JP2000270051A - 車両用呼出応対方法、及びその装置 - Google Patents

車両用呼出応対方法、及びその装置

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JP2000270051A
JP2000270051A JP22292399A JP22292399A JP2000270051A JP 2000270051 A JP2000270051 A JP 2000270051A JP 22292399 A JP22292399 A JP 22292399A JP 22292399 A JP22292399 A JP 22292399A JP 2000270051 A JP2000270051 A JP 2000270051A
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JP22292399A
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Inventor
Akihiro Yoshida
明弘 吉田
Masuo Sugiura
万寿夫 杉浦
Hiroki Hamaguchi
弘樹 濱口
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば車両の運転負荷が大のときに呼出を着
信した場合であっても、安全運転を考慮した呼出応対を
実現し得る車両用呼出応対方法、及びその装置を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 車両において他系統からの呼出を着信し
た際における報知態様を予め複数設定しておき、他系統
からの呼出を着信したとき、この呼出着信時付近におけ
る運転負荷を求め、前記複数の報知態様のなかから、前
記求められた運転負荷に応じた適宜の報知態様を選択
し、この選択した報知態様を用いて報知動作を実行する
ことにより、前記他系統から着信した呼出に応対する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おいて他系統から着信した呼出に応対する際に用いられ
る車両用呼出応対方法、及びその装置に係り、特に、例
えば、車両の運転負荷が大のときに呼出を着信した場合
であっても、安全運転を考慮した呼出応対を実現し得る
車両用呼出応対方法、及びその装置に関する。
【0002】また、本発明は、VICS(道路交通情報
通信システム)、及びETC(自動料金収受システム)
等を含むITS(高度道路交通システム)アプリケーシ
ョンに関連する情報や、電話、電子メール、Webデー
タ、FAXデータ、テレビ放送コンテンツ、又はホーム
セキュリティシステムからの情報を含む非ITSアプリ
ケーションに関連する情報などの種々の情報が、あたか
もシャワーのように車両宛に降り注ぐ状況下で、こうし
た種々の情報の着信を受けながらも、車両の安全運転を
確保し得る車両用呼出応対方法、及びその装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来例えば特開平10−304464号
公報に開示されているように、自動車等の車両において
他系統から着信した電話呼出に応対可能に構成されたハ
ンズフリー装置が一般に知られている。
【0004】上記特開公報には、通話中において、所定
時間以内に運転負荷が大きくなると予測される場合、又
は現在そのような状況にあると判断されるに至った場合
には、通話を一旦保留するように構成されたハンズフリ
ー装置の制御方法が開示されている。
【0005】上記特開公報に開示されたハンズフリー装
置の制御方法によれば、通話中に、所定時間以内に運転
負荷が大きくなると予測される場合、又は現在そのよう
な状況にあると判断されるに至った場合には通話を一旦
保留するので、したがって、通話中における安全運転を
考慮した応対を実現することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の通話保留制御方法にあっては、例えば、車両の
運転負荷が大のときに呼出を着信した場合には、着信し
た呼出をそのままドライバ宛に通知するようにして呼出
応対を行うのであるが、この場合、呼出着信通知時にお
いてドライバの運転への集中力が阻害される結果とし
て、安全運転を考慮した呼出応対を実現することができ
ないと言う解決すべき課題を内在していた。
【0007】そこで、例えば、車両の運転負荷が大のと
きに呼出を着信した場合であっても、安全運転を考慮し
た呼出応対を実現可能な新規な技術の開発が待望されて
いた。
【0008】さらには、近い将来の車両宛には、VIC
S(道路交通情報通信システム)、及びETC(自動料
金収受システム)等を含むITS(高度道路交通システ
ム)アプリケーションに関連する情報や、電話、電子メ
ール、Webデータ、FAXデータ、テレビ放送コンテ
ンツ、又はホームセキュリティシステムからの情報を含
む非ITSアプリケーションに関連する情報などの種々
の情報が、あたかもシャワーのように降り注ぐことが予
測されるが、このような状況下で、こうした種々の情報
の着信を受けながらも、いかにして車両の安全運転を確
保するかが重要な課題となる。
【0009】そこで、上述のような種々の情報があたか
もシャワーのように車両宛に降り注ぐ状況下で、種々の
情報の着信を受けながらも、車両の安全運転を確保可能
な新規な技術の開発が待望されていた。
【0010】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、車両において他系統からの呼出を着信した
際における報知態様を予め複数設定しておき、他系統か
らの呼出を着信したとき、この呼出着信時付近における
運転負荷を求め、前記複数の報知態様のなかから、前記
求められた運転負荷に応じた適宜の報知態様を選択し、
この選択した報知態様を用いて報知動作を実行すること
で、前記他系統から着信した呼出に応対することによ
り、例えば、車両の運転負荷が大のときに呼出を着信し
た場合であっても、安全運転を考慮した呼出応対を実現
し得る車両用呼出応対方法、及びその装置を提供するこ
とを課題とする。
【0011】また、本発明は、車両において他系統から
の呼出を着信した際における報知態様を予め複数設定し
ておき、他系統からの呼出を着信したとき、この着信し
た呼出が即応性を要求するものか否かに係る即応性判定
を行い、前記複数の報知態様のなかから、前記即応性判
定結果に応じた適宜の報知態様を選択し、この選択した
報知態様を用いて報知動作を実行することで、前記他系
統から着信した呼出に応対することにより、種々の情報
があたかもシャワーのように車両宛に降り注ぐ状況下
で、種々の情報の着信を受けながらも、車両の安全運転
を確保し得る車両用呼出応対方法、及びその装置を提供
することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、車両において他系統から着信し
た呼出に応対する際に用いられる車両用呼出応対方法で
あって、前記他系統からの呼出を着信した際における報
知態様を予め複数設定しておき、前記他系統からの呼出
を着信したとき、当該呼出着信時付近における運転負荷
を求め、前記複数の報知態様のなかから、前記求められ
た運転負荷に応じた適宜の報知態様を選択し、当該選択
した報知態様を用いて報知動作を実行することにより、
前記他系統から着信した呼出に応対することを要旨とす
る。
【0013】請求項1の発明では、まず、車両において
他系統からの呼出を着信した際における報知態様を予め
複数設定しておく。具体的には、例えば請求項4に記載
したように、呼出着信に対する速やかな呼出応対を企図
した動的な報知態様と、呼出着信に対する緩やかな呼出
応対を企図した静的な報知態様と、などの報知態様を予
め複数設定しておく。そして、他系統からの呼出を着信
したとき、この呼出着信時付近における運転負荷を求
め、前記で例示したような複数の報知態様のなかから、
前記求められた運転負荷に応じた適宜の報知態様を選択
し、この選択した報知態様を用いて報知動作を実行する
ことで、前記他系統から着信した呼出に応対する。ここ
で、前記複数の報知態様のなかから、前記求められた運
転負荷に応じた適宜の報知態様を選択するにあたって
は、例えば、運転負荷が大であるときには静的な報知態
様を選択する一方、運転負荷が小であるときには動的な
報知態様を選択するようにする。
【0014】したがって、請求項1の発明によれば、例
えば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を用
い、また、運転負荷が小であるときには動的な報知態様
を用いた報知動作を実行するように、呼出着信時におけ
る運転負荷の観点から適切な報知態様を選択的に用いて
報知動作が行われる結果として、例えば、車両の運転負
荷が大のときに呼出を着信した場合であっても、安全運
転を考慮した呼出応対を実現することができる。
【0015】また、請求項2の発明は、車両において他
系統から着信した呼出に応対する際に用いられる車両用
呼出応対方法であって、前記他系統からの呼出を着信し
た際における報知態様を予め複数設定しておき、前記他
系統からの呼出を着信したとき、当該着信した呼出が即
応性を要求するものか否かに係る即応性判定を行い、前
記複数の報知態様のなかから、前記即応性判定結果に応
じた適宜の報知態様を選択し、当該選択した報知態様を
用いて報知動作を実行することにより、前記他系統から
着信した呼出に応対することを要旨とする。
【0016】請求項2の発明では、まず、車両において
他系統からの呼出を着信した際における報知態様を予め
複数設定しておく。具体的には、例えば請求項1と同様
に、呼出着信に対する速やかな呼出応対を企図した動的
な報知態様と、呼出着信に対する緩やかな呼出応対を企
図した静的な報知態様と、などの報知態様を予め複数設
定しておく。そして、他系統からの呼出を着信したと
き、この着信した呼出が即応性を要求するものか否かに
係る即応性判定を行い、前記複数の報知態様のなかか
ら、前記即応性判定結果に応じた適宜の報知態様を選択
し、この選択した報知態様を用いて報知動作を実行する
ことで、前記他系統から着信した呼出に応対する。ここ
で、前記複数の報知態様のなかから、前記即応性判定結
果に応じた適宜の報知態様を選択するにあたっては、例
えば、即応性判定結果として着信した呼出が即応性を要
求しない旨の判定が下されたときには静的な報知態様を
選択する一方、着信した呼出が即応性を要求する旨の判
定が下されたときには動的な報知態様を選択するように
する。
【0017】したがって、請求項2の発明によれば、例
えば、即応性判定結果として着信した呼出が即応性を要
求しない旨の判定が下されたときには静的な報知態様を
用い、また、着信した呼出が即応性を要求する旨の判定
が下されたときには動的な報知態様を用いた報知動作を
実行するように、着信した呼出の即応性の観点から適切
な報知態様を選択的に用いて報知動作が行われる結果と
して、種々の情報があたかもシャワーのように車両宛に
降り注ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながらも、
車両の安全運転を確保することができる。
【0018】さらに、請求項3の発明は、上述した請求
項1と請求項2の組み合わせに係るものであり、車両に
おいて他系統から着信した呼出に応対する際に用いられ
る車両用呼出応対方法であって、前記他系統からの呼出
を着信した際における報知態様を予め複数設定してお
き、前記他系統からの呼出を着信したとき、当該呼出着
信時付近における運転負荷を求めるとともに、当該着信
した呼出が即応性を要求するものか否かに係る即応性判
定を行い、前記複数の報知態様のなかから、前記求めら
れた運転負荷、及び前記即応性判定結果の両者を考慮し
た適宜の報知態様を選択し、当該選択した報知態様を用
いて報知動作を実行することにより、前記他系統から着
信した呼出に応対することを要旨とする。
【0019】請求項3の発明では、まず、車両において
他系統からの呼出を着信した際における報知態様を予め
複数設定しておく。具体的には、例えば請求項1又は請
求項2と同様に、呼出着信に対する速やかな呼出応対を
企図した動的な報知態様と、呼出着信に対する緩やかな
呼出応対を企図した静的な報知態様と、などの報知態様
を予め複数設定しておく。そして、他系統からの呼出を
着信したとき、この呼出着信時付近における運転負荷を
求めるとともに、当該着信した呼出が即応性を要求する
ものか否かに係る即応性判定を行い、前記複数の報知態
