JP2000283278A - 車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000283278A
JP2000283278A JP9157299A JP9157299A JP2000283278A JP 2000283278 A JP2000283278 A JP 2000283278A JP 9157299 A JP9157299 A JP 9157299A JP 9157299 A JP9157299 A JP 9157299A JP 2000283278 A JP2000283278 A JP 2000283278A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者の減速要求に対応させて減速制御を行う
ことができ、運転者に違和感を与えてしまうことがない
ようにする。 【解決手段】現在位置を検出する現在位置検出手段と、
道路状況が格納された記憶手段と、前記道路状況に基づ
いて走行制御の対象になる特定点を所定の検出条件で検
出する特定点検出手段85と、前記現在位置及び道路状
況に基づいて、各特定点について最適変速段を算出する
最適変速段算出手段81と、前記最適変速段に基づいて
選択された変速段の変速出力を発生させる自動変速機制
御装置12と、所定の変更条件が成立したときに前記検
出条件を変更する検出条件変更手段87とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置及び
そのプログラムを記録した記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ナビゲーション装置においては、
運転者に車両の現在位置、及び該現在位置の周囲の道路
状況を知らせ、現在位置から目的地までの経路を案内す
るようになっている。
【0003】そのために、前記ナビゲーション装置は、
前記現在位置を検出する現在位置検出部、各種のデータ
が格納されたデータ記憶部、表示部等を備え、前記現在
位置検出部によって検出された現在位置を、前記データ
に従って作成された地図上で追跡しながら前記表示部に
表示する。
【0004】また、前記ナビゲーション装置によって得
られた道路形状及び車両情報に基づいて制御量を決定
し、該制御量を自動変速機の制御を行う自動変速機制御
装置に送り、走行制御としての減速制御を行うようにし
た車両制御装置が提供されている。この場合、減速制御
が必要な箇所、例えば、コーナに車両が差し掛かると、
前記ナビゲーション装置において、現在位置より前方の
道路形状に対応させて減速制御が行われる。そして、現
在位置において最適であると思われる変速段、すなわ
ち、最適変速段が決定され、該最適変速段に基づいて変
速指令値が自動変速機制御装置に送られる。また、該自
動変速機制御装置において、前記変速指令値に基づいて
変速出力が発生させられ、道路形状に対応させて車両が
減速させられるようになっている(特開平9−2803
53号公報参照)。
【0005】なお、前記減速制御が必要なコーナである
かどうかの判断は、コーナにおける道路の曲率半径に相
当するノード半径が閾(しきい)値より小さいかどう
か、又は、前記ノード半径に対応する推奨車速が閾値よ
り低いかどうかを判断することによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両制御装置においては、コーナにおけるノード半
径、又は該ノード半径に対応する推奨車速が同じであっ
ても、現在の車速、すなわち、現在車速が高い場合と低
い場合とで、運転者の減速要求が強かったり、弱かった
りする。
【0007】すなわち、現在車速が高い場合、ノード半
径が大きく、推奨車速が高い場合でも、運転者の減速要
求は強い。したがって、運転者の減速要求が強いにもか
かわらず、減速制御が行われないと、運転者に違和感を
与えてしまう。
【0008】本発明は、前記従来の車両制御装置の問題
点を解決して、運転者の減速要求に対応させて減速制御
を行うことができ、運転者に違和感を与えてしまうこと
がない車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録
媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両制御装置においては、現在位置を検出する現在位置検
出手段と、道路状況が格納された記憶手段と、前記道路
状況に基づいて走行制御の対象になる特定点を所定の検
出条件で検出する特定点検出手段と、前記現在位置及び
道路状況に基づいて、各特定点について、走行制御を行
うための最適変速段を算出する最適変速段算出手段と、
前記最適変速段に基づいて選択された変速段の変速出力
を発生させる自動変速機制御装置と、所定の変更条件が
成立したときに前記検出条件を変更する検出条件変更手
段とを有する。
【0010】本発明の他の車両制御装置においては、さ
らに、前記検出条件は特定点における推奨車速に基づい
て設定される。
【0011】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記検出条件は特定点におけるノード半径
に基づいて設定される。
【0012】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記検出条件変更手段は、前記検出条件を
現在車速に基づいて変更する。
【0013】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記現在車速が設定速度より低い場合、前
記特定点は、推奨車速が第1の閾値以下であるときに検
出され、前記現在車速が設定速度以上である場合、前記
特定点は、推奨車速が第2の閾値以下であるときに検出
される。
【0014】本発明の記録媒体においては、現在位置を
検出し、道路状況を記憶手段から読み出し、前記道路状
況に基づいて、走行制御の対象になる特定点を所定の検
出条件で検出し、前記現在位置及び道路状況に基づい
て、各特定点について、走行制御を行うための最適変速
段を算出し、最適変速段に基づいて選択された変速段の
変速出力を発生させるとともに、所定の変更条件が成立
したときに前記検出条件を変更することを特徴とするプ
ログラムを記録する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施の形態における
車両制御装置の機能ブロック図である。
【0017】図において、15は現在位置を検出する現
在位置検出手段としての現在位置検出部、16は道路状
況が格納された記憶手段としてのデータ記憶部、85は
前記道路状況に基づいて走行制御としての減速制御の対
象になる、後述される特定点としての第2の対象ノード
Ndi を、後述される第2の検出条件で検出する特定点
検出手段、81は、前記現在位置及び道路状況に基づい
て、各第2の対象ノードNdi について、減速制御を行
うための最適変速段を算出する最適変速段算出手段、1
2は前記最適変速段に基づいて選択された変速段の変速
出力を発生させる自動変速機制御装置、87は所定の変
更条件が成立したときに前記第2の検出条件を変更する
検出条件変更手段である。
【0018】図2は本発明の第1の実施の形態における
車両制御装置の概略図である。
【0019】図において、10は図示されない変速装置
を備えた自動変速機(A/T)、11はエンジン(E/
G)、12は前記自動変速機10の全体の制御を行い、
選択された変速段の変速出力を発生させる自動変速機制
御装置(A/TECU)、13は前記エンジン11の全
体の制御を行うエンジン制御装置(E/GECU)、1
4はナビゲーション装置である。
【0020】また、41はウインカセンサ、42は運転
者の動作としての図示されないアクセルペダルの踏込量
を検出するアクセルセンサ、43は前記運転者の動作と
しての図示されないブレーキペダルの踏込量を検出する
ブレーキセンサ、44は車速を検出する車速センサ、4
5はエンジン11のスロットル開度を検出するスロット
ル開度センサ、46は記録媒体としてのROM、47は
モードを選択するためのモード選択手段としてのモード
選択部である。
【0021】前記ナビゲーション装置14は、現在位置
検出部15、道路形状、道路特性、道路環境等の道路状
