JPS6239983Y2 - - Google Patents

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JPS6239983Y2
JPS6239983Y2 JP3727283U JP3727283U JPS6239983Y2 JP S6239983 Y2 JPS6239983 Y2 JP S6239983Y2 JP 3727283 U JP3727283 U JP 3727283U JP 3727283 U JP3727283 U JP 3727283U JP S6239983 Y2 JPS6239983 Y2 JP S6239983Y2
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JP
Japan
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stopper
cabin
side bracket
clearance
frame
Prior art date
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Expired
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JP3727283U
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JPS59157984U (ja
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のキヤビンと車体フレームとの
間にあつて、振動を吸収するキヤブマウントの構
造に関するものである。
自動車においてキヤビンを車体フレームに固定
する際、フレーム側からキヤビン側への振動伝達
をできるだけ抑えるため、この間には弾性体を備
えたマウントが設けられるが、このキヤブマウン
トには振動絶縁を良くするためせん断タイプのマ
ウントを使用することが多い。(例えば実公昭46
−29289号)せん断タイプのマウントは前後方向
のバネ定数が低いため振動の吸収能が高く、乗心
地の改善には特に好適である。
しかしながら、このタイプのマウントは加減速
時に前後方向に大きな異常振動を起こすという欠
点を有している。この振動は、タイヤにかかるト
ルク変動がフレーム、マウントを介してキヤビン
に加速度として伝達される際に、キヤブマウント
の弾性体(バネ)とキヤビン(質量)の間にバネ
マス系共振を発生させ、前後方向に大きな振動を
発生させるためであると考えられる。
この共振現象は、キヤブマウントが前後方向に
フリーであるとき特に顕著に認められるが、スト
ツパを設けて前後方向の動きを規制することによ
りある程度抑えることができる。しかしながら、
この規制は強すぎればマウントの振動吸収作用を
低下させることになり好ましくない。また、一方
前後方向のストツパにクリアランスを設けると、
振動吸収作用は確保できるが、上記異常振動の防
止は十分でなくなる。
本考案は上記事情に鑑み、せん断タイプキヤブ
マウントの高い振動絶縁特性を損なうことなく、
加減速時に発生する前後方向の共振による異常振
動を抑えるキヤブマウントの構造を提供すること
を目的とするものである。
本考案のキヤブマウントは、せん断タイプのキ
ヤブマウントにおいて、キヤビンと車体フレーム
との前後方向の相対変位を規制するストツパを前
進側と後進側に分けて設け、前進側ストツパはク
リアランスなしのストツパとし、後進側ストツパ
はクリアランス有りのストツパとしたことを特徴
とするものである。
前進側ストツパのクリアランスをなくし、後進
側ストツパにのみクリアランスを設けることによ
り、加減速時の異常振動を抑えると同時に、乗心
地は確保したキヤブマウントを実現することがで
きる。これは、前進加速時にはストツパにクリア
ランスがないため、フレームの動きがそのまま直
接キヤビンに伝えられ、このときキヤビンとフレ
ームとの間に前後方向の振動は生じないためであ
ると考えられる。一方、減速時には反対側のスト
ツパにクリアランスがあるため、フレームの減速
に遅れてキヤビンが減速し、ここで振幅の一方向
への振動(前後方向への相対変位)が生じる。し
かし、その振動はその反作用でキヤビンがフレー
ムに対して逆方向に移動し始めた後、振幅が最大
になる前にキヤビンはフレームに対して規制さ
れ、大きな振動は生じない。したがつて、減速時
にも異常振動の発生は効果的に防止され、乗心地
の良好なキヤブマウントが実現される。なお、上
記減速時の効果は、後進加速時すなわちリバース
でスタートするときにも同様に作用する。
また、ストツパの形状は当たり始めは軟かく、
前進方向のストツパは普通(無加減速)の状態で
は線接触をしているだけで上下左右方向には抵抗
あるいは緩衝作用を有さない形状をしているもの
が望ましい。
以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の第1実施例を示す平面図、第
2図はその−線断面図、第3図はその−
線断面図、第4図はその斜視図である。方向は第
1図および第2図で左が車体前方である。
車体フレーム(図示せず)に、2本のボルト1
A,1Bによりフレーム側ブラケツト2が固定さ
れる。一方、キヤビンフロア5には、図示せぬボ
ルトとナツトあるいはスタツドとナツト等の緊締
金具により、キヤビン側ブラケツト3が固定され
る。これら2つのブラケツト2,3の間には、両
ブラケツトに固着されて介装されたせん断タイプ
のマウントラバー4が設けられる。図示の実施例
ではフレーム側ブラケツト2が下端に内側へ延び
た固定用張出部2Aを有する円筒形をしており、
キヤビン側ブラケツト3が、この中に中央部を沈
めた有底円筒形本体3Aに左右に大きくマウント
ラバー4の上に張り出した張出部3Bと前後にお
いて下方へ延びたストツパ当接部3C,3Dとを
一体的に形成した形状をしている。このキヤビン
