JP2000290594A - 断熱性フィルム及び施工方法 - Google Patents

断熱性フィルム及び施工方法

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JP2000290594A
JP2000290594A JP11100568A JP10056899A JP2000290594A JP 2000290594 A JP2000290594 A JP 2000290594A JP 11100568 A JP11100568 A JP 11100568A JP 10056899 A JP10056899 A JP 10056899A JP 2000290594 A JP2000290594 A JP 2000290594A
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JP
Japan
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film
heat
heat insulating
coating
insulating
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JP11100568A
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English (en)
Inventor
Kenji Takahashi
健治 高橋
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NIPPON YUNIPATSUKU KK
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NIPPON YUNIPATSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックバルーンを主成分とする高性能断
熱塗料を、所定の施工部位に、所定の厚さに施工する現
場における塗布作業を、予め塗布したフィルムの張設・
接着作業に代える間接的手段を提供する。 【解決手段】 微小なセラミック製中空バルーンと接着
性樹脂のエマルジョンからなる高性能断熱性塗料を、通
常のフィルム、接着剤層を設けたフィルム、ホットメル
ト接着剤層を設けたフィルム、シュリンクフィルム、熱
融着性フィルムに塗布して乾燥する。更に、このフィル
ムを施工面に、加熱或いは接着により密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、セラミックバルー
ンを主成分とする高性能断熱塗料を、所定の施工部位
に、所定の厚さに、容易に施工することができる断熱性
フィルム及びこれを用いた施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、顕微鏡でなければ見えない微細な
中空セラミック球を主成分とし、接着性樹脂を配合した
エマルジョンが高性能断熱性塗料として使用されてい
る。この塗料を施された素材は熱エネルギーのほぼ75
%を反射し、残りの25%を吸収する。この塗料は中空
セラミックバルーンが主成分であるため、熱エネルギー
の優れた非伝導体である空気が微細なバルーンの中に取
り込まれているため、熱エネルギーを吸収した空気の対
流が抑制され、周囲の温度が上昇し、吸収された熱エネ
ルギーの85%が全方位(360度)に放射され、断熱
性塗料の裏面に届くエネルギーは4%程度に減少し、き
わめて好ましい断熱材料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
高性能断熱性塗料は中空セラミック球を少量の接着性樹
脂と共にエマルジョンとしているため、塗布して施工す
るにあたり、沈澱しているバルーンを均等に分散させる
ため充分に撹拌する必要があり、また撹拌が激し過ぎる
とバルーンの破損が生じる。更に、保存性に問題があ
り、密封して6か月以上保存した場合は沈澱したセラミ
ックバルーンが均一に分散し難く、開封後は更に保存期
間が短縮し、流通及び保管に問題があった。
【0004】塗布にあたっては、素材の前処理が重要で
あり、不完全な前処理では緻密な塗膜を得ることができ
ない。また、1回に塗布できる量は500g/m2 以下
であり、一挙に厚く塗布すると塗膜に亀裂が生じがちで
ある。したがって、より優れた断熱性を得るために厚く
塗布する場合には、前回の塗布による塗膜が確実に乾燥
した後に繰返し重ねて塗布する必要があった。更に、塗
布作業中に風が強い場合には周辺に塗料が飛散し、ほと
んどの物に付着して除去が困難になり、塗布用の器具は
1回毎によく洗浄しないと固まって使用できなくなる等
の使用上の不便があった。
【0005】そこで、より容易に施工できるとと共に、
保存性を向上させて優れた断熱性塗料の使用範囲を拡大
する手段が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的とし、その構成は、微小セラミックバル