況を表すデータ等が格納されたデータ記憶部16、前記
データ等に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演
算処理を行うナビゲーション処理部17、入力部34、
表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信
部38を有する。
【0022】そして、前記現在位置検出部15は、GP
S(グローバルポジショニングセンサ)21、地磁気セ
ンサ22、距離センサ23、ステアリングセンサ24、
ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ26、図示されな
い高度計等から成る。
【0023】前記GPS21は、人工衛星によって発生
させられた電波を受信して、現在位置を検出し、前記地
磁気センサ22は、地磁気を測定することによって車両
が向いている方位を検出し、前記距離センサ23は、道
路上の所定の地点間の距離等を検出する。前記距離セン
サ23としては、例えば、車輪の回転数を測定し、該回
転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定し、
該加速度を2回積分して距離を検出するもの等を使用す
ることができる。
【0024】また、前記ステアリングセンサ24は、舵
(だ)角を検出するためのものであり、例えば、図示さ
れないステアリングホイールの回転部に取り付けられた
光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付け
られた角度センサ等が使用される。
【0025】そして、前記ビーコンセンサ25は、道路
に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信して
現在位置を検出する。前記ジャイロセンサ26は、車両
の回転角速度を検出するものであり、ガスレートジャイ
ロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャイ
ロセンサ26によって検出された回転角速度を積分する
ことにより、車両が向いている方位を検出することがで
きる。
【0026】なお、前記GPS21及びビーコンセンサ
25においては、それぞれ単独で現在位置を検出するこ
とができるが、距離センサ23の場合は、該距離センサ
23によって検出された距離、地磁気センサ22によっ
て検出された方位、及びジャイロセンサ26によって検
出された回転角速度を組み合わせることにより現在位置
が検出される。また、距離センサ23によって検出され
た距離と、ステアリングセンサ24によって検出された
舵角とを組み合わせることによって現在位置を検出する
こともできる。
【0027】前記データ記憶部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、目的地データファイル、行先デー
タファイル、写真データファイル、及び各地域のホテ
ル、ガソリンスタンド、観光地案内等の各主地域ごとの
情報が格納されたデータファイルを備える。これら各デ
ータファイルには、経路を検索するための経路データの
ほか、前記表示部35の画面に、検索した経路に沿って
案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的な
写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、
次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内
情報を表示したりするための各種のデータが格納され
る。なお、前記データ記憶部16には、所定の情報を音
声出力部37によって出力するための各種のデータも格
納される。
【0028】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノードに関するノードデータが、道路データファ
イルには道路に関する道路状況としての道路データがそ
れぞれ格納される。なお、前記ノードデータは、前記地
図データファイルに格納された地図データにおける道路
の位置及び道路形状を表す要素であり、道路上の各ノー
ド及び各ノード間を連結するリンクを示すデータから成
る。そして、前記道路データによって、道路自体につい
ては、幅員、勾配(こうばい)、バンク、路面の状態、
車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等
の道路特性が表示されるほかに、踏切、高速道路出口ラ
ンプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂路、道路
種別(国道、一般道路、高速道路等)等の道路属性が表
示される。また、コーナについては、曲率半径、交差
点、T字路、コーナの入口、見通しの良さ又は悪さ等の
道路環境が表示される。
【0029】なお、現在位置から目的地までの経路は、
前記道路データ、交差点データ、ノードデータ等を使用
して検索によって設定したり、入力部34をマニュアル
操作することによって設定したりすることができる。そ
して、前記経路が設定されると、案内道路列、案内交差
点、分岐点での進行方法、位置(交差点番号)等の経路
に関する経路案内情報が設定されるとともに、該経路案
内情報がテーブルとして記録される。
【0030】したがって、現在位置を追跡することによ
って、前記テーブルを参照して経路を案内したり、経路
上で現在位置の前方における所定距離内の検索を行った
り、案内交差点、分岐点等を読み出したり、案内交差点
に関する案内情報(音声データ、交差点拡大図データ
等)を作成したりすることができる。
【0031】また、前記ナビゲーション処理部17は、
ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU3
1、該CPU31が制御を行う際にワーキングメモリと
して使用されるRAM32、及び制御プログラムのほ
か、目的地までの経路の検索、経路中の走行案内、特定
区間の決定等を行うための各種のプログラムが記録され
た記録媒体としてのROM33から成るとともに、前記
ナビゲーション処理部17に、前記入力部34、表示部
35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38
が接続される。前記入力部34、音声入力部36及び通
信部38によって入力手段が、表示部35、音声出力部
37及び通信部38によって出力手段が構成される。
【0032】なお、前記データ記憶部16及びROM3
3、46は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等に
よって構成される。また、前記データ記憶部16及びR
OM33、46に代えて、磁気テープ、磁気ディスク、
フロッピーディスク、磁気ドラム、CD、MD、DV
D、光ディスク、ICカード、光カード等の各種の記録
媒体を使用することもできる。
【0033】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記憶部16
に各種のデータが格納されるようになっているが、各種
のプログラム及び各種のデータを同じ外部の記録媒体に
記録することもできる。その場合、例えば、前記ナビゲ
ーション処理部17に図示されないフラッシュメモリを
配設し、前記外部の記録媒体から前記プログラム及びデ
ータを読み出してフラッシュメモリに書き込むこともで
きる。したがって、外部の記録媒体を交換することによ
って前記プログラム及びデータを更新することができ
る。また、自動変速機制御装置12の制御プログラム等
を併せて前記外部の記録媒体に記録することもできる。
このように、各種の記録媒体に記録された各種のプログ
ラムを起動し、各種のデータに基づいて各種の処理を行
うことができる。
【0034】さらに、前記通信部38は、FM送信装
置、電話回線等との間で各種のデータの送受信を行うた
めのものであり、例えば、図示されない情報センサ等に
よって受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GP
S21の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種の