様のなかから、前記求められた運転負荷、及び前記即応
性判定結果の両者を考慮した適宜の報知態様を選択し、
この選択した報知態様を用いて報知動作を実行すること
で、前記他系統から着信した呼出に応対する。ここで、
前記複数の報知態様のなかから、前記求められた運転負
荷、及び前記即応性判定結果の両者を考慮した適宜の報
知態様を選択するにあたっては、例えば、運転負荷が大
であるときには静的な報知態様を選択する一方、運転負
荷が小であるときには動的な報知態様を選択し、また、
即応性判定結果として着信した呼出が即応性を要求しな
い旨の判定が下されたときには静的な報知態様を選択す
る一方、着信した呼出が即応性を要求する旨の判定が下
されたときには動的な報知態様を選択するようにする。
この際に、運転負荷の観点から選択された報知態様と、
即応性判定結果の観点から選択された報知態様とが相互
に異なるものとなったときには、どういった報知態様を
採用すべきかが問題となる。そこで、このような場合に
は、安全第一の原則を適用し、運転負荷の観点から選択
された報知態様を優先的に採用することで、前記両者を
考慮した適宜の報知態様を選択すればよい。ただし、こ
のままでは、即応性判定結果の観点から選択された報知
態様が無視されてしまうこととなる結果として、即応性
を有する呼出に対して適切な応対ができないおそれがあ
る。そこで、後述する請求項5の発明によって、即応性
を有する呼出に対して不適切な応対が行われることを防
止するようにしている。
【0020】したがって、請求項3の発明によれば、例
えば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を用
いる一方、運転負荷が小であるときには動的な報知態様
を用いた報知動作を実行するように、呼出着信時におけ
る運転負荷の観点から適切な報知態様を選択的に用いて
報知動作を行い、さらに、例えば、即応性判定結果とし
て着信した呼出が即応性を要求しない旨の判定が下され
たときには静的な報知態様を用いる一方、着信した呼出
が即応性を要求する旨の判定が下されたときには動的な
報知態様を用いた報知動作を実行するように、着信した
呼出の即応性の観点から適切な報知態様を選択的に用い
て報知動作が行われる結果として、例えば、車両の運転
負荷が大のときに呼出を着信した場合であっても、安全
運転を考慮した呼出応対を実現することができるととも
に、種々の情報があたかもシャワーのように車両宛に降
り注ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながらも、車
両の安全運転を確保することができる。
【0021】次に、請求項4の発明は、請求項1乃至3
のうちいずれか一項に記載の車両用呼出応対方法におい
て、前記複数の報知態様は、前記呼出着信に対する速や
かな呼出応対を企図した動的な報知態様と、前記呼出着
信に対する緩やかな呼出応対を企図した静的な報知態様
と、を少なくとも含むことを要旨とする。
【0022】請求項4の発明によれば、複数の報知態様
として用意された動的な報知態様、又は静的な報知態様
のうち、呼出着信時における運転負荷の観点、及び/又
は、着信した呼出の即応性の観点から適切な報知態様を
選択的に用いて報知動作が行われる結果として、車両運
行上の安全性を考慮した呼出応対を実現することができ
る。
【0023】さて、前記呼出着信に対する緩やかな呼出
応対を企図した静的な報知態様を採用するにしても、着
信した呼出の種別等に応じて、さらに細分化された報知
態様を選択できれば便利である。
【0024】そこで、請求項5の発明は、請求項4に記
載の車両用呼出応対方法において、前記静的な報知態様
は、前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じさせない
即時報知態様と、前記呼出着信時点から時間的な遅れを
生じさせる遅延報知態様と、をさらに含むことを要旨と
する。
【0025】請求項5の発明によれば、静的な報知態様
は、前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じさせない
即時報知態様と、前記呼出着信時点から時間的な遅れを
生じさせる遅延報知態様と、をさらに含むので、したが
って、静的な報知態様を採用するにしても、着信した呼
出の種別等に応じて、例えば、呼出着信時点における運
転負荷が小であることから静的な報知態様を採用する場
合において、着信した呼出が即応性を要求するもののと
きには即時報知態様を選択する一方、着信した呼出が即
応性を要求しないもののときには遅延報知態様を選択す
るといったように、さらに細分化された報知態様を選択
可能となる結果として、着信した呼出の即応性の観点を
も考慮した利便性の高い呼出応対を実現することができ
る。なお、請求項5に記載の呼出着信時点から時間的な
遅れを生じさせる遅延報知態様は、具体的には、例え
ば、運転負荷が大から小となるに至るまでの遅延時間を
もって、保持していた呼出を対象として、静的な報知態
様を用いて報知動作を行うことで具現化すればよい。
【0026】一方、請求項6の発明は、車両において他
系統から着信した呼出に応対する際に用いられる車両用
呼出応対方法であって、前記他系統からの呼出を着信し
たとき、当該呼出着信時付近における運転負荷を求め、
当該求められた運転負荷の大小に基づき、運転負荷が小
であるときには呼出着信報知を実行しても安全運転が損
なわれるおそれなしとみなして呼出着信報知の実行を推
進する一方、運転負荷が大であるときには呼出着信報知
を実行すると安全運転が損なわれるおそれありとみなし
て呼出着信報知の実行を抑制するように、呼出着信報知
の実行可否制御を行うことを要旨とする。
【0027】請求項6の発明によれば、車両において他
系統から呼出を着信したとき、この呼出着信時付近にお
ける運転負荷を求め、求められた運転負荷の大小に基づ
き、運転負荷が小であるときには呼出着信報知を実行し
ても安全運転が損なわれるおそれなしとみなして呼出着
信報知の実行を推進する一方、運転負荷が大であるとき
には呼出着信報知を実行すると安全運転が損なわれるお
それありとみなして呼出着信報知の実行を抑制するよう
に、呼出着信報知の実行可否制御を行うので、したがっ
て、例えば、車両の運転負荷が大のときに呼出を着信し
た場合であっても、この場合には呼出着信報知を実行す
ると安全運転が損なわれるおそれありとみなして呼出着
信報知の実行が抑制される結果として、安全運転を考慮
した呼出応対を実現することができる。
【0028】また、請求項7の発明は、請求項1、又は
請求項3乃至6のうちいずれか一項に記載の車両用呼出
応対方法において、前記運転負荷は、前記呼出着信時付
近における自車位置周辺の道路状況を参照して求めら
れ、当該自車位置周辺の道路状況が、カーブ、坂道、信
号設置個所、又は交差点のうち少なくとも1つに該当す
るとき、運転負荷が大であるとみなすことを要旨とす
る。
【0029】請求項7の発明によれば、呼出着信時付近
における自車位置周辺の道路状況が、カーブ、坂道、信
号設置個所、又は交差点のうち少なくとも1つに該当す
るとき、この道路状況を参照して求められる運転負荷は
大であるとみなすので、したがって、呼出着信時付近に
おける自車位置周辺の道路状況を参照して求められた運
転負荷に応じた報知態様を用いた報知動作を行うか、又
はこのようにして求められた運転負荷に基づく呼出着信
報知の実行可否制御を行うことが可能となる結果とし
て、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出応対を実
現することができる。
【0030】さらに、請求項8の発明は、請求項1、又
は請求項3乃至6のうちいずれか一項に記載の車両用呼
出応対方法において、前記運転負荷は、前記呼出着信時
付近における自車位置周辺の気象状況を参照して求めら
れ、当該自車位置周辺の気象状況が、雨、霧、強風、又
は雪のうち少なくとも1つに該当するとき、運転負荷が
大であるとみなすことを要旨とする。
【0031】請求項8の発明によれば、呼出着信時付近
における自車位置周辺の気象状況が、雨、霧、強風、又
は雪のうち少なくとも1つに該当するとき、この気象状
況を参照して求められる運転負荷は大であるとみなすの
で、したがって、呼出着信時付近における自車位置周辺
の気象状況を参照して求められた運転負荷に応じた報知
態様を用いた報知動作を行うか、又はこのようにして求
められた運転負荷に基づく呼出着信報知の実行可否制御
を行うことが可能となる結果として、安全運転を考慮し
たきわめて実用的な呼出応対を実現することができる。
【0032】さらにまた、請求項9の発明は、請求項
1、又は請求項3乃至6のうちいずれか一項に記載の車
両用呼出応対方法において、前記運転負荷は、前記呼出
着信時付近における自車走行状況を参照して求められ、
当該自車走行状況が、車速が所定速度以上、操舵角が所
定角度以上、自車進行方向に障害物あり、又は自車と先
行車間の車間距離が所定距離以下のうち少なくとも1つ
に該当するとき、運転負荷が大であるとみなすことを要
旨とする。
【0033】請求項9の発明によれば、呼出着信時付近
における自車走行状況が、車速が所定速度以上、操舵角
が所定角度以上、自車進行方向に障害物あり、又は自車
と先行車間の車間距離が所定距離以下のうち少なくとも
1つに該当するとき、この自車走行状況を参照して求め
られる運転負荷は大であるとみなすので、したがって、
呼出着信時付近における自車走行状況を参照して求めら
れた運転負荷に応じた報知態様を用いた報知動作を行う
か、又はこのようにして求められた運転負荷に基づく呼
出着信報知の実行可否制御を行うことが可能である結果
として、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出応対
を実現することができる。
【0034】しかも、請求項10の発明は、請求項1、
又は請求項3乃至6のうちいずれか一項に記載の車両用
呼出応対方法において、前記運転負荷は、前記呼出着信
時付近における運転者の身体状況を参照して求められ、
当該運転者の身体状況が、心拍数が所定数以上、又は脳
波が乱れているのうち少なくとも1つに該当するとき、
運転負荷が大であるとみなすことを要旨とする。
【0035】請求項10の発明によれば、呼出着信時付
近における運転者の身体状況が、心拍数が所定数以上、
又は脳波が乱れているのうち少なくとも1つに該当する
とき、この運転者の身体状況を参照して求められる運転
負荷は大であるとみなすので、したがって、呼出着信時
付近における運転者の身体状況を参照して求められた運
転負荷に応じた報知態様を用いた報知動作を行うか、又
はこのようにして求められた運転負荷に基づく呼出着信
報知の実行可否制御を行うことが可能となる結果とし
て、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出応対を実
現することができる。
【0036】しかして、請求項11の発明は、請求項
1、又は請求項3乃至6のうちいずれか一項に記載の車
両用呼出応対方法において、前記運転負荷は、前記呼出
着信時付近における、自車位置周辺の道路状況若しくは
気象状況、自車走行状況、又は運転者の身体状況のう
ち、1又は2以上の組み合わせを参照して求められるこ
とを要旨とする。
【0037】請求項11の発明によれば、運転負荷は、
呼出着信時付近における、自車位置周辺の道路状況若し
くは気象状況、自車走行状況、又は運転者の身体状況の
うち、1又は2以上の組み合わせを参照して求められる
ので、したがって、呼出着信時付近における1又は2以
上の組み合わせに係る各種状況を参照して求められた運
転負荷に応じた報知態様を用いた報知動作を行うか、又
はこのようにして求められた運転負荷に基づく呼出着信
報知の実行可否制御を行うことが可能となる結果とし
て、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出応対を実
現することができる。
【0038】また、請求項12の発明は、請求項6乃至
11のうちいずれか一項に記載の車両用呼出応対方法に
おいて、車両の助手席に搭乗者が存在するときには、前
記求められた運転負荷の大小にかかわらず、呼出着信報
知を実行しても安全運転が損なわれるおそれなしとみな
して呼出着信報知の実行を推進することを要旨とする。
【0039】請求項12の発明によれば、車両の助手席
に搭乗者が存在するときには、前記求められた運転負荷
の大小にかかわらず、呼出着信報知を実行しても安全運
転が損なわれるおそれなしとみなして呼出着信報知の実
行を推進するので、したがって、安全運転を考慮しなが
