JP2000280636A - 感熱記録用支持体およびこれを用いた記録体 - Google Patents

感熱記録用支持体およびこれを用いた記録体

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JP2000280636A
JP2000280636A JP11091006A JP9100699A JP2000280636A JP 2000280636 A JP2000280636 A JP 2000280636A JP 11091006 A JP11091006 A JP 11091006A JP 9100699 A JP9100699 A JP 9100699A JP 2000280636 A JP2000280636 A JP 2000280636A
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Koji Narita
光司 成田
Hidekazu Mikami
英一 三上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーマルヘッドによりプリントする際のカール
発生が少ない記録体用支持体および記録体を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂フィルムよりなる芯層(B)
の片面に、熱可塑性樹脂を主成分とし、ブタジエンに水
素が付加されたスチレンブタジエンゴムが熱可塑製樹脂
成分の5〜60重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムよ
りなる表面層(A)を積層した積層フィルムであるか、
熱可塑性樹脂を主成分とし、ブタジエンに水素が付加さ
れたスチレンブタジエンゴムが熱可塑性樹脂成分の5〜
60重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムであることを
特徴とする感熱記録用支持体である。また該支持体上に
熱転写受容層または感熱発色層を形成したことを特徴と
する記録体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドで
記録(印画も含む)を行う熱転写受容シート(以下、単
に受容シートと記す)や感熱記録体に使用する支持体、
および該支持体を用いた記録体に関するものである。更
に詳しく述べるならば、サーマルヘッドによりプリント
する際のカール発生が少ない記録体用支持体および記録
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】染料熱転写プリンターは、染料インクシ
ートに、受容シートの染料染着性樹脂を含む受容層を重
ね合わせ、サーマルヘッドなどから供給される熱によ
り、染料を受容層上に転写して画像を形成するものであ
る。このような染料熱転写プリンターにおいて、良好な
プリント印画を得るためには、厚さが均一で、柔軟性を
有する必要がある。例えば、合成紙やプラスチックフィ
ルムに受容層を形成したものが提案されているが、プリ
ント時にサーマルヘッドの熱でフィルムが熱収縮を起こ
し、カールが発生し(以下、単にプリントカールと記
す)、商品価値を著しく低下させるという欠点があっ
た。
【0003】この欠点を解決するために、例えば、紙な
どのように熱収縮性の小さな芯材の両面に、一軸ないし
二軸延伸フィルムや多層構造フィルムを積層貼着させた
基材を用いる構成が提案されている(特開昭62−19
8497号公報)。しかし、このような多層構造の受容
シートにおいても、プリントカールを防ぐことができな
かった。プリントカールは、プリント時にサーマルヘッ
ドの熱で受容層側のフィルムが熱収縮を起こし発生する
カールである。プリントカール対策としては、受容シー
トの構成を、受容層、延伸フィルム、芯材、延伸フィル
ムを積層したものとして、表層側のフィルムの熱収縮率
が小さなものを使用したり(特開平5−254263号
公報)、裏側のフィルムを厚くしたり(特開平2−50
891号公報)することが提案されていたが、実際に使
うフィルムの低熱収縮化が困難であったり、積層材の厚
さの制限から薄いフィルムを使わざるを得なかったりし
て、必ずしも有効な手段ではなかった。また、延伸フィ
ルム、芯材、延伸フィルムを積層したものは、工程が複
雑であり、製造コスト的にも不利であった。
【0004】また、フィルムに脂環族飽和炭化水素樹脂
を配合することによって、芯材と積層せずにプリントカ
ールを改善する提案(特開平7−25174号公報)が
なされているが、製造する過程における各種の冷却ロー
ルもしくは加熱ロールに貼り付く現象が起こり、フィル
ム表面に荒れが生じ、外観が不良になるため、配合量が
制限され、十分な効果が得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、サーマルプ
リンター、特に染料熱転写プリンターに適し、基材とし
て紙などの芯材にフィルムを積層することなく、プリン