データを受信する。なお、本発明の機能を実現するため
のプログラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部
38によって受信し、フラッシュメモリ等に格納するこ
ともできる。
【0035】前記入力部34は、走行開始時の位置を修
正したり、目的地を入力したりするためのものであり、
表示部35と別に配設されたキーボード、マウス、バー
コードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコン
トロール装置等を使用することができる。また、前記入
力部34は、表示部35に画像で表示されたキー又はメ
ニューにタッチすることによって入力を行うことができ
るようにしたタッチパネルにより構成することもでき
る。
【0036】そして、前記表示部35には、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走
行する経路に沿った案内等が表示される。前記表示部3
5としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを
投影するホログラム装置等を使用することができる。
【0037】前記音声入力部36は、図示されないマイ
クロホン等によって構成され、音声によって必要な情報
を入力することができるようになっている。そして、音
声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピー
カを備え、音声合成装置によって合成された音声による
案内情報をスピーカから出力する。なお、前記音声によ
る案内情報のほかに、ROM33に格納された各種の案
内情報をスピーカから出力することもできる。
【0038】次に、車両制御装置の動作について説明す
る。なお、本実施の形態においては、走行制御として減
速制御が行われる場合について説明する。
【0039】図3は本発明の第1の実施の形態における
車両制御装置の動作を示すメインフローチャート、図4
は本発明の第1の実施の形態における推奨車速マップを
示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における第1
の減速線マップを示す図、図6は本発明の第1の実施の
形態における第2の減速線マップを示す図である。な
お、図4において、横軸にノード半径を、縦軸に推奨車
速VR を、図5及び6において、横軸に車両の位置を、
縦軸に車速Vを採ってある。
【0040】まず、CPU31(図2)は、現在位置検
出部15によって検出された現在位置を読み込むととも
に、データ記憶部16の道路データファイルにアクセス
し、該道路データファイルから、現在位置より前方の位
置の道路データを、現在位置に近いものから順に読み出
す。この場合、前記道路データには、各ノードの位置デ
ータ、各隣接するノード間を連結するリンクに付随する
道路特性、リンクの長さ、ノードにおけるリンクの交差
角度が含まれる。
【0041】続いて、前記CPU31は、前記アクセル
ペダルの踏込量、ブレーキペダルの踏込量、車速V、ス
ロットル開度等の車両情報を読み込む。
【0042】また、前記CPU31内の図示されないコ
ーナ判定手段は、前記現在位置、道路データ、車両情報
等に基づいてコーナ判定処理を行い、現在位置より前方
に減速制御が必要なコーナが有るかどうか、すなわち、
減速制御が必要なコーナに差し掛かっているかどうかを
判断する。
【0043】そのために、前記CPU31内の図示され
ない道路形状判断手段は、道路形状判断処理を行い、道
路形状を判断する。すなわち、CPU31は、前記現在
位置の道路データ、及び前記現在位置より前方の位置の
道路データに基づいて制御リストを作成する。
【0044】そして、CPU31内の図示されない第1
の対象ノード検出手段は、現在位置を含む道路上の所定
の範囲(例えば、現在位置から1〜2〔km〕)内の各
ノードのうち、第1の検出条件が成立するノードを、減
速制御が必要な広域の第1の対象ノードNdh (h=
1、2、…)として検出する。なお、該第1の対象ノー
ドNdh は第1の特定点を構成する。
【0045】この場合、あるノードに対して隣り合うノ
ードに引いた線分の成す角度(ノードにおける交差角
度)を、所定距離(例えば、100〔m〕)内の各ノー
ドについて累積することによって累積値が算出され、該
累積値に関して前記第1の検出条件が設定され、前記累
積値があらかじめ設定された閾値以上である場合、前記
各ノードは曲率半径の小さいコーナに属することが分か
る。そこで、CPU31は、各ノードのうち、累積値が
前記閾値以上であるノードを第1の対象ノードNdh
して検出する。該第1の対象ノードNdh が検出される
と、減速制御が必要なコーナに差し掛かっていると判断
することができる。そして、前記累積値が前記閾値より
小さい場合、前記各ノードは、曲率半径の大きいコーナ
に属することが分かるので、減速制御の対象とされな
い。
【0046】そして、CPU31内の図示されないノー
ド半径算出手段は、各第1の対象ノードNdh につい
て、曲率半径に相当するノード半径を算出する。なお、
目的地が設定されて経路が決定されている場合は、その
経路内に存在するすべてのノードについて、経路が決定
されていない場合には、現在位置から、例えば、道なり
に進んだ道路に存在するノードについて、前記ノード半
径を算出することもできる。
【0047】本実施の形態において、前記ノード半径
は、ノードの絶対座標、及び前記各ノードに隣接する二
つのノードの各絶対座標に基づいて演算処理を行うこと
によって算出される。また、道路データとしてあらかじ
めデータ記憶部16にノード半径を、例えば、各ノード
に対応させて格納しておき、必要に応じて前記ノード半
径を読み出すこともできる。さらに、コーナの入口部分
のノードに、コーナの全体のノード半径のデータを付与
し、各ノード半径を読み出すこともできる。
【0048】次に、CPU31内の図示されない推奨車
速決定手段は、図4に示される推奨車速マップを参照し
て、前記第1の対象ノードNdh について、ノード半径
に対応する車速V、すなわち、各ノードを通過するのに
最適な推奨車速VR を読み出して決定する。そして、減
速制御が必要なコーナに差し掛かったときに、現在位置
から前記第1の対象ノードNdh に到達するまでに車速
Vが前記推奨車速VRになるような減速が必要であると
判断される。
【0049】前記推奨車速マップにおいては、ノード半
径が小さくなると推奨車速VR が低くされ、ノード半径
が大きくなると推奨車速VR が高くされる。なお、道路
データとしてあらかじめデータ記憶部16に推奨車速V
R を、例えば、各ノードに対応させて格納しておき、必
要に応じて前記推奨車速VR を読み出すこともできる。
【0050】続いて、CPU31は、現在位置から前記
各第1の対象ノードNdh までの区間距離Lをリンクの
長さに基づいて算出する。
【0051】ところで、本実施の形態においては、減速
制御が必要なコーナに差し掛かると、現在位置から各第
1の対象ノードNdh に到達するまでに車速Vが前記推
奨車速VR になるような減速が必要であると判断され
る。そこで、各第1の対象ノードNdh について、前記
推奨車速VR に基づいて推奨値算出処理が行われ、推奨
変速段が推奨値として決定され、該推奨値に基づいて前
記減速制御が行われる。
【0052】そのために、CPU31内の図示されない
第2の対象ノード検出手段は、前記第1の対象ノードN
h のうちの第2の検出条件が成立するノードを第2の
対象ノードNdi (i=1、2、…)として検出する。
該第2の対象ノードNdi によって第2の特定点が構成
される。本実施の形態においては、前記第2の検出条件
は推奨車速VR に基づいて設定され、推奨車速VR が第
1の閾値、例えば、30〔km/h〕以下のノードが第
2の対象ノードNdi として検出される。
【0053】続いて、CPU31内の図示されない減速
線設定手段は、各第2の対象ノードNdi ごとに、図5
に示されるような減速線M1、M2を設定するととも
に、前記第2の対象ノードNdi 以外の第1の対象ノー
ドNdh ごとに、図6に示されるような減速線M1を設
定する。そして、CPU31は、前記第2の対象ノード