ら、しかも車両の助手席に居る搭乗者に対して呼出の着
信を速やかに報知し得るきわめて実用的な呼出応対を実
現することができる。
【0040】さらに、請求項13の発明は、請求項6乃
至12のうちいずれか一項に記載の車両用呼出応対方法
において、前記呼出着信報知の実行を抑制するように、
呼出着信報知の実行可否制御が行なわれたとき、呼出元
に該当する他系統宛に呼応不可である旨の返信通知を実
行することを要旨とする。
【0041】請求項13の発明によれば、呼出着信報知
の実行を抑制するように、呼出着信報知の実行可否制御
が行なわれたとき、呼出元に該当する他系統宛に呼応不
可である旨の返信通知を実行するので、したがって、運
転負荷が大であるために車両において着信した呼出に呼
応することができないときには、呼出元に該当する他系
統宛に呼応不可である旨がもれなく知らされる結果とし
て、きわめて便利かつ実用的な呼出応対を実現すること
ができる。
【0042】しかも、請求項14の発明は、請求項1乃
至13のうちいずれか一項に記載の車両用呼出応対方法
において、前記車両において他系統から着信した呼出
は、ホーム側に設けられたホームインターホンから着信
したインターホン呼出であることを要旨とする。
【0043】請求項14の発明によれば、車両において
他系統から着信した呼出は、ホーム側に設けられたホー
ムインターホンから着信したインターホン呼出とされる
ので、したがって、例えば、車両の運転負荷が大のとき
にインターホン呼出を着信した場合であっても、この場
合には呼出着信報知を実行すると安全運転が損なわれる
おそれありとみなして呼出着信報知の実行が抑制される
結果として、安全運転を考慮したインターホン呼出応対
を実現することができる。
【0044】一方、請求項15の発明は、車両において
他系統から着信した呼出に応対する機能を有する車両用
呼出応対装置であって、前記他系統からの呼出を着信す
る通信手段と、当該通信手段で前記他系統からの呼出を
着信した際における報知態様が複数設定される報知態様
設定手段と、前記通信手段で前記他系統からの呼出を着
信したとき、当該呼出着信時付近における運転負荷を求
める運転負荷演算手段と、前記報知態様設定手段に設定
された複数の報知態様のうち、選択的に指令された態様
を用いて報知動作を行う報知手段と、前記報知態様設定
手段に設定された複数の報知態様のなかから、前記運転
負荷演算手段で求められた運転負荷に応じた適宜の報知
態様を選択するとともに、当該選択した報知態様を用い
た報知動作を前記報知手段に実行させる旨の指令を行う
指令制御手段と、を備えて構成されることを要旨とす
る。
【0045】請求項15の発明では、まず、報知態様設
定手段に対し、車両において他系統からの呼出を着信し
た際における報知態様を予め複数設定しておく。具体的
には、例えば請求項4に記載したように、呼出着信に対
する速やかな呼出応対を企図した動的な報知態様と、呼
出着信に対する緩やかな呼出応対を企図した静的な報知
態様と、などの報知態様を予め複数設定しておく。そし
て、通信手段で前記他系統からの呼出を着信したとき、
運転負荷演算手段は、この呼出着信時付近における運転
負荷を求め、これを受けて指令制御手段は、前記報知態
様設定手段に設定された複数の報知態様のなかから、前
記運転負荷演算手段で求められた運転負荷に応じた適宜
の報知態様を選択するとともに、この選択した報知態様
を用いた報知動作を前記報知手段に実行させる旨の指令
を行い、この指令を受けて報知手段は、前記選択的に指
令された態様を用いて報知動作を行い、上述した動作を
順次実行することで、前記他系統から着信した呼出に応
対する。ここで、指令制御手段は、前記複数の報知態様
のなかから、前記求められた運転負荷に応じた適宜の報
知態様を選択するにあたっては、例えば、運転負荷が大
であるときには静的な報知態様を選択する一方、運転負
荷が小であるときには動的な報知態様を選択するように
する。
【0046】したがって、請求項15の発明によれば、
例えば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を
用い、また、運転負荷が小であるときには動的な報知態
様を用いた報知動作を実行するように、呼出着信時にお
ける運転負荷の観点から適切な報知態様を選択的に用い
て報知動作が行われる結果として、例えば、車両の運転
負荷が大のときに呼出を着信した場合であっても、安全
運転を考慮した呼出応対を実現することができる。
【0047】また、請求項16の発明は、車両において
他系統から着信した呼出に応対する機能を有する車両用
呼出応対装置であって、前記他系統からの呼出を着信す
る通信手段と、当該通信手段で前記他系統からの呼出を
着信した際における報知態様が複数設定される報知態様
設定手段と、前記通信手段で前記他系統からの呼出を着
信したとき、当該着信した呼出が即応性を要求するもの
か否かに係る即応性判定を行う即応性判定手段と、前記
報知態様設定手段に設定された複数の報知態様のうち、
選択的に指令された態様を用いて報知動作を行う報知手
段と、前記報知態様設定手段に設定された複数の報知態
様のなかから、前記即応性判定手段での判定結果に応じ
た適宜の報知態様を選択するとともに、当該選択した報
知態様を用いた報知動作を前記報知手段に実行させる旨
の指令を行う指令制御手段と、を備えて構成されること
を要旨とする。
【0048】請求項16の発明では、まず、報知態様設
定手段に対し、車両において他系統からの呼出を着信し
た際における報知態様を予め複数設定しておく。具体的
には、例えば請求項15と同様に、呼出着信に対する速
やかな呼出応対を企図した動的な報知態様と、呼出着信
に対する緩やかな呼出応対を企図した静的な報知態様
と、などの報知態様を予め複数設定しておく。そして、
通信手段で前記他系統からの呼出を着信したとき、即応
性判定手段は、この着信した呼出が即応性を要求するも
のか否かに係る即応性判定を行い、これを受けて指令制
御手段は、前記報知態様設定手段に設定された複数の報
知態様のなかから、前記即応性判定手段での判定結果に
応じた適宜の報知態様を選択するとともに、この選択し
た報知態様を用いた報知動作を前記報知手段に実行させ
る旨の指令を行い、この指令を受けて報知手段は、前記
選択的に指令された態様を用いて報知動作を行い、上述
した動作を順次実行することで、前記他系統から着信し
た呼出に応対する。ここで、指令制御手段は、前記複数
の報知態様のなかから、前記即応性判定結果に応じた適
宜の報知態様を選択するにあたっては、例えば、即応性
判定結果として着信した呼出が即応性を要求しない旨の
判定が下されたときには静的な報知態様を選択する一
方、着信した呼出が即応性を要求する旨の判定が下され
たときには動的な報知態様を選択するようにする。
【0049】したがって、請求項16の発明によれば、
例えば、即応性判定結果として着信した呼出が即応性を
要求しない旨の判定が下されたときには静的な報知態様
を用い、また、着信した呼出が即応性を要求する旨の判
定が下されたときには動的な報知態様を用いた報知動作
を実行するように、着信した呼出の即応性の観点から適
切な報知態様を選択的に用いて報知動作が行われる結果
として、種々の情報があたかもシャワーのように車両宛
に降り注ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながら
も、車両の安全運転を確保することができる。
【0050】さらに、請求項17の発明は、車両におい
て他系統から着信した呼出に応対する機能を有する車両
用呼出応対装置であって、前記他系統からの呼出を着信
する通信手段と、当該通信手段で前記他系統からの呼出
を着信した際における報知態様が複数設定される報知態
様設定手段と、前記通信手段で前記他系統からの呼出を
着信したとき、当該呼出着信時付近における運転負荷を
求める運転負荷演算手段と、前記通信手段で前記他系統
からの呼出を着信したとき、当該着信した呼出が即応性
を要求するものか否かに係る即応性判定を行う即応性判
定手段と、前記報知態様設定手段に設定された複数の報
知態様のうち、選択的に指令された態様を用いて報知動
作を行う報知手段と、前記報知態様設定手段に設定され
た複数の報知態様のなかから、前記運転負荷演算手段で
求められた運転負荷、及び前記即応性判定手段での判定
結果の両者を考慮した適宜の報知態様を選択するととも
に、当該選択した報知態様を用いた報知動作を前記報知
手段に実行させる旨の指令を行う指令制御手段と、を備
えて構成されることを要旨とする。
【0051】請求項17の発明では、まず、報知態様設
定手段に対し、車両において他系統からの呼出を着信し
た際における報知態様を予め複数設定しておく。具体的
には、例えば請求項15又は請求項16と同様に、呼出
着信に対する速やかな呼出応対を企図した動的な報知態
様と、呼出着信に対する緩やかな呼出応対を企図した静
的な報知態様と、などの報知態様を予め複数設定してお
く。そして、通信手段で前記他系統からの呼出を着信し
たとき、運転負荷演算手段は、この呼出着信時付近にお
ける運転負荷を求める一方、即応性判定手段は、当該着
信した呼出が即応性を要求するものか否かに係る即応性
判定を行い、これらを受けて指令制御手段は、前記複数
の報知態様のなかから、前記求められた運転負荷、及び
前記即応性判定結果の両者を考慮した適宜の報知態様を
選択するとともに、この選択した報知態様を用いた報知
動作を前記報知手段に実行させる旨の指令を行い、この
指令を受けて報知手段は、前記選択的に指令された態様
を用いて報知動作を行い、上述した動作を順次実行する
ことで、前記他系統から着信した呼出に応対する。ここ
で、指令制御手段は、前記複数の報知態様のなかから、
前記求められた運転負荷、及び前記即応性判定結果の両
者を考慮した適宜の報知態様を選択するにあたっては、
例えば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を
選択する一方、運転負荷が小であるときには動的な報知
態様を選択し、また、即応性判定結果として着信した呼
出が即応性を要求しない旨の判定が下されたときには静
的な報知態様を選択する一方、着信した呼出が即応性を
要求する旨の判定が下されたときには動的な報知態様を
選択するようにする。この際に、運転負荷の観点から選
択された報知態様と、即応性判定結果の観点から選択さ
れた報知態様とが相互に異なるものとなったときには、
どういった報知態様を採用するかが問題となる。そこ
で、このような場合には、安全第一の原則を適用し、運
転負荷の観点から選択された報知態様を優先的に採用す
ることで、前記両者を考慮した適宜の報知態様を選択す
ればよい。ただし、このままでは、即応性判定結果の観
点から選択された報知態様が無視されてしまうこととな
る結果として、即応性を有する呼出に対して適切な応対
ができないおそれがある。そこで、後述する請求項19
の発明によって、即応性を有する呼出に対して不適切な
応対が行われることを防止するようにしている。
【0052】したがって、請求項17の発明によれば、
例えば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を
用いる一方、運転負荷が小であるときには動的な報知態
様を用いた報知動作を実行するように、呼出着信時にお
ける運転負荷の観点から適切な報知態様を選択的に用い
て報知動作を行い、さらに、例えば、即応性判定結果と
して着信した呼出が即応性を要求しない旨の判定が下さ
れたときには静的な報知態様を用いる一方、着信した呼
出が即応性を要求する旨の判定が下されたときには動的
な報知態様を用いた報知動作を実行するように、着信し
た呼出の即応性の観点から適切な報知態様を選択的に用
いて報知動作が行われる結果として、例えば、車両の運
転負荷が大のときに呼出を着信した場合であっても、安
全運転を考慮した呼出応対を実現することができるとと
もに、種々の情報があたかもシャワーのように車両宛に
降り注ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながらも、
車両の安全運転を確保することができる。
【0053】次に、請求項18の発明は、請求項15乃
至17のうちいずれか一項に記載の車両用呼出応対装置
において、前記複数の報知態様は、前記呼出着信に対す
る速やかな呼出応対を企図した動的な報知態様と、前記
呼出着信に対する緩やかな呼出応対を企図した静的な報
知態様と、を少なくとも含むことを要旨とする。
【0054】請求項18の発明によれば、複数の報知態
様として用意された動的な報知態様、又は静的な報知態
様のうち、呼出着信時における運転負荷の観点、及び/
