JP2000266123A - ミッションマウント装置 - Google Patents

ミッションマウント装置

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JP2000266123A
JP2000266123A JP11068090A JP6809099A JP2000266123A JP 2000266123 A JP2000266123 A JP 2000266123A JP 11068090 A JP11068090 A JP 11068090A JP 6809099 A JP6809099 A JP 6809099A JP 2000266123 A JP2000266123 A JP 2000266123A
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JP
Japan
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transmission
bracket
elastic body
cross member
upper bracket
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JP11068090A
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English (en)
Inventor
Naoto Toyomori
直人 豊森
Shozo Kurita
省三 栗田
Hiroshi Nagaya
洋 永冶
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の最低地上高を下げることなくクロスメ
ンバ上にトランスミッションを低い位置に支持できるよ
うなミッションマウント装置を提供する。 【解決手段】 ミッションマウント装置10Aは、クロ
スメンバ12上に固定されるロアブラケット22と、ロ
アブラケット22の傾斜壁31上に設ける弾性体41
と、弾性体41上に設けるアッパブラケット50を備え
ている。弾性体41は、トランスミッション11の中心
Cの方向を向くように傾斜壁31の上面に沿って固定さ
れている。アッパブラケット50はロアブラケット22
の傾斜壁31に応じた角度で傾く斜面部51と、トラン
スミッション11を支持するミッション支持部56を有
している。ミッション支持部56は、トランスミッショ
ン底部11aが弾性体41の最上部41aよりも低い位
置となるようにトランスミッション11をクロスメンバ
12上に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
のトランスミッションを支持するためのミッションマウ
ント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスミッションを支持する手段とし
て、クロスメンバ上にゴム等の弾性体を介してトランス
ミッションを搭載するようにしたミッションマウント構
造が知られている。このものはトランスミッション底部
とクロスメンバとの間にゴム等の弾性体を介在させ、こ
の弾性体を介してトランスミッション側の荷重をクロス
メンバによって弾性的に支持するようにしている。前記
弾性体(ゴム)は、所望の振動吸収性能を発揮させるた
めにある程度の厚みが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車体の低重心化を図る
ためにトランスミッションの搭載位置を下げるような設
計を行なう場合に、従来と同等の振動吸収性能を確保す
るために弾性体の厚さを従来と同等にすると、クロスメ
ンバの位置を下げざるを得ず、最低地上高が減少してし
まう。そうかといって弾性体の厚さを薄くすると、十分
な振動吸収性能が得られなくなってしまう。また、FR
レイアウト(フロントエンジン・リヤドライブ)のパワ
ープラントの場合、ミッションマウント以外にミッショ
ンのロール中心まわりの回転(ローリング)を抑制する
ためにロールストッパを別途に必要としていた。
【0004】なお、特許第2657319号公報に記載
されているような弾性支持手段とサブフレームを用いる
ことによってエンジン等のパワーユニットを弾性的に支
持する装置も提案されている。しかしながらこの従来例
は、特殊な形状のサブブレームを必要とするために、フ
ラットで単純な形状のサブフレームの真上にトランスミ
ッションを支持する場合に比較してマウント構造が複雑
になるばかりか、パワーユニットの重量がサブブレーム
を変形させるようなモーメントを生じる方向に加わる。
しかもこの従来例は、パワーユニットの搭載位置を下げ
ようとすると、パワーユニットの一部がサブブレームの
下方に突き出るか、もしくはサブフレームの下面を地上
に近付けることになるため、最低地上高が低くなってし
まう。
【0005】従って本発明の目的は、クロスメンバ上に
トランスミッションを可及的低い位置に搭載することが