Ndi 以外の第1の対象ノードNdh について、前記減
速線M1に基づいて第1の減速制御を行い、前記第2の
対象ノードNdi について、前記減速線M1、M2に基
づいて第2の減速制御を行う。
【0054】本実施の形態においては、推奨車速VR
第1の閾値以下のノードを第2の対象ノードNdi とし
て検出するようになっているが、ノード半径が所定の閾
値以下のノードを第2の対象ノードNdi として検出す
ることもできる。
【0055】前記減速線M1、M2は、区間距離Lにお
いてそれぞれ減速度基準値β1、β2で減速が行われた
場合に、各第1の対象ノードNdh を推奨車速VR で走
行することができる車速Vの推移を表し、前記区間距離
L、推奨車速VR 及び減速度基準値β1、β2に基づい
て算出される。そして、前記減速度基準値β1は、現在
の変速段が4速であるときに、減速度βがこれ以上大き
くなると、変速段を3速以下にすることが望ましいと考
えられる閾値であり、減速度基準値β2は、減速度βが
これ以上大きくなると、変速段を2速以下にすることが
望ましいと考えられる閾値である。前記減速度βは負の
加速度であり、減速の度合いを表す。
【0056】なお、第1の減速線マップにおいて、前記
減速線M1、M2は、各第2の対象ノードNdi より手
前に所定の距離にわたって設定された調整部分mcを備
え、該調整部分mcは、現在位置の検出誤差を吸収する
ために設定される。前記調整部分mcの車速Vは、第2
の対象ノードNdi に対応する推奨車速VR と等しくさ
れる。同様に、第2の減速線マップにおいて、前記減速
線M1は、各第1の対象ノードNdh より手前に所定の
距離にわたって設定された調整部分mcを備える。
【0057】本実施の形態において、各調整部分mc
は、各第1の対象ノードNdh より手前に設定される
が、各第1の対象ノードNdh より手前だけでなく先に
設定することもできる。また、前記調整部分mcの車速
Vを、所定のノード幅を持たせて所定のパターンで推移
させることもできる。さらに、調整部分mcの長さを、
現在位置検出部15による現在位置の検出精度に対応さ
せて変更することもできる。例えば、検出精度が低い場
合は、調整部分mcが長くされる。この場合、前記検出
精度は、各種センサの検出状態、マッチング状態等の現
在位置の検出状態を評価し、評価結果に基づいて設定さ
れる。
【0058】そして、前記減速度基準値β1、β2は、
道路の勾配も考慮して設定される。これは、平坦(た
ん)な道路において減速を行う場合と、登坂路又は降坂
路において減速を行う場合とでは、同じ距離を走行させ
ても減速度βが異なるからである。例えば、登坂路にお
いて、運転者が車両を減速させようとした場合、抵抗が
大きくなるのでシフトダウンの変速を行わなくても十分
な減速が行われる。また、降坂路において、運転者が車
両を減速させようとした場合、抵抗が小さくなるので積
極的にシフトダウンの変速を行い、減速を行う必要があ
る。したがって、道路の勾配が減速度βに与える影響を
考慮して減速度基準値β1、β2が設定される。
【0059】また、該減速度基準値β1、β2を道路の
勾配に対応させて複数設定したり、平坦な道路用として
1組の減速度基準値β1、β2をあらかじめ設定してお
き、道路の勾配に対応させて前記各減速度基準値β1、
β2を補正したりすることができる。さらに、車両の総
重量を算出し、例えば、乗員が1名である場合と4名で
ある場合とで減速度基準値β1、β2を異ならせること
もできる。この場合、車両の総重量は、例えば、特定の
出力軸トルクを発生させたときの加速度に基づいて算出
される。
【0060】なお、前記減速線M1、M2のほかに、現
在の変速段を維持するための図示されないホールド制御
用の減速線を設定することもできる。
【0061】そして、前記第1の減速線マップにおいて
は、現在位置における減速線M1、M2上の各点から第
1、第2の設定値V1、V2を算出することができ、第
2の減速線マップにおいては、現在位置における減速線
M1上の各点から第1の設定値V1を算出することがで
きるので、第1の減速制御においては、現在車速Vno w
と第1、第2の設定値V1、V2とを比較することによ
って、第2の減速制御においては、現在車速Vnow と第
1の設定値V1とを比較することによって、現在位置に
おける最適変速段を算出することができる。
【0062】ところで、ノード半径が同じであり、推奨
車速VR が同じであっても、現在車速Vnow が高い場合
と低い場合とで、運転者の減速要求が強かったり、弱か
ったりする。例えば、現在車速Vnow が高い場合、ノー
ド半径が大きく、推奨車速V R が高い場合でも、運転者
の減速要求は強いことがある。その場合、運転者の減速
要求が強いにもかかわらず、第2の減速制御が行われな
いと、運転者に違和感を与えてしまう。
【0063】そこで、現在車速Vnow が高く、設定速度
Vs1、例えば、70〔km/h〕以上であり、変更条
件が成立する場合には、ノード半径が大きく、推奨車速
Rが高い場合でも第2の減速制御が行われるように、
CPU31内の検出条件変更手段87(図1)は、第2
の検出条件を変更することによって緩和し、前記第2の
対象ノードNdi の範囲を拡大する。すなわち、前記第
2の対象ノード検出手段は、前記第1の対象ノードNd
h のうち、推奨車速VR が前記第1の閾値より高く、第
2の閾値、例えば、40〔km/h〕以下であるノード
を、第2の対象ノードNdi として検出する。したがっ
て、第2の対象ノードNdi の範囲が拡大されるので、
曲率半径の大きいコーナであっても、コーナに差し掛か
るときの現在車速Vnow が高い場合には、第2の減速制
御が行われる。
【0064】このようにして、減速線M1、M2が設定
されると、CPU31の図示されない上限変速段設定手
段は、上限変速段設定処理を行い、最適変速段算出手段
81によって、減速線M1、M2に基づいて最適変速段
を算出するとともに、該最適変速段、及び運転者による
運転状態、現在位置等の各種の設定条件に基づいて上限
変速段を設定する。
【0065】続いて、CPU31内の図示されない現在
変速段・上限変速段比較手段は、現在変速段・上限変速
段比較処理を行い、現在の変速段、すなわち、現在変速
段と前記上限変速段とを比較し、低い方の(低速側で変
速比が大きい)変速段を変速指令値として選択する。そ
して、CPU31内の図示されない送信手段は、前記変
速指令値を自動変速機制御装置12に送る。
【0066】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 現在位置を読み込む。 ステップS2 道路データを読み出す。 ステップS3 車両情報を読み込む。 ステップS4 コーナ判定処理を行う。 ステップS5 推奨車速VR を読み出して決定する。 ステップS6 第1の対象ノードNdh までの区間距離
Lを算出する。 ステップS7 減速線M1、M2を設定する。 ステップS8 上限変速段設定処理を行う。 ステップS9 現在変速段・上限変速段比較処理を行
う。 ステップS10 変速指令値を自動変速機制御装置12
に送り、リターンする。
【0067】次に、ステップS8における上限変速段設
定処理、及び後述されるステップS8−1における最適
変速段算出処理について説明する。
【0068】図7は本発明の第1の実施の形態における
上限変速段設定処理のサブルーチンを示す図、図8は本
発明の第1の実施の形態における最適変速段算出処理の
サブルーチンを示す図である。なお、第1、第2の減速
制御は、第2の設定値V2(図5)の有無以外は同じで
あるので、この場合、第2の減速制御についてだけ説明
する。
【0069】まず、CPU31(図2)内の最適変速段
算出手段81(図1)は、車速センサ44によって検出
された車速Vを読み込むとともに、前記第1の減速線マ
ップを参照して第1、第2の設定値V1、V2を読み出
し、現在車速Vnow と第1、第2の設定値V1、V2と
を比較することによって、最適変速段を算出する。この
場合、最適変速段算出手段81は、現在車速Vnow が第
1の設定値V1より低い場合、4速を最適変速段として
設定し、現在車速Vnow が第1の設定値V1以上であ
り、第2の設定値V2より低い場合、3速を最適変速段
として設定し、現在車速Vnow が第2の設定値V2以上