側ブラケツト3の中央には前記緊締金具をもつて
キヤビンフロア5に固定されるための孔3Eが形
成されている。マウントラバー4の内部には所定
以上の変形時にバネ定数を向上させるための埋込
プレート4Aが埋設されている。
さらに本実施例においてはフレーム側ブラケツ
ト2の内側に前記2つのストツパ当接部3C,3
Dに当接する山形のストツパ6A,6Bが固設さ
れる。車体前方(図中左方)側の後進側ストツパ
6Aはクリアランス6aをもつて前記ストツパ当
接部3Cに対向して設けられ、車体後方側の前進
側ストツパ6Bはクリアランスなしで前記他方の
ストツパ当接部3Dに接するように設けられる。
各ストツパ6A,6Bはストツパ当接部3C,3
Dに尖端の稜部で当接し、次第に圧力が加えられ
るとともに広い面積で弾性的に圧接するような山
形の形状をしている。上記クリアランス6aは2
〜5mm程度が望ましい。なお、マウントラバー4
の仕様としては、硬さ(HS)が40゜〜65゜、反
発弾性(Ro)が40%〜70%程度のものが望まし
い。
上記のように構成された本実施例によれば、フ
レーム側ブラケツト2が前進加速時に前方へ始動
したとき、前進側ストツパ6Bによりキヤビン側
ブラケツト3のストツパ当接部3Dが同時に押さ
れ、キヤビンには振動なく前進加速度が伝達され
る。また、減速時あるいは後進時には、一旦後進
側ストツパ6Aがクリアランス6aを埋めてスト
ツパ当接部3Cに当接し、その後キヤビン側ブラ
ケツト3がこれに押されるため両者間に相対変位
が生じるが、その後は大きな振動は生ずることな
く、キヤビンの前後方向への振動は最小限に抑え
られる。したがつてこの場合も異常振動は生ずる
ことなく、良好な乗心地が得られる。また振動の
低減により車内騒音も低減され、静粛な車が実現
される。
上記第1実施例では、フレーム側ブラケツト2
がキヤビン側ブラケツト3の外側に位置し、スト
ツパ6A,6Bがフレーム側ブラケツト2の内面
に固設されているが、これは逆にすることもでき
る。すなわち、フレーム側ブラケツト2をキヤビ
ン側ブラケツト3の内側に位置し、ストツパをフ
レーム側ブラケツトの外面に固設するようにして
もよい。
このような例を第5図に第2実施例として示
す。この第2実施例では、車体フレーム側ブラケ
ツト12の上にせん断タイプマウントラバー14
を介してキヤビン側ブラケツト13を装着し、キ
ヤビン側ブラケツト13の外縁部13Aをフレー
ム側ブラケツト12の外側に配し、ストツパ16
A,16Bをフレーム側ブラケツト12の外面に
固設している。前進側ストツパ16Bはこの場合
は車の前方側に配され、クリアランスはない。後
進側ストツパ16Aは、クリアランス16aをも
つて車の後方側に配されている。この第2実施例
においても、その作用は第1実施例と全く同じで
ある。したがつて、その作用の説明は省略する。
上記の説明から明らかなように、本考案のキヤ
ブマウントはせん断タイプマウントラバー(弾性
体)の長所を生かすとともに、その欠点である異
常振動の発生を抑えたものであるから、前述の通
り静粛で乗心地の良好な自動車を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例によるキヤブマ
ウントを示す平面図、第2図はその−線断面
図、第3図はその−線断面図、第4図はその
斜視図、第5図は本考案の第2の実施例によるキ
ヤブマウントを示す側断面図である。 2,12……車体フレーム側ブラケツト、3,
13……キヤビン側ブラケツト、4,14……せ
ん断タイプマウントラバー、6A,16A……後
進側ストツパ、6B,16B……前進側ストツ
パ、6a,16a……クリアランス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車の車体フレームに固定したフレーム側ブ
    ラケツトと、キヤビンフロアに固定したキヤビン
    側ブラケツトと、これら両ブラケツト間に、両ブ
    ラケツトに固着されて介装されたせん断タイプの
    弾性体とからなるキヤブマウントにおいて、両ブ
    ラケツトの前後方向の相対変位を規制するストツ
    パを両ブラケツト間に前進側と後進側に分けて設
    け、前進側ストツパはクリアランスなしのストツ
    パとなし、後進側ストツパはクリアランス有りの
    ストツパとなしたことを特徴とする自動車のキヤ
    ブマウント構造。
JP3727283U 1983-03-15 1983-03-15 自動車のキヤブマウント構造 Granted JPS59157984U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3727283U JPS59157984U (ja) 1983-03-15 1983-03-15 自動車のキヤブマウント構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3727283U JPS59157984U (ja) 1983-03-15 1983-03-15 自動車のキヤブマウント構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59157984U JPS59157984U (ja) 1984-10-23
JPS6239983Y2 true JPS6239983Y2 (ja) 1987-10-13

Family

ID=30167955

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3727283U Granted JPS59157984U (ja) 1983-03-15 1983-03-15 自動車のキヤブマウント構造

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JPS59157984U (ja) 1984-10-23

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