でき、車両の最低地上高を犠牲にすることなく車両の低
重心化を図ることができるようなミッションマウント装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明のミッションマウント装置は、請求項1に記載し
たロアブラケットとアッパブラケットと弾性体などを備
えて構成され、クロスメンバ上に固定したロアブラケッ
トの傾斜壁の上面に沿って設けたゴム等の弾性体を介し
てトランスミッションを弾性的に支持するようにしてい
る。本発明におけるアッパブラケットのミッション支持
部は、トランスミッション底部の高さが前記弾性体の最
上部よりも低くかつクロスメンバよりも高い位置となる
ようにトランスミッションを支持する。このマウント構
造により、ほぼフラットな単純な形状のクロスメンバを
下げることなく、このクロスメンバ上に所望厚さの弾性
体を介してトランスミッションを極力低い位置に搭載す
ることができるようになる。
【0007】この発明は請求項2に記載したように、ロ
アブラケットまたはアッパブラケットの端部を折曲げる
ことによって、ロールストッパとして機能するストッパ
手段を構成することも含んでいる。なお、前記アッパブ
ラケットは、左右一対の斜面部を互いにブリッジ部によ
ってつないだ一体物でもよいし、あるいは互いに独立し
た左右一対のアッパブラケット要素によって構成される
ものでもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態に
ついて、図1〜図6に示すミッションマウント装置10
Aを備えたミッションマウント構造について説明する。
このミッションマウント装置10Aは、例えばオートマ
チックトランスミッション11を自動車のクロスメンバ
12上に支持するために使用される。
【0009】クロスメンバ12は、図1において矢印W
で示す左右方向、すなわち車体の幅方向に延びており、
その長手方向におおむねフラットな形状をなしている。
図3に示すようにクロスメンバ12の長手方向両端部に
は、車体に取付けるための取付部13が設けられてい
る。クロスメンバ12の長手方向中央部を含む領域の上
面側が、車体の幅方向にほぼ平坦なマウント取付面14
となっている。図4に示すようにクロスメンバ12は閉
断面を有している。
【0010】このミッションマウント装置10Aは、互
いに独立した左右一対のロアブラケット要素20,21
によって構成されるロアブラケット22を有している。
ロアブラケット要素20,21は、それぞれ、厚手の金
属板を下記形状に折曲げたブラケット本体25と、ブラ
ケット本体25の側部に溶接されたサポート部26を備
えて構成されている。
【0011】ブラケット本体25は、クロスメンバ12
のマウント取付面14上に重なる基部30と、車体の中
央側に向かって低くなるように、すなわちクロスメンバ
12の長手方向中央に向かって高さが低くなるように傾
斜した形状の傾斜壁31と、傾斜壁31の端から上方に
立上がる縦壁32と、縦壁32の上端からトランスミッ
ション11側に延出する水平部33などを有している。
【0012】ロアブラケット22の基部30はボルト3
5とナット36によってクロスメンバ12のマウント取
付面14に固定される。図2に示すようにボルト35は
予め溶接等によって基部30に取付けられている。サポ
ート部26もボルト37とナット38によってクロスメ
ンバ12のマウント取付面14に固定される。基部30
の上面には、前記ボルト35の上側に位置するゴム等の
ストッパ部材39が設けられている。
【0013】ロアブラケット22の各々の傾斜壁31の
上面側にそれぞれ弾性体41が設けられている。弾性体
41は、図5に一例を示すように互いにほぼ平行な下面
42と上面43を有する四角形のブロック状の合成ゴム
からなり、その厚み方向(図1と図5中に矢印Tで示す
方向)が、おおむねトランスミッション11の中心C
(例えばロール中心あるいは重心)側を向くように、傾
斜壁31に沿って斜めに傾けた姿勢で、弾性体41の下
面42が傾斜壁31の上面に加硫接着等によって固定さ
れている。弾性体41はゴム状体積弾性を有するもので
あればよいから、例えばウレタン等の合成樹脂からなる
エラストマなどを用いてもよい。
【0014】これら左右一対の弾性体41の上にアッパ
ブラケット50が設けられている。このアッパブラケッ
ト50は、厚手の金属板を例えばプレス成形することに
よって左右両端部に形成した斜面部51と、これら斜面
部51を互いにつなぐブリッジ部52と、各々の斜面部
51の上端からロアブラケット22の縦壁32に向かっ
てほぼ水平に突出する端部53などを有している。
【0015】斜面部51はロアブラケット22の傾斜壁
31に応じた角度で傾斜し、かつ、トランスミッション
底部11aの両側部11bに沿うように傾斜している。
この斜面部51と前記傾斜壁31とは互いにほぼ平行と
なるように弾性体41を挟んで対向している。斜面部5
1の下面に、弾性体41の上面43が加硫接着等の適宜
