JP2000278831A - バケット用支持枠および支持具 - Google Patents

バケット用支持枠および支持具

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JP2000278831A
JP2000278831A JP8026399A JP8026399A JP2000278831A JP 2000278831 A JP2000278831 A JP 2000278831A JP 8026399 A JP8026399 A JP 8026399A JP 8026399 A JP8026399 A JP 8026399A JP 2000278831 A JP2000278831 A JP 2000278831A
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JP8026399A
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Kanji Hara
寛二 原
Yamato Unno
大和 海野
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持具のアンカリングをなすバケット用支持
枠と、あらゆる方向に負荷が加わっても工具類の安定し
た保持を行うことができる支持具を提供する。 【解決手段】 高所作業用設備に設けられるバケット1
2に装着され、作業工具の把持をなすバランス支持装置
54を固定する支持具14である。当該支持具14のス
テージガイド40にバケット12を挟みバケット壁面1
6への固定をなす締付ボルト44を設ける。一方ステー
ジガイド40の先端に伸縮可能な支柱18を設け、当該
支柱18を、突張部材を介してバケット12に固定され
るバケット用支持枠10に形成された支持穴に挿通す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業を行うた
めのバケット車に作業工具の把持をなす支持装置を搭載
させるのに好適なバケット用支持枠および支持具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電力用架線ケーブルの工事を行う場合、
作業設備に搭載したバケットに作業者が乗り込んでケー
ブルの切断や接続等を行っている。そして、近年は、工
事現場周囲の家庭や病院、工場などへの影響を考慮し、
送電をしている状態、いわゆる活線状態で工事が行われ
るようになっている。この活線状態の工事においては、
長尺の絶縁体からなるホットスティックと称する操作棒
の先端に作業工具を取り付け、操作棒の基端部に設けた
操作ハンドルなどを操作してケーブルの絶縁被覆を剥い
だり、ケーブルの接続等を行うようにしている。
【0003】ところで、操作棒は、その先端に3〜10
kg程度の重量を有する作業工具を装着するため、作業
者はこの重量を支持しながら工具の操作を行う必要があ
り、長時間の作業が困難であるばかりでなく、操作棒先
端の工具を作業目的に適した所定の動作を行わせること
も容易でない。特に、操作棒を傾斜させた状態で作業す
る場合、先端に重い工具が取り付けてあるため、操作棒
を所定の角度に維持することが極めて困難となる。この
ため、特開平9−163533号公報に示されるように
工具等を操作する操作棒などの被支持物を任意の姿勢で
バランス支持するバランス支持装置が提案されている。
【0004】図7は、バランス支持装置をバケットに装
着した状態を示す断面図を示す。同図に示すようにバケ
ット1における壁面2にはバランス支持装置3を固定す
るための支持具4が取りつけられる。当該支持具4の本
体5はブロック形状からなり、この本体5に形成された
穴部(図示せず)にバランス支持装置3の先端を挿入す
ることで当該バランス支持装置3の保持と、穴部まわり
の回転を可能にしている。また本体5からはL字フック
6が突出形成されるとともにこのL字フック6の先端に
は締付ボルト7が設けられており、L字フック6にて壁
面2に本体5を掛止させ、締付ボルト7にて前記壁面2
を本体5と挟み込むことで、当該本体5を壁面2に固定
するようにしている。
【0005】そして支持具4に装着されたバランス支持
装置3の工具把持機構部8に作業工具(図示せず)を装
着した後、バランス支持装置3を動かすことで、高所に
おける作業を行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしバランス支持装
置3の支持を行う支持具4には以下の問題点があった。
すなわちバランス支持装置3を動かし、作業工具を移動
させると、その移動先によってはバランス支持装置3と
作業工具との重心が回転モーメントとなって締付ボルト
