JP2000279548A - スプリンクラヘッドカバー - Google Patents
スプリンクラヘッドカバーInfo
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Abstract
は確実に作動して落下するスプリンクラカバーを得るこ
と。 【解決手段】 スプリンクラヘッド55又は天井材50
等に取付けられた取付部材2に係止し、常時は係止を解
除する方向に付勢された付勢部材20と、この付勢部材
20の付勢を規制すると共に、スプリンクラヘッド55
の一部をカバーするカバー部材10と、カバー部材10
をスプリンクラヘッド55側に固定する低融点合金とを
備えた。
Description
れたスプリンクラヘッドを外的衝撃から守るスプリンク
ラヘッドカバーに関するものである。
ヘッドが外的衝撃を受けて暴発するのを防止すると共
に、スプリンクラヘッド取付部の隙間を塞いで意匠的に
もよくするためのスプリンクラヘッドカバーが例えば実
公平7−37638号公報に開示されている。図24は
同公報に記載されたスプリンクラヘッド用ガード(同公
報に言う「スプリンクラヘッド用ガード」は、本明細書
に言うところのスプリンクラヘッドカバーに相当するも
のである。)を取り付けた状態の説明図、図25はスプ
リンクラヘッド用ガードの分解斜視図である。
蓋部材63および低融点合金64から構成されている。
取り付け体61は円環状であり、周囲に複数の突出部6
5が形成され,その中に木ねじを通すことのできる穴6
6が穿設されている。この取り付け体61にはL字形の
複数の脚67が設置されており、脚67は低融点合金6
4がはんだ付けできるような材料からできている。低融
点合金64はスプリンクラーヘッドの作動温度よりも低
い融点をもつようなものにする。
ぼ同一大の皿ばねであり、取り付け体61の脚67と一
致するところには切欠68が形成されている。蓋部材6
3は凹状となっており、上部周囲には取り付け体61と
ほぼ同一大のフランジ69が形成されている。このフラ
ンジ69は取り付け体61の脚67と低融点合金64で
接合するため、はんだ付けできる材料でなければならな
い。また、蓋部材の周囲には複数の開口70が設けられ
ている。
取り付け体61の脚67を入れ,蓋部材63のフランジ
69上に脚67を置いてから、脚67とフランジ69と
を低融点合金64で接着する。このようにして組立てら
れたガードは、スプリンクラーヘッド55が取り付けら
れた天井50の穴53とほぼ同芯にして取り付ける。こ
の取り付けは、取り付け体61の穴66に木ねじ74を
通して天井50に直接取り付ける。
の作用について説明する。火災が発生するとガードが熱
せられ、取り付け体61と蓋部材63を接着していた低
融点合金64が溶ける。このとき、蓋部材63に蓋部材
63を落下させるようなばね力が作用しているため蓋部
材63の自重に加えてばね力で蓋部材63が落下する。
638号公報に開示されたスプリンクラヘッド用ガード
においては、低融点合金64が火災の熱で溶けることに
よって蓋部材63が取り付け体61から外れる構造であ
るため、原則として4箇所の低融点合金64の全てが溶
解しなければ、蓋部材63が取り付け体61から外れな
い。このため、スプリンクラヘッドが作動するまでに長
時間を要するという問題がある。
を比較的弱くしておき、4箇所のうちのいずれか1箇所
が外れれば他の3箇所はばね材62の付勢力に抗しきれ
ずに、蓋部材63が外れるようにすることも考えられる
が、そのような構成にすると、蓋部材63の取付が不安
定となり、長期間に亘る径年変化あるいは取付前の輸送
中の振動等により接着部が外れてしまうことが考えら
れ、信頼性のある構造とは言えなくなってしまう。
場合には、低融点合金64が外気に触れる状態にあるの
で、例えば駐車場などに設置した場合には、排気ガスに
含まれる腐食性のある亜硫酸ガスによって低融点合金6
4の性状が変化してしまい、接着強度が低下してカバー
が外れてしまうという問題があった。
設けられており、スプリンクラーヘッド55の感知部が
外気に触れる構造になっている。このため、上記と同様
に、感知部に腐食性のあるガスが触れることによって、
腐食生成物が層をなすことになり、感知遅れが発生する
という問題もあった。
れたものであり、通常時には簡単に外れることはなく、