の固定手段によって固定されている。
【0016】アッパブラケット50のブリッジ部52
は、クロスメンバ12に沿って車体の幅方向に延びてい
る。このブリッジ部52は図6に示すようなハット形断
面を有し、剛性の高いものにしている。ブリッジ部52
の上面側にはボルト挿通孔55を有するミッション支持
部56が設けられている。このボルト挿通孔55にブリ
ッジ部52の下面側からボルト57を挿入し、トランス
ミッション11側のねじ孔にねじ込むことにより、ミッ
ション支持部56にトランスミッション11が固定され
る。このミッション支持部56は、トランスミッション
底部11aの高さが弾性体41の最上部41aよりも高
さH分だけ低く、かつクロスメンバ12よりも高い位置
となるように、トランスミッション11を支持する機能
を担っている。
【0017】なお、ブリッジ部52と斜面部51は、互
いに別部品を溶接によって固定するものでもよい。ま
た、ロアブラケット22を構成する左右一対のロアブラ
ケット要素20,21は、プレート部等を介して互いに
連続するように一体成形してもよい。
【0018】アッパブラケット50の端部53とロアブ
ラケット22の縦壁32との間には水平方向に隙間S1
(図2に示す)が確保されている。また、端部53と水
平部33との間には上下方向に隙間S2が確保されてい
る。さらにアッパブラケット50の下面50aと前記ス
トッパ部材39との間に、アッパブラケット50が下方
に変位することを許容する隙間S3が確保されている。
【0019】したがってアッパブラケット50はロアブ
ラケット22に対して隙間S1,S2,S3の範囲内で
左右方向と上下方向に移動することが可能である。言い
換えると、アッパブラケット50の端部53とロアブラ
ケット22の縦壁32と水平部33およびストッパ部材
39などは、アッパブラケット50がロアブラケット2
2に対し水平方向と上下方向に所定量を越えて変位する
ことを規制するためのロールストッパ等のストッパ手段
を構成している。アッパブラケット50の端部53はゴ
ム等の緩衝部材58で覆われている。
【0020】次に、このミッションマウント装置10A
の作用について説明する。トランスミッション11の重
量はアッパブラケット50のブリッジ部52と斜面部5
1を介して弾性体41を圧縮する方向に加わり、その荷
重が弾性体41を介してロアブラケット22の傾斜壁3
1に伝わることにより、トランスミッション11がクロ
スメンバ12に支持される。エンジンが発生するトルク
等によってトランスミッション11がロール中心Cまわ
りに振動したり、左右方向あるいは上下方向に振動した
ときには、弾性体41が撓むことによって振動等が吸収
される。
【0021】車両走行中に路面の比較的大きな凹凸を乗
り越えたり、加減速時など、アッパブラケット50が左
右方向に許容限度を越えて変位しようとしたときには、
アッパブラケット50の端部53がロアブラケット22
の縦壁32に当接することによってそれ以上変位するこ
とが抑制される。アッパブラケット50が上方に許容限
度以上に変位しようとしたときには、端部53が水平部
33に対して下側から当接することによってそれ以上の
変位が抑制される。
【0022】また、アッパブラケット50が下方に許容
限度以上に変位しようとしたとき、すなわち弾性体41
によって吸収しきれない変位を生じたときには、アッパ
ブラケット50の下面50aとストッパ部材39とが当
接することによって、下方への変位が抑制される。
【0023】この実施形態のミッションマウント装置1
0Aは、トランスミッション11をほぼフラットな形状
のクロスメンバ12上に支持することができ、最低地上
高を下げることなく弾性体41の厚みを十分確保でき、
クロスメンバ12の下面側にトランスミッション11の
底部11aが突き出ることもない。このため所望の防振
性能が得られるとともに、車両の重心を下げることが可
能となる。
【0024】また、車体の幅方向に延びるブリッジ部5
2のミッション支持部56を介してトランスミッション
11の荷重を左右両端部の弾性体41に伝達し、その真
下に位置するロアブラケット22を介してクロスメンバ
12上に支持するため、ミッションマウント装置10A
とクロスメンバ12には主として上下方向の荷重が加わ
るようになり、有害な曲げモーメントが発生することを
回避できる。
【0025】次に、図7と図8を参照してこの発明の第
2の実施形態のミッションマウント装置10Bについて
説明する。なお、前述の第1の実施形態と共通する個所
には第1の実施形態と共通の符号を付して説明を省略す
る。図7に示すミッションマウント装置10Bは、例え
ばマニュアルトランスミッション61をクロスメンバ1
2上に支持するために使用される。クロスメンバ12
は、図7において左右方向、すなわち車体の幅方向に延
びており、その長手方向におおむねフラットな形状をな
している。そしてこのクロスメンバ12の長手方向中央
部を含む領域の上面側が、車体の幅方向にほぼ平坦なマ