である場合、第2の減速制御を行う。
【0070】ところで、自動変速機10においては、各
変速段ごとに、機構上許可される最高の車速、すなわ
ち、許可車速が決められている。したがって、現在車速
nowが、減速制御によって達成される変速段のうちの
最も低速側の変速段の許可車速より高い場合、減速制御
によって前記変速段への変速を行うことはできない。そ
こで、減速制御によって達成される変速段のうちの最も
低速側の変速段の許可車速を制限速度VMAX としたと
き、現在車速Vnow が制限速度VMAX 以上である場合、
減速制御を行わないようにしている。
【0071】本実施の形態において、前記減速制御によ
って達成される変速段のうちの最も低速側の変速段は2
速であり、制限速度VMAX は80〔km/h〕であるの
で、現在車速Vnow が80〔km/h〕以上である場合
は、第2の減速制御を行わず、4速を最適変速段として
設定する。
【0072】次に、最適変速段算出手段81内の図示さ
れない推奨車速判断手段は、推奨車速VR が30〔km
/h〕以上で、かつ、40〔km/h〕より低いかどう
かを判断し、推奨車速VR が30〔km/h〕以上で、
かつ、40〔km/h〕より低い場合、最適変速段算出
手段81内の図示されない現在車速判断手段は、現在車
速Vnow が70〔km/h〕以上であるかどうかを判断
する。そして、最適変速段算出手段81は、現在車速V
now が70〔km/h〕以上である場合、2速を最適変
速段として設定し、現在車速Vnow が70〔km/h〕
より低い場合、4速を最適変速段として設定する。
【0073】また、推奨車速VR が30〔km/h〕よ
り低い場合、最適変速段算出手段81は2速を最適変速
段として設定する。そして、推奨車速VR が40〔km
/h〕以上である場合、4速を最適変速段として設定す
る。
【0074】このように、推奨車速VR が30〔km/
h〕より低いノードは、現在車速V now にかかわらず第
2の対象ノードNdi として検出され、該第2の対象ノ
ードNdi について第2の減速制御が行われる。また、
推奨車速VR が30〔km/h〕以上であり、かつ、4
0〔km/h〕より低いノードは、現在車速Vnow が高
く、70〔km/h〕以上であり、かつ、80〔km/
h〕より低い場合だけ第2の対象ノードNdi として検
出され、該第2の対象ノードNdi について第2の減速
制御が行われる。
【0075】そして、推奨車速VR が30〔km/h〕
以上であり、かつ、40〔km/h〕より低いノードで
あっても、現在車速Vnow が低く、70〔km/h〕よ
り低い場合は、第1の対象ノードNdh として検出さ
れ、該第1の対象ノードNdhについて第1の減速制御
が行われる。また、推奨車速VR が40〔km/h〕以
上であるノードは、第1の対象ノードNdh として検出
され、該第1の対象ノードNdh について第1の減速制
御が行われる。
【0076】続いて、CPU31は、車両情報として読
み込まれた図示されないシフトレバーのシフト位置に基
づいて現在変速段を検出し、該現在変速段と前記最適変
速段とを比較する。そして、現在変速段が最適変速段よ
り高い(高速側で変速比が小さい)場合は、シフトダウ
ンの変速による減速を行うために前記最適変速段を上限
変速段として設定する。また、現在変速段と最適変速段
とが等しい場合も、最適変速段を上限変速段として設定
する。そして、現在変速段が最適変速段より低い場合
は、現在位置と第2の対象ノードNdi の位置とを比較
することによって、車両が既に第2の対象ノードNdi
を通過しているかどうかを判断し、第2の対象ノードN
i を通過している場合、車両を減速させる必要がな
く、車両は加速重視状態に置かれているので、CPU3
1内の図示されない解除制御手段は、加速状態に移行す
るために減速制御の解除制御処理を行う。一方、第2の
対象ノードNdi を通過していない場合、車両は減速重
視状態に置かれているので、現在変速段を上限変速段と
して設定する。
【0077】本実施の形態においては、第2の対象ノー
ドNdi を通過したときに第2の減速制御の解除制御処
理を行うようになっているが、第1の対象ノードNdh
を通過したときに第1の減速制御の解除制御処理を行う
こともできる。
【0078】次に、図7のフローチャートについて説明
する。 ステップS8−1 最適変速段算出処理を行う。 ステップS8−2 現在変速段が最適変速段より高いか
どうかを判断する。現在変速段が最適変速段より高い場
合はステップS8−4に、現在変速段が最適変速段以下
である場合はステップS8−3に進む。 ステップS8−3 現在変速段と最適変速段とが等しい
かどうかを判断する。現在変速段と最適変速段とが等し
い場合はステップS8−4に、等しくない場合はステッ
プS8−5に進む。 ステップS8−4 最適変速段を上限変速段として設定
し、リターンする。 ステップS8−5 車両が第2の対象ノードNdi を通
過したかどうかを判断する。車両が第2の対象ノードN
i を通過した場合はステップS8−6に、通過してい
ない場合はステップS8−7に進む。 ステップS8−6 解除制御処理を行い、リターンす
る。 ステップS8−7 現在変速段を上限変速段として設定
し、リターンする。
【0079】次に、図8のフローチャートについて説明
する。 ステップS8−1−1 第1、第2の設定値V1、V2
を読み出す。 ステップS8−1−2 現在車速Vnow が第1の設定値
V1以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
第1の設定値V1以上である場合はステップS8−1−
3に、現在車速Vnow が第1の設定値V1より低い場合
はステップS8−1−10に進む。 ステップS8−1−3 現在車速Vnow が第2の設定値
V2以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
第2の設定値V2以上である場合はステップS8−1−
5に、現在車速Vnow が第2の設定値V2より低い場合
はステップS8−1−4に進む。 ステップS8−1−4 3速を最適変速段として設定
し、リターンする。 ステップS8−1−5 現在車速Vnow が80〔km/
h〕以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
80〔km/h〕以上である場合は、ステップS8−1
−10に、現在車速Vnow が80〔km/h〕より低い
場合はステップS8−1−6に進む。 ステップS8−1−6 推奨車速VR が30〔km/
h〕以上であるかどうかを判断する。推奨車速VR が3
0〔km/h〕以上である場合はステップS8−1−7
に、推奨車速VR が30〔km/h〕より低い場合はス
テップS8−1−9に進む。 ステップS8−1−7 推奨車速VR が40〔km/
h〕より低いかどうかを判断する。推奨車速VR が40
〔km/h〕より低い場合はステップS8−1−8に、
推奨車速VR が40〔km/h〕以上である場合はステ
ップS8−1−10に進む。 ステップS8−1−8 現在車速Vnow が70〔km/
h〕以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
70〔km/h〕以上である場合はステップS8−1−
9に、現在車速Vnow が70〔km/h〕より低い場合
はステップS8−1−10に進む。 ステップS8−1−9 2速を最適変速段として設定
し、リターンする。 ステップS8−1−10 4速を最適変速段として設定
し、リターンする。
【0080】次に、前記ステップS8−6における解除
制御処理について説明する。
【0081】図9は本発明の第1の実施の形態における
解除制御処理のサブルーチンを示す図である。
【0082】解除制御処理は、減速制御を解除した後
の、アクセルオンの検出、現在変速段、車速Vの変化等
を考慮して行われる。なお、本実施の形態において、前
記アクセルオンは、図示されないアクセルペダルを踏み
込んだ瞬間、又はアクセルペダルを踏み込んでいる状態
をいう。また、アクセルペダルを所定量以上踏み込んだ
こと、アクセルペダルを所定速度以上で踏み込んだこ
と、又はアクセルペダルを所定加速度以上で踏み込んだ
こと等でもよい。