火災の際には確実に作動して落下するスプリンクラヘッ
ドカバーを提供することを目的としたものである。
ラヘッドカバーは、スプリンクラヘッド又は天井材等に
取付けられた取付部材に係止し、常時は該係止を解除す
る方向に付勢された付勢部材と、該付勢部材の付勢を規
制すると共に、前記スプリンクラヘッドの一部をカバー
するカバー部材と、該カバー部材を前記スプリンクラヘ
ッド側に固定する低融点合金とを備えたものである。
勢部材に固定した。また、上記のスプリンクラヘッドと
カバー部材との間に前記スプリンクラヘッドの一部を保
護するプロテクタを設け、前記カバー部材を低融点合金
により前記プロテクタに固定した。
勢部材を介装し、該付勢部材により前記カバー部材を下
方に付勢した。また、上記の付勢部材をプロテクタと一
体的に構成した。
バーは、スプリンクラヘッドに取り付けられ、ほぼ円筒
状に形成されて下端外周にフランジが設けられた取付部
材と、該取付部材に取り付けられ、前記スプリンクラヘ
ッドを下方から覆うほぼ椀状に形成されたカバー部材と
を備え、該カバー部材の上端が前記フランジの下面に当
接するようにしたものである。
金属製のカバー部材によって、スプリンクラヘッドを覆
うスプリンクラヘッドカバーにおいて、前記スプリンク
ラヘッドと前記カバー部材の間に、樹脂製のプロテクタ
を設けたものである。また、上記のスプリンクラヘッド
に取り付けられる取付部材を設け、該取付部材の下部に
係止段部を設けると共に、前記プロテクタの上部に前記
係止段部に係合する係止突部を設けた。
実施の形態1に係るスプリンクラヘッドカバーの設置状
態を示す縦断面図である。図において、50は天井板で
あり、スプリンクラヘッドを設置するための開口部53
が設けられている。55は開口部53に臨ませて設置さ
れ、その感知部55aが天井板50から室内等に突出し
たスプリンクラヘッド、1はスプリンクラヘッド55に
装着されたスプリンクラヘッドカバーである。なお、8
0は開口部53のスプリンクラヘッドカバー1の外周を
閉塞するシーリングプレートである。
クラヘッド55に装着される取付部材2、取付部材2の
下端部に後述するばね材20を介して取付部材2と離脱
可能に装着され、スプリンクラヘッド55の感知部55
aを覆うカバー部材10、カバー部材10の内面側にお
いて取付部材2の下端部に接合されたプロテクタ15、
取付部材2とカバー部材10との間に設けられ、カバー
部材10を外方及び下方に付勢する付勢部材としてのば
ね材20等から構成されている。以下、これら各構成部
材について詳細に説明する。
面図である。取付部材2は例えば合成樹脂によりほぼ円
筒状に形成されて下端部外周にはフランジ3が設けられ
ており、フランジ3の上面には等間隔(図には120°
の場合が示してある)で、下方に向ってほぼ45°の角
度で傾斜した複数の係止凹部4が設けられている。5は
フランジ3の下面に設けられた係止段部である。そし
て、上端側内周面には段部6が形成されてそれより上の
部分は拡径されており、その内周面にはスプリンクラヘ
ッド55のおねじにねじ込むためのめねじ7が設けられ
ている。
6を設けた理由を説明する。スプリンクラヘッド55に
は、取付部材2の上端内周面に形成したねじに螺合する
ねじ部55bが形成されているが、このねじ部55bに
はスプリンクラヘッド55を配管に取りつける際に工具
を係合させるための溝55cが設けられている(図1参
照)。このため、段部6が無い場合には取付部材2をス
プリンクラヘッド55に取りつけた際に、取付部材2と
スプリンクラヘッド55との間で溝55cの部分が隙間
となってしまい、その間隙から腐食性の気体が流入して
しまう。そこで、溝55cの深さよりも幅の大きい段部
6を形成することによって、取付部材2をスプリンクラ
ヘッド55に取りつけた際に段部6が溝55cの底より
も内側に位置することになり、取付部材2とスプリンク
ラヘッド55との間に隙間ができるのを防止するように
したものである。また、この段部6はスプリンクラヘッ
ドカバー1にかかる垂直方向の力を受け止めて、スプリ
ンクラヘッド55を保護する機能も備えている。
ルミニウムなどの薄い材料をほぼ椀状に形成して構成し
たものである。また、プロテクタ15は図4の側面図及
び図5の縦断面図に示すように、例えば合成樹脂製でリ
