JP2000276605A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体

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弘之 新畠
Tatsuji Ikeda
達治 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理に用いる最適な特徴量を撮影画像か
ら常に正確に抽出可能とした画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 限定手段113bは、画像(放射線撮影
により得られた肺部の撮影画像)の肺部領域において、
特徴量を抽出するための所定領域を限定する。例えば、
肺領域を所定比率で分割した領域、又は肺領域における
最大長の垂直軸上で頭部側から4/1〜2/1の間の領
域、又は肺領域の上部から所定長の範囲の領域を、所定
領域として限定する。抽出手段113cは、その所定領
域から特徴量(最大画素値)を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、放射線
(X線等)撮影により得られた撮影画像から特徴量を抽
出し、その特徴量に基づいて撮影画像に対する階調変換
処理を行う装置やシステムに用いられる、画像処理装
置、画像処理システム、画像処理方法、及びそれを実施
するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格
納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、ディジタル技術の進歩によ
り、例えば、X線撮影により得られた撮影画像をディジ
タル化し、そのディジタル画像に画像処理を行って、モ
ニタ装置に表示する、或いはX線診断用のフィルム上に
出力することが行われている。
【0003】上記の画像処理としては、撮影画像が、そ
の出力先であるモニタ画面やフィルム等にて観察しやす
い濃度値に変換する階調変換処理がある。この階調変換
処理では、例えば、肺領域をX線撮影して得られた撮影
画像をX線診断用のフィルムに出力する場合、先ず、撮
影画像を構成する全ての画素のヒストグラムを作成し、
そのヒストグラムを解析する。そして、撮影画像の特徴
量として、該ヒストグラムの一定部分点(上位5%点
等)の画素値を抽出する。この抽出した画素値(特徴
量)が、フィルム上において一定濃度値(1.9程度の
濃度等)となるように、濃度値の変換(階調変換)を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の画像処理方法では、特に、次のような問
題があった。
【0005】まず、肺領域の撮影画像に画像処理を行う
ために、従来では、撮影画像全体のヒストグラムから一
定部分点(上位5%点等)の値を特徴量として抽出する
が、この特徴量は、撮影画像上の被写体の状態(被写体
の体格等)とは関係なく、常に上位5%点等の一定部分
点から抽出されていた。このような特徴量を基準として
階調変換を行っても、その対象となる撮影画像によって
は、階調変換後の画像の濃度分布がばらついてしまうこ
とがある。このような濃度分布にばらつきのある階調変
換後の画像を用いて診断が行われると、診断ミス等をま
ねく恐れがあり、これは非常に問題である。
【0006】また、X線撮影による撮影画像には、X線
が被写体を透過してセンサ面にあたっている必要領域
と、X線が直接センサ面に強くあたっている不要領域
(す抜け領域)とが存在すが、従来では、撮影画像全体
のヒストグラムから、画像処理に用いる特徴量を抽出す
るようになされていた。すなわち、不要領域(す抜け領
域)の情報をも含む撮影画像全体の情報から、画像処理
に用いる特徴量を抽出するようになされていた。このた
め、所望する特徴量を抽出することができず、観察する
のに最適な階調変換後の画像を得ることができなかっ
た。
【0007】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、画像処理に用いる最適な特徴量
を撮影画像から常に正確に抽出可能とする等して、最適
な画像処理を行うことができ、良好な画像を出力するこ
とができる画像処理装置、画像処理システム、画像処理
方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピ
ュータが読出可能に格納した記憶媒体を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、画像上の所定領域を限定する限定手段
と、上記限定手段にて限定された所定領域から特徴量を
抽出する抽出手段と、上記抽出手段により得られた特徴
量に基づいて、画像処理パラメータを設定する設定手段
とを備えることを特徴とする。
【0009】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記画像は、任意の被写体を撮影して得られた画像を含
み、上記限定手段は、上記画像上に存在する上記被写体
領域内の所定領域を限定することを特徴とする。
【0010】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記抽出手段は、上記所定領域内の画素の最大値を上記
特徴量として抽出することを特徴とする。
【0011】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記抽出手段は、上記所定領域内の画素を画素値の高い
順にソートし、その上位から所定割合の順列にある画素
値を、上記特徴量として抽出することを特徴とする。
【0012】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記抽出手段は、上記所定領域内の画素を画素値の高い
順にソートし、その上位から所定割合の範囲内にある画
素値の平均値を、上記特徴量として抽出することを特徴
とする。
【0013】第6の発明は、上記第1の発明において、
上記画像は、放射線撮影により得られた肺部の画像を含
み、上記限定手段は、上記肺領域内の所定領域を限定
し、上記抽出手段は、上記限定手段にて限定された所定
領域の最大画素値を特徴量として抽出することを特徴と
する。
【0014】第7の発明は、上記第6の発明において、
上記限定手段は、上記肺領域を所定比率で分割した領域
を上記所定領域として限定することを特徴とする。
【0015】第8の発明は、上記第6の発明において、
上記限定手段は、上記肺領域の垂直軸上での最大長の頭
部側から四分の一から二分の一までの間の領域を上記所
定領域として限定することを特徴とする。
【0016】第9の発明は、上記第6の発明において、
上記限定手段は、上記肺領域の上部から所定長の範囲の
領域を上記所定領域として限定することを特徴とする。
【0017】第10の発明は、上記第1の発明におい
て、原画像から不要領域を削除した上記画像を得る削除
手段を備えることを特徴とする。
【0018】第11の発明は、上記第10の発明におい
て、上記原画像は、放射線撮影により得られた画像を含
み、上記削除手段は、上記原画像から、す抜け領域及び
該す抜け領域と一定間隔で接する領域と、所定画素値以
下の画素領域とを削除して、該削除後の上記原画像を上
記画像とすることを特徴とする。
【0019】第12の発明は、上記第1の発明におい
て、上記限定手段にて限定された所定領域の画像から不
要領域を削除する削除手段を備え、上記抽出手段は、上
記削除手段により不要領域の削除が行われた後の上記所
定領域から特徴量を抽出することを特徴とする。
【0020】第13の発明は、上記第12の発明におい
て、上記所定領域の画像は、放射線撮影により得られた
画像を含み、上記削除手段は、上記所定領域の画像か
ら、す抜け領域及び該す抜け領域と一定間隔で接する領
域と、所定画素値以下の画素領域とを削除することを特
徴とする。
【0021】第14の発明は、画像から画像処理に用い
る特徴量を抽出する機能を有する画像処理装置であっ
て、上記画像を構成する画素の値に基づいた特性値を取
得する特性値取得手段と、上記特性値取得手段により得
られた特性値に基づいて、上記画像から不要領域を削除
する削除手段と、上記削除手段により不要領域の削除が
行われた後の上記画像から特徴量を抽出する抽出手段と
を備えることを特徴とする。
【0022】第15の発明は、上記第14の発明におい
て、上記画像は、放射線撮影により得られた画像を含
み、上記削除手段は、上記画像から、上記特性値に基づ
いた画素値の画素領域、及び該画素領域と所定間隔で接
する領域内の画素の値を、所定範囲の画素値に変換する
ことを特徴とする。
【0023】第16の発明は、上記第15の発明におい
て、上記特性値取得手段は、上記特性値を、上記画像を
構成する画素のうち最大の画素値から決定することを特
徴とする。
【0024】第17の発明は、少なくとも任意のオブジ
ェクト画像を含む画像に対して、画像処理パラメータを
用いた画像処理を行う画像処理装置であって、上記オブ
ジェクト画像の存在状態に基づいて、上記画像処理パラ
メータを変更するパラメータ変更手段を備えることを特
徴とする。
【0025】第18の発明は、上記第17の発明におい
て、上記パラメータ変更手段は、外部より与えられた上
記オブジェクト画像の存在状態に基づいて、上記画像処
理パラメータを変更することを特徴とする。
【0026】第19の発明は、上記第17の発明におい
て、上記画像は、上記オブジェクトを撮影して得られた
撮影画像を含み、上記オブジェクト画像の存在状態は、
上記オブジェクトの形状によって生じる上記撮影画像上
での存在状態を含むことを特徴とする。
【0027】第20の発明は、上記第17の発明におい
て、上記画像中の上記オブジェクト画像が占める領域に
基づいた領域面積を取得する面積取得手段を備え、上記
パラメータ変更手段は、上記面積取得手段にて得られた
面積情報に基づいて、上記画像処理パラメータを決定し
て変更することを特徴とする。
【0028】第21の発明は、上記第20の発明におい
て、上記画像は、上記オブジェクトを放射線撮影して得
られた画像を含み、上記画像から、少なくともす抜け領
域を削除する削除手段を備え、上記面積取得手段は、上
記削除手段により領域削除が行われた後の上記画像か
ら、上記領域面積を取得することを特徴とする。
【0029】第22の発明は、上記第20の発明におい
て、上記画像は、上記オブジェクトを放射線撮影して得