トカール発生の少ない受容シート用の支持体、および受
容シートを提供しようとするものである。本発明の支持
体および記録体は、染料熱転写プリンターのみならず、
溶融インクを用い受像シートに加熱転写する溶融熱転写
記録方式、記録体自身に発色層を一層或いは複数層有し
加熱発色する感熱記録方式などの各種サーマルプリンタ
ーにも適用し得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者が鋭意研究を行
った結果、染料染着性受容層、支持体を順次積層した熱
転写受容シートにおいて、支持体表面にブタジエンに水
素が付加されたスチレンブタジエンゴムを含有せしめれ
ば、プリントカールが小さくなり、また、製造工程が単
純かつ製造コスト的に有利であることを見いだし、本発
明に至ったのである。
【0007】(1)本発明は、熱可塑性樹脂フィルムよ
りなる芯層(B)の片面に、熱可塑性樹脂を主成分と
し、ブタジエンに水素が付加されたスチレンブタジエン
ゴムが熱可塑製樹脂成分の5〜60重量%含有する熱可
塑性樹脂フィルムよりなる表面層(A)を積層した積層
フィルムであることを特徴とする感熱記録用支持体であ
る。特に、表面層(A)の厚さが、18μm以上である
ことをが好ましい。また、芯層(B)を構成する熱可塑
性樹脂の主成分がポリオレフィンであり、表面層(A)
を構成するブタジエンに水素が付加されたスチレンブタ
ジエンゴム以外の熱可塑性樹脂の成分が、ポリオレフィ
ンであることが好ましい。更に、積層フィルムの表面層
を形成していない面に熱可塑性樹脂フィルムである裏層
(C)が積層されていることが好ましい。更にまた、芯
層(B)が無機顔料を含有することが好ましい。
【0008】(2)また本発明は、熱可塑性樹脂を主成
分とし、ブタジエンに水素が付加されたスチレンブタジ
エンゴムが熱可塑性樹脂成分の5〜60重量%含有する
熱可塑性樹脂フィルムであることを特徴とする感熱記録
用支持体である。また、熱可塑性樹脂のその他の成分が
ポリオレフィンであることが好ましい。更に、熱可塑性
樹脂フィルムが無機顔料を含有することが好ましい。
【0009】(3)更に本発明は、(1)、(2)の感
熱記録用支持体のブタジエンに水素が付加されたスチレ
ンブタジエンゴムを含有するフィルム上に熱転写受容層
または感熱発色層を形成したことを特徴とする記録体で
ある。熱転写受容層が染料接着性を有する樹脂を含有す
ることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】第一の本発明は、熱可塑性樹脂フ
ィルムよりなる芯層(B)の片面に、熱可塑性樹脂を主
成分とし、ブタジエンに水素が付加されたスチレンブタ
ジエンゴムが熱可塑製樹脂成分の5〜60重量%含有す
る熱可塑性樹脂フィルムよりなる表面層(A)を積層し
た積層フィルムである感熱記録用支持体である。表面層
の熱可塑性樹脂成分としてブタジエンに水素が付加され
たスチレンブタジエンゴム(以下、単に水添SBRと記
す)を5〜60重量%含有せしめることにより、プリン
トカールを小さくすることができる。因みに水添SBR
の配合量が5重量%未満であると、プリントカールを防
止できず、60重量%を超えると、プリントカール防止
効果が飽和するだけでなく、製造過程での各種冷却ロー
ルや加熱ロールに貼り付く現象が起こり、フィルム表面
に荒れが生じ、外観が不良になり好ましくない。なお、
水添SBRが配合されている層の厚さは18μm以上有
することが好ましく、18μm未満であると、表面層に
よるプリントカール防止効果が十分に発揮されない場合
が有る。
【0011】また、積層フィルムの芯層にも水添SBR
を任意の配合量で含有することもできる。ただし、製造
過程で、表面層が設けられる前に、各種冷却ロールや加
熱ロールを経由するような場合、水添SBRの配合量は
熱可塑性樹脂成分の60重量%以下にとどめることが好
ましい。因みに、水添SBRの配合量が60重量%を超
えると、製造過程での各種冷却ロールや加熱ロールに貼
り付く現象が起こり、フィルム表面に荒れが生じ、外観
が不良になり好ましくない。
【0012】また、積層フィルムの裏面側(表面層を形
成していない面側)には、カールを防止する等ために、
熱可塑性樹脂フィルムからなる裏面層(C)を設けても
良い。例えば、裏面にも受容層や発色層を形成する場合
には、熱可塑性樹脂フィルム中に水添SBRを熱可塑性
樹脂成分の5〜60重量%含有せしめることが好まし
い。
【0013】更に、積層フィルムを構成する層の一部を
一軸もしくは二軸の延伸を施して、腰の強さなどを付与
してもよい。もちろん、支持体全体に一軸もしくは二軸
の延伸を施してもよい。なお、積層方法は、ドライラミ
ネート法や溶融押出ラミネート法、共押出法等、公知の
方法を採用することができる。
【0014】第二の本発明は、熱可塑性樹脂を主成分と
し、ブタジエンに水素が付加されたスチレンブタジエン
ゴムが熱可塑性樹脂成分の5〜60重量%含有する熱可
塑性樹脂フィルムである感熱記録用支持体である。熱可
塑性樹脂成分として水添SBRを5〜60重量%含有せ
