持体上に真空プロセスにより金
    属薄膜層を積層する金属薄膜形成装置とを有し、前記支
    持体上に樹脂層と金属薄膜層とからなる積層体を製造す
    るための装置であって、 前記金属薄膜形成装置と前記支持体との間に、金属薄膜
    層の積層を防止するための遮蔽板が、前記支持体の移動
    方向と略垂直方向に移動可能に設置されていることを特
    徴とする積層体の製造装置。
  25. 【請求項25】 金属薄膜層の形成の開始時又は終了時
    に、前記遮蔽板を前記支持体の移動方向と略垂直方向に
    移動する請求項24に記載の積層体の製造装置。
  26. 【請求項26】 前記遮蔽板が、移動方向の略中央部に
    開口を有し、その両側に遮蔽領域を有する請求項24に
    記載の積層体の製造装置。
  27. 【請求項27】 前記真空プロセスが電子ビーム蒸着で
    ある請求項24に記載の積層体の製造装置。
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