られた画像を含み、上記画像からす抜け領域を削除する
第1の削除手段と、上記パラメータ変更手段にて決定さ
れた画像処理パラメータに基づいて、上記画像から、す
抜け領域及び該す抜け領域と所定幅で接する領域を削除
する第2の削除手段と、上記第2の削除手段により領域
削除が行われた後の上記画像から特徴量を抽出する抽出
手段と、上記パラメータ変更手段にて決定された画像処
理パラメータ、及び上記抽出手段にて得られた特徴量を
用いて、上記画像処理を実行する画像処理手段とを備
え、上記面積取得手段は、上記削除手段により領域削除
が行われた後の上記画像から、上記領域面積を取得する
ことを特徴とする。
【0030】第23の発明は、上記第22の発明におい
て、上記抽出手段は、上記第2の削除手段により領域削
除が行われた後の上記画像内の最大画素値を特徴量とし
て抽出することを特徴とする。
【0031】第24の発明は、上記第17の発明におい
て、上記画像処理は、階調変換処理を含み、上記画像処
理パラメータは、上記階調変換処理における階調変換曲
線のパラメータを含むことを特徴とする。
【0032】第25の発明は、複数の機器が互いに通信
可能に接続されてなる画像処理システムであって、上記
複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜
24の何れかに記載の画像処理装置の機能を有すること
を特徴とする。
【0033】第26の発明は、画像から画像処理に用い
る特徴量を抽出するための画像処理方法であって、上記
画像上の所定領域を限定する限定ステップと、上記限定
ステップにより限定された所定領域から特徴量を抽出す
る抽出ステップとを含むことを特徴とする。
【0034】第27の発明は、上記第26の発明におい
て、上記画像は、任意の被写体を撮影して得られた画像
を含み、上記限定ステップは、上記画像上に存在する上
記被写体領域内の所定領域を限定するステップを含むこ
とを特徴とする。
【0035】第28の発明は、上記第26の発明におい
て、上記抽出ステップは、上記所定領域内の画素の最大
値を上記特徴量として抽出するステップを含むことを特
徴とする。
【0036】第29の発明は、上記第26の発明におい
て、上記抽出ステップは、上記所定領域内の画素を画素
値の高い順にソートし、その上位から所定割合の順列に
ある画素値を、上記特徴量として抽出するステップを含
むことを特徴とする。
【0037】第30の発明は、上記第26の発明におい
て、上記抽出ステップは、上記所定領域内の画素を画素
値の高い順にソートし、その上位から所定割合の範囲内
にある画素値の平均値を、上記特徴量として抽出するス
テップを含むことを特徴とする。
【0038】第31の発明は、上記第26の発明におい
て、上記画像は、放射線撮影により得られた肺部の画像
を含み、上記限定ステップは、上記肺領域内の所定領域
を限定するステップを含み、上記抽出ステップは、上記
限定ステップによりにて限定された所定領域の最大画素
値を特徴量として抽出するステップを含むことを特徴と
する。
【0039】第32の発明は、上記第31の発明におい
て、上記限定ステップは、上記肺領域を所定比率で分割
した領域を上記所定領域として限定するステップを含む
ことを特徴とする。
【0040】第33の発明は、上記第31の発明におい
て、上記限定ステップは、上記肺領域の垂直軸上での最
大長の頭部側から四分の一から二分の一までの間の領域
を上記所定領域として限定するステップを含むことを特
徴とする。
【0041】第34の発明は、上記第31の発明におい
て、上記限定ステップは、上記肺領域の上部から所定長
の範囲の領域を上記所定領域として限定するステップを
含むことを特徴とする。
【0042】第35の発明は、上記第26の発明におい
て、原画像から不要領域を削除した上記画像を得る削除
ステップを含むことを特徴とする。
【0043】第36の発明は、上記第35の発明におい
て、上記原画像は、放射線撮影により得られた画像を含
み、上記削除ステップは、上記原画像から、す抜け領域
及び該す抜け領域と一定間隔で接する領域と、所定画素
値以下の画素領域とを削除して、該削除後の上記原画像
を上記画像とするステップを含むことを特徴とする。
【0044】第37の発明は、上記第26の発明におい
て、上記限定ステップによりにて限定された所定領域の
画像から不要領域を削除する削除ステップを含み、上記
抽出ステップは、上記削除ステップにより不要領域の削
除が行われた後の上記所定領域から特徴量を抽出するス
テップを含むことを特徴とする。
【0045】第38の発明は、上記第37の発明におい
て、上記所定領域の画像は、放射線撮影により得られた
画像を含み、上記削除ステップは、上記所定領域の画像
から、す抜け領域及び該す抜け領域と一定間隔で接する
領域と、所定画素値以下の画素領域とを削除するステッ
プを含むことを特徴とする。
【0046】第39の発明は、画像から画像処理に用い
る特徴量を抽出するための画像処理方法であって、上記
画像を構成する画素の値に基づいた特性値を取得する特
性値取得ステップと、上記特性値取得ステップにより得
られた特性値に基づいて、上記画像から不要領域を削除
する削除ステップと、上記削除ステップにより不要領域
の削除が行われた後の上記画像から特徴量を抽出する抽
出ステップとを含むことを特徴とする。
【0047】第40の発明は、上記第39の発明におい
て、上記画像は、放射線撮影により得られた画像を含
み、上記削除ステップは、上記画像から、上記特性値に
基づいた画素値の画素領域、及び該画素領域と所定間隔
で接する領域内の画素の値を、所定範囲の画素値に変換
するステップを含むことを特徴とする。
【0048】第41の発明は、上記第39の発明におい
て、上記特性値取得ステップは、上記特性値を、上記画
像を構成する画素のうち最大の画素値から決定するステ
ップを含むことを特徴とする。
【0049】第42の発明は、少なくとも任意のオブジ
ェクト画像を含む画像に対して、画像処理パラメータを
用いた画像処理を行うための画像処理方法であって、上
記オブジェクト画像の存在状態に基づいて、上記画像処
理パラメータを変更するパラメータ変更ステップを含む
ことを特徴とする。
【0050】第43の発明は、上記第42の発明におい
て、上記パラメータ変更ステップは、外部より与えられ
た上記オブジェクト画像の存在状態に基づいて、上記画
像処理パラメータを変更するステップを含むことを特徴
とする。
【0051】第44の発明は、上記第42の発明におい
て、上記画像は、上記オブジェクトを撮影して得られた
撮影画像を含み、上記オブジェクト画像の存在状態は、
上記オブジェクトの形状によって生じる上記撮影画像上
での存在状態を含むことを特徴とする。
【0052】第45の発明は、上記第42の発明におい
て、上記画像中の上記オブジェクト画像が占める領域に
基づいた領域面積を取得する面積取得ステップを含み、
上記パラメータ変更ステップは、上記面積取得ステップ
により得られた面積情報に基づいて、上記画像処理パラ
メータを決定して変更するステップを含むことを特徴と
する。
【0053】第46の発明は、上記第45の発明におい
て、上記画像は、上記オブジェクトを放射線撮影して得
られた画像を含み、上記画像から、少なくともす抜け領
域を削除する削除ステップを備え、上記面積取得ステッ
プは、上記削除ステップにより領域削除が行われた後の
上記画像から、上記領域面積を取得するステップを含む
ことを特徴とする。
【0054】第47の発明は、上記第45の発明におい
て、上記画像は、上記オブジェクトを放射線撮影して得
られた画像を含み、上記画像からす抜け領域を削除する
第1の削除ステップと、上記パラメータ変更ステップに
より決定された画像処理パラメータに基づいて、上記画
像から、す抜け領域及び該す抜け領域と所定幅で接する
領域を削除する第2の削除ステップと、上記第2の削除
ステップにより領域削除が行われた後の上記画像から特
徴量を抽出する抽出ステップと、上記パラメータ変更ス
テップにより決定された画像処理パラメータ、及び上記
抽出ステップにより得られた特徴量を用いて、上記画像
処理を実行する画像処理ステップとを含み、上記面積取
得ステップは、上記削除ステップにより領域削除が行わ
れた後の上記画像から、上記領域面積を取得するステッ
プを含むことを特徴とする。
【0055】第48の発明は、上記第47の発明におい
て、上記抽出ステップは、上記第2の削除ステップによ
り領域削除が行われた後の上記画像内の最大画素値を特
徴量として抽出するステップを含むことを特徴とする。
【0056】第49の発明は、上記第42の発明におい
て、上記画像処理は、階調変換処理を含み、上記画像処
理パラメータは、上記階調変換処理における階調変換曲
線のパラメータを含むことを特徴とする。
【0057】第50の発明は、請求項26〜49の何れ
かに記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュー
タが読出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とす
る。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0059】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すようなX線撮影装置100に適用される。こ
のX線撮影装置100は、撮影画像に対する画像処理機
能を有するものであり、上記図1に示すように、X線を
発生するX線発生回路101と、被写体103を透過し
たX線光が結像される2次元X線センサ104と、2次
元X線センサ104から出力される撮影画像を収集する
データ収集回路105と、データ収集回路105にて収
集された撮影画像に前処理を行う前処理回路106と、
前処理回路106にて前処理が行われた撮影画像(原画
像)等の各種情報や各種処理実行のための処理プログラ
ムを記憶するメインメモリ109と、X線撮影実行等の
指示や各種設定を本装置に対して行うための操作パネル
110と、前処理回路106にて前処理が行われた撮影
画像(原画像)から照射領域を抽出する照射領域認識回
路112と、照射領域認識回路112にて得られた照射
領域の画像から特徴量を抽出する特徴抽出回路113
と、特徴抽出回路113にて得られた特徴量を用いて前
処理回路106にて前処理が行われた撮影画像(原画
像)に階調変換処理を行う階調変換回路114と、階調
変換回路114にて階調変換処理が行われた撮影画像等
