JP2000274464A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 ブレーキモータを所定方向に回転させることにより制動力を発生し、ブレーキディスクとブレーキパッドとの間に所定のクリアランスが維持されるように該所定方向とは逆方向に該ブレーキモータを回転させて停止させることにより制動力を解除する電動式ブレーキ装置であって、
該ブレーキパッドが維持されるべき該所定のクリアランスを越えて移動するような前記電動式ブレーキ装置における故障により、前記ブレーキモータが前記逆方向に過大に駆動されたか否かを判別する過逆転判別手段と、
前記過逆転判別手段が、該ブレーキパッドが該所定のクリアランスを超えて移動したと判別したときに、前記ブレーキモータの作動を停止するモータ停止手段と、
を備えることを特徴とする電動式ブレーキ装置。
【請求項２】 請求項１記載の電動式ブレーキ装置において、
前記過逆転判別手段は、前記ブレーキモータが前記逆方向に駆動される方向に前記ブレーキモータに流れる電流を検出する電流検出回路を含み、前記モータ停止手段は該電流検出回路により検出された電流が所定値を超えたときに前記ブレーキモータの作動を停止することを特徴とする電動式ブレーキ装置。
【請求項３】 請求項１記載の電動式ブレーキ装置において、
前記モータ停止手段は、前記ブレーキモータが前記逆方向に駆動される方向に前記ブレーキモータに所定の電流を超える電流が流れたときに溶断するヒューズを含むことを特徴とする電動式ブレーキ装置。
【請求項４】 請求項１記載の電動式ブレーキ装置において、
前記過逆転判別手段は前記ブレーキモータの回転軸の回転角を検出する回転センサを含み、前記回転軸が逆方向に所定の角度を超えて回転したときに前記ブレーキモータが過大に駆動されたと判別することを特徴とする電動式ブレーキ装置。
【請求項５】 請求項１記載の電動式ブレーキ装置において、
車輪と共に回転するブレーキディスクに対してブレーキパッドを押圧するために、前記ブレーキモータの作動により移動可能な往復動部材が設けられ、
前記過逆転判別手段は前記ブレーキモータの回転軸の回転角に基づいて該往復動部材の移動を演算し、前記往復動部材が前記ブレーキモータが前記逆方向に駆動される方向に所定の位置を越えて移動したときに、前記ブレーキモータが過大に回転したと判別することを特徴とする電動式ブレーキ装置。
【請求項６】 請求項５記載の電動式ブレーキ装置において、
前記往復動部材が前記所定の位置に到達したときにオンとなる過逆転スイッチが設けられ、前記モータ停止手段は前記過逆転スイッチがオンとなったときに前記ブレーキモータの作動を停止することを特徴とする電動式ブレーキ装置。
【請求項７】 請求項６記載の電動式ブレーキ装置において、
前記ブレーキバッドが前記ブレーキディスクから離間した後に所定の期間より長い連続した期間、前記ブレーキモータが前記逆方向に駆動されたか否かを判別する手段が設けられ、
前記モータ停止手段は、前記ブレーキモータが該所定の期間より長い連続した期間前記逆方向に駆動されたときに、前記ブレーキモータの作動を停止することを特徴とする電動式ブレーキ装置。

【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、ブレーキモータを所定方向に回転させることにより制動力を発生し、ブレーキディスクとブレーキパッドとの間に所定のクリアランスが維持されるように該所定方向とは逆方向に該ブレーキモータを回転させて停止することにより制動力を解除する電動式ブレーキ装置であって、
該ブレーキパッドが維持されるべき該所定のクリアランスを越えて移動するような前記電動式ブレーキ装置における故障により、前記ブレーキモータが前記逆方向に過大に駆動されたか否かを判別する過逆転判別手段と、
前記過逆転判別手段が、該ブレーキパッドが該所定のクリアランスを超えて移動したと判別したときに、前記ブレーキモータの作動を停止するモータ停止手段と、
を備えることを特徴とする電動式ブレーキ装置により達成される。

また、上記の目的は、上述の電動式ブレーキ装置において、
前記過逆転判別手段は、前記ブレーキモータの回転軸の回転角度を検出する回転センサを含み、前記回転軸が逆方向に所定の角度を超えて回転したときに前記ブレーキモータが過大に駆動されたと判別することによっても達成される。

【００６７】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、機械的な構成に比して簡素な構成で、ブレーキモータが所定方向とは逆方向に過大に回転することを防止することができる。このため、本発明によれば、複雑な構成によることなく、部品の破損を防止することが可能となる。