JP2002139135A - 車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2002139135A
JP2002139135A JP2000332667A JP2000332667A JP2002139135A JP 2002139135 A JP2002139135 A JP 2002139135A JP 2000332667 A JP2000332667 A JP 2000332667A JP 2000332667 A JP2000332667 A JP 2000332667A JP 2002139135 A JP2002139135 A JP 2002139135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear ratio
road
recommended
processing means
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000332667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4742416B2 (ja
Inventor
Toshihiro Shiimado
利博 椎窓
Bunji Ogawa
文治 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Equos Research Co Ltd filed Critical Equos Research Co Ltd
Priority to JP2000332667A priority Critical patent/JP4742416B2/ja
Publication of JP2002139135A publication Critical patent/JP2002139135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4742416B2 publication Critical patent/JP4742416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者に違和感を与えることがなく、十分なエ
ンジンブレーキ力を得ることができるようにする。 【解決手段】道路情報を取得する道路情報取得処理手段
90と、道路情報に基づいて、車両が走行する道路の走
行環境を認識する走行環境認識処理手段91と、走行環
境の走行環境情報に基づいて、道路形状に対応した推奨
変速比を算出する推奨変速比算出処理手段93と、算出
された推奨変速比、並びに運転者による変速意図及び実
変速比に基づいて最適変速比を算出するとともに、推奨
変速比と実変速比との差によって決定される所定の時間
当たりの変化量を表す変移速度で最適変速比を変化させ
る最適変速比算出処理手段94と、変速制御処理を行う
変速制御処理手段95とを有する。道路形状に対応させ
て変速比を変化させることができる。また、早めにシフ
トダウンの変速を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両駆動力制御装
置、車両駆動力制御方法及びそのプログラムを記録した
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機を搭載した車両におい
ては、エンジンを駆動することによって発生させられた
回転を、変速機構に伝達し、該変速機構において変速を
行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達して車両
を走行させるようにしている。
【0003】前記自動変速機には、有段変速機及び無段
変速機が有り、前記有段変速機においては、プラネタリ
ギヤユニットに回転を入力するための歯車要素、プラネ
タリギヤユニットから回転を出力させるための歯車要素
等の組合せを変更することによって変速機構の変速比を
有段で変化させ、前記無段変速機においては、プライマ
リプーリとセカンダリプーリとの間にベルトが張設さ
れ、プライマリプーリ及びセカンダリプーリの半径方向
におけるベルトの位置、すなわち、有効径を変化させる
ことによって、変速機構の変速比を無段で変化させるよ
うにしている。そのために、プライマリプーリ及びセカ
ンダリプーリはそれぞれ固定シーブ及び可動シーブを備
え、該各可動シーブを油圧サーボ、又は電動機等の駆動
手段によって移動させることにより、前記有効径を変化
させるようになっている。
【0004】ところで、ナビゲーション装置によって取
得された道路情報に基づいて車両の駆動力の制御、すな
わち、駆動力制御を行うようにした車両駆動力制御装置
が提供されている。該車両駆動力制御装置は、前記道路
情報に基づいて車両が走行する道路の走行環境を認識
し、該走行環境によって変速機構の変速比を変化させ、
車両がコーナに近づいた場合に車両を減速させるように
している(特開平11−230322号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両駆動力制御装置においては、道路形状、特に、
コーナの形状によっては、変速比を変化させたときに、
変化の程度によって運転者によるシフトダウンの変速要
求、すなわち、減速要求に適合せず違和感を与えること
があり、また、コーナの曲率半径がヘアピンコーナのよ
うに小さい場合に、運転者の減速要求どおりに変速比を
迅速にアンダードライブ側に変化させることができず、
十分なエンジンブレーキ力を得ることができないことが
ある。
【0006】例えば、同じ車速で走行していても、比較
的大きい曲率半径を有するコーナにおいて、運転者は急
な減速を望まない。この場合、目標とする変速比を一定
の度合いで変化させても急な減速は発生しないので、運
転者に違和感を与えない。ところが、曲率半径が小さい
コーナにおいて、運転者はコーナを発見すると、まず、
最初に強い減速を望むことが多いが、目標とする変速比
を一定の度合いで変化させると、強い減速が発生せず、
運転者の減速要求に適合しない場合がある。
【0007】本発明は、前記従来の車両駆動力制御装置
の問題点を解決して、道路形状に対応させて変速比を変
化させることができ、運転者に違和感を与えることがな
く、運転者の減速要求に対応させた十分なエンジンブレ
ーキ力を得ることができる車両駆動力制御装置、車両駆
動力制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両駆動力制御装置においては、少なくとも道路情報を取
得する道路情報取得処理手段と、取得された道路情報に
基づいて、車両が走行する道路の走行環境を認識する走
行環境認識処理手段と、認識された走行環境の走行環境
情報に基づいて、道路形状に対応した推奨変速比を算出
する推奨変速比算出処理手段と、算出された推奨変速
比、並びに運転者による変速意図及び実変速比に基づい
て最適変速比を算出するとともに、前記推奨変速比と実
変速比との差によって決定される所定の時間当たりの変
化量を表す変移速度で最適変速比を変化させる最適変速
比算出処理手段と、算出された最適変速比に基づいて変
速制御処理を行う変速制御処理手段とを有する。
【0009】本発明の他の車両駆動力制御装置において
は、さらに、前記走行環境情報は、道路情報に基づいて
算出された、車両が減速しなければならない減速の度合
いを表す必要減速度、及び道路形状を表す情報である。
【0010】本発明の更に他の車両駆動力制御装置にお
いては、さらに、車両が走行する道路の道路勾(こう)
配を算出する道路勾配算出処理手段を備える。
【0011】そして、前記推奨変速比算出処理手段は、
道路勾配及び道路形状に基づいて推奨変速比を算出す
る。
【0012】本発明の更に他の車両駆動力制御装置にお
いては、さらに、前記最適変速比算出処理手段は、運転
者による減速意図及びシフトアップ意図のうちの少なく
とも一方に対応させて最適変速比を算出する。
【0013】本発明の車両駆動力制御方法においては、
少なくとも道路情報を取得し、取得された道路情報に基
づいて、車両が走行する道路の走行環境を認識し、認識
された走行環境の走行環境情報に基づいて、道路形状に
対応した推奨変速比を算出し、算出された推奨変速比、
並びに運転者による変速意図及び実変速比に基づいて最
適変速比を算出し、算出された最適変速比に基づいて変
速制御処理を行う。
【0014】本発明の記録媒体に記録した車両駆動力制
御方法のプログラムにおいては、少なくとも道路情報を
取得し、取得された道路情報に基づいて、車両が走行す
る道路の走行環境を認識し、認識された走行環境の走行
環境情報に基づいて、道路形状に対応した推奨変速比を
算出し、算出された推奨変速比、並びに運転者による変
速意図及び実変速比に基づいて最適変速比を算出し、算
出された最適変速比に基づいて変速制御処理を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場
合、本発明を自動変速機としての無段変速機を搭載した
車両に適用した例について説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態における車両駆
動力制御装置の機能ブロック図である。
【0017】図において、90は少なくとも道路情報を
取得する道路情報取得処理手段、91は、取得された道
路情報に基づいて、車両が走行する道路の走行環境を認
識する走行環境認識処理手段、93は認識された走行環
境の走行環境情報に基づいて、道路形状に対応した推奨
変速比を算出する推奨変速比算出処理手段、94は算出
された推奨変速比、並びに運転者による変速意図及び実
変速比に基づいて最適変速比を算出するとともに、前記
推奨変速比と実変速比との差によって決定される所定の
時間当たりの変化量を表す変移速度で最適変速比を変化
させる最適変速比算出処理手段、95は算出された最適
変速比に基づいて変速制御処理を行う変速制御処理手段
である。
【0018】図2は本発明の実施の形態における無段変
速機の概念図である。
【0019】図に示されるように、無段変速機10は、
ベルト式の変速機構102、前後進切換装置103、ロ
ックアップクラッチ105が内蔵されたトルクコンバー
タ106、カウンタシャフト107及びディファレンシ
ャル装置109を備える。
【0020】前記トルクコンバータ106は、図示され
ないエンジンの出力軸110にフロントカバー117を
介して連結されたポンプインペラ111、入力軸112
に連結されたタービンランナ113、及びワンウェイク
ラッチ115を介して支持されたステータ116を備え
る。そして、前記ロックアップクラッチ105は、入力
軸112とフロントカバー117との間に配設される。
なお、120はロックアップクラッチプレート104と
入力軸112との間に配設されたダンパスプリング、1
21はポンプインペラ111に連結されて駆動されるオ
イルポンプである。
【0021】前記変速機構102は、プライマリプーリ
126、セカンダリプーリ131、及び前記プライマリ
プーリ126とセカンダリプーリ131との間に張設さ
れた金属製のベルト132を有する。そして、前記プラ