ング状に形成された上枠16、この上枠16より小径で
リング状の下枠17、及びこれら上枠16と下枠17を
連結する複数のリブ18とを一体成形したもので、上枠
16の上面には取付部材2の係止段部5に係合する係止
突部19が設けられている。プロテクタ15に複数のリ
ブ18を設けたのは、プロテクタ15自体の容量を小さ
くして熱容量を小さくすると共に、カバー体10との接
触面積を小さくすることによって、カバー部材10の熱
をプロテクタ15が奪うのを極力防止し、後述のはんだ
の溶融を促進し、スプリンクラヘッドカバー1の作動遅
れを防止するためである。
間に開口部が形成されているので、カバー部材10が落
下したのち、仮にプロテクタ15が取付部材2に固着し
て落下しなくても開口部から熱気流が流入するため、ス
プリンクラヘッド55が作動遅れを生じることはない。
なお、スプリンクラヘッド55の作動に伴い、放水圧力
によってプロテクタ15は確実に落下する。
図に示すように、板ばねからなり、120°の間隔で張
出した支持腕22a,22b,22cからなるほぼY字
状の本体部21と、各支持腕22a〜22cからほぼ9
0°の方向に分岐した分岐板23a,23b,23cと
からなり、各支持腕22a〜22cはほぼカバー部材1
0の内縁に沿う状態で上方に円弧状に折曲げられ、先端
部はそれぞれほぼ45°の角度で内側に折曲げられて係
止部24a,24b,24cが形成されている。なお、
この状態では、各支持腕22a〜22cを結ぶ円周の半
径r2 は、カバー部材10の上端部の内周の半径r1 よ
り大きく、r2 >r1 に形成されている(図9参照)。
また、各分岐板23a〜23cは下方に向って円弧状に
折曲げられている。
施の形態の組立手順の一例について説明する。なお、カ
バー部材10の内面中心部には、図10(a)に示すよ
うに、ばね材20を固定するためのほぼコ字状のフック
12が、スプリンクラヘッド55の作動温度より低い融
点をもつ低融点合金であるはんだ11によりあらかじめ
取付けられている。
部5にプロテクタ15の上面に設けた係止突部19を嵌
合し、ついで、プロテクタ15の下面に、支持腕22a
〜22cを取付部材2の係止凹部4の位置とそれぞれ一
致させてばね材20を当接し、この3部品を治具を使用
するなどしてカバー部材10内に押し込む。これによ
り、ばね材20の支持腕22aがカバー部材10の底部
に設けたフック12の腕13a,13bの間に挿入さ
れ、また、各支持腕22a〜22cは、カバー部材10
に押圧されて内側に弾性変形し、係止部24a〜24c
が取付部材2の係止凹部4にそれぞれ係止する。
22cの先端を結ぶ円周の半径r2と、カバー部材10
の上端部内周の半径r1 とは、前述のようにr2 >r1
の関係にあるので、3部品をカバー部材10内に押し込
むと、ばね材20はカバー部材10内に圧入された状態
になって、各支持腕22a〜22cの上部はカバー部材
10に押圧されて弾性変形し、取付部材2のフランジ3
及びプロテクタ15の上枠16に圧接されると共に、係
止部24a〜24cが取付部材2の係止凹部4にそれぞ
れ係止する。
フック12の腕13a,13bを互いに内側に折り曲げ
て支持腕22aをかしめ、固定する。このとき、ばね材
20の各分岐板23a〜23cはカバー部材10の底面
に圧接されてカバー部材10を下方に付勢し、また、支
持腕22a〜22cは外側に広がる方向に付勢されてい
る。
に係るスプリンクラヘッドカバーにおいては、ばね材2
0の本体部21はフック12によりカバー部材10に固
定されており、また、支持腕22a〜22cはカバー部
材10により取付部材2に圧接され、かつ、その係止部
24a〜24cが取付部材2の係止凹部4に係止してい
る。このため、スプリンクラヘッド55の感知部55a
を覆うカバー部材10は、ばね材20の分岐板24a〜
24cによる下方への付勢力に打勝って、その位置に保
持される。
材2は、天井材50の下から開口部53に挿入され、ス
プリンクラヘッド55に嵌合してそのめねじ7をスプリ
ンクラヘッド55のねじ部55bに螺合して固定し、装
着される。このように、スプリンクラヘッド55へのカ
バー部材10の取付けは、ねじ部55bへの回転作業だ
けで行えるので、カバー部材10の着脱作業がきわめて
容易である。このとき、カバー部材10はスプリンクラ