7の軸心まわりに働く場合が考えられる。しかし支持具
4はこの(締付ボルト7まわりの)回転方向に対して壁
面2との摩擦力のみで固定されていることから、支持装
置等による回転モーメントが前記摩擦力にて生じるモー
メントを上回れば、支持具4が回転するおそれもあり、
バランス支持装置3と作業工具との保持が不安定になる
場合が考えられる。
【0007】本発明は上記従来の問題点に着目し、支持
具のアンカリングをなすバケット用支持枠と、あらゆる
方向に負荷が加わっても工具類の安定した保持を行うこ
とができる支持具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバケット用
支持枠は、高所作業用のバケットに搭載され、作業工具
の把持をなす支持装置を支持具を介して保持するバケッ
ト用支持枠であって、支持枠本体を前記バケットの内側
に収納可能な固定枠で構成するとともに当該固定枠の外
側には移動可能な突張部材を設け、前記バケットの内側
への前記突張部材の押圧にて前記固定枠を前記バケット
の内側に固定可能にするとともに、前記固定枠に掛止部
を形成し、当該掛止部による前記支持具への掛止にて当
該支持具に生じる回転力のアンカをなすこととした。ま
た前記掛止部は前記固定枠に沿って複数形成されている
ことが望ましい。
【0009】そして本発明に係る支持枠は、高所作業用
のバケットに装着され、作業工具の把持をなす支持装置
を保持する支持具であって、当該支持具の本体に前記バ
ケットを挟みバケット壁面への固定をなす装着手段を設
けるとともに、前記本体の先端に伸縮可能な支柱を設
け、当該支柱を、前記バケットに固定される支持枠に形
成された掛止部に掛止可能となるよう構成した。なお前
記本体を、昇降ステージとこの昇降ステージを案内する
ステージガイドとで構成し、前記昇降ステージに前記支
持装置を回転可能に保持することが望ましく、また前記
掛止部を前記支柱を挿入可能とする穴部とし、前記支柱
に前記穴部への挿入量の制限をなすストッパを形成する
ようにしてもよい。
【0010】
【作用】上記の如く構成したバケット用支持枠によれ
ば、当該バケット用支持枠はバケットの内側に挿入可能
な固定枠で構成されているので、バケットの内側となる
底面にバケット用支持枠を置くことができる。
【0011】そして上述のとおり固定枠の外側には突張
部材が設けられていることから、突張部材がバケットの
壁面を押圧することで固定枠をバケットの内側に保持す
ることが可能になる。なお固定枠と壁面との間に突張部
材が介在した形態では、固定枠はバケットの壁面に接す
ることがなく、前記壁面より浮いた形態となるので、例
えば固定枠によって構成されるバケット用支持枠のエッ
ジ部分がバケット内側のコーナ部分と干渉するのを防止
することができる。
【0012】そして固定枠には、掛止部が形成されてい
るので、当該掛止部に支持具の先端を掛止させれば、当
該支持具に回転力が加わっても、支持具の端部をバケッ
ト用支持枠がアンカリングするので、バケットに対して
支持具が回転するのを防止することができる。なお前記
掛止部が固定枠に沿って形成されていれば、作業形態に
応じた最適な場所の掛止部に支持具の端部を挿入させる
ことができる。
【0013】そして上記の如く構成した支持具によれ
ば、支持具本体に設けられた装着手段にてバケット壁面
に支持具本体を装着させることができる。そして装着手
段により支持具の固定とともに、支持具本体の先端に設
けられた支柱を伸張させ固定枠に形成された掛止部に掛
止させることで、装着手段まわりに生じる回転モーメン
トを支柱とこの支柱が掛止される掛止部にてアンカリン
グすることができ、もって支持具がバケット壁面に対し
回転モーメントによって回転するのを防止することがで
きる。なお支持具本体を昇降ステージとこの昇降ステー
ジを案内するステージガイドとで構成し、昇降ステージ
に支持装置を回転可能に保持すれば、前記昇降ステージ
を下降させることでバケット内部に支持装置を収容する
ことが可能になり、バケットの移動の際に支持装置が他
の設備と接触するおそれがなく、バケット移動の安全性
を高めることができる。さらに支持装置の高さを可変に
できることから作業工具の把持部分をバケット付近に移
動させることが可能となり作業工具の交換や取付の作業
効率を向上させることができる。また支柱にストッパを
形成したことから、アンカリングに必要なだけの支柱の
挿入量を設定することができ、当該支柱が掛止部に対し
て必要以上に進入するを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るバケット用支
持枠および支持具について好適な具体的実施の形態を図
面を参照して詳細に説明する。図1は本実施の形態に係