【0083】前記CPU31(図2)は、現在位置と第
2の対象ノードNdi の位置とを比較することによっ
て、車両が第2の対象ノードNdi を通過したかどうか
を判断し、車両が第2の対象ノードNdi を通過したと
きの車速(以下「ノード通過車速」という。)を読み込
み、該ノード通過車速を図示されないバッファに記憶す
る。続いて、CPU31は、アクセル信号を読み込み、
第1の解除条件が成立したかどうか、すなわち、アクセ
ルオンが検出されたかどうかを判断する。アクセルオン
が検出された場合は、第2の解除条件が成立したかどう
か、すなわち、アクセルオンが検出されてから現在まで
の車速Vの増加量(以下「車速増加量」という。)Vd
が設定値δ1、例えば、5〔km/h〕より大きいかど
うかを判断する。
【0084】そして、車速増加量Vdが設定値δ1より
大きい場合は、十分に加速が行われたと判断し、シフト
アップの変速を許可するために、現在変速段より1段高
い変速段を上限変速段として設定する。また、アクセル
オンが検出されていない場合、又は車速増加量Vdが設
定値δ1以下である場合には、加速が必要な状態である
と判断し、現在変速段を上限変速段として設定し、現在
変速段を維持する。前記設定値δ1は、現在変速段を考
慮して、2→3変速が行われるときと、3→4変速が行
われるときとで変更される。
【0085】なお、第2の解除条件として、アクセルオ
ンが検出されてから現在までの経過時間Tpが設定値δ
2より長いかどうか、アクセルオンが検出されてから現
在までの車両の走行距離Lpが設定値δ3より長いかど
うか、アクセルオンが検出されてから現在までの計算上
の加速度αが設定値δ4より大きいかどうか等を設定す
ることもできる。
【0086】また、第1の解除条件として、アクセルオ
ンの検出に代えて、第2の対象ノードNdi を通過して
から現在までの車速増加量Vdが設定値δ11より大き
いかどうか、第2の対象ノードNdi を通過してから現
在までの経過時間Tpが設定値δ12より長いかどう
か、第2の対象ノードNdi を通過してから現在までの
走行距離Lpが設定値δ13より長いかどうか、第2の
対象ノードNdi を通過してから現在までの計算上の加
速度αが設定値δ14より大きいかどうかを設定するこ
ともできる。
【0087】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS8−6−1 ノード通過車速を読み込む。 ステップS8−6−2 アクセルオンが検出されたかど
うかを判断する。アクセルオンが検出された場合はステ
ップS8−6−3に、検出されない場合はステップS8
−6−5に進む。 ステップS8−6−3 車速増加量Vdが5〔km/
h〕より大きいかどうかを判断する。車速増加量Vdが
5〔km/h〕より大きい場合はステップS8−6−4
に、車速増加量Vdが5〔km/h〕以下である場合は
ステップS8−6−5に進む。 ステップS8−6−4 現在変速段より1段高い変速段
を上限変速段として設定し、リターンする。 ステップS8−6−5 現在変速段を上限変速段として
設定し、リターンする。
【0088】次に、前記ステップS9における現在変速
段・上限変速段比較処理について説明する。
【0089】図10は本発明の第1の実施の形態におけ
る現在変速段・上限変速段比較処理のサブルーチンを示
す図である。
【0090】まず、CPU31(図2)内の図示されな
い変速指令値発生手段は、上限変速段が現在変速段以下
であるかどうかを判断し、上限変速段が現在変速段以下
である場合、車両は減速を必要とする状態にあると判断
し、上限変速段を変速指令値として設定し、上限変速段
が現在変速段より高い場合は、自動変速機制御装置12
の判断に従うために、現在変速段を変速指令値として設
定する。
【0091】なお、変速指令値は、所定のフォーマット
によって設定され、このとき、ナビゲーション装置14
において発生させられたことを示すコードが付与され
る。
【0092】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS9−1 上限変速段が現在変速段以下である
かどうかを判断する。上限変速段が現在変速段以下であ
る場合はステップS9−3に、上限変速段が現在変速段
より高い場合はステップS9−2に進む。 ステップS9−2 現在変速段を変速指令値として設定
し、リターンする。 ステップS9−3 上限変速段を変速指令値として設定
し、リターンする。
【0093】次に、自動変速機制御装置12において前
記変速指令値に基づいて変速出力を発生させるための動
作について説明する。
【0094】図11は本発明の第1の実施の形態におけ
る自動変速機制御装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【0095】まず、自動変速機制御装置12(図2)
は、ナビゲーション装置14から送られた変速指令値を
読み込むとともに、アクセル開度、スロットル開度、車
速V等の車両情報を読み込む。また、自動変速機制御装
置12内の図示されない変速判断手段は、前記車両情報
に基づいて通常の変速判断を行い、ROM46内の図示
されない変速マップを参照して変速段を選択する。次
に、自動変速機制御装置12内の図示されない変速出力
発生手段は、変速指令値があるかどうかを判断し、変速
指令値がある場合は変速指令値、及び運転者による運転
操作に基づいて変速出力を発生させる。この場合、上限
変速段が4速である場合はシフトダウンの変速による減
速は行われず、上限変速段が3速又は2速である場合は
シフトダウンの変速による減速が行われる。変速指令値
がない場合、自動変速機制御装置12は、通常の変速判
断によって算出された変速段に基づいて変速出力を発生
させる。また、運転者による運転操作は、アクセルオフ
の検出、ブレーキオンの検出、又はアクセルオフ及びブ
レーキオンの検出から成る。なお、前記アクセルオフ
は、図示されないアクセルペダルを所定量以上戻したこ
と、アクセルペダルを所定速度以上で戻したこと、又は
アクセルペダルを所定加速度以上で戻したことをいう。
また、ブレーキオンは、ブレーキペダルを所定量以上踏
み込んだこと、ブレーキペダルを所定速度以上で踏み込
んだこと、又はブレーキペダルを所定加速度以上で踏み
込んだことをいう。
【0096】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS21 変速指令値を読み込む。 ステップS22 車両情報を読み込む。 ステップS23 通常の変速判断を行う。 ステップS24 変速指令値があるかどうかを判断す
る。変速指令値がある場合はステップS25に、ない場
合はステップS26に進む。 ステップS25 変速指令値に基づいて変速出力を発生
させ、リターンする。 ステップS26 通常の変速判断に基づいて変速出力を
発生させ、リターンする。
【0097】次に、現在車速Vnow を変化させたときの
最適変速段算出手段81(図1)の動作について説明す
る。
【0098】図12は本発明の第1の実施の形態におけ
る最適変速段算出手段の動作の説明図である。なお、図
において、横軸に現在位置からの距離を、縦軸に車速V
を採ってある。
【0099】図において、M2は減速線、mcは調整部
分、Ndi は第2の対象ノード、V MAX は制限速度、V
s1は設定速度、AR1は高速領域、AR2は中・低速
領域である。また、実線の矢印は減速線M2に沿って第
2の減速制御が行われることを、破線の矢印は第2の減
速制御が行われないことを示す。
【0100】この場合、状態#1で示されるように、現
在車速Vnow が制限速度VMAX 以上である場合、最適変
速段算出手段81(図1)は第2の減速制御を行わず、
4速を最適変速段として設定して状態#4を形成する。
その後、現在車速Vnow が低くなって制限速度VMAX
り低くなり、高速領域AR1に属すると、最適変速段算
出手段81は第2の減速制御を行い、2速を最適変速段
として設定して状態#5を形成する。
【0101】また、状態#2で示されるように、現在車
速Vnow が制限速度VMAX より低く、設定速度Vs1以
上であり、高速領域AR1に属すると、最適変速段算出
手段81は第2の減速制御を行い、2速を最適変速段と
して設定して状態#5を形成する。
【0102】そして、状態#3で示されるように、現在