を表示する画像表示器111と、本装置全体の動作制御
を司るCPU108とを含んでなり、データ収集回路1
05、前処理回路106、照射領域認識回路112、特
徴量抽出回路113、階調変換回路114、CPU10
8、メインメモリ109、操作パネル110、画像表示
器111はそれぞれCPUバス107に接続され互いに
データ授受できるようになされている。
【0060】ここで、特徴抽出回路113は、撮影画像
にて限定した所定領域から特徴量を抽出するようになさ
れており、本実施の形態での最も特徴とする構成として
いる。これにより、階調変換回路114において階調変
換処理する撮影画像がどのような画像であっても、階調
変換後の画像の濃度値を一定に保てるようになされてい
る。このため、特徴抽出回路113は、撮影画像からす
抜け領域及び該す抜け領域に接する一定領域を削除する
す抜け削除回路113aと、す抜け削除回路113aに
て削除されなかった領域から所定領域を算出(限定)す
る位置限定回路113bと、位置限定回路113bにて
算出された領域から最大画素値を算出する最大値算出回
路113cとを含んでなる。したがって、特徴抽出回路
113の後段の階調変換回路114は、最大値算出回路
113cにて算出された最大値画素を特徴量として、該
特徴量に基づき撮影画像の階調変換を行う。
【0061】そこで、上述のようなX線撮影装置100
において、まず、メインメモリ109には、CPU10
8での各種処理実行に必要なデータや処理プログラム等
が予め記憶されると共に、CPU108の作業用として
のワークメモリを含むものである。メインメモリ109
に記憶される処理プログラム、特に、特徴量抽出のため
の処理プログラムとして、ここでは例えば、図2のフロ
ーチャートに従った処理プログラムを用いる。したがっ
て、CPU108は、上記処理プログラム等をメインメ
モリ109から読み出して実行することで、操作パネル
110からの操作に従った、以下に説明するような本装
置全体の動作制御を行う。
【0062】ステップS200:先ず、X線発生回路1
01は、被検査体103に対してX線ビーム102を放
射する。このX線発生回路101から放射されたX線ビ
ーム102は、被検査体103を減衰しながら透過し
て、2次元X線センサ104に到達し、2次元X線セン
サ104によりX線画像として出力される。ここでは、
2次元X線センサ104から出力されるX線画像を、例
えば、図3に示すような肺正面画像300とする。この
図3は、後述するす抜け削除回路113aにおいて、す
抜け領域(X線が直接センサ上にあたっている領域)
部、及び該す抜け領域と一定幅で接する領域が削除され
た状態の画像を示したものである。”301”にて示す
直線は、す抜け削除脚後の画像の最長垂直軸線を示
し、”Y1”及び”Y2”は、最長垂直軸線301の頭
部側からの4分の1の位置、及び2分の1の位置を示
す。次に、データ収集回路105は、2次元X線センサ
104から出力されたX線画像を電気信号に変換し、そ
れを前処理回路106に供給する。前処理回路106
は、データ収集回路105からの信号(X線画像信号)
に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前
処理を行う。この前処理回路106で前処理が行われた
X線画像信号は入力画像の情報として、CPU108の
制御により、CPUバス115を介して、メインメモリ
109、照射領域認識回路112、特徴抽出回路11
3、及び階調変換回路114にそれぞれ転送される。
【0063】ステップS201:照射領域認識回路11
2は、CPU108の制御により転送されてきた入力画
像(以下、「対象画像」とも言う)から、任意の方法を
用いて(例えば、特願平10−243020号に記載に
方法等)、X線の照射領域を抽出する。特徴抽出回路1
13は、照射領域認識回路112にて抽出された照射領
域に基づいて、CPU108の制御により転送されてき
た入力画像(対象画像)に対して、次に説明するような
ステップS202〜S206の処理を実行する。
【0064】ステップS202:先ず、す抜け削除回路
113aは、対象画像において、照射領域外と、す抜け
領域及び該す抜け領域と一定間隔内で接する体領域と
を、例えば、画素値=”0”で置き換える。具体的に
は、入力画像データf(x,y)として、
【0065】
【数1】
【0066】なる式(1)により、画像の変換を行い、
照射領域外と、す抜け領域及び該す抜け領域と一定間隔
内で接する体領域とを削除した画像データf1(x,
y)を得る。式(1)における”sng(x,y)”
は、
【0067】
【数2】
【0068】なる式(2)にて表される。この式(2)
において、”Th1”は、実験等により予め定められる
定数であり、例えば、入力画像(原画像)の画素値の最
大値の5%の値とする。また、”d1”及び”d2”
は、す抜け領域と一定間隔内で接する体領域を削除する
際の該一定間隔(幅)を決定する定数である。このよう
なす抜け削除回路113aでの処理後の入力画像(画像
f1(x,y))が、上記図3に示したような画像30
0である。
【0069】ステップS203、S204:次に、位置
限定回路113bは、す抜け削除回路113aにて得ら
れた画像f1(x,y)の最長垂直軸線301(上記図
3参照)において、画素値が”0”でない領域、すなわ
ち被写体領域の最上部点Y0と最下部点Y3を抽出す
る。
【0070】ステップS205:次に、位置限定回路1
13bは、最長垂直軸線301の最上部点Y0から4/
1の点Y1を、ステップS203及びS204にて抽出
した最上部点Y0及び最下部点Y3を持って、
【0071】
【数3】
【0072】なる式(3)により算出する。また、位置
限定回路113bは、最長垂直軸線301の最上部点Y
0から2/1の点Y2を、ステップS203及びS20
4にて抽出した最上部点Y0及び最下部点Y3を持っ
て、
【0073】
【数4】
【0074】なる式(4)により算出する。そして、位
置限定回路113bは、画素値が”0”でなく(画像f
1(x,y)>0)、”Y1≦y≦Y2”である画像領
域を限定領域とする。
【0075】ステップS206:最大値算出回路113
cは、位置限定回路113bにて得られた限定領域内の
画素の最大値maxを、
【0076】
【数5】
【0077】なる式(5)に従って算出する。この結果
である最大値maxが、次のステップS207にて実行
される階調変換処理で用いる特徴量となる。
【0078】尚、ステップS206での最大値maxの
算出方法としては、式(5)による方法に限らず、例え
ば、f1(x,y)>0でY1≦y≦Y2の限定領域の
画素値を大きい画素値からソートし、その上位5%点の
値を最大値maxとして算出するようにしてもよい。或
いは、上位5%点までの画素値の平均値を最大値max
とするようにしてもよい。
【0079】ステップS207:そして、階調変換回路
114は、図4に示すように、CPU108の制御によ
り転送されてきた入力画像に対して、最大値算出回路1
13cにて算出された最大値max(特徴量)が、例え
ば、1.8の濃度となるような画像の階調変換を行う。
この階調変換回路114にて階調変換処理された画像
は、画像表示器111で表示されたり、フィルム上に出
力されたりする。
【0080】上述のように、本実施の形態では、撮影画
像に対して特徴量を抽出する領域を、撮影画像上の被写
体の所定領域に限定するように構成したので、如何なる
状態で被写体が撮影して得られた撮影画像に対しても、
また、その被写体が如何なる体格のものであっても、そ
の撮影画像に応じた特徴量を抽出することができる。こ
のため、階調変換後の画像の被写体の所定領域の濃度値
を一定に保つことができる。したがって、モニタ画面や
フィルム上等において、撮影画像を良好な状態で観察す
ることができ、診断能等を向上させることができる。ま
た、例えば、肺部撮影画像では、肺領域の上下部に極端
に画素値が高い領域が存在し、その領域の画素値を特徴
量として抽出すると、階調変換後の画像の所定領域の濃
度値が所定値よりずれる場合があるが、本実施の形態で
の構成では、肺領域の上下部の領域が限定領域に含まれ
ないようにできるため、特に、肺部撮影画像に対して有
効である。また、限定領域がら特徴量を抽出する際、そ
の限定領域内の画素値のうち画素値の高いほうから一定
割合の画素値を抽出するように構成すれば、ノイズ等の
影響を受けることなく、最適な特徴量を抽出することが
できるため、より安定した階調変換後の画像を得ること
ができる。また、例えば、階調変換後の画像をフィルム
上に出力し、濃度計で所定領域の濃度値を測定する場
合、限定領域内の画素のうち上位5%点までの画素の平
均値を特徴量とするように構成すれば、濃度計の測定面
積点とほぼ等しい領域の画素値の平均濃度が、階調変換
に用いる特徴量として抽出されることになるため、階調
変換後の画像の所定領域の濃度値を、実際に濃度計で測
定される濃度値に等しくすることができる。また、撮影
対象の被写体の大きさが大きく異ならない場合には、肺
領域が撮影画像上にてほぼ同じ領域に位置することによ
り、原画像の上下方向の長さから限定領域を決定するよ
うに構成したので、肺の上下端の領域を含まない、特徴
量を抽出するのに適した限定領域を安定して且つ短時間
の処理で決定することができる。
【0081】尚、上述した第1の実施の形態において、
例えば、
【0082】
【数6】
【0083】なる式(6)による処理を、画像f1
(x,y)(す抜け削除回路113aでの処理後画像:
ステップS202参照)に対して実行し、画像f2
(x,y)を算出し、この画像f2(x,y)画像を用
いて、上述したようなステップs203からの処理を実
行するようにしてもよい。この場合、最大値算出回路1
13cは、式(5)の代わりに、
【0084】
【数7】
【0085】なる式(7)を用いて、最大値maxを算
出する。ここで、式(6)における”Th2”は、例え
ば、撮影画像の肺領域内の画素の最大値の80%の画素
値とする。具体的には例えば、す抜け削除後の画像f1
(x,y)において、式(1)及び(2)により”0”
に変換されなかった領域を肺領域として抽出し、その領
域内の画素の最大値の80%の画素値を”Th2”とし
て設定する。そして、式(6)による処理をさらに実行
する。これにより、位置限定回路113bにより得られ
る限定領域が、ほぼ肺領域の上から1/4から1/2の
領域となる。Th2以下の画素は、腹部や縦隔部の領域
となるため、略肺領域が抽出できるためである。