イマリプーリ126は、プライマリシャフト122に固
定された固定シーブ123、及び前記プライマリシャフ
ト122に対して軸方向に摺(しゅう)動自在に支持さ
れた可動シーブ125から成り、セカンダリプーリ13
1は、セカンダリシャフト127に固定された固定シー
ブ129、及び前記セカンダリシャフト127に対して
軸方向に摺動自在に支持された可動シーブ130から成
る。
【0022】また、可動シーブ125の背面にはダブル
ピストンから成る第1の駆動手段としての油圧サーボ1
33が、可動シーブ130の背面にはシングルピストン
から成る第2の駆動手段としての油圧サーボ135が配
設される。
【0023】前記油圧サーボ133は、プライマリシャ
フト122に固定されたシリンダ部材136及び反力支
持部材137、並びに可動シーブ125の背面に固定さ
れた筒状部材139及びピストン部材140を備え、前
記筒状部材139、反力支持部材137、及び可動シー
ブ125の背面によって第1の油室141が、シリンダ
部材136及びピストン部材140によって第2の油室
142が形成される。
【0024】そして、前記第1、第2の油室141、1
42が連通孔137aによって互いに連通させられるの
で、油圧サーボ133は、油圧サーボ135と同じ油圧
が供給されることによって、油圧サーボ135に発生さ
せられる軸力のほぼ2倍の軸力を発生させる。
【0025】一方、前記油圧サーボ135は、セカンダ
リシャフト127に固定された反力支持部材143、及
び可動シーブ130の背面に固定された筒状部材145
を備え、前記反力支持部材143、筒状部材145及び
可動シーブ130の背面によって1個の油室146が形
成されるとともに、可動シーブ130と反力支持部材1
43との間にプリロード用のスプリング147が配設さ
れる。
【0026】なお、本実施の形態においては、前記第
1、第2の駆動手段として油圧サーボ133、135が
使用されるようになっているが、該油圧サーボ133、
135に代えて電動機を使用することもできる。
【0027】前記前後進切換装置103は、ダブルピニ
オンプラネタリギヤ150、リバースブレーキB及びダ
イレクトクラッチCを有する。前記ダブルピニオンプラ
ネタリギヤ150において、サンギヤSと入力軸112
とが連結され、第1、第2のピニオンP1、P2を支持
するキャリヤCRと固定シーブ123とが連結され、リ
ングギヤRと前記リバースブレーキBとが連結され、キ
ャリヤCRとリングギヤRとが前記ダイレクトクラッチ
Cを介して連結される。
【0028】そして、前記カウンタシャフト107に
は、大ギヤ151及び小ギヤ152が固定され、前記大
ギヤ151は、セカンダリシャフト127に固定された
ギヤ153と噛(し)合し、また、小ギヤ152は、デ
ィファレンシャル装置109のデフケース166に固定
されたギヤ155と噛合する。前記ディファレンシャル
装置109においては、前記デフケース166によって
支持されたデフギヤ156の回転が、左右のサイドギヤ
157、159を介して左右の車軸160、161に伝
達される。
【0029】また、固定シーブ123の外周部には、多
数の凹凸部123aが歯切りによって等間隔に形成さ
れ、前記凹凸部123aに臨ませて、図示されないケー
スに固定された電磁ピックアップから成るプライマリプ
ーリ回転速度センサ162が配設される。前記固定シー
ブ129の外周部には、多数の凹凸部129aが歯切り
によって等間隔に形成され、前記凹凸部129aに臨ま
せて、前記ケースに固定された電磁ピックアップから成
るセカンダリプーリ回転速度センサ、すなわち、車速セ
ンサ44が配設される。したがって、該車速センサ44
によって車両の走行条件を表す車速Vを、プライマリプ
ーリ回転速度センサ162によって入力プーリ回転速度
をそれぞれ検出することができる。
【0030】また、前記フロントカバー117に近接さ
せて前記ケースに固定された電磁ピックアップから成る
エンジン回転速度センサ165が配設され、該エンジン
回転速度センサ165によってエンジン負荷を表すエン
ジン回転速度NE を検出することができる。
【0031】前記構成の無段変速機10において、前記
エンジンを駆動することによって発生させられた回転
は、トルクコンバータ106及び前後進切換装置103
を介して変速機構102に伝達され、該変速機構102
において変速が行われた後、ギヤ153、大ギヤ151
及び小ギヤ152を介してディファレンシャル装置10
9に伝達され、図示されない駆動輪に伝達される。そし
て、前記前後進切換装置103において、リバースブレ
ーキBを解放した状態でダイレクトクラッチCを係合さ
せると、ダブルピニオンプラネタリギヤ150は直結状
態になり、入力軸112に伝達された回転はそのままプ
ライマリプーリ126に伝達され、車両が前進させられ
る。また、リバースブレーキBを係合させた状態でダイ
レクトクラッチCを解放すると、入力軸112に伝達さ
れた回転は、逆転させられた状態でプライマリプーリ1
26に伝達され、車両が後退させられる。
【0032】そして、シフトアップの変速を行う場合、
油圧サーボ133に油圧が供給され、前記プライマリプ
ーリ126の有効径が大きくされ、セカンダリプーリ1
31の有効径が小さくされる。その結果、変速機構10
2の変速比が小さくされる。また、シフトダウンの変速
を行う場合、油圧サーボ133の油圧がドレーンされ、
前記プライマリプーリ126の有効径が小さくされ、セ
カンダリプーリ131の有効径が大きくされる。その結
果、前記変速比が大きくされる。
【0033】次に、車両駆動力制御装置について説明す
る。
【0034】図3は本発明の実施の形態における車両駆
動力制御装置のブロック図である。
【0035】図において、12は無段変速機10(図
2)の全体の制御を行う自動変速機制御部、13は図示
されないエンジンの全体の制御を行うエンジン制御部、
14はナビゲーション装置である。
【0036】また、40は車両・運転者操作情報検出部
であり、該車両・運転者操作情報検出部40は、ステア
リングセンサ24、ウインカセンサ41、アクセルセン
サ42、ブレーキセンサ43、車速Vを検出する車速セ
ンサ44、運転者による加速要求を表すスロットル開度
を検出するスロットル開度センサ45、及び運転者がシ
フトレバー等の選速手段を操作することによって選択さ
れたレンジを検出するシフトポジションセンサ46を備
える。なお、前記ウインカセンサ41、アクセルセンサ
42、ブレーキセンサ43、スロットル開度センサ45
及びシフトポジションセンサ46等によって運転者によ
る車両の操作情報を検出する運転者操作情報検出手段が
構成される。
【0037】そして、48は車両の前方を監視する前方
監視装置、49は道路の車線を表す表示線を認識する表
示線認識装置、50は車両の周辺を監視する周辺監視装
置、51はRAM、52はROMである。なお、RAM
51及びROM52によって記録手段が構成される。ま
た、前記レンジとして、ニュートラルレンジ(N)、前
進レンジ(D)、ローレンジ(L)、後進レンジ(R)
及びパーキングレンジ(P)を選択することができる。
なお、前記前方監視装置48は、レーザーレーダ、ミリ
波レーダ、超音波センサ等、又はそれらの組合せから成
り、自車周辺情報として車間距離La、車間時間、先行
車に対する接近速度Va、一時停止箇所(非優先道路か
ら優先道路への進入箇所、踏切、赤の信号が点滅する交
差点等)に対する接近速度Vb、障害物に対する接近速
度等を算出する。また、前記周辺監視装置50は、自車
周辺情報として車両の前方の画像をCCD、C−MOS
等のカメラによって撮影し、撮影によって得られた路上
標識、信号機等の画像データを処理して周辺の車両数、
白線位置、信号機の色等を判断する。
【0038】前記ナビゲーション装置14は、現在位置
を検出する現在位置検出部15、道路データ等の各種の
データが記録された記録媒体としてのデータ記録部1
6、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等
の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、入
力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部3
7及び通信部38を有する。
【0039】そして、前記現在位置検出部15は、GP
S21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリ
ングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ
26、図示されない高度計等から成る。
【0040】前記GPS21は、人工衛星によって発生
させられた電波を受信することによって地球上における
現在位置を検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を
測定することによって車両が向いている方位を検出し、
前記距離センサ23は、道路上の所定の位置間の距離等
を検出する。前記距離センサ23としては、例えば、車
輪の回転数を測定し、該回転数に基づいて距離を検出す
るもの、加速度を測定し、該加速度を2回積分して距離
を検出するもの等を使用することができる。
【0041】また、前記ステアリングセンサ24は舵
(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24とし
て、例えば、図示されないステアリングホイールの回転
部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗セン
サ、図示されない車輪に取り付けられた角度センサ等が
使用される。
【0042】そして、前記ビーコンセンサ25は、道路
に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信する
ことによって現在位置を検出する。前記ジャイロセンサ
26は、車両の回転角速度、すなわち、旋回角を検出
し、前記ジャイロセンサ26として、例えば、ガスレー
トジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、ジ
ャイロセンサ26によって検出された旋回角を積分する
ことにより、車両が向いている方位を検出することがで
きる。
【0043】なお、前記GPS21及びビーコンセンサ
25は、それぞれ単独で現在位置を検出することができ
る。そして、距離センサ23によって検出された距離
と、地磁気センサ22及びジャイロセンサ26によって
検出された方位とを組み合わせることにより現在位置を
検出することもできる。また、距離センサ23によって
検出された距離と、ステアリングセンサ24によって検
出された舵角とを組み合わせることにより現在位置を検
出することもできる。
【0044】前記データ記録部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、写真データファイル、及び各地域
のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の施設の情