又は、着信した呼出の即応性の観点から適切な報知態様
を選択的に用いて報知動作が行われる結果として、車両
運行上の安全性を考慮した呼出応対を実現することがで
きる。
【0055】さて、前記呼出着信に対する緩やかな呼出
応対を企図した静的な報知態様を採用するにしても、着
信した呼出の種別等に応じて、さらに細分化された報知
態様を選択できれば便利である。
【0056】そこで、請求項19の発明は、請求項18
に記載の車両用呼出応対方法において、前記静的な報知
態様は、前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じさせ
ない即時報知態様と、前記呼出着信時点から時間的な遅
れを生じさせる遅延報知態様と、をさらに含むことを要
旨とする。
【0057】請求項19の発明によれば、静的な報知態
様は、前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じさせな
い即時報知態様と、前記呼出着信時点から時間的な遅れ
を生じさせる遅延報知態様と、をさらに含むので、した
がって、静的な報知態様を採用するにしても、着信した
呼出の種別等に応じて、例えば、呼出着信時点における
運転負荷が小であることから静的な報知態様を採用する
場合において、着信した呼出が即応性を要求するものの
ときには即時報知態様を選択する一方、着信した呼出が
即応性を要求しないもののときには遅延報知態様を選択
するといったように、さらに細分化された報知態様を選
択可能となる結果として、着信した呼出の即応性の観点
をも考慮した利便性の高い呼出応対を実現することがで
きる。なお、請求項19に記載の呼出着信時点から時間
的な遅れを生じさせる遅延報知態様は、具体的には、例
えば、運転負荷が大から小となるに至るまでの遅延時間
をもって、保持していた呼出を対象として、静的な報知
態様を用いて報知動作を行うことで具現化すればよい。
【0058】そして、請求項20の発明は、車両におい
て他系統から着信した呼出に応対する機能を有する車両
用呼出応対装置であって、前記他系統からの呼出を着信
する通信手段と、当該通信手段で前記他系統からの呼出
を着信したとき、当該呼出着信時付近における運転負荷
を求める運転負荷演算手段と、前記他系統から着信した
呼出に応じた態様の報知動作を行う報知手段と、前記運
転負荷演算手段で求められた運転負荷の大小に基づき、
運転負荷が小であるときには呼出着信報知を実行しても
安全運転が損なわれるおそれなしとみなして前記報知手
段を用いた呼出着信報知の実行を推進する一方、運転負
荷が大であるときには呼出着信報知を実行すると安全運
転が損なわれるおそれありとみなして前記報知手段を用
いた呼出着信報知の実行を抑制するように、前記報知手
段を用いた呼出着信報知の実行可否制御を行う実行可否
制御手段と、を備えて構成されることを要旨とする。
【0059】請求項20の発明によれば、通信手段を用
いて車両において他系統から呼出を着信したとき、運転
負荷演算手段は、この呼出着信時付近における運転負荷
を求め、これを受けて実行可否制御手段は、運転負荷演
算手段で求められた運転負荷の大小に基づき、運転負荷
が小であるときには呼出着信報知を実行しても安全運転
が損なわれるおそれなしとみなして呼出着信報知の実行
を推進する一方、運転負荷が大であるときには呼出着信
報知を実行すると安全運転が損なわれるおそれありとみ
なして呼出着信報知の実行を抑制するように、前記報知
手段を用いた呼出着信報知の実行可否制御を行うので、
したがって、例えば、車両の運転負荷が大のときに呼出
を着信した場合であっても、この場合には呼出着信報知
を実行すると安全運転が損なわれるおそれありとみなし
て呼出着信報知の実行が抑制される結果として、安全運
転を考慮した呼出応対を実現することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る車両用呼出
応対方法、及びその装置に関する複数の実施形態につい
て、図に基づいて詳細に説明する。
【0061】初めに、本発明に係る車両用呼出応対方法
を具現化するシステムの概略構成について、図1を参照
して説明する。
【0062】図1には、本発明に係る車両用呼出応対方
法を具現化する車両用呼出応対装置11周辺の機能ブロ
ック構成図が示されている。なお、本実施形態では、車
両とホーム間において双方向に交換した情報を所望の用
途に利用する双方向交換情報利用システム101を例示
して説明を進めることにする。
【0063】図1に示すように、双方向交換情報利用シ
ステム101は、車両側に搭載される車両用呼出応対装
置11と、ホーム側に設置されるホーム側ネットワーク
システム51と、を含んで構成されている。
【0064】車両用呼出応対装置11は、例えば、車速
・操舵角・自車進行方向における障害物の有無・自車と
先行車間の車間距離などの自車走行状況を含む情報、ナ
ビゲーション装置から取得した自車位置周辺の道路状況
を含む情報、気象情報提供者から取得した自車位置周辺
の気象状況を含む情報、心拍数や脳波などの運転者の身
体状況を含む情報などを初めとする車両側情報、及びホ
ーム側から取得したホーム側情報を統合化した情報収集
を行う情報収集機能と、情報収集機能を発揮することで
得られた種々の情報を、「安全」、「快適」、「便利」
をキーワードとした各種サービス提供の用途に利用する
情報利用機能と、を有しており、車載ネットワーク12
と、請求項に記載の通信手段として機能する車載通信装
置13と、請求項に記載の報知態様設定手段、運転負荷
演算手段、即応性判定手段、及び指令制御手段として機
能する車載サーバ15と、車載インターホン17と、ナ
ビゲーション装置19と、AM/FM受信機21と、車
載ヘッドユニット(以下、「車載H/U」と言う。)2
3と、請求項に記載の報知手段として機能するハンドル
バイブレータ25、シートバイブレータ27、及びにお
い発生器29と、各種センサ群31と、車載マイク33
と、請求項に記載の報知手段として機能する車載スピー
カ35、及び車載ディスプレイ37と、車内外監視カメ
ラ39と、などを含んで構成されている。
【0065】車載ネットワーク12は、例えば、光ファ
イバケーブルなどの適宜の伝送媒体を用いて構成され、
車載サーバ15、ナビゲーション装置19、及び車載H
/U23の各ノード間における双方向の情報交換を媒介
する情報交換媒介機能を有している。
【0066】車載通信装置13は、例えば無線LAN
(Local Erea Network)、PHS公衆網、携帯電話網等
の伝送媒体を介して、ホーム側、各種情報センター、P
HS、携帯電話、又は一般加入電話等との間で双方向に
種々の情報を交換する機能を有している。
【0067】車載サーバ15は、車両側で収集した情
報、及びホーム側から取得した情報を統合化して処理す
る情報処理機能と、情報処理機能を発揮することで得ら
れたデータに基づいて、各種車載機器の駆動制御又は電
力制御を行う機器制御機能等を有している。
【0068】車載インターホン17は、ホーム側から着
信したインターホン呼出や、PHS、又は携帯電話から
着信した呼出などに応対する機能を有している。
【0069】ナビゲーション装置19は、自律航法測位
及び/又は衛星航法測位の手法を用いて自車位置を計測
する機能と、計測された自車位置に伴って、交通渋滞情
報や駐車場空き情報などを地図上に表示する機能と、目
的地に至る経路を表示又は報知することで自車両を目的
地まで案内誘導する機能と、などを有している。
【0070】AM/FM受信機21は、例えば道路交通
情報通信システム(VICS)からFM多重放送を媒介
して提供されるVICS情報を受信する機能を有してい
る。
【0071】車載H/U23は、後述する各種センサ群
31や、次述するハンドルバイブレータ25等の各種ア
クチュエータ類に対するインターフェース機能と、各種
車載機器の駆動制御又は電力制御を行う機器制御機能
と、を有している。
【0072】ハンドルバイブレータ25は、車両を操舵
する際に用いられるハンドルに内蔵され、ハンドルを握
っている運転手の手の平部分の触覚に対して振動による
刺激を与える機能を有している。
【0073】シートバイブレータ27は、運転席シート
に内蔵され、運転席シートに着座している運転手の背中
や脚部等の触覚に対して振動による刺激を与える機能を
有している。
【0074】におい発生器29は、車室内におけるダッ
シュボード等の適所に設けられ、車両乗員の嗅覚に対し
てにおいによる刺激を与える機能を有している。
【0075】各種センサ群31は、自車速度を検知する
車速センサ、自車操舵角を検知する操舵角センサ、自車
進行方向における障害物の有無を検知する障害物セン
サ、自車と先行車との間の車間距離を検知する車間距離
センサ、運転手の心拍数を計測する心拍数センサ、運転
手の脳波を計測する脳波センサ、及び助手席に搭乗者が
着座しているか否かを検知する助手席搭乗者センサ、な
どを含んで構成されている。
【0076】車載マイク33は、車両の乗員が発する音
声を入力する機能を有している。
【0077】車載スピーカ35は、車両の乗員に対して
音声を出力する機能を有している。
【0078】なお、車載マイク33、及び車載スピーカ
35の各々は、車載インターホン17に内蔵されてい
る。
【0079】車載ディスプレイ37は、例えば車両のダ
ッシュパネル等に設けられ、双方向交換情報利用システ
ム101で用いられる各種の情報、ホーム側から送られ
る各種の情報、又は種々の報知情報などを初めとする各
種情報表示を行う際に使用される。
【0080】車内外監視カメラ39は、車両の内外にそ
れぞれ設けられ、車両の内部及び外部の画像を各々撮像
する機能を有して構成されている。
【0081】一方、ホーム側ネットワークシステム51
は、例えば、玄関ドア鍵の施錠状態、ホームの各所に設
けられた複数の窓の開閉状態、玄関ドアや各室ドアの開
閉状態、水道・ガス・電力等の使用量の経時変化、照明
・エアコン・風呂給湯装置等の家電機器の稼働状態、ガ
ス漏れ・火災・盗難等の緊急通報事態発生状態、及び来
訪者・幼児や老人等の要介護者・犬猫等のペットの状態
などを常時監視し、この監視結果に係る種々のホーム側
情報、及び車両側から取得した車両側情報を統合化した
情報収集を行う情報収集機能と、情報収集機能を発揮す
ることで得られた種々の情報を、「安全」、「快適」、
「便利」をキーワードとした各種サービス提供の用途に
利用する情報利用機能と、を有しており、ホームネット
ワーク52と、ホーム通信装置53と、ハブ(HUB)
55と、ホームサーバ57と、来訪者監視カメラ59
と、要介護者監視カメラ61と、ペット監視カメラ62
と、ホームヘッドユニット(以下、「ホームH/U」と
言う。)63と、ホームインターホン65と、玄関ドア
スイッチ(以下、「玄関ドアSW」と言う。)67と、
防犯センサ69と、介護室ドアスイッチ(以下、「介護
室ドアSW」と言う。)71と、水道メータ73と、火
災報知器75と、ペット給餌装置76と、ガス漏れ検知
器77と、ガス遮断機79と、照明機器81と、エアコ
ン機器83と、風呂給湯装置85と、玄関ドア鍵施解錠
装置87と、などを含んで構成されている。
【0082】ホームネットワーク52は、例えば、IE
EE1394・100BASE−T・イーサネット・無
線LANなどの適宜の伝送媒体を用いて構成され、ホー
ムサーバ57とホームH/U63の各ノード間における
双方向の情報交換を媒介する情報交換媒介機能を有して
いる。
【0083】ホーム通信装置53は、例えば無線LAN
(Local Erea Network)等の伝送媒体を介して、ホーム
側との間で双方向に種々の情報を交換する機能を有して
いる。
【0084】HUB55は、次述する各監視カメラ5
9,61,62から取り込んだ画像を増幅して中継する
機能を有している。なお、HUB55と各監視カメラ5
9,61,62とを結ぶケーブルとしては、例えば10
BASE−Tや100BASE−T等のケーブルが使用
される。
【0085】ホームサーバ57は、ホーム側で収集した
情報と、車両側から取得した情報とを統合化して処理す
る情報処理機能と、情報処理機能を発揮することで得ら
れたデータの基づいて、各種家電機器の駆動制御又は電
力制御を行う機器制御機能を有している。
【0086】来訪者監視カメラ59は、玄関に設置さ
れ、ホームの玄関にやってきた来訪者等を撮像する機能
を有している。
【0087】要介護者監視カメラ61は、要介護者が主
として生活する介護室内に設けられ、要介護者の画像を
撮像する機能を有している。
【0088】ペット監視カメラ62は、犬猫等のペット
が主として生活する場所を見渡せる位置に設けられ、ペ
ットの画像を撮像する機能を有している。