るバケット用支持枠および支持具をバケットに装着した
断面図を示す。同図に示すように本実施の形態に係るバ
ケット用支持枠10は図示しない高所作業設備(主に高
所作業車両)に設けられたバケット12の内部に設置さ
れており、また本実施の形態に係る支持具14は、バケ
ット12の壁面16に装着手段を用いて固定されるとと
もに、支持具14の先端に設けられた支柱18をバケッ
ト用支持枠10に形成された掛止部となる支持穴に挿入
させるようにしている。
【0015】図5はバケット用支持枠10の構造を示す
平面図を示し、図6はバケット用支持枠10の要部拡大
図および要部断面図を示す。これらの図に示すようにバ
ケット用支持枠10における支持枠本体は、バケット1
2の内側形状に対応した四角形状の固定枠20から形成
されている。
【0016】図6(1)は固定枠20のAA断面図を示
す。同図(1)に示すように固定枠20は断面をクラン
ク状に成形された鋼材の端部同士を突合せて溶接にて接
合したものである。また固定枠20には、その延長方向
に沿って支柱18との嵌合を可能とする掛止部となる支
持穴24が複数形成されており、任意の支持穴24に支
柱18を挿入可能にしている。
【0017】ところでバケット支持枠10の隅部、すな
わち固定枠20の外側には、壁面16を押圧させるため
の突張部材30が取りつけられる(図4(1)参照)。
図6(2)は突張部材30の側面図を示し、同図(3)
は突張部材30の正面図を示す。これらの図に示すよう
に突張部材30は、L字状に折り曲げ形成するととも
に、その折り曲げ先端には面取り部分32が形成されて
いる。そして折り曲げ片側端部には塩化ビニールコーテ
ィング34が施され、この塩化ビニールコーティング3
4を介して壁面16に突張部材30が接触することで前
記壁面16に傷がつくのを防止するようにしている。ま
た塩化ビニールコーティング34が施される反対側の折
り曲げ端部には、一対のスリット36が形成され、固定
枠20の角部に形成された(スリット36の幅に一致す
る内径を有した)一対の固定穴39と、締付ボルト(図
示せず)によって共締めされることで、固定枠20の外
側に突張部材30を固定可能にしている。
【0018】図4はバケット支持枠10および支持具1
4の装着状態を示す説明図であり、同図(1)はバケッ
ト12の内側にバケット支持枠10を装着した状態図を
示す。同図(1)に示すようにバケット支持枠10をバ
ケット12の内側に置き、スリット36に沿って突張部
材30を突出させることで、当該突張部材30における
塩化ビニールコーティング34をバケット12の内壁に
押圧させ、バケット支持枠10をバケット12の内部に
固定する。なおバケット支持枠10においては固定枠2
0が壁面16に直接接触せず、突張部材30を介するこ
とから前記固定枠20と壁面16とが接触することがな
い。このため固定枠20の角部がバケット12のコーナ
部分と干渉することがなく、確実にバケット12の内側
でバケット支持枠10を保持させることができる。
【0019】図2は、支持具のバケットへの装着状態を
示す説明図であり、図4(2)は、支持具14の構造を
示す説明図である。これらの図に示すように支持具14
は、その本体を昇降ステージ38と、当該昇降ステージ
38を案内するためのステージガイド40とから構成さ
れている。
【0020】そしてステージガイド40の上端側から
は、L字フック42が突出形成されているとともに、そ
の先端には装着手段となる締付ボルト44が設けられて
いる。そしてL字フック42をバケット12の縁に掛止
させた後、締付ボルト44を締め、バケット12の壁面
16を前記締付ボルトとステージガイド40とで挟み込
むことで、ステージガイド40をバケット12に装着可
能にしている。
【0021】一方、ステージガイド40の下端には、伸
縮可能な支柱18が装着される。図4(3)は同図
(2)におけるイ部拡大図、すなわち支柱18付近の要
部拡大図を示す。同図(3)に示すように、支柱18は
ステージガイド40の下端に取りつけられたフランジ管
46の内部に収容されており、当該フランジ管46の側
部に設けられた調整ボルト48によって両者の相対位置
を決定するようにしている。このため前記調整ボルト4
8を緩めることで、支柱18をフランジ管46より引き
出したり、あるいはフランジ管46の内部に支柱18を
収めたりすることが可能になっている。
【0022】ステージガイド40には、その長手方向に
沿って案内レール50が形成されており、昇降ステージ
38はこの案内レール50に沿って移動を可能にしてい
る。またステージガイド40の内部においては駆動用ワ
イヤ41Aが設けられており、その片側端部を昇降ステ
ージ38に接続するとともに、他方端部を滑車41Bを