報が記録された施設情報データファイルから成るデータ
ベースを備える。そして、前記各データファイルには、
経路を検索するためのデータのほか、前記表示部35の
画面に、検索した経路に沿って案内図を表示したり、交
差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示し
たり、次の交差点までの距離、次の交差点における進行
方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするた
めの各種のデータが記録される。なお、前記データ記録
部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力
するための各種のデータも記録される。
【0045】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノード点に関するノードデータが、道路データフ
ァイルには道路に関する道路データがそれぞれ記録され
る。前記ノードデータは、少なくとも道路の位置及び道
路形状を構成するものであり、分岐点、交差点、ノード
点、及び各ノード点間を連結するリンクを示すデータか
ら成る。なお、前記ノード点は少なくとも道路の屈曲点
の位置を示し、分岐点及びノード点は少なくとも緯度、
経度及び高度で表される。
【0046】そして、前記道路データによって、道路の
構造を示す項目については、幅員、カント、バンク、路
面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員
の狭くなる地点等が、コーナ等の道路形状を示す項目に
ついては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等
が、道路属性については、踏切、高速道路出口ランプウ
ェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂路、道路種別
(国道、一般道、高速道等)等がそれぞれ表される。
【0047】また、前記ナビゲーション処理部17は、
ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU3
1、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワ
ーキングメモリとして使用されるRAM32、及び制御
プログラムのほか、目的地までの経路の検索、走行中の
経路案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログ
ラムが記録された記録媒体としてのROM33から成る
とともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記入力
部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37
及び通信部38が接続される。
【0048】なお、前記データ記録部16及びROM3
3は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって
構成される。また、前記データ記録部16及びROM3
3として、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登
録商標)ディスク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、
光ディスク、ICカード、光カード等の各種の記録媒体
を使用することもできる。
【0049】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16
に各種のデータが記録されるようになっているが、前記
プログラム及びデータを同じ外部の記録媒体に記録する
こともできる。この場合、例えば、前記ナビゲーション
処理部17に図示されないフラッシュメモリを配設し、
前記外部の記録媒体から前記プログラム及びデータを読
み出してフラッシュメモリに書き込むこともできる。し
たがって、外部の記録媒体を交換することによって前記
プログラム及びデータを更新することができる。また、
自動変速機制御部12の制御プログラム等も前記外部の
記録媒体に記録することができる。このように、各種の
記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基
づいて各種の処理を行うことができる。
【0050】さらに、前記通信部38は、FM送信装
置、電話回線等との間で各種のデータの送受信を行うた
めのものであり、例えば、図示されない情報センサ等に
よって渋滞等の道路状況情報、交通事故情報、GPS2
1の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種のデー
タを受信する。
【0051】そして、前記入力部34は、走行開始時の
位置を修正したり、目的地を入力したりするためのもの
であり、前記入力部34として、表示部35と別に配設
されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライト
ペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用
することができる。また、前記入力部34は、表示部3
5の図示されないディスプレイに画像で表示されたキー
又はメニューにタッチすることにより入力を行うタッチ
パネルによって構成することもできる。
【0052】そして、前記表示部35には、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走
行する経路に沿った案内等が表示される。前記表示部3
5としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを
投影するホログラム装置等を使用することができる。
【0053】また、音声入力部36は、図示されないマ
イクロホン等によって構成され、音声によって必要な情
報を入力することができる。さらに、音声出力部37
は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音
情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声か
ら成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力し、運
転者に知らせる。なお、音声合成装置によって合成され
た音声のほかに、各種の音、及びあらかじめテープ、メ
モリ等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力
することもできる。
【0054】前記構成のナビゲーション装置14におい
て、CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処
理を行うことによって、表示部35の前記ディスプレイ
に案内画面を開き、該案内画面に現在位置及び周辺の地
図を表示する。そして、運転者によって入力部34が操
作されて目的地が設定されると、CPU31の図示され
ない経路検索処理手段は、経路検索処理を行うことによ
って、現在位置から目的地までの経路を検索し、経路が
検索されると、前記表示処理手段は、表示処理を行うこ
とによって、前記ディスプレイに案内画面を開き、該案
内画面に現在位置、周辺の地図及び検索された経路を表
示し、経路案内を開始する。したがって、運転者は、前
記経路案内に従って車両を走行させることができる。
【0055】また、前記自動変速機制御部12は、車両
・運転者操作情報検出部40から車両情報及び操作情報
を、ナビゲーション処理部17からナビ情報を読み込ん
で無段変速機10の制御を行う。さらに、前方監視装置
48及び周辺監視装置50から自車周辺情報を読み込
み、無段変速機10の制御を行うこともできる。
【0056】そして、前記車両情報として、車速センサ
44によって検出された車速V、スロットル開度センサ
45によって検出されたスロットル開度、エンジン回転
速度センサ165によって検出されたエンジン回転速度
E 、該エンジン回転速度N E に基づいて算出されたエ
ンジン回転速度変化、車速Vに基づいて算出された車速
変化(加速度、必要減速度)、図示されない油温センサ
によって検出されたATF温度、図示されないABSセ
ンサによって検出された車輪ロック・アンロック、図示
されない振動ジャイロセンサによって検出された車両に
発生する縦ジャイロ、横ジャイロ又はロール角、図示さ
れない水温センサによって検出されたエンジン水温、図
示されない流量センサによって検出された吸入空気量、
図示されない酸素(O2 )センサによって検出された酸
素濃度等を利用することができる。
【0057】また、操作情報として、アクセルセンサ4
2によって検出されたアクセル開度、該アクセル開度に
基づいて算出された踏込速度情報又はキックダウンオン
・オフ情報、図示されないキックダウンスイッチによっ
て検出されたキックダウンオン・オフ情報、図示されな
いブレーキスイッチによって検出されたブレーキオン・
オフ情報、前記ブレーキセンサ43によって検出された
図示されないブレーキペダルの踏込強さ又は踏込速度V
e、図示されないブレーキ油圧センサによって検出され
た踏込強さ又は踏込速度Ve、前記ステアリングセンサ
24によって検出された舵角、又は該舵角に基づいて算
出された操舵速度、前記ウインカセンサ41によって検
出されたウインカオフ、ウインカ右オン又はウインカ左
オン、図示されないモードスイッチによって検出された
パワー(スポーツ)モード、ノーマル(エコノミー)モ
ード、スノー(ホールド)モード又はオートモード、図
示されないワイパスイッチによって検出されたワイパオ
フ、間欠オン、連続(ロー)オン又は連続(ハイ)オ
ン、図示されないライトスイッチによって検出されたス
モールライトオン、ヘッドライト(ロー)オン、ヘッド
ライト(ハイ)オン又はオートオン、シフトポジション
センサ46によって検出されたレンジ等を利用すること
ができる。
【0058】そして、ナビ情報として、現在位置検出部
15によって検出された現在位置、データ記録部16に
記録された前記交差点データ、ノードデータ、道路デー
タ等を利用することができる。また、ナビ情報として、
タウン情報又は地域情報、GPS21によって検出され
た時間(季節)、通信部38によって取得されたVIC
S渋滞レベル、FM多重によるD−GPS情報又は渋滞
情報、図示されない携帯電話等の通信手段によって取得
された地図情報、渋滞情報、行楽情報又は天気情報、衛
星放送によって取得された地図情報、図示されないDS
RCによって取得されたETC情報、料金決済情報、地
図情報、交差点情報又はタウン情報、SS無線によって
検出された車間情報等を利用することもできる。
【0059】また、自車周辺情報として、前記前方監視
装置48によって検出された車間距離La、車間時間、
先行車走行レーン又は障害物、前記周辺監視装置50に
よって検出された周辺の車両数、道路形状、白線位置、
路肩位置、路面状態、道路標識、信号機、信号機の色、
障害物等、図示されない超音波センサによって検出され