【0089】ホームH/U63は、ホームインターホン
65を含む各種機器・玄関ドアSW67等の各種センサ
類に対するインターフェース機能と、各種家電機器の駆
動制御又は電力制御を行う機器制御機能と、を有してい
る。
【0090】ホームインターホン65は、少なくとも玄
関とリビングルーム等とにそれぞれ設置されており、玄
関側インターホンに備えられた呼出ボタンが来訪者によ
って押された場合において、その動作モードが在宅モー
ドにあるときにはルーム側インターホンに来訪者の画像
・音声を表示・通報する一方、その動作モードが留守番
モードにあるときには車載インターホン17に来訪者の
画像・音声を表示・通報する機能を有している。
【0091】玄関ドアSW67は、玄関ドアの開閉状況
を検出出力する機能を有している。
【0092】防犯センサ69は、ホームを安全に維持す
るホームセキュリティシステムの動作モードが警戒モー
ドにある場合に、例えば、玄関ドア・各室ドア・ホーム
の各所に設置される窓などの開閉部材が開放されたと
き、ホームが危険な状態にさらされたとみなして防犯信
号を出力する機能を有している。
【0093】介護室ドアSW71は、当日における介護
室ドアの開閉状況を検出して記憶保持するとともに、こ
れを出力する機能を有している。
【0094】水道メータ73は、上水道使用量の経時変
化を検出して記憶保持するとともに、これを出力する機
能を有している。
【0095】火災報知器75は、例えば台所や各室等の
天井部分に設けられ、火災の発生有無を検出出力する機
能を有している。
【0096】ペット給餌装置76は、車両側からの給餌
指令に応答して、犬猫等のペットに水や餌を与える機能
を有している。
【0097】ガス漏れ検知器77は、例えば台所等のガ
ス機器設置場所付近に設けられ、ガス漏れの発生有無を
検出出力する機能を有している。
【0098】ガス遮断機79は、ガス漏れ検知器77か
ら又は車両側からのガス遮断指令に応答して、ガス弁を
遮断する機能を有している。
【0099】照明機器81、又はエアコン機器83の各
々は、車両側からの各種指令に応答して、その点灯/消
灯、又はそのオン/オフが行われるように構成されてい
る。
【0100】風呂給湯装置85は、車両側からの給湯指
令に応答して、湯船に所定量のお湯を供給するか、又は
湯船に所定量の水を供給後に風呂を沸かす機能を有して
いる。
【0101】そして、玄関ドア鍵施解錠装置87は、車
両側からの施解錠指令に応答して、玄関ドア鍵の施解錠
を行う機能を有して構成されている。
【0102】次に、車両用呼出応対装置11の動作につ
いて、図2を参照して詳細に説明する。
【0103】図2には、本発明に係る車両用呼出応対方
法における一連の操作・動作を表すフローチャート図が
示されている。
【0104】同図に示すように、ステップS31におい
て、ホームインターホン65が留守番モードにあるとき
に留守宅を訪問した来訪者が呼出ボタンを押すか、又は
PHS、携帯電話、又は一般加入電話等から車両側が呼
び出されると、車載通信装置13はこの呼出を着信す
る。
【0105】ステップS32において、車載通信装置1
3が呼出を着信すると、車載サーバ15は、呼出着信時
付近における運転負荷を求め、求められた運転負荷の大
小に基づき、呼出着信報知を実行するか否かに係る報知
条件判定を行う。
【0106】ここで、運転負荷を求める際に参照される
各種の状況例を挙げると、運転負荷は、呼出着信時付近
における、自車位置周辺の道路状況若しくは気象状況、
自車走行状況、又は運転者の身体状況のうち、1又は2
以上の組み合わせを参照して求めることができる。
【0107】詳しく述べると、呼出着信時付近における
自車位置周辺の道路状況を参照して運転負荷を求める場
合には、自車位置周辺の道路状況が、カーブ、坂道、信
号設置個所、又は交差点のうち少なくとも1つに該当す
るとき、運転負荷が大であるとみなすように構成すれば
よい。このようにすれば、呼出着信時付近における自車
位置周辺の道路状況を考慮した運転負荷に基づく呼出着
信報知の実行可否制御を行うことが可能となる結果とし
て、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出応対を実
現することができる。
【0108】また、呼出着信時付近における自車位置周
辺の気象状況を参照して運転負荷を求める場合には、自
車位置周辺の気象状況が、雨、霧、強風、又は雪のうち
少なくとも1つに該当するとき、運転負荷が大であると
みなすように構成すればよい。このようにすれば、呼出
着信時付近における自車位置周辺の気象状況を考慮した
運転負荷に基づく呼出着信報知の実行可否制御を行うこ
とが可能となる結果として、安全運転を考慮したきわめ
て実用的な呼出応対を実現することができる。
【0109】さらに、呼出着信時付近における自車走行
状況を参照して運転負荷を求める場合には、自車走行状
況が、車速が所定速度以上、操舵角が所定角度以上、自
車進行方向に障害物あり、又は自車と先行車間の車間距
離が所定距離以下のうち少なくとも1つに該当すると
き、運転負荷が大であるとみなすように構成すればよ
い。このようにすれば、呼出着信時付近における自車走
行状況を考慮した運転負荷に基づく呼出着信報知の実行
可否制御を行うことが可能となる結果として、安全運転
を考慮したきわめて実用的な呼出応対を実現することが
できる。
【0110】そして、呼出着信時付近における運転者の
身体状況を参照して運転負荷を求める場合には、運転者
の身体状況が、心拍数が所定数以上、又は脳波が乱れて
いるのうち少なくとも1つに該当するとき、運転負荷が
大であるとみなすように構成すればよい。このようにす
れば、呼出着信時付近における運転者の身体状況を考慮
した運転負荷に基づく呼出着信報知の実行可否制御を行
うことが可能となる結果として、安全運転を考慮したき
わめて実用的な呼出応対を実現することができる。
【0111】ステップS33において、ステップS32
の報知条件判定の結果、運転負荷が小であるときにはス
テップS34へ進む一方、運転負荷が大であるときには
ステップS37へ進む。なお、ステップS33の例外と
して、例えば、車両の助手席に搭乗者が存在するときに
は、ステップS33で求められた運転負荷の大小にかか
わらず、呼出着信報知を実行しても安全運転が損なわれ
るおそれなしとみなしてステップS34へ進み、呼出着
信報知の実行を推進するように構成することもできる。
このようにすれば、安全運転を考慮したきわめて実用的
な呼出応対を実現することができる。
【0112】ステップS34において、運転負荷が小で
あるときには、呼出着信報知を実行しても安全運転が損
なわれるおそれなしとみなして、呼出着信報知の実行を
推進する。具体的には、車載スピーカ35は、呼出着信
を表すチャイム音、又は「呼出を着信しました。」とい
った音声メッセージを発することにより、ホームインタ
ーホン65からのインターホン呼出、又はPHS、携帯
電話、一般加入電話等からの呼出を着信した旨を乗員に
報知する。
【0113】ステップS35において、車載サーバ15
は、車載インターホン17に設けられている、通話開始
を操作入力する際に用いられる図示しない「通話」ボタ
ン、又は通話拒否を操作入力する際に用いられる図示し
ない「拒否」ボタンのうち、「通話」ボタンが、ステッ
プS34における呼出着信報知時点から所定時間以内、
例えば10秒以内に操作入力されたか否かを監視し、こ
の監視の結果、「通話」ボタンが呼出着信報知時点から
所定時間以内に操作入力されたときにはステップS36
へ進む一方、これ以外、つまり、「拒否」ボタンが呼出
着信報知時点から所定時間以内に操作入力されるか、又
は呼出着信報知時点から所定時間以内に「通話」、「拒
否」のうちいずれのボタンも操作入力されないときには
ステップS37へ進む。
【0114】ステップS36において、乗員は、ホーム
インターホン65から着信したインターホン呼出、又は
PHS、携帯電話、一般加入電話等から着信した呼出に
呼応して通話を行うとともに、「切断」ボタンを操作入
力することで通話を終了する。なお、通話開始から所定
時間、例えば3分間が経過したとき、通話を終了するよ
うに構成することもできる。
【0115】ステップS37において、車載サーバ15
は、運転負荷が大であるときには、呼出着信報知を実行
すると安全運転が損なわれるおそれありとみなして呼出
着信報知の実行を抑制する。このとき、車載サーバ15
は、呼出元に該当する他系統宛に呼応不可である旨の返
信通知を実行する。これにより、運転負荷が大であるた
めに車両において着信した呼出に呼応することができな
いときには、呼出元に該当する他系統宛に呼応不可であ
る旨がもれなく知らされる結果として、きわめて便利か
つ実用的な呼出応対を実現することができる。また、車
載サーバ15は、発呼者に留守録を要求する音声メッセ
ージを返送し、全ての呼出応対処理を終了する。
【0116】次に、上述したステップS36における通
話中に、運転負荷が変動した際における車両用呼出応対
装置11の動作について、図3を参照して詳細に説明す
る。
【0117】図3には、通話中に車両の運転負荷が変動
した際の応対手順を表すフローチャート図が示されてい
る。
【0118】同図に示すように、ステップS41におい
て、乗員は、ホームインターホン65、PHS、携帯電
話、又は一般加入電話等との間で通話をしている。
【0119】ステップS42において、車載サーバ15
は、通話中における運転負荷を求め、求められた運転負
荷の大小に基づき、通話を継続するか否かに係る通話継
続条件判定を行う。なお、通話中における運転負荷は、
上述と同様に、自車位置周辺の道路状況若しくは気象状
況、自車走行状況、又は運転者の身体状況のうち、1又
は2以上の組み合わせをリアルタイムに参照することで
求めることができる。
【0120】ステップS43において、ステップS42
の通話継続条件判定の結果、運転負荷が大であるときに
はステップS44へ進む一方、運転負荷が小であるとき
にはステップS42へ戻り以下の処理を繰り返す。な
お、ステップS43の例外として、例えば、車両の助手
席に搭乗者が存在するときには、ステップS42で求め
られた運転負荷の大小にかかわらず、通話を継続しても
安全運転が損なわれるおそれなしとみなしてステップS
43へ進み、通話を継続するように構成することもでき
る。このようにすれば、安全運転を考慮したきわめて実
用的な応対を実現することができる。
【0121】ステップS44において、運転負荷が大で
あるときには、通話を継続すると安全運転が損なわれる
おそれありとみなして、通話の一時中断処理を実行す
る。このとき、車載スピーカ35は、通話中断を表すチ
ャイム音、又は「通話を中断しています。」といった音
声メッセージを発することにより、ホームインターホン
65、PHS、携帯電話、又は一般加入電話等との間の
通話が一時中断している旨を乗員に報知するように構成
することもできる。
【0122】ステップS45において、車載サーバ15
は、通話中断中における運転負荷を求め、求められた運
転負荷の大小に基づき、通話を再開するか否かに係る通
話再開条件判定を行う。なお、通話中断中における運転
負荷は、上述と同様に、自車位置周辺の道路状況若しく
は気象状況、自車走行状況、又は運転者の身体状況のう
ち、1又は2以上の組み合わせをリアルタイムに参照す
ることで求めることができる。
【0123】ステップS46において、ステップS42
の通話再開条件判定の結果、運転負荷が小であるときに
はステップS47へ進む一方、運転負荷が大であるとき
にはステップS45へ戻り以下の処理を繰り返す。な
お、ステップS46の例外として、例えば、車両の助手
席に搭乗者が存在するときには、ステップS45で求め
られた運転負荷の大小にかかわらず、通話を再開しても
安全運転が損なわれるおそれなしとみなしてステップS
47へ進み、通話を再開するように構成することもでき
る。このようにすれば、安全運転を考慮したきわめて実
用的な応対を実現することができる。
【0124】そしてステップS47において、乗員は、
一時中断していた通話を再開するのである。
【0125】ところで、上述した実施の形態では、運転
負荷の大小に基づき呼出着信報知の実行可否制御を行う
例を挙げて説明したが、予め設定された複数の報知態様
のなかから、呼出着信時における運転負荷の観点から適
切な報知態様を選択的に用いて報知動作を行うか、又は
着信した呼出の即応性の観点から適切な報知態様を選択
的に用いて報知動作を行うことができれば、車両の乗員
にとっての利便性及び安全性のさらなる向上を期待でき
るであろう。
【0126】そこで、上述した観点を導入した他の実施
