JP2000280549A - プリンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字媒体２１の取替え時などにその装填
を間違わないようにし、プリンター２０に正しい印字媒
体２１が装填されているかを判断可能で、必要であれば
警報を発して、印字媒体２１の装填ミスに起因する印字
の無駄をなくすことができるプリンター２０を提供する
こと。 【解決手段】 プリンター２０に装填する印字媒体２１
自体に磁性マーク２５を付帯させることに着目したもの
で、非印字面１１に磁性マーク２５を設け、プリンター
２０に装備したセンサー手段２２がこの磁性マーク２５
の有する磁力を検出可能とし、検出した磁力に応じ、予
め設定した印字媒体２１の種類を識別し、正しい印字媒
体２１が装填されているかどうかの判断を可能としたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はプリンターにかかる
もので、とくに各種の情報を印字して、小売業における
商品、流通業における取扱い貨物、製造業における材
料、半製品あるいは製品、その他の物品に貼り付けるた
めの、あるいは取り付けるための印字媒体の印字面に印
字を行うプリンターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から各種印字方式によるプリンター
に各種の印字媒体を装填してそれぞれの印字を行ってい
る。従来のプリンター１（たとえば、サーマルプリンタ
ー）およびその印字媒体２（たとえば、ラベル連続体）
について図４および図５に基づき説明する。図４は、プ
リンター１の概略説明図であって、プリンター１は、印
字媒体２の供給手段３と、データ入力手段４と、印字手
段５と、センサー手段６と、制御手段７と、を有する。

【０００３】印字媒体２は、帯状の台紙８と、台紙８に
仮着した複数枚の感熱発色性のラベル片９とを有し、ラ
ベル片９の表面側を印字面１０とし、帯状の台紙８の裏
面側を非印字面１１として、非印字面１１に、それぞれ
のラベル片９に対応して位置検出用マーク１２を所定間
隔（ピッチ）で設けてある。

【０００４】図５は、印字媒体２の裏面図であって、印
字媒体２の移送にともなってセンサー手段６の位置に対
応するような部位に位置検出用マーク１２をあらかじめ
印刷してあり、センサー手段６がたとえば光学的にこれ
を読み取って検出信号を制御手段７に出力する。位置検
出用マーク１２は、印字位置検出あるいは印字媒体２の
有無検出のためのみに使用されているもので、台紙８に
おける裏面部の端側（図５）、中央部あるいはその他任
意の部位に所定の長さないし大きさでこれを形成してあ
るものである。

【０００５】印字媒体２の供給手段３は、印字媒体２を
ロール状としてこれを装填し、印字媒体２の印字および
移送にともなって繰り出し可能としてある。

【０００６】データ入力手段４は、たとえばキーボード
などからこれを構成し、所定の印字データを入力して制
御手段７の制御により印字手段５を駆動し、印字を行
う。なお、パソコン１３その他の外部機器から印字デー
タを入力可能とすることができる。

【０００７】印字手段５は、たとえばサーマルヘッド１
４と、プラテンローラー１５と、を有し、駆動モーター
１６によるプラテンローラー１５の回転駆動により、こ
の間に印字媒体２を移送し、上記印字データにもとづく
サーマルヘッド１４の発熱素子１７の所定パターンでの
発熱により印字媒体２の印字面１０に所定の印字情報を
印字する。なお印字媒体２としては、感熱発色性のラベ
ル及びタグの他にも、カ−ボンリボン等を用いた熱転写
式のラベルやタグ、さらには台紙なしラベルなどがあ
る。

【０００８】センサー手段６は、印字媒体２の位置検出
用マーク１２を検出して、その検出信号を制御手段７に
出力し、この信号にもとづき制御手段７は、駆動モータ
ー１６およびプラテンローラー１５を介して印字媒体２
の移送を制御するとともに、サーマルヘッド１４に印字
データを送って上述の印字動作を制御する。