しめることにより、プリントカールを小さくすることが
できる。因みに水添SBRの配合量が5重量%未満であ
ると、プリントカールを防止できず、60重量%を超え
ると、プリントカール防止効果が飽和するだけでなく、
製造過程での各種冷却ロールや加熱ロールに貼り付く現
象が起こり、フィルム表面に荒れが生じ、外観が不良に
なり好ましくない。
【0015】本発明で使用できる水添SBRとしては、
特に限定はしないが、ビニル芳香族化合物が5〜60%
有し、且つ共役ジエン部の二重結合の少なくとも80%
以上が水素添加により飽和されたものが改良効果に優れ
るので好ましい。なお、水素添加が80%に満たない
と、経時劣化が生じやすくなる。
【0016】第一の発明の表面層(A)、芯層(B)、
並びに必要に応じて形成される裏面層(C)を構成する
熱可塑性樹脂フィルム、第二の発明を構成する熱可塑性
樹脂フィルムに使用される水添SBR以外の熱可塑性樹
脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂等が挙げられるが、ポリオレフィン系樹脂が好ましく
使用できる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン・ポリプロピレン共重
合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、ポリ(4−メチルペンテン−1)、
ポリスチレンなどが挙げることができる。
【0017】上記熱可塑性樹脂フィルムには、微細空孔
を形成するために、或いは白色度を高めるために等の目
的で無機顔料を適宜配合することができる。無機顔料と
しては、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、
硫酸アルミニウム、焼成クレー、タルク、シリカなどが
挙げられる。これらの無機顔料の平均粒子径は特に限定
しないが、10μm以下であることが好ましい。
【0018】本発明である感熱記録用支持体は、50〜
300μmの厚さを有することが望ましい。この厚さが
50μm未満であると、得られる記録体(受容シート、
感熱記録体)の機械的強度が不十分となり、かつその硬
さおよび変形に対する反発力が不十分となり、印画の際
に生じる記録体のカールを十分に防止できないという不
都合を生ずることがある。また厚さが300μmを越え
ると、得られる記録体の厚さが過大になり、プリンター
内蔵できる記録体収容枚数の低下を招くことになる。
【0019】第三の発明は、上記のようにして得られた
支持体の水添SBRを含有する熱可塑性樹脂フィルムの
面に熱転写受容層または感熱発色層を形成した記録体で
ある。熱転写受容層は、昇華転写法、溶融転写法など、
使用する熱転写法式に合わせた受容層が形成される。感
熱発色層は、単色型、多色型、或いは、可逆型、不可逆
型など特に限定するものではなく、公知の感熱発色層が
形成される。以下、記録体の例として、プリントカール
が生じ易い昇華転写受容シートについて説明する。
【0020】昇華転写受容シートにおいては、支持体上
にインキリボンの染料を受容するために受容層が設けら
れている。受容層には、染料染着性の高い樹脂を必須成
分として用い、架橋剤、融着防止剤、および紫外線吸収
剤等が適宜配合される。染料染着性の高い樹脂として
は、アセテートブチレート系樹脂、ポリエステル系樹脂
等が用いられる。また、架橋剤にはイソシアネート、エ
ポキシ等、紫外線吸収剤にはベンゾトリアゾール、ベン
ゾフェノン、フェニルサリシレート、シアノアクリレー
ト等、融着防止剤にはアクリルシリコン樹脂、滑剤、離
型剤等が用いられる。これら受容層成分は架橋剤を介し
て架橋反応を起こすものが好ましい。塗工量は0.1〜
20.0g/m2 の範囲であることが望ましい。
【0021】本発明の受容シートにおいて、受容層に対
し反対の面(裏面)上に、走行性向上、静電気の防止、
受容シート相互の擦れによる受像層の損傷防止、さらに
はプリントした受容シートを重ね置きしたとき、受容層
からそれに接触隣接する受容シート裏面への染料移行の
防止などを目的として背面被覆層が形成されていてもよ
い。背面被覆層には、接着剤として有効な樹脂が含ま
れ、この樹脂は、受容シートの走行性、受容層面の傷つ
き防止の為にも有効なものである。
【0022】このような樹脂としては、アクリル樹脂、
エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ア
ルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等、並びに
これらの樹脂の反応硬化物を用いることができる。また
背面被覆層には帯電防止処理のために各種の導電剤を添
加することができる。この導電剤としては、カチオン系
ポリマーを用いることが望ましい。背面被覆層の塗工量
は、0.3〜10.0g/m2 の範囲内にあることが望
ましい。これら各塗工層は、ブレードコーター、エアー
ナイフコーター、ゲートロールコーターなどのコーター