た障害物、図示されないマイクロ波センサによって検出
された障害物、図示されないカメラによって検出された
障害物等を利用することができる。また、環境情報とし
て、図示されない外気温センサによって検出された外気
温度、図示されない日射センサによって検出された日射
量等を利用することができる。さらに、表示情報とし
て、ビーコンセンサ25によって検出された信号機の色
を利用することができる。
【0060】次に、自動変速機制御部12の動作につい
て説明する。
【0061】図4は本発明の実施の形態における変速線
図である。なお、図において、横軸に車速Vを、縦軸に
エンジン回転速度NE を採ってある。
【0062】まず、自動変速機制御部12(図3)の図
示されない通常変速制御処理手段は、運転者によって選
択されたレンジ、車速V、スロットル開度及びエンジン
回転速度NE を読み込む。そして、前記通常変速制御処
理手段は、ROM52に記録された図に示される変速線
図を参照し、選択されたレンジにおける走行条件及び加
速要求に基づいて、エンジン回転速度NE の目標値、す
なわち、目標エンジン回転速度NE * を算出する。
【0063】次に、前記通常変速制御処理手段は、前記
エンジン回転速度NE と目標エンジン回転速度NE *
を比較し、比較結果に基づいて変速出力を発生させ、所
定の変速比を出力する。そして、エンジン回転速度NE
が目標エンジン回転速度NE * より高い場合、所定の変
速比によるシフトアップの変速を行い、エンジン回転速
度NE と目標エンジン回転速度NE * とが等しい場合、
変速は行わず、エンジン回転速度NE が目標エンジン回
転速度NE * より低い場合、所定の変速比によるシフト
ダウンの変速を行う。
【0064】ところで、図において、最大変速比を表す
線L1、最小変速比を表す線L2、スロットル開度が8
/8、すなわち、100〔%〕であるときの最大のエン
ジン回転速度NE 、すなわち、最大使用回転速度を表す
線L3、及びスロットル開度が0/8、すなわち、0
〔%〕であるときの最小のエンジン回転速度NE 、すな
わち、最小使用回転速度を表す線L4によって包囲され
る変速領域AR1が設定される。この場合、車速Vが大
きくなるほど、又はスロットル開度が大きくなるほど、
エンジン回転速度NE が高くなるように変速マップが設
定される。
【0065】したがって、スロットル開度が100
〔%〕で、エンジンが最大トルクを発生させる辺りまで
は、線L1に沿って最大変速比が維持され、そこから線
L3に沿って右上りの曲線を描いて、車速Vの増加と共
にエンジン回転速度NE が徐々に上昇する。そして、ス
ロットル開度が小さくなる(8/8→6/8→4/8→
2/8→0/8)につれて、前記変速領域AR1内の右
上りの変速線が下に移動する。
【0066】一方、所定の車速を維持した状態からスロ
ットル開度が0〔%〕になると、エンジン回転速度NE
及び変速比は線L2に沿って変化する。そして、前記車
速より低い車速になると、変速比は線L4に沿って大き
くなる。
【0067】ところで、前記車両駆動力制御装置におい
ては、前記ナビゲーション装置14によって取得され
た、前記交差点データ、ノードデータ、道路データ等の
道路情報に基づいて駆動力制御を行うことができる。そ
して、駆動力制御として、例えば、コーナ制御を行う場
合、現在位置が検出され、該現在位置及び前記道路情報
に基づいて道路形状が認識され、現在の車速V、現在位
置からコーナまでの距離等に基づいて必要減速度が算出
され、算出された必要減速度、及び車両の駆動力特性に
基づいて推奨変速比が算出される。なお、前記必要減速
度は、現在位置、現在の車速V及び道路形状から判断さ
れ、現在位置からコーナに到達するまでに車両が減速し
なければならない減速の度合い、すなわち、距離(現在
位置からコーナに到達するまでの距離)に対応する速度
過大度合いを表す情報である。
【0068】続いて、算出された推奨変速比、車両情
報、操作情報等に基づいて、最適変速比が算出され、該
最適変速比に基づいて前記変速機構102(図2)の変
速比を変化させる。
【0069】次に、前記コーナ制御を行う場合のナビゲ
ーション処理部17の動作について説明する。
【0070】図5は本発明の実施の形態におけるナビゲ
ーション処理部の動作を示すメインフローチャート、図
6は本発明の実施の形態における走行環境認識処理のサ
ブルーチンを示す図、図7は本発明の実施の形態におけ
る推奨車速マップを示す図、図8は本発明の実施の形態
における減速線マップを示す図である。なお、図7にお
いて、横軸にノード半径Ri(i=1、2、…)を、縦
軸に推奨車速Vri(i=1、2、…)を、図8におい
て、横軸に区間距離Lを、縦軸に車速Vを採ってある。
【0071】まず、ナビゲーション処理部17(図3)
において、CPU31の図示されないナビゲーション基
本処理手段はナビゲーション基本処理を行う。そして、
前記ナビゲーション基本処理手段の道路情報取得処理手
段90(図1)は、現在位置検出部15によって検出さ
れた現在位置を読み込むとともに、データ記録部16の
道路データファイルにアクセスし、該道路データファイ
ルから、現在位置より前方の位置の道路データを手前か
ら順に読み出す。この場合、該道路データには、各ノー
ドの位置データ、各隣接するノード間を連結するリンク
に付随する道路特性、リンクの長さ、ノードにおけるリ
ンクの交差角度等が含まれる。
【0072】続いて、前記CPU31の走行環境認識処
理手段91は、走行環境認識処理を行い、車両が走行す
る道路についての走行環境を認識する。そして、前記走
行環境認識処理手段91の図示されないコーナ判定処理
手段は、前記道路データに基づいてコーナ判定処理を行
い、コーナ制御を必要とするコーナが有るかどうか、す
なわち、コーナ制御を必要とするコーナに差し掛かって
いるかどうかを判断する。
【0073】そのために、前記走行環境認識処理手段9
1の図示されない道路形状判断処理手段は、道路形状判
断処理を行い、道路形状を判断する。すなわち、道路形
状判断処理手段は、前記現在位置、及び該現在位置より
前方の位置の道路データに基づいて、制御リストを作成
し、制御用データとして現在位置を含む道路上の所定の
範囲(例えば、現在位置から1〜2〔km〕)内の各ノ
ードごとに道路のノード半径Riを算出する。
【0074】なお、目的地が設定されて経路が決定され
ている場合は、その経路に存在するノードについてのノ
ード半径Riを、経路が決定されていない場合には、現
在位置から、例えば、道なりに進んだ道路に存在するノ
ードについてのノード半径Riを算出する。この場合、
各ノードの絶対座標、及び前記各ノードに隣接する二つ
のノードの各絶対座標に基づいて演算処理が行われ、前
記ノード半径Riが算出される。また、道路データとし
てあらかじめデータ記録部16にノード半径Riを、例
えば、各ノードに対応させて格納しておき、必要に応じ
て前記ノード半径Riを読み出すこともできる。さら
に、コーナの入口部分のノードに、コーナの全体の曲率
半径のデータを持たせ、必要に応じて該データを読み出
すこともできる。
【0075】次に、走行環境認識処理手段91は、前記
所定の範囲内において前記ノード半径Riが閾(しき
い)値より小さいノード、すなわち、対象ノードNdi
(i=1、2、…)が検出されると、各対象ノードNd
iにおいて車両を減速させる必要があると判断し、コー
ナ制御を必要とするコーナに差し掛かっていると判断す
る。
【0076】そして、走行環境認識処理手段91は、現
在位置から前記各対象ノードNdiまでの区間距離Li
(i=1、2、…)をリンクの長さに基づいて算出す
る。続いて、CPU31の図示されない推奨車速算出処
理手段は、推奨車速算出処理を行い、図7に示される推
奨車速マップを参照して、前記対象ノードNdiのノー
ド半径Riに対応する推奨車速Vriを読み込み、算出
する。なお、前記推奨車速マップにおいては、ノード半
径Riが小さくなると推奨車速Vriが低くされ、ノー
ド半径Riが大きくなると推奨車速Vriが高くされ
る。
【0077】本実施の形態においては、車両がコーナ制
御を必要とするコーナに差し掛かると、現在位置からコ
ーナに到達するまでに車速Vが前記推奨車速Vriにな
るような減速が必要であると判断される。
【0078】続いて、前記走行環境認識処理手段91
は、図8に示される減速線マップを参照し、各対象ノー
ドNdiについて、車両が各対象ノードNdiに到達す
るまでに車速Vが推奨車速Vriになるように減速線g
i(i=1、2、…)を算出する。次に、前記CPU3
1は、前記各減速線giに基づいて決定される必要減速
度βi(i=1、2、…)を算出する。なお、図8にお
いて、V0は現在の車速Vである。本実施の形態におい
ては、減速線マップを参照することによって必要減速度
βiを算出することができるようになっているが、所定
の式によって必要減速度βiを算出することもできる。
【0079】続いて、前記走行環境認識処理手段91
は、前記各対象ノードNdiの必要減速度βiのうちの
最大値、すなわち、最大必要減速度βmaxを算出する
とともに、必要減速度βiが最大必要減速度βmaxに
なる対象ノードNdiにおける推奨車速VrXを算出
し、前記最大必要減速度βmax及び推奨車速VrXを
RAM32に記録する。前記最大必要減速度βmax及
び推奨車速VrXによって走行環境情報が構成される。
なお、前記推奨車速VrXは、コーナの形状、すなわ
ち、コーナのきつさを表す情報である。
【0080】そして、前記CPU31の図示されない走
行環境情報伝達処理手段は、走行環境情報伝達処理を行
い、前記RAM32から最大必要減速度βmax及び推
奨車速VrXを読み出し、所定の通信手段によって自動
変速機制御部12に送る。本実施の形態においては、走
行環境情報として最大必要減速度βmax及び推奨車速
VrXを自動変速機制御部12に送るようになっている
が、最大必要減速度βmaxに代えて、必要減速度βi
が所定の値を超えたときに、減速が必要であることを表
す減速フラグをオンにし、該減速フラグを自動変速機制
御部12に送ることができる。また、本実施の形態にお
いては、コーナのきつさを表す情報として推奨車速Vr
Xを自動変速機制御部12に送るようになっているが、
推奨車速VrXに代えて、コーナのきつさを表す情報と
して、所定の距離当たりの互いに隣接するリンクの成す
角度である旋回角度Θの総和である総旋回角度ΣΘ、あ
らかじめ道路データファイルに記録された、コーナを旋
回する度合いを表すコーナレベル情報等を自動変速機制
御部12に送ることもできる。
【0081】なお、前記コーナ判定処理において、コー
ナ制御を必要とするコーナがない場合、CPU31は減
速が不要であることを表す減速不要フラグをオンにし、
該減速不要フラグを自動変速機制御部12に送る。
【0082】次に、図5のフローチャートについて説明
する。 ステップS1 ナビゲーション基本処理を行う。 ステップS2 走行環境認識処理を行う。 ステップS3 走行環境情報伝達処理を行い、処理を終
了する。
【0083】次に、図6のフローチャートについて説明
する。 ステップS2−1 ノード半径Riを算出する。 ステップS2−2 推奨車速Vriを算出する。 ステップS2−3 必要減速度βiを算出し、リターン