ヘッド55の感知部55aを覆って保護し、その上端部
はシーリングプレート80の下面に当接するので、スプ
リンクラヘッド55を完全に密閉し、腐食性の気体及び
液体が侵入しないようになる。
クタ15を介してカバー部材10により覆われ、かつ、
プロテクタ15と取付部材2とは、互いに段部を備えた
係止段部5と係止突部19とによって係止しているの
で、スプリンクラヘッド55を外力から確実に保護する
ことができる。すなわち、カバー部材10の下方又は側
方から作用する外力は、プロテクタ15を介して取付部
材2に吸収され、その外力がスプリンクラヘッド55に
加わることはない。
の作用を説明する。図1における監視状態から、火災時
の火炎又は熱気流によってカバー部材10が加熱される
と、フック12を取付けているはんだ11が溶けてカバ
ー部材10とばね材20とが分離し、拘束が解除されて
フリー状態となり、カバー部材10はばね材20の分岐
板23a〜23cのばね力によって下方に押し出され
る。これにより、カバー部材10の上部がばね材20の
支持腕22a〜22cから外れて押圧力がなくなるた
め、各支持腕22a〜22cはそのばね力によって外方
に変位し、係止部24a〜24cが取付部材2の係止凹
部4から離脱する。
材10がばね材20のばね力及び自重により取付部材2
から外れて落下し、これに続いてばね材20及びプロテ
クタ15も自重により落下して、スプリンクラヘッド5
5の感知部55aが露出する。これにより、火災による
火炎又は熱気流が直接感知部55aに作用し、スプリン
クラヘッド55が作動する。
2への係止機能及びカバー部材10への付勢機能を有す
るばね材20をカバー部材10内に圧入し、火災時の熱
により溶解するはんだ11を介してカバー部材10に固
定するようにしたので、部品が少なく組立がきわめて容
易であり、監視時には、カバー部材10によりスプリン
クラヘッド55の感知部55aを確実に保護することが
できる。
熱気流の当り易い底部の1か所に設けたはんだ11を介
してばね材20に固定されており、火災時には確実には
んだ11が溶解して早期に取付部材2側と分離すること
ができるので、感度がよく信頼性の高いスプリンクラヘ
ッドカバー1を得ることができる。また、輸送時や監視
時などにおいて、カバー部材10が不用意に外れること
もない。
樹脂で構成したので、火災時に熱が取付部材2に奪われ
ることが少なく、スプリンクラヘッド55の感度を向上
することができる。なお、上記の説明では、スプリンク
ラヘッドカバー1を、取付部材2、プロテクタ15、ば
ね材20、カバー部材10等によって構成した場合を示
したが、プロテクタ15は省略してもよい。
形態2に係るスプリンクラヘッドカバーをスプリンクラ
ヘッドに装着した状態を示す縦断面図である。図におい
て、55は天井板に設けた開口部(図1参照)に臨ませ
て設置されたスプリンクラヘッド、1は本実施の形態に
係るスプリンクラヘッドカバーで、スプリンクラヘッド
55に装着された取付部材2、スプリンクラヘッド55
の感知部55aを覆うカバー部材10、カバー部材10
の内側において取付部材2の下端部に接合されたプロテ
クタ15、プロテクタ15の下端部に設けられたストッ
パ板31、プロテクタ15の外周に設けられ外側に広が
るように付勢された付勢手段であるばねフック35、プ
ロテクタ15とカバー部材10との間に介装された付勢
手段であるコイルばね41等からなっている。
に、実施の形態1の取付部材2とほぼ同じ構造のもので
あるが、フランジ3の上面外周にフランジ3の外径より
大きい当接部8が一体に形成されており、フランジ3に
はほぼ等間隔(図には、120°間隔の場合が示してあ
る)で、当接部8の上面からフランジ3にかけて、底部
がほぼ45°の角度で下方に向って傾斜した係止凹部4
が設けられている。なお、この取付部材2は、実施の形
態1にも使用することができる。
材10と同じ構造のもので、内面中心部には、図10で
説明したように、はんだ11によりコ字状のフック12
が取付けられている。
7の下面図に示すように、例えば合成樹樹脂製でリング
状の上枠16、この上枠16より小径でリング状の下枠
17、及びこれら上枠16と下枠17を連結する複数の
リブ18とを一体成形してなり、上枠16の上面には、
取付部材2の係止段部5に係合する係止突部19が設け