を用いて塗工、乾燥して形成することができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
に説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるも
のではない。なお、実施例中の「部」および「%」は、
すべて「重量部」および「重量%」を示す。 「受容層用塗料」 ポリエステル樹脂(商標:バイロン200、東洋紡社製) 100部 シリコーンオイル(商標:KF393、信越シリコン社製) 3部 イソシアネート(商標:タケネートD−140N、武田薬品社製) 5部 トルエン 300部
【0024】実施例1 ポリプロピレン40部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を60部含む樹脂層
(A)、ポリプロピレンを主成分とし炭酸カルシウムを
含み、二軸延伸を施した樹脂層(B)、ポリプロピレン
を主成分とした樹脂層(C)を積層し、支持体を作製し
た。樹脂層(A)を20μm、樹脂層(B)を170μ
m、樹脂層(C)を10μmとした。得られた支持体の
樹脂層(A)側の表面に、上記受容層用塗液を、固形分
塗工量が8g/m2となるように塗工、乾燥(120
℃、1分)して受容層を形成して、熱転写受容シートを
作製した。
【0025】実施例2 ポリプロピレン70部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を30部含む樹脂層
(A)、ポリプロピレンを主成分とし炭酸カルシウムを
含む樹脂層(B)、ポリプロピレンを主成分とする樹脂
層(C)を積層し、支持体を作製した。樹脂層(A)を
20μm、樹脂層(B)を170μm、樹脂層(C)を
10μmとした。得られた支持体の樹脂層(A)側の表
面に、上記受容層用塗液を、固形分塗工量が8g/m2
となるように塗工、乾燥(120℃、1分)して受容層
を形成して、熱転写受容シートを作製した。
【0026】実施例3 ポリプロピレン95部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を5部含む樹脂層
(A)、ポリプロピレンを主成分とし炭酸カルシウムを
含む樹脂層(B)、ポリプロピレンを主成分とする樹脂
層(C)を積層し、支持体を作製した。樹脂層(A)を
20μm、樹脂層(B)を170μm、樹脂層(C)を
10μmとした。得られた支持体の樹脂層(A)側の表
面に、上記受容層用塗液を、固形分塗工量が8g/m2
となるように塗工、乾燥(120℃、1分)して受容層
を形成して、熱転写受容シートを作製した。
【0027】実施例4 ポリプロピレン40部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を60部含む樹脂層
(A)、ポリプロピレンを主成分とし炭酸カルシウムを
含む樹脂層(B)、ポリプロピレンを主成分とした樹脂
層(C)を積層した後、二軸延伸を施し支持体を作製し
た。樹脂層(A)を20μm、樹脂層(B)を170μ
m、樹脂層(C)を10μmとした。得られた支持体の
樹脂層(A)側の表面に、上記受容層用塗液を、固形分
塗工量が8g/m2となるように塗工、乾燥(120
℃、1分)して受容層を形成して、熱転写受容シートを
作製した。
【0028】実施例5 ポリプロピレン40部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を60部含む樹脂層
(A)、ポリプロピレンを主成分とし炭酸カルシウムを
含み、二軸延伸を施した樹脂層(B)、ポリプロピレン
を主成分とした樹脂層(C)を積層し、支持体を作製し
た。樹脂層(A)を15μm、樹脂層(B)を170μ
m、樹脂層(C)を10μmとした。得られた支持体の
樹脂層(A)側の表面に、上記受容層用塗液を、固形分
塗工量が8g/m2となるように塗工、乾燥(120
℃、1分)して受容層を形成して、熱転写受容シートを
作製した。
【0029】比較例1 ポリプロピレン97部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を3部含む樹脂層
(A)、ポリプロピレン40部に対し、水添SBR(商
標:ダイナロン 1320P、JSR社製)を60部含
み、炭酸カルシウムを含む樹脂層(B)、ポリプロピレ
ンを主成分とする樹脂層(C)を積層し、支持体を作製
した。樹脂層(A)を20μm、樹脂層(B)を170
μm、樹脂層(C)を10μmとした。得られた支持体
の樹脂層(A)側の表面に、上記受容層用塗液を、固形
分塗工量が8g/m2となるように塗工、乾燥(120
℃、1分)して受容層を形成して、熱転写受容シートを
作製した。
【0030】比較例2 ポリプロピレン30部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を70部含む樹脂層
(A)、ポリプロピレンを主成分とし、炭酸カルシウム
を含む樹脂層(B)、ポリプロピレンを主成分とする樹