ウント取付面14となっている。
【0026】このミッションマウント装置10Bは、互
いに独立した左右一対のロアブラケット要素62,63
によって構成されるロアブラケット64を有している。
ロアブラケット要素62,63は、それぞれ、ボルト7
0,71によってクロスメンバ12のマウント取付面1
4上に固定される第1のプレート72と、この第1のプ
レート72上に重ねて溶接等によって固定される第2の
プレート73とを有している。
【0027】第1のプレート72と第2のプレート73
には、車体の中央寄りすなわちクロスメンバ12の長手
方向中央に向かって高さが低くなるように傾斜した形状
の傾斜壁74が形成されている。第2のプレート73の
端部には、上方に立上がる縦壁75と、縦壁75の上端
から外方に折曲げた延出部76が設けられている。延出
部76はゴム等の緩衝部材77によって覆われている。
【0028】ロアブラケット64の各々の傾斜壁74の
上面側にそれぞれ第1の実施形態で述べたものと同様の
弾性体41が設けられている。この弾性体41は、図7
に示すように厚み方向がおおむねトランスミッション6
1の中心C側を向くように、斜めに傾けた姿勢で傾斜壁
74に加硫接着等によって固定されている。
【0029】左右一対の弾性体41の上に、左右一対の
アッパブラケット要素80,81からなるアッパブラケ
ット82が設けられている。アッパブラケット要素8
0,81は、それぞれ、厚手の金属板を例えばプレス成
形したものであり、ロアブラケット64の傾斜壁74に
対応した角度で傾斜する斜面部85と、これら斜面部8
5に連なる延長部83の端部を下方に向かって折曲げた
側壁部86と、側壁部86の下端から内方に折曲げた下
端部87などを有している。斜面部85はトランスミッ
ション底部61aの両側部61bに沿うように傾斜して
いる。この斜面部85と前記傾斜壁74とは互いにほぼ
平行となるように弾性体41を挟んで対向している。こ
の斜面部85の下面に、弾性体41の上面が加硫接着等
の固定手段によって固定されている。
【0030】アッパブラケット82の上面にミッション
取付部材90が溶接等によって固定されている。このミ
ッション取付部材90の上面側はボルト挿通孔91を有
するミッション支持部92となっている。このミッショ
ン支持部92の下面側からボルト93をボルト挿通孔9
1に挿入し、トランスミッション61側のねじ孔にねじ
込むことにより、ミッション支持部92にトランスミッ
ション61が固定される。このミッション支持部92
は、トランスミッション底部61aの高さが弾性体41
の最上部41aよりも高さH分だけ低くなるようにトラ
ンスミッション61を支持する機能を担っている。
【0031】ロアブラケット64の延出部76とアッパ
ブラケット82の側壁部86との間に、水平方向の隙間
S1が確保されている。また、ロアブラケット64の延
出部76とアッパブラケット82の下端部87との間に
は上下方向の隙間S2が確保されている。さらにアッパ
ブラケット82の延長部83の下面とロアブラケット6
4の延出部76との間に、アッパブラケット82が下方
に変位することを許容する隙間S3が確保されている。
【0032】したがってアッパブラケット82はロアブ
ラケット64に対して隙間S1,S2,S3の範囲内で
左右方向および上下方向に移動することが可能である。
言い換えると、アッパブラケット82の側壁部86およ
び下端部87と、ロアブラケット64の延出部76は、
アッパブラケット82がロアブラケット64に対して水
平方向と上下方向に所定量を越えて変位することを規制
するためのロールストッパ等のストッパ手段を構成して
いる。
【0033】次に、このミッションマウント装置10B
の作用について説明する。トランスミッション61の重
量はアッパブラケット82の斜面部85を介して弾性体
41を圧縮する方向に伝わり、その荷重がロアブラケッ
ト64の傾斜壁74に伝わることにより、トランスミッ
ション61がクロスメンバ12に支持される。エンジン
が発生するトルク等によってトランスミッション61が
ロール中心Cまわりに振動したり、左右方向あるいは上
下方向に振動したときには、弾性体41が撓むことによ
って振動等が吸収される。
【0034】そしてアッパブラケット82が左右方向に
許容限度を越えて変位しようとしたときには、アッパブ
ラケット82の側壁部86がロアブラケット64の延出
部76の緩衝部材77に当接することによって許容限度
を越える変位が抑制される。アッパブラケット82が上
方に許容限度以上に変位しようとしたときには、アッパ
ブラケット82の下端部87がロアブラケット64の延
出部76の緩衝部材77に当接することによってそれ以
上の変位が抑制される。
【0035】また、アッパブラケット82が下方に許容
限度以上に変位しようとしたとき、すなわち弾性体41
によって吸収しきれない変位を生じたときには、アッパ
ブラケット82の延長部83の下面が、ロアブラケット
64の延出部76に緩衝部材77を介して当接すること