ーンと接着性樹脂のエマルジョンからなる高性能断熱性
塗料を、通常のフィルム、接着剤層を設けたフィルム、
ホットメルト接着剤層を設けたフィルム、シュリンクフ
ィルム、熱融着性フィルム等に塗布して乾燥することを
特徴とし、更にこれらのフィルムを施工面に、加熱或い
は接着により密着させることを特徴とする。
【0007】本発明は優れた塗料を工場内で予め接着性
のフィルムに塗布し、このフィルムの接着面を施工部位
に密着させて施工するものである。パイプ類の断熱には
基材フィルムとしてシュリンクフィルムを使用し、10
0℃以下に加熱すれば、塗膜はフィルムと共にパイプ類
に密着する。熱融着性のフィルムやホットメルト接着剤
の融着温度は比較的低温であるため、現場で軟化温度ま
で加熱すれば容易に断熱皮膜を設けることができる。す
でに皮膜状にした本発明断熱材は保存性に問題がなく、
必要な時、必要なだけ出荷することができる。熱を加え
ることができない現場では、離型紙付きの接着剤を使用
して施工面に貼着することができる。
【0008】大規模な工事や高温仕様であれば直接塗布
が好ましいが、小規模の工事や一時的な断熱仕様の場合
には取扱いの容易性が特に重要である。すなわち、本発
明は現場における塗布作業を予め塗布したフィルムの張
設・接着作業という間接的手段に代えるものであり、需
要者は直接塗布及び間接塗布のいずれか仕様に適した手
段を選択することができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における高性能断熱性塗料
とは、例えば「テンプレックス」の商品名で旭硝子コー
トアンドレジン株式会社から市販されている素材を使用
することができる。顕微鏡を用いなければ見えない微小
なセラミックバルーンを主成分とし、このバルーンが接
着性樹脂により塗膜を形成するため薄く柔軟性ある皮膜
でありながら優れた断熱性を有する。微細なセラミック
バルーン内に取り込まれた空気は対流できないため、熱
伝導率がきわめて低くセラミックが加熱されて、加熱さ
れたセラミックから反射せずに吸収された熱エネルギー
の85%が全方向に放射され、塗膜の裏面に届く熱エネ
ルギーは極端に減少する。
【0010】フィルムは断熱層を支持する基材であり、
通常の合成樹脂フィルム素材は全て使用できる。例えば
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エステル、ナイロン等適宜選ぶことができる。
【0011】塗布にあたっては、刷毛塗りでもよいが、
エアスプレー、エアレスガン等を使用した公知の皮膜形
成方法を使用することができる。塗布とは表面に本発明
塗料の均一な塗膜が形成される工程であれば、印刷等の
厳密な意味での塗布と異なる手段をも包含する概念であ
る。工場内で作業をすることができるので、風による塗
料の飛散のおそれがない上、被塗布物がフィルムである
ため高能率で作業を進めることができる。厚い塗膜の層
を設ける場合にも、繰返し塗布工程を合理的に組合わせ
て効率よく作業を進めることができる。
【0012】本発明の断熱性フィルムには密着手段を設
けることが好ましい。例えばフィルムの裏面(断熱塗料
が塗布されていない面)に接着剤層を設け、表面を離型
紙で被覆してもよい。また、フィルムの裏面にホットメ
ルト接着剤層を設ければ離型紙を必要とせず、使用する
場合にはホットメルト接着剤が軟化する温度に加熱すれ
ばよく、施工面に強固に接着し、断熱性を付与すること
ができる。断熱性のパイプ等の用途も広いが、この場合
には、予め所定の厚さに断熱性塗料を塗布したパイプよ
りやや太いシュリンクフィルムをパイプに被せ、100
℃以下の熱気に曝せば容易に収縮してパイプに密着させ
ることができる。
【0013】フィルム素材としてポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の熱融着性フィルムを使用すると、フィルム
自体が比較的低温で軟化するため現場で容易に得られる
温度でフィルムを塗膜施工面に密着させることができ
る。更にフィルム素材がポリ塩化ビニル、ナイロン、ポ
リエステルのように熱融着性でない場合には、フィルム
の断熱性塗料が施されていない裏面に熱融着性層を積層
したフィルムを使用することもできる。熱融着性層とし
ては低重合ポリエチレン、線状低密着ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等を揚げることができる。
【0014】
【実施例】実施例1 旭硝子コートアンドレジン■より購入したテンプレック
ス(商標名)の缶の蓋を開け、内容物を充分撹拌混合し
た後、アクリル系水性エマルジョンを30〜40重量%
混合した。この混合液を刷毛を用いて1m2 あたり10
0〜150gの厚さになるようにポリ塩化ビニルフィル
ムに均一に塗布した。約20℃で2時間放置した後、確
実に乾燥していたので、2度塗りを行った。2度塗りも
テンプレクス原液を充分撹拌混合した後にアクリル系水
性エマルジョンを5〜10重量%混合し、400〜50