脂層(C)を積層し、支持体を作製した。しかし、積層
工程中にあるロールに樹脂層(A)が貼り付き表面が著
しく荒れたため、受容層用塗液の塗工を中止した。
【0031】比較例3 ポリプロピレン97部に対し、石油樹脂(商標:アルコ
ンP125、荒川化学社製)を3部含む樹脂層(A)、
ポリプロピレン40部に対し、石油樹脂(商標:アルコ
ンP125、荒川化学社製)を60部含み、炭酸カルシ
ウムを含み、縦方向のみに延伸を施した樹脂層(B)、
ポリプロピレンを主成分とした樹脂層(C)を積層し、
横方向に延伸を施し、支持体を作製した。樹脂層(A)
を15μm、樹脂層(B)を170μm、樹脂層(C)
を15μmとした。得られた支持体の樹脂層(A)側の
表面に、上記受容層用塗液を、固形分塗工量が8g/m
2となるように塗工、乾燥(120℃、1分)して受容
層を形成して、熱転写受容シートを作製した。
【0032】比較例4 ポリプロピレンを主成分とした多層構造フィルム(商
標:FPG150,王子油化合成紙製)を支持体とし
た。得られた支持体の片面に、上記受容層用塗液を、固
形分塗工量が8g/m2となるように塗工、乾燥(12
0℃、1分)して受容層を形成して、熱転写受容シート
を作製した。
【0033】実施例6 ポリプロピレン40部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を60部含み、炭酸
カルシウムを含む、200μmの支持体を作製した。得
られた支持体の表面に、上記受容層用塗液を、固形分塗
工量が8g/m2となるように塗工、乾燥(120℃、
1分)して受容層を形成して、熱転写受容シートを作製
した。
【0034】実施例7 ポリプロピレン40部に対し、水添SBR(商標:ダイ
ナロン 1320P、JSR社製)を60部含み、炭酸
カルシウムを含み、二軸延伸を施した、200μmの支
持体を作製した。得られた支持体の表面に、上記受容層
用塗液を、固形分塗工量が8g/m2となるように塗
工、乾燥(120℃、1分)して受容層を形成して、熱
転写受容シートを作製した。
【0035】評価 上記各実施例および比較例で得られた受容シートについ
て、下記のように評価を行った。評価結果を表1に示
す。 〔プリントカール評価〕得られた受容シートをA4サイ
ズに断裁し、熱転写プリンター(コダック:XLS−8
400)でのベタを印画した。この印画済みシートを2
0℃65%RHの環境下で5分間水平な机上に受容層面
を上にして放置したところ、受容層を凹面側となるよう
にカールが発生した。カールの程度は、凹面側を上にし
て放置したときの4隅の持ち上がり量を測定し、それら
の平均値で表した。一般に、カールが15mm以上にな
ると印画プリンター中で走行トラブルを起こしやすくな
る等、商品価値が著しく低下する。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明はプリントカールの発生が少な
い、昇華熱転写方式を初めとする熱転写方式の受容シー
トや感熱記録体を提供するものであって、産業界に寄与
するところは大である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムよりなる芯層(B)
    の片面に、熱可塑性樹脂を主成分とし、ブタジエンに水
    素が付加されたスチレンブタジエンゴムが熱可塑製樹脂
    成分の5〜60重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムよ
    りなる表面層(A)を積層した積層フィルムであること
    を特徴とする感熱記録用支持体。
  2. 【請求項2】表面層(A)の厚さが、18μm以上であ
    る請求項1記載の感熱記録用支持体。
  3. 【請求項3】芯層(B)を構成する熱可塑性樹脂の主成
    分、および表面層(A)を構成するブタジエンに水素が
    付加されたスチレンブタジエンゴム以外の熱可塑性樹脂
    の成分が、ポリオレフィンである請求項1又は2記載の
    感熱記録用支持体。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂を主成分とし、ブタジエンに
    水素が付加されたスチレンブタジエンゴムが熱可塑性樹
    脂成分の5〜60重量%含有する熱可塑性樹脂フィルム
    であることを特徴とする感熱記録用支持体。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂のその他の成分がポリオレフ
    ィンである請求項4記載の感熱記録用支持体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか一項に記載の感熱記
    録用支持体のブタジエンに水素が付加されたスチレンブ
    タジエンゴムを含有するフィルム上に熱転写受容層また
    は感熱発色層を形成したことを特徴とする記録体。
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