介してガススプリング41Cに接続しており、昇降ステ
ージ38およびバランス支持装置54の自重をバランス
(つり合いの状態)させている。そしてこのバランスの
状態を保ちつつ、前記ガススプリング41Cを稼働させ
ることで、駆動用ワイヤを介して昇降ステージ38を案
内レール50に沿って手動操作により外部動力を用いる
ことなく昇降可能にしている。このようにガススプリン
グ41Cと昇降ステージ38との間に滑車41Bを設け
たことから、ガススプリング41Cのストロークに対し
て昇降ステージ38の移動距離が二倍になり、当該昇降
ステージ38の移動距離が最大限になるようにしてい
る。
【0023】なおステージガイド40に対する昇降ステ
ージ38の固定は、当該昇降ステージ38側に設けられ
た抜き差し可能なピン41Dと、ステージガイド40側
に設けた前記ピン41Dと嵌合可能な穴部41Eとで行
われ、前記ピン41Dを穴部41Eに差し込むことで昇
降ステージ38をステージガイド40に固定するように
している。また同図において穴部41Aは、上下2箇所
に図示(上側はピン41Dとの嵌合状態を示す)してあ
るが、ステージガイド40の中腹部分にも複数穴部41
Eが設けられ、これら中腹部分に位置する穴部41Aに
ピン41Dを差し込むことで、昇降ステージ38をステ
ージガイド40の中間位置で固定可能にしている。
【0024】ところで昇降ステージ38においては、そ
の中央部に取付穴52が形成されており(図2参照)、
当該取付穴52には、バランス支持装置54が装着され
る。当該バランス支持装置54は、取付穴52に挿入す
る凸部を有し取付穴52の軸心52Aまわりに回転可能
(矢印参照)な水平アーム56と、この水平アーム56
に取りつけられ、図中矢印58方向への揺動と、矢印5
8A方向への回転とを可能とし任意の姿勢でバランス支
持する水平バランスアーム60と、当該水平バランスア
ーム60に取りつけられ、図中矢印62方向への揺動
と、矢印62A方向への回転とを可能とし任意の姿勢で
バランス支持する傾転バランスアーム64と、当該傾転
バランスアーム64の先端に取りつけられ作業工具の把
持を行う工具把持機構66とで構成される。なお水平バ
ランスアーム60と傾転バランスアーム64の内部に
は、それぞれバランス力発生手段であるガススプリング
(図示せず)が装着され、その一端がアーム類に連結さ
れている。そして外部からの作用(外力)が加わり、こ
れらアーム類が揺動された後、外部からの作用が加わら
なくなると前記アーム類をその揺動位置にバランス支持
できるようになっている。ところでステージガイド40
に設けられた取付穴52の側壁には、ネジ穴が設けられ
ており、このネジ穴にねじノブ43を螺合させること
で、前記取付穴52に差し込まれる水平アーム56の軸
の抜け防止を図るようにしている。
【0025】また図2(2)に示すように傾転バランス
アーム64と工具把持機構66との間にオフセットアダ
プタ70を取り付け、バランスアーム64に対する工具
把持機構66の取り付け位置を変動させ、作業内容に応
じて対応させるようにしてもよい。
【0026】このように構成されたバケット用支持枠1
0と支持具14を用いて電力用架線ケーブルの工事を行
う作業の手順を説明する。まず高所作業設備に用いられ
ているバケット12の内側にバケット用支持枠10を置
き、突張部材30をスリット36に沿って移動させ、突
張部材30における塩化ビニールコーティング34をバ
ケット12の内壁に押圧させ、この状態でバケット支持
枠10を保持する。
【0027】このようにバケット12の内側にバケット
用支持枠10を保持させた後は、バケット12の壁面1
6に支持具14を装着する。まず支持具14の本体とな
るステージガイド40をバケット12の内側へと取り込
むとともに、ステージガイド40の上端に形成されたL
型フック42にて壁面16にステージガイド40を掛止
させる。なおこのステージガイド40を壁面16に掛止
させる場合、調整ボルト48を緩めて前記ステージガイ
ド40の下端に取り付けられたフランジ管46に支柱1
8を引き込むようにしておく。そして壁面16にL型フ
ック42を用いてステージガイド40を掛止させた後
は、前記L型フック42に設けられた締付ボルト44を
用いて、壁面16を挟み込み当該壁面16にステージガ
イド40を固定する。こうしてステージガイド40を壁
面16に固定した後は、調整ボルト48の仮止めを外
し、フランジ管46から支柱18を引き出すとともに、
当該支柱18の先端をバケット用支持枠10を構成する
固定枠20および調整フレーム22A、22Bに設けら
れた任意の支持穴24に挿入させる。そして支柱18の
先端でバケット12の底面が傷つかないよう底面より約