車速Vnow が設定速度Vs1より低く、中・低速領域A
R2に属すると、最適変速段算出手段81は第2の減速
制御を行わず、4速を最適変速段として設定して状態#
6を形成する。また、現在車速Vnow が設定速度Vs1
より高くなり、高速領域AR1に属すると、最適変速段
算出手段81は第2の減速制御を行い、2速を最適変速
段として設定して状態#5を形成する。
【0103】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0104】図13は本発明の第2の実施の形態におけ
る最適変速段算出処理のサブルーチンを示す図である。
【0105】まず、CPU31(図2)内の最適変速段
算出手段81(図1)は、車速センサ44によって検出
された車速Vを読み込むとともに、第1の減速線マップ
を参照して第1、第2の設定値V1(図5)、V2を読
み出し、現在車速Vnow と第1、第2の設定値V1、V
2とを比較することによって、最適変速段を算出する。
この場合、最適変速段算出手段81は、現在車速Vnow
が第1の設定値V1より低い場合、4速を最適変速段と
して設定し、現在車速Vnow が第1の設定値V1以上で
あり、第2の設定値V2より低い場合、3速を最適変速
段として設定し、現在車速Vnow が第2の設定値V2以
上である場合、第2の減速制御を選択的に行う。
【0106】ところで、前述されたように、現在車速V
now が制限速度VMAX 以上である場合、第2の減速制御
を行わないようにしているが、現在車速Vnow が制限速
度V MAX より低い場合、一律に第2の減速制御を行う
と、運転者の減速要求が弱いにもかかわらず第2の減速
制御が行われることがあり、運転者が欲する減速度合と
車両に発生させられる減速度合とが異なるので、運転者
に違和感を与えてしまう。
【0107】例えば、制限速度VMAX より低い領域を設
定速度Vs1、Vs2によって区画することにより、高
速領域、中速領域及び低速領域を形成したとき、現在車
速V now が高速領域に属する場合、運転者は、減速する
ことなくコーナに進入することに対して不安感を抱き、
強い減速要求を持つ。したがって、この場合、第2の減
速制御が行われても、運転者が欲している減速度合と、
第2の減速制御を行うことによって車両に発生させられ
る減速度合とが一致しているので、運転者に違和感を与
えない。また、現在車速Vnow が中速領域に属する場
合、運転者は、減速することなくコーナに進入すること
に対して不安感を抱くことが少なく、減速要求は弱い。
したがって、この場合、第2の減速制御が行われると、
運転者が欲している減速度合と、第2の減速制御が行わ
れることによって車両に発生させられる減速度合とが異
なり、車両に発生させられる減速度合の方が大きくなる
ので、運転者に違和感を与えることになる。そして、現
在車速Vnow が低速領域に属する場合、運転者は、コー
ナを安定した、かつ、十分な駆動力で通過し、しかも、
コーナを脱出したときの加速性を向上させるためにシフ
トダウンの変速を行おうとし、強い減速要求を持つ。し
たがって、この場合、第2の減速制御が行われても、運
転者が欲している減速度合と、第2の減速制御を行うこ
とによって車両に発生させられる減速度合とが一致して
いるので、運転者に違和感を与えない。このように、現
在車速Vnow が高速領域及び低速領域に属する場合、第
2の減速制御を行っても運転者に違和感を与えないが、
現在車速Vnow が中速領域に属する場合、第2の減速制
御を行うと運転者に違和感を与えることになる。
【0108】そこで、最適変速段算出手段81内の図示
されない減速制御実行手段は、前記高速領域及び低速領
域において第2の減速制御を行い、中速領域において第
2の減速制御を禁止するようにしている。
【0109】本実施の形態において、前記第2の減速制
御によって達成される変速段のうちの最も低速側の変速
段は2速であり、制限速度VMAX は80〔km/h〕で
ある。そして、80〔km/h〕より低い領域が、設定
速度Vs1、Vs2である70〔km/h〕及び60
〔km/h〕によって区画され、70〔km/h〕以上
で80〔km/h〕より低い高速領域、60〔km/
h〕以上で70〔km/h〕より低い中速領域、及び6
0〔km/h〕より低い低速領域が形成される。
【0110】したがって、前記減速制御実行手段は、現
在車速Vnow が80〔km/h〕以上である場合は、第
2の減速制御を禁止して4速を最適変速段として設定す
る。そして、現在車速Vnow が80〔km/h〕より低
い場合は、最適変速段算出手段81内の図示されない推
奨車速判断手段は、推奨車速VR が40〔km/h〕以
上であるかどうかを判断し、推奨車速VR が40〔km
/h〕以上である場合、第2の減速制御を禁止して4速
を最適変速段として設定する。また、推奨車速VR が4
0〔km/h〕より低い場合、前記減速制御実行手段
は、現在車速Vno w が70〔km/h〕以上であるかど
うかを判断し、現在車速Vnow が70〔km/h〕以上
である場合、第2の減速制御を行って、2速を最適変速
段として設定する。
【0111】そして、前記推奨車速判断手段は、推奨車
速VR が30〔km/h〕より低いかどうかを判断し、
推奨車速VR が30〔km/h〕より低い場合、前記減
速制御実行手段は、現在車速Vnow が60〔km/h〕
以上であるかどうかを判断し、現在車速Vnow が60
〔km/h〕以上である場合、第2の減速制御を禁止し
て4速を最適変速段として設定する。また、現在車速V
now が60〔km/h〕より低い場合、第2の減速制御
を行って、2速を最適変速段として設定する。
【0112】このように、運転者の減速要求が強いとき
に第2の減速制御が行われ、減速要求が弱いときに第2
の減速制御が禁止されるので、運転者の減速要求に対応
させて第2の減速制御を行うことができ、運転者に違和
感を与えることがない。
【0113】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS8−1−11 第1、第2の設定値V1、V
2を読み出す。 ステップS8−1−12 現在車速Vnow が第1の設定
値V1以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
が第1の設定値V1以上である場合はステップS8−1
−13に、現在車速Vnow が第1の設定値V1より低い
場合はステップS8−1−21に進む。 ステップS8−1−13 現在車速Vnow が第2の設定
値V2以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
が第2の設定値V2以上である場合はステップS8−1
−15に、現在車速Vnow が第2の設定値V2より低い
場合はステップS8−1−14に進む。 ステップS8−1−14 3速を最適変速段として設定
し、リターンする。 ステップS8−1−15 現在車速Vnow が80〔km
/h〕以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
が80〔km/h〕以上である場合はステップS8−1
−21に、現在車速Vnow が80〔km/h〕より低い
場合はステップS8−1−16に進む。 ステップS8−1−16 推奨車速VR が40〔km/
h〕以上であるかどうかを判断する。推奨車速VR が4
0〔km/h〕以上である場合はステップS8−1−2
1に、推奨車速VR が40〔km/h〕より低い場合は
ステップS8−1−17に進む。ステップS8−1−1
7 現在車速Vnow が70〔km/h〕以上であるかど
う かを判断する。現在車速Vnow が70〔km/h〕以上
である場合はステップS8−1−20に、現在車速V
now が70〔km/h〕より低い場合はステップS8−
1−18に進む。 ステップS8−1−18 推奨車速VR が30〔km/
h〕より低いかどうかを判断する。推奨車速VR が30
〔km/h〕より低い場合はステップS8−1−19
に、推奨車速VR が30〔km/h〕以上である場合は
ステップS8−1−21に進む。 ステップS8−1−19 現在車速Vnow が60〔km
/h〕以上であるかどうかを判断する。現在車速Vnow
が60〔km/h〕以上である場合はステップS8−1