られている。そして、下枠17の直径方向には、下面が
カバー部材10の底部の形状に対応して弧状に形成さ
れ、両端部が、例えば下枠17にインサートされて一体
成形された帯状の金属板からなるストッパ板31が設け
られている。
隔で設けられたリブ(例えば、18a,18b,18
c)は、外側面の上下方向に凹部18dが設けられてお
り、この凹部18dの下端部には、先端部がほぼ45°
に折り曲げられて係止部36が形成された板ばねからな
るばねフック35の基端部が例えばインサートされて一
体成形されている。なお、17aは下枠17の外周に形
成された段部で、コイルばね41のばね座を形成する。
て本実施の形態の組立手順の一例について説明する。先
ず、取付部材2の下端部に設けた係止段部5にプロテク
タ15の上面に設けた係止突部19を嵌合させる。この
とき、各ばねフック35の位置を、取付部材2の係止凹
部4の位置に整合させる。そして、プロテクタ15の段
部17aにコイルばね41を嵌合し、この状態で治具を
使用するなどして、これら3部品をカバー部材10内
に、取付部材2の当接部8がカバー部材10の上端部に
当接するまで押込む。
10の底部に設けたフック12の腕13a,13bの間
に挿入され、コイルばね41はプロテクタ15とカバー
部材10との間に圧縮されて介装される。また、ばねフ
ック35はカバー部材10に押圧されて凹部18d内に
折り曲げられて収容され、圧入状態で押し込まれて先端
部に設けた係止部36が取付部材2の係止凹部4に係止
する。この状態で、フック12の腕部13a,13bを
互いに内側に折り曲げてかしめ、ストッパ板31をフッ
ク12、ハンダ11を介してカバー部材10に固定す
る。このときの状態を図13に示す。
にあたっては、ばねフック35がプロテクタ15にあら
かじめ取付けられているので、取付部材2とプロテクタ
15の位置決めが容易である。また、プロテクタ15に
ばねフック35が取付けられているため、実施の形態1
の場合と異なり、プロテクタ15はカバー部材10内で
全く動かないので、感知部55aに接触することはな
い。
においては、カバー部材10はプロテクタ15との間に
介装されたコイルばね41により、常時下方に向う付勢
力を受けているが、カバー部材10とプロテクタ15と
はストッパー板31とフック12とにより一体に固定さ
れており、さらに、プロテクタ15に設けたばねフック
35は、カバー部材10を外方に付勢する反力によりそ
の係止部36が取付部材2の係止凹部4に係止している
ので、スプリンクラヘッド55の感知部55aを覆うカ
バー部材10は、コイルばね41の付勢力に打勝ってそ
の位置に保持される。このとき、カバー部材10の上端
部は、取付部材2の当接部8の下面に密着するので、内
部機構を密封することができ、腐食性の気体及び液体の
流入を防止できる。このように構成したスプリンクラヘ
ッドカバー1は、実施の形態1の場合と同様にスプリン
クラヘッド55にねじ嵌合され、感知部55aを保護す
る。
説明する。図13における監視状態から、火災時の熱に
よってカバー部材10が加熱されると、フック12を取
付けているはんだ11が溶けてカバー部材10とストッ
パー板31とが分離し、カバー部材10はプロテクタ1
5による拘束が解除されてフリー状態になるので、コイ
ルばね41のばね力によって下方に押出される。これに
より、カバー部材10の上部がばねフック35から外れ
てその押圧力がなくなるので、各ばねフック35はその
ばね力によって外方に変位し、係止部36が取付部材2
の係止凹部4から離脱する。
ら外れて落下し、これに続いてコイルばね41及びプロ
テクタ15も自重により落下して、スプリンクラヘッド
55の感知部55aが露出する。そして、感知部55a
に加えられた火災の熱によりスプリンクラヘッド55が
作動する。
ねフック35をプロテクタ15にインサートして一体成
形した場合を示したが、両者又は何れか一方をねじによ
りプロテクタ15に固定するようにしてもよく、あるい
は、プロテクタ15にスリット状の溝を設けて、この溝
にストッパー板31及びばねフック35の両者又は何れ
か一方の端部を挿入するようにしてもよい。
パー板31の両端部を上方に折曲げたのち先端部を僅か
に外方に折曲げて係止部32を形成すると共に、プロテ