5mm程度浮かせた状態で調整ボルト48を締め付け、
フランジ管46に対して支柱18を固定すればよい。
【0028】こうして支持具14の上端を締付ボルト4
4にて固定するとともに、前記支持具の下端に設けられ
た支柱18をバケット用支持枠10に設けられた支持穴
24に挿通させれば、支持具14に前記締付ボルト44
まわりの回転モーメントが加わっても、バケット用支持
枠10に形成される支持穴24がこれを受け止めること
となり、支持具14に締付ボルト44まわりの回転が生
じるのを防止することができる。
【0029】なお支持具14を壁面16に固定した後
は、案内レール50に案内される昇降ステージ38にバ
ランス支持装置54を装着する。なお当該バランス支持
装置54の装着は、水平アーム56の先端を昇降ステー
ジ38に設けられた取付穴52に挿入すればよい。そし
て昇降ステージ38にバランス支持装置54を装着した
後、当該バランス支持装置54を構成する工具把持機構
66に作業工具を装着すれば、当該作業工具は、水平バ
ランスアーム60と傾転バランスアーム64を介しての
保持となるので、例えば作業員が作業工具やバランス支
持装置54を押圧すればこの押圧力にて作業工具は移動
をなすとともに、その後押圧力を解放させれば、前記作
業工具が押圧力が解放された位置で安定保持させること
ができる。
【0030】ところでこのような動作においては、作業
工具およびバランス支持装置54の重心が締付ボルト4
4まわりの回転モーメント72となり、支持具14を締
付ボルト44を中心として回転させる力が働く場合があ
るが、前述のとおり支持具14の先端に形成された支柱
18は、バケット用支持枠10の支持穴24に挿入され
ているので動くことがない。すなわち支持具14に回転
モーメント72が加わっても、バケット12の内側に突
張保持されるバケット用支持枠10に形成された支持穴
24が支柱18に生じた回転力のアンカリングをなすこ
とから、当該支持具14が回転モーメント72によって
締付ボルト44まわりに回転するのを防止することがで
きる。故に支持具14に対して作業工具およびバランス
支持装置54を様々な方向に移動させても、前記支持具
14はバケット用支持枠10によるアンカリングによっ
てバケット10の壁面16に対して確実に保持すること
が可能となる。なお締付ボルト44まわり以外の力が支
持具14に加わった場合は、当該支持具14の上端側に
形成される装着手段、すなわち締付ボルト44とステー
ジガイド40との挟み込みでこの力を受けることはいう
までもない。
【0031】このように支持具14の片側端部に装着手
段を設けるとともに、他方端部にアンカ部材を配置した
ことから、支持点の間隔が最大限に確保することがで
き、より大きな回転モーメントにも対応させることが可
能となる。
【0032】図3はバケット12に対する支持具14の
装着状態を示す説明図である。同図(2)および同図
(4)に示すように、支持具14の下端に設けられた支
柱18においては、バケット用支持枠10に支持穴24
が複数形成されているので、支持具14における支柱1
8の軸心と、バケット用支持枠における支持穴24の軸
心とを一致させ、支持具14をバケット12に掛止させ
壁面16を締付ボルト44で締め付けるようにすれば、
バケット12における任意の壁面16に支持具14を固
定することができる。
【0033】そして同図(1)および同図(3)に示す
ように、バランス支持装置54は昇降ステージ38に取
り付けられていることから、当該昇降ステージ38とと
もに案内レール50に沿って昇降が可能となる。このた
め昇降ステージ38をバケット12の底部まで(案内レ
ール50稼働範囲の最下端まで)下降させることで、バ
ランス支持装置54をバケット14の内側に収納するこ
とができ、例えばバケット12を移動させる際、バケッ
ト12からバランス支持装置54が突出していたため、
当該バランス支持装置54が周囲の部材と干渉するのを
防止することができる。
【0034】なお本実施の形態においては、支柱18の
形状を丸棒形状とし、調整ボルト48の調整にてフラン
ジ管46からの繰り出し量を決定していたが、この形態
にこだわる必要もなく、例えば支柱18の先端にストッ
パとなるフランジ部18A(図4(3)を参照)を形成
すれば、当該フランジ部が支持穴24に挿入する際スト
ッパとなるのでアンカリングに必要な寸法以上に支持穴
24に支柱18が挿入されることもなく、当該支柱18
の先端がバケット底部に接触し、当該バケット底部が損
傷することを防止できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るバケッ
ト用支持枠によれば、高所作業用のバケットに搭載さ
れ、作業工具の把持をなす支持装置を支持具を介して保