【０００９】こうした構成のプリンター１において、あ
る印字媒体２を使いきったときには、新しい印字媒体２
と交換する必要があるが、それに応じて、データ入力手
段４によるスイッチ（図示せず）を切り換えたり、その
他の機構を操作する必要がある。しかしながら、実際の
操作において、間違った印字媒体２を装填したり、切り
換え操作をまちがえたりしたまま印字すると、印字媒体
２の無駄になるばかりか、その切換え操作に無用の神経
を使うことにもなるという問題がある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、印字媒体の取替え時
などにその装填を間違わないようにすることができるプ
リンターを提供することを課題とする。

【００１１】また本発明は、プリンターに正しい印字媒
体が装填されているかを判断可能で、必要であれば警報
を発するとともに、印字動作を停止することもできるプ
リンターを提供することを課題とする。

【００１２】また本発明は、印字媒体の装填ミスに起因
する印字媒体の無駄をなくすことが可能なプリンターを
提供することを課題とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、プリ
ンターに装填する印字媒体自体にその種類を識別可能な
磁性マークを付帯させることに着目したもので、印字面
および非印字面を有する印字媒体を装填してこの印字面
に印字を行うプリンターであって、上記非印字面に所定
の間隔を有して磁性マークを設け、この磁性マークが有
する磁力を検出可能とするセンサー手段と、検出した磁
力に応じて印字媒体の種類を識別可能とする制御手段
と、を有することを特徴とするプリンターである。

【００１４】印字媒体の種類を予め設定する入力手段
と、この入力手段によって設定した印字媒体の種類情報
と上記制御手段によって識別した印字媒体の種類情報と
が整合するか否かを判定する判定手段と、不整合のとき
に警報を発する警報手段とを更に有することを特徴とす
るプリンターである。

【００１５】上記センサー手段を複数設けてなるプリン
ターである。

【００１６】したがって、印字を開始する前に、その装
填ミスを警告することができるため、間違った印字媒体
への印字を避け、印字ミスの無駄をなくすことができ
る。

【００１７】

【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
プリンターを図１、図２および図３にもとづき説明す
る。ただし、図４および図５と同様の部分には同一符号
を付し、その詳述はこれを省略する。図１は、上記実施
の形態によるプリンター２０の概略説明図であって、プ
リンター２０は、印字媒体２１の供給手段３と、前記デ
ータ入力手段４と、前記印字手段５と、前記センサー手
段６と、磁気検出用センサー手段２２とを有する。

【００１８】印字媒体２１は、図４に示した印字媒体２
と同様に、帯状の台紙８およびラベル片９を有するとと
もに、非印字面１１に、位置検出用マーク１２に代えて
磁性マーク２５を予め印刷してある。

【００１９】図２は、印字媒体２１の裏面図である。図
中の磁性マーク２５は、可視判別可能な磁気インキから
なり、これに対応して、前記センサー手段６は位置検出
機能を果たし、また磁気検出用センサー手段２２は、磁
性マーク２５が有する磁力を検出し、その磁力に応じ
て、設定された所定の印字媒体の種類を識別可能とす
る。たとえば５００エルステッドの磁力を検知すればそ
の印字媒体はサーマル紙であり、１０００エルステッド
であればフィルムベースの熱転写用ラベルであり、１５
００エルステッドであれば一般熱転写用ラベルというよ
うに識別可能とする制御手段２３を有している。

【００２０】また当該磁性マーク２５は、印字媒体２１
の印字位置情報を形成する従来の位置検出用マーク１２
と同じ位置、具体的には、印字媒体２１の移送方向にお
いて、たとえば最下流側にある。

【００２１】かくすることにより、センサー手段２２が
従来のまま（図４のセンサー手段６）である従来のプリ
ンター１にこの印字媒体２１を装填したときにも、印字
位置情報だけは確実に検出可能とすることができる。