する。
【0084】このようにして、ナビゲーション処理部1
7から自動変速機制御部12に最大必要減速度βmax
及び推奨車速VrXが送られると、自動変速機制御部1
2の図示されない協調変速制御処理手段は、協調変速制
御処理を開始する。
【0085】次に、協調変速制御処理について説明す
る。
【0086】図9は本発明の実施の形態における自動変
速機制御部の動作を示すメインフローチャート、図10
は本発明の実施の形態における推奨変速比算出処理のサ
ブルーチンを示す図、図11は本発明の実施の形態にお
ける最適変速比算出処理のサブルーチンを示す図、図1
2は本発明の実施の形態における通常走行モード処理の
サブルーチンを示す図、図13は本発明の実施の形態に
おけるコーナ進入モード処理のサブルーチンを示す図、
図14は本発明の実施の形態におけるシフトダウン制御
処理のサブルーチンを示す図、図15は本発明の実施の
形態におけるシフトアップ禁止制御処理のサブルーチン
を示す図、図16は本発明の実施の形態におけるコーナ
脱出モード処理のサブルーチンを示す図、図17は本発
明の実施の形態における推奨変速比マップを示す図、図
18は本発明の実施の形態における他の推奨変速比マッ
プを示す図、図19は本発明の実施の形態における最適
変速比のスイープアップを説明する第1の図、図20は
本発明の実施の形態における最適変速比のスイープアッ
プを説明する第2の図である。なお、図17において、
横軸に推奨車速VrXを、縦軸に推奨変速比IpLを、
図18において、横軸に総旋回角度ΣΘを、縦軸に推奨
変速比IpLを、図19及び20において、横軸に時間
を、縦軸に変速比を採ってある。
【0087】まず、前記協調変速制御処理手段の目標回
転速度算出処理手段は、目標回転速度算出処理を行い、
選択されたレンジ、車速V、スロットル開度及びエンジ
ン回転速度NE を読み込み、ROM52(図3)に記録
された図4に示される変速線図を参照し、選択されたレ
ンジにおける車両の走行条件及び加速要求に基づいて目
標エンジン回転速度NE * を算出する。
【0088】ところで、平坦(たん)路において減速を
行う場合と、登坂路又は降坂路において減速を行う場合
とでは、同じ距離を走行させても減速度が異なる。例え
ば、登坂路において、運転者が車両を減速させようとし
た場合、抵抗が大きくなるのでシフトダウンの変速を行
わなくても十分な減速が行われる場合が多い。また、降
坂路において、運転者が車両を減速させようとした場
合、抵抗が小さくなるので積極的にシフトダウンの変速
を行い、減速を行う必要がある。
【0089】そこで、道路勾配を算出し、算出された道
路勾配に基づいて前記最大必要減速度βmaxを補正す
るようにしている。そのために、前記協調変速制御処理
手段の道路勾配算出処理手段は、道路勾配算出処理を行
い、前記スロットル開度、車速V、車速Vから算出され
た車両の実加速度α等に基づいて道路勾配を算出する。
【0090】該道路勾配は、次のようにして算出され
る。まず、車両駆動力が次の式によって算出される。
【0091】車両駆動力=入力トルク×プーリ比×デフ
・カウンタ減速比×トランスミッション効率÷タイヤ半
径 次に、走行抵抗が次の式によって算出される。
【0092】走行抵抗=転がり抵抗係数×車両重量×重
力加速度+空気抵抗係数×前方投影面積×空気密度×
(車速V)2 ÷2 続いて、基準加速度が次の式によって算出される。
【0093】基準加速度=((車両駆動力)−(走行抵
抗))÷((車両重量)+(トランスミッションイナー
シャ)÷(タイヤ半径)2 ) ここで、トランスミッションイナーシャは、プライマリ
プーリ126(図2)系、ベルト132、セカンダリプ
ーリ131系、カウンタシャフト107、ディファレン
シャル装置109及びタイヤ系の各イナーシャを加算す
ることによって得られる。
【0094】さらに、前記基準加速度と実加速度αとの
差に基づいて前記道路勾配が算出される。
【0095】そして、前記協調変速制御処理手段の推奨
変速比算出処理手段93(図1)は、推奨変速比算出処
理を行い、道路形状に対応させて推奨変速比を算出す
る。そのために、前記推奨変速比算出処理手段93は、
まず、道路勾配に基づいて前記最大必要減速度βmax
を補正して補正必要減速度Grを算出する。ここで、前
記道路勾配をθ〔%〕(登坂路の場合は負の値を採り、
降坂路の場合は正の値を採る。)とし、道路勾配θに対
応した補正関数をfg(θ)とすると、補正必要減速度
Grは、 Gr=βmax+fg(θ) になる。なお、補正関数fg(θ)は、 fg(θ)=θ/100 で近似される。
【0096】この場合、道路勾配θに対応させて最大必
要減速度βmaxが補正されるので、適切な補正必要減
速度Grを得ることができる。したがって、適正なコー
ナ制御を行うことができる。
【0097】続いて、前記推奨変速比算出処理手段93
は、前記補正必要減速度Grが閾値、例えば、0.1G
以上であるかどうかを判断し、補正必要減速度Grが閾
値以上である場合、図17に示される推奨変速比マップ
を参照し、コーナのきつさを表す推奨車速VrX、及び
道路勾配θに応じた推奨変速比IpLを算出する。
【0098】この場合、推奨車速VrXが小さく、コー
ナがきついほど、また、道路勾配θが大きいほど前記推
奨変速比IpLは大きくされ、無段変速機10はアンダ
ードライブ側で駆動される。また、推奨車速VrXが大
きく、コーナが緩いほど、また、道路勾配θが小さいほ
ど前記推奨変速比IpLは小さくされ、無段変速機10
はオーバードライブ側で駆動される。そして、前記補正
必要減速度Grが閾値より低い場合、前記推奨変速比算
出処理手段93は、前記推奨変速比IpLを初期化し
て、オーバードライブ走行時の変速比、すなわち、最小
変速比Ipminにする。
【0099】このように、推奨車速VrXが小さく、コ
ーナがきついほど、また、道路勾配θが大きいほど前記
推奨変速比IpLは大きくされるので、アンダードライ
ブ側の変速比を活用し、大きなエンジンブレーキ力を発
生させることができるだけでなく、大きな加速トルクを
発生させることができる。
【0100】なお、コーナのきつさを表す情報として所
定の距離当たりの旋回角度Θの総旋回角度ΣΘを利用し
た場合、前記推奨変速比算出処理手段93は、前記補正
必要減速度Grが閾値以上である場合に、図17の推奨
変速比マップに代えて図18の推奨変速比マップを参照
し、コーナのきつさを表す総旋回角度ΣΘ、及び道路勾
配θに応じた推奨変速比IpLを算出する。
【0101】すなわち、総旋回角度ΣΘが大きく、コー
ナがきついほど、また、道路勾配θが大きいほど前記推
奨変速比IpLは大きくされ、無段変速機10はアンダ
ードライブ側で駆動される。そして、総旋回角度ΣΘが
小さく、コーナが緩いほど、また、道路勾配θが小さい
ほど前記推奨変速比IpLは小さくされ、無段変速機1
0はオーバードライブ側で駆動される。
【0102】なお、前記CPU31から減速不要フラグ
が送られた場合、前記推奨変速比算出処理手段93は、
推奨変速比IpLを最小変速比Ipminにする。
【0103】続いて、前記協調変速制御処理手段の最適
変速比算出処理手段94は、最適変速比算出処理を行
う。そのために、最適変速比算出処理手段94は、イグ
ニッションオン・オフ時に初期化処理を行って、走行環
境モードを通常走行モードに設定し、前記推奨変速比算
出処理において算出された推奨変速比IpLに基づい
て、走行環境モードを通常走行モード、コーナ進入モー
ド及びコーナ脱出モード間において切り替えながら、最
適変速比IpBを算出し、設定する。
【0104】すなわち、前記最適変速比算出処理手段9
4は、走行環境モードが通常走行モード、コーナ進入モ
ード及びコーナ脱出モードのうちのいずれのモードであ
るか判定し、走行環境モードが通常走行モードである場
合、前記最適変速比算出処理手段94の図示されない通
常走行モード処理手段は、通常走行モード処理を行い、
走行環境モードがコーナ進入モードである場合、前記最
適変速比算出処理手段94の図示されないコーナ進入モ
ード処理手段は、コーナ進入モード処理を行い、走行環
境モードがコーナ脱出モードである場合、前記最適変速
比算出処理手段94の図示されないコーナ脱出モード処
理手段は、コーナ脱出モード処理を行う。
【0105】そして、走行環境モードが通常走行モード
である場合、前記通常走行モード処理手段は、最適変速
比IpBを初期化して最小変速比Ipminにする。次
に、前記通常走行モード処理手段は、最適変速比IpB
(最小変速比Ipmin)と前記推奨変速比IpLとを
比較し、 IpB<IpL である場合、前記推奨変速比IpLはアンダードライブ
側に設定されているので、走行環境モードをコーナ進入
モードに移行させる。
【0106】該コーナ進入モードにおいて、前記コーナ
進入モード処理手段は、コーナに対する運転者によるシ
フトダウンの変速意図、すなわち、コーナに対する減速
する意図を表す減速意図がある場合、推奨変速比IpL
を超えない範囲でシフトダウンの変速を行い、運転者が
アクセルペダルを踏み込んでいる場合、推奨変速比Ip
Lを超えない範囲でシフトアップの変速が行われるのを
禁止する。
【0107】そのために、コーナ進入モード処理手段の
シフトダウン制御処理手段は、シフトダウン制御処理を
行う。そして、シフトダウン制御処理手段は、アクセル
センサ42によって検出されたアクセル開度に基づい
て、アクセルオフの動作が行われたかどうか、すなわ
ち、コーナに対する運転者による減速意図があるかどう
かを判断する。減速意図がある場合、シフトダウン制御
処理手段は、現在の変速比、すなわち、実変速比IpN
と推奨変速比IpLとの差ΔPrを算出し、該差ΔPr
に対応する変移速度によって最適変速比IpBを変化さ
せ、推奨変速比IpLに近づける。
【0108】前記変移速度は、所定の時間当たりのスイ
ープアップ量の大きさで決定される。なお、スイープア
ップとは所定の周期(例えば、16〔ms〕)で変速比
を大きくすることである。
【0109】前記スイープアップ量を大きくした場合に
は、変速比を大きくするのが早くなるので、結果的に変
移速度が高くなる。逆に、スイープアップ量を小さくし
た場合には、変速比を大きくするのが遅くなるので、結
果的に変移速度が低くなる。
【0110】例えば、ある車速で車両が緩いコーナに進
入する場合、必要減速度βiが小さくなり、また、推奨
車速VrXが大きくなるので、推奨変速比IpLが比較
的小さい変速比になり、前記差ΔPrが小さくなる。そ
こで、最適変速比IpBのスイープアップ量を小さくす
ることによって、変移速度を低くする。また、ある車速
で車両がきついコーナに進入する場合、必要減速度βi
が大きくなり、また、推奨車速VrXが小さくなるの
で、推奨変速比IpLが比較的大きい変速比になり、前
記差ΔPrが大きくなる。そこで、最適変速比IpBの
スイープアップ量を大きくすることによって、変移速度
を高くする。
【0111】本実施の形態において、前記シフトダウン
制御処理手段は、前記差ΔPrと閾値DPRとを比較
し、差ΔPrが閾値DPRより大きい場合に、最適変速
比IpBのスイープアップ量を大きくして変移速度を高