−21に、現在車速Vnow が60〔km/h〕より低い
場合はステップS8−1−20に進む。 ステップS8−1−20 2速を最適変速段として設定
し、リターンする。 ステップS8−1−21 4速を最適変速段として設定
し、リターンする。
【0114】前記各実施の形態においては、現在車速V
now が高く、設定速度Vs1以上である場合に、ノード
半径が大きく、推奨車速VR が高くても第2の減速制御
が行われるように、第2の検出条件を緩和して、前記第
2の対象ノードNdi の範囲を拡大するようになってい
るが、現在車速Vnow が所定の設定速度より低い場合に
は、ノード半径が小さく、推奨車速VR が低くても第1
の減速制御が行われるように、第2の検出条件を厳しく
して、前記第2の対象ノードNdi の範囲を縮小するこ
ともできる。
【0115】また、前記各実施の形態においては、第2
の検出条件を変更するかどうかを、現在車速Vnow に基
づいて判断するようにしているが、前記道路特性又は道
路環境に基づいて判断することもできる。
【0116】例えば、道路の幅員に基づいて第2の検出
条件を変更する場合、道路の幅員が設定値以上であるか
どうかが判断される。そして、道路の幅員が設定値より
小さい場合、ノード半径が大きく、推奨車速VR が高く
ても第2の減速制御が行われるように、前記第2の検出
条件が緩和される。
【0117】また、道路の路面の状態に基づいて第2の
検出条件を変更する場合、路面の摩擦係数が設定値以上
であるかどうかが判断される。そして、路面の摩擦係数
が設定値より小さい場合、ノード半径が大きく、推奨車
速VR が高くても第2の減速制御が行われるように、前
記第2の検出条件が緩和される。
【0118】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両制御装置においては、現在位置を検出する現
在位置検出手段と、道路状況が格納された記憶手段と、
前記道路状況に基づいて走行制御の対象になる特定点を
所定の検出条件で検出する特定点検出手段と、前記現在
位置及び道路状況に基づいて、各特定点について、走行
制御を行うための最適変速段を算出する最適変速段算出
手段と、前記最適変速段に基づいて選択された変速段の
変速出力を発生させる自動変速機制御装置と、所定の変
更条件が成立したときに前記検出条件を変更する検出条
件変更手段とを有する。
【0119】この場合、現在位置が検出され、道路状況
が記憶手段から読み出され、前記道路状況に基づいて、
走行制御の対象になる特定点が所定の検出条件で検出さ
れる。また、前記現在位置及び道路状況に基づいて、各
特定点について、走行制御を行うための最適変速段が算
出され、最適変速段に基づいて選択された変速段の変速
出力が発生させられる。そして、所定の変更条件が成立
したときに前記検出条件が変更される。
【0120】したがって、運転者の減速要求に対応させ
て減速制御を行うことができ、運転者に違和感を与える
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における車両制御装
置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における車両制御装
置の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における車両制御装
置の動作を示すメインフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における推奨車速マ
ップを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における第1の減速
線マップを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における第2の減速
線マップを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における上限変速段
設定処理のサブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における最適変速段
算出処理のサブルーチンを示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における解除制御処
理のサブルーチンを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における現在変速
段・上限変速段比較処理のサブルーチンを示す図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施の形態における自動変速
機制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態における最適変速
段算出手段の動作の説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における最適変速
段算出処理のサブルーチンを示す図である。
【符号の説明】
12 自動変速機制御装置 15 現在位置検出部 16 データ記憶部 33、46 ROM 81 最適変速段算出手段 85 特定点検出手段 87 検出条件変更手段 Ndh 、Ndi 第1、第2の対象ノード Vnow 現在車速 VR 推奨車速 Vs1 設定速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川合 正夫 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 Fターム(参考) 3J052 AA04 BB01 BB13 FB31 GC12 GC23 GC46 GC64 GC72 GD01 GD04 LA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在位置を検出する現在位置検出手段
    と、道路状況が格納された記憶手段と、前記道路状況に
    基づいて走行制御の対象になる特定点を所定の検出条件
    で検出する特定点検出手段と、前記現在位置及び道路状
    況に基づいて、各特定点について、走行制御を行うため
    の最適変速段を算出する最適変速段算出手段と、前記最
    適変速段に基づいて選択された変速段の変速出力を発生
    させる自動変速機制御装置と、所定の変更条件が成立し
    たときに前記検出条件を変更する検出条件変更手段とを
    有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 前記検出条件は特定点における推奨車速
    に基づいて設定される請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記検出条件は特定点におけるノード半
    径に基づいて設定される請求項1に記載の車両制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記検出条件変更手段は、前記検出条件
    を現在車速に基づいて変更する請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の車両制御装置。
  5. 【請求項5】 前記現在車速が設定速度より低い場合、
    前記特定点は、推奨車速が第1の閾値以下であるときに
    検出され、前記現在車速が設定速度以上である場合、前
    記特定点は、推奨車速が第2の閾値以下であるときに検
    出される請求項4に記載の車両制御装置。
  6. 【請求項6】 現在位置を検出し、道路状況を記憶手段
    から読み出し、前記道路状況に基づいて、走行制御の対
    象になる特定点を所定の検出条件で検出し、前記現在位
    置及び道路状況に基づいて、各特定点について、走行制
    御を行うための最適変速段を算出し、最適変速段に基づ
    いて選択された変速段の変速出力を発生させるととも
    に、所定の変更条件が成立したときに前記検出条件を変
    更することを特徴とするプログラムを記録した記録媒
    体。
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