【００２２】また制御手段２３は、ブザーあるいは発光
手段などによる警報手段２６を有する。

【００２３】こうした構成のプリンター２０および印字
媒体２１において、印字媒体２１の移送にともなってセ
ンサー手段２２が印字媒体２１の磁性マーク２５が有す
る磁力を検出し、制御手段２３がこれに応じて印字媒体
２１の種類を識別する。しかして、データ入力手段４あ
るいはパソコン１３から入力設定した印字媒体の種類情
報データとの整合性を判定する判定手段２４にて、不整
合となれば制御手段２３は警報手段２６に警報制御信
号、たとえば不適切である旨の表示や警告灯の点灯ある
いは警報の吹鳴等を出力して（警報工程）、装填された
印字媒体２１が正しくないことを知らせるとともに、印
字手段５への停止命令を行い印字動作を停止する。

【００２４】次に、図３は第二の実施の形態を示し、印
字媒体３０の裏面図８では、磁性マーク２５に対向する
位置に２つめの磁性マーク２９を設け、プリンター側に
はそれぞれの磁性マーク２５、２９が有する磁力の検出
を可能とするセンサー手段２２、２８を設け、それぞれ
の有する磁力の組み合わせによって得た値に印字媒体の
種類を予め設定することによって、より多くの印字媒体
の種類を識別可能とする。

【００２５】また磁性マークの位置は印字媒体の裏面部
の任意の部位に所定の長さないし大きさでこれを形成
し、それと同数の磁力検出センサー手段を設けることに
よって、更に多くの印字媒体の種類を識別可能とする。

【００２６】なお印字媒体２１の非印字面１１は、台紙
８の裏面のみならず、ラベル片９の表面側であっても印
字面１０とは異なる部分にこれを形成することもでき
る。

【００２７】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、印字媒体
の印字位置情報を有する部位に印字媒体の種類を特定可
能な情報を付帯させたので、印字媒体の装填ミスを回避
し、予め設定した印字媒体との整合性のチェックを行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態によるプリンター２０の概
略説明図である。

【図２】同、印字媒体２１の裏面図である。

【図３】同、印字媒体３０の裏面図である。

【図４】従来のプリンター（たとえばサーマルプリンタ
ー）の概略説明図である。

【図５】同、印字媒体２の裏面図である。

【符号の説明】

１ プリンター（サーマルプリンター、図３） ２ 印字媒体（ラベル連続体） ３ 印字媒体２、２１、３０の供給手段 ４ データ入力手段（キーボード） ５ 印字手段 ６ センサー手段（光学センサー） ７ 制御手段 ８ 帯状の台紙 ９ 感熱発色性のラベル片 １０ 印字面 １１ 非印字面 １２ 位置検出用マーク １３ パソコン（データ入力手段） １４ サーマルヘッド １５ プラテンローラー １６ 駆動モーター １７ サーマルヘッド１４の発熱素子 ２０ プリンター（実施の形態、図１） ２１ 印字媒体（実施の形態、図１） ２２ センサー手段（磁気センサー） ２３ 制御手段 ２４ 判定手段 ２５ 磁性マーク ２６ 警報手段 ２８ センサー手段（磁気センサー） ２９ 磁性マーク ３０ 印字媒体

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印字面および非印字面を有する印字媒
   体を装填してこの印字面に印字を行うプリンターであっ
   て、 前記非印字面に所定の間隔を有して磁性マークを設け、 この磁性マークが有する磁力を検出可能とするセンサー
   手段と、 検出した磁力に応じて印字媒体の種類を識別可能とする
   制御手段と、を有することを特徴とするプリンター。
2. 【請求項２】 印字媒体の種類を予め設定する入力手
   段と、 この入力手段によって設定した印字媒体の種類情報と前
   記制御手段によって識別した印字媒体の種類情報とが整
   合するか否かを判定する判定手段と、 不整合のときに警報を発する警報手段とを更に有するこ
   とを特徴とする請求項１記載のプリンター。
3. 【請求項３】 前記センサー手段を複数設けてなる請
   求項１記載のプリンター。