JP2588707Y2 - ドラグフォイラの取付構造 - Google Patents

ドラグフォイラの取付構造

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JP2588707Y2
JP2588707Y2 JP1992010899U JP1089992U JP2588707Y2 JP 2588707 Y2 JP2588707 Y2 JP 2588707Y2 JP 1992010899 U JP1992010899 U JP 1992010899U JP 1089992 U JP1089992 U JP 1089992U JP 2588707 Y2 JP2588707 Y2 JP 2588707Y2
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cab
drag foiler
drag
foiler
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努 藤本
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャブオーバ型車両の
キャブ上に取付けられる空気抵抗低減用のドラグフォイ
ラの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ型トラックのなかには、例
えば冷凍車や保冷車のように、その荷台に箱型荷台を使
用しているものがあり、通常、この箱型荷台は、その全
高がバャブの全高よりも高くなっているのが一般的であ
る。
【0003】そのため、特に高速走行時における走行風
の空気抵抗を低減して、燃費等を改善する目的から、キ
ャブの上部に、荷台の前端部に向かって斜上向きに傾斜
するドラグフォイラを取付けて、走行風の流れが円滑と
なるような対策を講じることが行われている。
【0004】従来のドラグフォイラは、単にキャブの上
部に固定的に取付けられた構造となっているのが殆どで
ある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】キャブオーバ型トラッ
クにおけるキャブは、その殆どが防振ゴムやコイルばね
を用いてフレームにマウントされ、路面の凹凸によるフ
レームの振動がキャブに直接伝わらないようにして、乗
心地の向上を図っている。乗心地を向上するためには、
キャブマウントのばね定数や固有振動数を低く設定する
ことが効果的であるが、低すぎると減衰性が損なわれて
好ましくない。
【0006】上述した従来のように、ドラグフォイラを
キャブの上部に固定的に取付けたのみでは、キャブの乗
心地向上に何ら寄与しないばかりでなく、反対に、キャ
ブとともに共振したり、その重量増加によりキャブマウ
ントのばね定数や固有振動数が変化したりして、乗心地
が低下する虞れがある。
【0007】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、ドラグフォイラにダイナミックダンパ作
用を持たせることにより、乗心地を向上させうるように
したドラグフォイラの取付構造を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、空気抵抗低減用のドラグフォイラを、キ
ャブオーバ型車両のキャブの上部に取付ける取付構造で
あって、前記ドラグフォイラの複数個所を、上下方向に
弾性変形しうる上下2個の弾性部材により挟持するとと
もに、各下側の弾性部材の下端をキャブの上面に、かつ
上側の弾性部材の上端をキャブの上面より上向きに突設
した支持部材にそれぞれ当接させることにより、キャブ
の上面より浮上させた状態で弾性支持したことを特徴と
している。
【0009】
【作用】ドラグフォイラを弾性部材をもって上下より挟
持し、キャブの上面より浮上した状態で取付けたことに
より、ドラグフォイラが、キャブの振動を吸収又は減衰
するダイナミックダンパの作用を有するようになり、振
動周波数のキャブへの伝達特性が改善されて乗心地が向
上する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は、本考案の実施例を適用したキャブ
オーバ型トラック1を示すもので、キャブ2の上部に
は、その前端部から箱型荷台3の前端部に向かって後上
がりに傾斜するドラグフォイラ4が、以下に詳述するよ
うにして取付けられている。
【0012】すなわち図2に示すように、キャブ2の上
面には、ほぼ正方形をなすベース板5が、その4角を、
キャブ2側から上向きに突出させたボルト6にナット7
を螺挿して固定することにより、着脱可能に取付けられ
ている。
【0013】ベース板5の前部には、上向きに突出す
る左右2本ずつの支持ボルト8の下端部が固着されてい
る。
【0014】ドラグフォイラ4における前後端部の下端
両側縁部には、外側方を向く1対ずつのフランジ9が上
記各支持ボルト8の配設位置とほぼ整合するようにして
連設されている。
【0015】ドラグフォイラ4は、その4個のフランジ
9を圧縮コイルばね10をもって上下より挟み、各フラ
ンジ9を、これら圧縮コイルばね10とともに支持ボル
ト8に上方より遊挿したのち、支持ボルト8の上端部に
形成した雄ねじに、座金11を介してナット12を螺合
し、上下の圧縮コイルばね10が若干圧縮するようにナ
ット12を締込むことにより、キャブ2の上方に若干浮
上した状態で弾性支持されている。
【0016】このようにしてドラグフォイラ4を取付け
ると、ドラグフォイラ4がキャブ2の振動変位を打ち消
すように相対変位して、キャブ2の振動を吸収又は減衰
するダイナミックダンパ作用を有するようになり、振動
周波数のキャブ2への伝達率(特性)が改善されて、乗
心地が向上する。
【0017】図3は、ドラグフォイラ4の下面適所に、
下向きに突出するボルト16を固着し、このボルト16
によりドラグフォイラ4の質量調整用のウエイト17を
支持しうるようにしたものである。
【0018】このようにすると、ドラグフォイラ4の慣
性質量が大となってダイナミックダンパ効果が増大し、
キャブ2の振動を効果的に吸収するようになる。
【0019】なお、上述した各実施例において、ベース
板5は必ずしも必要ではなく、支持ボルト8を直ちにキ
ャブ2の上面に固定するようにしてもよい。
【0020】また、ドラグフォイラ4の各フランジ9を
上下より挟む圧縮コイルばね10の代りとして、ばね定
数を低めに設定した軟質ゴム等の弾性部材を用いること
が可能であり、同様の作用効果を奏することができる。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、空気抵抗低減用のドラ
グフォイラにダイナミックダンパ作用を持たせて、キャ
ブの振動を吸収又は減衰するようにしたので、乗心地を
著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を適用したキャブオーバ型トラ
ックの要部の外観図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿う拡大縦断面図であ
る。
【図3】質量調整用ウエイト取付用のボルトを設けた例
を示すドラグフォイラの一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 キャブオーバ型トラック 2 キャブ 3 箱型荷台 4 ドラグフォイラ 5 ベース板 6,16 ボルト 7 ナット 8 支持ボルト(支持部材) 9 フランジ 10 圧縮コイルばね(弾性部材) 11 座金 12 ナット 17 ウエイト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気抵抗低減用のドラグフォイラを、キャ
    ブオーバ型車両のキャブの上部に取付ける取付構造であ
    って、前記ドラグフォイラの複数個所を、上下方向に弾
    性変形しうる上下2個の弾性部材により挟持するととも
    に、各下側の弾性部材の下端をキャブの上面に、かつ上
    側の弾性部材の上端をキャブの上面より上向きに突設し
    た支持部材にそれぞれ当接させることにより、キャブの
    上面より浮上させた状態で弾性支持したことを特徴とす
    るドラグフォイラの取付構造。
JP1992010899U 1992-02-03 1992-02-03 ドラグフォイラの取付構造 Expired - Fee Related JP2588707Y2 (ja)

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JPS53126114U (ja) * 1977-03-11 1978-10-06
JPH042788U (ja) * 1990-04-24 1992-01-10

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