形態に係る車両用呼出応対装置11の動作について、図
4を参照して詳細に説明する。
【0127】図4には、他の実施形態に係る車両用呼出
応対装置11の呼出着信時における応対手順を表すフロ
ーチャート図が示されている。
【0128】同図に示すように、ステップS51におい
て、ホームインターホン65が留守番モードにあるとき
に留守宅を訪問した来訪者が呼出ボタンを押すか、又は
PHS、携帯電話、又は一般加入電話等から車両側が呼
び出されると、車載通信装置13はこの他系統からの呼
出を着信する。
【0129】ステップS52において、車載サーバ15
は、ステップS51の呼出着信時における運転負荷を演
算する。なお、この運転負荷は、上述した実施形態と同
様に、自車位置周辺の道路状況若しくは気象状況、自車
走行状況、又は運転者の身体状況のうち、1又は2以上
の組み合わせをリアルタイムに参照することで求めるこ
とができる。
【0130】ステップS53において、車載サーバ15
は、ステップS52で求められた運転負荷と、運転負荷
の大小関係を判定する際に基準となる所定の値とを比較
し、この比較結果を参照して、ステップS51の呼出着
信時における運転負荷が小であるか否かを判定する。こ
の判定の結果、運転負荷が小である旨の判定が下された
ときにはステップS54へ進む一方、運転負荷が大であ
る旨の判定が下されたときにはステップS556へ進
む。なお、運転負荷の大小判定を行うにあたっては、上
述した実施形態と同様の判定基準を適用すればよい。
【0131】ステップS54において、ステップS53
の判定の結果、運転負荷が小である旨の判定が下された
とき、車載サーバ15からの回線接続指令を受けた車載
通信装置13は、他系統から着信した呼出への速やかな
応対を企図して、回線接続処理を実行することで他系統
間の通信を開始する。
【0132】ステップS55において、車載通信装置1
3の通信開始を受けて車載サーバ15は、自身に設定さ
れている、呼出着信に対する速やかな呼出応対を企図し
た動的な報知態様と、呼出着信に対する緩やかな呼出応
対を企図した静的な報知態様と、などを含む報知態様の
なかから、運転負荷に応じた報知態様として動的な報知
態様を選択し、この選択された動的な報知態様を用いた
報知動作の実行指令を車載H/U23宛に送り、これを
受けて車載H/U23は、動的な報知態様を用いた報知
動作を行わせるべく各制御対象を制御する。ここで、動
的な報知態様としては、車両の乗員に対する積極的な報
知を企図した態様を採用すればよく、具体的には、例え
ば、車載スピーカ35から呼出着信を表すチャイム音、
又は「呼出を着信しました。」といった音声メッセージ
を発する報知態様や、車載ディスプレイ37上に「呼出
を着信しました。」といった画像メッセージを大きく拡
大表示する報知態様、又は、ハンドルバイブレータ2
5、シートバイブレータ27、若しくはにおい発生器2
9等の各機能を発揮した報知態様などを、単独又は適宜
組み合わせて採用すればよい。
【0133】さて一方、ステップS56において、ステ
ップS53の判定の結果、運転負荷が大である旨の判定
が下されたとき、車載サーバ15からの回線接続指令を
受けた車載通信装置13は、他系統から着信した呼出へ
の緩やかな応対を企図して、回線接続処理を実行するこ
とで他系統間の通信を開始する。ここで、他系統から着
信した呼出への緩やかな応対を企図した静的な報知態様
としては、車両の乗員に対する消極的な報知を企図した
態様を採用すればよく、具体的には、例えば、車載ディ
スプレイ37上に呼出を着信した旨を表す意匠を小さく
表示する報知態様などを適宜採用すればよい。なお、上
述した静的な報知態様は、呼出着信時点から時間的な遅
れを生じさせない即時報知態様と、呼出着信時点から時
間的な遅れを生じさせる遅延報知態様と、をさらに含ん
でおり、これらの態様のなかから適切な報知態様を用い
た報知動作を行わせるために、次述するステップS57
の即応性判定を実行する。
【0134】すなわち、ステップS57において、車載
通信装置13の通信開始を受けて車載サーバ15は、着
信した呼出が即応性を要求するものか否かに係る即応性
判定を行い、この即応性判定の結果、着信した呼出が電
話等の即応性を要求するものである旨の判定が下された
ときにはステップS58へ進む一方、即応性を要求しな
いものである旨の判定が下されたときにはステップS6
1へ進む。
【0135】ステップS58において、ステップS57
の即応性判定の結果、着信した呼出が電話等の即応性を
要求するものである旨の判定が下されたとき、車載サー
バ15は、呼出元に該当する他系統宛に、「ただいま運
転中ですので応答できません。ピーと鳴ったら要件を録
音して下さい。」などの呼応不可である旨のメッセージ
を返信する。
【0136】ステップS59乃至S60において、車載
サーバ15は、呼出元に対応付けて着信時刻や伝言等を
記憶し、所要の記憶処理が終了した後、回線遮断指令を
車載通信装置13宛に送り、この回線遮断指令を受けた
車載通信装置13は、他系統との間の回線遮断処理を実
行することで他系統間の通信を終了する。
【0137】そして、ステップS64において、車載サ
ーバ15は、自身に設定されている上述した複数の報知
態様のなかから、運転負荷に応じた報知態様として静的
な報知態様を選択し、この選択された静的な報知態様を
用いた報知動作の実行指令を車載H/U23宛に送り、
これを受けて車載H/U23は、静的な報知態様を用い
た報知動作を行わせるべく各制御対象を制御する。この
ように、呼出着信時における運転負荷の観点から静的な
報知態様が適切である旨の判定が下された場合であっ
て、さらに、着信した呼出が即応性を要求するものであ
る旨の判定が下された場合には、呼出元からの伝言等を
記録した直後に、静的な報知態様を用いた報知動作を行
うことで、静的な報知態様のうち即時報知態様を用いた
報知動作が行われるので、したがって、着信した呼出の
即応性の観点をも考慮した利便性の高い呼出応対を実現
することができる。
【0138】さて一方、ステップS61において、ステ
ップS57の即応性判定の結果、着信した呼出が、単な
る連絡事項などを伝達する電子メール等の即応性を要求
するものではない旨の判定が下されたとき、車載サーバ
15は、呼出元に対応付けて着信時刻や受信内容等を記
憶し、所要の記憶処理が終了した後、回線遮断指令を車
載通信装置13宛に送り、この回線遮断指令を受けた車
載通信装置13は、他系統との間の回線遮断処理を実行
することで他系統間の通信を終了する。
【0139】ステップS62において、車載サーバ15
は、周期的な間隔をおいて運転負荷を演算する。なお、
この運転負荷は、ステップS52と同様に、自車位置周
辺の道路状況若しくは気象状況、自車走行状況、又は運
転者の身体状況のうち、1又は2以上の組み合わせをリ
アルタイムに参照することで求めることができる。
【0140】ステップS63において、車載サーバ15
は、ステップS62で求められた運転負荷と、運転負荷
の大小関係を判定する際に基準となる所定の値とを比較
し、この比較結果を参照して、ステップS62で求めら
れた運転負荷が小であるか否かを判定する。この判定の
結果、運転負荷が小である旨の判定が下されたときには
ステップS64へ進む一方、運転負荷が大である旨の判
定が下されたときにはステップS562へ戻り、以下の
処理を繰り返す。なお、運転負荷の大小判定を行うにあ
たっては、ステップS53と同様の判定基準を適用すれ
ばよい。
【0141】そして、ステップS64において、ステッ
プS63の判定の結果、運転負荷が大から小に転じた旨
の判定が下されたとき、車載サーバ15は、自身に設定
されている上述した複数の報知態様のなかから、運転負
荷に応じた報知態様として静的な報知態様を選択し、こ
の選択された静的な報知態様を用いた報知動作の実行指
令を車載H/U23宛に送り、これを受けて車載H/U
23は、静的な報知態様を用いた報知動作を行わせるべ
く各制御対象を制御する。このように、呼出着信時にお
ける運転負荷の観点から静的な報知態様が適切である旨
の判定が下された場合であって、さらに、着信した呼出
が即応性を要求するものではない旨の判定が下された場
合には、呼出元からの伝言等を記録した後に、運転負荷
が大から小に転じたか否かに係る判定を行い、この判定
の結果、運転負荷が大から小に転じた旨の判定が下され
たときにようやく静的な報知態様を用いた報知動作を行
うことで、静的な報知態様のうち遅延報知態様を用いた
報知動作が行われるので、したがって、着信した呼出の
即応性の観点をも考慮した利便性の高い呼出応対を実現
することができる。
【0142】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜に変更
された形態で実施可能である。
【0143】すなわち、例えば、本発明が対象とする他
系統から着信した呼出に含まれる情報とは、VICS
(道路交通情報通信システム)、及びETC(自動料金
収受システム)等を含むITS(高度道路交通システ
ム)アプリケーションに関連する情報や、電話、電子メ
ール、Webデータ、FAXデータ、テレビ放送コンテ
ンツ、又はホームセキュリティシステムからの情報を含
む非ITSアプリケーションに関連する情報などの、種
々の情報を包含する概念であることは言うまでもない。
【0144】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、例えば、運転
負荷が大であるときには静的な報知態様を用い、また、
運転負荷が小であるときには動的な報知態様を用いた報
知動作を実行するように、呼出着信時における運転負荷
の観点から適切な報知態様を選択的に用いて報知動作が
行われる結果として、例えば、車両の運転負荷が大のと
きに呼出を着信した場合であっても、安全運転を考慮し
た呼出応対を実現することができる。
【0145】また、請求項2の発明によれば、例えば、
即応性判定結果として着信した呼出が即応性を要求しな
い旨の判定が下されたときには静的な報知態様を用い、
また、着信した呼出が即応性を要求する旨の判定が下さ
れたときには動的な報知態様を用いた報知動作を実行す
るように、着信した呼出の即応性の観点から適切な報知
態様を選択的に用いて報知動作が行われる結果として、
種々の情報があたかもシャワーのように車両宛に降り注
ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながらも、車両の
安全運転を確保することができる。
【0146】さらに、請求項3の発明によれば、例え
ば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を用い
る一方、運転負荷が小であるときには動的な報知態様を
用いた報知動作を実行するように、呼出着信時における
運転負荷の観点から適切な報知態様を選択的に用いて報
知動作を行い、さらに、例えば、即応性判定結果として
着信した呼出が即応性を要求しない旨の判定が下された
ときには静的な報知態様を用いる一方、着信した呼出が
即応性を要求する旨の判定が下されたときには動的な報
知態様を用いた報知動作を実行するように、着信した呼
出の即応性の観点から適切な報知態様を選択的に用いて
報知動作が行われる結果として、例えば、車両の運転負
荷が大のときに呼出を着信した場合であっても、安全運
転を考慮した呼出応対を実現することができるととも
に、種々の情報があたかもシャワーのように車両宛に降
り注ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながらも、車
両の安全運転を確保することができる。
【0147】次に、請求項4の発明によれば、複数の報
知態様として用意された動的な報知態様、又は静的な報
知態様のうち、呼出着信時における運転負荷の観点、及
び/又は、着信した呼出の即応性の観点から適切な報知
態様を選択的に用いて報知動作が行われる結果として、
車両運行上の安全性を考慮した呼出応対を実現すること
ができる。
【0148】しかも、請求項5の発明によれば、静的な
報知態様を採用するにしても、着信した呼出の種別等に
応じて、例えば、呼出着信時点における運転負荷が小で
あることから静的な報知態様を採用する場合において、
着信した呼出が即応性を要求するもののときには即時報
知態様を選択する一方、着信した呼出が即応性を要求し
ないもののときには遅延報知態様を選択するといったよ
うに、さらに細分化された報知態様を選択可能となる結
果として、着信した呼出の即応性の観点をも考慮した利
便性の高い呼出応対を実現することができる。
【0149】一方、請求項6の発明によれば、車両にお