くし、差ΔPrが閾値DPR以下である場合は、最適変
速比IpBのスイープアップ量を小さくして変移速度を
低くする。
【0112】図19において、タイミングt0で推奨変
速比IpLは最小変速比Ipminであり、コーナに近
づき、減速が必要な場合、タイミングt1で推奨変速比
IpLは実変速比IpNより大きくなる。次に、タイミ
ングt2でアクセルオフの動作が行われ、このとき、前
記差ΔPrは閾値DPR以下であるので、最適変速比I
pBが推奨変速比IpLに向けてスイープアップさせら
れるが、スイープアップ量が小さくされるので変移速度
は低くなる。したがって、推奨変速比IpLに向けてゆ
っくりシフトダウンの変速を行う。このように、車両が
緩いコーナに進入するときのように、差ΔPrが小さい
場合は、変速比の変移速度が低く設定されることになる
ので、コーナの形状に対応させて変速比をゆっくり変化
させ、シフトダウンの変速を行うことができ、運転者に
違和感(減速を強く感じる等)を与えることがなくな
る。
【0113】また、図20において、タイミングt10
で推奨変速比IpLは最小変速比Ipminであり、タ
イミングt11でコーナに近づき、強い減速が必要な場
合には、推奨変速比IpLは実変速比IpNより大きく
される。次に、タイミングt12でアクセルオフの動作
が行われ、このとき、前記差ΔPrは閾値DPRより大
きくなるので、最適変速比IpBが推奨変速比IpLに
向けてスイープアップさせられるが、スイープアップ量
が大きくされるので変移速度が高くなる。したがって、
推奨変速比IpLに向けて、最初に急なシフトダウンの
変速が行われる。そして、タイミングt13で前記差Δ
Prは閾値DPR以下になるので、スイープアップ量が
小さくされ、その結果、変移速度が低くされ、低い変移
速度で最適変速比IpBが推奨変速比IpLに向けてス
イープアップさせられることになる。このように、車両
がきついコーナに進入するときのように、差ΔPrが大
きい場合は、スイープアップ量が大きくされ、変速比の
変移速度が高く設定されることになるので、早めにシフ
トダウンの変速を行うことができる。したがって、急な
コーナがある場合に、運転者の早めに減速したいという
減速要求に適合させることができるので、一層十分なエ
ンジンブレーキ力を得ることができる。
【0114】続いて、前記シフトダウン制御処理手段
は、最適変速比IpBと推奨変速比IpLとを比較し、 IpB>IpL である場合、推奨変速比IpLを最適変速比IpBにす
る。
【0115】なお、アクセルオフの動作が行われず、ア
クセルオンの動作が行われている場合、減速意図がない
ので、シフトダウン制御処理手段はシフトダウン制御処
理を終了する。
【0116】そして、コーナ進入モード処理手段のシフ
トアップ禁止制御処理手段は、シフトアップ禁止制御処
理を行い、シフトアップの変速を禁止し、最適変速比I
pBが小さくならないようにする。そのために、シフト
アップ禁止制御処理手段は、実変速比IpNと推奨変速
比IpLとを比較し、 IpN≦IpL であると、次の式に従って、最適変速比IpB及び実変
速比IpNのうちの大きい方の値max(IpB,Ip
N)を最適変速比IpBとする。
【0117】IpB=max(IpB,IpN) すなわち、実変速比IpN以上の推奨変速比IpLが算
出された場合、最適変速比IpB及び実変速比IpNの
うちの大きい方を最適変速比IpBとする。
【0118】そして、実変速比IpNより小さい推奨変
速比IpLが算出された場合、最適変速比IpBと推奨
変速比IpLとを比較し、 IpB<IpL である場合、推奨変速比IpLを最適変速比IpBにす
る。このように、シフトアップ禁止制御処理において
は、最適変速比IpBを推奨変速比IpLを超えない範
囲で大きくし、シフトアップの変速を禁止する。このよ
うにして、シフトアップ禁止制御処理が行われる。した
がって、コーナ進入モードにおいて、踏み込まれていた
アクセルペダルが解放されたときに、シフトアップの変
速(オフアップの変速)が行われることがなくなるの
で、運転者が空走感を覚えるのを防止することができ
る。
【0119】続いて、コーナ進入モード処理手段は、最
適変速比IpBと推奨変速比IpLとを比較し、 IpB>IpL である場合、走行環境モードをコーナ脱出モードに移行
させる。
【0120】次に、該コーナ脱出モードにおいて、コー
ナ脱出モード処理手段は、コーナに対する運転者による
シフトアップの変速意図、すなわち、シフトアップ意図
がある場合、最適変速比IpBは、運転者が違和感を与
えることがない変速速度範囲で滑らかに、かつ、推奨変
速比IpLより小さくならない範囲で小さくされ、シフ
トアップの変速が行われる。
【0121】そのために、コーナ脱出モード処理手段の
シフトアップ制御処理手段は、シフトアップ制御処理を
行う。そして、シフトアップ制御処理手段は、車速セン
サ44によって検出された車速Vに基づいて、増速状態
が継続されているかどうかを判断し、増速状態が継続さ
れている場合にシフトアップ意図があると判断し、最適
変速比IpBを適切な変移速度で、かつ、推奨変速比I
pLより小さくならない範囲で小さくし、シフトアップ
の変速を行う。また、アクセルセンサ42によって検出
されたアクセル開度に基づいて、アクセルオフの動作が
行われたかどうかを判断し、アクセルオフの動作が行わ
れた場合にシフトアップ意図があると判断することもで
きる。
【0122】なお、運転者がアクセルペダルを大きく踏
み込み、前記目標エンジン回転速度NE * が最適変速比
IpBに従って算出された目標エンジン回転速度、すな
わち、最適目標エンジン回転速度NE * Bより高くなっ
た場合には、最適変速比IpBを小さくしてオーバード
ライブ側に変化させても、シフトアップの変速は行われ
ず、運転者に違和感を与えない。したがって、この場合
も、最適変速比IpBを推奨変速比IpLより小さくな
らない範囲で小さくすることができる。
【0123】そして、コーナ脱出モード中に推奨変速比
IpLが最適変速比IpBより大きくなり、アンダード
ライブ側になると、コーナ脱出モード処理手段は走行環
境モードをコーナ進入モードに移行させる。また、コー
ナ脱出モード中に最適変速比IpBが十分小さくなり、
オーバードライブ側になると、コーナ脱出モード処理手
段は、シフトアップの変速が終了したと判断し、走行環
境モードを通常走行モードに移行させる。
【0124】ところで、車両が通常走行する走行環境、
車両がコーナに進入する走行環境、車両がコーナから脱
出する走行環境等が考えられるが、前記各走行環境に合
わない処理が行われると、処理速度が低くなってしま
う。ところが、本実施の形態においては、走行環境モー
ドが通常走行モード、コーナ進入モード及びコーナ脱出
モードのうちのいずれのモードであるかが判定され、各
走行環境に対応した処理が行われ、無駄な処理が行われ
ることがないので、処理速度を高くすることができる。
【0125】また、運転者がアクセルペダルを踏み込ん
だ状態からアクセルペダルを戻し始めたときに、シフト
アップの変速が行われると、適正なコーナ制御を行うこ
とができないが、本実施の形態においては、コーナ進入
モードにおいてシフトアップの変速が禁止されるので、
適正なコーナ制御を行うことができる。
【0126】このようにして、最適変速比算出処理が行
われると、自動変速機制御部12の変速制御処理手段9
5は、変速制御処理を行う。そのために、前記変速制御
処理手段95は、目標エンジン回転速度NE * と前記最
適目標エンジン回転速度NE * Bとを比較し、いずれか
大きい方の値を最終的な目標エンジン回転速度、すなわ
ち、最終目標エンジン回転速度NE * Eとして決定し、
該最終目標エンジン回転速度NE * Eに基づいて変速制
御を行う。なお、前記最適目標エンジン回転速度NE *
Bは、セカンダリプーリ回転速度をNsとすると、 NE * B=IpB・Ns で表される。
【0127】そして、コーナ制御が終了すると、最適変
速比IpBはオーバードライブ側に設定され、前述され
たように目標エンジン回転速度NE * 及び最適目標エン
ジン回転速度NE * Bのいずれか大きい方の値が最終目
標エンジン回転速度NE * Eにされ、その後、通常変速
制御処理手段による通常変速制御が行われる。
【0128】なお、コーナ制御と共に、登坂制御、降坂
制御、車間距離制御等の他の走行環境による車両駆動力
制御が行われている場合、それらによる各目標エンジン
回転速度NE * 及び各最適目標エンジン回転速度NE *
Bのうちの最も大きい値を最終目標エンジン回転速度N
E * Eとする。
【0129】次に、図9のフローチャートについて説明
する。 ステップS11 目標回転速度算出処理を行う。 ステップS12 道路勾配算出処理を行う。 ステップS13 推奨変速比算出処理を行う。 ステップS14 最適変速比算出処理を行う。 ステップS15 変速制御処理を行い、処理を終了す
る。
【0130】次に、図10のフローチャートについて説
明する。 ステップS13−1 最大必要減速度βmaxを補正す
る。 ステップS13−2 補正必要減速度Grが閾値以上で
あるかどうかを判断する。補正必要減速度Grが閾値以
上である場合はステップS13−3に、補正必要減速度
Grが閾値より小さい場合はステップS13−4に進
む。 ステップS13−3 推奨変速比IpLを算出し、リタ
ーンする。 ステップS13−4 推奨変速比IpLを最小変速比I
pminとし、リターンする。
【0131】次に、図11のフローチャートについて説
明する。 ステップS14−1 走行環境モードが通常走行モー
ド、コーナ進入モード及びコーナ脱出モードのうちのい
ずれのモードであるか判定する。走行環境モードが通常
走行モードである場合はステップS14−2に、走行環
境モードがコーナ進入モードである場合はステップS1
4−3に、走行環境モードがコーナ脱出モードである場
合はステップS14−4に進む。 ステップS14−2 通常走行モード処理を行い、リタ
ーンする。 ステップS14−3 コーナ進入モード処理を行い、リ
ターンする。 ステップS14−4 コーナ脱出モード処理を行い、リ
ターンする。
【0132】次に、図12のフローチャートについて説
明する。 ステップS14−2−1 最適変速比IpBを初期化し
て最小変速比Ipminとする。 ステップS14−2−2 最適変速比IpBが推奨変速
比IpLより小さいかどうかを判断する。最適変速比I
pBが推奨変速比IpLより小さい場合はステップS1
4−2−3に進み、最適変速比IpBが推奨変速比Ip
L以上である場合はリターンする。 ステップS14−2−3 走行環境モードをコーナ進入
モードに移行させ、リターンする。
【0133】次に、図13のフローチャートについて説
明する。 ステップS14−3−1 シフトダウン制御処理を行
う。 ステップS14−3−2 シフトアップ禁止制御処理を
行う。 ステップS14−3−3 最適変速比IpBが推奨変速
比IpLより大きいかどうかを判断する。最適変速比I
pBが推奨変速比IpLより大きい場合はステップS1
4−3−4に進み、最適変速比IpBが推奨変速比Ip
L以下である場合はリターンする。 ステップS14−3−4 走行環境モードをコーナ脱出