【0086】また、上述した第1の実施の形態では、最
長垂直軸線301の最上部点Y0から4/1の点Y1、
及び2/1の点Y2をそれぞれ式(3)及び式(4)に
より算出するようにしたが、例えば、Y1及びY2のそ
れぞれを最上部点Y0から5cm及び15cm、10c
m及び20cm等の固定長としてもよい。これにより、
例えば、大人での肺の大きさはほぼ同じであるときの肺
部撮影画像において、X線の透過率の高い肺の上端部と
下端部を容易に除去するできる。
【0087】また、上述した第1の実施の形態では、画
素値が”0”でない領域の最上部点Y0と最下部点Y3
を抽出するようにしたが(ステップS203及びS20
4参照)、例えば、最上部点Y0と最下部点Y3とし
て、原画像(入力画像)の最上部点と最下部点を抽出す
るようにしてもよい。これは、例えば、肺部の立位撮影
において、被写体の大きさが大きく異ならない場合、肺
領域は、原画像でほぼ同じ領域にくるため、原画像の上
下方向の長さから限定領域を決めても、肺の上下端の領
域を含まないためである。
【0088】(第2の実施の形態)本発明は、例えば、
図5に示すようなX線撮影装置400に適用される。こ
のX線撮影装置400は、撮影画像に対する画像処理機
能を有するものであり、上記図5に示すように、X線を
発生するX線発生回路101と、被写体103を透過し
たX線光が結像される2次元X線センサ104と、2次
元X線センサ104から出力される撮影画像を収集する
データ収集回路105と、データ収集回路105にて収
集された撮影画像に前処理を行う前処理回路106と、
前処理回路106にて前処理が行われた撮影画像(原画
像)等の各種情報や各種処理実行のための処理プログラ
ムを記憶するメインメモリ109と、X線撮影実行等の
指示や各種設定を本装置に対して行うための操作パネル
110と、前処理回路106にて前処理が行われた撮影
画像(原画像)から照射領域を抽出する照射領域認識回
路112と、照射領域認識回路112にて得られた照射
領域の画像から後述する特徴量を抽出する領域を抽出す
る体領域抽出回路401と、体領域抽出回路401にて
得られた領域から特徴量を抽出する特徴抽出回路402
と、特徴抽出回路402にて得られた特徴量を用いて前
処理回路106にて前処理が行われた撮影画像(原画
像)に階調変換処理を行う階調変換回路114と、階調
変換回路114にて階調変換処理が行われた撮影画像等
を表示する画像表示器111と、本装置全体の動作制御
を司るCPU108とを含んでなり、データ収集回路1
05、前処理回路106、照射領域認識回路112、体
領域抽出回路401、特徴量抽出回路402、階調変換
回路114、CPU108、メインメモリ109、操作
パネル110、画像表示器111はそれぞれCPUバス
107に接続され互いにデータ授受できるようになされ
ている。
【0089】ここで、体領域抽出回路401は、撮影画
像の不要領域(X線がセンサ上に直接あたっているす抜
け領域等)を決定するための特性値を算出し、その特性
値に基づいて、撮影画像から不要領域を削除するように
なされており、本実施の形態での最も特徴とする構成と
している。このため、体領域抽出回路401は、撮影画
像の不要領域を決定するための特性値を算出する特性値
算出回路401aと、特性値算出回路401aにて算出
された特性値に基づいて撮影画像から不要領域を削除す
るす抜け削除回路401bとを含んでなる。したがっ
て、特徴抽出回路402は、このような体領域抽出回路
401により不要領域が削除された画像、すなわち必要
領域(体領域)のみの情報から、階調変換回路114で
の階調変換処理に用いられる特徴量を抽出する。
【0090】そこで、上述のようなX線撮影装置400
において、まず、メインメモリ109には、CPU10
8での各種処理実行に必要なデータや処理プログラム等
が予め記憶されると共に、CPU108の作業用として
のワークメモリを含むものである。メインメモリ109
に記憶される処理プログラムとして、ここでは例えば、
図6及び図7のフローチャートに従った処理プログラム
を用いる。したがって、CPU108は、上記処理プロ
グラム等をメインメモリ109から読み出して実行する
ことで、操作パネル110からの操作に従った、以下に
説明するような本装置全体の動作制御を行う。
【0091】尚、上記図5のX線撮影装置400におい
て、上記図1のX線撮影装置100と同様に機能する箇
所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0092】ステップS500:先ず、X線発生回路1
01は、被検査体103に対してX線ビーム102を放
射する。このX線発生回路101から放射されたX線ビ
ーム102は、被検査体103を減衰しながら透過し
て、2次元X線センサ104に到達し、2次元X線セン
サ104によりX線画像として出力される。ここでは、
2次元X線センサ104から出力されるX線画像を、例
えば、人体画像とする。次に、データ収集回路105
は、2次元X線センサ104から出力されたX線画像を
電気信号に変換し、それを前処理回路106に供給す
る。前処理回路106は、データ収集回路105からの
信号(X線画像信号)に対して、オフセット補正処理や
ゲイン補正処理等の前処理を行う。この前処理回路10
6で前処理が行われたX線画像信号は入力画像の情報と
して、CPU108の制御により、CPUバス115を
介して、メインメモリ109、照射領域認識回路11
2、体領域抽出回路401、特徴抽出回路402、及び
階調変換回路114にそれぞれ転送される。
【0093】ステップS501:照射領域認識回路11
2は、CPU108の制御により転送されてきた入力画
像(以下、「対象画像」とも言う)から、任意の方法を
用いて、X線の照射領域を抽出する。
【0094】ステップS502:体領域抽出回路401
は、照射領域認識回路112にて抽出された照射領域に
基づいて、次のようなステップS511〜S513(図
7参照)の処理を実行することで、CPU108の制御
により転送されてきた入力画像(対象画像)から必要領
域を抽出する。
【0095】ステップS511:先ず、特性値算出回路
401aは、入力画像中の画素の最大値maxを算出す
る。具体的には例えば、入力画像全体の累計ヒストグラ
ムを作成し、その所定点(上位5%点等)を最大値ma
xとする。これは、ノイズの影響を防ぐためである。
尚、ステップS511における最大値maxの算出方法
は、上記の方法に限らず、任意の方法を用いるようにし
てよい。例えば、全画素値をソートし、その所定点(上
位5%点等)を最大値maxとする方法を用いるように
してもよい。
【0096】ステップS512:次に、特性値算出回路
401aは、ステップS511にて算出した最大値ma
xから、特性値Thを、定数C1(例えば、0.9)を
持って、
【0097】
【数8】
【0098】なる式(8)により算出する。
【0099】ステップS513:次に、す抜け削除回路
401bは、入力画像において、照射領域外の画素、特
性値算出回路401aにて算出された特性値Th以上の
値を有する画素、及び該特性値Th以上の値を有する画
素と一定間隔内で接する領域の画素を、例えば、画素値
=”0”で置き換える。具体的には、入力画像データf
(x,y)として、
【0100】
【数9】
【0101】なる式(9)により、画像の変換を行っ
て、処理後の画像データf1(x,y)を得る。式
(9)における”sng(x,y)”は、
【0102】
【数10】
【0103】なる式(10)にて表される。式(10)
において、”d1”及び”d2”は、特性値Th以上の
画素からの水平及び垂直方向の距離を示す。したがっ
て、特性値Th以上の画素から、水平方向にd1、垂直
方向にd2の距離内にある画素が”0”に置き換えられ
る。この結果、入力画像は、例えば、図8に示すよう
に、照射領域中の体領域(白抜き部分)において、点線
Aを境界として、その外側の領域、すなわちX線の透過
量が多い領域(軟部組織部)外の領域の画素が、”0”
に置き換えられる。尚、実際に、式(8)からの処理を
人体画像に施すと、す抜け領域(X線がセンサに直接あ
たっている領域)及び外す抜け領域と距離d1、d2以
内で接する領域の画素が、”0”に置き換えられる。
【0104】ステップS503:上述のようなステップ
S511〜S513が体領域抽出回路401にて実行さ
れることで、撮影画像から不要領域が削除された画像f
1(x,y)、すなわち必要領域のみの画像f1(x,
y)が得られることになる。このような画像f1(x,
y)は、特徴抽出回路402へと供給される。特徴抽出
回路402は、す抜け削除回路401bにて得られた画
像f1(x,y)において、”0”でない画素領域か
ら、階調変換回路114での階調変換処理にて用いる特
徴量S1を抽出する。尚、特徴抽出回路402にて実行
される処理として、上述した第1の実施の形態での特徴
抽出回路113の処理を適用するようにしてもよい。
【0105】ステップS504:階調変換回路114
は、図9に示すように、CPU108の制御により転送
されてきた入力画像に対して、特徴抽出回路402にて
算出された特徴量S1が、例えば、1.8の濃度となる
ような画像の階調変換を行う。この階調変換回路114
にて階調変換処理された画像は、画像表示器111で表
示されたり、フィルム上に出力されたりする。
【0106】上述のように、本実施の形態では、撮影画
像内の画素値から得られる特性値を用いて、X線がセン
サに直接当たっているす抜け領域のような一定値以上の
画素値の領域を削除すると共に、その領域と接する一定
幅の領域をも確実に削除するように構成したので、階調
変換処理に用いる特徴量を、体領域等の必要領域のみの
情報から抽出することができる。また、特性値を、撮影
画像中の画素の最大値から決定するように構成したの
で、複雑な解析処理が不要であるため、短い処理時間で
効率的に且つ安定して特性値を求めることができる。こ
の結果、安定した階調変換処理を効率的に行うことがで
きる。
【0107】(第3の実施の形態)本発明は、例えば、
図10に示すようなX線撮影装置700に適用される。
このX線撮影装置700は、撮影画像に対する画像処理
機能を有するものであり、上記図10に示すように、X
線を発生するX線発生回路101と、被写体103を透
過したX線光が結像される2次元X線センサ104と、
2次元X線センサ104から出力される撮影画像を収集
するデータ収集回路105と、データ収集回路105に
て収集された撮影画像に前処理を行う前処理回路106