クタ15の下枠17の内壁に段部17bを設ける。そし
て、ストッパー板31をフック12によりあらかじめカ
バー部材10に取付けておき、コイルばね41、プロテ
クタ15及び取付部材2をカバー部材10内に押込んだ
際に、図21(b)に示すように、ストッパー板31の
係止部32をプロテクタ15の段部17bに自動的に係
止させるようにしてもよい。さらに、プロテクタ15の
下枠17の直径方向に、プロテクタ15と同じ材料でス
トッパー板31を一体成形して形成してもよい。
曲げて、取付部材2の係止凹部4に係止する係止部36
を形成した場合を示したが、図22(a)に示すよう
に、ばねフック35の先端部に設けた係止部36に、断
面ほぼ三角形状の樹脂部材37をインサートして一体化
してもよく、あるいは、図22(b),(c)に示すよ
うに、ばねフック35のセンタ部をほぼ7字状に折曲げ
た折曲げ部36aを、取付部材2のフランジ3に設けた
係止溝4a内に挿入するようにしてもよい。このように
構成することにより、ばねフック35の先端部を取付部
材2に確実に係止させることができる。
とプロテクタ15との接合部に、例えば板ばねの如き弾
性材42を介装しておけば、火災時におけるプロテクタ
15の落下をさらに促進することができ、若しプロテク
タ15が取付部材2に固着しても、カバー部材10の落
下時に確実にプロテクタ15も落下させることができ
る。なお、本例は、実施の形態1にも実施することがで
きる。
2への係止機能を有するばねフック35を備えたプロテ
クタ15を、コイルばね41を介してカバー部材10内
に圧入し、このプロテクタ15を火災時の熱により溶解
するはんだ11を介してカバー部材10に固定するよう
にしたので、監視時にはカバー部材10によりスプリン
クラヘッド55の感知部55aやはんだ11を密封し
て、外力や腐食性ガス等から確実に保護することができ
る。また、火災時にはカバー部材10が早期かつ確実に
落下して感知部55aを露出させ、スプリンクラヘッド
55を作動させるようにしたので、感度がよく信頼性の
高いスプリンクラヘッドを得ることができる。また、輸
送時や監視時などにおいて、カバー部材10が不用意に
外れることもない。
2をスプリンクラヘッド55に取付けた場合を示した
が、天井材等に直接取付けるようにしてもよく、あるい
は、シーリングプレートと一体成形して天井材等に取付
けるようにしてもよい。
は、スプリンクラヘッド又は天井材等に取付けられた取
付部材に係止し、常時は該係止を解除する方向に付勢さ
れた付勢部材と、該付勢部材の付勢を規制すると共に、
前記スプリンクラヘッドの一部をカバーするカバー部材
と、該カバー部材を前記スプリンクラヘッド側に固定す
る低融点合金とを備え、火災時には低融点合金が溶解し
て早期かつ確実にカバー部材を落下させるようにしたの
で、簡単な構造で信頼性の高いスプリンクラヘッドを得
ることができる。
より付勢部材に固定したので、上記と同様の効果を得る
ことができる。
の間に前記スプリンクラヘッドの一部を保護するプロテ
クタを設け、前記カバー部材を低融点合金により前記プ
ロテクタに固定したので、上記と同様の効果が得られる
と共に、スプリンクラへッドの感知部をより確実に保護
することができる。
勢部材を介装し、該付勢部材により前記カバー部材を下
方に付勢したので、火災時により早期にかつ確実にカバ
ー部材を落下させることができる。
成したので、プロテクタの製作及びスプリンクラヘッド
カバーの組立が容易である。
バーは、スプリンクラヘッドに取り付けられ、ほぼ円筒
状に形成されて下端外周にフランジが設けられた取付部
材と、該取付部材に取り付けられ、前記スプリンクラヘ
ッドを下方から覆うほぼ椀状に形成されたカバー部材と
を備え、該カバー部材の上端が前記フランジの下面に当
接されてスプリンクラヘッドを密閉するようにしたの
で、腐食性の気体や液体が侵入するのを防止できる。
金属製のカバー部材によって、スプリンクラヘッドを覆
うスプリンクラヘッドカバーにおいて、前記スプリンク
ラヘッドと前記カバー部材の間に、樹脂製のプロテクタ
を設けたので、スプリンクラヘッドを外力から確実に保
護することができる。
取付部材を設け、この取付部材の下部に係止段部を設け
ると共に、プロテクタの上部にこの係止段部に係合する
係止突部を設けたので、両者は一体的に結合されてスプ