モードに移行させ、リターンする。
【0134】次に、図14のフローチャートについて説
明する。 ステップS14−3−1−1 アクセルオフの動作が行
われたかどうかを判断する。アクセルオフの動作が行わ
れた場合はステップS14−3−1−2に進み、行われ
なかった場合はリターンする。 ステップS14−3−1−2 差ΔPrが閾値DPRよ
り大きいかどうかを判断する。差ΔPrが閾値DPRよ
り大きい場合はステップS14−3−1−3に、差ΔP
rが閾値DPR以下である場合はステップS14−3−
1−4に進む。 ステップS14−3−1−3 高い変移速度で最適変速
比IpBをスイープアップさせる。 ステップS14−3−1−4 低い変移速度で最適変速
比IpBをスイープアップさせる。 ステップS14−3−1−5 最適変速比IpBが推奨
変速比IpLより大きいかどうかを判断する。最適変速
比IpBが推奨変速比IpLより大きい場合はステップ
S14−3−1−6に進み、最適変速比IpBが推奨変
速比IpL以下である場合はリターンする。 ステップS14−3−1−6 推奨変速比IpLを最適
変速比IpBとし、リターンする。
【0135】次に、図15のフローチャートについて説
明する。 ステップS14−3−2−1 実変速比IpNが推奨変
速比IpL以下であるかどうかを判断する。実変速比I
pNが推奨変速比IpL以下である場合はステップS1
4−3−2−2に、実変速比IpNが推奨変速比IpL
より大きい場合はステップS14−3−2−3に進む。 ステップS14−3−2−2 最適変速比IpB及び実
変速比IpNのうちの大きい方の値max(IpB,I
pN)を最適変速比IpBとする。 ステップS14−3−2−3 最適変速比IpBが推奨
変速比IpLより小さいかどうかを判断する。最適変速
比IpBが推奨変速比IpLより小さい場合はステップ
S14−3−2−4に、最適変速比IpBが推奨変速比
IpL以上である場合はリターンする。 ステップS14−3−2−4 推奨変速比IpLを最適
変速比IpBとし、リターンする。
【0136】次に、図16のフローチャートについて説
明する。 ステップS14−4−1 シフトアップ制御処理を行
う。 ステップS14−4−2 最適変速比IpBが推奨変速
比IpLより小さいかどうかを判断する。最適変速比I
pBが推奨変速比IpLより小さい場合はステップS1
4−4−3に、最適変速比IpBが推奨変速比IpL以
上である場合はステップS14−4−4に進む。 ステップS14−4−3 走行環境モードをコーナ進入
モードに移行させ、リターンする。 ステップS14−4−4 シフトアップの変速が終了し
たかどうかを判断する。シフトアップの変速が終了した
場合はステップS14−4−5に進み、終了していない
場合はリターンする。 ステップS14−4−5 走行環境モードを通常走行モ
ードに移行させ、リターンする。
【0137】なお、前記無段変速機10には、ベルト式
無段変速機のほかに、出力が零(0)になる状態に自己
収束する無段変速機、トロイダル無段変速機、静油圧式
無段変速機等が含まれる。また、本発明の車両駆動力制
御装置は、無段変速機10に限られるものではなく、ト
ルクコンバータ及びプラネタリギヤを備えた有段の自動
変速機、機械式変速機を自動化した有段の自動変速機、
更に、電気自動車及びハイブリッド型車両も含めた概念
である。そして、有段の自動変速機を使用する場合、変
速比を変速段に置き換えることができる。電気自動車及
びハイブリッド型車両の場合には、変速制御処理手段に
代えてモータ回生量制御手段を使用することができる。
この場合、ナビゲーション装置14からの走行環境情報
に基づいてモータの回生制御量が決定される。また、無
段変速機10を備えたハイブリッド型車両の変速比も同
様に制御される。
【0138】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両駆動力制御装置においては、少なくとも道路
情報を取得する道路情報取得処理手段と、取得された道
路情報に基づいて、車両が走行する道路の走行環境を認
識する走行環境認識処理手段と、認識された走行環境の
走行環境情報に基づいて、道路形状に対応した推奨変速
比を算出する推奨変速比算出処理手段と、算出された推
奨変速比、並びに運転者による変速意図及び実変速比に
基づいて最適変速比を算出するとともに、前記推奨変速
比と実変速比との差によって決定される所定の時間当た
りの変化量を表す変移速度で最適変速比を変化させる最
適変速比算出処理手段と、算出された最適変速比に基づ
いて変速制御処理を行う変速制御処理手段とを有する。
【0139】この場合、算出された推奨変速比、並びに
運転者による変速意図及び実変速比に基づいて最適変速
比を算出するようになっているので、道路形状に対応さ
せて変速比を変化させることができ、運転者に違和感を
与えることがなくなる。
【0140】また、早めにシフトダウンの変速を行うこ
とができるので、運転者にとって十分なエンジンブレー
キ力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両駆動力制御装
置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における無段変速機の概念
図である。
【図3】本発明の実施の形態における車両駆動力制御装
置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における変速線図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるナビゲーション処
理部の動作を示すメインフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における走行環境認識処理
のサブルーチンを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における推奨車速マップを
示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における減速線マップを示
す図である。
【図9】本発明の実施の形態における自動変速機制御部
の動作を示すメインフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における推奨変速比算出
処理のサブルーチンを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における最適変速比算出
処理のサブルーチンを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における通常走行モード
処理のサブルーチンを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるコーナ進入モー
ド処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態におけるシフトダウン制
御処理のサブルーチンを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態におけるシフトアップ禁
止制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態におけるコーナ脱出モー
ド処理のサブルーチンを示す図である。
【図17】本発明の実施の形態における推奨変速比マッ
プを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態における他の推奨変速比
マップを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における最適変速比のス
イープアップを説明する第1の図である。
【図20】本発明の実施の形態における最適変速比のス
イープアップを説明する第2の図である。
【符号の説明】
12 自動変速機制御部 16 データ記録部 33 ROM 90 道路情報取得処理手段 91 走行環境認識処理手段 93 推奨変速比算出処理手段 94 最適変速比算出処理手段 95 変速制御処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA02 MA06 NA01 RA02 SB02 TA01 TA10 UA07 VA47Z VA74W VA77W VB01Z VB04W VB07Z VC01Z VC03Z VC05Z VC06Z VD11Z VD14Z VD16W VD17Z VE01W VE03W VE04W VE06Z VE07Z VE08Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも道路情報を取得する道路情報
    取得処理手段と、取得された道路情報に基づいて、車両
    が走行する道路の走行環境を認識する走行環境認識処理
    手段と、認識された走行環境の走行環境情報に基づい
    て、道路形状に対応した推奨変速比を算出する推奨変速
    比算出処理手段と、算出された推奨変速比、並びに運転
    者による変速意図及び実変速比に基づいて最適変速比を
    算出するとともに、前記推奨変速比と実変速比との差に
    よって決定される所定の時間当たりの変化量を表す変移
    速度で最適変速比を変化させる最適変速比算出処理手段
    と、算出された最適変速比に基づいて変速制御処理を行
    う変速制御処理手段とを有することを特徴とする車両駆
    動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記走行環境情報は、道路情報に基づい
    て算出された、車両が減速しなければならない減速の度
    合いを表す必要減速度、及び道路形状を表す情報である
    請求項1に記載の車両駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 車両が走行する道路の道路勾配を算出す
    る道路勾配算出処理手段を備え、前記推奨変速比算出処
    理手段は、道路勾配及び道路形状に基づいて推奨変速比
    を算出する請求項1に記載の車両駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記最適変速比算出処理手段は、運転者
    による減速意図及びシフトアップ意図のうちの少なくと
    も一方に対応させて最適変速比を算出する請求項1に記
    載の車両駆動力制御装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも道路情報を取得し、取得され
    た道路情報に基づいて、車両が走行する道路の走行環境
    を認識し、認識された走行環境の走行環境情報に基づい
    て、道路形状に対応した推奨変速比を算出し、算出され
    た推奨変速比、並びに運転者による変速意図及び実変速
    比に基づいて最適変速比を算出し、算出された最適変速
    比に基づいて変速制御処理を行うことを特徴とする車両
    駆動力制御方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも道路情報を取得し、取得され