と、前処理回路106にて前処理が行われた撮影画像
(原画像)等の各種情報や各種処理実行のための処理プ
ログラムを記憶するメインメモリ109と、X線撮影実
行等の指示や各種設定を本装置に対して行うための操作
パネル110と、前処理回路106にて前処理が行われ
た撮影画像(原画像)から照射領域を抽出する照射領域
認識回路112と、照射領域認識回路112にて得られ
た照射領域の画像から階調変換処理を含む各種画像処理
に用いるパラメータを抽出するパラメータ抽出回路70
1と、パラメータ抽出回路701にて得られた情報を用
いて前処理回路106にて前処理が行われた撮影画像
(原画像)に階調変換処理等の画像処理を行う画像処理
回路702と、画像処理回路702での処理後の撮影画
像等を表示する画像表示器111と、本装置全体の動作
制御を司るCPU108とを含んでなり、データ収集回
路105、前処理回路106、照射領域認識回路11
2、パラメータ抽出回路701、画像処理回路702、
CPU108、メインメモリ109、操作パネル11
0、画像表示器111はそれぞれCPUバス107に接
続され互いにデータ授受できるようになされている。
【0108】ここで、パラメータ抽出回路701は、撮
影画像上の被写体状態(被写体の体格等)に応じて、画
像処理回路702での画像処理に用いるパラメータを変
更するようになされており、本実施の形態での最も特徴
とする構成としている。このため、パラメータ抽出回路
701は、照射野認識回路112にて抽出された照射領
域外の領域、一定閾値以上の画素値の領域、及び該領域
に対して一定範囲内の領域の画素を”0”値とする半2
値化処理を行うす抜け削除回路701aと、す抜け削除
回路701aでの処理後の画像から0値以外の画素領域
の面積(体領域面積)を算出する体面積抽出回路701
bと、体面積算出回路701bにて算出された体領域面
積から画像処理回路702にて用いる各種画像処理パラ
メータを決定するパラメータ決定回路701cと、パラ
メータ決定回路701cにて決定されたパラメータに基
づいて再度す抜け削除回路701aにて処理された画像
の0値以外の画素領域から最大値を抽出する特徴量抽出
回路701dとを含んでなる。したがって、画像処理回
路702は、例えば、特徴量抽出回路701dにて抽出
された最大値を特徴量として用い、また、パラメータ決
定回路701cにて決定されたパラメータ(階調変換曲
線等)を用いて、撮影画像の階調を変換する処理を行
う。
【0109】そこで、上述のようなX線撮影装置700
において、まず、メインメモリ109には、CPU10
8での各種処理実行に必要なデータや処理プログラム等
が予め記憶されると共に、CPU108の作業用として
のワークメモリを含むものである。メインメモリ109
に記憶される処理プログラムとして、ここでは例えば、
図11及び図12のフローチャートに従った処理プログ
ラムを用いる。したがって、CPU108は、上記処理
プログラム等をメインメモリ109から読み出して実行
することで、操作パネル110からの操作に従った、以
下に説明するような本装置全体の動作制御を行う。
【0110】尚、上記図10のX線撮影装置700にお
いて、上記図1のX線撮影装置100と同様に機能する
箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0111】ステップS800:先ず、X線発生回路1
01は、被検査体103に対してX線ビーム102を放
射する。このX線発生回路101から放射されたX線ビ
ーム102は、被検査体103を減衰しながら透過し
て、2次元X線センサ104に到達し、2次元X線セン
サ104によりX線画像として出力される。ここでは、
2次元X線センサ104から出力されるX線画像を、例
えば、人体画像とする。次に、データ収集回路105
は、2次元X線センサ104から出力されたX線画像を
電気信号に変換し、それを前処理回路106に供給す
る。前処理回路106は、データ収集回路105からの
信号(X線画像信号)に対して、オフセット補正処理や
ゲイン補正処理等の前処理を行う。この前処理回路10
6で前処理が行われたX線画像信号は入力画像の情報と
して、CPU108の制御により、CPUバス115を
介して、メインメモリ109、照射領域認識回路11
2、パラメータ抽出回路701、及び画像処理回路70
2にそれぞれ転送される。
【0112】ステップS801:照射領域認識回路11
2は、CPU108の制御により転送されてきた入力画
像(以下、「対象画像」とも言う)から、任意の方法を
用いて、X線の照射領域を抽出する。パラメータ抽出回
路701は、照射領域認識回路112にて抽出された照
射領域に基づいて、次のようなステップS802〜S8
06の処理を実行することで、CPU108の制御によ
り転送されてきた入力画像から、画像処理回路702に
て用いる画像処理パラメータを抽出する。
【0113】ステップS802:先ず、す抜け削除回路
701aは、入力画像において、照射領域内のす抜け領
域、及び該す抜け領域と一定間隔内で接する領域の画素
を、例えば、画素値=”0”で置き換える。具体的に
は、入力画像データf(x,y)として、
【0114】
【数11】
【0115】なる式(11)により、画像の変換を行っ
て、処理後の画像データf1(x,y)を得る。式(1
1)における”sng(x,y)”は、
【0116】
【数12】
【0117】なる式(12)にて表される。式(12)
において、”Th1”は、実験等により予め定められる
定数を示し、例えば、入力画像全体の画素値の最大値の
5%の値とする。また、”d1”及び”d2”は、す抜
け領域と一定間隔内で接する体領域を削除する際の該一
定間隔(幅)を決定するパラメータであり、第1回目の
す抜け削除では、d1=0、d2=0に設定されている
ものとする。尚、ここでのす抜け削除回路701aで
は、”0”の画素値に置き換える処理を実行するように
したが、この置き換える値としては、”0”、”1”値
等に限られることはなく、任意の一定数でよい。
【0118】ステップS803:次に、体面積抽出回路
701bは、す抜け削除回路701aにて得られた画像
f1(x,y)において、0値以外の画素領域の面積
(体領域面積)s1を、
【0119】
【数13】
【0120】なる式(13)及び式(14)により算出
する。
【0121】ステップS804:次に、パラメータ決定
回路701cは、体面積抽出回路701bにて得られた
体領域面積s1に応じて、す抜け削除回路701aの2
回目の処理にて用いるパラメータd1及びd2と、画像
処理回路702の画像処理で用いるパラメータ(ここで
は、階調変換処理に用いる階調変換曲線の傾きγとす
る)を決定する。例えば、入力画像f(x,y)が16
8×168画素の場合、s1≧10000のとき、d1
=d=20、γ=2.5、8000≦s1≦10000
のとき、d1=d2を=17、γ=2.883、400
0≦s1≦8000のとき、d1=d2=14、γ=
3.2s1≦4000のとき、d1=d2=8、γ=
3.8、というように、体領域面積s1に応じて各種パ
ラメータを決定する。
【0122】ステップS805:す抜け削除回路701
aは、パラメータ決定回路701cにて決定されたパラ
メータd1及びd2を用いて、上述した式(12)と、
【0123】
【数14】
【0124】なる式(15)を実行することで、2日目
の処理後の画像データf2(x,y)を得る。
【0125】ステップS806:特徴抽出回路701d
は、す抜け削除回路701aの2回目の処理にて得られ
た画像f2(x,y)から、最大画素値を抽出する。
【0126】ステップS807:画像処理回路702
は、CPU108の制御により転送されてきた入力画像
に対して、例えば、階調変換処理を行う際、特徴抽出回
路701dにより得られた最大値を特徴量として用いる
と共に、パラメータ決定回路701cにて決定された傾
きγを有する階調変換曲線を用いて、上記特徴量が、一
定値(例えば、1.9)の濃度となるような画像の階調
変換を行う。
【0127】ステップS808:画像処理回路702に
より階調変換処理等の画像処理が行われた画像は、画像
表示器111で表示されたり、フィルム上に出力された
りする。
【0128】上述のように、本実施の形態では、撮影画
像上の被写体の状態(ここでは、体領域の面積)に応じ
て、画像処理に用いるパラメータ(ここでは、階調変換
に用いる特徴量や階調変換曲線の傾き)を変更するよう
に構成したので、撮影画像に応じた最適な画像処理を行
うことができる。また、す抜け及び照射領域外を削除す
ることで体領域面積を抽出し、その体領域面積に応じて
画像処理パラメータを決定するように構成したので、撮
影画像上の被写体の大きさ(体格等)によってす抜け領
域が変動しても、撮影画像に対して最適な画像処理パラ
メータを精度よく決定することができる。また、体領域
面積が大きいほど、濃度分布が広がる傾向があるが、本
実施の形態では、この体領域面積に応じて、階調変換曲
線の傾きを変更するように構成したので、撮影画像に適
した階調変換を行うことができる。特に、肺部撮影画像
において、本実施の形態の構成により、肺内のほぼ最大
値を特徴量として抽出し、これを用いて階調変換を行え
ば、診断に適した画像を安定して得ることができる。
【0129】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
上述した第3の実施の形態におけるX線撮影装置700
の動作を、例えば、図12のフローチャートに従った動
作とする。尚、上記図12のフローチャートにおいて、
上記図11に示したフローチャートと同様の処理実行す
る処理ステップには同じ符号を付し、その詳細な説明は
省略する。ここでは、第3の実施の形態と異なる構成
(上記図12の点線部分参照)についてのみ、具体的に
説明する。
【0130】ステップS811:先ず、パラメータ決定
回路701cは、例えば、撮影画像における被写体の身
長、体重、肩幅、胸囲、腰回り長等の被写体情報を、操
作パネル110等から取得する。
【0131】ステップS812:次に、パラメータ決定
回路701cは、予め複数の画像処理パラメータが登録
されているテーブルから、ステップS811にて取得し
た被写体情報に対応するパラメータを決定する。このと
き、被写体情報に含まれる各種情報の1部の組み合わ
せ、或いは全ての情報に応じて、最適なパラメータを選
択決定する。
【0132】上述のような本実施の形態の構成によれ
ば、撮影画像から被写体の体面積情報を算出する必要は
なく、容易に画像処理パラメータを決定することができ
るため、その分処理時間を短縮することができる。ま
た、撮影対象の被写体に応じて、最適な画像処理を行う
ことができる。
【0133】以上説明したように、本発明の実施の形態
では、画像から、階調変換処理等に用いる特徴量を抽出
するために、その画像上で所定領域を限定し、その所定
領域から特徴量を抽出する。具体的には例えば、画像処
理する画像が、放射線撮影により得られた肺部(被写
体)の撮影画像であり、該撮影画像上の肺領域の画像か
ら特徴量を抽出する場合、肺領域にて所定領域を限定す
る。このとき、肺領域を所定比率で分割した領域、又は
肺領域における最大長の垂直軸上で頭部側から4/1〜
2/1の間の領域、又は肺領域の上部から所定長の範囲
の領域等を、所定領域として限定する。そして、この限
定した所定領域から、該所定領域内の画素値のうち最大
の画素値を特徴量として抽出する。或いは、該所定領域
内の画素値を値の高い順に並べ、その上位から所定割合
に位置する画素値(上部5%点の画素値等)を特徴量と
して抽出する。或いは、該所定領域内の画素値を値の高
い順に並べ、その上位から所定割合の範囲内にある画素
値の平均値(上部5%点までの画素値の平均値等)を特
徴量として抽出する。このように、特徴量を抽出する領
域を、肺領域の所定領域に限定するように構成すれば、
如何なる状態で被写体が撮影して得られた撮影画像に対
しても、また、その被写体が如何なる体格のものであっ
ても、その撮影画像に応じた特徴量を抽出することがで
きる。このため、階調変換後の画像の被写体の所定領域
の濃度値を一定に保つことができる。したがって、モニ
タ画面やフィルム上等において、撮影画像を良好な状態
で観察することができ、診断能等を向上させることがで
きる。また、従来では、肺部撮影画像では、肺領域の上
下部に極端に画素値が高い領域が存在し、その領域の画
素値を特徴量として抽出され、この結果、階調変換後の
画像の所定領域の濃度値が所定値よりずれる場合があっ
たが、本発明の構成によれば、肺領域の上下部の領域が
限定する所定領域に含まれないようにできるため、特
に、肺部撮影画像に対して有効である。また、所定領域
から特徴量を抽出する際、その限定領域内の画素値のう
ち画素値の高いほうから一定割合の画素値を抽出するよ
うに構成すれば、ノイズ等の影響を受けることなく、最
適な特徴量を抽出することができるため、より安定した
階調変換後の画像を得ることができる。また、例えば、
階調変換後の画像をフィルム上に出力し、濃度計で所定
領域の濃度値を測定する場合、限定された所定領域内の
画素のうち上位5%点までの画素の平均値を特徴量とす
るように構成すれば、濃度計の測定面積点とほぼ等しい
領域の画素値の平均濃度が、階調変換に用いる特徴量と
して抽出されることになるため、階調変換後の画像の所
定領域の濃度値を、実際に濃度計で測定される濃度値に
等しくすることができる。また、撮影対象の被写体の大
きさが大きく異ならない場合には、肺領域が撮影画像上
にてほぼ同じ領域に位置することにより、原画像の上下
方向の長さから限定領域を決定するように構成すれば、
肺の上下端の領域を含まない、特徴量を抽出するのに適
した限定領域を安定して且つ短時間の処理で決定するこ
とができる。また、予め、撮影画像から不要領域(す抜
け領域(放射線がセンサ上に直接あたっている領域)及
び該す抜け領域と一定間隔で接する領域と、所定画素値
以下の画素領域等)を削除し、その削除後に得られた必
要領域(肺領域の必要領域)に対して、上記の特徴量の
抽出を行うようにしてもよい。或いは、所定領域を限定
した後に、上記の不要領域の削除を行い、これにより得
られた必要領域(肺領域の必要領域)に対して、上記の
特徴量の抽出を行うようにしてもよい。これにより、よ
り最適な特徴量を抽出することができる。
【0134】また、本発明の実施の形態では、画像か
ら、階調変換処理等に用いる特徴量を抽出するために、
画像を構成する画素の値から特性値を取得し、その特性
値に基づいて、画像から不要領域を削除する。したがっ
て、不要領域が削除された必要領域から、階調変換処理
等の画像処理に用いる特徴量が抽出される。具体的には
例えば、画像処理する画像が、放射線撮影により得られ
た撮影画像である場合、撮影画像を構成する画素のうち
最大の画素値に基づいた特性値を算出する。そして、撮
影画像において、特性値によって決定される画素値の領
域、及び該画素値の座標と所定間隔で接する領域を不要
領域として、該不要領域内の画素値を所定範囲の画素値
に変換する。このように、撮影画像内の画素値から得ら
れる特性値を用いて、放射線がセンサに直接当たってい
るす抜け領域のような所定値以上の画素値の領域を削除
すると共に、その領域と接する所定幅の領域をも確実に
削除するように構成すれば、階調変換処理等の画像処理
に用いる特徴量を、体領域等の必要領域のみの情報から
抽出することができる。また、特性値を、撮影画像中の
画素の最大値から決定するように構成すれば、複雑な解
析処理が不要であるため、短い処理時間で効率的に且つ
安定して特性値を求めることができる。この結果、安定
した画像処理を効率的に行うことができる。
【0135】また、本発明の実施の形態では、階調変換
処理等の画像処理に用いる画像処理パラメータを、処理
対象の画像上に存在するオブジェクト画像の存在状態に
基づいて変更する。具体的には例えば、被写体(肺部等
のオブジェクト)を放射線撮影して得られた撮影画像に
対して、階調変換処理等の画像処理を行う場合、撮影画
像での被写体が占める領域(体領域)の面積を取得し、
その面積に応じて、画像処理パラメータ(階調変換曲線
のパラメータ等)を変更する。このとき、撮影画像から
す抜け領域を削除し、その削除されなかった領域から上
記体領域面積を取得する。このように、撮影画像上の被
写体の状態に応じて、画像処理に用いるパラメータを変
更するように構成すれば、如何なる状態で被写体が撮影
されても、その撮影画像に応じた最適な画像処理を行う
ことができる。また、撮影画像からす抜け領域を削除す
ることで体領域面積を抽出し、その体領域面積に応じて
画像処理パラメータを決定するように構成すれば、撮影
画像上の被写体の大きさ(体格等)によってす抜け領域
が変動しても、撮影画像に対して最適な画像処理パラメ
ータを精度よく決定することができる。また、体領域面
積が大きいほど、濃度分布が広がる傾向があるが、本発
明の構成によれば、この体領域面積に応じて、階調変換
曲線のパラメータ(傾き等)を変更できるため、撮影画
像に適した階調変換処理を行うことができる。特に、本
発明を、肺部撮影画像において、肺内のほぼ最大値を特
徴量として抽出し、これを用いて階調変換処理を行う場
合に適用すれば、診断に適した画像を安定して得ること
ができる。また、外部から与えられた被写体の情報(被
写体の身長、体重、肩幅、胸囲、腰回り長等の情報)に
基づいて、画像処理パラメータを変更するように構成す
れば、容易に最適な画像処理パラメータを決定して変更
することができるため、その分処理時間を短縮すること
ができる。
【0136】よって、如何なる撮影画像であっても、こ
の撮影画像に対して最適な画像処理を行うことができ
る。これは、特に、本発明は、X線撮影等に対して有効
である。
【0137】尚、本発明の目的は、上述した各実施の形
態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは
装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読みだして実行することによっても、達成
されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から
読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の機
能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶
した記憶媒体は本発明を構成することとなる。プログラ
ムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、
フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光
磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、
不揮発性のメモリカード等を用いることができる。ま
た、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行
することにより、各実施の形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は
全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。さら
に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コ
ンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータ
に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込
まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その
機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなど
が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって
各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは
言うまでもない。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
理対象の画像に応じた特徴量を抽出することができるた
め、階調変換後の画像の被写体の所定領域の濃度値を一
定に保つことができる。また、階調変換処理等の画像処
理に用いる特徴量を、必要領域のみの情報から抽出する
ことができる。さらに、如何なる画像であっても、その
画像に応じた最適な画像処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
X線撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記X線撮影装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】上記X線撮影装置にて処理対象となる撮影画像
の一例を説明するための図である。
【図4】上記X線撮影装置での階調変換処理での階調変
換曲線を説明するための図である。
【図5】第2の実施の形態において、本発明を適用した
X線撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図6】上記X線撮影装置の全体動作を説明するための
フローチャートである。
【図7】上記全体動作のフローチャートにおいて、体領
域抽出処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】上記X線撮影装置にて処理対象となる撮影画像
の一例を説明するための図である。
【図9】上記X線撮影装置での階調変換処理での階調変
換曲線を説明するための図である。
【図10】第3の実施の形態において、本発明を適用し
たX線撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図11】上記X線撮影装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】第4の実施の形態における、上記X線撮影装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 X線撮影装置 101 X線発生回路 102 X線ビーム 103 被写体 104 2次元X線センサ 105 データ収集回路 106 前処理回路 107 CPUバス 108 CPU 109 メインメモリ 110 操作パネル 111 画像表示器 112 照射領域認識回路 113 特徴抽出回路 113a す抜け削除回路 113b 位置限定回路 113c 最大値算出回路 114 階調変換回路 401 体領域抽出回路 401a 特性値算出回路 402b す抜け削除回路 402 特徴抽出回路 701 パラメータ抽出回路 701a す抜け削除回路 701b 体面積抽出回路 701c パラメータ決定回路 701d 特徴量抽出回路 702 画像処理回路
フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA01 AA26 CA01 DA03 EB17 EE01 FD03 FF08 FF16 FF18 FF19 FF23 FF27 FF50 5B057 AA08 CE09 CE11 DA08 DB02 DC04 DC22 5C054 AA01 AA06 CA02 FC11 HA12 5L096 BA06 BA13 EA12 EA35 EA37 FA14 FA32 FA59 9A001 EE02 EE05 FZ02 GZ05 HH25 HH27 JJ09 KK25 KK60

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像上の所定領域を限定する限定手段
    と、 上記限定手段にて限定された所定領域から特徴量を抽出
    する抽出手段と、 上記抽出手段により得られた特徴量に基づいて、画像処
    理パラメータを設定する設定手段とを備えることを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記画像は、任意の被写体を撮影して得
    られた画像を含み、 上記限定手段は、上記画像上に存在する上記被写体領域
    内の所定領域を限定することを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記抽出手段は、上記所定領域内の画素
    の最大値を上記特徴量として抽出することを特徴とする
    上記請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記抽出手段は、上記所定領域内の画素
    を画素値の高い順にソートし、その上位から所定割合の
    順列にある画素値を、上記特徴量として抽出することを
    特徴とする上記請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記抽出手段は、上記所定領域内の画素
    を画素値の高い順にソートし、その上位から所定割合の
    範囲内にある画素値の平均値を、上記特徴量として抽出
    することを特徴とする上記請求項1記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 上記画像は、放射線撮影により得られた
    肺部の画像を含み、 上記限定手段は、上記肺領域内の所定領域を限定し、 上記抽出手段は、上記限定手段にて限定された所定領域
    の最大画素値を特徴量として抽出することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記限定手段は、上記肺領域を所定比率
    で分割した領域を上記所定領域として限定することを特
    徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記限定手段は、上記肺領域の垂直軸上
    での最大長の頭部側から四分の一から二分の一までの間
    の領域を上記所定領域として限定することを特徴とする
    請求項6記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記限定手段は、上記肺領域の上部から
    所定長の範囲の領域を上記所定領域として限定すること
    を特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 原画像から不要領域を削除した上記画
    像を得る削除手段を備えることを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 上記原画像は、放射線撮影により得ら
    れた画像を含み、 上記削除手段は、上記原画像から、す抜け領域及び該す
    抜け領域と一定間隔で接する領域と、所定画素値以下の
    画素領域とを削除して、該削除後の上記原画像を上記画
    像とすることを特徴とする請求項10記載の画像処理装
    置。
  12. 【請求項12】 上記限定手段にて限定された所定領域
    の画像から不要領域を削除する削除手段を備え、 上記抽出手段は、上記削除手段により不要領域の削除が
    行われた後の上記所定領域から特徴量を抽出することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 上記所定領域の画像は、放射線撮影に
    より得られた画像を含み、 上記削除手段は、上記所定領域の画像から、す抜け領域
    及び該す抜け領域と一定間隔で接する領域と、所定画素
    値以下の画素領域とを削除することを特徴とする請求項
    12記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 画像から画像処理に用いる特徴量を抽
    出する機能を有する画像処理装置であって、 上記画像を構成する画素の値に基づいた特性値を取得す
    る特性値取得手段と、 上記特性値取得手段により得られた特性値に基づいて、
    上記画像から不要領域を削除する削除手段と、 上記削除手段により不要領域の削除が行われた後の上記
    画像から特徴量を抽出する抽出手段とを備えることを特
    徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 上記画像は、放射線撮影により得られ
    た画像を含み、 上記削除手段は、上記画像から、上記特性値に基づいた
    画素値の画素領域、及び該画素領域と所定間隔で接する
    領域内の画素の値を、所定範囲の画素値に変換すること
    を特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 上記特性値取得手段は、上記特性値
    を、上記画像を構成する画素のうち最大の画素値から決
    定することを特徴とする請求項14記載の画像処理装
    置。
  17. 【請求項17】 少なくとも任意のオブジェクト画像を
    含む画像に対して、画像処理パラメータを用いた画像処
    理を行う画像処理装置であって、 上記オブジェクト画像の存在状態に基づいて、上記画像
    処理パラメータを変更するパラメータ変更手段を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  18. 【請求項18】 上記パラメータ変更手段は、外部より
    与えられた上記オブジェクト画像の存在状態に基づい
    て、上記画像処理パラメータを変更することを特徴とす
    る請求項17記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 上記画像は、上記オブジェクトを撮影
    して得られた撮影画像を含み、 上記オブジェクト画像の存在状態は、上記オブジェクト
    の形状によって生じる上記撮影画像上での存在状態を含
    むことを特徴とする請求項17記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 上記画像中の上記オブジェクト画像が
    占める領域に基づいた領域面積を取得する面積取得手段
    を備え、 上記パラメータ変更手段は、上記面積取得手段にて得ら
    れた面積情報に基づいて、上記画像処理パラメータを決
    定して変更することを特徴とする請求項17記載の画像
    処理装置。
  21. 【請求項21】 上記画像は、上記オブジェクトを放射
    線撮影して得られた画像を含み、 上記画像から、少なくともす抜け領域を削除する削除手
    段を備え、 上記面積取得手段は、上記削除手段により領域削除が行
    われた後の上記画像から、上記領域面積を取得すること
    を特徴とする請求項20記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 上記画像は、上記オブジェクトを放射
    線撮影して得られた画像を含み、 上記画像からす抜け領域を削除する第1の削除手段と、 上記パラメータ変更手段にて決定された画像処理パラメ
    ータに基づいて、上記画像から、す抜け領域及び該す抜
    け領域と所定幅で接する領域を削除する第2の削除手段
    と、 上記第2の削除手段により領域削除が行われた後の上記
    画像から特徴量を抽出する抽出手段と、 上記パラメータ変更手段にて決定された画像処理パラメ
    ータ、及び上記抽出手段にて得られた特徴量を用いて、
    上記画像処理を実行する画像処理手段とを備え、 上記面積取得手段は、上記削除手段により領域削除が行
    われた後の上記画像から、上記領域面積を取得すること
    を特徴とする請求項20記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 上記抽出手段は、上記第2の削除手段
    により領域削除が行われた後の上記画像内の最大画素値
    を特徴量として抽出することを特徴とする請求項22記
    載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 上記画像処理は、階調変換処理を含
    み、 上記画像処理パラメータは、上記階調変換処理における
    階調変換曲線のパラメータを含むことを特徴とする請求
    項17記載の画像処理装置。
  25. 【請求項25】 複数の機器が互いに通信可能に接続さ
    れてなる画像処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
    1〜24の何れかに記載の画像処理装置の機能を有する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  26. 【請求項26】 画像から画像処理に用いる特徴量を抽
    出するための画像処理方法であって、 上記画像上の所定領域を限定する限定ステップと、 上記限定ステップにより限定された所定領域から特徴量
    を抽出する抽出ステップとを含むことを特徴とする画像
    処理方法。
  27. 【請求項27】 上記画像は、任意の被写体を撮影して
    得られた画像を含み、 上記限定ステップは、上記画像上に存在する上記被写体
    領域内の所定領域を限定するステップを含むことを特徴
    とする請求項26記載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 上記抽出ステップは、上記所定領域内
    の画素の最大値を上記特徴量として抽出するステップを
    含むことを特徴とする上記請求項26記載の画像処理方
    法。
  29. 【請求項29】 上記抽出ステップは、上記所定領域内
    の画素を画素値の高い順にソートし、その上位から所定
    割合の順列にある画素値を、上記特徴量として抽出する
    ステップを含むことを特徴とする上記請求項26記載の
    画像処理方法。
  30. 【請求項30】 上記抽出ステップは、上記所定領域内
    の画素を画素値の高い順にソートし、その上位から所定
    割合の範囲内にある画素値の平均値を、上記特徴量とし
    て抽出するステップを含むことを特徴とする上記請求項
    26記載の画像処理方法。
  31. 【請求項31】 上記画像は、放射線撮影により得られ
    た肺部の画像を含み、 上記限定ステップは、上記肺領域内の所定領域を限定す
    るステップを含み、 上記抽出ステップは、上記限定ステップによりにて限定
    された所定領域の最大画素値を特徴量として抽出するス
    テップを含むことを特徴とする請求項26記載の画像処
    理方法。
  32. 【請求項32】 上記限定ステップは、上記肺領域を所
    定比率で分割した領域を上記所定領域として限定するス
    テップを含むことを特徴とする請求項31記載の画像処
    理方法。
  33. 【請求項33】 上記限定ステップは、上記肺領域の垂
    直軸上での最大長の頭部側から四分の一から二分の一ま
    での間の領域を上記所定領域として限定するステップを
    含むことを特徴とする請求項31記載の画像処理方法。
  34. 【請求項34】 上記限定ステップは、上記肺領域の上
    部から所定長の範囲の領域を上記所定領域として限定す
    るステップを含むことを特徴とする請求項31記載の画
    像処理方法。
  35. 【請求項35】 原画像から不要領域を削除した上記画
    像を得る削除ステップを含むことを特徴とする請求項2
    6記載の画像処理方法。
  36. 【請求項36】 上記原画像は、放射線撮影により得ら
    れた画像を含み、 上記削除ステップは、上記原画像から、す抜け領域及び
    該す抜け領域と一定間隔で接する領域と、所定画素値以
    下の画素領域とを削除して、該削除後の上記原画像を上
    記画像とするステップを含むことを特徴とする請求項3
    5記載の画像処理方法。
  37. 【請求項37】 上記限定ステップによりにて限定され
    た所定領域の画像から不要領域を削除する削除ステップ
    を含み、 上記抽出ステップは、上記削除ステップにより不要領域
    の削除が行われた後の上記所定領域から特徴量を抽出す
    るステップを含むことを特徴とする請求項26記載の画
    像処理方法。
  38. 【請求項38】 上記所定領域の画像は、放射線撮影に
    より得られた画像を含み、 上記削除ステップは、上記所定領域の画像から、す抜け
    領域及び該す抜け領域と一定間隔で接する領域と、所定
    画素値以下の画素領域とを削除するステップを含むこと
    を特徴とする請求項37記載の画像処理方法。
  39. 【請求項39】 画像から画像処理に用いる特徴量を抽
    出するための画像処理方法であって、 上記画像を構成する画素の値に基づいた特性値を取得す
    る特性値取得ステップと、 上記特性値取得ステップにより得られた特性値に基づい
    て、上記画像から不要領域を削除する削除ステップと、 上記削除ステップにより不要領域の削除が行われた後の
    上記画像から特徴量を抽出する抽出ステップとを含むこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  40. 【請求項40】 上記画像は、放射線撮影により得られ
    た画像を含み、 上記削除ステップは、上記画像から、上記特性値に基づ
    いた画素値の画素領域、及び該画素領域と所定間隔で接
    する領域内の画素の値を、所定範囲の画素値に変換する
    ステップを含むことを特徴とする請求項39記載の画像
    処理方法。
  41. 【請求項41】 上記特性値取得ステップは、上記特性
    値を、上記画像を構成する画素のうち最大の画素値から
    決定するステップを含むことを特徴とする請求項39記
    載の画像処理方法。
  42. 【請求項42】 少なくとも任意のオブジェクト画像を
    含む画像に対して、画像処理パラメータを用いた画像処
    理を行うための画像処理方法であって、 上記オブジェクト画像の存在状態に基づいて、上記画像
    処理パラメータを変更するパラメータ変更ステップを含
    むことを特徴とする画像処理方法。
  43. 【請求項43】 上記パラメータ変更ステップは、外部
    より与えられた上記オブジェクト画像の存在状態に基づ
    いて、上記画像処理パラメータを変更するステップを含
    むことを特徴とする請求項42記載の画像処理方法。
  44. 【請求項44】 上記画像は、上記オブジェクトを撮影
    して得られた撮影画像を含み、 上記オブジェクト画像の存在状態は、上記オブジェクト
    の形状によって生じる上記撮影画像上での存在状態を含
    むことを特徴とする請求項42記載の画像処理方法。
  45. 【請求項45】 上記画像中の上記オブジェクト画像が
    占める領域に基づいた領域面積を取得する面積取得ステ
    ップを含み、 上記パラメータ変更ステップは、上記面積取得ステップ
    により得られた面積情報に基づいて、上記画像処理パラ
    メータを決定して変更するステップを含むことを特徴と
    する請求項42記載の画像処理方法。
  46. 【請求項46】 上記画像は、上記オブジェクトを放射
    線撮影して得られた画像を含み、 上記画像から、少なくともす抜け領域を削除する削除ス
    テップを備え、 上記面積取得ステップは、上記削除ステップにより領域
    削除が行われた後の上記画像から、上記領域面積を取得
    するステップを含むことを特徴とする請求項45記載の
    画像処理方法。
  47. 【請求項47】 上記画像は、上記オブジェクトを放射
    線撮影して得られた画像を含み、 上記画像からす抜け領域を削除する第1の削除ステップ
    と、 上記パラメータ変更ステップにより決定された画像処理
    パラメータに基づいて、上記画像から、す抜け領域及び
    該す抜け領域と所定幅で接する領域を削除する第2の削
    除ステップと、 上記第2の削除ステップにより領域削除が行われた後の
    上記画像から特徴量を抽出する抽出ステップと、 上記パラメータ変更ステップにより決定された画像処理
    パラメータ、及び上記抽出ステップにより得られた特徴
    量を用いて、上記画像処理を実行する画像処理ステップ
    とを含み、 上記面積取得ステップは、上記削除ステップにより領域
    削除が行われた後の上記画像から、上記領域面積を取得
    するステップを含むことを特徴とする請求項45記載の
    画像処理方法。
  48. 【請求項48】 上記抽出ステップは、上記第2の削除
    ステップにより領域削除が行われた後の上記画像内の最
    大画素値を特徴量として抽出するステップを含むことを
    特徴とする請求項47記載の画像処理方法。
  49. 【請求項49】 上記画像処理は、階調変換処理を含
    み、 上記画像処理パラメータは、上記階調変換処理における
    階調変換曲線のパラメータを含むことを特徴とする請求
    項42記載の画像処理方法。
  50. 【請求項50】 請求項26〜49の何れかに記載の画
    像処理方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能
    に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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