いて他系統から呼出を着信したとき、この呼出着信時付
近における運転負荷を求め、求められた運転負荷の大小
に基づき、運転負荷が小であるときには呼出着信報知を
実行しても安全運転が損なわれるおそれなしとみなして
呼出着信報知の実行を推進する一方、運転負荷が大であ
るときには呼出着信報知を実行すると安全運転が損なわ
れるおそれありとみなして呼出着信報知の実行を抑制す
るように、呼出着信報知の実行可否制御を行うので、し
たがって、例えば、車両の運転負荷が大のときに呼出を
着信した場合であっても、この場合には呼出着信報知を
実行すると安全運転が損なわれるおそれありとみなして
呼出着信報知の実行が抑制される結果として、安全運転
を考慮した呼出応対を実現することができる。
【0150】また、請求項7の発明によれば、呼出着信
時付近における自車位置周辺の道路状況が、カーブ、坂
道、信号設置個所、又は交差点のうち少なくとも1つに
該当するとき、この道路状況を参照して求められる運転
負荷は大であるとみなすので、したがって、呼出着信時
付近における自車位置周辺の道路状況を参照して求めら
れた運転負荷に応じた報知態様を用いた報知動作を行う
か、又はこのようにして求められた運転負荷に基づく呼
出着信報知の実行可否制御を行うことが可能となる結果
として、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出応対
を実現することができる。
【0151】さらに、請求項8の発明によれば、呼出着
信時付近における自車位置周辺の気象状況が、雨、霧、
強風、又は雪のうち少なくとも1つに該当するとき、こ
の気象状況を参照して求められる運転負荷は大であると
みなすので、したがって、呼出着信時付近における自車
位置周辺の気象状況を参照して求められた運転負荷に応
じた報知態様を用いた報知動作を行うか、又はこのよう
にして求められた運転負荷に基づく呼出着信報知の実行
可否制御を行うことが可能となる結果として、安全運転
を考慮したきわめて実用的な呼出応対を実現することが
できる。
【0152】さらにまた、請求項9の発明によれば、呼
出着信時付近における自車走行状況が、車速が所定速度
以上、操舵角が所定角度以上、自車進行方向に障害物あ
り、又は自車と先行車間の車間距離が所定距離以下のう
ち少なくとも1つに該当するとき、この自車走行状況を
参照して求められる運転負荷は大であるとみなすので、
したがって、呼出着信時付近における自車走行状況を参
照して求められた運転負荷に応じた報知態様を用いた報
知動作を行うか、又はこのようにして求められた運転負
荷に基づく呼出着信報知の実行可否制御を行うことが可
能である結果として、安全運転を考慮したきわめて実用
的な呼出応対を実現することができる。
【0153】しかも、請求項10の発明によれば、呼出
着信時付近における運転者の身体状況が、心拍数が所定
数以上、又は脳波が乱れているのうち少なくとも1つに
該当するとき、この運転者の身体状況を参照して求めら
れる運転負荷は大であるとみなすので、したがって、呼
出着信時付近における運転者の身体状況を参照して求め
られた運転負荷に応じた報知態様を用いた報知動作を行
うか、又はこのようにして求められた運転負荷に基づく
呼出着信報知の実行可否制御を行うことが可能となる結
果として、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出応
対を実現することができる。
【0154】しかして、請求項11の発明によれば、運
転負荷は、呼出着信時付近における、自車位置周辺の道
路状況若しくは気象状況、自車走行状況、又は運転者の
身体状況のうち、1又は2以上の組み合わせを参照して
求められるので、したがって、呼出着信時付近における
1又は2以上の組み合わせに係る各種状況を参照して求
められた運転負荷に応じた報知態様を用いた報知動作を
行うか、又はこのようにして求められた運転負荷に基づ
く呼出着信報知の実行可否制御を行うことが可能となる
結果として、安全運転を考慮したきわめて実用的な呼出
応対を実現することができる。
【0155】また、請求項12の発明によれば、車両の
助手席に搭乗者が存在するときには、前記求められた運
転負荷の大小にかかわらず、呼出着信報知を実行しても
安全運転が損なわれるおそれなしとみなして呼出着信報
知の実行を推進するので、したがって、安全運転を考慮
しながら、しかも車両の助手席に居る搭乗者に対して呼
出の着信を速やかに報知し得るきわめて実用的な呼出応
対を実現することができる。
【0156】さらに、請求項13の発明によれば、呼出
着信報知の実行を抑制するように、呼出着信報知の実行
可否制御が行なわれたとき、呼出元に該当する他系統宛
に呼応不可である旨の返信通知を実行するので、したが
って、運転負荷が大であるために車両において着信した
呼出に呼応することができないときには、呼出元に該当
する他系統宛に呼応不可である旨がもれなく知らされる
結果として、きわめて便利かつ実用的な呼出応対を実現
することができる。
【0157】しかも、請求項14の発明によれば、車両
において他系統から着信した呼出は、ホーム側に設けら
れたホームインターホンから着信したインターホン呼出
とされるので、したがって、例えば、車両の運転負荷が
大のときにインターホン呼出を着信した場合であって
も、この場合には呼出着信報知を実行すると安全運転が
損なわれるおそれありとみなして呼出着信報知の実行が
抑制される結果として、安全運転を考慮したインターホ
ン呼出応対を実現することができる。
【0158】一方、請求項15の発明によれば、例え
ば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を用
い、また、運転負荷が小であるときには動的な報知態様
を用いた報知動作を実行するように、呼出着信時におけ
る運転負荷の観点から適切な報知態様を選択的に用いて
報知動作が行われる結果として、例えば、車両の運転負
荷が大のときに呼出を着信した場合であっても、安全運
転を考慮した呼出応対を実現することができる。
【0159】また、請求項16の発明によれば、例え
ば、即応性判定結果として着信した呼出が即応性を要求
しない旨の判定が下されたときには静的な報知態様を用
い、また、着信した呼出が即応性を要求する旨の判定が
下されたときには動的な報知態様を用いた報知動作を実
行するように、着信した呼出の即応性の観点から適切な
報知態様を選択的に用いて報知動作が行われる結果とし
て、種々の情報があたかもシャワーのように車両宛に降
り注ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながらも、車
両の安全運転を確保することができる。
【0160】さらに、請求項17の発明によれば、例え
ば、運転負荷が大であるときには静的な報知態様を用い
る一方、運転負荷が小であるときには動的な報知態様を
用いた報知動作を実行するように、呼出着信時における
運転負荷の観点から適切な報知態様を選択的に用いて報
知動作を行い、さらに、例えば、即応性判定結果として
着信した呼出が即応性を要求しない旨の判定が下された
ときには静的な報知態様を用いる一方、着信した呼出が
即応性を要求する旨の判定が下されたときには動的な報
知態様を用いた報知動作を実行するように、着信した呼
出の即応性の観点から適切な報知態様を選択的に用いて
報知動作が行われる結果として、例えば、車両の運転負
荷が大のときに呼出を着信した場合であっても、安全運
転を考慮した呼出応対を実現することができるととも
に、種々の情報があたかもシャワーのように車両宛に降
り注ぐ状況下で、種々の情報の着信を受けながらも、車
両の安全運転を確保することができる。
【0161】次に、請求項18の発明によれば、複数の
報知態様として用意された動的な報知態様、又は静的な
報知態様のうち、呼出着信時における運転負荷の観点、
及び/又は、着信した呼出の即応性の観点から適切な報
知態様を選択的に用いて報知動作が行われる結果とし
て、車両運行上の安全性を考慮した呼出応対を実現する
ことができる。
【0162】しかも、請求項19の発明によれば、静的
な報知態様は、前記呼出着信時点から時間的な遅れを生
じさせない即時報知態様と、前記呼出着信時点から時間
的な遅れを生じさせる遅延報知態様と、をさらに含むの
で、したがって、静的な報知態様を採用するにしても、
着信した呼出の種別等に応じて、例えば、呼出着信時点
における運転負荷が小であることから静的な報知態様を
採用する場合において、着信した呼出が即応性を要求す
るもののときには即時報知態様を選択する一方、着信し
た呼出が即応性を要求しないもののときには遅延報知態
様を選択するといったように、さらに細分化された報知
態様を選択可能となる結果として、着信した呼出の即応
性の観点をも考慮した利便性の高い呼出応対を実現する
ことができる。
【0163】そして、請求項20の発明によれば、通信
手段を用いて車両において他系統から呼出を着信したと
き、運転負荷演算手段は、この呼出着信時付近における
運転負荷を求め、これを受けて実行可否制御手段は、運
転負荷演算手段で求められた運転負荷の大小に基づき、
運転負荷が小であるときには呼出着信報知を実行しても
安全運転が損なわれるおそれなしとみなして呼出着信報
知の実行を推進する一方、運転負荷が大であるときには
呼出着信報知を実行すると安全運転が損なわれるおそれ
ありとみなして呼出着信報知の実行を抑制するように、
前記報知手段を用いた呼出着信報知の実行可否制御を行
うので、したがって、例えば、車両の運転負荷が大のと
きに呼出を着信した場合であっても、この場合には呼出
着信報知を実行すると安全運転が損なわれるおそれあり
とみなして呼出着信報知の実行が抑制される結果とし
て、安全運転を考慮した呼出応対を実現することができ
るというきわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る車両用呼出応対方法を具
現化する車両用呼出応対システム周辺の機能ブロック構
成図である。
【図2】図2は、本発明に係る車両用呼出応対方法の操
作・動作手順を表すフローチャート図である。
【図3】図3は、通話中に車両の運転負荷が変動した際
の応対手順を表すフローチャート図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施形態に係る車両用呼
出応対装置の呼出着信時における応対手順を表すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
11 車両用呼出応対装置 12 車載ネットワーク 13 車載通信装置(通信手段) 15 車載サーバ(報知態様設定手段、運転負荷演算手
段、即応性判定手段、及び指令制御手段) 17 車載インターホン 19 ナビゲーション装置 21 AM/FM受信機 23 車載ヘッドユニット(車載H/U) 25 ハンドルバイブレータ(報知手段) 27 シートバイブレータ(報知手段) 29 におい発生器(報知手段) 31 各種センサ群 33 車載マイク 35 車載スピーカ(報知手段) 37 車載ディスプレイ(報知手段) 39 車内外監視カメラ 51 ホーム側ネットワークシステム 52 ホームネットワーク 53 ホーム通信装置 55 ハブ(HUB) 57 ホームサーバ 59 来訪者監視カメラ 61 要介護者監視カメラ 62 ペット監視カメラ 63 ホームヘッドユニット(ホームH/U) 65 ホームインターホン 67 玄関ドアスイッチ(玄関ドアSW) 69 防犯センサ 71 介護室ドアスイッチ(介護室ドアSW) 73 水道メータ 75 火災報知器 76 ペット給餌装置 77 ガス漏れ検知器 79 ガス遮断機 81 照明機器 83 エアコン機器 85 風呂給湯装置 87 玄関ドア鍵施解錠装置 101 双方向交換情報利用システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 109G (72)発明者 濱口 弘樹 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 Fターム(参考) 5K027 AA09 AA16 BB01 CC08 FF03 FF28 HH05 5K038 DD22 GG06 5K067 AA35 BB03 EE02 FF13 FF22

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両において他系統から着信した呼出に
    応対する際に用いられる車両用呼出応対方法であって、 前記他系統からの呼出を着信した際における報知態様を
    予め複数設定しておき、 前記他系統からの呼出を着信したとき、当該呼出着信時