0g/m2 の割で塗布し、20℃の室内に放置して乾燥
した。同様にして3度塗り、4度塗り及び5度塗りを行
い、合計5回塗布を繰返し、1.9kg/m2 の高性能
断熱塗膜を有するフィルムを得た。
【0015】保冷トラックの上面及び側面にテンプレッ
クスを塗布するに先立ち、急遽一時的にテンプレックス
による更なる保冷を行う必要が生じた。そこで、本実施
例で得た塗膜を有するフィルムで保冷庫を覆い、内部温
度と外部温度を間欠的に測定した。比較のため、同一の
保冷トラックを翌日には断熱フィルムを被せることなく
運転し、内部温度と外部温度を間欠的に測定した。これ
らの結果を表1に示した。なお、この車は1月後にテン
プレックスによる直接塗装を行った。
【0016】表1から明らかな通り、本発明の方法は暫
定的に特に断熱性を要求される場合に応急処置として使
用することができる。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 厚さ20μmのシュリンクフィルムの一方の面に、熱融
着性層として、厚さ30μmのリニアローデンシティポ
リエチレンを積層し、他方の面に実施例1の方法で4回
の断熱性塗料の塗布を行い、テンプレックスを1.3k
g/m2 の割で塗布した。得られたフィルムの熱融着性
層を積層された面同士を合わせて筒状のフィルムとし
た。この筒状フィルム内に筒状フィルムよりやや径の小
さいパイプを挿入し、約90℃のヒートトンネルを通過
させたところ、断熱性塗膜がフィルムと共に表面に密着
したパイプが得られた。得られたパイプと元のパイプと
その外観上の径はほとんど変わらないにもかかわらず、
厚さ1.5cmのウレタンフォームを巻きつけたパイプ
と同等の断熱性が得られた。実施例3 天井及び壁面には断熱材が施されている既設家屋の断熱
性をより高めるために床面にも断熱材を挿入する必要が
生じた。既設家屋であるため、床の高さが変動するよう
な素材は使用できず、テンプレックスを使用することに
した。
【0019】厚さ30μmのポリエステルフィルムの一
方の面に、実施例2と同様にして断熱性塗料の塗布を行
い、テンプレックスを1.3kg/m2 の割で塗布し
た。床材を剥がし、基板の上にこの断熱フィルムを敷設
し、再び床材を敷設した。本実施例により、この既設家
屋の断熱性は顕著に向上した。
【0020】
【発明の効果】本発明により、現場における塗布作業を
予め塗布したフィルムの張設・接着作業という間接的手
段に代えることが可能になり、小規模の工事や一時的な
断熱仕様の場合等、用途に従って、取扱いの容易な本発
明間接塗布手段を選ぶことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小セラミックバルーンと接着性樹脂の
    エマルジョンからなる高性能断熱性塗料を、予めフィル
    ムに塗布乾燥したことを特徴とする断熱性フィルム。
  2. 【請求項2】 フィルムの断熱性塗料を塗布されていな
    い面に、接着剤層を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の断熱性フィルム。
  3. 【請求項3】 接着剤層がホットメルト接着剤層である
    ことを特徴とする請求項2記載の断熱性フィルム。
  4. 【請求項4】 フィルムがシュリンクフィルムであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の断熱性フィルム。
  5. 【請求項5】 フィルムの、少なくとも断熱性塗料を塗
    布されていない面が熱融着性であることを特徴とする請
    求項1記載の断熱性フィルム。
  6. 【請求項6】 微小セラミックバルーンと接着性樹脂の
    エマルジョンからなる高性能断熱性塗料を、予めフィル
    ムに塗布乾燥した断熱性フィルムを、施工面に、加熱或
    いは接着により密着させることを特徴とする高性能断熱
    性塗料の施工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070458A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Nagoya Institute Of Technology シリカ殻からなるナノ中空粒子を用いた断熱塗料、断熱フィルム若しくは三層断熱フィルム及び断熱繊維
CN102382521A (zh) * 2010-08-31 2012-03-21 苏州美亚美建筑涂料有限公司 一种苯丙乳液-醋乙乳液保温涂料
JP2012062658A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Sansei:Kk 断熱シート及びその製造方法
CN103602179A (zh) * 2013-10-14 2014-02-26 南宁丽康涂料有限公司 隔热保温涂料

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