リンクラヘッドを外力からより確実に保護することがで
きる。
ドカバーの設置状態を示す縦断面図である。
明図である。
ッドカバーの取付状態を示す縦断面図である。
明図である。
明図である。
である。
明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 スプリンクラヘッド又は天井材等に取付
けられた取付部材に係止し、常時は該係止を解除する方
向に付勢された付勢部材と、 該付勢部材の付勢を規制すると共に、前記スプリンクラ
ヘッドの一部をカバーするカバー部材と、 該カバー部材を前記スプリンクラヘッド側に固定する低
融点合金とを備えたことを特徴とするスプリンクラヘッ
ドカバー。 - 【請求項2】 カバー部材を、低融点合金により付勢部
材に固定したことを特徴とする請求項1記載のスプリン
クラへッドカバー。 - 【請求項3】 スプリンクラヘッドとカバー部材との間
に前記スプリンクラヘッドの一部を保護するプロテクタ
を設け、前記カバー部材を低融点合金により前記プロテ
クタに固定したことを特徴とする請求項1記載のスプリ
ンクラへッドカバー。 - 【請求項4】 プロテクタとカバー部材との間に付勢部
材を介装し、該付勢部材により前記カバー部材を下方に
付勢したことを特徴とする請求項3記載のスプリンクラ
へッドカバー。 - 【請求項5】 付勢部材をプロテクタと一体的に構成し
たことを特徴とする請求項4記載のスプリンクラヘッド
カバー。 - 【請求項6】 スプリンクラヘッドに取り付けられ、ほ
ぼ円筒状に形成されて下端外周にフランジが設けられた
取付部材と、 該取付部材に取り付けられ、前記スプリンクラヘッドを
下方から覆うほぼ椀状に形成されたカバー部材とを備
え、 該カバー部材の上端が前記フランジの下面に当接するこ
とを特徴とするスプリンクラヘッドカバー。 - 【請求項7】 火災時に落下する薄い金属製のカバー部
材によって、スプリンクラヘッドを覆うスプリンクラヘ
ッドカバーにおいて、 前記スプリンクラヘッドと前記カバー部材の間に、樹脂
製のプロテクタを設けたことを特徴とするスプリンクラ
ヘッドカバー。 - 【請求項8】 スプリンクラヘッドに取り付けられる取
付部材を設け、 該取付部材の下部に係止段部を設けると共に、前記プロ
テクタの上部に前記係止段部に係合する係止突部を設け
たことを特徴とする請求項7記載のスプリンクラヘッド
カバー。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09148099A JP4103060B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | スプリンクラヘッドカバー |
Publications (3)
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---|---|
JP2000279548A true JP2000279548A (ja) | 2000-10-10 |
JP2000279548A5 JP2000279548A5 (ja) | 2006-03-23 |
JP4103060B2 JP4103060B2 (ja) | 2008-06-18 |
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ID=14027579
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP09148099A Expired - Fee Related JP4103060B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | スプリンクラヘッドカバー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4103060B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP09148099A patent/JP4103060B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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