    付近における運転負荷を求め、 前記複数の報知態様のなかから、前記求められた運転負
    荷に応じた適宜の報知態様を選択し、 当該選択した報知態様を用いて報知動作を実行すること
    により、前記他系統から着信した呼出に応対することを
    特徴とする車両用呼出応対方法。
  2. 【請求項2】 車両において他系統から着信した呼出に
    応対する際に用いられる車両用呼出応対方法であって、 前記他系統からの呼出を着信した際における報知態様を
    予め複数設定しておき、 前記他系統からの呼出を着信したとき、当該着信した呼
    出が即応性を要求するものか否かに係る即応性判定を行
    い、 前記複数の報知態様のなかから、前記即応性判定結果に
    応じた適宜の報知態様を選択し、 当該選択した報知態様を用いて報知動作を実行すること
    により、前記他系統から着信した呼出に応対することを
    特徴とする車両用呼出応対方法。
  3. 【請求項3】 車両において他系統から着信した呼出に
    応対する際に用いられる車両用呼出応対方法であって、 前記他系統からの呼出を着信した際における報知態様を
    予め複数設定しておき、 前記他系統からの呼出を着信したとき、当該呼出着信時
    付近における運転負荷を求めるとともに、当該着信した
    呼出が即応性を要求するものか否かに係る即応性判定を
    行い、 前記複数の報知態様のなかから、前記求められた運転負
    荷、及び前記即応性判定結果の両者を考慮した適宜の報
    知態様を選択し、 当該選択した報知態様を用いて報知動作を実行すること
    により、前記他系統から着信した呼出に応対することを
    特徴とする車両用呼出応対方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記
    載の車両用呼出応対方法において、 前記複数の報知態様は、 前記呼出着信に対する速やかな呼出応対を企図した動的
    な報知態様と、前記呼出着信に対する緩やかな呼出応対
    を企図した静的な報知態様と、を少なくとも含むことを
    特徴とする車両用呼出応対方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用呼出応対方法に
    おいて、 前記静的な報知態様は、 前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じさせない即時
    報知態様と、前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じ
    させる遅延報知態様と、をさらに含むことを特徴とする
    車両用呼出応対方法。
  6. 【請求項6】 車両において他系統から着信した呼出に
    応対する際に用いられる車両用呼出応対方法であって、 前記他系統からの呼出を着信したとき、当該呼出着信時
    付近における運転負荷を求め、 当該求められた運転負荷の大小に基づき、運転負荷が小
    であるときには呼出着信報知を実行しても安全運転が損
    なわれるおそれなしとみなして呼出着信報知の実行を推
    進する一方、運転負荷が大であるときには呼出着信報知
    を実行すると安全運転が損なわれるおそれありとみなし
    て呼出着信報知の実行を抑制するように、呼出着信報知
    の実行可否制御を行うことを特徴とする車両用呼出応対
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、又は請求項3乃至6のうちい
    ずれか一項に記載の車両用呼出応対方法において、 前記運転負荷は、 前記呼出着信時付近における自車位置周辺の道路状況を
    参照して求められ、 当該自車位置周辺の道路状況が、カーブ、坂道、信号設
    置個所、又は交差点のうち少なくとも1つに該当すると
    き、運転負荷が大であるとみなすことを特徴とする車両
    用呼出応対方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、又は請求項3乃至6のうちい
    ずれか一項に記載の車両用呼出応対方法において、 前記運転負荷は、 前記呼出着信時付近における自車位置周辺の気象状況を
    参照して求められ、 当該自車位置周辺の気象状況が、雨、霧、強風、又は雪
    のうち少なくとも1つに該当するとき、運転負荷が大で
    あるとみなすことを特徴とする車両用呼出応対方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、又は請求項3乃至6のうちい
    ずれか一項に記載の車両用呼出応対方法において、 前記運転負荷は、 前記呼出着信時付近における自車走行状況を参照して求
    められ、 当該自車走行状況が、車速が所定速度以上、操舵角が所
    定角度以上、自車進行方向に障害物あり、又は自車と先
    行車間の車間距離が所定距離以下のうち少なくとも1つ
    に該当するとき、運転負荷が大であるとみなすことを特
    徴とする車両用呼出応対方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、又は請求項3乃至6のうち
    いずれか一項に記載の車両用呼出応対方法において、 前記運転負荷は、 前記呼出着信時付近における運転者の身体状況を参照し
    て求められ、 当該運転者の身体状況が、心拍数が所定数以上、又は脳
    波が乱れているのうち少なくとも1つに該当するとき、
    運転負荷が大であるとみなすことを特徴とする車両用呼
    出応対方法。
  11. 【請求項11】 請求項1、又は請求項3乃至6のうち
    いずれか一項に記載の車両用呼出応対方法において、 前記運転負荷は、 前記呼出着信時付近における、自車位置周辺の道路状況
    若しくは気象状況、自車走行状況、又は運転者の身体状
    況のうち、1又は2以上の組み合わせを参照して求めら
    れることを特徴とする車両用呼出応対方法。
  12. 【請求項12】 請求項6乃至11のうちいずれか一項
    に記載の車両用呼出応対方法において、 車両の助手席に搭乗者が存在するときには、前記求めら
    れた運転負荷の大小にかかわらず、呼出着信報知を実行
    しても安全運転が損なわれるおそれなしとみなして呼出
    着信報知の実行を推進することを特徴とする車両用呼出
    応対方法。
  13. 【請求項13】 請求項6乃至12のうちいずれか一項
    に記載の車両用呼出応対方法において、 前記呼出着信報知の実行を抑制するように、呼出着信報
    知の実行可否制御が行なわれたとき、呼出元に該当する
    他系統宛に呼応不可である旨の返信通知を実行すること
    を特徴とする車両用呼出応対方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のうちいずれか一項
    に記載の車両用呼出応対方法において、 前記車両において他系統から着信した呼出は、 ホーム側に設けられたホームインターホンから着信した
    インターホン呼出であることを特徴とする車両用呼出応
    対方法。
  15. 【請求項15】 車両において他系統から着信した呼出
    に応対する機能を有する車両用呼出応対装置であって、 前記他系統からの呼出を着信する通信手段と、 当該通信手段で前記他系統からの呼出を着信した際にお
    ける報知態様が複数設定される報知態様設定手段と、 前記通信手段で前記他系統からの呼出を着信したとき、
    当該呼出着信時付近における運転負荷を求める運転負荷
    演算手段と、 前記報知態様設定手段に設定された複数の報知態様のう
    ち、選択的に指令された態様を用いて報知動作を行う報
    知手段と、 前記報知態様設定手段に設定された複数の報知態様のな
    かから、前記運転負荷演算手段で求められた運転負荷に
    応じた適宜の報知態様を選択するとともに、当該選択し
    た報知態様を用いた報知動作を前記報知手段に実行させ
    る旨の指令を行う指令制御手段と、 を備えて構成されることを特徴とする車両用呼出応対装
    置。
  16. 【請求項16】 車両において他系統から着信した呼出
    に応対する機能を有する車両用呼出応対装置であって、 前記他系統からの呼出を着信する通信手段と、 当該通信手段で前記他系統からの呼出を着信した際にお
    ける報知態様が複数設定される報知態様設定手段と、 前記通信手段で前記他系統からの呼出を着信したとき、
    当該着信した呼出が即応性を要求するものか否かに係る
    即応性判定を行う即応性判定手段と、 前記報知態様設定手段に設定された複数の報知態様のう
    ち、選択的に指令された態様を用いて報知動作を行う報
    知手段と、 前記報知態様設定手段に設定された複数の報知態様のな
    かから、前記即応性判定手段での判定結果に応じた適宜
    の報知態様を選択するとともに、当該選択した報知態様
    を用いた報知動作を前記報知手段に実行させる旨の指令
    を行う指令制御手段と、 を備えて構成されることを特徴とする車両用呼出応対装
    置。
  17. 【請求項17】 車両において他系統から着信した呼出
    に応対する機能を有する車両用呼出応対装置であって、 前記他系統からの呼出を着信する通信手段と、 当該通信手段で前記他系統からの呼出を着信した際にお
    ける報知態様が複数設定される報知態様設定手段と、 前記通信手段で前記他系統からの呼出を着信したとき、
    当該呼出着信時付近における運転負荷を求める運転負荷
    演算手段と、 前記通信手段で前記他系統からの呼出を着信したとき、
    当該着信した呼出が即応性を要求するものか否かに係る
    即応性判定を行う即応性判定手段と、 前記報知態様設定手段に設定された複数の報知態様のう
    ち、選択的に指令された態様を用いて報知動作を行う報
    知手段と、 前記報知態様設定手段に設定された複数の報知態様のな
    かから、前記運転負荷演算手段で求められた運転負荷、
    及び前記即応性判定手段での判定結果の両者を考慮した
    適宜の報知態様を選択するとともに、当該選択した報知
    態様を用いた報知動作を前記報知手段に実行させる旨の
    指令を行う指令制御手段と、 を備えて構成されることを特徴とする車両用呼出応対装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項15乃至17のうちいずれか一
    項に記載の車両用呼出応対装置において、 前記複数の報知態様は、 前記呼出着信に対する速やかな呼出応対を企図した動的
    な報知態様と、前記呼出着信に対する緩やかな呼出応対
    を企図した静的な報知態様と、を少なくとも含むことを
    特徴とする車両用呼出応対装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の車両用呼出応対装
    置において、 前記静的な報知態様は、 前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じさせない即時
    報知態様と、前記呼出着信時点から時間的な遅れを生じ
    させる遅延報知態様と、をさらに含むことを特徴とする
    車両用呼出応対装置。
  20. 【請求項20】 車両において他系統から着信した呼出
    に応対する機能を有する車両用呼出応対装置であって、 前記他系統からの呼出を着信する通信手段と、 当該通信手段で前記他系統からの呼出を着信したとき、
    当該呼出着信時付近における運転負荷を求める運転負荷
    演算手段と、 前記他系統から着信した呼出に応じた態様の報知動作を
    行う報知手段と、 前記運転負荷演算手段で求められた運転負荷の大小に基
    づき、運転負荷が小であるときには呼出着信報知を実行
    しても安全運転が損なわれるおそれなしとみなして前記
    報知手段を用いた呼出着信報知の実行を推進する一方、
    運転負荷が大であるときには呼出着信報知を実行すると
    安全運転が損なわれるおそれありとみなして前記報知手
    段を用いた呼出着信報知の実行を抑制するように、前記
    報知手段を用いた呼出着信報知の実行可否制御を行う実
    行可否制御手段と、 を備えて構成されることを特徴とする車両用呼出応対装
    置。
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