持するバケット用支持枠であって、支持枠本体を前記バ
ケットの内側に収納可能な固定枠で構成するとともに当
該固定枠の外側には移動可能な突張部材を設け、前記バ
ケットの内側への前記突張部材の押圧にて前記固定枠を
前記バケットの内側に固定可能にするとともに、前記固
定枠に掛止部を形成し、当該掛止部による前記支持具へ
の掛止にて当該支持具に生じる回転力のアンカをなした
ことから、支持具のアンカリングをなすことができる。
【0036】また本発明に係る支持具によれば、高所作
業用設備に設けられるバケットに装着され、作業工具の
把持をなす支持装置を固定する支持具であって、当該支
持具の本体に前記バケットを挟みバケット壁面への固定
をなす装着手段を設けるとともに、前記本体の先端に伸
縮可能な支柱を設け、当該支柱を、伸縮可能なフレーム
部材を枠本体とし、このフレーム部材の外側に設けられ
た突張部材を介して前記バケットに固定される支持枠の
前記フレーム部材に形成された支持穴に挿通可能とした
ことから、あらゆる方向に負荷が加わっても支持装置の
安定した保持を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るバケット用支持枠および支
持具をバケットに装着した断面図を示す。
【図2】支持具のバケットへの装着状態を示す説明図で
ある。
【図3】バケット12に対する支持具14の装着状態を
示す説明図である。
【図4】バケット支持枠10および支持具14の装着状
態を示す説明図である。
【図5】バケット用支持枠10の構造を示す平面図を示
す。
【図6】バケット用支持枠10の要部拡大図および要部
断面図を示す。
【図7】バランス支持装置をバケットに装着した状態を
示す断面図を示す。
【符号の説明】
1 バケット 2 壁面 3 バランス支持装置 4 支持具 5 本体 6 L字フック 7 締付ボルト 8 工具把持機構部 10 バケット用支持枠 12 バケット 14 支持具 16 壁面 18 支柱 18A フランジ部 20 固定枠 24 支持穴 30 突張部材 32 面取り部分 34 塩化ビニールコーティング 36 スリット 38 昇降ステージ 39 固定穴 40 ステージガイド 41A 駆動用ワイヤ 41B 滑車 41C ガススプリング 41D ピン 41E 穴部 42 L字フック 43 ねじノブ 44 締付ボルト 46 フランジ管 48 調整ボルト 50 案内レール 52 取付穴 52A 軸心 54 バランス支持装置 56 水平アーム 58 矢印 58A 矢印 60 水平バランスアーム 62 矢印 62A 矢印 64 傾転バランスアーム 66 工具把持機構 70 オフセットアダプタ 72 回転モーメント

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高所作業用のバケットに搭載され、作業
    工具の把持をなす支持装置を支持具を介して保持するバ
    ケット用支持枠であって、支持枠本体を前記バケットの
    内側に収納可能な固定枠で構成するとともに当該固定枠
    の外側には移動可能な突張部材を設け、前記バケットの
    内側への前記突張部材の押圧にて前記固定枠を前記バケ
    ットの内側に固定可能にするとともに、前記固定枠に掛
    止部を形成し、当該掛止部による前記支持具への掛止に
    て当該支持具に生じる回転力のアンカをなすことを特徴
    とするバケット用支持枠。
  2. 【請求項2】 前記掛止部は前記固定枠に沿って複数形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のバケッ
    ト用支持枠。
  3. 【請求項3】 高所作業用のバケットに装着され、作業
    工具の把持をなす支持装置を保持する支持具であって、
    当該支持具の本体に前記バケットを挟みバケット壁面へ
    の固定をなす装着手段を設けるとともに、前記本体の先
    端に伸縮可能な支柱を設け、当該支柱を、前記バケット
    に固定される支持枠に形成された掛止部に掛止可能とし
    たことを特徴とする支持具。
  4. 【請求項4】 前記本体を、昇降ステージとこの昇降ス
    テージを案内するステージガイドとで構成し、前記昇降
    ステージに前記支持装置を回転可能に保持したことを特
    徴とする請求項3に記載の支持具。
  5. 【請求項5】 前記掛止部を前記支柱を挿入可能とする
    穴部とし、前記支柱に前記穴部への挿入量の制限をなす
    ストッパを形成したことを特徴とする請求項3に記載の
    支持具。
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