によって、下方への変位が抑制される。
【0036】この実施形態のミッションマウント装置1
0Bも、ほぼフラットな単純な形状のクロスメンバ12
上にトランスミッション61を支持することができ、最
低地上高を下げることなく弾性体41の厚みが十分確保
され、クロスメンバ12の下面側にトランスミッション
61の一部が突き出ることもない。この場合、トランス
ミッション61の重量は、ミッション取付部材90の真
下に位置する弾性体41とロアブラケット64を介し
て、その下方のクロスメンバ12に支持される。このた
め、ミッションマウント装置10Bやクロスメンバ12
には主として上下方向の荷重が加わるようになり、有害
な曲げモーメントが発生することを回避できる。
【0037】なお、この発明を実施するに当たって、ロ
アブラケットやアッパブラケットをはじめとして、クロ
スメンバや、弾性体、傾斜壁、ミッション支持部など、
この発明を構成する各要素をそれぞれ適宜に変形して実
施できることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載したミッションマウント
装置によれば、車体の幅方向に延びるおおむねフラット
なクロスメンバ上に、所望厚さのゴム等の弾性体を介し
てトランスミッションを可及的低い位置に弾性的に支持
することができ、従来と同等の弾性体の防振機能を発揮
できるとともに、クロスメンバの下側にトランスミッシ
ョンの一部が突き出たりクロスメンバ下面の位置が下が
ることもないため、最低地上高が確保される。
【0039】請求項2に記載したミッションマウント装
置によれば、ブラケットの一部をストッパ手段として機
能させることができ、従来の別体形のロールストッパを
用いることなく、すなわち部品数を増やしたり構造を複
雑化させることなくトランスミッションの上下・左右方
向の過剰変位を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すミッションマ
ウント装置とクロスメンバの一部の正面図。
【図2】 図1に示されたミッションマウント装置の正
面図。
【図3】 図1に示されたミッションマウント装置とク
ロスメンバの全体の斜視図。
【図4】 図1中のF4−F4線に沿うミッションマウ
ント装置とクロスメンバの断面図。
【図5】 図1に示されたミッションマウント装置に使
われる弾性体の斜視図。
【図6】 図2中のF6−F6線に沿うアッパブラケッ
トの断面図。
【図7】 本発明の第2の実施形態を示すミッションマ
ウント装置とクロスメンバの一部の正面図。
【図8】 図7中のF8−F8線に沿うミッションマウ
ント装置とクロスメンバの断面図。
【符号の説明】
10A,10B…ミッションマウント装置 11…トランスミッション 12…クロスメンバ 22…ロアブラケット 31…傾斜壁 41…弾性体 50…アッパブラケット 51…斜面部 56…ミッション支持部 61…トランスミッション 64…ロアブラケット 74…傾斜壁 82…アッパブラケット 85…斜面部 92…ミッション支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永冶 洋 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA04 AA32 AB01 3J048 AA01 BA04 CB05 DA01 EA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の幅方向に延びるクロスメンバ上に固
    定されかつ車体中央側に向かって高さが低くなるように
    傾斜する左右一対の傾斜壁を備えたロアブラケットと、 前記ロアブラケットの前記各傾斜壁の上面に沿って固定
    される弾性体と、 前記ロアブラケットの前記傾斜壁に対応して傾斜しかつ
    トランスミッション底部の両側部に沿うように前記各弾
    性体に固定される左右一対の斜面部を有するとともに、
    前記トランスミッション底部が前記弾性体の最上部より
    も低い位置となるようにトランスミッションを支持する
    ミッション支持部を有するアッパブラケットと、 を具備したことを特徴とするミッションマウント装置。
  2. 【請求項2】前記ロアブラケットまたはアッパブラケッ
    トの端部を折曲げることにより、アッパブラケットがロ
    アブラケットに対し上下方向および左右方向に所定量以
    上移動することを規制するストッパ手段を構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のミッションマウント装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100764752B1 (ko) 2006-09-14 2007-10-08 기아자동차주식회사 변속기 마운트
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