    た道路情報に基づいて、車両が走行する道路の走行環境
    を認識し、認識された走行環境の走行環境情報に基づい
    て、道路形状に対応した推奨変速比を算出し、算出され
    た推奨変速比、並びに運転者による変速意図及び実変速
    比に基づいて最適変速比を算出し、算出された最適変速
    比に基づいて変速制御処理を行うことを特徴とする車両
    駆動力制御方法のプログラムを記録した記録媒体。
JP2000332667A 2000-10-31 2000-10-31 車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びプログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP4742416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000332667A JP4742416B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びプログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000332667A JP4742416B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002139135A true JP2002139135A (ja) 2002-05-17
JP4742416B2 JP4742416B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=18808843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000332667A Expired - Fee Related JP4742416B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びプログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4742416B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170519A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Toyota Motor Corp 車両用駆動力制御装置
JP2012153227A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速度制御装置
JP2013011308A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速度制御装置、車両用減速度制御方法
JP2013011307A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速度制御装置、車両用減速度制御方法
DE102016104243A1 (de) 2015-03-17 2016-09-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Antriebskraft-Steuerungssystem für ein Fahrzeug
JP2019100477A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 マツダ株式会社 車両の制御装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000027981A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Aqueous Reserch:Kk 車輌の変速制御装置
JP2000039062A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Equos Research Co Ltd 車輌の変速制御装置
JP2000046170A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Equos Research Co Ltd 車輌の変速制御装置
JP2000283278A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Equos Research Co Ltd 車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000027981A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Aqueous Reserch:Kk 車輌の変速制御装置
JP2000039062A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Equos Research Co Ltd 車輌の変速制御装置
JP2000046170A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Equos Research Co Ltd 車輌の変速制御装置
JP2000283278A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Equos Research Co Ltd 車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170519A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Toyota Motor Corp 車両用駆動力制御装置
JP2012153227A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速度制御装置
JP2013011308A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速度制御装置、車両用減速度制御方法
JP2013011307A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速度制御装置、車両用減速度制御方法
DE102016104243A1 (de) 2015-03-17 2016-09-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Antriebskraft-Steuerungssystem für ein Fahrzeug
US10040457B2 (en) 2015-03-17 2018-08-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving force control system for vehicle
JP2019100477A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 マツダ株式会社 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4742416B2 (ja) 2011-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6634982B2 (en) Automatic speed changer controller, automatic speed changer control method, and recording medium having program for method recorded thereon
JP4012730B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
US6636787B2 (en) Apparatus, method, and program for drivingly controlling hybrid vehicles
KR19990028198A (ko) 차량제어장치
JPH09259397A (ja) 自動変速機の制御装置
KR19980703014A (ko) 차량 제어 장치
JP4543444B2 (ja) 車両制御装置
JP4742416B2 (ja) 車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びプログラムを記録した記録媒体
JP4112034B2 (ja) 車両の制御装置
JP3601435B2 (ja) 車両駆動力制御装置及び車両駆動力制御方法
JPH10169765A (ja) 運転指向判定装置
JP4665301B2 (ja) 車両駆動力制御装置、車両駆動力制御方法及びプログラムを記録した記録媒体
JP4012731B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3967984B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3968010B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP4014987B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3973421B2 (ja) 車輌用制御装置及び当該制御方法、並びに当該制御プログラム
JP3882598B2 (ja) 自動変速機制御装置、自動変速機制御方法及びそのプログラム
JP2001173776A (ja) 自動変速機制御装置、自動変速機制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP4348927B2 (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
JP2004347070A (ja) 車両制御装置
WO2001048399A1 (fr) Controleur automatique de selecteur de vitesse, procede de controle automatique de selecteur de vitesse, et support d'enregistrement muni d'un programme relatif au procede enregistre dans le support
JPH09240321A (ja) 車両の制御装置
JP2001165298A (ja) 自動変速機制御装置、自動変速機制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2002139137A (ja) 車両制御装置、車両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110311

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees